JP7285077B2 - トイレ用キャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、トイレ用キャビネットに関する。
例えば、便器装置には、トイレルームの壁側に固定フレームを設置し、固定フレームの上端側にロータンクを載置して支持するとともに、便器本体の後端側に設けられた排水孔に排水管を接続し、固定フレーム、ロータンク、排水管等を、カウンターパネル及び前パネルを備えてなるトイレ用キャビネット内に納めて構成したものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、トイレ用キャビネットは、一般に、側面パネルを備えて構成し、この側面パネルに点検口を設けたり、前パネルを開閉可能に設けるなどして、止水栓などの操作や収容部品/装置の点検、メンテナンスなどが行えるように構成されている。
特開2012-057294号公報 特開2017-225486号公報
一方、トイレ用キャビネットの前パネルを開閉可能に設けた場合には、トイレルームに入ってトイレ用キャビネットが目に入ったときに、開閉ハンドルが見え、また扉の縦目地が入る事で、壁材と一体化して目立たなくしたいトイレ用キャビネットの箱としての存在感が増し、トイレルーム全体としての意匠性が低下してしまう。
このため、止水栓などの操作を可能にしつつ、トイレ用キャビネットの意匠性をよくする手法、手段の開発が強く望まれていた。
本発明は、意匠性、機能性、利便性等に優れたトイレ用キャビネットを提供することを目的とする。
本発明者は、トイレ用キャビネットの意匠性、機能性、利便性を向上させる手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)本発明は、トイレルーム(例えば、後述のトイレルーム100)の壁材(例えば、後述の後壁101)に隣接して設けられ、便器本体(例えば、後述の便器本体4)に対して給排水するための給水部(例えば、後述の給水部10)及び排水部(例えば、後述の排水部12)を収容するトイレ用キャビネット(例えば、後述のトイレ用キャビネット3)であって、前面を形成する前パネル(例えば、後述の前パネル3a)と、上面を形成するカウンターパネル(例えば、後述のカウンターパネル3b)とを備え、前記前パネルが、上方前パネル部(例えば、後述の上方前パネル部3c)と、前記上方前パネル部の下方で前記便器本体の両側部側に配設される左右一対の下方前パネル部(例えば、後述の下方前パネル部3d、3e)とに分割形成され、前記上方前パネル部が固定して設けられ、前記下方前パネル部が着脱可能に設けられていることを特徴とする。
(2)本発明は、上記(1)において、前記壁材との前後方向(例えば、後述の前後方向T1)の間に所定の間隔をあけて設けられた固定フレーム(例えば、後述の固定フレーム8)を備え、前記上方前パネル部が前記固定フレームに固定して設けられ、前記下方前パネル部が、前記固定フレームに固定して設けられて前記下方前パネルを支持する支持部材(例えば、後述の支持部材50)に具備された着脱手段(例えば、後述の着脱手段51)によって着脱可能に設けられていてもよい。
(3)本発明は、上記(1)または(2)において、前記給水部の構成要素である止水栓が前記下方前パネル部の後方に収容されていてもよい。
(4)本発明は、上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記前パネルと前記前パネルの側方の壁材(例えば、後述の側壁102)との間の隙間を閉塞するように前記前パネルに上端側と下端側を支持させて配設される間口調整部材(例えば、後述の間口調整部材52)を備え、前記間口調整部材は、下端側に、下端から上方に延びる固定具挿入スリット部(例えば、後述の固定具挿入スリット部53a)と、前記固定具挿入スリット部から横方向に延びる位置決めスリット部(例えば、後述の位置決めスリット部53b)とからなる切り欠き部(例えば、後述の切り欠き部53)が設けられていてもよい。
本発明においては、前パネルを上方前パネル部と便器本体の両側部側の左右一対の下方前パネル部とに分割形成し、トイレルームに入った際に目に入りやすい上方前パネル部を固定して設け、便器本体の両側部側で目に入りにくい下方前パネル部を着脱可能に設けることにより、好適に意匠性を確保することができる。
また、上方前パネル部を固定して設けた場合であっても、下方前パネル部が取り外せることで、この部分を点検口とすることができ、トイレ用キャビネットの内部の止水栓等の操作や、コンセント周りの清掃、収容部品/装置の点検、メンテナンスなどを好適に行うことができる。
よって、本発明によれば、意匠性、機能性、利便性等に優れたトイレ用キャビネットを実現することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るトイレルーム、壁掛け便器、トイレ用キャビネットを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器(トイレ用キャビネット)を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器、トイレ用キャビネットを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器、トイレ用キャビネットを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の固定フレームを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の固定フレーム、トイレ用キャビネットの前パネルを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器のトイレ用キャビネットの下方前パネル部を着脱可能に取り付けるための支持部材及び着脱手段を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器のトイレ用キャビネットの下方前パネル部、及び下方前パネルを着脱可能に取り付けるための着脱手段を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器のトイレ用キャビネットの間口調整部材の下端側を示す図である。
以下、図1から図9を参照し、本発明の一実施形態に係るトイレ用キャビネットについて説明する。
ここで、本実施形態では、本発明に係るトイレ用キャビネットが壁掛け便器(壁掛け式の便器装置)を備えたトイレルームに適用されるものとして説明を行うが、勿論、本発明は床設置式の便器装置を備えた場合でも適用可能である。
はじめに、図1は、本実施形態の壁掛け便器2を設置したトイレルーム100の内部を示した図であり、本実施形態のトイレルーム100は、略直方形の空間で、長手方向がトイレルーム100の手前側の入口(不図示)と入口に対向する奥側の後壁(壁材)101とを結ぶ前後方向T1に沿っている。
トイレルーム100は、奥側の後壁101と、後壁101の幅方向T2の一方と他方の一対の側壁102と、出入口用の扉が設けられた前壁(不図示)と、床構造103とを備えて構成されている。
また、トイレルーム100は、図2に示すように、各角部に建築部材の柱材の隅柱104を設けて構成され、後壁101の壁裏には、幅方向T2の両角部に設けられた左右一対の隅柱104に架け渡すようにして補強下地(補強受け木)105が配設されている。また、各隅柱104には柱側受け木106が取り付けられている。柱側受け木106は、上下方向に沿って延設されている。
なお、本実施形態において、上下方向T3は天地方向であり、幅方向T2はトイレルーム100の入口側から後壁101に向かって左右を結ぶ横方向を意味する。
そして、トイレルーム100には、図1から図3に示すように、トイレ用キャビネット3や便器本体4などを備えてなる壁掛け便器2が設置され、奥側の後壁101に一体にトイレ用キャビネット3が設けられ、トイレ用キャビネット3の前パネル3aから便器本体4が片持ち状態で前方に突き出すように設けられている。
具体的に、本実施形態の壁掛け便器装置2は、便器本体4、便座5及び便蓋6と、便器本体4及びロータンク7等を支持する固定フレーム8と、便器本体4に水を供給するロータンク7及び給水管9からなる給水部10と、便器本体4から排水本管11に排水を排出するための排水部12と、固定フレーム8、給水部10、排水部12等を収容するトイレ用キャビネット3とを備えて構成されている。
便器本体4は、図4に示すように、上部が開口した凹状のボウル部4aを有する陶器などの容器であり、ボウル部4aの底部に汚物等を排出する排水孔(排水口)4bを備えて形成されている。
図1から図3に示すように、便座5は、便器本体4の上に配設され、使用者が着座する部材であり、便蓋6は、便器本体4のボウル部4aの上部開口を覆う蓋材であり、それぞれ、便器本体4の後方側に配されたヒンジ部で接続され、ヒンジ部の幅方向T2に沿う回動軸周りに回動可能、ひいては便器本体4のボウル部4aを開閉可能に設けられている。
固定フレーム8は、図4及び図5(図1から図3)に示すように、便器本体4の後端側を接続して便器本体4を片持ち状態で支持するとともにロータンク7(給水部10)を支持するフレーム本体部15と、フレーム本体部15を隅柱104、補強下地105、柱側受け木106などの建築部材に接続して支持するための接続支持部16とを備えて構成されている。
フレーム本体部15は、幅方向T2に所定の間隔をあけて立設された一対の縦材(縦桟)17、18と、一対の縦材17、18の上端部側に接続し、幅方向T2に延設された横材(上桟)19と、横材19よりも下方に配設され、一端を一方の縦材17に、他端を他方の縦材18にそれぞれ接続して幅方向T2に沿って架設された連結横材(下桟)20とを備えている。
フレーム本体部15は、例えば、縦材17、18が角鋼管、横材19がL字アングル、連結横材20がコの字型板金を用いて形成されている。なお、横材19は必ずしもL字アングルでなくてもよく、例えば、L字以外のアングル(他の形鋼材:鋼材に限定する必要もない)であってもよい。
本実施形態のフレーム本体部15は、横材19のL字アングルの一片部19a側をその板面を前後方向T1に向け、一対の縦材17、18の前面に面接触するように配し、他片部19b側をその板面を上下方向T3に向け、一対の縦材17、18の上端に当接するように配しつつ、溶接やボルト接合などの適宜手段を用いて、一対の縦材17、18に一体に接続固定されている。
フレーム本体部15は、横材19が一対の縦材17、18の間隔よりも大きな幅寸法(長さ)で形成され、横材19の一端部側が一方の縦材17よりも幅方向T2外側に、横材19の他端部側が他方の縦材18よりも幅方向T2外側にそれぞれ延出して形成されている。これにより、フレーム本体部15は、略鳥居形を呈するように形成されている。
また、フレーム本体部15は、一対の縦材17、18のそれぞれの所定の高さ位置に、便器固定ボルト21が前方に突出して取り付けられている。これにより、フレーム本体部15は、便器本体4の後端側に設けられたボルト挿通孔に便器固定ボルト21を挿通しナットを締結することによって、フレーム本体部15の前方側に配された便器本体4を片持ち状態で接続して支持するように構成されている。
フレーム本体部15には、ロータンク7を支持するタンク支持部材22が着脱可能に取り付けられている。
タンク支持部材22は、フレーム本体部15の後方側でロータンク7を載置台22a上に載置して支持するように形成されており、例えば、一対の縦材17、18にそれぞれ穿設されたボルト挿通孔にボルト接合するなどし、フレーム本体部15の後方側に配設されている。
本実施形態においては、一対の縦材17、18にそれぞれ、上下方向T3に所定の間隔をあけて複数のボルト挿通孔が設けられ、任意のボルト挿通孔を用いてボルト接合することにより、タンク支持部材22の載置台22aの高さ位置ひいてはロータンク7の設置位置を任意に調節できるように構成されている。
フレーム本体部15には、図3から図5に示すように、便器本体4の排水孔4bと、排水本管11に繋がる排水本管接続部23とを接続するための排水管接続部材24が取り付けられている。
排水管接続部材24は、一対の縦材17、18にそれぞれ両側端部を接続して一対の縦材17、18の間に架設される固定板部25を備えている。また、排水管接続部材24は、略円筒状に形成され、固定板部25の中央を貫通するように一体に設けられ、フレーム本体部15の前方側に突出して配された便器排水孔接続部26を便器本体4の排水孔4bに嵌合して固定し、フレーム本体部15の後方側に突出して配された配管接続部27に配管28を嵌合して固定し、便器本体4の排水孔4bと排水本管11とを接続して連通させるように構成されている。
フレーム本体部15を隅柱104、補強下地105、柱側受け木106などの建築部材に接続して支持するための接続支持部16は、図5(図2から図4)に示すように、フレーム本体部15の一対の縦材17、18の下端部をトイレルーム100の床構造103に接続するための下側接続部30と、フレーム本体部15の横材(上桟)19を後方の壁裏の建築部材(104、105、106)に接続するための上側接続部31とを備えている。
なお、本実施形態における「補強木」、「補強下地」、「柱側受け木」は必ずしも木材、木質材でなくてもよく、それぞれ、「補強材」、「補強下地材」、「柱側受け材」を意味する。
下側接続部30は、各縦材17、18の下端に溶接などして取り付けられた取付板30aを備え、例えば、取付板30aに貫通形成された貫通孔を通じて床構造103にビス止めするなどし、フレーム本体部15を垂直に立設した状態で支持する。
なお、下側接続部30を接続してフレーム本体部15を支持する本実施形態の床構造103は、例えば木造住宅の場合、2本の平行な大引きと、大引きの上に所定間隔をあけて一体に配設されるとともに大引きと直交して並設された複数の根太と、これら根太の上に取り付けて敷設された耐水合板と、耐水合板の上面全体に貼設された化粧板とを備えて構成されている。
また、床構造103には、上面から下面に貫通する排水管挿通孔32が所定位置に設けられている。
上側接続部31は、フレーム本体部15から後方側に間隔をあけて後壁101側に配設される補強木35と、補強木35とフレーム本体部15の横材19とを連結する連結部材36と、幅方向T2に沿って水平の横方向に延設された補強木35の両端部と後壁側の建築部材(104、105、106)とを接続して補強木35を固定するための固定具37とを備えて構成されている。
補強木35は、例えば、矩形平板状に形成され、裏面をトイレルーム100の後壁101の壁材に面接触させ、幅方向T2の長手方向を水平の横方向に向けて配設される。補強木35は、フレーム本体部15の横材19と対峙する高さ位置に配設される。補強木35は、トイレルーム100を構成する後壁101の壁材の幅寸法や左右一対の隅柱104の間隔に応じ、切断するなどして現場に適した長さに調整して使用される。
連結部材36は、例えば、全ねじボルト(一部にねじ部を備えたねじボルトであっても構わない)であり、補強木35の前面にビス止めするなどして固着した板付きナット38に一端を螺着し、フレーム本体部15の横材19の前後方向T1を向く一片部19aに貫通形成したボルト挿通孔に他端側を挿通するとともにナットを螺着して配設される。また、本実施形態では、縦材17、18よりも幅方向T2外側に延出したフレーム本体部15の横材19の両端部側(各延出部19c)にボルト挿通孔が貫通形成され、各ボルト挿通孔に前後方向T1に対向する補強木35の位置に板付きナット38が配設されている。
これにより、左右一対の全ねじボルトである連結部材36は、同高さ位置で平行に配設(並設)されるとともに、フレーム本体部15の一対の縦材17、18の間隔よりも大きな所定の間隔をあけて配設され、後壁101の壁材の所定位置に面接触した補強木35(ひいては壁裏の建築部材)とフレーム本体部15の横材19(フレーム本体部15の上端部側)とを連結する。
また、このとき、左右一対の連結部材36の間の幅方向T2の間隔、及びフレーム本体部15と後壁101の間の前後方向T1の間隔は、左右一対の連結部材36の間を通してロータンク7を斜めにすることなく上下に出し入れできる寸法とされている。
さらに、連結部材36が全ねじボルトであることにより、補強材35とフレーム本体部15の前後方向T1の間隔を自在に調節(調整)することが可能になる。これにより、フレーム本体部15の設置位置ひいては便器本体4の設置位置を自在に調節することが可能になる。さらに、後壁101に不陸がある場合など、一対の連結部材36の長さをそれぞれ調節することで、好適に補強材35及びフレーム本体部15を位置決めして配設することが可能になる。
固定具37は、例えば、補強木35の両端部側にそれぞれ接続し、補強木35の各端部と建築部材(104、105、106)とを接続するための固定金具であり、補強木35の一端部又は他端部に接続する補強木側接続部40と、建築部材の壁材101を通じて壁裏に配された建築部材(補強下地105や柱側受け木106)に接続する壁側接続部41と、建築部材の柱材(隅柱104)に接続する柱側接続部42とを備えている。
そして、補強木35に連結部材36を介してフレーム本体部15が接続することで、フレーム本体部15の一対の縦材17、18に後端部側をボルト接続して便器本体4を設け、フレーム本体部15の後方側にタンク支持部材22を取り付け、ロータンク7を載置して設けた場合であっても、フレーム本体部15ひいては固定フレーム8によって便器本体4、ロータンク7を好適に支持して配設することができる。
図3、図5に示すように、フレーム本体部15に取り付けられた排水管接続部材24の便器排水孔接続部26に便器本体4の排水孔4bが嵌合して接続され、排水管接続部材24の配管接続部27ひいては便器本体4の排水孔4bと、排水本管11とが、蛇腹管やエルボ管、直管などの配管28を用い、また、床構造103の排水管挿通孔32を通じて接続される。
一方、本実施形態のトイレ用キャビネット3は、図1から図5、図6に示すように、フレーム本体部15に支持させ、便器本体4とフレーム本体部15の間に後壁101と平行に配設されて前面(化粧面)を形成する前パネル3aと、上面を形成し、前パネル3aと後壁101との間の空間を閉塞するカウンターパネル(天板)3bとを備えて構成されている。これにより、トイレ用キャビネット3内に、固定フレーム8、ロータンク7等の給水部10、配管28等の排水部12が収容される。
カウンターパネル3bは、幅方向T2に所定の間隔をあけて補強木35に取り付けられた2つのヒンジ部49に接続され、ヒンジ部49の幅方向T2に沿う回動軸周りに回動可能、すなわち、トイレ用キャビネット3の上部開口を開閉可能に設けられている。
なお、カウンターパネル3bは、着脱可能、すなわち取り外し可能に設けられてトイレ用キャビネット3の上部開口を開閉できるように構成されていてもよい。
本実施形態の前パネル3aは、上方前パネル部3cと、上方前パネル部3cの下方で便器本体4の両側部側に配設される左右一対の下方前パネル部3d、3eとに分割形成されている。
上方前パネル部3cは、略方形平板状の一枚の板材であり、固定フレーム8のフレーム本体部15の一対の縦材17、18に固定して設けられるとともに、概略、便器本体4から上方の部分の前パネル3aを形成するように配設されている。
左右一対の下方前パネル部3d、3eは、それぞれ略方形平板状に形成され、上方前パネル部3cと上下方向T3に隣接し、便器本体4の側方の前パネル3aを形成するように配設されている。
より具体的に、本実施形態の前パネル3aにおいては、図1に示すように、上方前パネル部3cと左右一対の下方前パネル部3d、3eがそれぞれ略方形平板状に形成され、上方前パネル部3cの下端と左右一対の下方前パネル部3d、3eのそれぞれの上端とが隣接し(突き合わされ)、この隣接部分に、幅方向T2に沿う水平の横方向に直線状に延びる横分割線S1が形成されるように、上方前パネル部3c、左右一対の下方前パネル部3d、3eが配設されている。
また、このとき、上方前パネル部3cの下端と左右一対の下方前パネル部3d、3eのそれぞれの上端とが隣接して形成される横分割線S1が、便器本体4の上端よりも下方に配されるように、上方前パネル部3c、左右一対の下方前パネル部3d、3eが設けられて前パネル3aが形成されている。
さらに、左側の下方前パネル部3dと右側の下方前パネル部3eとの幅方向T2の間には、言い換えると、便器本体4の後方側には、フレーム本体部15の一対の縦材17、18に接続した便器本体4の後端部側を囲繞するように、且つ、上方前パネル部3cの下端と上端とが隣接し、左右の各下方前パネル部3d、3eと側端同士がそれぞれ隣接するようにして、便器後方パネル部3fが配設されている。
この便器後方パネル部3fは、上方前パネル部3c、左右一対の下方前パネル部3d、3eと、前面のパネル面が面一(略面一)となるように配設され、上方前パネル部3c、左右一対の下方前パネル部3d、3eとともに前パネル3aを形成している。また、便器後方パネル部3fの上端と上方前パネル部3cの下端とが隣接して、幅方向T2に沿う水平の横方向に直線状に延び、便器本体4の上端よりも下方に配される前記横分割線S1が形成されている。さらに、便器後方パネル部3fの上端と左右一対の下方前パネル部3d、3eのそれぞれの側端とが隣接して、上下方向T3に直線状に延びる縦分割線S2が形成されている。
なお、便器後方パネル部3fは単数で形成されていても、複数に分割して形成されていてもよい。
図6から図8に示すように、固定フレーム8のフレーム本体部15には、排水管接続部材24の前方に重なるような形で板状の支持部材50が取り付けられている。また、各下方前パネル部3d、3eと支持部材50、且つ各下方前パネル部3d、3eと上方前パネル部3cにはそれぞれ、所定位置に下方前パネル3d、3eを着脱可能に支持部材50に取り付け、便器本体4の側方の前パネル3aを形成するように配設するための着脱手段51が設けられている。
各下方前パネル部3d、3eと上方前パネル部3cを着脱可能に取り付けるための着脱手段51としては、例えば、互いに係合するダボ穴51aとダボ51bが用いられている。
各下方前パネル部3d、3eと支持部材50を着脱可能に取り付けるための着脱手段としては、例えば、支持部材50に取り付けられたローラー(ローラキャッチャ)やマグネット、ボールなどのキャッチャ本体51cと、各下方前パネル部3d、3eに取り付けられたストライク51dが用いられている。なお、着脱手段51は、着脱可能であれば、マジックテープ(登録商標)などであってもよく、必ずしも本実施形態のように構成されていなくてもよい。
また、本実施形態では、給水部10の構成要素である止水栓(不図示)が下方前パネル部3d(3e)の後方に収容されている。
そして、上記構成からなる本実施形態のトイレ用キャビネット3においては、前パネル3aを上方前パネル部3cと便器本体4の両側部側の左右一対の下方前パネル部3d、3eとに分割形成し、トイレルーム100に入った際に目に入りやすい上方前パネル部3cを固定して設け、便器本体4の両側部側で目に入りにくい下方前パネル部3d、3eを着脱可能に設けることにより、好適に意匠性を確保することができる。
また、上方前パネル部3cを固定して設けた場合であっても、下方前パネル部3d、3eが取り外せることで、この部分を点検口とすることができ、トイレ用キャビネット3の内部の止水栓等の操作や、コンセント周りの清掃、収容部品/装置の点検、メンテナンスなどを好適に行うことができる。
よって、本実施形態のトイレ用キャビネット3によれば、意匠性、機能性、利便性等に優れたトイレ用キャビネット3を実現することが可能になる。
本実施形態のトイレ用キャビネット3においては、給水部10の構成要素である止水栓が下方前パネル部3d(3e)の後方に収容されていることにより、別途点検口を設ける必要がなく、下方前パネル部3d(3e)を取り外して容易に止水栓を操作することが可能になる。
ここで、本実施形態のトイレ用キャビネット3においては、図1、図2、図4、図6に示すように、前パネル3aと前パネル3aの側方の壁材(側壁102)との間の隙間を閉塞するように前パネル3aに上端側と下端側を支持させて間口調整部材52を備えている。
前パネル3aの上方前パネル部3cを固定フレーム8のフレーム本体部15に固定して設けた場合、例えば、上方前パネル部3cをフレーム本体部15に固定して取り付けた後に、上方前パネル部3cと後壁101の間に上方から間口調整部材52を挿入するとともに前記隙間を閉塞するように所定位置に位置決めし、間口調整部材52の上端側と下端側とを前パネル3a等に固着して間口調整部材52を所定位置に設置することになる。
このとき、上方前パネル部3cと後壁101の間に上方から間口調整部材52を挿入してから、間口調整部材52の下端側を固定金具(固定具)で固定することが難しくなる。
これに対し、本実施形態では、図9に示すように、間口調整部材52の下端側に、下端から上方に延びる固定具挿入スリット部53aと、固定具挿入スリット部53aから横方向に延びる位置決めスリット部53bとからなる切り欠き部53を予め設けて、間口調整部材52を形成する。
そして、上方前パネル部3cと後壁101の間に上方から間口調整部材52を挿入する際に、切り欠き部53の固定具挿入スリット部53aに下端側を固定する固定金具を挿通させ、さらに固定金具を位置決めスリット部53b内で移動させつつ、間口調整部材52を横方向にスライドさせ、間口調整部材52を所定位置に位置決めする。
これにより、前パネル3aの上方前パネル部3cを固定フレーム8のフレーム本体部15に固定して設けた場合であっても、容易に間口調整部材52を設置することができる。すなわち、好適な施工性を確保することが可能になる。
以上、本発明に係るトイレ用キャビネットの一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
2 壁掛け便器(壁掛け式の便器装置)
3 トイレ用キャビネット
3a 前パネル
3b カウンターパネル
3c 上方前パネル部
3d 下方前パネル部
3e 下方前パネル部
3f 便器後方パネル部
4 便器本体
7 ロータンク
8 固定フレーム
10 給水部
12 排水部
15 フレーム本体部
16 接続支持部
17 縦材
18 縦材
19 横材(L字アングル)
20 連結横材
22 タンク支持部材
30 下側接続部
31 上側接続部
35 補強木
36 連結部材(全ねじボルト)
37 固定具
50 支持部材
51 着脱手段
51a ダボ穴
51b ダボ
51c キャッチャ本体
51d ストライク
52 間口調整部材
53 切り欠き部
53a 固定具挿入スリット部
53b 位置決めスリット部
100 トイレルーム
101 後壁(壁材、建築部材)
102 側壁
103 床構造
104 隅柱(柱材、建築部材)
105 補強下地(補強受け木、建築部材)
106 柱側受け木(受け木、建築部材)
H 収容空間
S1 横分割線
S2 縦分割線
T1 前後方向
T2 幅方向
T3 上下方向

Claims (5)

  1. トイレルームの壁材に隣接して設けられ、便器本体に対して給排水するための給水部及び排水部を収容するトイレ用キャビネットであって、
    前面を形成する前パネルと、上面を形成するカウンターパネルと、前記壁材との前後方向の間に所定の間隔をあけて設けられた固定フレームと、を備え、
    前記前パネルが、上下に分割形成され、上方前パネル部と、前記上方前パネル部の下方で前記便器本体の両側部側に配設される左右一対の下方前パネル部とを有し、
    前記上方前パネル部が前記固定フレームに固定して設けられ、
    前記下方前パネル部が前記下方前パネル部を支持する支持部材に具備された着脱手段によって着脱可能に設けられ
    前記支持部材は、前記上方前パネル部の下方に設けられて前記前パネルの一部を形成する板状の部材である、トイレ用キャビネット。
  2. 前記給水部の構成要素である止水栓が前記下方前パネル部の後方に収容されている、請求項1に記載のトイレ用キャビネット。
  3. 前記前パネルと前記前パネルの側方の壁材との間の隙間を閉塞するように前記前パネルに上端側と下端側を支持させて配設される間口調整部材を備え、
    前記間口調整部材は、下端側に、下端から上方に延びる固定具挿入スリット部と、前記固定具挿入スリット部から横方向に延びる位置決めスリット部とからなる切り欠き部が設けられている、請求項1または2に記載のトイレ用キャビネット。
  4. 前記下方前パネル部は、前記支持部材及び前記上方前パネル部に着脱可能に設けられる、請求項1~3のいずれか一項に記載のトイレ用キャビネット。
  5. 前記着脱手段は、前記下方前パネル部の後面に設けられている、請求項1~4のいずれか一項に記載のトイレ用キャビネット。
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