JPH066151U - 吊下搬送装置のハンガーの揺れ止め機構 - Google Patents

吊下搬送装置のハンガーの揺れ止め機構

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JPH066151U
JPH066151U JP9415891U JP9415891U JPH066151U JP H066151 U JPH066151 U JP H066151U JP 9415891 U JP9415891 U JP 9415891U JP 9415891 U JP9415891 U JP 9415891U JP H066151 U JPH066151 U JP H066151U
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hanger
guide
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guide roller
rail
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孝明 長門
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 搬送物を吊下状態のハンガーに積載して搬送
する装置において、ハンガーの揺れを防止するための機
構を提供する。 【構成】 ハンガー52の揺れ止め機構70は、走行レ
ール57上を走行車輪53によって走行する吊り下げ状
態のハンガー52の両側に前記走行レール57と平行に
敷設された一対のガイドレール71,72と、前記一対
のガイドレール71,72の下面に接触して少なくとも
一方が上下動自在に前記ハンガー52に具えられた一対
のガイドローラ73,74と、前記上下動自在なガイド
ローラ73,74を前記ガイドレール71,72の下面
に圧接させる弾性体とを具えている。一対のガイドロー
ラ73,74の内、少なくとも一方のガイドローラ73
(74)が一方のガイドレール71(72)の下面を押
圧しているためハンガー52の揺れを押さえる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬送物を吊下状態のハンガーに積載して搬送する装置において、ハ ンガーの揺れを防止するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、搬送物を吊下状態のハンガーに載せて走行することができる搬送装置に おけるハンガーの揺れを止める機構の例として、次の3つ機構がある。 第1のハンガー揺れ止め機構は、図8に示すように、断面コ字状のガイドレー ル24と、このガイドレール24内に接触しうるガイドローラ25とを有してい る。ガイドレール24は、走行レール21上を搬送装置20の走行車輪22によ って走行し且つ矢印A方向に傾動自在なハンガー23の片側に走行レール21と 平行に敷設されている。 第2のハンガー揺れ止め機構は、図9に示すように、一対のガイドレール34 ,34と、この一対のガイドレール34,34の下面に接触しうる一対のガイド ローラ35,35とを有してしている。一対のガイドレール34,34は走行レ ール31上を搬送装置30の走行車輪32によって走行し且つ矢印A方向に傾動 自在なハンガー33の両側に走行レール31と平行に敷設されている。 第3のハンガー揺れ止め機構は、図10、図11に示すように、一対のガイド レール44,44と、ハンガー43の一端に具えられ一対のガイドレール44, 44上を走行する一対のガイドローラ45,45とを有してしている。一対のガ イドレール44,44は走行レール41上を搬送装置40の走行車輪42によっ て走行し且つ矢印A(図11参照)方向に傾動自在なハンガー43の両側に走行 レール41と平行に敷設されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、これ等のハンガー揺れ止め機構は、それぞれ次の問題点を有してい る。 (1) 第1、第2のハンガー揺れ止め機構は、ガイドレールとガイドローラとの 間に隙間Sを設ける必要があり、その隙間分だけハンガーに揺れが生じる。 (2) 第3のハンガー揺れ止め機構は、一対のガイドレールとガイドローラとで 搬送物とハンガー等の重量の一部分を受けるため、ガイドレール、ガイドローラ 及びガイドローラを支持している構造等を強固にしなければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、走行レール上を走行車輪によって走行する吊り下げ状態のハンガー の両側に前記走行レールと平行に敷設された一対のガイドレールと、前記一対の ガイドレールの下面に接触して少なくとも一方が上下動自在に前記ハンガーに具 えられた一対のガイドローラと、前記上下動自在なガイドローラを前記ガイドレ ールの下面に圧接させる弾性体とを具えた構造により、前記の課題を解決したも のである。
【0005】
【作用】
ハンガーは搬送物を載せ、走行レール上を走行車輪によって走行する。 一対のガイドローラの内、少なくとも一方のガイドローラが一方のガイドレー ルの下面を押圧しているため、一対のガイドローラは、ガイドレールとの間に隙 間が生じることなく、ガイドレールに接触して走行する。 ハンガーの走行中、走行レールと交差する方向に揺れが発生すると、ガイドロ ーラはガイドレールに圧接されその揺れを受け止め、ハンガーの揺れを押さえる 。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 吊下搬送装置50は、自動車製造ラインにおいて車体(ワーク)Wを吊り下げ て搬送する装置であり、キャリヤ51とハンガー52とを有している。 キャリヤ51は、駆動輪53を具えた駆動部54と従動輪55を具えた従動部 56とを有し、走行レール57に沿って布設された制御用信号線と給電線(図示 省略)とから制御信号と電力を受け、駆動部54のモータ58によって走行レー ル57上を走行する部分である。駆動部54と従動部56は連結バー59によっ て傾動自在に連結されている。
【0007】 ハンガー52は、上部フレーム60と、吊下アーム61,61と、水平アーム 62,62と、ワーク支持アーム63,63とを有しており、車体Wを吊す部分 である。 上部フレーム60は、左、右フレーム64,65と、前、後フレーム66,6 7と、左、右フレーム64,65を連結するハンガー連結部材68,68とで構 成され、長方形の枠形状をしている。 上部フレーム60は、ハンガー連結部材68,68を介して連結バー59に走 行レール57と交差する方向に傾動自在に連結されている。すなわち、ハンガー 52は図1において矢印C、D方向に傾動するようになっている。なお、ハンガ ー連結部材68と連結バー59との間で傾動自在に連結せず、キャリヤ自身が走 行レール57に対して矢印C、D方向に傾動するようになっていてもよい。 吊下アーム61,61は、上部フレーム60の対角の位置に吊下状態で具えら れている。
【0008】 ハンガーの揺れ止め機構70は、ハンガー52の揺れを押さえる機構であり、 一対のガイドレール71,72と、固定ガイドローラ(ガイドローラ)73と、 可動ガイドローラ(ガイドローラ)74と、コイルスプリング(弾性体)75と を有している。
【0009】 一対のガイドレール71,72(図1、図3参照)は、ハンガー52の両側に 走行レール57と平行に工場の天井(図示省略)から吊り下げられている。ガイ ドレール71,72の端部は図2に示すように後述するナイロン製の固定、可動 ガイドローラ73,74を受け入れる斜面76,77(76は図示省略)が形成 されている。 なお、このガイドレール71,72は、ハンガー52が揺れては困るような工 程のラインに敷設すればよく、その他のラインには敷設する必要はない。
【0010】 固定ガイドローラ73,73(図3参照)は、左フレーム64の長手方向に適 宜の間隔で固定ガイドローラベース80(図4、図5参照)上に回転自在に設け られている。固定ガイドローラ73は一方のガイドレール71の下面に接するよ うになっている。 固定ガイドローラベース80は、ガイドレール71への固定ガイドローラ73 の圧接状態を調節するための板であり、4本の固定ボルト78と4つ長孔79の 案内によって上下方向(図4、図5の上下端方向)に位置を調節することができ るようになっている。固定ボルト78は左フレーム64と一体の縦板89にねじ 込まれている。 固定ガイドローラベース80の両側には突片81,82が設けられている。左 フレーム64には調節ボルト83,84を有するL字状の支持板85,86がそ れぞれ設けられている。調節ボルト83,84にはナット87,88がねじ込ま れている。
【0011】 ガイドレール71への固定ガイドローラ73の圧接状態の調節は、次の手順に て行なう。 先ず、吊下搬送装置50を停止させ、ハンガー52が揺れていない状態にする 。 次に、固定ボルト78とナット87,88を緩めて調節ボルト83,84を回 転し、固定ガイドローラベース80を固定ボルト78と長孔79を案内させて上 下方向に移動し、固定ガイドローラ73をガイドレール71の下面に軽く接触さ せる。 最後に、固定ボルト78と、ナット87,88を締め込み、固定ガイドローラ ベース80を左フレーム64に固定するとともに、調節ボルト83,84を支持 板85,86に固定する。 これによって、ガイドレール71に対する固定ガイドローラ73の位置調整が 完了する。
【0012】 可動ガイドローラ74,74(図2、図3参照)は、右フレーム65の長手方 向に適宜の間隔で可動ガイドローラベース91(図6、図7参照)上に回転自在 に設けられている。可動ガイドローラ74は他方のガイドレール72の下面に接 するようになっている。 可動ガイドローラ74は、上下方向に傾動する傾動アーム90の一端に回転自 在に設けられている。傾動アーム90は、後述する可動ガイドローラベース91 にピン92によって傾動自在に設けられている。傾動アーム90はコイルスプリ ング75によって図6中矢印E方向に常時付勢されている。 コイルスプリング75は、傾動アーム90の一端に傾動自在に設けられたスプ リング受け93と、可動ガイドローラベース91に設けられたスプリング受け9 4との間に具えられ、可動ガイドローラベース91上のスプリング保持ブラケッ ト95,95に伸縮自在に保持されている。
【0013】 可動ガイドローラベース91は、ガイドレール72への可動ガイドローラ74 の圧接状態を調節するための板である。 可動ガイドローラベース91も固定ガイドローラベース90と同様に、右フレ ーム65との間に、4本の固定ボルト96、4つの長孔97、2つの突片98、 99、2本の調節ボルト100,101、2つの支持板102,103、2つナ ット104,105が具えられている。固定ボルト96は右フレーム65と一体 の縦板106にねじ込まれている。調節ボルト100,101の位置調節によっ て、ガイドレール72への可動ガイドローラ74の圧接状態が調節され、固定ボ ルト96によって可動ガイドローラベース91が固定される。 但し、可動ガイドローラ74は傾動アーム90に設けられているため固定され ない。 固定、可動ガイドローラベース80,91の位置調整によって、工場で走行レ ール57とガイドレール71,72を敷設したときの位置誤差が生じても、固定 、可動ガイドローラ73,74をガイドレール71,72の下面に圧接させるこ とができる。
【0014】 次に、ハンガー揺れ止め機構70の動作を説明する。 搬送物を積載した吊下搬送装置50は、ガイドレール71,72のところまで 走行してくると、固定ガイドローラ73と可動ガイドローラ74が斜面76,7 7によりガイドレール71,72の下面へ案内される。なお、固定ガイドローラ 73と可動ガイドローラ74の斜面による案内構造は同一である必要はないが、 便宜上、同一であるかのように示されている。後述のように、固定ガイドローラ を止めて両側とも可動ガイドローラにする場合は、同一の案内構造でよいことは 勿論である。 このようにして、固定ガイドローラ73はガイドレール71の下面に接触し、 可動ガイドローラ74は、斜面77によって、コイルスプリング75に抗して図 6中実線の位置から想像線の位置まで押し下げられながら、ガイドレール72の 下面へと移動していく。 ハンガー52が図1において矢印C方向に揺れた場合、固定ガイドローラ73 がガイドレール71の矢印C方向の揺れを規制し、矢印D方向に揺れた場合、可 動ガイドローラ74がガイドレール72の矢印D方向の揺れを規制する。 なお、以上の実施例では、一方のガイドローラは固定されているが、両方のガ イドローラともコイルスプリングに付勢され、移動自在であってもよい。
【0015】 従って、ハンガー揺れ止め機構70の固定ガイドローラ73はガイドレール7 1に接し、可動ガイドローラ74はコイルスプリング75の押圧力により常にガ イドレール72と接している。このため、固定、可動ガイドローラ73,74と ガイドレール71,72との隙間によるガタつきを無くし、且つ、ガイドレール に加わる荷重を少なくすることができる。 また、コイルスプリング75の弾力が、外部から加わる力より大きければ、ハ ンガー52は揺れることなく安定する。 これによって、細いガイドレール71,72であっても、ハンガー52の揺れ を防止することができる。
【0016】
【考案の効果】
本考案の揺れ止め機構によると、一対のガイドローラの内、少なくとも一方の ガイドローラを弾性体によってガイドレールの下面に圧接させ、一対のガイドロ ーラが一対のガイドレールに常時圧接される構造になっているため、一対のガイ ドローラと一対のガイドレールとの間に隙間が生じるようなことがなくなり、ハ ンガーの揺れを押さえることができる。 又、一対のガイドローラが一対ガイドレールの下面に常時圧接される構造にな っていることから、従来のように、一対のガイドレールの上面で一対のガイドロ ーラを受ける必要がなくなり、ガイドローラとガイドレールとに搬送物等の重量 が加わるようなことがなくなる。このため、揺れ止め機構の構造を簡素化するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のハンガー揺れ止め機構を具えた搬送装
置であり、図2の右側面図である。
【図2】本考案のハンガー揺れ止め機構を具えた搬送装
置の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】固定ガイドローラの正面図である。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】可動ガイドローラの正面図である。
【図7】図6の右側面図である。
【図8】従来のハンガー揺れ止め機構を具えた搬送装置
の側面図である。
【図9】他の従来のハンガー揺れ止め機構を具えた搬送
装置の側面図である。
【図10】他の従来のハンガー揺れ止め機構を具えた搬
送装置の正面図である。
【図11】図10の左側面図である。
【符号の説明】
50 吊下搬送装置 52 ハンガー 53 駆動輪(走行輪) 55 従動輪(走行輪) 57 走行レール 70 揺れ止め機構 71,72 ガイドレール 73 固定ガイドローラ(ガイドローラ) 74 可動ガイドローラ(ガイドローラ) 75 コイルスプリング(弾性体)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レール上を走行車輪によって走行す
    る吊り下げ状態のハンガーの両側に前記走行レールと平
    行に敷設された一対のガイドレールと、前記一対のガイ
    ドレールの下面に接触して少なくとも一方が上下動自在
    に前記ハンガーに具えられた一対のガイドローラと、前
    記上下動自在なガイドローラを前記ガイドレールの下面
    に圧接させる弾性体とを具えたことを特徴とする、吊下
    搬送装置のハンガーの揺れ止め機構。
JP1991094158U 1991-10-22 1991-10-22 吊下搬送装置のハンガーの揺れ止め機構 Expired - Lifetime JP2581299Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101418700B1 (ko) * 2014-03-11 2014-07-10 (주)제이에스더블유 차체 이송행거의 흔들림 멈춤장치

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JPS6264668A (ja) * 1985-09-18 1987-03-23 株式会社ダイフク 搬送装置のモ−タ−ブレ−キ開閉操作装置
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