JPH072383U - 物品搬送装置のレール支持装置 - Google Patents

物品搬送装置のレール支持装置

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JPH072383U
JPH072383U JP3170393U JP3170393U JPH072383U JP H072383 U JPH072383 U JP H072383U JP 3170393 U JP3170393 U JP 3170393U JP 3170393 U JP3170393 U JP 3170393U JP H072383 U JPH072383 U JP H072383U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モノレール式天井搬送装置の走行レールが天
井走行体の荷重で傾くことを防止すること。 【構成】 上方空間に吊り下げて配設され物品を搬送す
る走行車を懸垂支持する走行レール1の横断面形状を略
コ字状とし、その上辺の横方向ほぼ中央でこれを吊持し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、物品搬送装置、ことにモノレール式天井搬送装置における走行レー ルの天井への支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場の生産ラインなどで、床面のスペースに干渉しないで物品を搬送するモノ レール式天井搬送装置は従来から知られている。その一例として、実開平3−8 961号公報に記載のものがあげられる。この装置は、天井付近に設けられた走 行レールに、集電子を備えた集電ユニットとモータを備えたドライブユニットと を装架し、これらふたつのユニットで物品搬送用の台車を吊り下げてなるもので ある。
【0003】 この走行レールとしては略コ字状の横断面のものやIビーム状のものなどがあ るが、いずれにしてもその片方の側面を利用して、L型またはコ字型の支持アー ムの下部に取り付けられている。この支持アームの上端が天井から延びるブラケ ットに固定されるのである。このような走行レールの側面支持については上述の 実開平3−8961号公報または特開平2−200562号公報に記載され公知 である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来のモノレール側面支持のやりかたでは、図5及び図6に示すよ うに、走行レールに天井走行体の荷重がかかるとレールが傾く傾向がある。これ は、レールがその片方の側面で支持されているので、反対側に位置する天井走行 体が片荷となって作用するためである。走行レールを支持する支持アームがL型 やコ字状であるので、この傾向は一層助長される。このように走行レールが傾く と、天井走行体の昇降部の水平が調整しにくく、安定した昇降動作が確保できず 、不都合である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、この従来のレール支持構造の欠点を解決せんとしてなされたもので 、上方空間に吊り下げて配設され物品を搬送する走行車を懸垂支持する走行レー ルを包含する物品搬送装置のレール支持装置において、前記走行レールの横断面 形状を略コ字状とし、その上辺の横方向両端部付近でこれを吊持したことを特徴 としている。 走行レールを吊持する吊り支柱は、上方の構造体まで垂直に延びる剛性の大き な部材とするのがよい。 コ字状断面の走行レールの上辺に吊り金具取付用のナットを収容する溝を設け 、吊り金具をこの溝に収容したナットに対しボルト締めするのがよい。 また、上記ナットを細長いナット板とし、その両端部付近の2カ所で前記吊り 金具にボルト締めしたり、上記ナットを四角ナットとし、これを2個使って曲率 を有する走行レールを2カ所で前記吊り金具にボルト締めしたり、細長いナット 板を前記走行レールの継目にまたがって配設し、その両端部付近の2カ所で前記 吊り金具にボルト締めしたり、又は走行レールを、前記吊り金具で前記吊り支柱 に高さ調節可能に取り付けたりするのがよい。
【0006】
【作用】
本考案によれば、走行レールのセンターを垂直に支持することにより、荷重が 加わった時の走行レールの傾きを防止することができる。
【0007】
【実施例】
本考案を実施したモノレール式天井搬送装置は、図3に横断面を示す走行レー ル(1)を天井の梁から支持し、これに集電ユニットとドライブユニットとを装架 し、これらユニットで台車を支持してなるものである。走行レール(1)に支持さ れ走行するこの単位を走行車と称する。後述するレール支持装置の理解の便宜か ら、上記ユニットを代表してドライブユニット(20)について図4を参照してまず 略述する。
【0008】 この図に示されるように略コ字状の走行レール(1)の内部には、ドライブユニ ット(20)のドライブホイール(21)がその下端を走行レール内面に接して配設され ている。ドライブホイール(21)はドライブモータ(23)で駆動される。ドライブホ イール(21)及びドライブモータ(23)を収容するドライブユニット(20)は、その前 後端下部に4つのサイドローラ(22)を有し、これらサイドローラで走行レール( 1)の下端部を挟んでいる。また、図示はされていないが、ドライブユニットの 前後端の下部には走行レール(1)の下面に当接するふたつのサブローラがある。 従って、ドライブユニットには7個のローラないしはホイールがあり、これらで 荷重を支えられ、案内され、駆動されるのである。なお符号(24)はバーコードリ ーダ、符号(25)はセンサである。
【0009】 さて、走行車が懸架される走行レール(1)は、本考案により図1及び図2に示 すようにして上方の構造体すなわち天井の梁(12)に支持されている。すなわち、 走行レール(1)には図1及び図3に示されるようにその上辺に溝(2)が2条、左 右両端付近に形成されている。この溝(2)は、内部にナット板(3)を、上方に抜 け出ることがなく収容するようにくぼんでいる。図1に示すように、ナット板( 3)は細長い部材で、その両端部付近にねじを切ったナット孔を有する。
【0010】 走行レール(1)の上面には図1および図2に示すように吊り金具(5)を取り付 ける。吊り金具(5)は、ふたつのナット板(3)のねじ孔計4個に対応するボルト 孔を有し、六角ボルト(4)でナット板(3)との間に走行レールの上辺を挟んで固 定される。吊り金具(5)の中央には、図1に示すように走行レールの上辺両端部 付近で上方に延びる比較的長い全ねじボルト(13)が植設されており、これらの全 ねじボルト(13)上のナット(6)で、垂直の吊り支柱(7)の下部フランジ(8)に吊 り金具(5)を高さ調節可能に固定している。
【0011】 吊り支柱(7)はまっすぐな中空の角形部材であって、剛性の大きいものである 。その上部フランジ(9)がクランプ板(10)を介してボルトナット(11)で天井の梁 (12)に取り付けられているのである。
【0012】 なお、前述の細長いナット板(3)は走行レールがまっすぐで曲がっていない場 合に好適である。また、このような細長いナット板(3)は走行レールの継目に掛 け渡して用いると、継ぎ部のずれ防止にきわめて有効である。さらに、曲がった 走行レールに対しては、細長いナット板(3)ではなく四角ナット2個を用いるも のとする。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上述のようにしてなるので、走行レールのセンターを垂直に支持する ことができ、荷重が加わった時の傾きを防止することができる。このため、物品 の昇降にも水平を維持して安定した動作を行わせることができる。また、走行レ ールの上辺を取付支持するので施工精度を向上させ、効率のよい工事ができる。 さらに、従来の支持アームのような片方の側面に張り出した邪魔な部材がないの で、走行レールの両側面側を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレール支持装置で走行レールを天井の
梁に懸架した状態を示す、レールと直交する垂直面で縦
断した縦断正面図である。
【図2】図1のレール支持装置の側面図である。
【図3】走行レールの一部の斜視図である。
【図4】走行レールにドライブユニットを装架した状態
を示す縦断正面図である。
【図5】従来のレール支持装置の一例の傾きを示す概念
的な正面図である。
【図6】従来のレール支持装置の他例の傾きを示す概念
的な正面図である。
【符号の説明】
(1)走行レール (2)溝 (3)ナット板 (4)六角ボル
ト (5)吊り金具 (6)ナット (7)吊り支柱 (8)下部フラ
ンジ (9)上部フランジ (10)クランプ
板 (11)ボルトナット (12)天井の梁 (13)全ねじボルト (20)ドライブ
ユニット (21)ドライブホイール (22)サイドロ
ーラ (23)ドライブモータ (24)バーコー
ドリーダ (25)センサ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方空間に吊り下げて配設され物品を搬
    送する走行車を懸垂支持する走行レールを包含する物品
    搬送装置のレール支持装置において、前記走行レールの
    横断面形状を略コ字状とし、その上辺の横方向両端部付
    近でこれを吊持したことを特徴とするレール支持装置。
  2. 【請求項2】 前記走行レールを吊持する吊り支柱を、
    上方の構造体まで垂直に延びる剛性の大きな部材とし
    た、請求項1記載のレール支持装置。
  3. 【請求項3】 前記コ字状断面の走行レールの上辺に吊
    り金具取付用のナットを収容する溝を設け、吊り金具を
    この溝に収容したナットに対しボルト締めした、請求項
    1または2に記載ノレール支持装置。
JP1993031703U 1993-06-14 1993-06-14 物品搬送装置における走行レールの支持装置 Expired - Fee Related JP2515557Y2 (ja)

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KR101378904B1 (ko) * 2011-12-27 2014-03-31 삼성중공업 주식회사 트롤리
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WO2021251722A1 (ko) * 2020-06-08 2021-12-16 주식회사 포스코 가이드튜브 및 이를 포함하는 하이퍼루프장치

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