JP2021070968A - 遮音床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッキプレートの梁に対する上下位置の調整を容易にかつ低コストで実現することができる遮音床構造の提供。【解決手段】遮音床構造1は、隣接する床の床面46よりも低い低床面47を有する床の構造であって、前後の梁2の下端部間を架け渡すように設けられるデッキプレート3と、梁2とデッキプレート3とを接続する接続具4と、デッキプレート3上に打設されたコンクリートからなるコンクリート体6とを備える。コンクリート体6は、デッキプレート3に沿って設けられて低床面47を上面とする床部36と、床部36の外縁部に上方へ延出して設けられる立ち上がり部37とを有する。接続具4は、梁2に固定部材25により固定される固定片18と、デッキプレート3が固定される被固定片17とを有し、固定片18と被固定片17が互いに固定されてなる。【選択図】図3

Description

本発明は、建物の階下への遮音性を向上させた遮音床の構造に関するものである。
ALCやプレキャストコンクリートなどの乾式による二重床構造の場合、上側に配置される床部の外縁部と下側に配置される床部の外縁部との間の遮音性の確保が困難である。一方、現場打ちコンクリートなどの湿式によって二重床の下側の床部を形成する場合、デッキプレートを梁などの躯体に溶接したり、鉄筋を現場で組んだりするので、多くの工程と手間がかかる。
下記特許文献1には、床にコンクリートスラブを設ける際に用いられるデッキプレートパネルとこのデッキプレートパネルを用いた床構造が開示されている。この床構造のデッキプレートパネルは、方形のデッキプレート部と、デッキプレート部を梁に固定するための接続部材とを有し、接続部材が梁にボルトナットで固定される。なお、接続部材は、梁への取付位置によって形状が異なっている。
特許第5755458号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、デッキプレートパネルの梁への取付位置によって接続部材の形状が異なるので、形状の全く異なる複数種の接続部材を製造する必要がある。しかも、接続部材が一体形成されているので、接続部材の製造にコストと手間がかかる。また、特許文献1に記載の発明では、接続部材は、デッキプレートパネルの梁への取付位置が梁よりも下方になることを想定していない。つまり、デッキプレートパネルを用いたコンクリートスラブの下面を梁の下端よりも下方に位置するように形成することができず、コンクリートスラブの深さが限定されてしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、デッキプレートの梁に対する上下位置の調整を容易にかつ低コストで実現することができる遮音床構造を提供することにある。また、他の目的は、デッキプレートを梁よりも下方に配置することができる遮音床構造を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る遮音床構造は、隣接する床面よりも低い低床面を有する床の構造であって、隣接する梁の下端部間を架け渡すように設けられるデッキプレートと、前記梁と前記デッキプレートとを接続する接続具と、前記デッキプレート上に打設されたコンクリートからなり、前記デッキプレートに沿って設けられて前記低床面を上面とする床部と、前記床部の外縁部に上方へ延出して設けられる立ち上がり部とを有するコンクリート体とを備え、前記接続具は、前記梁に固定部材により固定される固定片と、前記デッキプレートが固定される被固定片とを有し、前記固定片と前記被固定片が互いに固定されてなることを特徴とする。
また、本発明に係る遮音床構造は、前記接続具は、前記遮音床構造の下階に設けられる界壁を前記梁に接続する界壁接続片を有することを特徴とする。
また、本発明に係る遮音床構造は、前記梁に設けられ、前記遮音床構造の下階の天井を吊り下げる吊具が設けられる吊具受けを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る遮音床構造は、前記吊具受けは、前記隣接する梁それぞれに接続される板状の接続片と、前記接続片間を架け渡すように設けられる本体片とを有し、前記接続片の板面はそれぞれ、前記梁に接続される一端部から前記本体片と接続される他端部へ向けて、下方へ延出した後に互いに接近する方向へ延出し、さらに下方へ延出して形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る遮音床構造は、前記床部および前記立ち上がり部にわたって内蔵され、複数の鉄筋が予め組み付けられてなる鉄筋ユニットを備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る遮音床構造は、前記固定部材は、ボルトと、前記ボルトにねじ込まれるナットとを有することを特徴とする。
本発明に係る遮音床構造によれば、隣接する床の床面よりも低い低床面のコンクリート体が立ち上がり部を有しているので、下階への遮音性を確実に確保することができる。この遮音床構造では、デッキプレートと梁とを接続する接続具は、梁に固定される固定片と、デッキプレートが固定される被固定片とを有し、固定片と被固定片とが互いに固定されてなる部材である。従って、デッキプレートの梁に対する上下位置を調整する際には、固定片に対する被固定片の固定位置が上下に異なる複数種の接続具から選択された一の接続具を用いればよいので、容易に前記上下位置を変更することができ、上下位置の変更にかかるコストを低減することができる。また、固定片に対する被固定片の固定位置を調整することで、デッキプレートを梁の下端部よりも下方へ容易に配置することができる。
また、本発明に係る遮音床構造によれば、接続具が下階に設けられる界壁を梁に接続する界壁接続片を有するので、界壁を容易に設置することができる。
また、本発明に係る遮音床構造によれば、下階の天井を吊り下げる吊具が設けられる吊具受けを備えるので、下階に吊天井を容易に設置することができる。
また、本発明に係る遮音床構造によれば、吊具受けは、隣接する梁それぞれに接続される接続片と、接続片間に架け渡される本体片とを有している。接続片の板面はそれぞれ、梁に接続される側の一端部から本体片が接続される側の他端部へ向けて、梁側から下方へ延出した後に互いに接近する方向へ延出し、さらに下方へ延出して形成されている。従って、隣接する梁間において、吊具が設けられる本体片の両端部が梁よりも内側に配置される。本体片の両端部が梁よりも内側に配置されることで、梁の真下に界壁が設けられる場合、その界壁の上端部と本体片とが振動した際に接触するのを抑制することができる。
また、本発明に係る遮音床構造によれば、複数の鉄筋を予め組み付けて形成した鉄筋ユニットを備えるので、遮音床を作る際に現場で鉄筋を組み付ける手間を省くことができる。
さらに、本発明に係る遮音床構造によれば、接続具を梁に固定する固定部材がボルトおよびナットであるので、接続具の梁への固定を容易にかつ確実に行うことができる。
本発明の遮音床構造の一実施例を示す概略縦断面図である。 図1の遮音床構造が適用される箇所を示す間取り図である。 図1の概略A部拡大図である。 図1の概略B部拡大図である。 図1の遮音床構造に用いられる接続具を示す概略斜視図である。 図5の接続具を示す概略斜視図であり、図5とは異なる方向から見た状態を示している。 図5の接続具を示す概略斜視図であり、図5および図6とは異なる方向から見た状態を示している。 図1の遮音床構造に用いられる吊具受けを示す概略斜視図である。 図1の遮音床構造のデッキプレートが設けられる梁に別の界壁が設置された状態を示す概略縦断面図である。 図9の別の界壁を梁に接続する取付具を示す概略斜視図である。 図10の取付具を示す分解斜視図である。
以下、本発明の遮音床構造の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図4は、本発明の遮音床構造の一実施例を示す図であり、図1は概略縦断面図、図2は間取り図、図3は図1の概略A部拡大図、図4は図1の概略B部拡大図である。なお、以下の説明においては、図1の紙面における左右方向を前後方向(右側が前方)とし、図1の紙面における上下方向を上下方向とし、図1における紙面と直交方向を左右方向(手前側を左方)とする。
本実施例の遮音床構造1は、隣接する梁2,2間を架け渡すように設けられるデッキプレート3と、梁2とデッキプレート3とを接続する接続具4と、デッキプレート3上に載置される鉄筋ユニット5と、デッキプレート3上に設けられるコンクリート体6と、梁2に設けられる吊具受け7とを備え、隣接する床面よりも低い床面を有する床の構造である。なお、本実施例では、ホテルなどの宿泊施設の2階以上の各客室8の水廻り領域に適用される場合について説明する。
図2に示されるように、客室8は、前後方向を長手方向とする上面視略長方形状に形成されており、前壁部に扉9が開閉可能に設けられ、後壁部に窓10が設けられる。客室8の前側の右隅部には、前述した水廻り領域が配置される。本実施例の水廻り領域は、洗面所11、トイレ12、パイプスペース13およびシャワールーム14を有している。この水廻り領域の床部に、本実施例の遮音床構造1が適用される。
本実施例の遮音床構造1では、複数のデッキプレート3が用いられる。各デッキプレート3は、前後に隣接する梁2,2の下端部間を架け渡すように設けられる。前後の各梁2は、上下に離隔して配置される一対のフランジ15,15と、一対のフランジ15,15を接続するウェブ16とを有するH形鋼から構成されており、左右方向へ沿って配置される。デッキプレート3は、前端部が前側の梁2の下側のフランジ15の後端部に後述する接続具4を介して接続されると共に、後端部が後側の梁2の下側のフランジ15の前端部に接続具4を介して接続される。この際、複数のデッキプレート3は、左右方向に並べられて配置される。
図5から図7は、接続具を示す概略斜視図であり、それぞれ異なる方向から見た状態を示している。接続具4は、デッキプレート3が固定される被固定片17と、梁2に固定される固定片18とを有している。被固定片17は、縦断面略L字形の板状に形成されており、板状の一片19と、この一片19に対して垂直に配置される板状の他片20とを有している。被固定片17の一片19には、上下方向へ貫通して円形穴21が複数形成されている。複数の円形穴21は、左右方向に互いに間隔をあけて配置されている。固定片18は、縦断面略L字形で長さが被固定片17よりも短い板状に形成されており、板状の一片22と、この一片22に対して垂直に配置される板状の他片23とを有している。固定片18の一片22には、上下方向へ貫通して円形穴24が形成されている。なお、本実施例の接続具4では、複数(図示例では五つ)の固定片18を有している。
接続具4は、固定片18と被固定片17とが互いに固定されてなる。典型的には、固定片18の他片23と被固定片17の他片20とが溶接などにより固定される。固定片18と被固定片17との固定時において、複数の固定片18は、被固定片17に対してその長さ方向に互いに間隔をあけて配置される。また、固定片18は、その他片23が一片22から下方へ延出するように配置され、被固定片17は、その他片20が一片19から上方へ延出するように配置される。この際、固定片18の一片22と被固定片17の一片19とは、互いに逆方向へ延出するように配置される。さらに、固定片18の他片23は、その先端部が被固定片17の一片19よりも下方へ延出して配置される。なお、本実施例では、被固定片17の長さ方向両端部に配置される固定片18は、他の固定片18よりも短く形成されている。
接続具4の前後の梁2それぞれへの固定は、固定部材25によりなされる。本実施例の固定部材25は、ボルト26と、このボルト26にねじ込まれるナット27とを有している。ここでは、後側の梁2に接続具4が固定される場合について説明する。図3に示されるように、接続具4は、その固定片18の一片22が梁2の下側のフランジ15の前端部に載せ置かれる。この状態において、固定片18の一片22の円形穴24およびフランジ15に形成された貫通穴にボルト26が差し込まれ、そのボルト26にナット27をねじ込むことで、接続具4が梁2に固定される。この際、接続具4は、被固定片17が固定片18の前側に配置され、固定片18の他片23が一片22から下方へ延出するように配置される。一方、前側の梁2への接続具4の固定は、後側の梁2への接続具4の固定と同様にしてなされる。これにより、前側の梁2に固定された接続具4と後側の梁2に固定された接続具4とは、被固定片17が互いに対応するように配置される。
接続具4へのデッキプレート3の固定は、たとえば、ボルトナットによりなされる。具体的には、デッキプレート3は、前端部が前側の接続具4の被固定片17の一片19に載せ置かれると共に、後端部が後側の接続具4の被固定片17の一片19に載せ置かれる。この状態において、デッキプレート3の前端部に形成された貫通穴および被固定片17の円形穴21にボルトが差し込まれ、そのボルトにナットがねじ込まれることで、デッキプレート3の前端部が前側の接続具4に固定される。一方、デッキプレート3の後端部に形成された貫通穴および被固定片17の円形穴21にボルトが差し込まれ、そのボルトにナットがねじ込まれることで、デッキプレート3の後端部が後側の接続具4に固定される。これにより、各デッキプレート3は、接続具4を介して前後の梁2に固定される。
本実施例では、前側の梁2に固定される接続具4は、前述した固定片18および被固定片17に加えて、遮音床構造1が用いられる階の下階に設けられる界壁28を梁2に接続する界壁接続片29を有している。界壁接続片29は、縦断面略L字形で長さが被固定片17よりも短い薄板状に形成されており、板状の一片30と、この一片30に対して垂直に配置される板状の他片31とを有している。なお、本実施例の接続具4では、複数(図示例では五つ)の界壁接続片29を有している。複数の界壁接続片29はそれぞれ、固定片18に溶接などで固定される。この際、界壁接続片29は、他片31が被固定片17の一片19とは逆方向に延出するようにして、一片30の先端部が固定片18の他片23の先端部の被固定片17との固定面に固定される。これにより、界壁接続片29と固定片18とは、略コ字形状に配置される。図示例では、前側の梁2に固定される接続具4であるので、界壁接続片29は、一片30から他片31が前方へ延出するように配置される。
界壁接続片29への界壁28の固定は、ネジなどによりなされる。界壁28は、前述した客室8の前壁部であり、面材32が固定される枠状の界壁フレーム33を有している。界壁28は、界壁フレーム33の上側のランナー34が界壁接続片29の他片31の下面に当接した状態で固定される。これにより、界壁28は、接続具4を介して梁2に固定される。
鉄筋ユニット5は、複数の鉄筋35が予め所定形状に組み付けられてなり、本実施例では、複数の鉄筋35を組み付けて有底角筒型の篭状に形成されている。この有底角筒状の鉄筋ユニット5は、底部が下方に配置された状態で、複数の脚部を介してデッキプレート3上に配置される。脚部を介してデッキプレート3上に配置されるので、デッキプレート3と鉄筋ユニット5の底部との間には、隙間が形成される。
コンクリート体6は、デッキプレート3上に打設されたコンクリートからなる。本実施例のコンクリート体6は、デッキプレート3に沿って設けられる床部36と、この床部36の外縁部に上方へ延出して設けられる立ち上がり部37とを有し、上方へ開口した有底角筒状に形成される。床部36は、これに隣接する床部(本実施例では客室8の水廻り領域よりも後側の空間39の床部)38よりも下方に配置される。立ち上がり部37は、床部36が隣接する床部38よりも下方に配置されることで生じる床部36と床部38との隙間を閉塞するように配置される。なお、コンクリート体6は、デッキプレート3上に鉄筋ユニット5が配置された状態で、デッキプレート3にコンクリートを打設して形成されるので、床部36および立ち上がり部37にわたって鉄筋ユニット5が内蔵される。
図1および図3に示されるように、コンクリート体6の床部36の上方の一部には、束部40を介して床部材41が設けられる。床部材41は、最も上側に配置されて客室8内に露出する床仕上げ材42を有している。コンクリート体6上部の床部材41の床仕上げ材42と、前記空間39の床部材43の床仕上げ材44とは、連続して形成される。そのため、水廻り領域の床面45とこれに隣接する前記空間39の床面46とは、面一に形成される。このようにして、本実施例の遮音床構造1は、隣接する床の床面46よりも低いコンクリート体6の床部36上面である低床面47を有する床の構造であって、コンクリート体6の上部に束部40を介して床部材41が設けられることで二重床とされる。
吊具受け7は、本実施例の遮音床構造1が用いられる階の下階の天井を吊り下げる吊具48が設けられるものであって、吊具48の受け部材である。図8は、本実施例の遮音床構造に用いられる吊具受けを示す概略斜視図である。本実施例の吊具受け7は、隣接する梁2それぞれに接続される板状の一対の接続片49,49と、接続片49,49間を架け渡すように設けられる本体片50とを有している。
前後一対の接続片49,49の内、前側の接続片49の板面は、上端部から下端部へ向けて、下方へ延出した後に後方へ延出し、さらに下方へ延出して形成されている。一方、後側の接続片49の板面は、上端部から下端部へ向けて、下方へ延出した後に前方へ延出し、さらに下方へ延出して形成されている。このようにして、前後一対の接続片49,49は、L字形状に形成された後さらにL字形状に形成されている。前後一対の接続片49,49の上端部は、右方へ屈曲されて形成されており、その屈曲部には上下方向へ貫通して円形穴51が形成されている。前後一対の接続片49,49は、円形穴51が形成された屈曲部が梁2への接続部とされ、下端部同士が後述する本体片50により接続される。従って、両接続片49の板面はそれぞれ、梁2に接続される一端部から本体片50と接続される他端部へ向けて、下方へ延出した後に互いに接近する方向へ延出し、さらに下方へ延出して形成されている。
本体片50は、一対のリップ溝形鋼(C形鋼)52,52と、リップ溝形鋼52に設けられる板材53とを有している。一対のリップ溝形鋼52,52にはそれぞれ、リップ部を架け渡すように略四角形状の板材53が複数固定される。この際、複数の板材53は、リップ溝形鋼52の長さ方向に互いに間隔をあけて配置される。本体片50は、両リップ溝形鋼52が接続片49,49同士を接続する。具体的には、左側のリップ溝形鋼52の前端部と前側の接続片49の左面の下端部とが固定されると共に、左側のリップ溝形鋼52の後端部と後側の接続片49の左面の下端部が固定される。また、右側のリップ溝形鋼52の前端部と前側の接続片49の右面の下端部とが固定されると共に、右側のリップ溝形鋼52の後端部と後側の接続片49の右面の下端部とが固定される。この際、両リップ溝形鋼52,52のリップ部間の開口が互いに逆方向へ開口するように配置される。
吊具受け7の梁2への固定は、たとえば、ボルトナットによりなされる、具体的には、吊具受け7は、前側の接続片49の屈曲部が前側の梁2の下側のフランジ15下面に当接した状態で、フランジ15に形成された貫通穴および屈曲部の円形穴51にボルトが差し込まれ、そのボルトにナットがねじ込まれることで、前端部が前側の梁2に固定される。また、吊具受け7は、後側の接続片49の屈曲部が後側の梁2の下側のフランジ15下面に当接した状態で、フランジ15に形成された貫通穴および屈曲部の円形穴51にボルトが差し込まれ、そのボルトにナットがねじ込まれることで、後端部が後側の梁2に固定される。このようにして、吊具受け7は、前後の梁2,2間を架け渡すようにして、コンクリート体6の下方に配置される。
コンクリート体6の下方に配置される天井材54の一部は、吊具48に吊られ、この吊具48は、吊具受け7の本体片50のリップ溝形鋼52に引っ掛けられて固定される。本実施例では、コンクリート体6の下方に配置される天井材54は、前記空間39の下方の天井材55よりも下方に配置される。従って、遮音床構造1が用いられる階の下階の客室8の天井は、段付き状に形成されており、遮音床構造1の下方の天井が吊天井とされる。図1に示されるように、吊天井の下側の空間の床は、本実施例の遮音床構造1が適用される。すなわち、上側の客室8の水廻り領域と下側の客室8の水廻り領域とは、上下に対応して配置される。
ところで、本実施例では、梁2に界壁28を接続する際には接続具4が利用されたが、これに限定されるものではない。図9は、本実施例の遮音床構造のデッキプレートが設けられる梁に別の界壁が設置された状態を示す概略縦断面図である。図10および図11は、梁に別の界壁を接続するための取付具を示す図であり、図10は概略斜視図、図11は概略分解斜視図である。
本実施例の遮音床構造1では、取付具56を介して界壁57を梁2に接続してもよい。取付具56は、略コ字形の板状の取付本体片58と、この取付本体片58に設けられる略コ字形の薄板状の被覆片59とを有している。取付本体片58は、上方へ開口した略コ字形状とされ、開放両端部の上端部が略L字形状に形成されて、梁2への引っ掛け部60とされる。取付本体片58の開放両端部には、貫通穴61が形成されている。取付本体片58の底部は、前後両端部を残して開口しており、その開口62は、開放両端部の下端部に形成された開口63と連続している。被覆片59は、上方へ開口した略コ字形状とされ、開放両端部に貫通穴64が形成されている。被覆片59と取付本体片58とは、被覆片59が取付本体片58の下部を覆うようにはめ込まれ、その状態で貫通穴61,64を通してリベット68が設けられてかしめられることで互いに固定される。
取付具56の梁2への取り付けは、梁2の下側のフランジ15に引っ掛けることでなされる。この際、取付具56は、フランジ15の先端部に引っ掛けられて、開放両端部の板面が引っ掛けられる梁2の長さ方向と直交する方向へ沿うよう配置される。取付具56と界壁57との固定は、ネジなどによりなされる。界壁57は、界壁フレーム65の上側のランナー66が取付具56の被覆片59の下面に当接した状態で固定される。なお、界壁57のもう一方の界壁フレーム67は、前述したように接続具4を介して梁2に固定される。この際、接続具4は、取付具56が引っ掛けられるフランジ15の先端部とは反対側の先端部に固定される。
次に、本実施例の遮音床構造1の施工方法について説明する。本実施例の遮音床構造1は、床の一部に適用される。そのため、床の一部には、開口が形成されており、その開口に本実施例の遮音床構造1が施工される。
施工する際には、まず、前後の梁2,2に接続具4が固定部材25により固定され、左右の梁に被固定片17の円形穴21が形成されていない接続具4が固定部材25により固定される。そして、床に形成された開口を閉塞するようにして、複数のデッキプレート3が左右に並べられる。各デッキプレート3は、前端部が前側の接続具4にボルトナットで固定されると共に、後端部が後側の接続具4にボルトナットで固定される。デッキプレート3が配置された後、鉄筋ユニット5がデッキプレート3上に載置される。鉄筋ユニット5は、複数の鉄筋35を予め上方へ開口した略矩形箱型の枠状に組み付けたものであり、デッキプレート3との間に隙間を形成するように、脚部を介してデッキプレート3上に載置される。
デッキプレート3上に鉄筋ユニット5が載置された状態で、コンクリートが打設されて、上方へ開口した略矩形箱形状のコンクリート体6が形成される。前述したように鉄筋ユニット5が略矩形箱型に形成されているので、コンクリート体6の床部36および立ち上がり部37に鉄筋ユニット5が内蔵される。本実施例では、コンクリートを打設する際に用いられる型枠の内、コンクリート体6の立ち上がり部37に対応する箇所に用いられる型枠は、本実施例の遮音床構造1が適用される建物の基礎を打設する際に用いられた型枠が使用される。
複数のデッキプレート3の内、パイプスペース13に対応する箇所に設置されるデッキプレート3には、一または複数の貫通穴が形成されている。この貫通穴には、デッキプレート3上に配置された鉄筋ユニット5に固定された円筒状のボイド管が通され、その状態において、前述したようにコンクリートが打設される。これにより、コンクリート体6のパイプスペース13に対応する箇所には、給排水管などの配管が通される配管挿通穴が上下に貫通して形成される。
なお、コンクリート体6の下方に設けられる吊具受け7は、コンクリート体6の形成前に、前後の梁2に前述したように固定される。また、コンクリート体6の形成後、コンクリート体6の床部36に束部40を介して床部材41が設けられる。本実施例では、水廻り領域とその他の領域とは床仕上げ材42,44が連続しているので、客室8の床全体にわたって床仕上げ材42,44が設置される。また、界壁28は、接続具4の梁2への固定後に、接続具4を介して梁2に固定される。この際、界壁によっては、前述したように接続具4と共に取付具56が用いられる。
本実施例の遮音床構造1の場合、水廻り領域に設けられるコンクリート体6の床部36の上面が前記空間39の床の床面46よりも低い低床面47とされ、コンクリート体6の上方に束部40を介して床部材41が設けられる。従って、コンクリート体6と床部材41との間の空間に、配管を設置することができる。通常、上床部と下床部とを有する二重床構造とし、上床部と下床部との間に配管を通した場合、上階でのトイレ使用時や入浴時の音が下階居室に響く可能性があり、深夜に入浴が想定されるホテルなどでは配慮が必要である。そこで、従来では、下床部をALCで形成していたが、この場合、ALCからなる下床部が二重床に隣接する隣接床部よりも低い位置に配置されて、下床部と隣接床部との間の段差部分(二重床の上床部と下床部との間の空間の側面部)に隙間が形成され、遮音性能が大きく低下してしまう。
これに対し、本実施例の遮音床構造1では、コンクリート体6が床部36と立ち上がり部37とを有している。従って、二重床の下床部に対応する床部36がコンクリートから形成されると共に、前記隙間がコンクリートからなる立ち上がり部37によって閉塞されるので、遮音性を向上させることができる。また、本実施例の遮音床構造1の場合、デッキプレート3と梁2とは、固定片18と被固定片17とが互いに固定されてなる接続具4を介して接続される。従って、固定片18と被固定片17との固定位置が上下に異なる複数の接続具4から選択された接続具4を用いて、デッキプレート3を梁2に接続することができる。これにより、梁2に対するデッキプレート3の上下位置を容易に調整することができる。また、本実施例の遮音床構造1の場合、接続具4は、略L字形状の固定片18と略L字形状の被固定片17とが上下逆向きに固定される。従って、接続具4の梁2への固定部(一片22)よりもデッキプレート3の固定部(一片19)を下方に配置することができ、デッキプレート3を梁2よりも容易に下方に配置することができる。
また、本実施例の遮音床構造1の場合、接続具4が界壁接続片29を有するので、界壁28を梁2に容易に固定することができる。また、本実施例の遮音床構造1の場合、コンクリート体6の下方に吊具受け7が設けられるので、コンクリート体6に形成された穴に吊具48を設ける必要がなく、従来の吊具を用いて天井を吊り下げることができる。しかも、吊具受け7は、一対の接続片49,49と、接続片49,49間の下端部同士を架け渡すように設けられる本体片50とを有し、接続片49の板面はそれぞれ、梁2の接続される上端部から本体片50が接続される下端部へ向けて、梁2側から下方へ延出した後に互いに接近する方向へ延出し、さらに下方へ延出して形成されている。従って、吊具受け7の下端部を内側へ凹ませることができ、梁2の真下において、梁2のより近い位置に界壁を設置することができる。この場合、界壁の上端部と吊具受け7との間に隙間を形成して、界壁と吊具受け7とが振動した際に接触するのを抑制することができ、界壁の損傷を生じにくくすることができる。
また、本実施例の遮音床構造1の場合、鉄筋ユニット5は、複数の鉄筋35を予め所定の形状に組み付けてなる。従って、現場で鉄筋を組み付ける必要がなく、施工の手間を軽減することができる。特に、ホテルなどの宿泊施設では、各客室8の水廻り領域の大きさが同一である場合が多いので、複数の同一の鉄筋ユニット5を用意しておけばよい。さらに、本実施例の遮音床構造1の場合、接続具4を梁2に固定する固定部材25は、ボルト26とそれにねじ込まれるナット27とを有している。従って、溶接で固定する場合と比較して、容易に固定することができる。
本発明の遮音床構造は、前記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。たとえば、前記実施例では、前側の接続具4には界壁接続片29が設けられ、後側の接続具4には界壁接続片29が設けられなかったが、これに限定されるものではなく、下階の構成によって界壁接続片29の有無は適宜変更可能である。さらに、前記実施例では、ホテルなどの宿泊施設の水廻り領域に適用されたが、たとえば、天井高さを取りたいリビングや共用ホールに採用してもよい。
本発明の遮音床構造は、二重床構造の遮音床に好適に適用される。
1 遮音床構造
2 梁
3 デッキプレート
4 接続具
5 鉄筋ユニット
6 コンクリート体
7 吊具受け
17 被固定片
18 固定片
25 固定部材
26 ボルト
27 ナット
28 界壁
29 界壁接続片
35 鉄筋
36 床部
37 立ち上がり部
46 床面
47 低床面
48 吊具
49 接続片
50 本体片

Claims (6)

  1. 隣接する床面よりも低い低床面を有する床の構造であって、
    隣接する梁の下端部間を架け渡すように設けられるデッキプレートと、
    前記梁と前記デッキプレートとを接続する接続具と、
    前記デッキプレート上に打設されたコンクリートからなり、前記デッキプレートに沿って設けられて前記低床面を上面とする床部と、前記床部の外縁部に上方へ延出して設けられる立ち上がり部とを有するコンクリート体とを備え、
    前記接続具は、前記梁に固定部材により固定される固定片と、前記デッキプレートが固定される被固定片とを有し、前記固定片と前記被固定片が互いに固定されてなる
    ことを特徴とする遮音床構造。
  2. 前記接続具は、前記遮音床構造の下階に設けられる界壁を前記梁に接続する界壁接続片を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮音床構造。
  3. 前記梁に設けられ、前記遮音床構造の下階の天井を吊り下げる吊具が設けられる吊具受けを備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮音床構造。
  4. 前記吊具受けは、前記隣接する梁それぞれに接続される板状の接続片と、前記接続片間を架け渡すように設けられる本体片とを有し、
    前記接続片の板面はそれぞれ、前記梁に接続される一端部から前記本体片と接続される他端部へ向けて、下方へ延出した後に互いに接近する方向へ延出し、さらに下方へ延出して形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の遮音床構造。
  5. 前記床部および前記立ち上がり部にわたって内蔵され、複数の鉄筋が予め組み付けられてなる鉄筋ユニットを備える
    ことを特徴する請求項1〜4のいずれか1項に記載の遮音床構造。
  6. 前記固定部材は、ボルトと、前記ボルトにねじ込まれるナットとを有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遮音床構造。
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