JPH065864A - 絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタおよび製造方法 - Google Patents
絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタおよび製造方法Info
- Publication number
- JPH065864A JPH065864A JP18878392A JP18878392A JPH065864A JP H065864 A JPH065864 A JP H065864A JP 18878392 A JP18878392 A JP 18878392A JP 18878392 A JP18878392 A JP 18878392A JP H065864 A JPH065864 A JP H065864A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating film
- gate
- thick
- poly
- gate electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ゲ−ト電極直下のドレイン領域に対面して設
ける厚い絶縁膜の左右両側のゲ−ト電極の長さを等しく
して、微細化を向上すると共に、オン抵抗を増加するこ
となく、ゲ−ト容量を低減することを目的とする。 【構成】 厚い絶縁膜の左右両側のゲ−ト電極の長さを
ほぼ等しくし、かつ、チャネル領域端部を厚い絶縁膜の
端部に接するか、又は近接するように形成した構造、お
よび、厚い絶縁膜に対し、一定間隔で寸法規整用絶縁膜
を形成し、次いで、ゲ−ト絶縁膜とゲ−ト電極を形成
後、寸法規整用絶縁膜を除去する工程を少なくとも含む
製造方法。
ける厚い絶縁膜の左右両側のゲ−ト電極の長さを等しく
して、微細化を向上すると共に、オン抵抗を増加するこ
となく、ゲ−ト容量を低減することを目的とする。 【構成】 厚い絶縁膜の左右両側のゲ−ト電極の長さを
ほぼ等しくし、かつ、チャネル領域端部を厚い絶縁膜の
端部に接するか、又は近接するように形成した構造、お
よび、厚い絶縁膜に対し、一定間隔で寸法規整用絶縁膜
を形成し、次いで、ゲ−ト絶縁膜とゲ−ト電極を形成
後、寸法規整用絶縁膜を除去する工程を少なくとも含む
製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ゲ−ト型電界効果
トランジスタの構造及び製造方法に関するものである。
トランジスタの構造及び製造方法に関するものである。
【0002】(2)
【従来の技術】従来から、絶縁ゲ−ト型電界効果トラン
ジスタとして、縦型MOSFETや、IGBTと呼ばれる
半導体装置が知られている。又、比較的、電力処理容量
の大なる電力用の縦型MOSFETでは、ポリSiゲ−
ト電極の窓からチャネル領域となる不純物の導入を行
い、さらに同じポリSiゲ−ト電極の窓から、ソ−ス領
域となる不純物の導入を行い、自己整合的にチャネル領
域を形成している。又、通常、微細パタ−ンのMOSF
ETセルを多数、並列接続して電力用を構成している。
ジスタとして、縦型MOSFETや、IGBTと呼ばれる
半導体装置が知られている。又、比較的、電力処理容量
の大なる電力用の縦型MOSFETでは、ポリSiゲ−
ト電極の窓からチャネル領域となる不純物の導入を行
い、さらに同じポリSiゲ−ト電極の窓から、ソ−ス領
域となる不純物の導入を行い、自己整合的にチャネル領
域を形成している。又、通常、微細パタ−ンのMOSF
ETセルを多数、並列接続して電力用を構成している。
【0003】性能改善の面でも種々の構造が提案されて
いる。例えば、ゲ−ト容量はゲ−ト絶縁膜の厚さに逆比
例するため、ゲ−ト電極直下のドレイン領域と対面する
絶縁膜部分を厚くするゲ−ト容量低減手段がとられてい
る。
いる。例えば、ゲ−ト容量はゲ−ト絶縁膜の厚さに逆比
例するため、ゲ−ト電極直下のドレイン領域と対面する
絶縁膜部分を厚くするゲ−ト容量低減手段がとられてい
る。
【0004】図2は、従来の絶縁ゲ−ト型電界効果トラ
ンジスタの断面構造図(単位セルを図示するものであ
り、以下の図においても同様とする)である。1は一導
電型(例えば、N型)高濃度ドレイン領域、2は一導電
型低濃度ドレイン領域、3は逆導電型(例えばP型)低
濃度チャネル領域、4は逆導電型高濃度チャネル領域、
5は一導電型ソ−ス領域、6は酸化膜等のゲ−ト絶縁
膜、7はポリSi等のゲ−ト電極、8は酸化膜等の厚い
絶縁膜、9は酸化膜等の層間絶縁膜、10はソ−ス領域
5および高濃度チャネル領域4(バックゲ−ト部分)用
のAl等のオ−ミックコンタクト電極である。
ンジスタの断面構造図(単位セルを図示するものであ
り、以下の図においても同様とする)である。1は一導
電型(例えば、N型)高濃度ドレイン領域、2は一導電
型低濃度ドレイン領域、3は逆導電型(例えばP型)低
濃度チャネル領域、4は逆導電型高濃度チャネル領域、
5は一導電型ソ−ス領域、6は酸化膜等のゲ−ト絶縁
膜、7はポリSi等のゲ−ト電極、8は酸化膜等の厚い
絶縁膜、9は酸化膜等の層間絶縁膜、10はソ−ス領域
5および高濃度チャネル領域4(バックゲ−ト部分)用
のAl等のオ−ミックコンタクト電極である。
【0005】高濃度ドレイン領域1に低濃度ドレイン領
域2となる、エピタキシアル成長層を形成した一導電型
半導体基体上に、ゲ−ト電極直下のドレイン領域と対面
するための厚い絶縁膜8を形成する。次いで、厚い絶縁
膜8のパタ−ンにマスク合わせを行い、ポリSiゲ−ト
電極のパタ−ニングを行っている。このため、マスク合
わせの誤差に起因して、厚い絶縁膜8の端部から両端に
(3)延びるゲ−ト電極7の距離は、左右でY、Y′の
寸法差を生じる。又、このように形成したゲ−ト電極7
をマスクとして、低濃度チャネル領域3の形成のため、
逆導電型不純物を拡散するので、距離の短いYの方は、
低濃度チャネル領域3と低濃度ドレイン領域2との接合
面の主表面上の端部が厚い絶縁膜8の直下に達しやすく
なる。このようにして、低濃度チャネル領域3の端部が
厚い絶縁膜8の直下に達したものは、オン抵抗が大とな
る欠点をもつ。このような欠点を避けるため、あらかじ
め、マスク合わせの誤差分を考慮したパタ−ン設計をす
ることになり、微細化を向上しにくいという問題を生じ
る。又、マスク合わせ誤差分を考慮して、厚い絶縁膜8
と低濃度チャネル領域3の端部との間隔をあけるため、
厚い絶縁膜8の設置割合が小となり、ゲ−ト容量の低減
効果を弱める。
域2となる、エピタキシアル成長層を形成した一導電型
半導体基体上に、ゲ−ト電極直下のドレイン領域と対面
するための厚い絶縁膜8を形成する。次いで、厚い絶縁
膜8のパタ−ンにマスク合わせを行い、ポリSiゲ−ト
電極のパタ−ニングを行っている。このため、マスク合
わせの誤差に起因して、厚い絶縁膜8の端部から両端に
(3)延びるゲ−ト電極7の距離は、左右でY、Y′の
寸法差を生じる。又、このように形成したゲ−ト電極7
をマスクとして、低濃度チャネル領域3の形成のため、
逆導電型不純物を拡散するので、距離の短いYの方は、
低濃度チャネル領域3と低濃度ドレイン領域2との接合
面の主表面上の端部が厚い絶縁膜8の直下に達しやすく
なる。このようにして、低濃度チャネル領域3の端部が
厚い絶縁膜8の直下に達したものは、オン抵抗が大とな
る欠点をもつ。このような欠点を避けるため、あらかじ
め、マスク合わせの誤差分を考慮したパタ−ン設計をす
ることになり、微細化を向上しにくいという問題を生じ
る。又、マスク合わせ誤差分を考慮して、厚い絶縁膜8
と低濃度チャネル領域3の端部との間隔をあけるため、
厚い絶縁膜8の設置割合が小となり、ゲ−ト容量の低減
効果を弱める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】厚い絶縁膜の両側にゲ
−ト絶縁膜およびゲ−ト電極を形成した従来構造および
製造方法では、厚い絶縁膜端部からのゲ−ト電極の長さ
を、左右、等しくすることが困難であり、そのため、ゲ
−ト電極をマスクとする拡散形成によるチャネル領域の
端部を左右共に、厚い絶縁膜端部に接するか、又は近接
するように形成することができず、従って、オン抵抗が
低く、かつ、ゲ−ト容量の小なる構造を得ることが困難
となる。又、マスク合わせの誤差分を考慮した余裕のあ
るパタ−ン設計を必要とするため、微細化向上に問題を
生じる。
−ト絶縁膜およびゲ−ト電極を形成した従来構造および
製造方法では、厚い絶縁膜端部からのゲ−ト電極の長さ
を、左右、等しくすることが困難であり、そのため、ゲ
−ト電極をマスクとする拡散形成によるチャネル領域の
端部を左右共に、厚い絶縁膜端部に接するか、又は近接
するように形成することができず、従って、オン抵抗が
低く、かつ、ゲ−ト容量の小なる構造を得ることが困難
となる。又、マスク合わせの誤差分を考慮した余裕のあ
るパタ−ン設計を必要とするため、微細化向上に問題を
生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】ドレイン領域となる一導
電型半導体基体主表面に形成した逆導電型のチャネル領
域、チャネル領域に形成した一導電型のソ−ス領域、ド
レイン領域の主表面に設けた厚い絶縁膜、厚い絶縁膜と
ソ−ス領域間を主表面上でつなぐように設けたゲ−ト絶
縁膜、厚い絶縁膜とゲ−ト絶縁膜上に設けたゲ−ト電
極、およびソ−ス電極から成る絶縁ゲ−ト型電界効果ト
ランジスタにおいて、厚い絶縁膜の両側に設けたゲ−ト
電極の端部までの長さをほぼ等しくし、か(4)つ、チ
ャネル領域とドレイン領域との接合面の主表面上での端
部を、厚い絶縁膜の端部に接するか、又は近接するよう
に形成したことを特徴とする絶縁ゲ−ト型電界効果トラ
ンジスタ。
電型半導体基体主表面に形成した逆導電型のチャネル領
域、チャネル領域に形成した一導電型のソ−ス領域、ド
レイン領域の主表面に設けた厚い絶縁膜、厚い絶縁膜と
ソ−ス領域間を主表面上でつなぐように設けたゲ−ト絶
縁膜、厚い絶縁膜とゲ−ト絶縁膜上に設けたゲ−ト電
極、およびソ−ス電極から成る絶縁ゲ−ト型電界効果ト
ランジスタにおいて、厚い絶縁膜の両側に設けたゲ−ト
電極の端部までの長さをほぼ等しくし、か(4)つ、チ
ャネル領域とドレイン領域との接合面の主表面上での端
部を、厚い絶縁膜の端部に接するか、又は近接するよう
に形成したことを特徴とする絶縁ゲ−ト型電界効果トラ
ンジスタ。
【0008】及び、少なくとも (a)厚い絶縁膜と寸法規整用絶縁膜の間の主表面上に
ゲ−ト絶縁膜およびゲ−ト電極を形成する工程。 (b)寸法規整用絶縁膜を除去する工程。 を有することを特徴とする絶縁ゲ−ト型電界効果トラン
ジスタの製造方法である。これらにより、オン抵抗を増
加せず、ゲ−ト容量を小ならしめ、かつ、微細化を向上し
た絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタを実現する。
ゲ−ト絶縁膜およびゲ−ト電極を形成する工程。 (b)寸法規整用絶縁膜を除去する工程。 を有することを特徴とする絶縁ゲ−ト型電界効果トラン
ジスタの製造方法である。これらにより、オン抵抗を増
加せず、ゲ−ト容量を小ならしめ、かつ、微細化を向上し
た絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタを実現する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例による断面構造図で
あり、図2と同一符号は同等部分をあらわす。本発明構
造は、厚い絶縁膜8の両側に設けたゲ−ト電極の端部ま
での長さX2をほぼ等しくし、かつ、チャネル領域3と
ドレイン領域2との接合面の主表面上での端部を、厚い
絶縁膜8の端部に接するか(X1−X=0)、又は、近
接するように(X1をXに近接させる)ごとく形成する。
これにより、X1−Xの増加によるゲ−ト容量の増加を
おこさず、又、X1<Xの増加によるオン抵抗の増加を
おこさない構造となる。
あり、図2と同一符号は同等部分をあらわす。本発明構
造は、厚い絶縁膜8の両側に設けたゲ−ト電極の端部ま
での長さX2をほぼ等しくし、かつ、チャネル領域3と
ドレイン領域2との接合面の主表面上での端部を、厚い
絶縁膜8の端部に接するか(X1−X=0)、又は、近
接するように(X1をXに近接させる)ごとく形成する。
これにより、X1−Xの増加によるゲ−ト容量の増加を
おこさず、又、X1<Xの増加によるオン抵抗の増加を
おこさない構造となる。
【0010】図3は本発明の実施例による製造工程図で
あり、(a)〜(h)の各工程により、図1の本発明構
造を得る。図3においても図1、図2と同一符号は同等
部分をあらわす。(a)から(h)の順に各工程を説明
する。
あり、(a)〜(h)の各工程により、図1の本発明構
造を得る。図3においても図1、図2と同一符号は同等
部分をあらわす。(a)から(h)の順に各工程を説明
する。
【0011】(a)一導電型(例えば、N型、以下、N
型で示す。)高濃度ドレイン領域1にN型低濃度ドレイ
ン領域2となるエピタキシアル成長層を形成したN型半
導体基体上に、熱酸化又はCVD法等により、絶縁膜を
形成(5)する。この絶縁膜は、厚い絶縁膜8を形成す
るための絶縁膜8′と寸法規整用絶縁膜11を形成し、
パタ−ニングしたものである。
型で示す。)高濃度ドレイン領域1にN型低濃度ドレイ
ン領域2となるエピタキシアル成長層を形成したN型半
導体基体上に、熱酸化又はCVD法等により、絶縁膜を
形成(5)する。この絶縁膜は、厚い絶縁膜8を形成す
るための絶縁膜8′と寸法規整用絶縁膜11を形成し、
パタ−ニングしたものである。
【0012】(b)フォトレジストをマスクにして、絶
縁膜8′を等方エッチング(ウェットエッチング又はド
ライエッチング)により、所望の厚さまでエッチングし
て厚い絶縁膜8を形成する。この場合、8−11間の距
離は左右共にX2と等しくする。
縁膜8′を等方エッチング(ウェットエッチング又はド
ライエッチング)により、所望の厚さまでエッチングし
て厚い絶縁膜8を形成する。この場合、8−11間の距
離は左右共にX2と等しくする。
【0013】(c)ゲ−ト絶縁膜6およびゲ−ト電極用
ポリSi7′を形成し、ポリSiにリンをド−プする。
ポリSi7′を形成し、ポリSiにリンをド−プする。
【0014】(d)寸法規整用絶縁膜11上のゲ−ト電
極用ポリSi7′がなくなるまで、エッチングバック法
等によりエッチングし、平坦化を行う。
極用ポリSi7′がなくなるまで、エッチングバック法
等によりエッチングし、平坦化を行う。
【0015】(e)寸法規整用絶縁膜11をウェットエ
ッチングにより、除去する。
ッチングにより、除去する。
【0016】(f)前工程で形成されたポリSiゲ−ト
電極7の窓からチャネル領域形成用逆導電型(例えば、
P型、以下、P型で示す。)不純物をイオン注入法によ
り、ド−ピングし、熱拡散してP型低濃度チャネル領域
3を形成する。さらに、バックゲ−ト用のP+型高濃度
チャネル領域4を形成する。
電極7の窓からチャネル領域形成用逆導電型(例えば、
P型、以下、P型で示す。)不純物をイオン注入法によ
り、ド−ピングし、熱拡散してP型低濃度チャネル領域
3を形成する。さらに、バックゲ−ト用のP+型高濃度
チャネル領域4を形成する。
【0017】(g)ポリSiゲ−ト電極7の窓およびレ
ジストパタ−ンにより、N型ソ−ス領域5となるN型不
純物をイオン注入法によりド−ピングし、熱処理によ
り、5を形成する。
ジストパタ−ンにより、N型ソ−ス領域5となるN型不
純物をイオン注入法によりド−ピングし、熱処理によ
り、5を形成する。
【0018】(h)層間絶縁膜9をCVD法により、形
成し、又、コンタクトホ−ルを形成し、Alのオ−ミッ
クコンタクト電極10を形成する。(6)
成し、又、コンタクトホ−ルを形成し、Alのオ−ミッ
クコンタクト電極10を形成する。(6)
【0019】本発明の製造方法で最も重要な工程は、厚
い絶縁膜8の左右に等しい間隔で寸法規整用絶縁膜11
を形成すること、およびゲ−ト絶縁膜6とゲ−ト電極7
の形成後は寸法規整用絶縁膜11を除去することであ
る。
い絶縁膜8の左右に等しい間隔で寸法規整用絶縁膜11
を形成すること、およびゲ−ト絶縁膜6とゲ−ト電極7
の形成後は寸法規整用絶縁膜11を除去することであ
る。
【0020】前記工程による本発明構造は、ゲ−ト電極
7直下のドレイン領域と対面する厚い絶縁膜8の端部か
らゲ−ト電極7の距離が、自己整合的に厚い絶縁膜8の
両側で等しく形成できる。このため、厚い酸化膜8とチ
ャネル領域3とのマスク合わせ余裕を考慮しなくてもよ
いので、チャネル領域3を厚い絶縁膜8に接するか、又
は近接するまで広げることができる。結果として、チャ
ネル領域3の間隔X1に対し、厚い酸化膜8の設置割合
を大きくできるので、オン抵抗の増加なく、ゲ−ト容量
を低減し得る。
7直下のドレイン領域と対面する厚い絶縁膜8の端部か
らゲ−ト電極7の距離が、自己整合的に厚い絶縁膜8の
両側で等しく形成できる。このため、厚い酸化膜8とチ
ャネル領域3とのマスク合わせ余裕を考慮しなくてもよ
いので、チャネル領域3を厚い絶縁膜8に接するか、又
は近接するまで広げることができる。結果として、チャ
ネル領域3の間隔X1に対し、厚い酸化膜8の設置割合
を大きくできるので、オン抵抗の増加なく、ゲ−ト容量
を低減し得る。
【0021】図4および図5は、本発明構造および従来
構造の特性例を示した特性図であり、図4は、オン抵抗
特性図、図5は、入力容量(Ciss)特性図である。図
4の横軸、厚い絶縁膜幅Xは従来構造および本発明構造
のX1(図1で図示)を同一とした場合であり、従来構
造では、X=2μm、本発明構造では、X=3μmにおい
てX1を越えて、オン抵抗が急激に増加する。従って、
本発明構造の方が、一定のX1に対し、Xを大にできる
ので、ほぼ、同一のオン抵抗において、ゲ−ト容量の低
減をなし得る。
構造の特性例を示した特性図であり、図4は、オン抵抗
特性図、図5は、入力容量(Ciss)特性図である。図
4の横軸、厚い絶縁膜幅Xは従来構造および本発明構造
のX1(図1で図示)を同一とした場合であり、従来構
造では、X=2μm、本発明構造では、X=3μmにおい
てX1を越えて、オン抵抗が急激に増加する。従って、
本発明構造の方が、一定のX1に対し、Xを大にできる
ので、ほぼ、同一のオン抵抗において、ゲ−ト容量の低
減をなし得る。
【0022】図5は、入力容量(Ciss)とソ−ス−ド
レイン間電圧Vdsの関係を示しており、本発明構造に
より、入力容量を約20%低減できた。
レイン間電圧Vdsの関係を示しており、本発明構造に
より、入力容量を約20%低減できた。
【0023】本発明構造および製造方法において、前記
せる各部の変形、材料の変換、部分的付加等の変更や、
IGBTへの実施、他の回路との集積化など本発明の要
旨の範囲で本願権利に含まれるものである。
せる各部の変形、材料の変換、部分的付加等の変更や、
IGBTへの実施、他の回路との集積化など本発明の要
旨の範囲で本願権利に含まれるものである。
【0024】(7)
【発明の効果】以上の説明のように、ゲ−ト電極直下の
ドレイン領域と対面する厚い絶縁膜の左右両側に長さの
等しいゲ−ト電極を形成するので、オン抵抗を増加する
ことなく、ゲ−ト容量を最小とし、かつ、微細化を向上
した絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタを得ることがで
き、電子機器、例えば、スイッチング電源に利用して、
導電時損失およびスイッチング損失を小とし、高効率化
を実現し、産業上の利用効果、極めて、大なるものであ
る。
ドレイン領域と対面する厚い絶縁膜の左右両側に長さの
等しいゲ−ト電極を形成するので、オン抵抗を増加する
ことなく、ゲ−ト容量を最小とし、かつ、微細化を向上
した絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタを得ることがで
き、電子機器、例えば、スイッチング電源に利用して、
導電時損失およびスイッチング損失を小とし、高効率化
を実現し、産業上の利用効果、極めて、大なるものであ
る。
【図1】本発明の実施例を示す断面構造図である。
【図2】従来構造を示す断面構造図である。
【図3】本発明の実施例を示す製造工程図であり、
(a)〜(h)に各工程例を示す。
(a)〜(h)に各工程例を示す。
【図4】オン抵抗特性図である。
【図5】入力容量特性図である。
1 一導電型高濃度ドレイン領域 2 一導電型低濃度ドレイン領域 3 逆導電型低濃度チャネル領域 4 逆導電型高濃度チャネル領域(バックゲ−ト) 5 一導電型ソ−ス領域 6 ゲ−ト絶縁膜 7 ゲ−ト電極 7′ ゲ−ト電極用ポリSi 8 厚い絶縁膜 (8)8′ 8を形成するための絶縁膜 9 層間絶縁膜 10 オ−ミックコンタクト電極 11 寸法規整用絶縁膜 X、X1、X2、Y、Y′ 指定位置の寸法
Claims (2)
- 【請求項1】 ドレイン領域となる一導電型半導体基体
主表面に形成した逆導電型のチャネル領域、チャネル領
域に形成した一導電型のソ−ス領域、ドレイン領域の主
表面に設けた厚い絶縁膜、厚い絶縁膜とソ−ス領域間を
主表面上でつなぐように設けたゲ−ト絶縁膜、厚い絶縁
膜とゲ−ト絶縁膜上に設けたゲ−ト電極、およびソ−ス
電極から成る絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタにおい
て、厚い絶縁膜の両側に設けたゲ−ト電極の端部までの
長さをほぼ等しくし、かつ、チャネル領域とドレイン領
域との接合面の主表面上での端部を、厚い絶縁膜の端部
に接するか、又は近接するように形成したことを特徴と
する絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 ドレイン領域となる一導電型半導体基体
主表面に形成した逆導電型のチャネル領域、チャネル領
域に形成した一導電型のソ−ス領域、ドレイン領域の主
表面に設けた厚い絶縁膜、厚い絶縁膜とソ−ス領域間を
主表面上でつなぐように設けたゲ−ト絶縁膜、厚い絶縁
膜とゲ−ト絶縁膜上に設けたゲ−ト電極、およびソ−ス
電極から成る絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタの製造
方法において、少なくとも、 (a)厚い絶縁膜と寸法規整用絶縁膜の間の主表面上に
ゲ−ト絶縁膜およびゲ−ト電極を形成する工程。 (b)寸法規整用絶縁膜を除去する工程。 を有することを特徴とする絶縁ゲ−ト型電界効果トラン
ジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18878392A JPH065864A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタおよび製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18878392A JPH065864A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタおよび製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065864A true JPH065864A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=16229718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18878392A Pending JPH065864A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタおよび製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065864A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005508082A (ja) * | 2001-10-26 | 2005-03-24 | フェアチャイルド・セミコンダクター・コーポレーション | 誘導ターンオフ時のゲート制御可能なdi/dt及び減少EMIを有するクイックパンチスルーIGBT |
JP2005536056A (ja) * | 2002-08-16 | 2005-11-24 | セミコンダクター・コンポーネンツ・インダストリーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 自己整合した垂直ゲート半導体装置 |
JP2007081436A (ja) * | 1996-10-18 | 2007-03-29 | Hitachi Ltd | 半導体装置及びそれを使った電力変換装置 |
JP2009070849A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Rohm Co Ltd | 半導体装置 |
JP2015061018A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 株式会社東芝 | 半導体装置およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP18878392A patent/JPH065864A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007081436A (ja) * | 1996-10-18 | 2007-03-29 | Hitachi Ltd | 半導体装置及びそれを使った電力変換装置 |
JP2005508082A (ja) * | 2001-10-26 | 2005-03-24 | フェアチャイルド・セミコンダクター・コーポレーション | 誘導ターンオフ時のゲート制御可能なdi/dt及び減少EMIを有するクイックパンチスルーIGBT |
JP2005536056A (ja) * | 2002-08-16 | 2005-11-24 | セミコンダクター・コンポーネンツ・インダストリーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 自己整合した垂直ゲート半導体装置 |
JP2009070849A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Rohm Co Ltd | 半導体装置 |
JP2015061018A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 株式会社東芝 | 半導体装置およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100445904B1 (ko) | 소스 필드 플레이트를 갖는 드레인 확장형 모스 전계 효과트랜지스터 및그 제조방법 | |
US20050233513A1 (en) | MOS transistor having a recessed gate electrode and fabrication method thereof | |
JPH0846201A (ja) | 半導体素子及びその製造方法 | |
JP5036130B2 (ja) | 自己整合した垂直ゲート半導体装置 | |
US8193060B2 (en) | Method of manufacturing a semiconductor device | |
KR100966033B1 (ko) | 수직 게이트 반도체 디바이스를 제조하는 방법 | |
KR940001505B1 (ko) | 반도체장치 | |
JPH065864A (ja) | 絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタおよび製造方法 | |
JPS61281556A (ja) | 電気短絡部を形成する方法 | |
KR100306744B1 (ko) | 트렌치게이트전력소자의제조방법 | |
JPH0493083A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH036863A (ja) | 半導体装置 | |
KR100698068B1 (ko) | 핀 구조 전계 트랜지스터 및 이의 제조방법 | |
JPH0513758A (ja) | Mosfet及びその製造方法 | |
KR100405450B1 (ko) | 포켓형 접합층 구조를 가지는 dmos 트랜지스터 및그 제조 방법 | |
JPH1131816A (ja) | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 | |
JPH06163912A (ja) | 縦型絶縁ゲートトランジスタとその製法 | |
JPH0536716A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
KR0172820B1 (ko) | 반도체 소자 및 그 제조방법 | |
KR0175382B1 (ko) | 다결정 실리콘 측벽을 이용한 게이트-드레인 중첩 저농도 도핑 드레인 구조의 반도체 장치의 제조 방법 | |
KR0167669B1 (ko) | 반도체장치의 제조방법 | |
JPH10275912A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
KR0167662B1 (ko) | 반도체장치의 제조방법 | |
KR0157872B1 (ko) | 모스형 전계효과 트랜지스터 및 그 제조방법 | |
KR100214077B1 (ko) | 모스트랜지스터 및 그 제조방법 |