JP2000345601A - 化粧室の構築構造 - Google Patents

化粧室の構築構造

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JP2000345601A
JP2000345601A JP11221217A JP22121799A JP2000345601A JP 2000345601 A JP2000345601 A JP 2000345601A JP 11221217 A JP11221217 A JP 11221217A JP 22121799 A JP22121799 A JP 22121799A JP 2000345601 A JP2000345601 A JP 2000345601A
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JP
Japan
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pipe
drain
toilet
drainage
horizontal
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JP11221217A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Sumimoto
良広 住本
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EGG PURAMINGU KK
Original Assignee
EGG PURAMINGU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面卵形の排水横管を用いることにより、通
気管を配置することなく排水トラップの破封を防止する
ことができる排水システムを備えた化粧室の構築構造の
提供。 【解決手段】 1本の排水横管と、該排水横管全体及び
排水横管から高さ方向に所要間隔を隔てて設けられる給
水横管等の各種横管を収容保持するフレームとから排水
用ユニットを構成し、便器が配設される化粧室の壁面に
沿って前記排水用ユニットを設置し、その1本の排水横
管の一側部もしくは上部から延出された筒状の排水管継
手を、前記便器内に開口させて該便器の排水口に接続し
てなり、前記フレームは、排水横管全長に略相当する長
さの上面フレームと、この上面フレームおよび排水横管
等の前記横管を支持する複数の縦フレームとからなり、
前記排水横管は、上部の曲率半径が下部の曲率半径より
も大きくなった断面卵形形状をした排水横管とされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧室の構築構造に
関し、より詳しくは、便器の排水口から排出される排水
を排水横管によって水平方向に通流させるようにした便
器の排水システムを用いた化粧室の構築構造に関する。
【0002】
【従来の技術】複数階を有する事務所ビル、ホテル等の
非住宅では、通常、図15に示すように、各階の化粧室
に設けられた水洗用の便器(61)の排水口が、横方向
に沿って配置された排水横管(62)に接続されてお
り、各階の排水横管(62)が、各階を縦方向に挿通す
る排水縦管(63)に接続されている。排水横管(6
2)には、各階の化粧室に設けられた小便器(64)、
洗面台(65)、掃除流し(66)からの排水も流入す
るようになっている。
【0003】排水横管(62)は、通常、実開平2−1
16575号公報に開示されているように、断面円形状
の合成樹脂管等によって構成されており、便器(61)
の背面に設けられた配管ボックス内に水平状態で挿通さ
れている。そして、配管ボックス内にて排水横管(6
2)から分岐した分岐管が便器(61)の排水口に接続
されている。
【0004】排水横管(62)から分岐した分岐管は、
特開平8−209786号公報、特開平8−4088号
公報等に開示されているように、壁面に固定されたソケ
ットの一方の端部に嵌合されて支持されるようになって
いる。また、ソケットの他方の端部には、便器(61)
の排水口が挿入されるようになっており、ソケットと便
器(61)の排水口とが、パッキンあるいはコーキング
によって水密状態とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】便器(61)の排水口
に接続される排水横管(62)は、通常、断面円形状に
なっており、このために、便器(61)から排水横管
(62)内に排水が流入する際に、排水が上下方向に回
流した状態となる。排水横管(62)内にて排水が上下
方向に回流した状態になると、排水横管(62)内の空
気は排水横管(62)内を通流することができず、排水
横管(62)内に大きな気圧変動が生じ、その結果、い
わゆる排水トラップの破封が発生する恐れがあった。
【0006】このような排水トラップの破封を防止する
ためには、排水横管(62)に沿って通気管(68)を
設けて排水横管(62)内の空気を通気管(68)を通
じて排出する必要がある。通気管(68)は、排水縦管
(63)に沿って垂直に配置された通気縦管(67)ま
たは通気縦管(67)から上方に延長された伸頂通気管
(69)に接続されている。
【0007】このように、断面円形状をした排水横管
(62)では、排水横管(62)内の空気を通流させる
ために、排水横管(62)とは別に通気管(68)を設
けなければならず、その結果、通気管(68)、通気縦
管(67)を配管するために広い空間が必要になるとい
う問題があった。
【0008】さらに、非住宅の化粧室においては、便器
(61)、小便器(64)、洗面台(65)、掃除流し
(66)等の各衛生器具の配管は多岐にわたり、通常
は、基準階(70)のように、各衛生器具の通気管(6
8)を1本にまとめて通気縦管(67)や伸頂通気管
(69)へ接続することが困難である場合が多々ある。
このような場合には、特殊階(71)のように、便器
(61)と洗面台(65)とを1本の排水横管(62
a)に接続し、小便器(64)と掃除流し(66)とを
他の1本の排水横管(62b)に接続して、排水横管
(62a)および(62b)を排水縦管(63)に接続
することが行われる。このような特殊階(71)では、
排水横管(62a)および(62b)に接続された通気
管(72)を、一旦、天井(73)方向へ立ち上げて、
通気管(72)を通気縦管(67)に接続しなければな
らず、そのために、通気管(72)専用の配管ルート、
スペース等のための広い空間が必要になるという問題が
あった。
【0009】また、排水横管(62)から分岐した分岐
管と便器(61)の排水口とを、壁面に固定されたソケ
ットによって接続する構成では、ソケットとソケット内
に挿入される便器の排水口とが確実に水密状態で嵌合さ
れるように、それぞれを高精度で製造する必要がある。
さらに、便器(61)が壁面に対して固定されるように
なっているために、便器(61)を壁面に固定する際
に、ソケットと便器(61)の排水口との水密状態が損
なわれないように、十分に注意しなければならない。ま
た、便器(61)の排水口とソケットとを、狭いスペー
スにて、パッキン、コーキング等によって水密状態とし
なければならず、その作業も容易でないという問題があ
った。本発明の第1の目的は、断面卵形の排水横管を用
いることにより、通気管を配置することなく排水トラッ
プの破封を防止することができる排水システムを備えた
化粧室の構築構造の提供にある。本発明の第2の目的
は、当初断面円形の排水横管を配置することになってい
た化粧室の構築構造において、現場にてその排水横管を
断面卵形の排水横管に容易に変更して施工することがで
きる化粧室の構築構造の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
1本の排水横管と、該排水横管全体及び排水横管から高
さ方向に所要間隔を隔てて設けられる給水横管等の各種
横管を収容保持するフレームとから排水用ユニットを構
成し、便器が配設される化粧室の壁面に沿って前記排水
用ユニットを設置し、その1本の排水横管の一側部もし
くは上部から延出された筒状の排水管継手を、前記便器
内に開口させて該便器の排水口に接続してなり、前記フ
レームは、排水横管全長に略相当する長さの上面フレー
ムと、この上面フレームおよび排水横管等の前記横管を
支持する複数の縦フレームとからなり、前記排水横管
は、上部の曲率半径が下部の曲率半径よりも大きくなっ
た断面卵形形状をした排水横管とされてなることを特徴
とする化粧室の構築構造である。請求項2記載の発明
は、前記フレームには、前記排水管継手を支持するため
の継手支持具が取付けられ、この継手支持具には、前記
便器を該継手支持具にボルト固定するためのナット部材
が設けられ、このナット部材は、継手支持具に形成され
且つ上下方向に伸びる長孔内をスライド可能に配設され
てなるとともに、該長孔からの脱落を防止する脱落防止
手段と、該長孔内での回転を防止する回転防止手段とを
有していることを特徴とする請求項1に記載の化粧室の
構築構造である。
【0011】請求項3記載の発明は、一の便器が設けら
れる化粧室と他の便器が設けられる化粧室が間仕切壁を
介して隔絶されるとともに、この一の便器と他の便器が
前記間仕切壁に対して向かい合うように構築されてなる
化粧室の構築構造であって、1本の排水横管と、該排水
横管全体及び排水横管から高さ方向に所要間隔を隔てて
設けられる給水横管等の各種横管を収容保持するフレー
ムとから排水用ユニットを構成し、前記間仕切壁の厚み
方向中心面を下方へ延長した面上に排水横管全体が位置
するように、前記排水用ユニットを前記床面上に配設
し、その1本の排水横管の両側部もしくは上部から相互
に反対向きに延出された筒状の排水管継手の一方を、前
記一の便器内に開口させて該便器の排水口に接続すると
ともに、排水管継手の他方を、前記他の便器内に開口さ
せて該便器の排水口に接続してなり、前記フレームは、
排水横管全長に略相当する長さの上面フレームと、この
上面フレームおよび排水横管等の前記横管を支持する複
数の縦フレームとからなり、前記排水横管は、上部の曲
率半径が下部の曲率半径よりも大きくなった断面卵形形
状をした排水横管とされてなることを特徴とする化粧室
の構築構造である。請求項4記載の発明は、前記フレー
ムが、横長であって前後方向に薄くなった直方体状に組
み立てられてなり、その前後方向の長さが、前記間仕切
壁の厚みと略同じに構成されてなることを特徴とする請
求項3に記載の化粧室の構築構造である。請求項5記載
の発明は、前記排水横管の少なくとも一方の側部もしく
は上部から複数の排水管継手が排水横管の軸方向に間隔
をあけて延出され、それぞれの排水管継手に便器の排水
口が接続されてなることを特徴とする請求項3または4
に記載の化粧室の構築構造である。
【0012】請求項6記載の発明は、1本の排水横管
と、該排水横管の便器接続部を個別に収容保持する1又
は複数の接続部支持具とから排水用ユニットを構成し、
便器が配設される化粧室の壁面に沿って前記排水用ユニ
ットを設置し、その1本の排水横管の一側部もしくは上
部から延出された筒状の排水管継手を、前記便器内に開
口させて該便器の排水口に接続してなり、前記接続部支
持具は、排水横管の横断面の縦方向最大長よりやや長い
長さをもち床面近傍から立ち上がる柱部と、該柱部の上
端部から横方向へ伸びて排水横管を吊り下げる梁部とか
らなる2本の略Γ字形又は略Π字形部材と、略Γ字形部
材同士又は略Π字形部材同士を繋ぐ短寸の連結部材とか
らなるとともに、各梁部の先端付近が前記壁面に固定さ
れてなり、前記排水横管は、上部の曲率半径が下部の曲
率半径よりも大きくなった断面卵形形状をした排水横管
とされてなることを特徴とする化粧室の構築構造であ
る。請求項7記載の発明は、一の便器が設けられる化粧
室と他の便器が設けられる化粧室が間仕切壁を介して隔
絶されるとともに、この一の便器と他の便器が前記間仕
切壁に対して向かい合うように構築されてなる化粧室の
構築構造であって、1本の排水横管と、該排水横管の便
器接続部を個別に収容保持する1又は複数の接続部支持
具とから排水用ユニットを構成し、前記間仕切壁の厚み
方向中心面を下方へ延長した面上に排水横管全体が位置
するように、前記排水用ユニットを前記床面上に配設
し、その1本の排水横管の両側部もしくは上部から相互
に反対向きに延出された筒状の排水管継手の一方を、前
記一の便器内に開口させて該便器の排水口に接続すると
ともに、排水管継手の他方を、前記他の便器内に開口さ
せて該便器の排水口に接続してなり、前記接続部支持具
は、排水横管の横断面の縦方向最大長よりやや長い長さ
をもち床面近傍から立ち上がる柱部と、該柱部の上端部
から横方向へ伸びて排水横管を吊り下げる梁部とからな
る2本の略Γ字形又は略Π字形部材と、略Γ字形部材同
士又は略Π字形部材同士を繋ぐ短寸の連結部材とからな
るとともに、各梁部の先端付近が前記間仕切壁に固定さ
れてなり、前記排水横管は、上部の曲率半径が下部の曲
率半径よりも大きくなった断面卵形形状をした排水横管
とされてなることを特徴とする化粧室の構築構造であ
る。これらの発明を提供することにより、上記課題を悉
く解決する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る化粧室の構築
構造について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ま
ず、請求項1に係る発明について説明する。なお、この
発明は、予め断面卵形の排水横管を用いることになって
いる場合を想定したものである。図1は、本発明におけ
る化粧室を有する建物内の、便器の排水システムの一例
を示す概略構成図である。この便器の排水システムで
は、複数階を有する事務所ビル等における各階の化粧室
に設けられた便器(21)に、1本の排水横管(23)
が接続されており、各階に設けられたそれぞれの排水横
管(23)が、各階を垂直方向に挿通する1本の縦管
(24)にそれぞれ接続されている。この排水横管(2
3)には、各階の化粧室における小便器(25)、洗面
台(26)、掃除流し(27)等からの排水も流入する
ようになっている。排水縦管と最上階の排水横管(2
3)との接続部には、排水縦管(24)内の空気を通流
させるための伸頂通気管(29)が上方に延出するよう
に接続されている。この便器の排水システムにおいて
は、図15に示す通気縦管(67)、通気横管(68)
は設けられていない。しかも、図15に示すような、複
数の排水横管が設けられた特殊階(71)が存在する場
合にも、通気管(72)が不要となっている。
【0014】図2は、本発明における便器の排水システ
ムの要部の概略構成を分解して示す斜視図、図3はその
断面図である。この排水システムでは、例えば、所定の
階に設けられた便器(21)の背面の壁際に沿って配管
ボックス(10)がそれぞれ設けられており、配管ボッ
クス(10)内を便器(21)に接続される1本の排水
横管(23)が横方向に挿通している。
【0015】配管ボックス(10)は、縦長であって前
後方向の厚さが薄くなった直方体状に構成されており、
前面を覆う前面パネル(11)と、上面を覆う上面パネ
ル(12)とを有している。配管ボックス(10)内に
は、配管ボックス(10)の前方に配置された便器(2
1)にそれぞれ給水する1本の給水管(22)も水平に
挿通している。
【0016】給水管(22)の水は、配管ボックス(1
0)の前面パネル(11)に設けられた給水用貫通孔
(11a)を挿通する分岐管および給水バルブ(いずれ
も図示せず)を介して、便器(21)の内部に供給され
るようになっている。また、排水横管(23)は、排水
管継手(30)(図3参照)を介して、前面パネル(1
1)の下部に設けられた排水用貫通孔(11b)内に挿
入される便器(21)の排水口(21b)(図3参照)
に接続されている。便器(21)は、配管ボックス(1
0)の前面パネル(11)に背面が突き合わされて、一
対のボルト(21c)によって前面パネル(11)に取
り付けられている。前面パネル(11)には、便器(2
1)を前面パネル(11)に取り付けるための各ボルト
(21c)がそれぞれ挿通する一対のボルト貫通孔(1
1c)が、排水用貫通孔(11b)の左右の各側方にそ
れぞれ設けられており、また、便器(21)の背面にも
一対のボルト挿通孔(21d)が設けられている。
【0017】配管ボックス(10)内に配置された排水
横管(23)は、上部の曲率半径が、下部の曲率半径よ
りも大きくなった断面卵形形状をしている。本発明にお
ける排水用ユニット(120)は、この排水横管(2
3)と、排水横管(23)全体および排水横管(23)
から高さ方向に所要間隔を隔てて設けられる給水管(2
2)等の各種横管を収容保持するフレーム(164)と
を有してなり、このフレーム(164)は、縦フレーム
(13)(図4参照)および上面フレーム(14)を備
えている。上面フレーム(14)は、排水横管(23)
全長に略相当する長さとされている。
【0018】図4は、配管ボックス(10)の前面パネ
ル(11)を取り外した状態を示す正面図、図5はその
断面図、図6はその要部を示す斜視図である。配管ボッ
クス(10)は、前面パネル(11)を支持する一対の
縦フレーム(13)と、上面パネル(12)を支持する
上面フレーム(14)とを有する。上面フレーム(1
4)は、長方形の枠状に形成されている。上面フレーム
(14)の前側縁部には、下方に向かって直角に屈曲さ
れた支持片(14b)が設けられている。各縦フレーム
(13)の上端部は、支持片(14b)の背面に沿って
配置されており、上面フレーム(14)が各縦フレーム
(13)の上端部によって水平に支持されている。各縦
フレーム(13)の下端部は、高さ調整ボルト(18)
によって高さ調節されるようになっている。
【0019】一対の縦フレーム(13)の下部間には、
ベース板(15)が垂直状態で架設されており、このベ
ース板(15)に、排水管継手(30)を支持する継手
支持具(16)が取り付けられている。図7は、ベース
板(15)および継手支持具(16)を示す正面図であ
る。ベース板(15)には、左右の各側部(15a)お
よび上部(15b)によって囲まれて下方に開口した開
口部(15c)が設けられており、左右の各側部(15
a)が各縦フレーム(13)の下部にそれぞれ取り付け
られている。なお、本発明においては、排水横管(2
3)の長さに応じて図4示のようなフレーム(164)
をその長さ方向に複数個連結し、これによってフレーム
(164)に排水横管(23)全体を収容保持させるこ
ともできる。
【0020】継手支持具(16)は、ベース板(15)
の開口部(15c)に沿って垂直に配置された平板状を
しており、左右の各側部(15a)が、ベース板(1
5)の各側部(15a)に取り付けられている。左右の
各側部(15a)には、各側部(15a)から前方に向
かって直角に屈曲した側壁面(16e)をそれぞれ介し
て、ベース板(15)における開口部(15c)の前方
にて垂直に配置された中央支持面(16b)が連続して
設けられている。継手支持具(16)における中央支持
面(16b)には、前方になるにつれて順次拡径する円
錐台形の筒状になった嵌合支持部(16c)が、前方に
突出した状態で設けられている。嵌合支持部(16c)
内には、排水横管(23)に取り付けられた排水管継手
(30)の前端部が嵌合状態で支持されるようになって
いる。嵌合支持部(16c)の前端部には、全周にわた
って外方に突出した正方形状のフランジ部(16d)が
設けられている。継手支持具(16)の嵌合支持部(1
6c)は、配管ボックス(10)の前面パネル(11)
に設けられた排水用貫通孔(11b)内に挿入されるよ
うになっている。
【0021】図8は、継手支持具(16)の一方の側部
の拡大正面図、図8(b)は、そのA−A線断面図であ
る。継手支持具(16)の中央支持面(16b)におけ
る左右の各側部(16a)に近接した部分には、上下方
向に長く伸びる長孔(16f)がそれぞれ設けられてお
り、各長孔(16f)内にナット部材(17)がそれぞ
れ設けられている。ナット部材(17)は、長孔(16
f)内を挿通する円筒状のナット本体部(17a)と、
ナット本体部(17a)における背面側の端部に取り付
けられた回り止め板(17b)とを有している。この回
り止め板(17b)が、本発明における回り止め手段を
構成している。ナット本体部(17a)は、前端部が開
放されており、その内周面にネジ溝が形成されている。
ナット本体部(17a)には、便器(21)の背面を配
管ボックス(10)の前面パネル(11)に取り付ける
ボルト(21c)がネジ結合されるようになっている。
回り止め板(17b)は、継手支持具(16)における
中央支持面(16b)の背面に沿って垂直に配置されて
おり、長孔(16f)の幅方向寸法より大きな外径を有
する円板状であって、継手支持具(16)の側壁面(1
6e)にそれぞれ近接した側部が垂直に切り欠かれた形
状になっている。従って、各ナット部材(17)が回転
しようとする場合には、回り止め板(17b)における
垂直になった部分が、側壁面(16e)にそれぞれ当接
して、各ナット部材(17)の回転がそれぞれ防止され
る。
【0022】ナット本体部(17a)における回り止め
板(17b)に近接した外周面には、溝部(17c)が
設けられており、この溝部(17c)内に半円リング状
の抜け止め具(18)が嵌合状態で取り付けられてい
る。この抜け止め具(18)が、本発明における抜け止
め手段を構成している。抜け止め具(18)の外径は、
長孔(16f)の幅方向寸法よりも大きくなっており、
抜け止め具(18)によって、ナット部材(17)が長
孔(16f)から脱落することが防止されている。
【0023】継手支持具(16)の嵌合支持部(16
c)(図5参照)内には、排水横管(23)に後端部が
取り付けられた排水管継手(30)の前端部が支持され
ている。この排水管継手(30)は、円筒状をした管本
体部(31)と、継手支持具(16)の嵌合支持部(1
6c)内にて支持されるように管本体部(31)の前端
部に設けられた受け口部(32)と、管本体部(31)
の他方の端部に排水横管(23)の端部に取り付けられ
るように設けられた接続部(33)とを有している。排
水管継手(30)は、管本体部(31)、受け口部(3
2)、接続部(33)が、ゴム等の弾性を有する材料に
よって一体的に成形されている。
【0024】管本体部(31)は、受け口部(32)が
設けられた前端部が、接続部(33)が設けられた後端
部よりも若干小径であって、接続部(33)側になるに
つれて順次拡径した円錐台形状に構成されている。管本
体部(31)の外周面には、接続部(33)に連続した
端部を除いて、周方向に沿って全周にわたって設けられ
た複数の溝部(17c)が軸方向に一定の間隔をあけて
設けられている。
【0025】継手支持具(16)に接続される受け口部
(32)は、管本体部(31)から離れるにつれて順次
拡径しており、その開口端部が外側に膨出するように、
全周にわたって厚肉に構成された止水部(32a)にな
っている。
【0026】受け口部(32)は、配管ボックス(1
0)の前面パネル(11)に設けられた排水用貫通孔
(11b)内に挿入されて、前面パネル(11)の前方
に配置された便器(21)の排水口(21b)が内部に
嵌合されている。そして、継手支持具(16)における
円錐台形状の嵌合支持部(16c)内に嵌合されて、止
水部(32a)が支持部によって、排水口の外周面に押
し付けられている。嵌合支持部(16c)によって排水
口(21b)の外周面に押し付けられた止水部(32
a)は、嵌合支持部(16c)と排水口(21b)との
間を止水状態としている。
【0027】排水横管(23)に接続される接続部(3
3)は、端面開口部に全周にわたって外方に突出するよ
うに設けられた第1フランジ部(33a)と、この第1
フランジ部(33a)から管本体部(31)側に適当な
間隔をあけた位置に全周にわたって外方に突出するよう
に設けられた第2フランジ部(33b)とを有してい
る。第2フランジ部(33b)の外周側の先端は、第1
フランジ部(33a)側に位置するように、全体にわた
って傾斜した状態になっており、また、第1フランジ部
(33a)も、第2フランジ部(33b)と同様の傾斜
状態となっている。これら第1フランジ部(33a)と
第2フランジ部(33b)との間に、全周にわたって係
合溝部(33c)がそれぞれ形成されている。係合溝部
(33c)を形成する第1フランジ部(33a)および
第2フランジ部(33b)の間隔は、排水横管(23)
の肉厚よりも若干小さくなっている。
【0028】排水横管(24)の周面には、接続部(3
3)の端面開口部に設けられた第1フランジ部(33
a)が挿入される円形状の開口部(23a)が設けられ
ており、この開口部(23a)を通って、第1フランジ
部(33a)が排水横管(23)内に挿入されている。
そして、第1フランジ部(33a)および第2フランジ
部(33b)の間の係合溝部(33c)内に、開口部
(23a)の外周縁部が全周にわたって嵌入されてい
る。このような状態では、排水横管(23)内に挿入さ
れた第1フランジ部(33a)が、排水横管(23)内
周面における開口部(23a)の外周縁部に全周にわた
って密着されるとともに、第2フランジ部(33b)
が、排水横管(23)の外周面における開口部(23
a)の外周縁部に全周にわたって密着している。
【0029】このような構成の便器の排水システムで
は、配管ボックス(10)内を挿通する排水横管(2
3)と、便器(21)とが、排水管継手(30)によっ
て連結される。この場合、排水横管(23)の周面に
は、便器(21)の配置位置に対応して、開口部(23
a)が形成されて、その開口部(23a)内に、排水管
継手(30)における接続部(33)の第1フランジ部
(33a)が挿入される。そして、排水管継手(30)
における接続部(33)の第1フランジ部(33a)と
第2フランジ部(33b)との間の係合溝部(33c)
に、排水横管(23)の開口部(23a)周縁が全周に
わたって嵌入される。
【0030】他方、配管ボックス(10)の一対の縦フ
レーム(13)の下部に、ベース板(15)の各側部
(15a)がそれぞれ取り付けられて、ベース板(1
5)に継手支持具(16)が取り付けられる。そして、
継手支持具(16)における円錐台形状の嵌合支持部
(16c)内に、排水横管(23)に接続部(33)が
取り付けられた排水管継手(30)の受け口部(32)
が挿入される。これにより、本発明における排水用ユニ
ット(120)が構成される。
【0031】このような状態になると、縦フレーム(1
3)に前面パネル(11)が垂直に取り付けられる。こ
の場合、前面パネル(11)に設けられた排水用貫通孔
(11b)内に、継手支持具(16)の嵌合支持部(1
6c)が挿入されて、嵌合支持部(16c)内に位置す
る受け口部(32)の端部が前面パネル(11)の前方
に露出した状態とされる。
【0032】その後、前面パネル(11)の前方に便器
(21)が配置され、便器(21)の背面が前面パネル
(11)に突き合わされる。そして、便器(21)の背
面に設けられた一対のボルト挿通孔(21d)(図2参
照)が、前面パネル(11)に設けられた一対のボルト
貫通孔(11c)に対向されて、便器(21)の各ボル
ト貫通孔内にボルト(21c)がそれぞれ挿通される。
前面パネル(11)の各ボルト貫通孔(11c)内をそ
れぞれ貫通したボルト(21c)は、継手支持具(1
6)に設けられた各ナット部材(17)のナット本体部
(17a)にネジ結合される。
【0033】この場合、各ナット部材(17)は、継手
支持具(16)に設けられた長孔(16f)に沿って上
下方向にスライドし得るようになっているために、各ボ
ルト(21c)に対してそれぞれ容易に位置合わせする
ことができる。そして、各ナット部材(17)のナット
本体部(17a)が各ボルト(21c)にそれぞれネジ
結合される際には、各ナット部材(17)は、回り止め
板(17b)が継手支持具(16)の各側壁面(16
e)にそれぞれ当接することによって回り止めされるた
めに、各ナット部材(17)のナット本体部(17a)
に、各ボルト(21c)が円滑にねじ結合される。
【0034】このように、排水横管(23)の開口部
(23a)に対して接続部(33)が止水状態で装着さ
れた排水管継手(30)は、便器(21)を継手支持具
(16)に取り付けることによって、継手支持具(1
6)の嵌合支持部(16c)内に嵌合状態で支持された
受け口部(32)が、便器(21)の排水口(21b)
に水密状態に接続されることになる。
【0035】このようにして組み立てられた便器の排水
システムでは、便器(21)の排水口(21b)を通っ
て排水管継手(30)内に流入した排水が、その排水管
継手(30)を通って、断面卵形形状の排水横管(2
3)内に流入する。このとき、排水横管(23)は、下
部の曲率半径が上部の曲率半径よりも小さくなっている
ことにより、排水横管(23)内に流入する排水は、排
水横管(23)の下部において速い流速で流れることに
なる。このため、排水横管(23)の上部に排水が充満
することがなく、排水横管(23)の上部に確実に空間
が形成される。従って、排水横管(23)の上部に、空
気が流通するための空間が形成されるために、排水横管
(23)に対して通気管を接続する必要がない。
【0036】なお、前記実施形態では、排水横管(2
3)の一側部に排水管継手(30)を接続し、便器(2
1)からの排水をその一側部へ向けて排水するようにし
ているが、本発明の実施形態は、この例に限定されな
い。本発明の実施形態においては、例えば図9に示すよ
うに、便器(127)からの排水を、排水横管(23)
の上部に向けて排水することも可能である。この方式
は、通常、便器(127)の排水口(128)の位置が
高く設定される場合に適用される。図9示例では、便器
(127)は小便器とされ、この便器(127)の排水
口(128)に一端部が接続されたL字形の塩化ビニル
管(121)の他端部が、排水横管(23)の上部に接
続されている。
【0037】排水横管(23)と塩化ビニル管(12
1)の接続構造は、特に限定されるものではないが、図
示例では、排水横管(23)の上部に形成された開口部
(122)にリング状のパッキン(123)が嵌合装着
され、このパッキン(123)内周面に塩化ビニル管
(121)の外周面が圧接されるように、パッキン(1
23)の貫通孔内に塩化ビニル管(121)が挿通され
ている。これにより、排水横管(23)と塩化ビニル管
(121)の間は止水されるとともに、塩化ビニル管
(121)の先端は排水横管(23)内に位置される。
【0038】パッキン(123)は、前記実施形態にお
ける排水管継手(30)の接続部(33)と同様の構造
が採用されている。すなわち、リング状の第1フランジ
部(124)と、この第1フランジ部(124)に対向
して設けられたリング状の第2フランジ部(125)と
をを有してなり、これらフランジ部の間に係合溝部(1
26)が形成されている。この係合溝部(126)の間
隔、すなわち第1フランジ部(124)と第2フランジ
部(125)の間隔は、排水横管(23)の肉厚よりも
若干小さくなっている。この係合溝部(126)の裏面
側が、塩化ビニル管(121)の外側面を押さえる押圧
面となっている。
【0039】このパッキン(123)は、第1フランジ
部(124)が排水横管(23)の開口部(122)内
に挿入されることにより、排水横管(23)の開口部
(122)の周縁が、係合溝部(126)内に密に嵌入
される。この状態で、パッキン(123)の貫通孔内に
塩化ビニル管(121)の先端部が挿通される。このと
き、塩化ビニル管(121)の外周面は、パッキン(1
23)の弾性力によって押圧されるので、塩化ビニル管
(121)と排水横管(23)の間は確実に止水され
る。
【0040】このように、便器(127)からの排水
を、排水横管(23)の上部に向けて排水することによ
り、一般の小便器のように排水口の位置が高い場合であ
っても確実に対応することができる。
【0041】次に、請求項3に係る発明について説明す
る。なお、この発明も、予め断面卵形の排水横管を用い
ることになっている場合を想定したものである。図10
は、本発明に係る化粧室の構築構造を上から見た状態を
示す図である。図11は、図10におけるA−A線断面
図である。図12は、図11における排水横管付近を抽
出して示す断面図である。なお、図10においては、間
仕切壁の図示を省略している。
【0042】この化粧室の構築構造は、一の便器(7
5)が設けられる化粧室(76)と他の便器(77)が
設けられる化粧室(78)が間仕切壁(79)を介して
隔絶されるとともに、この一の便器(75)と他の便器
(77)が間仕切壁(79)に対して向かい合うように
構築されてなる化粧室の構築構造であって、以下の順序
を経て構築されるものである。
【0043】その基本的な構築手順について説明する
と、まず、1本の排水横管(80)と該排水横管(8
0)を収容保持するフレーム(81)とから排水用ユニ
ット(82)を構成する。次いで、間仕切壁(79)の
厚み方向中心面を下方へ延長した面上に排水横管(8
0)全体が位置するように、排水用ユニット(82)を
床面(83)上に配設する。次いで、1本の排水横管
(80)の両側部から相互に反対向きに延出された筒状
の排水管継手の一方(86)を、一の便器(75)内に
開口させて該便器(75)の排水口(85)に接続する
とともに、排水管継手の他方(87)を、他の便器(7
7)内に開口させて該便器(77)の排水口(85)に
接続する。これにより、作業を終了する。なお、排水横
管(80)は、前記した排水システムにおける排水横管
(23)と同様に、上部の曲率半径が下部の曲率半径よ
りも大きくなった断面卵形形状をした排水横管とされて
いる。以下、ここで述べた構成要素について、順次、詳
細に説明する。
【0044】図13は、排水用ユニット(82)の一例
を示す斜視図である。この排水用ユニット(82)は、
1本の排水横管(80)と、この排水横管(80)およ
び排水横管(80)から高さ方向に所要間隔を隔てて設
けられる各種横管を収容保持するフレーム(81)とを
備えてなるものである。排水横管(80)は、前述のよ
うに、上部の曲率半径が下部の曲率半径よりも大きくな
った断面卵形形状をしている。このような形状とするこ
とにより、排水横管(80)内に流入する汚水は、下部
において速く流れることができる。排水横管(80)内
に流れ込む汚水は速やかに流下し、汚水は上部に充満し
ない。従って、排水横管(80)の上部には、空気が通
流するための空間が確保される。この排水横管(80)
の両側部には、排水管継手(86),(87)が接続さ
れる開口部(88),(89)が形成されている。一側
部に接続される排水管継手(86)と、他側部に接続さ
れる排水管継手(87)は、排水横管(80)から相互
に反対向きに延出される。
【0045】排水横管(80)は排水縦管(90)に接
続される。排水縦管(90)の上端部には伸頂通気管
(図示せず)が配設される。排水横管(80)の上部空
間内の空気は、汚水の流れとともに排水縦管(90)の
方へスムースに移動し、排水縦管(90)内を上昇した
後、伸頂通気管から外部へスムースに排出される。これ
により、通気管を設けることなく、排水トラップの破封
を確実に防止することができる。
【0046】フレーム(81)は、排水横管(80)お
よび前記各種横管を収容保持するためのものである。こ
のフレーム(81)は、横長であって前後方向に薄くな
った直方体状をなしており、その前後方向の中心面に対
し、左右対称な構造となっている。このフレーム(8
1)は、上面フレーム(91)と、この上面フレーム
(91)の短手方向の両側縁からそれぞれ下向きに伸び
る複数本の縦フレーム(92)と、縦フレーム(92)
同士をその下部で連結する下部フレーム(93)とから
構成されている。
【0047】上面フレーム(91)は例えば横長の板状
部材であって排水横管(80)全長に略相当する長さと
されており、短手方向の両側縁にはそれぞれ、該両側縁
から下向きに垂下する連結片(94)が形成されてい
る。この連結片(94)の背面に沿って縦フレーム(9
2)の上端部が位置している。連結片(94)と縦フレ
ーム(92)の上端部は溶接またはビスによって接合さ
れている。これにより、縦フレーム(92)の上端部に
上部フレーム(81)が水平に支持される。なお、図示
例では、縦フレーム(92)は、上部フレーム(81)
の各側縁に4本接合されているが、本発明においては、
上部フレーム(81)の各側縁に接合する縦フレーム
(92)の数はこれに限定されない。例えば、2本、3
本、5本、またはそれ以上の本数であってもよい。
【0048】下部フレーム(93)は、フレーム(8
1)の前後方向の同じ側に設けられた縦フレーム(9
2)同士を連結するものである。下部フレーム(93)
は、例えば、帯板をその長手方向に沿ってL字形に屈曲
させてなる断面L字状部材である。この下部フレーム
(93)の側面部に縦フレーム(92)の下端部が連結
される。下部フレーム(93)は、床面(83)上に開
口部を上向きにして配置された断面略コ字形部材(9
5)(図11参照)の開口部内に配置されている。下部
フレーム(93)は、この断面略コ字形部材(95)の
内部を上下方向に移動可能とされている。
【0049】下部フレーム(93)の下面部には、高さ
調節ねじ(96)が設けられている。この高さ調節ねじ
(96)は、脚部の下端面が断面略コ字形部材(95)
の底部上面に当接している。この高さ調節ねじ(96)
を回転させることにより、断面略コ字形部材(95)の
内部で、下部フレーム(93)の高さを調節することが
できる。この高さ調節ねじ(96)は、下部フレーム
(93)の長手方向に一定の間隔をあけて複数個設けら
れている。従って、これら高さ調節ねじ(96)をそれ
ぞれ回転操作して、下部フレーム(93)の高さを調節
することにより、フレーム(81)全体の高さを調節す
ることができる。また、必要に応じて排水横管(80)
の排水勾配を調節することができる。
【0050】フレーム(81)の下部には、排水横管
(80)を収容保持するための保持部材(97)が設け
られている。この保持部材(97)の構造は、特に限定
されるものではないが、図11示例では、帯板をその長
手方向に沿ってL字形に屈曲させてなる断面L字形部材
(98)と、U字形線材(99)とから構成されてい
る。断面L字形部材(98)は、フレーム(81)の前
後方向の一方側に設けられた縦フレーム(92)と、同
じく他方側に設けられた縦フレーム(92)の間に架設
されている。U字形線材(99)は、この断面L字形部
材(98)に両端部が取り付けられ、中央湾曲部が断面
L字形部材(98)の下方に位置している。排水横管
(80)は、このU字形線材(99)の中央湾曲部と、
その上方に位置する断面L字形部材(98)の下面との
間で挟持されている。保持部材(97)は、フレーム
(81)の複数箇所(図示例では2箇所)に設けられて
いる。これにより、排水横管(80)をフレーム(8
1)に確実に固定することができる。また、保持部材
(97)ごとに排水横管(80)の保持高さを変えるこ
とにより、排水横管(80)に排水勾配を与えることが
できる。
【0051】なお、本発明におけるフレーム(81)
は、前記したように、排水横管(80)のみならず他の
横管を収容保持するように構成される。例えば、図示例
においては、排水横管(80)の他に、上水横管(10
0)、中水横管(101)、および脱臭横管(102)
(各々、図10においては図示を省略)がフレーム(8
1)によって収容保持されている。その保持構造は、排
水横管(80)の場合と略同様である。中水横管(10
1)は、汚物を流すための中水を供給する管であって、
その両側部から筒状の管継手(図示せず)が相互に反対
向きに延出されている。一方の管継手は、一方の化粧室
(76)内に配置された一の便器(75)の中水用給水
口(図示せず)に接続される。他方の管継手は、他方の
化粧室(78)内に配置された他の便器(77)の中水
用給水口(図示せず)に接続される。
【0052】上水横管(100)は、肛門等の周囲を洗
浄するための上水を供給する管であって、その両側部か
ら筒状の管継手が相互に反対向きに延出されている。こ
れらの管継手は、便器(75),(77)の上水用給水
口(図示せず)に接続される。脱臭横管(102)は、
便器(75),(77)内を脱臭するための管であっ
て、その両側部から筒状の管継手(図示せず)が相互に
反対向きに延出されている。これらの管継手は、便器
(75),(77)の脱気口(図示せず)に接続され
る。
【0053】フレーム(81)には継手支持具(10
3)が設けられている。この継手支持具(103)は、
フレーム(81)の前後方向の同じ側で隣り合う縦フレ
ーム(92),(92)間に架設されている。図13示
例では、継手支持具(103)をフレーム(81)の前
後方向の両側に1個ずつ設けているが、本発明において
はこの例に限定されない。例えば、継手支持具(10
3)を設けなくてもよいし、フレーム(81)の前後方
向の一方側のみに設けてもよい。フレーム(81)の前
後方向両側に設ける場合には、その一方側に1個、他方
側に複数個設けた構成でもよいし、両側にそれぞれ複数
個設けた構成でもよい。
【0054】継手支持具(103)は、縦方向に配置さ
れた支持板部(104)と、支持板部(104)の両側
縁をそれぞれ後方へ屈曲させたあと外向きに屈曲させて
なる固定板部(105)とを有している。各固定板部
(105)は、縦フレーム(92)に溶接あるいはビス
止めにより固定されている。支持板部(104)の中央
部には、排水管継手(86),(87)を挿通させるた
めの貫通孔(106)が形成されている。この貫通孔
(106)の外側周縁部には、排水管継手(86),
(87)の前端部を支持するための嵌合支持部(10
7)が取り付けられている。この嵌合支持部(107)
は、排水管継手(86),(87)を支持し得るように
前方になるにつれて順次拡径された円錐台筒状をなして
おり、その後端面は貫通孔(106)の周縁部に固定さ
れている。この嵌合支持部(107)は、フレーム(8
1)の前面に装着される化粧パネル(113)の排水用
開口部内に挿入される。
【0055】支持板部(104)の貫通孔(106)の
両隣にはボルト挿通孔(108)が設けられている。こ
のボルト挿通孔(108)は、便器(75),(77)
をフレーム(81)に固定するためのものである。すな
わち、便器(75),(77)の後部に設けたボルト挿
通孔(図示せず)と、支持板部(104)のボルト挿通
孔(108)とを位置合わせし、位置合わせされたこれ
らの孔に固定用ボルト(図示せず)を挿入回動すること
により、便器(75),(77)はフレーム(81)に
固定される。
【0056】継手支持具(103)の嵌合支持部(10
7)内には、排水管継手(86),(87)の前端部が
支持されている。この排水管継手(86),(87)
は、前記した排水システムにおける排水管継手(30)
と同様の構造である。この排水管継手(86),(8
7)は筒状の部材であって、筒状本体部(109)と、
筒状本体部(109)の前端部に設けられた受け口部
(110)と、筒状本体部(109)の後端部に設けら
れた接続部(37)とから構成されている。筒状本体部
(109)と、受け口部(110)と、接続部(11
1)は、ゴム等の弾性材料によって一体的に成形されて
いる。
【0057】筒状本体部(109)は筒状の部材であっ
て、その外周面には、周方向に沿って全周にわたって設
けられた複数の溝部(112)が一定の間隔をあけて形
成されている。これにより、筒状本体部(109)を柔
軟に湾曲させることが可能となる。また、このような構
成とすることにより、筒状本体部(109)をその軸方
向に柔軟に伸縮させることが可能となる。従って、開口
部(88),(89)と嵌合支持部(107)の間隔
が、筒状本体部(109)の基準長さよりも短くあるい
は長く設定される場合でも、筒状本体部(109)を伸
縮させて容易に対応することができる。
【0058】受け口部(110)は、円錐台筒状に形成
された部材であって、筒状本体部(109)から離れる
につれて拡径されている。この受け口部(110)は、
継手支持具(103)の嵌合支持部(107)に支持さ
れた状態で、化粧パネル(113)の排水用開口部内に
挿入される。そして、化粧パネル(113)の前方に配
置された便器(75),(77)の排水口(85)に接
続される。受け口部(110)の先端部は、便器(7
5),(77)の排水口(85)の周縁部に押し付けら
れる。これにより、受け口部(110)と排水口(8
5)の間は、確実に止水される。
【0059】接続部(111)は、排水横管(80)に
接続される部分である。この接続部(111)は、筒状
本体部(109)の後縁部全周にわたって設けられた第
1フランジ部(114)および第2フランジ部(11
5)から構成されている。これら第1フランジ部(11
4)および第2フランジ部(115)は、相対向した状
態で筒状本体部(109)の後縁部から突出している。
第1フランジ部(114)と第2フランジ部(115)
の間の空隙は、係合溝部とされている。この係合溝部の
幅、すなわち第1フランジ部(114)と第2フランジ
部(115)の間隔は、排水横管(80)の厚みよりも
若干小さく設定されている。前述のように、排水横管
(80)の両側部には、開口部(88),(89)が形
成されている。この開口部(88),(89)の周縁部
に、係合溝部が嵌合される。これにより、排水横管(8
0)の開口部(88),(89)と接続部(111)の
間は、確実に止水される。
【0060】この排水管継手(86),(87)は、前
記したように、排水横管(80)の両側部から相互に反
対向きに延出される。一方の排水管継手(86)は、間
仕切壁(79)によって隔絶された一方の化粧室(7
6)内に突出される。そして、該化粧室(76)内に配
置された一の便器(75)内に受け口部(110)が位
置され、受け口部(110)は該便器(75)の排水口
(85)に接続される。他方の排水管継手(87)は、
間仕切壁(79)によって隔絶された他方の化粧室(7
6)内に突出される。そして、該化粧室(76)内に配
置された他の便器(77)内に受け口部(110)が位
置され、受け口部(110)は該便器(77)の排水口
(85)に接続される。これにより、一の便器(75)
から排出された汚水と、他の便器(77)から排出され
た汚水は、1本の排水横管(80)内に流入される。汚
水は、排水横管(80)の下部を速い速度で通流し、排
水縦管(90)へ速やかに流れ込む。このとき、排水横
管(80)の上部には、空気が通流する空間が確保され
ている。
【0061】排水用ユニット(82)は、排水横管(8
0)の両側部にそれぞれ排水管継手(86),(87)
を有しているならば、排水管継手(86),(87)の
数において特に限定はされない。図10に示す例におい
ては、図13に示すフレーム(81)が4個連結されて
いるとともに、そのフレーム(81)に収容保持された
排水横管(80)の一側部に5個の排水管継手(86)
が接続され、排水横管(80)の他側部に3個の排水管
継手(87)が接続されている。一側部に接続された5
個の排水管継手(86)のうち、2個は大便器(75
a)に接続され、3個は小便器(75b)に接続され
る。また、他側部に接続された3個の排水管継手(8
7)は、全て大便器(77a)に接続される。
【0062】次に、本発明に係る化粧室の構築構造の施
工手順について、図10および図11を参照しつつ説明
する。まず、床面(83)上に排水用ユニット(82)
を設置する。このとき、高さ調節ねじ(96)を回転操
作して、排水用ユニット(82)の高さを調節するとと
もに、必要に応じて排水横管(80)の排水勾配を調節
する。そして、排水横管(80)を排水縦管(90)に
接続し、上水横管(100)を上水縦管(116)に接
続し、中水横管(101)を中水縦管(117)に接続
し、脱臭横管(102)を脱臭縦管(図示せず)に接続
する。
【0063】次いで、排水用ユニット(82)の上に間
仕切壁(79)を配設する。このとき、間仕切壁(7
9)の厚み方向の中心面を下方へ延長した面上に排水横
管(80)が位置されるようにする。そして、フレーム
(81)の前後方向の両側面に化粧パネル(113)を
配設する。次いで、一の便器(75)および他の便器
(77)の排水口(85)を、排水管継手(86),
(87)に接続する。これにより、作業を終了する。
【0064】本発明に係る化粧室の構築構造によれば、
断面卵形形状の排水横管(80)を使用しているので、
通気管が不要となる。また、本発明においては、1本の
排水横管(80)とフレーム(81)とから排水用ユニ
ット(82)を構成し、この排水用ユニット(82)を
用いて排水横管(80)を配置するので、排水横管(8
0)の配置作業が非常に容易となる。また、排水用ユニ
ット(82)には、排水横管(80)の両側部から相互
に反対向きに延出する排水管継手(86),(87)が
設けられている。これらの排水管継手(86),(8
7)を、間仕切壁(79)に仕切られた2つの化粧室
(76),(78)内の一の便器(75)および他の便
器(77)の双方に接続することにより、1本の排水横
管(80)に一の便器(75)および他の便器(77)
の双方からの汚水を流入させることができる。従って、
排水横管(80)が1本で済む。
【0065】しかも、この排水横管(80)は間仕切壁
(79)の厚み方向の中心面を下方へ延長した面上に位
置されるので、排水用ユニット(82)が間仕切壁(7
9)からほとんどもしくは完全に迫り出さないようにす
ることができる。従って、化粧室(76),(78)内
に居る人は、室内を広く使用することが可能となる。な
お、図示例では、排水用ユニット(82)の前後方向の
長さが、間仕切壁(79)の厚みと同じ程度に薄くされ
ているので、排水用ユニット(82)は間仕切壁(7
9)から全く迫り出さない。
【0066】なお、今説明した実施形態では、排水管継
手(86)を排水横管(80)の両側部にのみ接続し、
便器(75),(76)からの排水をそれら両側部へ向
けて排水するようにしているが、本発明の実施形態は、
この例に限定されない。本発明の実施形態においては、
例えば図14に示すように、便器(75)からの排水
を、排水横管(80)の上部に向けて排水することも可
能である。この方式は、通常、便器(75)の排水口
(85)の位置が高く設定される場合に適用される。図
14示例では、排水横管(80)の上部に向けて排水を
行う便器(75)は小便器とされている。この便器(7
5)の排水口(85)には、L字形の塩化ビニル管(1
21)の一端部が接続され、該塩化ビニル管(121)
の他端部が、排水横管(23)の上部に接続されてい
る。排水横管(23)と塩化ビニル管(121)の接続
構造は、特に限定されるものではないが、図14に示す
例では、先に説明した図9示における接続構造が採用さ
れている。このように、便器(75)からの排水を、排
水横管(23)の上部に向けて排水することにより、便
器の排水口位置が高く設定される場合であっても確実に
対応することができる。
【0067】次に、請求項6に係る発明について説明す
る。この発明は、上記した請求項1に係る発明とは異な
り、当初断面円形の排水横管を配置することになってい
た化粧室の構築構造において、現場にてその排水横管を
断面卵形の排水横管に容易に変更できるようにしたもの
である。つまり、請求項1に係る発明では、排水横管全
体および該横管から高さ方向に所要間隔をおいて配置さ
れる各種横管を予め収納保持したユニットを用いていた
ため、排水横管の種類を現場にて変更することは困難で
あり、しかも配管スペースが大きくなるという不具合が
あったが、本発明では排水横管の一部のみを収納保持す
る器具を用いることにより、それらの問題を一挙に解決
するようにしたものである。図16は、本発明に係る化
粧室の構築構造を示す斜視図である。図17は、その構
築構造を示す縦断面図である。図18は、この構築構造
における排水用ユニットを示す斜視図である。図19乃
至図21はぞれぞれ、この排水用ユニットの構造を示す
図である。この化粧室の構築構造が、請求項1に係る発
明(図2乃至図9参照)と大きく異なる点は、排水用ユ
ニット(130)が、1本の排水横管(131)と、該
排水横管(131)の便器接続部(132)を個別に収
容保持する1又は複数の接続部支持具(133)とから
構成されている点である。ここで、排水横管(131)
の便器接続部(132)とは、排水横管(131)にお
いて、便器(134)から排水が流れ込む側面開口部
(135)(図19参照)が設けられている部分のこと
を指す。
【0068】接続部支持具(133)は、床面近傍から
立ち上がる柱部(136)と、該柱部(136)の上端
部から横方向へ伸びて排水横管(131)を吊り下げる
梁部(137)とからなる2本の略Γ字形部材(13
8)と、これら略Γ字形部材(138)同士を繋ぐ短寸
の連結部材(139)とからなる。柱部(136)は、
床面(140)上に設けられたランナー材(141)の
上に立設される。ランナー材(141)は、壁下地(1
50)を構成する部材の一つであって、断面略凹字形を
なしている。柱部(136)は、断面略L字形の部材で
あって、その下端には、雌ネジを有する底面板(14
3)が設けられている。雌ネジには高さ調節ネジ(14
4)が螺合され、この高さ調節ネジ(144)を回転さ
せることにより、柱部(136)の高さを調節できるよ
うになっている。柱部(136)は、排水横管(13
1)の縦方向最大長さ(L)(図20参照)よりもやや
長い長さを有している。これにより、接続部支持具(1
33)の上部の高さを排水横管(131)の高さよりや
や高い程度とすることができる。従って、給水横管(1
58)等の各種横管を接続部支持具(133)の上部に
固定することで、排水横管(131)を含む各横管の配
管スペースを小さくすることができ、また、排水横管
(131)以外の横管を保持するための複雑で大きな保
持部材(例えば図13において脱臭横管(102)を保
持している断面コ字形部材およびU字形線材のようなも
の)が不要となり、部材点数の削減に貢献することがで
きる。梁部(137)は、断面略L字形の部材であっ
て、その底板にU字形線材(145)(図17参照)の
両端部が固定される。排水横管(131)は、このU字
形線材(145)の中央湾曲部と梁部(137)の底板
の間で挟持される。梁部(137)の先端は、壁面(1
46)にビス止めされるようになっている。
【0069】連結部材(139)は、2本の略Γ字形部
材(138)同士を連結するものであるが、図示例で
は、便器(134)と排水横管(131)を接続する排
水管継手(147)を支持する継手支持具の役割も担っ
ている。この例における連結部材(139)は、図13
に示す継手支持具(103)と略同じ構造をしており、
その両端部はそれぞれ、柱部(136)に固定されてい
る。なお、排水管継手(147)の構造は、図5および
図12に示す排水管継手と同じ構造であるため、その説
明を省略する。
【0070】ところで、ランナー材(141)は壁下地
(150)を構成する一部材であると述べたが、壁下地
(150)は、コンクリート壁等の構造壁の壁面(14
6)から所定間隔をおいて配設されるものであって、室
内への給水や送電、あるいは室内からの排水を行うため
の各種配管類、配線類を収納するための目隠し壁を構成
するものである。壁下地(150)は、床面(140)
に固定されるランナー材(141)と、天井面に固定さ
れるランナー材(163)と、これらランナー材の間に
立設される柱材(151)とから構成される。柱材(1
51)の種類は特に限定されないが、図示例ではスタッ
ド材とされている。そして、この壁下地(150)の前
側には壁パネル(152)が配設され、この壁パネル
(152)の前方に便器(134)が配置される。
【0071】次に、この化粧室の構築構造の施工手順に
ついて説明する。まず、排水横管(131)の側面開口
部(135)(図19参照)に排水管継手(147)を
取り付けたものの所要箇所に、U字形線材(145)で
接続部支持具(133)を取り付けて排水用ユニット
(130)を構成する。このとき、排水管継手(14
7)の先端部は、連結部材(139)に支持される。次
いで、壁面(146)から所定間隔をおいてランナー材
(141)を設置固定する。次いで、ランナー材(14
1)上に接続部支持具(133)の柱部(136)を立
設する。このとき、柱部(136)に設けられた高さ調
節ネジ(144)を回転させて、排水用ユニット(13
0)の高さを調節する。そして、各接続部支持具(13
3)の高さを適宜に調節することで、排水横管(13
1)に排水勾配を与えることができる。排水用ユニット
(130)の高さを調節したら、各略Γ字形部材(13
8)における梁部(137)の先端を、壁面(146)
にビス等を用いて固定する。
【0072】次いで、ランナー材(141)上に相互に
所定間隔おいて複数の柱材(151)を立設する。柱材
(151)を立設したら、該柱材(151)の前面に壁
パネル(152)を固定して壁体(153)を構成す
る。このとき、壁パネル(152)における便器接続部
(132)に対応する位置には、排水管継手(147)
が挿通される貫通孔(154)とビス孔(155)が形
成されており、この貫通孔(154)から排水管継手
(147)の先端部が突出する。次いで、この排水管継
手(147)に便器(134)の排水口(図示せず)を
接続するとともに、ビス(157)を便器(134)の
背面貫通孔およびビス孔(155)に挿通させて、ビス
(157)を接続部支持具(133)の連結部材(13
9)に螺入する。これにより、壁パネル(152)の前
面側に、便器(134)を配置固定することができる。
【0073】なお、給水横管(158)等の各種横管
は、接続部支持具(133)の上部に固定することがで
きる。その固定方法は特に限定されるものではないが、
例えば、接続部支持具(133)の梁部(137)に締
め付けバンド(159)(図18参照)を設け、この締
め付けバンド(159)を用いて各種横管を固定するこ
とができる。これにより、構築作業を終了する。
【0074】なお、今説明した接続部支持具(133)
には略Γ字形部材(138)を用いているが、本発明に
おいては、これに代えて図24に例示するような略Π字
形部材(160)を用いて接続部支持具(133)を構
成してもよい。この場合、接続部支持具(133)は柱
部(136)を4本もつことになるので、排水横管(1
31)等の各種横管や、便器(134)を一層安定した
状態で保持することができる。また、略Π字形部材(1
60)の各柱部(136)の下部に高さ調節ネジ(14
4)を設け、これら高さ調節ネジ(144)をそれぞれ
回転させることにより、排水用ユニット(130)の高
さを調節することができる。
【0075】接続部支持具(133)は、請求項1に係
る発明におけるフレーム(164)(図4参照)に比べ
て縦横それぞれの長さが格段に小さいので、排水用ユニ
ット(130)のコストを格段に低くすることができ
る。また、接続部支持具(133)は、断面卵形の排水
横管(131)のみを収容保持するものである。従っ
て、断面円形の排水横管(図示せず)に代えて断面卵形
の排水横管(131)を配設する場合に、現場にて断面
卵形の排水横管(131)の便器接続部(132)に接
続部支持具(133)を取り付けてこれを設置するだけ
でよいので、断面円形の排水横管から断面卵形の排水横
管への現場変更を容易に行うことができる。しかも、こ
の接続部支持具(133)は、必要に応じて給水横管
(158)等の各種横管をその上部で保持することがで
きるから、各種横管の設置高さが請求項1に係る発明に
比べて格段に低くなり、配管スペースの減少を図ること
ができる。
【0076】次に、請求項7に係る発明について説明す
る。この発明は、上記した請求項3に係る発明とは異な
り、当初断面円形の排水横管を配置することになってい
た化粧室の構築構造において、現場にてその排水横管を
断面卵形の排水横管に容易に変更できるようにしたもの
である。図22は、本発明に係る化粧室の構築構造を上
方から見た図である。図23は、この構築構造を示す縦
断面図である。図24は、この構築構造に用いられる排
水用ユニットの一例を示す斜視図である。この実施形態
が請求項3に係る発明と大きく異なる点は、排水用ユニ
ット(130)が、1本の排水横管(131)と該排水
横管(131)の便器接続部(132)を個別に収容保
持する1又は複数の接続部支持具(133)とから構成
されている点である。
【0077】この実施形態における接続部支持具(13
3)には、例えば、図24に示すものを採用することが
できる。図25乃至図27は、この接続部支持具(13
3)を備えた排水用ユニット(130)の構造を示す図
である。図24に示す接続部支持具(133)は、図1
8に示す接続部支持具(133)において、略Γ字形部
材(138)に代えて略Π字形部材(160)を設け、
相対向する柱部(136)をそれぞれ連結部材(13
9)で連結してなるものである。この接続部支持具(1
33)は柱部(136)を4本もつので、前記したよう
に、排水横管(131)等の各種横管や、便器(13
4)を一層安定した状態で保持することができる。ま
た、1個の接続部支持具(133)の両面側にそれぞれ
便器(134)を固定することが可能となる。なお、こ
の実施形態においても、図18に示す接続部支持具(1
33)を用いてもよい。
【0078】この実施形態における間仕切壁(162)
の構造は、特に限定されるものではないが、図示例で
は、床面(140)に固定されるランナー材(141)
と、天井に固定されるランナー材(図示せず)と、これ
らランナー材の間に立設される柱材(151)とから2
枚の壁下地(150)を構成し、これら壁下地(15
0)を相互に所定間隔をおいて平行に配置し、各壁下地
(150)の前面側に壁パネル(152)を固定するこ
とにより構成することができる。
【0079】次に、この実施形態における化粧室の構築
構造の施工手順について説明する。まず、排水管継手
(147)が装着された排水横管(131)の各便器接
続部(132)に、U字形線材(145)で接続部支持
具(133)を取り付けて排水用ユニット(130)を
構成する。このとき、図25に示すように排水横管(1
31)の両側部に形成された側面開口部(135)が相
互に対向する箇所については、図24に示す接続部支持
具(133)を取り付ける。一方、図28に示すように
排水横管(131)の両側部に形成された側面開口部
(135)が排水横管(131)の長さ方向にずれてい
る箇所については、図18に示す接続部支持具(13
3)を取り付ける。
【0080】次いで、床面(140)上に2本のランナ
ー材(141)を相互に所定間隔をおいて平行に設置固
定する。次いで、各ランナー材(141)上に接続部支
持具(133)の柱部(136)を配置する。ここで、
図18に示す接続部支持具(133)を用いる箇所につ
いては、一方のランナー材(141)上に設ける接続部
支持具(133)と他方のランナー材(141)上に設
ける接続部支持具(133)とは、相互に逆向きに配置
される。つまり、一方の接続部支持具(133)におけ
る梁部(137)と他方の接続部支持具(133)にお
ける梁部(137)とが、相互に逆向きとなるように配
置される(図28参照)。なお、図28示例では、一方
の接続部支持具(133)内に、他方の接続部支持具
(133)の略Γ字形部材(138)が位置されている
が、本発明における接続部支持具(133)同士の位置
関係はこれに限定されず、一方の接続部支持具(13
3)と他方の接続部支持具(133)が相互に離れた位
置に配置されてもよい。
【0081】また、接続部支持具(133)をランナー
材(141)上に配置する際には、柱部(136)の下
端部に設けられた高さ調節ネジ(144)を回転させ
て、排水用ユニット(130)の高さを調節することが
できる(図23参照)。排水用ユニット(130)の高
さを調節したら、各略Γ字形部材(138)における梁
部(137)の先端を、壁下地(150)の柱材(15
1)もしくは壁パネル(152)にビス等を用いて固定
する。
【0082】次いで、各ランナー材(141)上に相互
に所定間隔おいて複数の柱材(151)を立設する。柱
材(151)を立設したら、該柱材(151)の前面に
壁パネル(152)を固定して、間仕切壁(162)を
構成する。このとき、壁パネル(152)には、排水管
継手(147)が挿通される貫通孔とビス孔(いずれも
図示せず)が形成されており、この貫通孔から排水管継
手(147)の先端部が突出する。次いで、この排水管
継手(147)に便器(134)の排水口(図示せず)
を接続するとともに、ビスを便器(134)の背面部お
よびビス孔に挿通させ、該ビスを接続部支持具(13
3)の連結部材(139)に固定することにより、各壁
パネル(152)前に便器(134)を固定することが
できる。なお、給水横管(158)等の各種横管は、締
め付けバンド(159)等を用いて接続部支持具(13
3)の上部に固定することができる。
【0083】なお、略Γ字形部材(138)を有する接
続部支持具(133)を用いて便器(134)を設置し
た場合には、例えば図29に示すような構築構造とな
る。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の化粧室の構築構造は、断
面卵形形状の排水横管を使用しているので、通気管が不
要となる。また、この化粧室の構築構造においては、1
本の排水横管と、該排水横管および排水横管から高さ方
向に所要間隔を隔てて設けられる各種横管を収容保持す
るフレームとから排水用ユニットを構成し、この排水用
ユニットを用いて排水横管等の横管を配置するので、そ
れら横管類の配置作業が非常に容易となる。
【0085】請求項2記載の化粧室の構築構造は、便器
を固定するためのナット部材が、継手支持具に設けられ
た長孔に沿って上下方向にスライドし得るようになって
いるために、ナット部材を、ボルトに対して容易に位置
合わせすることができる。そして、ナット部材がボルト
にネジ結合される際には、ナット部材は、回り止め手段
によって回り止めされ、また脱落防止手段によって脱落
が防止されるので、ボルトを円滑にねじ結合することが
できる。
【0086】請求項3記載の化粧室の構築構造は、断面
卵形形状の排水横管を使用しているので、通気管が不要
となる。また、本発明においては、1本の排水横管と、
該排水横管および排水横管から高さ方向に所要間隔を隔
てて設けられる各種横管を収容保持するフレームとから
排水用ユニットを構成し、この排水用ユニットを用いて
排水横管等の横管を配置するので、それら横管類の配置
作業が非常に容易となる。また、排水用ユニットには、
排水横管の両側部もしくは上部から相互に反対向きに延
出する排水管継手が設けられている。これらの排水管継
手を、間仕切壁に仕切られた2つの化粧室内の一の便器
および他の便器に接続することにより、1本の排水横管
内に一の便器および他の便器の双方から汚水を流入させ
ることができる。従って、従来は各化粧室ごとに必要で
あった排水横管が1本で済む。しかも、この排水横管は
間仕切壁の厚み方向の中心面を下方へ延長した面上に位
置されるので、排水用ユニットが間仕切壁からほとんど
もしくは完全に迫り出さないようにすることができる。
従って、化粧室内に居る人は、室内を広く使用すること
が可能となる。
【0087】請求項4記載の発明によれば、排水用ユニ
ットが間仕切壁から完全に迫り出さないようにすること
ができる。従って、化粧室内に居る人は、室内を最大限
に広く使用することができる。また、請求項5記載の発
明によれば、一の便器あるいは他の便器の少なくともい
ずれか一方が複数個とされる場合において、床面上に排
水用ユニットを配置し、各排水管継手に便器の排水口を
接続するだけで配管工事を完了できるので、施工が非常
に容易となる。
【0088】請求項6、請求項7記載の発明によれば、
接続部支持具は、縦横それぞれの長さが小さくて済むの
で、排水用ユニットの製造コストを低くすることができ
る。また、接続部支持具は、断面卵形の排水横管のみを
収容保持するものであるから、当初断面円形の排水横管
を配設することになっていた場合に、現場にて断面卵形
の排水横管の便器接続部に接続部支持具を取り付けてこ
れを配置するだけで断面円形の排水横管から断面卵形の
排水横管への変更を行うことができ、排水横管の現場変
更が容易な作業のもとに可能となる。しかも、この接続
部支持具は、必要に応じて給水横管等の各種横管をその
上部で保持することができるから、各種横管の設置高さ
が低くて済み、配管スペースの減少を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る化粧室の構築構造が適用された
建物の、便器の排水システムの一例を示す概略構成図で
ある。
【図2】図1に示す排水システムの要部の概略構成を分
解して示す斜視図である。
【図3】図2に示す要部の断面図である。
【図4】図2に示す要部を前面パネルを取り外した状態
で示す正面図である。
【図5】図4における排水横管付近を抽出拡大して示す
断面図である。
【図6】図4に示す要部の斜視図である。
【図7】請求項1に係る発明におけるベース板および継
手支持具を示す正面図である。
【図8】請求項1に係る発明におけるベース板の一部を
抽出して示す図であり、(a)はその一方の側部を示す
正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図9】排水横管の上部へ向けて排水するようにした実
施形態を示す断面図である。
【図10】請求項3に係る化粧室の構築構造を上方から
見た状態を示す図である。
【図11】図10に示す化粧室の構築構造のB−B線断
面図である。
【図12】図11に示す排水横管付近を抽出して示す断
面図である。
【図13】請求項3に係る発明における排水用ユニット
の一例を示す斜視図である。
【図14】排水横管の上部へ向けて排水するようにした
実施形態を示す断面図である。
【図15】従来の便器の排水システムの一例を示す概略
構成図である。
【図16】請求項6に係る化粧室の構築構造を示す斜視
図である。
【図17】図16に示す化粧室の構築構造の縦断面図で
ある。
【図18】図16に示す化粧室の構築構造に用いられる
排水用ユニットを示す斜視図である。
【図19】排水用ユニットの一例を示す部分断面平面図
である。
【図20】図19に示す排水用ユニットの部分断面側面
図である。
【図21】図19に示す排水用ユニットの正面図であ
る。
【図22】請求項7に係る化粧室の構築構造を上から見
た図である。
【図23】図22に示す化粧室の構築構造の縦断面図で
ある。
【図24】図22に示す化粧室の構築構造に用いられる
排水用ユニットを示す斜視図である。
【図25】排水用ユニットの一例を示す部分断面平面図
である。
【図26】図25に示す排水用ユニットの部分断面側面
図である。
【図27】図25に示す排水用ユニットの正面図であ
る。
【図28】排水用ユニットの構成を示す部分断面平面図
である。
【図29】図22に示す化粧室の構築構造の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
16・・・・・継手支持具 16f・・・・・長孔 17・・・・・ナット部材 17b・・・・・回り止め板 18・・・・・抜け止め具 21,134・・・・・便器 21b・・・・・排水口 23・・・・・排水横管 30・・・・・排水管継手 75・・・・・一の便器 76・・・・・一の便器が配設された部屋 77・・・・・他の便器 78・・・・・他の便器が配設された部屋 79・・・・・間仕切壁 80,131・・・・・排水横管 81,164・・・・・フレーム 82,120,130・・・・・排水用ユニット 136・・・・・柱部 137・・・・・梁部 138・・・・・略Γ字形部材 139・・・・・連結部材 140・・・・・床面 160・・・・・略Π字形部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の排水横管と、該排水横管全体及び
    排水横管から高さ方向に所要間隔を隔てて設けられる給
    水横管等の各種横管を収容保持するフレームとから排水
    用ユニットを構成し、便器が配設される化粧室の壁面に
    沿って前記排水用ユニットを設置し、その1本の排水横
    管の一側部もしくは上部から延出された筒状の排水管継
    手を、前記便器内に開口させて該便器の排水口に接続し
    てなり、 前記フレームは、排水横管全長に略相当する長さの上面
    フレームと、この上面フレームおよび排水横管等の前記
    横管を支持する複数の縦フレームとからなり、 前記排水横管は、上部の曲率半径が下部の曲率半径より
    も大きくなった断面卵形形状をした排水横管とされてな
    ることを特徴とする化粧室の構築構造。
  2. 【請求項2】 前記フレームには、前記排水管継手を支
    持するための継手支持具が取付けられ、この継手支持具
    には、前記便器を該継手支持具にボルト固定するための
    ナット部材が設けられ、このナット部材は、継手支持具
    に形成され且つ上下方向に伸びる長孔内をスライド可能
    に配設されてなるとともに、該長孔からの脱落を防止す
    る脱落防止手段と、該長孔内での回転を防止する回転防
    止手段とを有していることを特徴とする請求項1に記載
    の化粧室の構築構造。
  3. 【請求項3】 一の便器が設けられる化粧室と他の便器
    が設けられる化粧室が間仕切壁を介して隔絶されるとと
    もに、この一の便器と他の便器が前記間仕切壁に対して
    向かい合うように構築されてなる化粧室の構築構造であ
    って、 1本の排水横管と、該排水横管全体及び排水横管から高
    さ方向に所要間隔を隔てて設けられる給水横管等の各種
    横管を収容保持するフレームとから排水用ユニットを構
    成し、前記間仕切壁の厚み方向中心面を下方へ延長した
    面上に排水横管全体が位置するように、前記排水用ユニ
    ットを前記床面上に配設し、 その1本の排水横管の両側部もしくは上部から相互に反
    対向きに延出された筒状の排水管継手の一方を、前記一
    の便器内に開口させて該便器の排水口に接続するととも
    に、排水管継手の他方を、前記他の便器内に開口させて
    該便器の排水口に接続してなり、 前記フレームは、排水横管全長に略相当する長さの上面
    フレームと、この上面フレームおよび排水横管等の前記
    横管を支持する複数の縦フレームとからなり、 前記排水横管は、上部の曲率半径が下部の曲率半径より
    も大きくなった断面卵形形状をした排水横管とされてな
    ることを特徴とする化粧室の構築構造。
  4. 【請求項4】 前記フレームは、横長であって前後方向
    に薄くなった直方体状に組み立てられてなり、その前後
    方向の長さが、前記間仕切壁の厚みと略同じに構成され
    てなることを特徴とする請求項3に記載の化粧室の構築
    構造。
  5. 【請求項5】 前記排水横管の少なくとも一方の側部も
    しくは上部から複数の排水管継手が排水横管の軸方向に
    間隔をあけて延出され、それぞれの排水管継手に便器の
    排水口が接続されてなることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の化粧室の構築構造。
  6. 【請求項6】 1本の排水横管と、該排水横管の便器接
    続部を個別に収容保持する1又は複数の接続部支持具と
    から排水用ユニットを構成し、便器が配設される化粧室
    の壁面に沿って前記排水用ユニットを設置し、その1本
    の排水横管の一側部もしくは上部から延出された筒状の
    排水管継手を、前記便器内に開口させて該便器の排水口
    に接続してなり、 前記接続部支持具は、排水横管の横断面の縦方向最大長
    よりやや長い長さをもち床面近傍から立ち上がる柱部
    と、該柱部の上端部から横方向へ伸びて排水横管を吊り
    下げる梁部とからなる2本の略Γ字形又は略Π字形部材
    と、略Γ字形部材同士又は略Π字形部材同士を繋ぐ短寸
    の連結部材とからなるとともに、各梁部の先端付近が前
    記壁面に固定されてなり、 前記排水横管は、上部の曲率半径が下部の曲率半径より
    も大きくなった断面卵形形状をした排水横管とされてな
    ることを特徴とする化粧室の構築構造。
  7. 【請求項7】 一の便器が設けられる化粧室と他の便器
    が設けられる化粧室が間仕切壁を介して隔絶されるとと
    もに、この一の便器と他の便器が前記間仕切壁に対して
    向かい合うように構築されてなる化粧室の構築構造であ
    って、 1本の排水横管と、該排水横管の便器接続部を個別に収
    容保持する1又は複数の接続部支持具とから排水用ユニ
    ットを構成し、前記間仕切壁の厚み方向中心面を下方へ
    延長した面上に排水横管全体が位置するように、前記排
    水用ユニットを前記床面上に配設し、 その1本の排水横管の両側部もしくは上部から相互に反
    対向きに延出された筒状の排水管継手の一方を、前記一
    の便器内に開口させて該便器の排水口に接続するととも
    に、排水管継手の他方を、前記他の便器内に開口させて
    該便器の排水口に接続してなり、 前記接続部支持具は、排水横管の横断面の縦方向最大長
    よりやや長い長さをもち床面近傍から立ち上がる柱部
    と、該柱部の上端部から横方向へ伸びて排水横管を吊り
    下げる梁部とからなる2本の略Γ字形又は略Π字形部材
    と、略Γ字形部材同士又は略Π字形部材同士を繋ぐ短寸
    の連結部材とからなるとともに、各梁部の先端付近が前
    記間仕切壁に固定されてなり、 前記排水横管は、上部の曲率半径が下部の曲率半径より
    も大きくなった断面卵形形状をした排水横管とされてな
    ることを特徴とする化粧室の構築構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105846A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Sekisui Chem Co Ltd 排水用管継手
JP2003336303A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Inax Corp 配管ユニットの施工方法
JP2019190191A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社Lixil 大便器ユニット

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