JP2515557Y2 - 物品搬送装置における走行レールの支持装置 - Google Patents

物品搬送装置における走行レールの支持装置

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JP2515557Y2
JP2515557Y2 JP1993031703U JP3170393U JP2515557Y2 JP 2515557 Y2 JP2515557 Y2 JP 2515557Y2 JP 1993031703 U JP1993031703 U JP 1993031703U JP 3170393 U JP3170393 U JP 3170393U JP 2515557 Y2 JP2515557 Y2 JP 2515557Y2
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traveling rail
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、物品搬送装置、特に
ノレール式天井搬送装置における走行レールの天井への
支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場の生産ラインなどで、床面のスペー
スに干渉しないで物品を搬送するモノレール式天井搬送
装置は公知あり、その一例として、実開昭63−15
4590号公報および実開平3−8961号公報に記載
のものがあげられる。この装置は、天井付近に設けた走
行レールに、集電子を備え集電ユニットと、モータを
備えドライブユニットとを装架し、これらつのユニ
ットをもって、物品搬送用の天井走行体を吊り下げてな
るものである。
【0003】前記走行レールとしては、断面がコ字状の
ものや、Iビーム状のものがあるが、いずれにしても、
その片方の側面に、天井に設けたブラケットに取付けた
L型またはコ字型の支持アームの下部取り付けられて
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来のモノ
レール側面支持の方式では、図5及び図6に示すよう
に、走行レール(A)に天井走行体(B)の荷重がかかる
と、走行レール(A)が傾く傾向がある。これは、走行
ール(A)がその片方の側面で支持されているので、反対
側に位置する天井走行体(B)が偏心して作用するためで
ある。また、走行レール(A)を支持する支持アーム(C)
(D)は、L型またはコ字状であるので、この傾向は一層
助長される。このように走行レール(A)が傾くと、天井
走行体(B)も傾いて、安定した走行が行われない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、この従来の
レール支持装置の欠点を解決することを目的とし、
天井から吊り下げられ、物品を搬送する走行を懸垂支
持する走行レールを有する物品搬送装置における走行
ール支持装置であって、前記走行レールの断面形をコ
字状として、その下片の上面に、走行体のドライブユニ
ットにおけるドライブホイールを支持するようにすると
ともに、同じく上片の上面の左右端部付近に、長手方向
を向き、かつ開口縁が狭くなっている溝を設け、この溝
へ抜け止めして挿入したナット板と、走行レールの上面
に重合した、走行レールを天井の梁に吊支するための吊
り金具とを、ボルトをもって締着したことを特徴として
いる。
【0006】天井の梁の下面に垂直の吊り支柱を固着
し、その下面に、調節ボルトを介して吊り金具を連結す
のがよい。
【0007】
【作用】走行レールは常に垂直に支持され、荷重が加わ
った時にも、走行レール ことはない。
【0008】
【実施例】本考案を適用したモノレール式天井搬送装置
は、図3に断面を示す走行レール(1)を天井の梁(12)の
下面に支持し、これに、集電ユニットとドライブユニッ
(20)とを装架し、かつこのユニットで台車を支持して
なるものである。走行レール(1)に支持され走行する
このアッセンブリを天井走行体と呼ぶ。
【0009】後述するレール支持装置の理解の便宜のた
め、天井走行体の主要部であるドライブユニット(20)に
ついて図4を参照して略述する。
【0010】図4に示すように、コ字状断面の走行レー
ル(1)の内部には、ドライブユニット(20)の右側におけ
る垂直のドライブホイール(21)がその下を走行レー
(1)の下片の上面に接して配設されている。ドライブ
ホイール(21)はドライブモータ(23)で駆動される。
【0011】ドライブホイール(21)ドライブモータ(2
3)とからなるドライブユニット(20)の下部前後端には、
左右に間隔を有する4個の水平のサイドローラ(22)を
けてあり、左右に並ぶサイドローラ(22)により、走行レ
ール(1)の下端部を挟んでいる。
【0012】また、図面には表われていないが、ドライ
ブユニット(20)の前後端の下部には走行レール(1)の
下面に当接するつのサブローラがある。かくして、
ライブユニット(20)には7個のローラを有し、これら
によって荷重を支えられ、案内されて、駆動される
(24)はバーコードリーダ、(25)はセンサである。
【0013】走行レール(1)は、図1及び図2に示すよ
うにして、上方の構造体すなわち天井の梁(12)に支持さ
れている。すなわち、走行レール(1)には図3に
するようにその上片の上面の左右両端付近に、長手方
向の溝(2)(2)が形成されている。この溝(2)は、内部
にナット板(3)を、上方に抜け出ることがなく収容しう
るように、開口縁が狭くなっている。ナット板(3)は
細長い部材であり、その前後両端部に、ねじ孔が切られ
ている。
【0014】走行レール(1)の上面には図1および図
2に示すように吊り金具(5)を取り付ける。吊り金具
(5)は、左右のナット板(3)のねじ孔対応する
を有し、その上方より挿入したボルト(4)ナット板
(3)のねじ孔に螺合することにより、吊り金具(5)は、
走行レール(1)の上面に固定されている。
【0015】吊り金具(5)には、図1に示すように
行レール(1)の上片の左右両端部付近から、上方に延び
る比較的長い調節ボルト(13)が植設されており、これら
調節ボルト(13)に螺合したナット(6)をもって、吊り
金具(5)は、垂直の吊り支柱(7)の下部フランジ(8)に
高さ調節可能に固定されている。
【0016】吊り支柱(7)は、垂直の中空の角管からな
り、その上部フランジ(9)は、クランプ板(10)を介し
ボルトナット(11)により天井の梁(12)に取り付けら
れている。
【0017】なお、前述ナット板(3)を細長くしてある
のは、走行レールがまっすぐで曲がっていない場合に好
とし、かつ走行レールの継目に掛け渡して用いた際
に、継ぎ部のずれ防止するようにするためである。
【0018】
【考案の効果】(a) 走行レールの左右方向の中心部
垂直に支持することができ、荷重が加わった時の傾きを
防止することができる。のため、物品を、水平に安定
よく維持して搬送することができる。
【0019】(b) 従来の支持アームのような片方の側
面に張り出した邪魔な部材がないので、走行レールの両
側面を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレール支持装置によって、走行レール
を天井の梁に懸架した状態を示す縦断正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】走行レールの一部の斜視図である。
【図4】走行レールにドライブユニットを装架した状態
を示す縦断正面図である。
【図5】従来のレール支持装置の一例の傾きを示す概念
的な正面図である。
【図6】従来のレール支持装置の他例の傾きを示す概念
的な正面図である。
【符号の説明】
(1)走行レール (2)溝 (3)ナット板 (4)ボルト (5)吊り金具 (6)ナット (7)吊り支柱 (8)下部フランジ (9)上部フランジ (10)クランプ板 (11)ボルトナット (12) (13)全ねじボルト (20)ドライブユニット (21)ドライブホイール (22)サイドローラ (23)ドライブモータ (24)バーコードリーダ (25)センサ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井から吊り下げられ、物品を搬送する
    走行を懸垂支持する走行レールを有する物品搬送装置
    における走行レール支持装置であって、 前記走行レールの断面形をコ字状として、その下片の上
    面に、走行体のドライブユニットにおけるドライブホイ
    ールを支持するようにするとともに、同じく上片の上面
    の左右端部付近に、長手方向を向き、かつ開口縁が狭く
    なっている溝を設け、この溝へ抜け止めして挿入したナ
    ット板と、走行レールの上面に重合した、走行レールを
    天井の梁に吊支するための吊り金具とを、ボルトをもっ
    て締着したことを特徴と する物品搬送装置における走行
    レールの支持装置。
  2. 【請求項2】天井の梁の下面に垂直の吊り支柱を固着
    し、その下面に、調節ボルトを介して吊り金具を連結し
    てなる請求項1記載の物品搬送装置における走行レール
    の支持装置。
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