JPH0658481A - システム継手 - Google Patents

システム継手

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JPH0658481A
JPH0658481A JP3337818A JP33781891A JPH0658481A JP H0658481 A JPH0658481 A JP H0658481A JP 3337818 A JP3337818 A JP 3337818A JP 33781891 A JP33781891 A JP 33781891A JP H0658481 A JPH0658481 A JP H0658481A
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JP
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branch pipe
pipe
joint
flange
lateral branch
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JP3337818A
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Noriatsu Kojima
徳厚 小島
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KOJIMA SEISAKUSHO KK
Kojima Manufacturing Co Ltd
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KOJIMA SEISAKUSHO KK
Kojima Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横枝管を接続するための異なる径の中間継手
を取替自在に取付け得るようにする。 【構成】 上部立て管接続口2の下方に、内径が上部立
て管接続口2の内径より大きく形成されてなる膨拡部3
を連設するとともに、膨拡部3の側面周囲の同一高さ位
置に放射状に4本の横枝管接続口4を延設してなる排水
立て管継手本体1に対し、横枝管接続口4の先端面に、
横枝管を接続するための中間継手5〜8を取付ける取付
フランジ9を設けるとともに、取付フランジ9に着脱自
在に接続しうる接続フランジ22を中間継手5〜8の一
端に設け、取付フランジ9と接続フランジ22とを介し
て中間継手5〜8を排水立て管継手本体1に取替自在に
取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4本の横枝管接続口を側
部に備えた排水立て管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の排水立て管継手においては、従
来横枝管自体を横枝管接続口に直接接続し、しかもその
接続口の構造、形状、寸法等はそれぞれの横枝管に適合
するように形成されるのが一般的であった。従って、排
水立て管継手は、それに接続される器具、例えば大便器
や浴槽等のレイアウトに応じた夫々の配管方向に適する
部位にあり、かつ管径に適合する横枝管接続口のあるも
のが個々に製造されていたため、その種類が非常に多く
なり著しく生産性が劣るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現場におい
ては、当初の設計における器具のレイアウトに応じた排
水立て管継手を準備取揃えた後に施主から器具のレイア
ウトの変更が要望される場合、あるいは、誤って本来の
レイアウトに反する排水立て管継手が用意されている場
合がある。このような場合は変更後のレイアウトあるい
は本来のレイアウトに対応できるものを工期等の関係か
ら急拠取り揃えなければならない。しかし、前記したよ
うにこれらの排水立て管継手はその生産性上の難点から
改めて所定の納期がかかった。そのため、工期の遅延な
ど多大のロスを余儀なくされていた。また既設の配管に
おいて、たとえば一部の横枝管を変更したいような場合
にも従来は排水立て管継手本体をも新しい横枝管に適合
するものへ取替えることを余儀なくされていた。
【0004】本発明は、上記した従来の欠点に鑑みて、
横枝管接続口を側面に備えた排水立て管継手において、
排水の排水の流下を円滑にすることができるばかりでは
なく、横枝管を接続するための異なる径の中間継手を取
替自在に取付け得るとともに、横枝管接続口に横枝管を
接続する必要のない場合には当該接続口に盲板を取付け
ることも可能とすることにより生産性を向上し保守を容
易になし得る排水立て管継手を提供することを目的とす
るものである。以下、本明細書においては上記した盲板
をも中間継手に含むものとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るる排水立て管継手は、上部立て管接続
口の下方に、内径が該上部立て管接続口の内径より大き
く形成されてなる膨拡部を連設するとともに、該膨拡部
の側面周囲の同一高さ位置に放射状に4本の横枝管接続
口を延設してなる排水立て管継手本体に対し、前記横枝
管接続口の先端面に、前記横枝管を接続するための中間
継手を取付ける取付フランジを設けるとともに、該取付
フランジに着脱自在に接続しうる接続フランジを前記中
間継手の一端に設け、前記取付フランジと前記接続フラ
ンジとを介して前記中間継手を前記排水立て管継手本体
に取替自在に取付けてなることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、最大4本の横枝管が排水立
て管継手本体に対して放射状にかつ同一高さ位置に連結
される。また、中間継手を介することにより、径の異な
る横枝管が、排水立て管継手本体に着脱可能に連結され
る。
【0007】
【実施例】次に本発明の一実施例を図1〜図5について
説明する。図中、1は本実施例の排水立て管継手本体
(以下、単に本体という。)で、上部にほぼ直管状の上
部立て管接続口2を備えるとともに、その下方には、内
径が上部立て管接続口2の内径より大きく形成されてな
る膨拡部3を備え、さらに該膨拡部3の側面周囲の同一
高さ位置には4本の横枝管接続口4〜4が放射状に延設
され、それらの先端には中間継手5〜8を取付けるため
の取付フランジ9〜9が後述のとおり形成されている。
【0008】本体1には前記した膨拡部3の下端に、下
方へ向って先細り状のテーパ部10を備えた漏斗部11
が形成されるとともにその下端部には直管状の下部立て
管接続口12を備え、該部に下部立て管13が接続され
ている。
【0009】また、本例の本体1には、横枝管接続口4
〜4の内側開口部にほぼ対向する円筒状の内管14が、
前記膨拡部3内において上部立て管接続口2の下端部よ
り垂下して一体状に形成されている。すなわち、内管1
4は、横枝管接続口4〜4より本体1内部へ流入する排
水の流量が多い場合にその排水を衝突させることができ
る大きさを備えている。
【0010】また、本実施例においては、上部立て管接
続口2に対して上部立て管15がいわゆるスライド方式
によって接続されている。すなわち上部立て管接続口2
の内周面に対して、上部立て管15の下端部が差込ま
れ、その差込み長さの大小により上部立て管15の有効
配管長さを調節し得るように形成されている。
【0011】なお、上部立て管接続口2の上端面には、
その半径方向の断面において約1/4円弧状に形成された
パッキング受面16を内周縁に沿って環状に備え、該パ
ッキング受面16にリング状のパッキング17が嵌着さ
れ、このパッキング17は、円環フランジ状の締め鍔1
8と図示する4本のボルト19〜19によって緊締され
て上部立て管接続口2と上部立て管15との間の水密が
保持されている。
【0012】次に前記した取付フランジ9〜9および中
間継手5〜8について詳述する。まず、取付フランジ9
〜9は中間継手5〜8をそれぞれ取付けるべく各横枝管
接続口4の先端面に円環状に形成されるとともに、それ
らの外周面には図3に示すように4個の耳片20〜20
が等間隔において突設されてそれぞれボルト螺着用のね
じ孔21が突設されている。
【0013】さて、本例においては、上記した4個の取
付フランジ9〜9はすべて同一形状に形成されている。
【0014】一方、前記中間継手5〜8の一端には、上
記した取付フランジ9に着脱自在に接続しうる接続フラ
ンジ22が形成されている。しかして、中間継手5〜8
は、それらの接続フランジ22をボルト24によって取
付フランジ9に締結することによってそれぞれ横枝管接
続口4〜4に取付けられている。ただし取付フランジ9
と接続フランジ22との間にはパッキング23が介在さ
れて該部位における水密が保持されている。
【0015】さて、中間継手5〜8は、接続フランジ2
2の他端部がそれぞれ横枝管に適応するように形成され
ている。すなわち、図示の中間継手5は、接続フランジ
22側の内径より若干小さい外径を有する横枝管25を
スライド方式によって接続するようにほぼ円筒管状に形
成されている。ただし、この中間継手5は接続フランジ
22側の端部を基点として底面を次第に上傾させて他端
部が形成され、その先端に袋ナット29が螺着されてい
る。なお横枝管25の外周面と袋ナット29の内面との
間にはパッキング30を介在させて該部の水密が保持さ
れている。
【0016】また図示の中間継手6および7も前述の中
間継手5と同一要領に形成されているため、詳細説明を
省略する。ただし中間継手6は、前述の横枝管25より
小さい外径を有する横枝管26をスライド方式によって
接続するために、接続フランジ22側の端部を基点とし
て底面および側面を傾斜させてその端部に袋ナット31
を螺着するとともにパッキング32によって水密が保持
されている。
【0017】さらに中間継手7は、接続フランジ22側
の内径寸法とほぼ同一の外径寸法を有する横枝管27を
スライド方式で接続するための前述した中間継手5,6
とは異ってほぼ円筒状に形成され、接続フランジ22の
他端部に袋ナット33を螺着するとともにパッキング3
4によって水密が保持されている。
【0018】さて、本例においては4個の横枝管接続口
5〜5のうち、図2において下部に位置する接続口には
横枝管の接続が不要のため、横枝管接続口の取付フラン
ジ9に盲板状の中間継手8が取付けられている。すなわ
ち、この中間継手8は上記した中間継手5〜7の場合と
同一の接続フランジ22およびパッキング23を介して
取付フランジ9に直接取付けられている。
【0019】なお図1中、下部において実線図示のもの
は下部立て管13の上端にフランジ35を突設し、締め
鍔36、パッキング37を介して下部立て管13を本体
1の下端に接続する技術を例示している。また当該部に
鎖線図示のものは本体1の下端にフランジ38を突設
し、締め鍔39、パッキング40を介して下部立て管1
3を接続する技術を例示している。
【0020】次に本実施例の作用および効果を説明する
と、本例においては本体1の膨拡部3の側面に4個の横
枝管接続口4〜4を備えるとともにそれらの先端部に同
一形状の取付フランジ9〜9をそれぞれ備え、一方中間
継手5〜8の一端面に前記取付フランジ9に接続可能の
接続フランジ22を備えている。従って、中間継手5〜
8は、相異なる外径を有する横枝管を接続するように形
成されているにも拘らず何れの横枝管接続口4へも接続
することが可能である。このため、従来と異って、本体
1を横枝管の外径に応じて異なる設計にする必要がな
く、いわゆる標準設計にすることが可能であるため本体
1に対する生産性を向上させることができる。また、配
管前あるいは施工後、横枝管を変更する場合にも中間継
手のみを変更することによって対処することができる。
【0021】しかも、本実施例においては、上部立て管
接続口2の下方に膨拡部3が設けられて、排水流路にい
わば拡がりの空間が保有されているため、本体1内部と
横枝管内との間の通気は、立て管排水や横枝管排水が本
体1内へ流入しているときにおいても常に保持される。
従って横枝管に接続された排水トラップの水封は保護さ
れる。また配管内の騒音の発生も緩和される。
【0022】さらに本実施例においては上部立て管接続
口2の下方に内管14が連接されているため、上部立て
管15より流下した排水は自動的に内管14の内周面に
案内された後、内管14の下端縁からは、一部が不規則
状の飛沫となって漏斗部11のテーパ部10へ落下す
る。一方、横枝管25〜27より本体1内へ流入した排
水は内管14の外周面に衝突して横方向への流動エネル
ギーを喪失して自由落下する。従って、上記した本体1
内部と横枝管内との間の通気、排水トラップの水封の保
護、ならびに配管内の騒音の発生緩和がさらに促進され
る。
【0023】また中間継手の形状も必ずしも円筒状にす
ることなく、たとえば図6のように肘形状にすることも
可能であり、さらに中間継手と横枝管との接続も必ずし
もスライド方式によることなく、たとえば図7のように
ねじ方式による接続も可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、4本の横枝管接続口を排水立
て管継手本体の側面周囲の同一高さ位置に放射状に延設
したことにより、本体内の排水の流下を円滑にすること
ができる。また、いわば標準型といえる取付フランジを
本体に備えるとともに、この取付フランジに接続可能の
接続フランジを中間継手に備えることにより、径の異な
る中間継手を取替自在に取付けることができる。従って
本発明による排水立て管継手はきわめて生産性に富み、
また保守を容易にすることができ、その効果は大きい。
【0025】さらに、本発明によれば、最大、四方向か
ら横枝管接続管を接続することができるため、通常の住
宅における主たる水場である便所、風呂場、洗面所、台
所の4箇所からの排水を、各々単独の横枝管を介して一
本の排水立て管に接合することができ、横枝管内で複数
個所の排水が衝突することが無くなる。また、4本の横
枝管接続口が同一高さ位置に設けられているため配管ス
ペースが狭い場合でも4本の横枝管を同一高さで配管す
ることができる。
【0026】更に、使用頻度の低い風呂場と洗面所の排
水を同一の横枝管接続口に合流させ、横枝管が接続され
ない横枝管接続口には、盲蓋をすることによって、この
盲蓋をした横枝管接続口を保守点検用窓として使用する
ことができる。
【0027】また、ホテルは、風呂場と洗面所の2箇所
しか水場が無いうえに、朝と夜の特定時間帯のみ排水が
流れるので、本発明の排水立て管継手を用いれば、一つ
の排水立て管で2室の排水を行うことができるため、建
築コスト低減が図れる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排水立て管継手の一実施例の一部
破断正面図である。
【図2】その一部破断平面図である。
【図3】取付フランジ9の形状を示す拡大平面図であ
る。
【図4】中間継手5の拡大縦断正面図である。
【図5】接続フランジ22の形状を示す拡大平面図であ
る。
【図6】肘形の中間継手の一例を示す正面図である。
【図7】横枝管がねじ方式によって中間継手に接続され
た一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 上部立て管接続口 3 膨拡図 4 横枝管接続口 5,6,7,8 中間継手 9 取付フランジ 22 接続フランジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 システム継手
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横枝管を立て管に接続
するための排水用の継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、横枝管を立て管に接続するための
排水管継手としては、上端部及び下端部に各々上部立て
管接続口及び下部立て管接続口を有し、接続される各横
枝管の形状,寸法,構造等に各々適合した横枝管接続口
が側部に設けられた排水管継手が一般的に用いられてい
た。そして、各横枝管は、その排水管継手の各横枝管接
続口に直接接続されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、横枝管の形
状,寸法等は、その横枝管が接続される器具(例えば、
洗面所,トイレ,浴槽等)により種々異なる。そのた
め、前記従来の排水管継手では、それが用いられる箇
所、すなわちそれに接続される各横枝管の形状,寸法等
に応じた各横枝管接続口を有する継手ごとに各々製造さ
れる必要があり、その種類が非常に多くなり著しく生産
性が劣るものであった。
【0004】また、住宅やビル等の建設現場において
は、当初の設計における器具のレイアウトに応じた排水
管継手を準備取揃えた後に施主から器具のレイアウトの
変更が要望される場合、あるいは、誤って本来のレイア
ウトに反する排水管継手が用意されている場合がある。
このような場合は、変更後のレイアウトあるいは本来の
レイアウトに対応できるものを、工期等の関係から急拠
取り揃えなければならない。しかし、前記したように、
これらの排水管継手はその生産性上の難点から改めて所
定の納期がかかった。そのため、工期の遅延など多大の
ロスを余儀なくされていた。また、既設の配管におい
て、たとえば一部の横枝管を変更したいような場合に
も、従来は継手自体をも新しい横枝管に適合するものへ
取替えることを余儀なくされていた。また、最近、集合
住宅において、各戸ごとの間取りをその居住者が自由に
設定できるものがある。その際は、排水器具の位置が各
戸ごと異なり、立て管にどの径の横枝管がどのように接
続されるか等が各戸ごとに異なることとなる。そのた
め、従来はそれに応じて各戸ごとに異なる継手を設ける
必要があり、非常に手間がかかった。
【0005】本発明は、かかる従来の欠点に鑑みて、種
々の形状,寸法,構造等の横枝管をも接続し得るシステ
ム継手を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、横枝管を立て管に接続するためのシステ
ム継手であって、上端部に上部立て管接続口を有し、下
端部に下部立て管接続口を有し、前記上部立て管接続口
の下方に該上部立て管接続口より大きな内径を有する膨
拡部が連設され、その膨拡部の側面周囲の同一高さ位置
に放射状に4つの横枝管接続口が延設され、その各横枝
管接続口の先端面に各々同一形状の取付フランジが設け
られた継手本体と、前記取付フランジに対応した形状を
有し該取付フランジに着脱可能に接続され得る接続フラ
ンジが各々一端側に共通形状に形成され、他端側に横枝
管取付部が各々形成された複数種の中間継手からなり、
それら各中間継手の各横枝管取付部が各種の横枝管に対
応して各々形成されている中間継手群とを有し、前記継
手本体に接続される横枝管に応じて前記中間継手群から
選択された中間継手を介して該横枝管が該継手本体に接
続されることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、各横枝管の寸法,形状,構
造等に応じて中間継手群から適宜選択された各中間継手
を介して、それら各横枝管が継手本体の横枝管接続口に
連結される。
【0008】
【実施例】次に本発明の一実施例を図1〜図5について
説明する。継手本体(以下、単に本体という。)1は、
上部にほぼ直管状の上部立て管接続口2を備え、その下
方には、内径が上部立て管接続口2の内径より大きく形
成されてなる膨拡部3を備えている。そして、膨拡部3
の側面周囲の同一高さ位置には、横枝管接続口4〜4が
放射状に4つ延設され、それらの先端には中間継手(5
〜7)を取付けるための取付フランジ9〜9が後述のと
おり形成されている。
【0009】本体1の膨拡部3の下端には、下方へ向っ
て先細り状のテーパ部10を備えた漏斗部11が形成さ
れるとともに、その下端部には直管状の下部立て管接続
口12を備え、該部に下部立て管13が接続されてい
る。
【0010】また、本体1には、横枝管接続口4〜4の
内側開口部にほぼ対向する円筒状の内管14が、前記膨
拡部3内において上部立て管接続口2の下端部より垂下
して一体状に形成されている。すなわち、内管14は、
横枝管接続口4〜4より本体1内部へ流入する排水の流
量が多い場合にその排水を衝突させることができる大き
さを備えている。
【0011】また、上部立て管接続口2に対して上部立
て管15がいわゆるスライド方式によって接続されてい
る。すなわち上部立て管接続口2の内周面に対して、上
部立て管15の下端部が差込まれ、その差込み長さの大
小により上部立て管15の有効配管長さを調節し得るよ
うに形成されている。
【0012】なお、上部立て管接続口2の上端面には、
その半径方向の断面において約1/4円弧状に形成された
パッキング受面16を内周縁に沿って環状に備え、該パ
ッキング受面16にリング状のパッキング17が嵌着さ
れ、このパッキング17は、円環フランジ状の締め鍔1
8と図示する4本のボルト19〜19によって緊締され
て上部立て管接続口2と上部立て管15との間の水密が
保持されている。
【0013】次に、前記した取付フランジ9〜9および
中間継手群について詳述する。取付フランジ9〜9はす
べて同一形状をしており、各横枝管接続口4の先端面に
円環状に形成されるとともに、それらの外周面には図3
に示すように4個の耳片20〜20が等間隔において突
設されてそれぞれボルト螺着用のねじ孔21が突設され
ている。
【0014】一方、中間継手群は、種々の中間継手(中
間継手5〜7等)からなっている。各中間継手は管状を
しており、その一端に、前記取付フランジ9に対応した
形状を有し該記取付フランジ9に着脱可能に接続され得
る接続フランジが各々共通形状に設けられている。そし
て、各中間継手の他端には、種々の横枝管の形状,寸
法,構造等に対応した横枝管取付部が各々設けられてい
る。そして、この中間継手群から、本体1の各取付フラ
ンジ9〜9に連結される各横枝管25〜27の形状等に
応じて中間継手5〜7が適宜選択され、使用される。以
下、各中間継手5〜7について具体的に説明する。
【0015】前述したように、中間継手5〜7の一端に
は、取付フランジ9に着脱自在に接続し得る接続フラン
ジ22が形成されており、各中間継手5〜7の接続フラ
ンジ22はすべて同一形状である。しかして、中間継手
5〜7は、それらの接続フランジ22をボルト24によ
って取付フランジ9に締結することによってそれぞれ横
枝管接続口4〜4に取付けられている。ただし取付フラ
ンジ9と接続フランジ22との間にはパッキング23が
介在されて該部位における水密が保持されている。
【0016】さて、中間継手5〜7の横枝管取付部(接
続フランジ22の他端部。図番はない)は、それぞれ横
枝管に適応するように形成されている。すなわち、中間
継手5は、接続フランジ22側の内径より若干小さい外
径を有する横枝管25をスライド方式によって接続する
ようにほぼ円筒管状に形成されている。ただし、この中
間継手5は接続フランジ22側の端部を基点として底面
を次第に上傾させて横枝管取付部が形成され、その横枝
管取付部に横枝管25が挿入され、袋ナット29が螺着
されている。なお、横枝管25の外周面と袋ナット29
の内面との間には、パッキング30を介在させて該部の
水密が保持されている。
【0017】また、中間継手6および7も、前述の中間
継手5と同一要領に形成されているため、詳細説明を省
略する。ただし、中間継手6は、前述の横枝管25より
小さい外径を有する横枝管26をスライド方式によって
接続するために、接続フランジ22側の端部を基点とし
て底面および側面を傾斜させてその他端部に横枝管取付
部が形成され、その横枝管取付部に横枝管25が挿入さ
れ、袋ナット31が螺着されるとともに、パッキング3
2によって水密が保持されている。
【0018】中間継手7は、接続フランジ22側の内径
寸法とほぼ同一の外径寸法を有する横枝管27をスライ
ド方式で接続するため、前述した中間継手5,6とは異
ってほぼ円筒状に形成され、接続フランジ22の他端部
の横枝管取付部に横枝管27が挿入され、袋ナット33
が螺着されるとともに、パッキング34によって水密が
保持されている。
【0019】なお、本例においては4個の横枝管接続口
5〜5のうち、図2において下部に位置する接続口には
横枝管の接続が不要のため、横枝管接続口の取付フラン
ジ9に盲蓋8が取付けられている。すなわち、この盲蓋
8は前記の中間継手5〜7の場合と同一の接続フランジ
22およびパッキング23を介して取付フランジ9に直
接取付けられている。
【0020】また、図1中、下部において実線図示のも
のは下部立て管13の上端にフランジ35を突設し、締
め鍔36、パッキング37を介して下部立て管13を本
体1の下端に接続する技術を例示している。また当該部
に鎖線図示のものは本体1の下端にフランジ38を突設
し、締め鍔39、パッキング40を介して下部立て管1
3を接続する技術を例示している。
【0021】次に、本実施例の作用および効果を説明す
る。本実施例では、複数種の中間継手からなる中間継手
群から、本体1に接続しようとする横枝管25〜27の
寸法等に応じて適宜選択された中間継手5〜7を介し
て、横枝管25〜27を本体1の各取付フランジ9に接
続することができる。従って、横枝管25〜27の径は
それぞれ異なるが、本体1の各取付フランジ9が各横枝
管25〜27に応じて形成される必要はなく、本体1は
各横枝管25〜27の径にかかわらず、1つの種類のも
ので足りる。このため、従来と異って、本体1を横枝管
の外径に応じて異なる設計にする必要がなく、いわゆる
標準設計にすることが可能であるため本体1の生産性を
向上させることができる。また、配管前あるいは施工
後、横枝管を変更する場合にも中間継手のみを変更する
ことによって対処することができる。
【0022】しかも、本実施例においては、上部立て管
接続口2の下方に膨拡部3が設けられて、排水流路にい
わば拡がりの空間が保有されているため、本体1内部と
横枝管内との間の通気は、立て管排水や横枝管排水が本
体1内へ流入しているときにおいても常に保持される。
従って横枝管に接続された排水トラップの水封は保護さ
れる。また配管内の騒音の発生も緩和される。
【0023】さらに本実施例においては上部立て管接続
口2の下方に内管14が連接されているため、上部立て
管15より流下した排水は自動的に内管14の内周面に
案内された後、内管14の下端縁からは、一部が不規則
状の飛沫となって漏斗部11のテーパ部10へ落下す
る。一方、横枝管25〜27より本体1内へ流入した排
水は内管14の外周面に衝突して横方向への流動エネル
ギーを喪失して自由落下する。従って、上記した本体1
内部と横枝管内との間の通気、排水トラップの水封の保
護、ならびに配管内の騒音の発生緩和がさらに促進され
る。
【0024】また中間継手の形状も必ずしも円筒状にす
ることなく、たとえば図6のように肘形状にすることも
可能であり、さらに中間継手と横枝管との接続も必ずし
もスライド方式によることなく、たとえば図7のように
ねじ方式による接続も可能である。
【0025】
【発明の効果】本考案によれば、複数種の中間継手から
なる中間継手群から、継手本体に接続しようとする横枝
管に応じて適宜選択された中間継手を介して、それら横
枝管を継手本体の各取付フランジに接続することができ
る。従って、継手本体を各横枝管の寸法,形状等に合わ
せて異なる設計にする必要がなく、いわゆる標準設計に
することが可能であるため継手本体の生産性を向上させ
ることができる。また、配管前あるいは施工後、横枝管
を変更する場合にも中間継手のみを変更することによっ
て対処することができる。
【0026】また、本発明は、4本の横枝管接続口を継
手本体の側面周囲の同一高さ位置に放射状に延設したこ
とにより、本体内の排水の流下を円滑にすることができ
る。
【0027】さらに、本発明によれば、最大、4方向か
ら横枝管接続管を接続することができるため、通常の住
宅における主たる水場である便所、風呂場、洗面所、台
所の4箇所からの排水を、各々単独の横枝管を介して一
本の排水立て管に接合することができ、横枝管内で複数
個所の排水が衝突することが無くなる。また、4本の横
枝管接続口が同一高さ位置に設けられているため配管ス
ペースが狭い場合でも4本の横枝管を同一高さで配管す
ることができる。
【0028】更に、使用頻度の低い風呂場と洗面所の排
水を同一の横枝管接続口に合流させ、横枝管が接続され
ない横枝管接続口には、盲蓋をすることによって、この
盲蓋をした横枝管接続口を保守点検用窓として使用する
ことができる。
【0029】また、ホテルは、風呂場と洗面所の2箇所
しか水場が無いうえに、朝と夜の特定時間帯のみ排水が
流れるので、本発明の排水管継手を用いれば、一つの排
水立て管で2室の排水を行うことができるため、建築コ
スト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム継手の一実施例(使用状態)
の縦断面図である。
【図2】その一部破断平面図である。
【図3】取付フランジ9の形状を示す拡大平面図であ
る。
【図4】中間継手5の拡大立て断正面図である。
【図5】接続フランジ22の形状を示す拡大平面図であ
る。
【図6】肘形の中間継手の一例を示す正面図である。
【図7】横枝管がねじ方式によって中間継手に接続され
た一例を示す正面図である。
【符号の説明】 1 本体 2 上部立て管接続口 3 膨拡部 4 横枝管接続口 5,6,7 中間継手 9 取付フランジ 22 接続フランジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部立て管接続口の下方に、内径が該上
    部立て管接続口の内径より大きく形成されてなる膨拡部
    を連設するとともに、 該膨拡部の側面周囲の同一高さ位置に放射状に4本の横
    枝管接続口を延設してなる排水立て管継手本体に対し、 前記横枝管接続口の先端面に、前記横枝管を接続するた
    めの中間継手を取付ける取付フランジを設けるととも
    に、 該取付フランジに着脱自在に接続しうる接続フランジを
    前記中間継手の一端に設け、 前記取付フランジと前記接続フランジとを介して前記中
    間継手を前記排水立て管継手本体に取替自在に取付けて
    なることを特徴とする排水立て管継手。
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