JP3542010B2 - 便器の排水システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器の排水口から排出される排水を排水横管によって水平方向に通流させるようになった便器の排水システム、および、その排水システムに使用される排水管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数階を有する事務所ビル、ホテル等の非住宅では、通常、図9に示すように、各階の便所に設けられた水洗用の便器61の排水口が、横方向に沿って配置された排水横管62に接続されており、各階の排水横管62が、各階を縦方向に挿通する排水縦管63に接続されている。排水横管62には、各階の便所に設けられた小便器64、洗面台65、掃除流し66からの排水も流入するようになっている。
【0003】
排水横管62は、通常、実開平2−116575号公報に開示されているように、断面円形状の合成樹脂管等によって構成されており、便器61の背面に設けられた配管ボックス内を水平状態で挿通している。そして、配管ボックス内にて排水横管62から分岐した分岐管が便器61の排水口に接続されている。
【0004】
排水横管62から分岐した分岐管は、特開平8−209786号公報、特開平8−4088号公報等に開示されているように、壁面に固定されたソケットの一方の端部に嵌合されて支持されるようになっている。また、ソケットの他方の端部には、便器61の排水口が挿入されるようになっており、ソケットと便器61の排水口とが、パッキンあるいはコーキングによって水密状態とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
便器61の排水口に接続される排水横管62は、通常、断面円形状になっており、このために、便器61から排水横管62内に排水が流入する際に、排水が上下方向に回流した状態になる。排水横管62内にて排水が上下方向に回流した状態になると、排水横管62内の空気が排水横管62内を通流することができずに、排水トラップを通って排出する、いわゆる排水トラップの破封が発生するおそれがある。
【0006】
このような排水トラップの破封を防止するためには、排水横管62に沿って通気管68を設けて、排水横管62内の空気を通気管68内を通して排出する必要がある。通気管68は、排水縦管63に沿って垂直に配置された通気縦管67または排水縦管63から上方に延長された伸頂通気管69に接続されている。
【0007】
このように、断面円形状をした排水横管62では、排水横管62内の空気を通流させるために、排水横管62とは別に通気管68を設けなければならず、その結果、通気管68、通気縦管67を配管するために広い空間が必要になるという問題がある。
【0008】
さらに、非住宅の便所においては、便器61、小便器64、洗面台65、掃除流し66等の各衛生器具の配管は多岐にわたり、通常は、基準階70のように、各衛生器具の通気管68を1本にまとめて通気縦管67や伸頂通気管69へ接続することが困難である場合が多々ある。このような場合には、特殊階71のように、便器61と洗面台65とを1本の排水横管62aに接続し、小便器64と掃除流し66とを他の1本の排水横管62bに接続して、各排水横管62aおよび62bを排水縦管63に接続することが行われる。このような特殊階71では、各排水横管62aおよび62bに接続された通気管72を、一旦、天井73方向へ立ち上げて、通気管72を通気縦管67に接続しなければならず、そのために、通気管72専用の配管ルート、スペース等のための広い空間が必要になるという問題がある。
【0009】
また、排水横管62から分岐した分岐管と便器61の排水口とを、壁面に固定されたソケットによって接続する構成では、ソケットとソケット内に挿入される便器の排水口とが確実に水密状態で嵌合されるように、それぞれを高精度で製造する必要がある。さらに、便器61が壁面に対して固定されるようになっているために、便器61を壁面に固定する際に、ソケットと便器61の排水口との水密状態が損なわれないように、十分に注意しなければならない。また、便器61の排水口とソケットとを、狭いスペースにて、パッキン、コーキング等によって水密状態としなければならず、その作業も容易でないという問題もある。
【0010】
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、その目的は、通気管を配置することなく、排水トラップの破封を防止することができる排水システムを提供することにある。本発明の他の目的は、排水横管と便器の排水口とを容易に水密状態で接続することができる排水管継手を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の便器の排水システムは、上部の曲率半径が下部の曲率半径よりも大きくなった断面卵形形状をした排水横管に、排水管継手を介して便器の排水口が接続される便器の排水システムであって、前記排水管継手は、外周面に周方向に沿って溝部を複数設けた管本体部と、該管本体部の一方の端部外周面に設けられ、前記排水横管の周面に設けられた開口部の周縁部が全周にわたって嵌合される係合溝部を有する接続部と、前記管本体部の他方の端部に設けられ、前記便器の排水口に水密状態で圧接されるように、開口側になるにつれて順次拡径した受け口部とからなり、かつ弾性体によって構成されるとともに、前記排水横管が内部を挿通する配管ボックスに取り付けられた継手支持具によって支持されており、該継手支持具は、前記排水管継手における受け口部の端部に嵌合し、前記受け口部が便器の排水口に圧接されるように、前記受け口部の拡径に対応して順次拡径した円錐台形状の嵌合支持部を有することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の便器の排水システムの実施の形態の一例を示す概略構成図である。この便器の排水システムでは、複数階を有する事務所ビル等における各階の便所に設けられた便器21に、1本の排水横管23が接続されており、各階に設けられたそれぞれの排水横管23が、各階を垂直方向に挿通する1本の排水縦管24にそれぞれ接続されている。この排水横管23には、各階の便所における小便器25、洗面台26、掃除流し27等からの排水も流入するようになっている。排水縦管24と最上階の排水横管23との接続部には、排水縦管24内の空気を通流させるための伸頂通気管28が上方に延出するように接続されている。この便器の排水システムにおいては、図9に示す通気縦管67、通気横管68は設けられていない。しかも、図9に示すように、複数の排水横管が設けられた特殊階71が存在する場合にも、通気管72が不要となっている。
【0019】
図2は、本発明の便器の排水システムの要部の概略構成を分解して示す斜視図、図3は、その断面図である。この排水システムでは、例えば、所定の階に設けられた便器21の背面の壁際に沿って配管ボックス10がそれぞれ設けられており、配管ボックス10内を便器21に接続される1本の排水横管23が横方向に挿通している。
【0020】
配管ボックス10は、縦長であって前後方向の厚さが薄くなった直方体状に構成されており、前面を覆う前面パネル11と、上面を覆う上面パネル12とを有している。配管ボックス10内には、配管ボックス10の前方に配置された便器21にそれぞれ給水する1本の給水管22も水平に挿通している。
【0021】
給水管22の水は、配管ボックス10の前面パネル11に設けられた給水用貫通孔11aを挿通する分岐管および給水バルブ(いずれも図示せず)を介して、便器21の内部に供給されるようになっている。また、排水横管23は、排水管継手30を介して、前面パネル11の下部に設けられた排水用貫通孔11b内に挿入される便器21の排水口21b(図3参照)に接続されている。便器21は、配管ボックス10の前面パネル11に背面が突き合わされて、一対のボルト21cによって前面パネル11に取り付けられている。前面パネル11には、便器21を前面パネル11に取り付けるための各ボルト21cがそれぞれ挿通する一対のボルト貫通孔11cが、排水用貫通孔11bの左右の各側方にそれぞれ設けられており、また、便器21の背面にも一対のボルト挿通孔21dが設けられている。
【0022】
配管ボックス10内に配置された排水横管23は、上部の曲率半径が、下部の曲率半径よりも大きくなった断面卵形形状をしている。このような排水横管23としては、例えば、積水化学工業株式会社製の商品名「EGP150」が好適に使用される。
【0023】
図4は、配管ボックス10の前面パネル11を取り外した状態の正面図、図5はその断面図、図6は、その要部の斜視図である。配管ボックス10には、前面パネル11を支持する一対の縦フレーム13と、上面パネルを支持する上面フレーム14とを有する。上面フレーム14は、長方形の枠状に構成されている。上面フレーム14の前側縁部には、下方に向かって直角に屈曲された支持片14bが設けられている。各縦フレーム13の上端部は、支持片14bの背面に沿って配置されており、上面フレーム14が各縦フレーム13の上端部によって水平に支持されている。各縦フレーム13の下端部は、高さ調整ボルト18によって高さ調整されるようになっている。
【0024】
一対の縦フレーム13の下部間には、ベース板15が垂直状態で架設されており、このベース板15に、排水管継手30が支持される継手支持具16が取り付けられている。図7は、ベース板15および継手支持具16の正面図である。ベース板15には、左右の各側部15aおよび上部15bによって囲まれて下方に開口した開口部15cが設けられており、左右の各側部15aが各縦フレーム13の下部にそれぞれ取り付けられている。
【0025】
継手支持具16は、ベース板15の開口部15cに沿って垂直に配置された平板状をしており、左右の各側部16aが、ベース板15の各側部15aに取り付けられている。左右の各側部16aには、各側部16aから前方に向かって直角に屈曲した側壁面16eをそれぞれ介して、ベース板15における開口部15cの前方にて垂直に配置された中央支持面16bが連続して設けられている。継手支持具16における中央支持面16bには、前方になるにつれて順次拡径する円錐台形の筒状になった嵌合支持部16cが、前方に突出した状態で設けられている。嵌合支持部16c内には、排水横管23に取り付けられた排水管継手30の前端部が嵌合状態で支持されるようになっている。嵌合支持部16cの前端部には、全周にわたって外方に突出した正方形状のフランジ部16dが設けられている。継手支持具16の嵌合支持部16cは、配管ボックス10の前面パネル11に設けられた排水用貫通孔11b内に挿入されるようになっている。
【0026】
図8(a)は、継手支持具16の一方の側部の拡大正面図、図8(b)は、そのA−A線における断面図である。継手支持具16の中央支持面16bにおける左右の各側部16aに近接した部分には、上下方向に長く延びる長孔16fがそれぞれ設けられており、各長孔16f内にナット部材17がそれぞれ設けられている。ナット部材17は、長孔16f内を挿通する円筒状のナット本体部17aと、ナット本体部17aにおける背面側の端部に取り付けられた回り止め板17bとを有している。ナット本体部17aは、前端面が開放されており、その内周面にネジ溝が形成されている。ナット本体部17aには、便器21の背面を配管ボックス10の前面パネル11に取り付けるボルト21cがネジ結合されるようになっている。回り止め板17bは、継手支持具16における中央支持面16bの背面に沿って垂直に配置されており、長孔16fの幅方向寸法より大きな外形を有する円板状であって、継手支持具16の側壁面16eにそれぞれ近接した側部が垂直に切欠された形状に構成されている。従って、各ナット部材17が回転しようとする場合には、回り止め板17bにおける垂直になった部分が、側壁面16eにそれぞれ当接して、各ナット部材17の回転がそれぞれ防止される。
【0027】
ナット本体部17aにおける回り止め板17bに近接した外周面には、溝部17cが設けられており、この溝部17c内に半円リング状の抜け止め具18が嵌合状態で取り付けられている。抜け止め具18の外形は、長孔16fの幅方向寸法よりも大きくなっており、抜け止め具18によって、ナット部材17が長孔16fから脱落することが防止されている。
【0028】
継手支持具16の嵌合支持部16c内には、図5に示すように、排水横管23に後端部が取り付けられた排水管継手30の前端部が支持されている。この排水管継手30は、円筒状をした管本体部31と、継手支持具16の嵌合支持部16c内にて支持されるように管本体部31の前端部に設けられた受け口部32と、管本体部31の他方の端部に排水横管23の端部に取り付けられるように設けられた接続部33とを有している。排水管継手30は、管本体部31、受け口部32、接続部33が、ゴム、エラストマー等の弾性を有する材料によって一体的に成形されている。
【0029】
管本体部31は、受け口部32が設けられた前端部が、接続部33が設けられた後端部よりも若干小径であって、接続部33側になるにつれて順次拡径した円錐台形状に構成されている。管本体部31の外周面には、接続部33に連続した端部を除いて、周方向に沿って全周にわたって設けられた複数の溝部31aが軸方向に一定の間隔をあけて設けられている。
【0030】
継手支持具16に接続される受け口部32は、管本体部31から離れるにつれて順次拡径しており、その開口端部が外側に膨出するように、全周にわたって厚肉に構成された止水部32aになっている。受け口部32の開口端面は、全周にわたって凹状に窪んでいる。
【0031】
受け口部32は、配管ボックス10の前面パネル11に設けられた排水用貫通孔11b内に挿入されて、前面パネル11の前方に配置された便器21の排水口21bが内部に嵌合されている。そして、継手支持具16における円錐台形状の嵌合支持部16c内に嵌合されて、止水部32aが嵌合支持部16cによって、排水口21bの外周面に押し付けられている。嵌合支持部16cによって排水口21bの外周面に押し付けられた止水部32aは、嵌合支持部16cと排水口21bとの間を止水状態としている。
【0032】
排水横管23に接続される接続部33は、端面開口部に全周にわたって外方に突出するように設けられた第1フランジ部33aと、この第1フランジ部33aから管本体部31側に適当な間隔をあけた位置に全周にわたって外方に突出するように設けられた第2フランジ部33bとを有している。第2フランジ部33bの外周側の先端は、第1フランジ部33a側に位置するように、全体にわたって傾斜した状態になっており、また、第1フランジ部33aも、第2フランジ部33bと同様の傾斜状態になっている。これら第1フランジ部33aと第2フランジ部33bとの間に、全周にわたって係合溝部33cがそれぞれ形成されている。係合溝部33cを形成する第1フランジ部33aおよび第2フランジ部33bの間隔は、排水横管23の肉厚よりも若干小さくなっている。
【0033】
排水横管23の周面には、接続部33の端面開口部に設けられた第1フランジ部33aが挿入される円形状の開口部23aが設けられており、この開口部23aを通って、第1フランジ部33aが排水横管23内に挿入されている。そして、第1フランジ部33aおよび第2フランジ部33bの間の係合溝部33c内に、開口部23aの外周縁部が全周にわたって嵌入されている。このような状態では、排水横管23内に挿入された第1フランジ部33aが、排水横管23内周面における開口部23aの外周縁部に全周にわたって密着されるとともに、第2フランジ部33bが、排水横管23の外周面における開口部23aの外周縁部に全周にわたって密着している。
【0034】
このような構成の便器の排水システムでは、配管ボックス10内を挿通する排水横管23と、便器21とが、排水管継手30によって連結される。この場合、排水横管23の周面には、便器21の配置位置に対応して、開口部23aが形成されて、その開口部23a内に、排水管継手30における接続部33の第1フランジ部33aが挿入される。そして、排水管継手30における接続部33の第1フランジ部33aと第2フランジ部33bとの間の係合溝部33cが、排水横管23の開口部23a周縁部が全周にわたって嵌入される。
【0035】
他方、配管ボックス10の一対の縦フレーム13の下部に、ベース板15の各側部15aがそれぞれ取り付けられて、ベース板15に継手支持具16が取り付けられる。そして、継手支持具16における円錐台形状の嵌合支持部16c内に、排水横管23に接続部33が取り付けられた排水管継手30の受け口部32が挿入される。
【0036】
このような状態になると、縦フレーム13に前面パネル11が垂直に取り付けられる。この場合、前面パネル11に設けられた排水用貫通孔11b内に、継手支持具16の嵌合支持部16cが挿入されて、嵌合支持部16c内に位置する受け口部32の端部が前面パネル11の前方に露出した状態とされる。
【0037】
その後、前面パネル11の前方に便器21が配置され、便器21の背面が前面パネル11に突き合わされる。そして、便器21の背面に設けられた一対のボルト挿通孔21d(図1参照)が、前面パネル11に設けられた一対のボルト貫通孔11cに対向されて、便器21の各ボルト挿通孔21dおよび前面パネル11の各ボルト貫通孔11c内にボルト21cがそれぞれ挿通される。前面パネル11の各ボルト貫通孔11c内をそれぞれ貫通したボルト21cは、継手支持具16に設けられた各ナット部材17のナット本体部17aにネジ結合される。
【0038】
この場合、各ナット部材17は、継手支持具16に設けられた長孔16fに沿って上下方向にスライドし得るようになっているために、各ボルト21cに対してそれぞれ容易に位置合わせすることができる。そして、各ナット部材17のナット本体部17aが各ボルト21cにそれぞれネジ結合される際には、各ナット部材17は、回り止め板17bが継手支持具16の各側壁面16eにそれぞれ当接することによって回り止めされるために、各ナット部材17のナット本体部17aに、各ボルト21cが円滑にネジ結合される。
【0039】
このように、排水横管23の開口部23aに対して接続部33が止水状態で装着された排水管継手30は、便器21を継手支持具16に取り付けることによって、継手支持具16の嵌合支持部16c内に嵌合状態で支持された受け口部32が、便器21の排水口21bに水密状態に接続されることになる。
【0040】
このようにして組み立てられた便器の排水システムでは、便器21の排水口21bを通って排水管継手30内に流入した排水が、その排水管継手30を通って、断面卵形状の排水横管23内に流入する。このとき、排水横管23は、下部の曲率半径が上部の曲率半径よりも小さくなっていることにより、排水横管23内に流入する排水は、排水横管23の下部において速い流速で流れることになるために、排水横管23の上部に排水が充満するおそれがなく、排水横管23の上部に確実に空間が形成される。従って、排水横管23の上部に、空気が通流するための空間が形成されるために、排水横管23に対して通気管を接続する必要がない。
【0041】
【発明の効果】
本発明の便器の排水システムは、このように、排水横管が、上部の曲率半径が下部の曲率半径よりも大きくなった断面卵形形状をしているために、排水時に排水横管内に確実に通気空間が形成され、通気管を設けることなく、排水トラップを破封を防止することができる。また、本発明の排水管継手は、便器の排水口に対して容易に止水状態で接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便器の排水システムの実施の形態の一例を示す概略構成図である。
【図2】その便器の排水システムの要部の概略構成を分解して示す斜視図である。
【図3】その排水システムの断面図である。
【図4】その排水システムに設けられた配管ボックスの前面パネルを取り外した状態の正面図である。
【図5】その断面図である。
【図6】その要部の斜視図である。
【図7】配管ボックス内に配置されたベース板および継手支持具の正面図である。
【図8】(a)は、継手支持具の一方の側部の拡大正面図、(b)は、そのA−A線における断面図である。
【図9】従来の便器の排水システムの一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 配管ボックス
11 前面パネル
12 上面パネル
13 縦フレーム
14 上面フレーム
15 ベース板
16 継手支持具
16a 側部
16b 中央支持面
16c 嵌合支持部
16d フランジ部
16e 側壁面
17 ナット部材
21 便器
21b 排水口
22 給水管
23 排水横管
30 排水管継手
31 管本体部
32 受け口部
32a 止水部
33 接続部
33a 第1フランジ部
33b 第2フランジ部
33c 係合溝部

Claims (1)

  1. 上部の曲率半径が下部の曲率半径よりも大きくなった断面卵形形状をした排水横管に、排水管継手を介して便器の排水口が接続される便器の排水システムであって、前記排水管継手は、外周面に周方向に沿って溝部を複数設けた管本体部と、管本体部の一方の端部外周面に設けられ、前記排水横管の周面に設けられた開口部の周縁部が全周にわたって嵌合される係合溝部を有する接続部と、前記管本体部の他方の端部に設けられ、前記便器の排水口に水密状態で圧接されるように、開口側になるにつれて順次拡径した受け口部とからなり、かつ弾性体によって構成されるとともに、前記排水横管が内部を挿通する配管ボックスに取り付けられた継手支持具によって支持されており、該継手支持具は、前記排水管継手における受け口部の端部に嵌合し、前記受け口部が便器の排水口に圧接されるように、前記受け口部の拡径に対応して順次拡径した円錐台形状の嵌合支持部を有することを特徴とする便器の排水システム。
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