JPH0763341A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH0763341A
JPH0763341A JP21418393A JP21418393A JPH0763341A JP H0763341 A JPH0763341 A JP H0763341A JP 21418393 A JP21418393 A JP 21418393A JP 21418393 A JP21418393 A JP 21418393A JP H0763341 A JPH0763341 A JP H0763341A
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JP
Japan
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food
heating
alcohol
heated
sensor
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JP21418393A
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English (en)
Inventor
Mika Morita
美香 森田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス検出手段からの検出信号に電気ノイズが
重畳する場合であっても食品を適切に加熱する。 【構成】 制御回路26は、操作部6に設けられた飲み
物専用キーが操作されたときは、アルコールセンサ13
からの検出信号の変化率を検出し、その変化率がt秒間
継続して10%を越えたときは、加熱対象飲料は酒であ
ると判断して酒の加熱調理時間までマグネトロン24を
駆動する。また、酒の加熱調理時間までにアルコールセ
ンサ13からの検出信号の変化率が10%をt秒間越え
なかったときは、加熱対象飲料は牛乳であると判断し
て、牛乳の加熱調理時間までマグネトロン24を駆動す
る。従って、アルコールセンサ13からの検出信号に電
気ノイズが重畳する場合であっても加熱対象飲料を適切
に加熱することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱室内に収納された
食品を所定成分の含有率が多い第1の食品群と上記所定
成分の含有率が少ない第2の食品群とに分類し、その分
類した食品群に応じた加熱調理時間だけ加熱手段を駆動
する加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動調理機能付きの電子レンジに
おいては、加熱対象飲料が酒か牛乳かを判定し、その判
定結果に基づいてマグネトロンの駆動時間を設定するこ
とが考えられている。つまり、加熱対象飲料が酒か牛乳
かに応じて、加熱室内のアルコール濃度が異なるので、
加熱室内のアルコール濃度を検出することにより加熱対
象飲料が酒か牛乳かを判別するのである。この場合、酒
の加熱温度は牛乳の加熱温度よりも低く設定するのが通
常であるので、酒と牛乳とが同一重量の場合には、酒の
加熱調理時間を牛乳の加熱調理時間よりも短く設定す
る。従って、アルコールの有無の判定を、酒の加熱調理
時間までに行う必要がある。
【0003】そして、アルコールの有無は、加熱室内の
アルコール濃度の変化率(検出信号の最大レベルからの
変化率)が基準値に達したか否かに基づいて判定するも
ので、酒の加熱調理時間までに加熱対象飲料は酒である
と判断したときは、酒の加熱調理時間までマグネトロン
を駆動すると共に、酒の加熱調理時間までに加熱対象飲
料は酒であると判断できなかったときは、加熱調理対象
は牛乳であると判断して牛乳の加熱調理時間までマグネ
トロンを駆動する。従って、アルコールの発生の有無の
判断に基づいて加熱対象飲料の種別にかかわらず適温に
加熱することができる。
【0004】また、加熱対象食品が常温御飯(常温保存
御飯)か冷凍御飯(冷凍保存御飯)かを判別して適温に
暖める場合には、常温御飯若しくは冷凍御飯から発生す
る水蒸気濃度を検出することにより加熱対象食品が常温
御飯か冷凍御飯かを判断することができる。つまり、加
熱対象食品が常温御飯であったときは、加熱時間の進行
に伴って水蒸気は多く発生するのに対して、冷凍御飯で
あったときは、加熱時間が進行するのに水蒸気の発生量
は少ない。そこで、加熱室内の水蒸気濃度が判定時間ま
でに判定基準値を越えたときは加熱対象食品は常温御飯
であると判断してマグネトロンの駆動時間を短目に設定
する。また、加熱室内の水蒸気濃度が判定時間までに判
定基準値を越えないときは、加熱対象食品は冷凍御飯で
あると判断してマグネトロンの駆動時間を常温御飯の加
熱調理時間よりも長目に設定する。従って、水蒸気の発
生の有無の判断に基づいて加熱対象食品の種別にかかわ
らず適温に加熱することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱対
象飲料が酒か牛乳かをアルコールの有無により判断する
構成のものでは、判定期間中において一旦でも加熱対象
飲料を酒であると判断したときは加熱対象飲料は酒であ
ると最終的に決定するので、例えばアルコール濃度を検
出するためのアルコールセンサからの検出信号に電気ノ
イズが重畳していた場合には、加熱対象飲料が牛乳であ
っても、アルコールセンサからの検出信号の変化率が電
気ノイズの影響により基準値を越えてしまうことがあ
る。このため、アルコールセンサからの検出信号に基づ
いてアルコールの発生の有無を正確に判定できず、加熱
対象飲料を適切に加熱できない虞がある。
【0006】また、加熱対象食品が常温御飯か冷凍御飯
かを水蒸気濃度により判断する構成のものでは、判定期
間中に一旦でも加熱対象食品を常温御飯であると判断し
たときは加熱対象飲料は常温御飯であると最終的に決定
するので、水蒸気濃度を検出するための水蒸気センサか
らの検出信号に電気ノイズが重畳していた場合には、加
熱対象食品が冷凍御飯であっても、水蒸気センサからの
検出信号が電気ノイズの影響により基準値を越えてしま
うことがある。このため、水蒸気センサからの検出信号
に基づいて水蒸気の発生の有無を正確に判定できず、加
熱対象飲料を適切に加熱できない虞がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ガス検出手段の検出状態に応じて食品
加熱調理を実行する構成において、ガス検出手段からの
検出信号に電気ノイズが重畳する場合であっても食品を
適切に加熱調理することができる加熱調理器を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、食品を加熱す
る加熱手段と、前記加熱室内の所定成分のガス濃度を主
として検出するためのガス検出手段と、このガス検出手
段による検出結果がガス検出条件を満足したか否かに基
づいて加熱室内に収納された食品を所定成分の含有率が
多い第1の食品群と上記所定成分の含有率が少ない第2
の食品群とに分類する食品判別動作を実行すると共に、
この食品判別動作により分類した食品群に応じた加熱調
理時間だけ前記加熱手段を駆動する制御手段とを備え、
前記制御手段を、第1の食品群に対応した加熱調理時間
まで前記食品判別動作を連続して実行すると共に、その
食品判別動作により食品を第1の食品群に分類できると
所定時間若しくは所定回数連続して判断したときは食品
を第1の食品群に分類し且つ第1の食品群に対応した加
熱調理時間までに食品を第1の食品群に分類できなかっ
たときは食品を第2の食品群に分類するようにしたも
の。
【0009】この場合、ガス検出手段をアルコールを主
として検出するためのアルコールセンサから構成すると
共に、第1の食品群をアルコール分の多い食品から設定
し、第2の食品群はアルコール分の少ない食品から設定
するようにしてもよい。
【0010】また、ガス検出手段を水蒸気を主として検
出するためのガスセンサから構成すると共に、第1の食
品群を水分の多い食品から設定し、第2の食品群を水分
の少ない食品から設定するようにしてもよい。
【0011】
【作用】請求項1記載の加熱調理器の場合、制御手段
は、ガス検出手段の検出結果に基づいて第1の食品群に
対応した加熱調理時間まで食品判別動作を実行する。こ
のとき、制御手段は、食品判別動作により食品を第1の
食品群に分類できると所定時間若しくは所定回数連続し
て判断したときは食品を第1の食品群に分類する。ま
た、第1の食品群に対応した加熱調理時間までに食品を
第1の食品群に分類できなかったときは食品を第2の食
品群に分類する。これにより、ガス検出手段の検出結果
が例えば電気ノイズの影響を一時的に受けた場合であっ
ても、連続した食品判別動作によりその影響を回避して
食品を確実に判別して適切に加熱調理することができ
る。
【0012】請求項2記載の加熱調理器の場合、アルコ
ール分の多い食品と少ない食品とを確実に判別して適切
に調理することができる。
【0013】請求項3記載の加熱調理器の場合、水分の
多い食品と少ない食品とを確実に判別して適切に加熱調
理することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明をオーブングリル機能付き電子
レンジに適用した第1実施例を図1乃至図8を参照して
説明する。図2は加熱調理器たる電子レンジの斜視図で
ある。この図2において、電子レンジ本体1には扉2に
より閉鎖される加熱室3が設けられており、その加熱室
3の底面にターンテーブル4が配設されている。電子レ
ンジ本体1の前面には操作パネル5が設けられており、
その操作パネル5に複数のキーから成る操作部6が配設
されていると共に表示部7が配設されている。ここで、
操作部6は飲み物専用キー6aを含んで構成されてい
る。この飲み物専用キー6aは酒若しくは牛乳を加熱す
るときに操作される。
【0015】図3は電子レンジ本体1に配設された各種
センサの配置状態を示している。この図3において、タ
ーンテーブル4は駆動機構8により回転されると共にこ
の駆動機構8と一体で設けられた重量センサ9で受けら
れるようになっている。加熱室3の側壁には光センサ1
0が高さ方向に沿って配設されている。この光センサ1
0は投光素子10aと受光素子10bとを対向配置して
成る。この場合、上方に位置する光センサ10はターン
テーブル4から上方に100mmの位置に配設されてい
る。加熱室3内には庫内温度センサ11が配設されてい
る。そして、加熱室3と連通する排気路12にはガス検
出手段たるアルコールセンサ13及びガスセンサ14が
配設されている。
【0016】図1は電気的構成を示している。この図1
において、電源プラグ15から導出された交流電源ライ
ン16にはヒューズ17及び発振停止装置18が接続さ
れている。この発振停止装置18は第1乃至第3の扉ス
イッチ18a,18b,18cから成る。この場合、加
熱室3が扉2により閉鎖されたときに第1及び第2の扉
スイッチ18a,18bはオンすると共に第3の扉スイ
ッチ18cはオフするようになっている。
【0017】交流電源ライン16間にはオーブン制御回
路19、グリル制御回路20、送風制御回路21及びタ
ーンテーブル制御回路22が接続されている。オーブン
制御回路19は、オーブンヒータ19a及びオーブンフ
ァン19bの並列回路とオーブンリレー19cとを直列
接続して成る。グリル制御回路20は、グリルヒータ2
0aとグリルリレー20bとを直列接続して成る。送風
制御回路21は、送風ファン21aと送風リレー21b
とを直列接続して成る。ターンテーブル制御回路22
は、前記駆動機構8を構成するターンテーブルモータ2
2aとモータリレー22bとを直列接続して成る。
【0018】また、マグネトロン駆動回路23は交流電
源ライン16と給電可能に接続されており、給電状態で
加熱手段たるマグネトロン24に高電圧を給電する。こ
のマグネトロン24は、図示しない導波管を通じて加熱
室3内にマイクロ波を放射するものである。
【0019】直流電源回路25は交流電源ライン16と
給電可能に接続されており、給電状態で制御手段たる制
御回路26に直流電圧を給電する。操作パネル5に設け
らた操作部6は、操作状態を制御回路26に出力する。
操作パネル5に設けられた表示部7は、制御回路26か
らの表示指令に応じた内容を表示する。ブザー27は、
制御回路26からの指令に応じて鳴動する。アルコール
センサ13は、加熱室3からの排気ガスに含まれるアル
コールを主として検出する。ガスセンサ14は、加熱室
3からの排気ガスに含まれる水蒸気を主として検出す
る。これらのアルコールセンサ13及びガスセンサ14
は検出対象となるガス濃度に応じて抵抗値が変化するよ
うになっており、その抵抗値に応じた電圧信号を制御回
路26に出力する。重量センサ9は、ターンテーブル4
に載置された食品の重量を制御回路26に出力する。庫
内温度センサ11は、加熱室3内の温度を制御回路26
に出力する。
【0020】制御回路26は、操作部6の操作状態に応
じて各リレースイッチ19c、20b、21b、22b
を適宜タイミングでオンオフすると共にマグネトロン駆
動回路23を駆動して加熱調理を実行し、加熱調理時間
の経過或いは各種センサ9、11、13、14の検出状
態に応じて加熱調理を終了する。
【0021】次に上記構成の作用について説明するにあ
たって、概略的な作用を説明する。図4及び図5は、加
熱対象飲料が酒と牛乳とにおいて加熱調理開始からのア
ルコールセンサ13からの検出信号を示しており、その
検出信号が判定基準をt秒間越えたときは加熱対象飲料
は酒であると判断して酒の加熱調理時間Ts を設定す
る。また、酒の加熱調理時間TS までにアルコールセン
サ13からの検出信号が判定基準をt秒間越えなかった
ときは、加熱対象飲料は牛乳であると判断して牛乳の加
熱調理時間Tl を設定する。
【0022】従って、加熱対象飲料が酒で場合に、図4
に示すようにアルコールセンサ13からの検出信号に電
気ノイズが重畳することにより判定基準を一旦越えた検
出信号が判定基準以内となった場合でも、検出信号が判
定基準をt秒間越えたときに酒であると判断するので、
電気ノイズの影響を受けることなく加熱対象飲料は酒で
あると確実に判断することができる。また、加熱対象飲
料が牛乳である場合に、図5に示すようにアルコールセ
ンサ13からの検出信号に電気ノイズが重畳することに
より判定基準以内であった検出信号が判定基準を一時的
に越えた場合でも、電気ノイズの影響を受けることなく
加熱対象飲料は牛乳であると判断することができる。
【0023】以下、上記構成の作用を具体的に説明す
る。図6は制御回路26の動作を示すフローチャートで
ある。このフローチャートでは、操作部6の飲み物専用
キー6aが操作されたときの動作を示している。即ち、
制御回路26は、加熱室3の扉2が開かれたときはアル
コールセンサ13及びガスセンサ14の感度を最適値に
切替える(ステップS1 ,S2 )。つまり、アルコール
センサ13及びガスセンサ14は雰囲気環境(温度,湿
度等)に応じて抵抗値が変動して検出信号が最適電圧範
囲から外れてしまうことから、アルコールセンサ13及
びガスセンサ14からの検出信号が最適電圧範囲となる
ように図示しない複数の外付抵抗のうちから最適のもの
を選択するのである。
【0024】ここで、図7及び図8は加熱対象飲料が酒
(第1の食品群)と牛乳(第2の食品群)とにおいてア
ルコールセンサ13及びガスセンサ14から出力される
検出信号の時間変化を夫々示している。これらの図7及
び図8において、上述したアルコールセンサ13及びガ
スセンサ14の感度調整の結果、最適電圧範囲から大き
く外れていたアルコールセンサ13からの検出信号は最
終的に最適電圧範囲に調整される。
【0025】そして、制御回路26は、ターンテーブル
4上に容器が載置された状態で扉が閉鎖されたときは
(ステップS3 )、重量センサ9により加熱対象飲料の
重量を測定し(ステップS4 )、その測定重量に応じて
酒コース、牛乳コース、中間コースの加熱調理時間Tを
計算する(ステップS5 )。
【0026】つまり、加熱対象飲料の重量をWとする
と、酒コースでは、Ta=0.121W+18(秒)、
牛乳コースでは、Tb=0.206W+18(秒)、中
間コースでは、Tc=0.164+18(秒)の各時間
式を用いて計算する。
【0027】続いて、制御回路26は、各計算式で求め
た各コースの加熱調理時間Ta、Tb、Tcのうち最も
短い酒コースの加熱調理時間Taを判定基準時間に設定
する(ステップS6 )。この判定基準時間とは、加熱対
象飲料が酒か否かを判定するための最終判定タイミング
のことである。ここで、酒コースの加熱調理時間を判定
基準時間に設定しているのは、加熱対象飲料が酒であっ
た場合には、その酒に対する加熱調理が終了するまでに
アルコールの有無判定を行う必要があるからである。こ
の場合、判定基準時間としては、酒コースの加熱調理時
間Ta内の所定タイミングに設定してもよいが、酒コー
スの加熱調理時間の終了タイミングにおいては加熱対象
飲料に対する加熱ひいてはアルコールの発散が最も進行
しており、その時点でのアルコールの有無判定が容易且
つ正確となるからである。
【0028】続いて、制御回路26は、ターンテーブル
4が1回転する間の所定の光センサ11の遮断回数をカ
ウントし(ステップS7 )、その遮断回数に基づいて容
器の種別を判定する(ステップS8 )。つまり、ターン
テーブルから100mm上方に設定された投光素子10
aをターンテーブル4が1回転する間に600回発光さ
せると共に、その発光タイミングにおける受光素子10
bの非受光回数、換言すれば光センサ10の遮断回数を
カウントする。そして、光センサ10の遮断回数が10
回以上であったときは、ターンテーブル4上には背の高
い徳利が載置されていると判断し、10回未満であった
ときは、ターンテーブル4上には背の低いコップ類が載
置されているものと判断する。この場合、ターンテーブ
ル4が1回転する間に光センサ10が10回以上遮断さ
れるか否かに基づいて容器の種別を判断しているのは、
例えばノイズの影響により誤検出した場合に対処するた
めである。
【0029】さて、制御回路26は、徳利が載置されて
いると判断したときは、上述と同様にしてセンサ感度を
切替えると共にマグネトロン24の発振を開始して酒コ
ース調理を実行する(ステップS9 ,S10)。
【0030】一方、制御回路26は、徳利が載置されて
いないと判断したときは、加熱調理の開始から例えば1
3秒経過するまで食品判別動作(以下、加熱前食品判別
動作と称する)を実行する。即ち、制御回路26は、ア
ルコールセンサ13から検出信号VA を入力することに
より(ステップS11)、13秒間が経過するまでの検出
信号VA の最大検出信号VAmAXを検出し(ステップS1
2,S13,S14)、最大検出信号VAmAXに対する検出信
号VA の変化率(VAmax−VA )/VAmax・100
(%)を計算する(ステップS15)。
【0031】そして、制御回路26は、斯様にして求め
た検出信号VA の変化率がアルコール検出条件である3
%以上か否かに基づいて加熱対象飲料がアルコール分の
多い第1の食品群たる酒かアルコール分の少ない第2の
食品群たる牛乳かを判断する(ステップS16)。このと
き、加熱対象飲料が牛乳と判断したときは、アルコール
暫定判定フラグに「0」をセットし(ステップS17)、
加熱対象飲料が酒であると判断したときは、アルコール
暫定判定フラグに「1」をセットする(ステップS1
8)。
【0032】さて、図7及び図8において、加熱調理対
象が酒である場合には、加熱室3内が常温であっても酒
からアルコールが発散するので、アルコールセンサ13
からの検出信号VA は低下してスタート時よりも3%以
上変化するのに対して、酒からの水蒸気の発生度合いは
小さいので、ガスセンサ14からの検出信号VG はほと
んど変化しない。
【0033】一方、加熱調理対象が牛乳である場合に
は、牛乳からはアルコール及び水蒸気は発散しないの
で、加熱前においてはアルコールセンサ13及びガスセ
ンサ14からの検出信号VA 及びVG はほとんど変化し
ない。
【0034】従って、加熱前においては、アルコールセ
ンサ13からの検出信号VA の変化率が3%以上変化し
たか否かに基づいて加熱対象飲料が酒か牛乳かに暫定的
に分類するという加熱前食品動作を実行することができ
る。
【0035】そして、以上のようにして加熱前食品判別
動作により加熱対象飲料を暫定的に分類した制御回路2
6は、アルコールセンサ13及びガスセンサ14のセン
サ感度を最適値に再び切替える(ステップS19)。これ
により、図7及び図8に示すように、アルコールセンサ
13及びガスセンサ14からの検出信号VA ,VG は、
加熱前期間が終了した直後に大きく変動すると共に最終
的に最適レベルに調整される。
【0036】続いて、制御回路26は、マグネトロン駆
動回路23を駆動することによりマグネトロン24の発
振を開始する(ステップS20)。これにより、マグネト
ロン24からマイクロ波が加熱室3内に放射されるの
で、容器に収納された加熱対象飲料が加熱される。この
とき、加熱調理対象が酒である場合には、酒からアルコ
ールが発散されるので、アルコールセンサ13からの検
出信号VA は図7中に実線で示すように大きく低下する
のに対して、加熱調理対象が牛乳である場合には、アル
コールセンサ13からの検出信号VA は図8中に実線で
示すようにほとんど変動しない。
【0037】そして、制御回路26は、アルコールセン
サ13からの検出信号VA を入力し(ステップS21)、
その検出信号VA の変化率(VAmax−VA )/VAmax・
100(%)を計算する(ステップS23)。このとき、
検出信号VA がそれまでの最大検出信号VA max よりも
大きかったときは、最大検出信号VAmaxに検出信号VA
を代入する(ステップS22,S24)。
【0038】また、制御回路26は、ガスセンサ14か
らの検出信号VG を入力し(ステップS25)、その検出
信号VG の変化率(VGmax−VG )/VGmax・100
(%)を計算する(ステップS27)。このとき、検出信
号VG がそれまでの最大検出信号VGmaxよりも大きかっ
たときは、最大検出信号VGmaxに検出信号VG を代入す
る(ステップS26,S28)。
【0039】続いて、制御回路26は、アルコールセン
サ13からの検出信号VA の変化率からガスセンサ14
からの検出信号VG の変化率を差引いた値が10%を上
回っているか否かを判定する(ステップS29)。この場
合、検出信号VA の変化率から検出信号VG の変化率を
差引いているのは、酒からはアルコールに加えて水蒸気
が発散すると共にアルコールセンサ13の特性として水
蒸気も検出してしまうことから、アルコール検出時の水
蒸気による影響を防止するためである。
【0040】さて、図7及び図8において、加熱対象飲
料が酒である場合には、検出信号VA の変化率から検出
信号VG の変化率を差引いた値は、判定基準時間(酒の
加熱調理時間)に到達するまでに10%を越えるのに対
して、加熱対象飲料が牛乳である場合には、判定基準時
間に到達するにしても10%を越えることはない。
【0041】従って、制御回路26は、検出信号VA の
変化率から検出信号VG の変化率を差引いた値が10%
を越えるか否かに基づいて加熱対象飲料が酒か牛乳かを
判断するという食品判別動作(以下、加熱中食品判別動
作と称する)を実行することができる。このとき、検出
信号VA の変化率から検出信号VG の変化率を差引いた
値が10%を越えた場合は、食品はアルコールを多く含
んでいると最終的に判断することができる。この場合、
制御回路26は、斯様な加熱中食品判別動作の結果、加
熱対象飲料は牛乳であるとt秒間継続して判断したとき
は(ステップS30)、加熱対象飲料は酒であると判断す
ることができるので、酒コース残り時間を計算すると共
に(ステップS31)、その酒コース残り時間を表示する
(ステップS32)。
【0042】また、判定基準時間を経過するまでに検出
信号VA の変化率から検出信号VGの変化率を差引いた
値が10%を越えなかったときは(ステップS33)、加
熱対象飲料が酒であっても加熱室3内の環境、酒の保存
状態或いは徳利の形状によってはアルコールの発散量が
僅かである可能性があるので、制御回路26は、アルコ
ール暫定判定フラグに基づく加熱前食品判別動作結果と
マグネトロン24の駆動中における加熱中食品判別動作
結果とに基づいて次のようにして加熱調理を実行する。
【0043】加熱前食品判別動作及び加熱中食品判別
動作の何れにおいても加熱対象飲料は牛乳である判断し
たとき(ステップS34において「NO」)……加熱対象
飲料は牛乳であると最終的に判断して牛乳コース残り時
間を計算すると共に(ステップS35)、その牛乳コース
残り時間を表示する(ステップS36)。
【0044】加熱前食品判断動作において加熱対象飲
料は酒であると判断すると共に、加熱中食品判断動作に
おいて加熱対象飲料は牛乳であると判断したとき(ステ
ップS34において「YES」)……酒の加熱調理時間と
牛乳の加熱調理時間との間の所定の中間コース残り時間
を計算すると共に(ステップS37)、その中間コース残
り時間を表示する(ステップS38)。
【0045】そして、制御回路26は、上述のようにし
て求めた酒コース残り時間、牛乳コース残り時間若しく
は中間コース残り時間が経過したところで(ステップS
39)、マグネトロン24の発振を停止して加熱調理を終
了する(ステップS40)。
【0046】尚、以下の表1は、加熱前食品判別動作及
び加熱中食品判別動作による判別結果の組合わせにより
最終的に設定される加熱調理コースを示している。
【0047】
【表1】
【0048】上記構成のものによれば、制御回路26
を、加熱中食品判別動作の結果により加熱対象飲料が酒
であるとt秒間継続して判断したときに加熱対象飲料は
酒であると最終的に判断するようにしたので、アルコー
ルセンサからの検出信号の変化率が判定基準値を一旦越
えたときは加熱対象飲料は酒であると判断してしまう従
来例のものと違って、アルコールセンサからの検出信号
に電気ノイズが重畳していた場合であっても、加熱対象
飲料の種別を確実に判断して適切に加熱することができ
る。
【0049】また、上記実施例では、加熱前食品別動作
及び加熱中食品判別動作の各判別動作の結果に基づいて
加熱対象飲料が酒か牛乳かを判定するようにしたので、
加熱室3内の環境、酒の保存状態或いは徳利の形状にか
かわらず加熱対象飲料が酒か牛乳かを確実に判定して適
切に加熱することができる。
【0050】この場合、加熱中食品判別動作をマグネト
ロン24の駆動中に連続して行うようにしたので、加熱
中食品判別動作を所定タイミングでのみ行う構成に比べ
て、アルコール濃度の変化が少ない検出であっても確実
な判定が可能となる。
【0051】また、加熱前食品判別動作により加熱対象
飲料は酒であると判断すると共に、加熱中食品判別動作
により加熱対象飲料は牛乳であると判断したときは、加
熱調理時間を酒コース終了時間と牛乳コース終了時間の
中間に設定したので、酒を牛乳であると誤判断した場合
であっても酒を過加熱することはないと共に、牛乳を酒
であると誤判断した場合であっても牛乳の加熱不足を生
じることはない。
【0052】さらに、加熱対象飲料が酒か牛乳かを判定
するためにアルコールセンサ13からの検出信号VA の
変化率と比較される判定基準値を、マグネトロン24の
駆動前は3%に設定すると共にマグネトロン24の駆動
中は10%に設定することにより検出条件に応じて設定
するようにしたので、酒か牛乳かを一層確実に判定する
ことができる。
【0053】加えて、上記実施例では、光センサ10の
検出状態に基づいてターンテーブル4上に徳利が存在し
ていると判断したときは、加熱対象飲料は酒であると判
断して酒コースを実行するようにしたので、徳利の形状
のために酒からのアルコール発散が著しく阻害される場
合であっても、酒コースを適切に実行することができ
る。
【0054】尚、上記実施例では、加熱中食品判別動作
を実行するときはアルコールセンサ13からの検出信号
VA の変化率をガスセンサ14からの検出信号VG の変
化率により補正するようにしたが、加熱前食品判別動作
を実行するときにも補正を行うようにしてもよい。この
場合、加熱調理を雰囲気温度が高い環境で行うときに判
定精度を高めることができる。
【0055】図9及び図10は本発明の第2実施例を示
している。この第2実施例では、常温御飯と冷凍御飯と
を加熱調理する構成を対象としており、第1実施例と異
なる点は、ガスセンサ14からの検出信号VG に基づい
て食品の種別を判断していることである。つまり、常温
御飯ではマグネトロン24による加熱調理により短時間
で暖めることができるのに対して、冷凍御飯では十分に
暖めるには長時間を要する。この場合、加熱対象食品が
常温御飯であったときは、加熱調理に伴って多量の水蒸
気が発生するのに対して、冷凍御飯であったときは、加
熱調理が進行するにしても水蒸気の発生量は少ない。従
って、加熱室3内の水蒸気濃度が判定基準時間(常温御
飯の加熱調理時間)までに判定基準値を越えたときは、
加熱対象食品は常温御飯であると判断してマグネトロン
24を所定の加熱調理時間TS だけ駆動する。また、加
熱室内の水蒸気濃度が判定基準時間までに判定基準値を
越えなかったときは、加熱対象食品は冷凍御飯であると
判断してマグネトロン24を常温御飯の加熱調理時間よ
りも長い加熱調理時間Tl だけ駆動する。
【0056】ここで、本実施例では、上述のような食品
判別動作を連続して実行するもので、その食品判別動作
により加熱対象食品が常温御飯であるとt秒間継続した
ときのみ加熱対象食品は常温御飯であると判断するよう
になっている。
【0057】この第2実施例のものによれば、加熱中食
品判別動作により加熱調理食品を常温御飯であるとt秒
間継続して判断したときのみ加熱調理食品を常温御飯で
あると最終的に判断するようにしたので、第1実施例と
同様に、ガスセンサ14からの検出信号VG に電気ノイ
ズが重畳していた場合であっても、加熱対象食品の種別
を確実に判断して適切に加熱することができる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の加熱調理器によれば、以下の効果を奏する。
【0059】請求項1記載の加熱調理器によれば、制御
手段を、第1の食品群に対応した加熱調理時間まで食品
判別動作を連続して実行すると共に、その食品判別動作
により食品を第1の食品群に分類できると所定時間若し
くは所定回数連続して判断したときは食品を第1の食品
に最終的に分類し且つ第1の食品群に対応した加熱調理
時間までに食品を第1の食品群に最終的に分類できなか
ったときは食品を第2の食品群に最終的に分類するよう
にしたので、ガス検出手段の検出状態に応じて食品の加
熱調理を実行する構成において、ガス検出手段からの検
出信号に電気ノイズが重畳する場合であっても食品を適
切に加熱することができる。
【0060】請求項2記載の加熱調理器によれば、検出
手段をアルコールを主として検出するためのアルコール
センサから構成すると共に、第1の食品群をアルコール
分の多い食品から設定し、第2の食品群をアルコール分
の少ない食品から設定するようにしたので、アルコール
分の多い食品と少ない食品とを確実に判別して適切に調
理することができる。
【0061】請求項3記載の加熱調理器によれば、ガス
検出手段を水蒸気を主として検出するためのガスセンサ
から構成すると共に、第1の食品群を水分の多い食品か
ら設定し、第2の食品群を水分の少ない食品から設定す
るようにしたので、水分の多い食品と少ない食品とを確
実に判別して適切に加熱調理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における電気的構成を示す
概略図
【図2】電子レンジの斜視図
【図3】センサ配置を示す電子レンジの模式図
【図4】酒の検出時におけるアルコールセンサからの検
出信号の変化を示す図
【図5】牛乳の検出時におけるアルコールセンサからの
検出信号の変化を示す図
【図6】制御回路の動作を示すフローチャート
【図7】酒の検出時におけるセンサからの検出信号の変
化を示す図
【図8】牛乳の検出時におけるセンサからの検出信号の
変化を示す図
【図9】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図10】図5相当図
【符号の説明】 3は加熱室、9は重量センサ、10は光センサ、13は
アルコールセンサ(ガス検出手段)、14はガスセンサ
(ガス検出手段)、24はマグネトロン(加熱手段)、
26は制御回路(制御手段)である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内に収納された食品を加熱する加
    熱手段と、前記加熱室内の所定成分のガス濃度を主とし
    て検出するためのガス検出手段と、このガス検出手段に
    よる検出結果がガス検出条件を満足したか否かに基づい
    て加熱室内に収納された食品を所定成分の含有率が多い
    第1の食品群と上記所定成分の含有率が少ない第2の食
    品群とに分類する食品判別動作を実行すると共に、この
    食品判別動作により分類した食品群に応じた加熱調理時
    間だけ前記加熱手段を駆動する制御手段とを備え、 前記制御手段は、第1の食品群に対応した加熱調理時間
    まで前記食品判別動作を連続して実行すると共に、その
    食品判別動作により食品を第1の食品群に分類できると
    所定時間若しくは所定回数連続して判断したときは食品
    を第1の食品群に分類し且つ第1の食品群に対応した加
    熱調理時間までに食品を第1の食品群に分類できなかっ
    たときは食品を第2の食品群に分類することを特徴とす
    る加熱調理器。
  2. 【請求項2】 ガス検出手段はアルコールを主として検
    出するためのアルコールセンサから構成されていると共
    に、 第1の食品群はアルコール分の多い食品から成り、第2
    の食品群はアルコール分の少ない食品から成ることを特
    徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 ガス検出手段は水蒸気を主として検出す
    るためのガスセンサから構成されていると共に、 第1の食品群は水分の多い食品から設定され、第2の食
    品群は水分の少ない食品から設定されていることを特徴
    とする加熱調理器。
JP21418393A 1993-08-30 1993-08-30 加熱調理器 Pending JPH0763341A (ja)

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