JP7373281B2 - 壁掛け便器 - Google Patents

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Description

本発明は、壁掛け便器に関する。
従来、トイレルームの壁側に設置した固定フレームに後端側を接続し、片持ち状態で便器本体を設けてなる壁掛け便器(壁掛け式の便器装置)がある。
壁掛け便器は、例えば、便器本体とともに固定フレームにロータンクを支持させて配設し、便器本体の後端側に設けられた排水口(排水孔)に排水管を接続し、固定フレーム、ロータンク、排水管等を、カウンターパネル(天板)及び前面パネルを備えてなるトイレ用キャビネット内に納めて構成されている。
これにより、トイレルームに便器本体のみが片持ち状態で露出し、通常の床面設置型の便器装置と比較し、トイレルーム内の意匠性等をよくすることができ、また、便器本体と床面の間に空間が形成されるため、清掃等、メンテナンス性を向上させることが可能になる。
ここで、壁掛け便器には、伸縮自在なテレスコタイプの排水管を、その一端側を便器本体の排出孔に接続し、他端側を上下方向に摺動可能に排水本管(排水本管側の接続部材)に接続して配設して構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。また、この壁掛け便器においては、例えばゴム製の蛇腹管の内部にテレスコタイプの排水管と排水本管を挿通するように配置し、摺動可能に接続した排水管と排水本管の下方側の接続部を蛇腹管で覆って封止して構成されている。
これにより、排水管の伸縮によって上下方向の位置調節を可能にしつつ、伸縮時に、摺動可能に接続した排水管と排水本管の接続部から漏れ出た臭気がトイレルーム内に拡散することを蛇腹管によって防止できる。
特開2009-084889号公報
一方、壁掛け便器を設置する現場の状況、条件によって、便器排水芯にズレが生じるケースがある。
これに対し、上記従来の壁掛け便器においては、伸縮自在なテレスコタイプの排水管を排水本管(排水本管側の接続部材)に摺動可能に接続する必要があるため、便器排水芯にズレが生じると、排水管と排水本管を接続できなくなってしまう。このため、上下方向の位置調節機能を確保しつつ、排水芯のズレに柔軟に対応可能な壁掛け便器が強く望まれていた。
本発明は、排水芯のズレが生じた場合であっても、便器本体の排水口と排水本管とを接続でき、排水芯のズレに柔軟に対応しつつ好適な排水性能を確保できる壁掛け便器を提供することを目的とする。
本発明者は、排水芯のズレが生じた場合であっても、便器本体の排水口と排水本管とを接続でき、排水芯のズレに柔軟に対応しつつ好適な排水性能を確保できる手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)本発明は、便器本体(例えば、後述の便器本体4)の排水孔(例えば、後述の排水孔4b)と床下排水構造の排水本管接続部(例えば、後述の排水本管接続部23)とを繋ぐ排水流路(例えば、後述の排水流路R)の垂直部分が蛇腹管(例えば、後述の蛇腹管51)によって形成されていることを特徴とする。
(2)本発明は、上記(1)において、前記蛇腹管には、内部に、内面から前記蛇腹管の谷部(例えば、後述の谷部51a)よりも前記蛇腹管の軸線(例えば、後述の軸線O1)中心の径方向内側に突出して垂下した返し部(例えば、後述の返し部54)が設けられていてもよい。
(3)本発明は、上記(1)または(2)において、前記蛇腹管の下端部に、上方に向けて凹んで周方向に延び、前記排水本管接続部の上端を嵌合する環状の嵌合溝部(例えば、後述の嵌合溝部53)が設けられていてもよい。
(4)本発明は、上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記蛇腹管と上方の配管(例えば、後述のエルボ管50)及び/又は前記排水本管接続部となる下方の配管の接続部に、互いを嵌合して接続するとともに上下方向(例えば、後述の上下方向T3)に係止される係止部(例えば、後述の係止部55)と係止受け部(例えば、後述の係止受け部56)が設けられていてもよい。
(5)本発明は、上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記蛇腹管の山部(例えば、後述の山部51b)の内径(例えば、後述の内径d1)が、前記蛇腹管の上端部と接続する上方の配管(例えば、後述のエルボ管50)、及び前記蛇腹管の下端部と接続する下方の配管(例えば、後述の排水本管接続部23)の内径(例えば、後述の内径d2、d3よりも大であってもよい。
(6)本発明は、上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記蛇腹管の谷部の内径(例えば、後述の内径d4)と、前記蛇腹管の上端部と接続する上方の配管の内径と、前記蛇腹管の下端部と接続する下方の配管の内径とが、前記蛇腹管の上端部と接続する上方の配管の内径>前記蛇腹管の谷部の内径>前記蛇腹管の下端部と接続する下方の配管の内径となるように構成されていてもよい。
本発明によれば、排水芯のズレが生じた場合であっても、柔軟に対応して好適に排水性能を発揮することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るトイレルーム、壁掛け便器を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の固定フレームを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の排水部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の排水部を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の排水部の上方の配管と下方の配管とを蛇腹管で接続した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の排水部の上方の配管と下方の配管と蛇腹管の接続部を示す断面図である。
以下、図1から図9を参照し、本発明の一実施形態に係る壁掛け便器(壁掛け式の便器装置)について説明する。
ここで、図1は、本実施形態の壁掛け便器2を設置したトイレルーム100の内部を示した図であり、本実施形態のトイレルーム100は、略直方形の空間で、長手方向がトイレルーム100の手前側の入口(不図示)と入口に対向する奥側の後壁101とを結ぶ前後方向T1に沿っている。
トイレルーム100は、奥側の後壁101と、後壁101の幅方向T2の一方と他方の一対の側壁102と、出入口用の扉が設けられた前壁(不図示)と、床構造103とを備えて構成されている。
また、トイレルーム100は、図2に示すように、各角部に建築部材の柱材の隅柱104を設けて構成され、後壁101の壁裏には、幅方向T2の両角部に設けられた左右一対の隅柱104に架け渡すようにして補強下地(補強受け木)105が配設されている。また、各隅柱104には柱側受け木106が取り付けられている。柱側受け木106は、上下方向に沿って延設されている。
なお、本実施形態において、上下方向T3は天地方向であり、幅方向T2はトイレルーム100の入口側から後壁101に向かって左右を結ぶ横方向を意味する。
そして、トイレルーム100には、図1から図3に示すように、トイレ用キャビネット3や便器本体4などを備えてなる壁掛け便器2が設置され、奥側の後壁101に一体にトイレ用キャビネット3が設けられ、トイレ用キャビネット3の前パネル3aから便器本体4が片持ち状態で前方に突き出すように設けられている。
具体的に、本実施形態の壁掛け便器2は、便器本体4、便座5及び便蓋6と、便器本体4及びロータンク7等を支持する固定フレーム8と、便器本体4に水を供給するロータンク7及び給水管9からなる給水部10と、便器本体4から排水本管11に排水を排出するための排水部12と、固定フレーム8、給水部10、排水部12等を収容するトイレ用キャビネット3とを備えて構成されている。
便器本体4は、図4に示すように、上部が開口した凹状のボウル部4aを有する陶器などの容器であり、ボウル部4aの底部に汚物等を排出する排水孔(排水口)4bを備えて形成されている。また、便器本体4は、トラップ部4cを備え、排水孔4bがトラップ部4cを通じて便器本体4の後端側(背面側)に開口形成されている。
図1から図4に示すように、便座5は、便器本体4の上に配設され、使用者が着座する部材であり、便蓋6は、便器本体4のボウル部4aの上部開口を覆う蓋材であり、それぞれ、便器本体4の後方側に配されたヒンジ部で接続され、ヒンジ部の幅方向T2に沿う回動軸周りに回動可能、ひいては便器本体4のボウル部4aを開閉可能に設けられている。
固定フレーム8は、図4及び図5(図1から図3)に示すように、便器本体4の後端側を接続して便器本体4を片持ち状態で支持するとともにロータンク7(給水部10)を支持するフレーム本体部15と、フレーム本体部15を隅柱104、補強下地105、柱側受け木106などの建築部材に接続して支持するための接続支持部16とを備えて構成されている。
フレーム本体部15は、幅方向T2に所定の間隔をあけて立設された一対の縦材(縦桟)17、18と、一対の縦材17、18の上端部に接続し、幅方向T2に延設された横材(上桟)19と、横材19よりも下方に配設され、一端を一方の縦材17に、他端を他方の縦材18にそれぞれ接続して幅方向T2に沿って架設された連結横材(下桟)20とを備えている。
フレーム本体部15は、例えば、縦材17、18が角鋼管、横材19がL字アングル、連結横材20がコの字型板金を用いて形成されている。なお、横材19は必ずしもL字アングルでなくてもよく、例えば、L字以外のアングル(他の形鋼材:鋼材に限定する必要もない)であってもよい。
本実施形態のフレーム本体部15は、横材19のL字アングルの一片19a側をその板面を前後方向T1に向け、一対の縦材17、18の前面に面接触するように配し、他片19b側をその板面を上下方向T3に向け、一対の縦材17、18の上端に接触するように配しつつ、溶接やボルト接合などの適宜手段を用いて、一対の縦材17、18に一体に接続固定されている。
フレーム本体部15は、横材19が一対の縦材17、18の間隔よりも大きな幅寸法(長さ)で形成され、横材19の一端部側が一方の縦材17よりも幅方向T2外側に、横材19の他端部側が他方の縦材18よりも幅方向T2外側にそれぞれ延出して形成されている。これにより、フレーム本体部15は、略鳥居形を呈するように形成されている。
また、フレーム本体部15は、一対の縦材17、18のそれぞれの所定の高さ位置に、便器固定ボルト21が前方に突出して取り付けられている。これにより、フレーム本体部15は、便器本体4の後端側に設けられたボルト挿通孔に便器固定ボルト21を挿通しナットを締結することによって、フレーム本体部15の前方側に配された便器本体4を片持ち状態で接続して支持するように構成されている。
フレーム本体部15には、ロータンク7を支持するタンク支持部材22が着脱可能に取り付けられている。
タンク支持部材22は、フレーム本体部15の後方側でロータンク7を載置台22a上に載置して支持するように形成されており、例えば、一対の縦材17、18にそれぞれ穿設されたボルト挿通孔にボルト接合するなどし、フレーム本体部15の後方側に配設されている。
本実施形態においては、一対の縦材17、18にそれぞれ、上下方向T3に所定の間隔をあけて複数のボルト挿通孔が設けられ、任意のボルト挿通孔を用いてボルト接合することにより、タンク支持部材22の載置台22aの高さ位置ひいてはロータンク7の設置位置を任意に調節できるように構成されている。
フレーム本体部15を隅柱104、補強下地105、柱側受け木106などの建築部材に接続して支持するための接続支持部16は、図4、図5、図6(図2、図3)に示すように、フレーム本体部15の一対の縦材17、18の下端部をトイレルーム100の床構造103に接続するための下側接続部30と、フレーム本体部15の横材(上桟)19を後方の壁側の建築部材(104、105、106)に接続するための上側接続部31とを備えている。
なお、本実施形態における「補強木」、「補強下地」、「柱側受け木」は必ずしも木材、木質材でなくてもよく、それぞれ、「補強材」、「補強下地材」、「柱側受け材」を意味する。
下側接続部30は、各縦材17、18の下端に溶接などして取り付けられた取付板30aを備え、例えば、取付板30aに貫通形成された貫通孔を通じて床構造103にビス止めするなどし、フレーム本体部15を垂直に立設した状態で支持する。
なお、下側接続部30を接続してフレーム本体部15を支持する本実施形態の床構造103は、例えば木造住宅の場合、2本の平行な大引きと、大引きの上に所定間隔をあけて一体に配設されるとともに大引きと直交して並設された複数の根太と、これら根太の上に取り付けて敷設された耐水合板と、耐水合板の上面全体に貼設された化粧板とを備えて構成されている。
また、床構造103には、上面から下面に貫通する排水管挿通孔32が所定位置に設けられている。
上側接続部31は、フレーム本体部15から後方側に間隔をあけて後壁側に配設される補強木35と、補強木35とフレーム本体部15の横材19とを連結する連結部材36と、幅方向T2に沿って水平の横方向に延設された補強木35の両端部と後壁側の建築部材(104、105、106)とを接続して補強木35を固定するための固定具37とを備えて構成されている。
補強木35は、例えば、矩形平板状に形成され、裏面をトイレルーム100の後壁101の壁材に面接触させ、幅方向T2の長手方向を水平の横方向に向けて配設される。補強木35は、フレーム本体部15の横材19と対峙する高さ位置に配設される。補強木35は、トイレルーム100を構成する後壁101の壁材の幅寸法や左右一対の隅柱104の間隔に応じ、切断するなどして現場に適した長さに調整して使用される。
連結部材36は、例えば、全ねじボルト(一部にねじ部を備えたねじボルトであっても構わない)であり、補強木35の前面にビス止めするなどして固着した板付きナット38に一端を螺着し、フレーム本体部15の横材19の前後方向T1を向く一片19aに貫通形成したボルト挿通孔に他端側を挿通するとともにナットを螺着して配設される。また、本実施形態では、縦材17、18よりも幅方向T2外側に延出したフレーム本体部15の横材19の両端部側(各延出部19c)にボルト挿通孔が貫通形成され、各ボルト挿通孔に前後方向T1に対向する補強木35の位置に板付きナット38が配設されている。
これにより、左右一対の全ねじボルトである連結部材36は、同高さ位置で平行に配設されるとともに、フレーム本体部15の一対の縦材17、18の間隔よりも大きな所定の間隔をあけて配設され、後壁101の壁材の所定位置に面接触した補強木35とフレーム本体部15の横材19(フレーム本体部15の上端部側)とを連結する。
左右一対の連結部材36の間の幅方向T2の間隔、及びフレーム本体部15と後壁101の間の前後方向T1の間隔は、左右一対の連結部材36の間を通してロータンク7を斜めにすることなく上下に出し入れできる寸法とされている。
また、連結部材36が全ねじボルトであることにより、補強材35とフレーム本体部15の前後方向T1の間隔を自在に調整することが可能になる。これにより、フレーム本体部15の設置位置ひいては便器本体4の設置位置を自在に調整することが可能になる。さらに、後壁101に不陸がある場合など、一対の連結部材36の長さをそれぞれ調整することで、好適に補強材35及びフレーム本体部15を位置決めして配設することが可能になる。すなわち、現場の状況、条件などに柔軟に対応して固定フレーム8、フレーム本体部15、便器本体4などを配置することが可能とされている。
一方、フレーム本体部15には、図5、図6(図3、図4)に示すように、便器本体4の排水孔4bと、排水本管11に繋がる排水本管接続部(下方の配管)23とを接続するための排水管接続部材24が取り付けられている。
排水管接続部材24は、一対の縦材17、18にそれぞれ両側端部を接続して一対の縦材17、18の間に架設される固定板部25を備えている。また、排水管接続部材24は、略円筒状に形成され、固定板部25の中央を貫通するように一体に設けられ、フレーム本体部15の前方側に突出して配された便器排水孔接続部26を便器本体4の排水孔4bに嵌合して固定し、フレーム本体部15の後方側に突出して配された配管接続部27に配管28を嵌合して固定し、便器本体4の排水孔4bと排水本管11とを接続して連通させるように構成されている。
本実施形態の壁掛け便器2においては、図7から図9(図6)に示すように、便器本体4の排水孔4bに繋がる配管28のエルボ管50と床下排水構造の排水本管接続部23とを繋ぐ排水流路の垂直部分が蛇腹管51によって形成されている。
すなわち、便器本体4の排水孔4bに排水管接続部材24の便器排水孔接続部26が接続され、排水管接続部材24の配管接続部27にエルボ管50が接続され、エルボ管50の下端部側に上端部側を、排水本管接続部23の上端部側に下端部側をそれぞれ接続して蛇腹管51が配設されている。これにより、本実施形態の壁掛け便器2では、蛇腹管51の内部が排水流路Rとなっている。
また、蛇腹管51は、エルボ管50(上方の配管28)の下端部側と排水本管接続部(下方の配管)23の上端部側にそれぞれ、例えばホースバンド52などを用いて接続されている。
図9に示すように、蛇腹管51の下端部側には、下端から上方に凹み周方向に延びる環状の嵌合溝部53が設けられている。嵌合溝部53を形成する蛇腹管51の軸線O1中心の径方向内側の下方に突出した部位が返し部54とされ、この返し部54は蛇腹管51の谷部51aよりも径方向内側に突出、延出して形成されている。
蛇腹管51は、下端部側の嵌合溝部53に排水本管接続部23の上端を嵌合し、ホースバンド52で締め付けて排水本管接続部23に接続されている。
次に、蛇腹管の上端部側と上方の配管28であるエルボ管50の下端部側には、互いを嵌合して接続するとともに上下方向T3に係止される係止部55、係止受け部56が設けられている。
蛇腹管51は、その上端部側をエルボ管50の下端部側に嵌合させるとともに係止受け部56(又は係止部55)をエルボ管50の係止部55(又は係止受け部56)に係合させ、互いが上下方向T3に係止された状態で、ホースバンド52で締め付けてエルボ管50に接続されている。なお、本実施形態では、蛇腹管51の係止受け部56は蛇腹管の山部51bの内側凹部によって形成されている。
本実施形態の壁掛け便器2においては、蛇腹管51の山部51bの内径d1が、蛇腹管51の上端部と接続する上方の配管28(本実施形態ではエルボ管50)の内径d2、及び蛇腹管51の下端部と接続する下方の配管(本実施形態では排水本管接続部23)の内径d3よりも大とされている。
本実施形態では、蛇腹管51の谷部51aの内径d4と、蛇腹管51の上端部と接続する上方の配管28の内径d2と、蛇腹管51の下端部と接続する下方の配管(23)の内径d3とが、蛇腹管51の上端部と接続する上方の配管28の内径d2>蛇腹管51の谷部51aの内径d4>蛇腹管51の下端部と接続する下方の配管(23)の内径d3となるように構成されている。
そして、上記構成からなる本実施形態の壁掛け便器2においては、便器本体4の排水孔4bに繋がる上方の配管28(エルボ管50)と床下排水構造の下方の排水本管接続部23(下方の配管、排水本管)とを繋ぐ排水流路の垂直部分が蛇腹管51によって形成されていることにより、配管28と排水本管接続部23の排水芯(軸線)がズレた場合であっても、このズレを蛇腹管51で吸収することができる。
これにより、排水芯のズレが生じた場合であっても、柔軟に対応して好適に排水性能を発揮することが可能になる。
また、特に、本実施形態のように、現場の状況や条件に柔軟に対応できるように連結部材36の全ねじボルトでフレーム本体部15の位置を調節可能に構成した場合には、この調節によって床構造103の排水管挿通孔32や排水本管接続部23との相対位置が変わることになるが、蛇腹管51によって、上方の配管28(エルボ管50)と床下排水構造の下方の排水本管接続部23(下方の配管、排水本管)とを確実且つ好適に接続することが可能になる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、蛇腹管51の内部に、内面から蛇腹管51の谷部51aよりも蛇腹管51の軸線O1中心の径方向内側に突出して垂下した返し部54が設けられていることにより、山部51bと谷部51aを複数備えた蛇腹管51によって排水流路Rを形成した場合であっても、排水(汚物)をスムーズに排水本管側に流通させて排出することが可能になる。また、このようにスムーズに排水(汚物)を流通させることができることにより、蛇腹管51の内部(内面)に汚物等の残渣が溜まることを抑止でき、且つ、止水部に水が回り込みにくい形状とすることができる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、蛇腹管51の下端部に、上方に向けて凹んで周方向に延び、排水本管接続部23の上端を嵌合する環状の嵌合溝部53が設けられていることにより、嵌合溝部53で蛇腹管51の下端部側が位置決めされ、蛇腹管51の下端部側が排水本管接続部23の下方側に深く嵌合してしまうことを防止でき、蛇腹管51の下端部と排水本管接続部23を好適に接続することができる。これにより、例えば、排水管接続部23の外周面に規格等を記した凹凸のある刻印があるような場合に、蛇腹管51の下端部側が深く嵌合して凹凸のある刻印部分が止水部に設置されてしまうことも防止できる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、蛇腹管51と上方の配管28(及び/又は排水本管接続部23となる下方の配管)の接続部に、互いを嵌合して接続するとともに上下方向T3に係止される係止部55と係止受け部56が設けられている。
これにより、上方の配管28(や下方の配管)と蛇腹管51を強固に接続することができ、蛇腹管51の引き抜けなどを確実に防止できる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、蛇腹管51の山部51bの内径d1が、上方の管28及び下方の配管(排水本管接続部23)の内径d2、d3よりも大であることにより、山部51bと谷部51aを複数備えた蛇腹管51によって排水流路Rを形成した場合であっても、排水(汚物)をより確実でスムーズに排水本管側に流通させて排出することが可能になる。また、蛇腹管51の内部に汚物等の残渣が溜まることもより確実に抑止できる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、上方の配管28の内径d2>蛇腹管51の谷部51aの内径d4>下方の配管(23)の内径d3となるように構成することで、排水(汚物)をさらに確実でスムーズに排水本管側に流通させて排出することができる。また、蛇腹管51の内部に汚物等の残渣が溜まることもさらに確実に抑止できる。
以上、本発明に係る壁掛け便器の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
2 壁掛け式の便器装置(壁掛け便器)
4 便器本体
8 固定フレーム
15 フレーム本体部
16 接続支持部
23 排水本管接続部(下方の配管)
28 配管
30 下側接続部
31 上側接続部
36 連結部材
50 エルボ管(上方の配管)
51 蛇腹管
51a 谷部
51b 山部
53 嵌合溝部
54 返し部
55 係止部
56 係止受け部
100 トイレルーム
101 後壁(壁材、建築部材)
102 側壁
103 床構造
104 隅柱(柱材、建築部材)
105 補強下地(補強受け木、建築部材)
106 柱側受け木(受け木、建築部材)
d1 蛇腹管の山部の内径
d2 上方の配管の内径
d3 下方の配管の内径
d4 蛇腹管の谷部の内径
O1 軸線(排水芯)
R 排水流路
T1 前後方向
T2 幅方向
T3 上下方向

Claims (6)

  1. 便器本体の排水孔と床下排水構造の排水本管接続部とを繋ぐ排水流路の垂直部分が蛇腹管によって形成され、
    前記排水孔は、前記便器本体の後端側に開口形成され、
    前記蛇腹管と別体の前記排水孔に繋がる配管は、前記蛇腹管で形成される前記排水流路の前記垂直部分に接続されており、
    前記蛇腹管の谷部の内径と、前記排水孔に繋がるとともに前記蛇腹管の上端部と接続する上方の配管の内径と、前記蛇腹管の下端部と接続する下方の配管の内径とが、前記蛇腹管の上端部と接続する上方の配管の内径>前記蛇腹管の谷部の内径>前記蛇腹管の下端部と接続する下方の配管の内径となるように構成されている、壁掛け便器。
  2. 前記蛇腹管には、内部に、内面から前記蛇腹管の谷部よりも前記蛇腹管の軸線中心の径方向内側に突出して垂下した返し部が設けられている、請求項1に記載の壁掛け便器。
  3. 前記蛇腹管の下端部に、上方に向けて凹んで周方向に延び、前記排水本管接続部の上端を嵌合する環状の嵌合溝部が設けられている、請求項1または請求項2に記載の壁掛け便器。
  4. 前記蛇腹管と前記排水孔に繋がる配管の接続部に、互いを嵌合して接続するとともに上下方向に係止される係止部と係止受け部が設けられている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の壁掛け便器。
  5. 前記蛇腹管の山部の内径が、前記上方の配管、及び前記下方の配管の内径よりも大である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の壁掛け便器。
  6. 前記排水孔に繋がる配管は、前記蛇腹管から上下方向に延びるとともに前記上下方向に略直交する方向に屈曲して前記排水孔に接続される、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の壁掛け便器。
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