JPH0658894A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JPH0658894A
JPH0658894A JP5051993A JP5051993A JPH0658894A JP H0658894 A JPH0658894 A JP H0658894A JP 5051993 A JP5051993 A JP 5051993A JP 5051993 A JP5051993 A JP 5051993A JP H0658894 A JPH0658894 A JP H0658894A
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JP
Japan
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heated
sensor
cooking
weight
alcohol
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Application number
JP5051993A
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English (en)
Inventor
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
Reiko Kawaguchi
玲子 川口
Minoru Takagi
稔 高木
Mika Morita
美香 森田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルコールセンサによる被加熱物の判別を確
実に行なえるようにする。 【構成】 制御回路16は、被加熱物から発生するガス
を、アルコールセンサ11および水蒸気センサ12によ
り検出し、検出電圧VA ,VG から、それぞれ最大値V
Amax,VGmaxを求める。次に、調理開始から一定時間
(40秒)が経過した後の検出電圧から、それぞれ変化
率ΔA (=VA /VAmax)および変化率ΔG (=VG /
VGmax)を求め、この値からアルコール検出量と水蒸気
検出量との比に相当する変化率比rを、次式に基づいて
求めると、 変化率比r=(1−ΔA )/(1−ΔG ) となり、この結果、被加熱物に応じて大きく変化する変
化率比rの値に基づいて確実に判別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加熱物を高周波加熱
する電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電子レンジにおいては、例え
ば、重量センサ,水蒸気を検出するガスセンサ等を備え
たものがある。このものは、被加熱物の重量を重量セン
サにより検出し、加熱調理中の被加熱物から発生する水
蒸気の量をガスセンサにより検出し、これらの検出デー
タに基づいて、被加熱物の加熱条件を設定したり、或は
加熱状態を検出して自動調理を行なうようになってい
る。
【0003】ところで、近年では、被加熱物から発生す
るアルコールガスの量を検出してその被加熱物の種類を
判別するようにしたものがある。これは、例えば、重量
当たりの水蒸気の発生量が同程度であるために、重量セ
ンサやガスセンサだけでは被加熱物の種類を判別するこ
とができないような場合であっても、そのアルコールガ
スの発生量が異なることを検出して判別できるようにし
たものである。
【0004】例えば、被加熱物が「ごはん」或は「味噌
汁」の何れであるかを判別するときには、加熱調理開始
後に「味噌汁」から発生するアルコールガス量が「ごは
ん」から発生するアルコールガス量よりも大きいことか
ら判別する。即ち、加熱調理を開始してから所定時間後
例えば40秒後に、被加熱物から発生しているアルコー
ルガス量をアルコールセンサにより検出し、「ごはん」
および「味噌汁」の判別に対応して予め記憶設定されて
いるセンサ出力のしきい値と比較してその大小に応じて
被加熱物の種類を判別するものである。
【0005】このように被加熱物の種類が判別される
と、予め記憶設定された加熱条件からその被加熱物に対
応する最適な調理時間を決定することができるので、使
用者が加熱調理室内に収容した被加熱物が「ごはん」或
は「味噌汁」の何れである場合でも、自動的に最適な調
理時間で加熱調理することができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来構成のものでは、アルコールセンサにより検
出される被加熱物のアルコール分の変化率が被加熱物の
種類によっては小さい場合があり、アルコール分の有無
に応じて判別するときに、確実な判定レベルの設定が難
しく、誤判定をしてしまう虞がある。そして、誤判別さ
れた場合には、被加熱物を最適な加熱調理条件で加熱調
理することができなくなってしまう不具合がある。
【0007】また、被加熱物として例えば酒や牛乳等を
温める調理する場合に、「飲み物」温めコースとしてひ
とつのキー操作で行えるようにしたものがある。これ
は、飲み物の種類をアルコールセンサおよびガスセンサ
の検出量の差から判別し、その判別結果に基づいて「酒
かんコース」か「牛乳あたためコース」かのいずれかの
選択を行い、最適な加熱調理時間を算出することによ
り、自動加熱調理を行うものである。
【0008】ところが、温めるべき酒を徳利に入れて自
動加熱調理を行う場合に、徳利の首細部にアルミホイル
を巻き付けた状態で加熱調理室内に収容することがあ
る。これは、徳利の上部が加熱されないようにして全体
を均一に加熱するための工夫であるが、このことによ
り、逆に、判別を行うまでの短時間では、徳利の口から
アルコール分が多く出ないため、酒と牛乳との判別が確
実に行えなくなる場合がある。
【0009】このため、「酒かんコース」であるにもか
かわらず、「牛乳あたためコース」として判別されて加
熱調理時間が設定されて酒が加熱され過ぎたり、その逆
に、牛乳の温めが酒かんの時間で加熱されることで加熱
不足になるといった不具合が発生することがある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、アルコールセンサおよびガスセンサか
らの検出出力に基づいて被加熱物の種類を正確に判別す
ることができるようにした電子レンジを提供するにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被加熱物を高
周波加熱する電子レンジを対象とするものであり、前記
被加熱物から発生するアルコールガスを検出する第1の
ガスセンサと、前記被加熱物から発生する水蒸気を検出
する第2のガスセンサと、前記第1のガスセンサから出
力されるアルコール検出量の変化率と前記第2のガスセ
ンサから出力される水蒸気検出量の変化率との比の値に
基づいて前記被加熱物の種類を判別する判別手段とを設
けて構成したところに特徴を有する。
【0012】また、被加熱物の重量を検出する重量セン
サを設け、判別手段を、前記重量センサの検出重量に応
じて異なる判別タイミングで前記被加熱物の種類を判別
させるように構成すると良い。
【0013】そして、被加熱物の重量を検出する重量セ
ンサに加えて、判別手段による判別結果および前記重量
センサの検出重量に応じてその調理時間を設定する設定
手段を設けて構成することが好ましい。
【0014】
【作用】請求項1記載の電子レンジによれば、被加熱物
の種類を判別する際に、判別手段は、第1のガスセンサ
からのアルコール検出量の変化率と第2のガスセンサか
らの水蒸気検出量の変化率との比を演算し、その変化率
比に基づいて判別を行なうので、アルコール分の含有の
有無に応じて変化率比の値が大きく異なる値として得ら
れるので、被加熱物の種類の判別を正確に行なうことが
できる。
【0015】請求項2記載の電子レンジによれば、判別
手段は、重量センサにより検出された被加熱物の重量に
応じて異なる判別タイミングで判別を行うので、被加熱
物の種類や熱容量に応じて発生するアルコールガスや水
蒸気の検出量を精度良く検出することができる。
【0016】請求項3記載の電子レンジによれば、設定
手段は、判別手段による判別結果および前記重量センサ
の検出重量に応じてその調理時間を設定するので、判別
した被加熱物の種類とその重量に応じた正確な加熱調理
時間を設定することができるようになり、適切な加熱調
理を実施できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図1
ないし図6を参照しながら説明する。図2は全体の外観
を示しており、外箱1の内部には、その左方に位置して
加熱調理室2が配設され、その右方には図示しない機械
室が配設されている。この機械室内にはマグネトロン3
(図1参照),冷却ファン装置(図示せず)等が配設さ
れている。マグネトロン3は、加熱調理室2内にマイク
ロ波を供給して内部に収容された被加熱物を高周波加熱
するようになっている。また、冷却ファン装置は、冷却
ファンとファンモータ4(図1参照)とから構成されて
いる。
【0018】加熱調理室2の前面開口部は、図示しない
扉により開閉可能となっている。また、加熱調理室2の
内底部には、回転軸5が上方に向けて突設されており、
この回転軸5の上部には、被加熱物が載置される回転皿
6が着脱可能に装着されている。回転軸5はターンテー
ブルモータ7(図1参照)により回転駆動されるように
構成されている。
【0019】また、加熱調理室2の下部には、回転皿6
に載置された被加熱物の重量を回転軸5を介して検出す
るようにした重量センサ8が配設されている。加熱調理
室2内の後壁部の左端上部には多数の貫通孔からなる排
気口9が形成されている。この排気口9から外箱1の外
部に通じる排気通路10内には、図3に示すように、ア
ルコールガスに対して感度の高い第1のセンサとしての
アルコールセンサ11および水蒸気に対して感度の高い
第2のセンサとしての水蒸気センサ12が配設されてい
る。
【0020】外箱1の前面右側部に設けられた操作パネ
ル13には、加熱調理時間や加熱調理の種類や各種の調
理メニュー等が表示される表示部14(図1参照)と、
それらの設定および調理開始等の操作を入力するための
各種のスイッチを有する操作スイッチ部15(図1参
照)とが配設されている。
【0021】さて、電気的構成を示す図1において、制
御回路16は、マイクロコンピュータ,メモリ等を含ん
で構成されるもので、加熱調理を行なうための制御プロ
グラムが予め記憶されており、後述するように判別手段
としての機能も有しているものである。
【0022】この制御回路16の各入力端子には、上述
したアルコールセンサ11,水蒸気センサ12,重量セ
ンサ8および操作スイッチ部15が接続され、各種の検
出信号および操作入力信号が与えられるようになってい
る。また、制御回路16の各出力端子には、マグネトロ
ン3,ファンモータ4,ターンテーブルモータ7がそれ
ぞれ対応する駆動回路3a,4a,5aを介して接続さ
れると共に、表示部14が接続され、それらを駆動制御
するように構成されている。
【0023】次に、本実施例の作用について図4ないし
図6をも参照して説明する。尚、以下の説明において
は、例えば、被加熱物として、アルコール分が含まれる
「味噌汁」と、アルコール分がほとんど含まれない「ご
はん」とを判別する場合について述べる。
【0024】電源が投入されている状態で、使用者によ
り、加熱室2内に「味噌汁」或は「ごはん」の何れかの
被加熱物が収容されて扉が閉められると、制御回路16
は、調理メニュー選択の操作入力が与えられるのを待機
する状態となる。ここで、例えば、「あたため」の調理
メニューが選択操作されると、制御回路16は、表示部
14に対応する調理メニューの表示信号を与えて表示す
ると共に、マグネトロン3,ファンモータ4およびター
ンテーブルモータ7に各駆動回路3a,4a,5aを介
して通電するようになる。
【0025】また、このとき制御回路16は、重量セン
サ8からの検出信号に基づいて被加熱物の重量を検出す
ると共に、その検出重量をメモリ内に記憶する。続い
て、制御回路16は、調理開始後、所定時間例えば40
秒が経過するまでの間に、アルコールセンサ11からの
検出電圧VA および水蒸気センサ12からの検出電圧V
G のそれぞれの最大値VAmaxおよびVGmaxを求めて記憶
する。尚、この最大値VAmaxおよびVGmaxは、ガスの検
出量が最も少ない状態に相当する値である。
【0026】調理開始後、40秒が経過すると、制御回
路16は再びアルコールセンサ11および水蒸気センサ
12からの検出電圧VA ,VG を入力する。続いて、制
御回路16は、アルコールセンサ11からの検出電圧V
A と最大値VAmaxとに基づいて、次式(1)に従ってア
ルコールの変化率ΔA を求め、水蒸気センサ12からの
検出電圧VG と最大値VGmaxとに基づいて、次式(2)
に従って水蒸気の変化率ΔG を求める。
【0027】 アルコール 変化率 ΔA =VA /VAmax …(1) 水 蒸 気 変化率 ΔG =VG /VGmax …(2) 尚、このようなアルコールの変化率ΔA および水蒸気の
変化率ΔG の値の計算結果は、それぞれ図4および図5
に時間の経過と共に示されている。
【0028】次に、制御回路16は、上述のようにして
求めたアルコールの変化率ΔA および水蒸気の変化率Δ
G から、変化率比rを次式(3)に従ってそれらの比の
値として求める。
【0029】 変化率比 r=(1−ΔA )/(1−ΔG ) …(3) 尚、このようにして求められた変化率比rは、調理開始
時から時間の経過と共に図6のように示される。
【0030】制御回路16は、上述のようにして求めた
40秒経過した時点での変化率比rの値を、予め記憶設
定されているしきい値と比較することにより、「味噌
汁」或は「ごはん」の判別を行なう。この場合、「味噌
汁」と「ごはん」とでは、変化率比rの値の隔りが大き
いので、確実にその判別動作を行なうことができる。
【0031】つまり、図6からわかるように、いま求め
た変化率比rの時間推移は、アルコールセンサ11およ
び水蒸気センサ12のそれぞれからの検出電圧VA ,V
G に基づいて得られた変化率ΔA ,ΔG の時間推移(図
4,図5参照)に較べて、被加熱物である「味噌汁」と
「ごはん」についてその差を大きくした値として得られ
ているので、しきい値をそれらの中間点に設定すれば、
誤判定をすることなく確実に判定することができるので
ある。
【0032】さて、制御回路16は、このようにして被
加熱物が「味噌汁」或は「ごはん」の何れであるかを判
別すると、この後の加熱調理時間を、例えば、「味噌
汁」である場合には「70秒」を設定し、「ごはん」で
ある場合には「35秒」と設定してその時間が経過する
まで加熱調理を継続する。
【0033】そして、制御回路16は、設定した加熱調
理時間が終了すると、マグネトロン3およびターンテー
ブルモータ5を停止させて加熱調理を終了する。また、
同時に、制御回路16は、表示部14に調理終了である
ことを表示すると共に図示しないブザーを鳴動させて使
用者に報知する。この後、制御回路16は、被加熱物の
加熱調理条件に応じて所定時間が経過すると、ファンモ
ータ4を停止して加熱調理のプログラムを終了する。
【0034】このような本実施例によれば、制御回路1
6において、被加熱物の判別を行なう際に、変化率比r
を求めてしきい値と比較するようにしたので、判別しよ
うとする被加熱物に対応するアルコールセンサ11によ
るアルコール変化率ΔA の値の差が小さい場合でも、変
化率比rにより大きい差として比較することができるよ
うになり、しきい値を設定し易くなると共に、確実に被
加熱物の判別をすることができるようになり、被加熱物
を常に最適な加熱調理条件で加熱調理することができ
る。
【0035】図7ないし図12は本発明の第2の実施例
を示すもので、以下、第1の実施例と異なる部分につい
て説明する。すなわち、図7および図8は飲物のあたた
め調理を行うためのプログラムのフローチャートを示す
もので、例えば「酒かん」と「牛乳あたため」の場合に
ついて以下に説明する。なお、制御回路16は設定手段
としての機能を兼ね備えたもので、後述するように、加
熱調理時間を算出して加熱調理を実行するようになって
いる。
【0036】まず、電源が投入されると、制御回路16
は、イニシャライズ処理(初期設定)を実行し、制御用
のデータやフラグ等を初期化する(ステップS1)。こ
の状態で、使用者が被加熱物を加熱調理室2内に収容す
ると共に扉を閉じると、制御回路16は、ステップS2
で「YES」と判断して調理メニュー選択キーが操作さ
れるまで待機状態となる(ステップS3)。
【0037】ここで、飲み物あたためキーが操作される
と、制御回路16は、ステップS4を経てステップS5
に進み、表示部14に「調理中」の表示を行うと共に、
庫内灯の点灯,ファンモータ4およびターンテーブルモ
ータ7を駆動するようになる。また、ここでは、制御回
路16は、重量センサ8からの被加熱物の検出重量Wの
信号を入力して記憶するようになる。
【0038】続いて、制御回路16は、マグネトロン3
を駆動開始すると共に、その検出重量Wに応じて内蔵タ
イマのタイマ時間を設定して計時動作を開始する。設定
されるタイマ時間は、例えば、検出重量が450グラム
よりも少ないときには45秒であり、それ以上のときに
は90秒である。この後、設定されたタイマ時間が終了
するまでの間、制御回路16は、水蒸気センサ12およ
びアルコールセンサ11から出力される各検出電圧VG
およびVA の各最大値VGmaxおよびVAmaxを求めて記憶
する(ステップS7〜S10)。なお、タイマ時間が経
過するまでの間に扉が開放されたときには、制御回路1
6は、ステップS7にて「YES」と判断して表示部1
4の表示状態をリセットすると共に、この後、ファンモ
ータ4を90秒間運転してから(ステップS11)、ス
テップS1に戻るようになっている。
【0039】次に、水蒸気センサ12およびアルコール
センサ11から出力された検出電圧VG およびVA とそ
れらの最大値VGmaxおよびVAmaxとに基いて、第1の実
施例と同様にして、式(1)および式(2)により水蒸
気変化率ΔG およびアルコール変化率ΔA を演算し、こ
れらの値から式(3)に基いて変化率比rを求める。制
御回路16は、ステップS13にて、得られた変化率比
rの値が、判定基準値である「12」よりも大きいか否
かを判別し、「YES」の場合には「酒かんコース」の
加熱調理であるとしてその表示を行う(ステップS1
4)と共に、「酒かんコース」の場合の加熱調理時間を
そのときの重量W(g)に応じて算出設定する(ステッ
プS15)。また、制御回路16は、ステップS13で
「NO」と判断したときには、「牛乳あたためコース」
の加熱調理であるとして、「牛乳あたためコース」の表
示を行う(ステップS16)と共に、「牛乳」の加熱調
理時間をそのときの重量W(g)に応じて算出設定する
(ステップS17)。
【0040】この場合、加熱調理時間T(秒)は、例え
ば、 酒かんコース …T(秒)=0.18×W+12 …(4) 牛乳あたためコース…T(秒)=0.23×W+15 …(5) という算出式に基いて演算されるようになっている。
【0041】次に、制御回路16は、算出設定した加熱
調理時間Tからそのときにタイマ時間を差し引いて残り
の加熱調理時間Taを求めると共に減算タイマの計時動
作を開始する(ステップS18)。この後、制御回路1
6は、減算タイマの設定時間Taが終了するまで加熱調
理を実行し(ステップS20)、途中で、扉が開かれた
ときには、ステップS19にて「YES」と判断し、減
算タイマの計時動作を一時停止すると共にマグネトロン
3の運転を一時停止させる(ステップS21)。そし
て、再び扉が閉じられて飲み物あたためキーが操作され
ると、ステップS22で「YES」と判断してステップ
S20に戻って加熱調理を再開するようになる。
【0042】この後、制御回路16は、減算タイマの計
時動作が終了すると、ステップS20で「YES」と判
断してマグネトロン3の運転を停止し、これと同時に調
理終了を報知するためのブザーを1回鳴動させると共に
庫内灯を消灯するようになる(ステップS23)。そし
て、制御回路16は、いま実行した加熱調理の種類が
「酒かんコース」であったときには、ステップS24を
経てステップS25にてファンモータ4を10分間運転
した後にプログラムを終了する。
【0043】さて、上述のようにして加熱調理を実行す
る場合に、ステップS13にて判定基準値を「12」と
している根拠について以下に説明する。すなわち、発明
者らは、「酒」として(1)コップにいれた酒,(2)
徳利にいれた酒,(3)首細部にアルミホイルを巻き付
けた徳利にいれた酒および(4)「牛乳」についての加
熱調理を行ったときのアルコールセンサ11による検出
電圧VA の変化率分(1−ΔA )の推移を測定した。図
9および図10は、それぞれの場合について、重量が4
50グラム未満の場合と450グラム以上680グラム
未満の2種類でその変化率分(1−ΔA )の推移を示し
ている。
【0044】この結果から、(3)の首細部にアルミホ
イルを巻き付けた徳利にいれた酒の場合と(4)の牛乳
の場合とでは、450グラム未満では両者共にアルコー
ルガスの発生量が少ないために、例えば50秒経過した
時点で検出を行ってもほとんど差異が出ず、両者の区別
が確実に行えない。一方、これら両者の水蒸気の発生状
況は、僅かな差はあるものの、その変化率ΔG はあまり
大きくない。したがって、アルコールセンサ11の変化
率分(1−ΔA )から水蒸気センサ12の変化率分(1
−ΔG )を差し引いた結果をアルコール発生量として判
断しようとすると、表1にも示すように、両者に差が出
ず、誤判別となる虞がある。
【0045】そこで、本実施例においては、式(3)に
示すようにして変化率比rを求めてみると、水蒸気セン
サ12による検出電圧VG の僅かな変化分により、
(3)の首細部にアルミホイルを巻き付けた徳利にいれ
た酒の場合と、(4)の牛乳の場合とで大きな差が得ら
れるものである。このような結果を表1にまとめると共
に、図11に判別基準値を「12」として変化率比rに
より判別を行った場合、図12に判別基準値を「6」と
して変化率分の差により判別を行って誤判定をおこした
場合について示している。
【0046】
【表1】 このような第2の実施例によれば、第1の実施例と同様
にアルコールセンサ11および水蒸気センサ12の各検
出電圧VA およびVG から変化率比rを求めて「酒かん
コース」と「牛乳あたためコース」の判別を行うように
したので、両者を確実に判別することができる。
【0047】また、制御回路16により、重量センサ8
の検出重量Wに基いて、判別タイミングを450グラム
未満と以上とで45秒と90秒とに異ならせると共に、
残りの加熱調理時間Taの設定を行うようにしたので、
被加熱物の種類と重量に応じて適切な加熱調理時間Tを
設定でき、過不足なく加熱調理を行うことができるよう
になるものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の電
子レンジによれば、第1のガスセンサにより被加熱物か
ら発生されるアルコールガスを検出し、第2のガスセン
サにより被加熱物から発生される水蒸気を検出し、判別
手段によりそれぞれの検出量の変化率を求めると共にそ
れらの比として得られる変化率比の値に基づいて被加熱
物の判別を行なうようにしたので、判別しようとしてい
る被加熱物におけるそれぞれのガスセンサの検出量の変
化率が小さい場合でも、大きな変化量を有する変化率比
として判別することができるようになり、従って、誤判
定をなくして常に確実に被加熱物を判別することができ
るという優れた効果を奏する。
【0049】請求項2記載の電子レンジによれば、判別
手段により、重量センサの検出重量に応じて異なる判別
タイミングで判別を行うので、被加熱物の種類と重量に
応じて発生するアルコールガスの発生量を精度良く検出
することができるという優れた効果を奏する。
【0050】請求項3記載の電子レンジによれば、設定
手段により、判別手段による判別結果および前記重量セ
ンサの検出重量に応じてその調理時間を設定するように
したので、判別した被加熱物の種類とその重量に応じた
正確な加熱調理時間を設定することができるようにな
り、適切な加熱調理を実施できるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的なブロック
構成図
【図2】扉を省略して示す全体の正面図
【図3】排気通路部分に配設されたアルコールセンサお
よび水蒸気センサを示す図
【図4】アルコールセンサによる検出信号の変化率の時
間推移を示す図
【図5】水蒸気センサによる検出信号の変化率の時間推
移を示す図
【図6】変化率比の時間推移を示す図
【図7】本発明の第2の実施例を示す加熱調理プログラ
ム(その1)
【図8】加熱調理プログラム(その2)
【図9】被加熱物のアルコール検出量の変化率推移を示
す図(その1)
【図10】被加熱物のアルコール検出量の変化率推移を
示す図(その2)
【図11】変化率比で判別したときの結果を示す図
【図12】変化率差で判別したときの結果を示す図
【符号の説明】
1は本体、2は加熱調理室、3はマグネトロン、4はフ
ァンモータ、7はターンテーブルモータ、8は重量セン
サ、9は排気口、10は排気通路、11はアルコールセ
ンサ(第1のガスセンサ)、12は水蒸気センサ(第2
のセンサ)、16は制御回路(判別手段,設定手段)で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 美香 名古屋市西区葭原町4丁目21番地 株式会 社東芝名古屋工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を高周波加熱する電子レンジに
    おいて、前記被加熱物から発生するアルコールガスを検
    出する第1のガスセンサと、前記被加熱物から発生する
    水蒸気を検出する第2のガスセンサと、前記第1のガス
    センサから出力されるアルコール検出量の変化率と前記
    第2のガスセンサから出力される水蒸気検出量の変化率
    との比の値に基づいて前記被加熱物の種類を判別する判
    別手段とを具備したことを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 被加熱物の重量を検出する重量センサを
    備え、判別手段は、前記重量センサの検出重量に応じて
    異なる判別タイミングで前記被加熱物の種類を判別する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 被加熱物の重量を検出する重量センサ
    と、判別手段による判別結果および前記重量センサの検
    出重量に応じてその調理時間を設定する設定手段とを具
    備したことを特徴とする請求項1または2記載の電子レ
    ンジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110011816A (ko) * 2009-07-29 2011-02-09 엘지전자 주식회사 가스 감지부를 포함한 조리 장치 및 그 제어 방법
JP2020200957A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 加熱調理器

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