JP2004183381A - 点検口枠 - Google Patents

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JP2004183381A JP2002353428A JP2002353428A JP2004183381A JP 2004183381 A JP2004183381 A JP 2004183381A JP 2002353428 A JP2002353428 A JP 2002353428A JP 2002353428 A JP2002353428 A JP 2002353428A JP 2004183381 A JP2004183381 A JP 2004183381A
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Kengo Shoji
賢吾 庄司
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Abstract

【課題】脱衣室床の開口に、現場造作を必要とすることなく、簡単に点検口枠を取り付ける。
【解決手段】点検口枠1は、脱衣室の開口に8に取り付けるものであり、枠本体3、脱衣室床7の上面に引っ掛けるための水平片4を有する上側枠2と、枠本体3と、脱衣室床7の下面に当接する当接片15を有する下側枠11とからなり、水平片4と当接片15で脱衣室床7の床板21を挟持しながら、枠本体3に上側枠2と下側枠11を固定し、下側枠11の枠本体3への取り付け位置を上下方向で位置調整可能とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の床下に配置される配管ヘッダー等の機器を点検するために床開口に取り付けられる点検口枠に関し、特に、浴室の出入り口前の脱衣室床の開口に取り付けられる点検口枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室の出入り口前の脱衣室床は、水滴が落下して付きやすく床やその支持材である根太等が腐りやすく、この部分は腐りにくい床や取替が簡単な構造とするというニーズがある。さらに、この浴室の出入り口前の脱衣室床の床下部分は、浴室(通常の浴室でも浴室ユニットでも可)への配管ヘッダー等の機器類の設置個所として適している。
【0003】
このようなニーズ等の下に、従来、浴室の出入り口前の脱衣室床に開口を設けて、点検口枠を設置し、この点検口枠に腐食しない床板を装着し或いは床板を取替自在に設けるとともに、点検口枠の下方に配管ヘッダー等の機器類を設置するという構造がすでに知られている。
【0004】
図6は、浴室の出入り口40の前の脱衣室床の点検口枠の従来例を説明する図である。図6(a)は浴室の出入り口40前の脱衣室床の根太組を示し、図6(b)、(c)は点検口枠41及びその取り付け構造を示す図である。土台27上に大引き28が設置され、その上に複数の根太22が平行に一定の間隔(ピッチ)をおいて配設されている。又、土台27上に浴室の出入り口40用の2本の柱29が立設されている。
【0005】
点検口枠41は、平面形状は方形をしており、図6(c)に示すように上部の引っ掛け枠42、取り付け部43及び下部の内枠44とから成る。この点検口枠41を浴室の出入り口40の前の脱衣室床7に取り付ける場合は、浴室の出入り口40に近接する根太22の内側且つ平行に枠用根太45を設けるとともに、これらの枠用根太45に直交する方向にさらに枠用根太45を設ける。
【0006】
そして、この枠用根太45のさらに内側に、点検口枠41の取り付け部43が載置する内側根太46を設ける。浴室の出入り口40の前の脱衣室床7は、内側根太46の外縁に沿って開口47を形成しておく。点検口枠41は、この開口47内に装入し、引っ掛け枠42を脱衣室床7の開口47の縁上面に引っ掛け、内枠44は内側根太46に当接する。
【0007】
ところで、このような従来例に類する構造は、すでに公知である(特許文献1参照。)。又、浴室の出入り口前の脱衣所の床に開口を設け、この床下に、給水ヘッダー、給湯ヘッダー、或いは配管の分岐部や接続部を配設する点は公知である(特許文献2〜4参照。)。浴室の出入り口前の洗面室の床に床下収納と排水配管の点検口とを兼用する収納点検部を配設する点は公知である(特許文献5参照。)。
【0008】
【特許文献1】
実用新案登録第3050752号公報(図1、3参照。)
【特許文献2】
特開平9−78644号公報(図1参照。)
【特許文献3】
実用新案登録第3024638号公報(図2参照。)
【特許文献4】
特開2001−173035公報(図1参照。)
【特許文献5】
特開2001−149270公報(図2参照。)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例及び特許文献1に示すような公知例では、通常の根太以外に、夫々の建物の脱衣室等の床の根太組や床の開口寸法等に合わせて、点検口枠を取り付けるための枠用根太及び内側根太等の現場造作を必要とし、その工事には手間がかかり、コストも高くなるという問題があり、又ユニット化してシステムバスに付設して使用するようなこともできない。
【0010】
本発明は、このような問題点を解決することを目的とし、特に枠用根太や内側根太を取り付ける等の根太組の工事をしなくても、通常の根太組の床に形成した開口に、点検口枠を簡単に取り付けられ、ユニット化してシステムバスの設置と同時に設置可能な構造の点検口枠を実現することを課題とする。
【0011】
特に、本発明は、床の根太や開口寸法等が各建物夫々異なっても、点検口枠側できめ細かく調整でき、又、点検口枠自体の重量、床の重量等にも十分な強度を有するようにすることを課題とする。
【0012】
又、上記特許文献2〜4では、床下に給水ヘッダー、給湯ヘッダー、或いは配管の分岐部や接続部を配設しているが、点検口枠のすぐ下に配設されているから、点検作業をする際に作業者が入り込んだり、腕を動かしたりするスペースがなく作業性の点ではさらに改善の余地がある。
【0013】
本発明は、このような問題点を解決することを目的とし、点検口枠の下方の床下に被点検物である配管ヘッダーや配管等を、点検しやすく、整然と互いに干渉しないように配置可能な点検口枠を実現することを課題とする。
【0014】
又、上記特許文献5では、床下に収納点検部を設けているが、この収納点検部内に排水配管等の被点検物を設けているので、収納スペースが被点検物のために狭くなり、十分な収納ができない。又、点検作業も物が収納されているとじゃまとなってしにくいと言う問題がある。
【0015】
本発明は、このような問題点を解決することを目的とし、点検口枠の下方の床下収納と、被点検物である配管ヘッダー配管等が互いに干渉しないような配置に工夫し、物を収納しやすく、しかも点検時にも収納物がじゃまとならないような点検口枠を実現することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、脱衣室床の開口に取り付ける点検口枠であって、方形状の枠本体と、脱衣室床の上面に引っ掛けるための水平片を有する上側枠と、脱衣室床の下面に当接する当接片を有する下側枠とからなり、前記水平片と前記当接片で脱衣室床を挟持しながら、前記枠本体に前記上側枠と前記下側枠を固定し、前記下側枠の前記枠本体への取り付け位置を上下方向で位置調整可能としたことを特徴とする点検口枠を提供する。
【0017】
さらに、本発明は上記課題を解決するために、脱衣室床の開口に取り付ける点検口枠であって、枠本体の下面に配管ヘッダーを取り付けて、前記配管ヘッダーの配管接続位置が下方に向くようにしたことを特徴とする点検口枠を提供する。
【0018】
点検口枠の脱衣室床への取り付け位置を浴室出入り口に近接して平行とし、浴室出入口と直交する方向の点検口枠の幅を脱衣室床の根太ピッチの2倍以下としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係る点検口枠の実施の形態を実施例に基づいて、図面を参照して以下に説明する。
【0020】
脱衣室における浴室ドア前の浴室出入り口付近の床は、水滴で濡れやすく、床及びその下の根太等の建築構造物も濡れて腐ってしまうおそれがある。本発明に係る点検口枠は、このような脱衣室の床の濡れやすい個所に、腐りにくい部材から成る蓋兼用床板を支持するための口枠として機能するものであり、構造及びその取付構造が簡単なものであることを特徴とする。
【0021】
そして、本発明に係る点検口枠は、浴室の給水及び給湯等の設備(例.給水ヘッダー、給湯ヘッダー等)やその配置、さらに脱衣室の収納機能等を考慮して、単に床板を支持するための口枠としてではなく、浴室の給水及び給湯等の設備の点検用の口枠や脱衣室の床下収納庫の口枠ともなる。
【0022】
(実施例1)
図1、2は、本発明に係る点検口枠の実施例1を説明する図である。この点検口枠1は、上側枠2、枠本体3及び下側枠11から成る。図1(a)は、実施例1の点検口枠1を上方の上側枠2と、下方の枠本体3及び下側枠11とに分解した状態を示す図であり、図1(b)は上側枠2の部分拡大図である。図1(c)は枠本体3と下側枠11の部分拡大図である。図1(d)は上側枠2と、分解された状態の枠本体3と下側枠11を示す図である。
【0023】
上側枠2は、蓋兼用床板(図示せず。)を取り外し自在に嵌合することができるものであって、全体的にはその平面形状は方形であり、水平片4、取付部5及び垂直片6が、図1(b)に示すように、ほぼクランク状の断面形状となって一体に形成されている。
【0024】
水平片4は、図2(a)、(b)に示すように、脱衣室床7の開口8の縁12の上面に当接して引っ掛けることができるようにフック状に形成されており、取付部5には、ネジ9を螺合するネジ孔10が垂直方向に形成されている。又、垂直片6は後述する枠本体3の内面に当接するように形成されている。
【0025】
枠本体3は、全体的な平面形状は上側枠2同様に方形状であり、図1(a)、(b)に示すように、この枠本体3から嵌合する下側枠11がネジ13で固定されている。枠本体3は、断面方形のパイプで形成されており、その上面及び外側面には、夫々ネジ孔14が形成されている。
【0026】
下側枠11は、当接片15と垂直部16からL型の断面形状で一体に形成されている。当接片15は、脱衣室床7の開口8の縁12の下面に当接し脱衣室床7を下から支持するように機能するものである。下側枠11の垂直部16には、垂直方向に間隔をおいて複数のネジ孔17が形成されている。この複数のネジ孔17を選択してネジ13を螺着することにより、下側枠11を枠本体3の外側面にその取付高さを調整して図1(a)のように固定することができる。
【0027】
なお、この取付高さの調整は、複数のネジ孔17ではなく、垂直部16の上下方向に取付位置調整用の長孔(図示しない。)を形成してネジ13の固定位置を調整できるようにしてもよいし、当接片15と脱衣室床7の開口8の縁12の下面との間に高さ調整用のスペーサを枚数を調整して配置する構成としてもよい。又、この調整高さは本実施例では、通常の床厚みの12mm程度から防音仕様の床厚みの50mm程度まで対応できるものとなっている。
【0028】
枠本体3には、その4隅の下面に夫々垂直に脚18が取り付けられている。この脚18は、図1(d)に示すように大径上部19と小径下部20とが互いに螺着し、或いは入れ子式で全長が調整可能な構成となっている。なお、入れ子式の場合は、大径上部と小径下部を互いに伸縮可能で、長さを調節してその長さで周知の固定手段で固定可能な構成とする。
【0029】
図2において、実施例1の点検口枠1を脱衣室床7の開口8に取り付けて組み立てる取付構造を説明する。図2(a)は、取り付ける前の状態を示す図であり、図2(b)は点検口枠1を脱衣室床7の開口8に取り付けて組み立てた状態を示す図である。図2(a)において、脱衣室床7の床板21は、複数の根太22上に載置され支持されているが、二本の根太22、22間の床板21が除去されて脱衣室床7の開口8が形成されている。
【0030】
枠本体3は、脱衣室床7の開口8の下方において、4本の脚18を付設し、この脚18を建物の基礎面23上に立設して、下側枠11の当接片15を脱衣室床7の開口8の縁12の下面に当接し、点検口枠1を下から支持するように設置する。この場合、脚18の長さを調整するとともに、枠本体3に対する下側枠11の上下方向の取付位置を複数のネジ孔17を選択してネジ13で固定することにより、下側枠11の取付高さを調整することができる。
【0031】
これにより、従来例のように、特に点検口枠支持用の根太を設けなくても、点検口枠1を支持するとともに、脱衣室床7の開口8の縁12の部分の床板21を脱衣室床7の高さに支持することができる。
【0032】
上側枠2は、図2(a)に示すように、脱衣室床7の開口8の上方から、上側枠2が枠本体3の内側に嵌合するように嵌め込む。これにより、垂直片6が枠本体3の内面に当接し、取付部5は枠本体3に載置し、水平片4は、脱衣室床7の開口8の縁12の上面に当接して引っかかる状態となる。
【0033】
この状態において、取付部5のネジ孔10から枠本体3の上面のネジ孔14にネジ9を螺入して上側枠2を枠本体3に固着する。この点検口枠1に、蓋兼用床板(図示省略)を嵌合して設けることができる。この場合、ネジ9で、蓋兼用床板も上側枠2とともに枠本体3に固着するようにしてもよい。
【0034】
このような構成により、脱衣室床7の開口8の縁12を、上側枠2の水平片4と下側枠11で挟持し枠本体3に固定して、支持することができる。この結果、従来の点検口枠1専用の枠用根太等の現場造作を必要とすることなく、脱衣室床7及び点検口枠1の重量を4本の脚18により支えることができる。
【0035】
さらに、建物の基礎面23に高低があり脱衣室床7までの高さが部分的に異なっていても、脚18の長さを調節することにより床板21を水平に支持できる。さらに、根太22等の造作精度が良くなくても、下側枠11の取付高さを調整することで、脱衣室床7の開口8の縁12の高さ及び口枠1に嵌められる蓋兼用床板を、脱衣室床7の全体的な高さと同じ高さ且つ水平に支持することができる。
【0036】
なお、点検口枠1は、上述のように腐食防止用の床板の支持、且つ浴室の給湯等設備の点検用に利用してもよいし、さらに床下収納庫取り付け用として利用してもよい。これらの用途については後述する実施例2、3でさらに説明する。
【0037】
(実施例1の変形例)
図3は、実施例1の変形例であり、図3(a)は脱衣室床7に取り付ける前の状態を示し、図3(b)、(c)は枠本体3、下側枠11及び根太の要部拡大図であり、図3(d)は脱衣室床7に取り付けた状態を示す図である。
【0038】
この変形例の点検口枠24は、上記実施例1の点検口枠1と同様に、上側枠2、枠本体3及び下側枠11とから成る。点検口枠24の上側枠2は上記実施例1と同じ構成であるが、上記実施例1の枠本体3において脚18を付設しない構成に相当する。このように、上記実施例1とほぼ同じ構成であるから、その特徴とする構成のみ説明する。
【0039】
この変形例の点検口枠24の枠本体3は、脚18を付設していないので、その下側枠11の当接片15を建家の根太22に直接当接して引っ掛けるようにして取り付け、これによって、点検口枠24の重量を支持する構成である。
【0040】
この場合、根太22の上面であって下側枠11が載置され当接する部分を、図3(b)に示すように、下側枠11の当接片15の厚さに相当する深さだけ切り込み22’を形成しておくことにより、脱衣室床7の下面と根太22との間に隙間が形成されることなく密着して取り付けられることができる。
【0041】
上側枠2は、脱衣室床7の開口8の上方から、上側枠2が枠本体3の内側に嵌合するように嵌め込み、脱衣室床7の開口8の縁12の部分の床板21を上側枠2と下側枠11で上下から挟持するようにして枠本体3に固定し、点検口枠24を図3(c)に示すように、脱衣室床7の開口8に取り付けることができる。この変形例によれば、建家の根太22の間隔が点検口枠24の寸法に適合している場合は、特に脚18を設けることなく、点検口枠24を脱衣室床7の開口8に取り付けることができる。
【0042】
(実施例2)
図4は、本発明に係る点検口枠1の実施例2を説明する図である。図4(a)は、脱衣室床7の開口8に、点検口枠1及び配管ヘッダー(給水ヘッダー、給湯ヘッダー)が取り付けられた状態を示す図であり、図4(b)は図4(a)のA−A方向に見た図である。図4(c)は図4(b)の要部拡大図である。
【0043】
図4(a)において、浴室25と脱衣室26との間を仕切る土台27が形成されており、この土台27上に大引き28が配置されており、この土台27上に浴室ドアの枠を構成する柱29が立設されている。浴室25の土台27に直交するように脱衣室26の土台27が配置されており、この土台27上に大引き28が配置され、この大引き28上に直交するように複数本の根太22が平行に配置されている。
【0044】
脱衣室26における浴室ドアの入口付近の根太が取り除かれて脱衣室床7の開口8が形成されている。この脱衣室床7の開口8の縁12の部分の床板21を上側枠2と下側枠11で上下から挟持するようにして枠本体3に固定し、点検口枠1が取り付けられる。この点検口枠1自体の構成は、実施例1と同じであり、脚18により支持される構造のものである。
【0045】
この点検口枠1の内側には床下収納ボックス30が装着して取り付けられている。図4(c)に示すように、床下収納ボックス30の上縁に形成されたフック状の縁部31が、点検口枠1の上側枠2の垂直片6の上端に係合することにより点検口枠1に引っ掛けて着脱自在に取り付けられる。
【0046】
枠本体3の左側(浴室25のドアに向かって左側であり、図4(b)左側。)の枠の下面に、取付杆32を介して給水ヘッダー(給水用の配管ヘッダー)33が取り付けられている。枠本体3の右側(浴室のドアに向かって右側であり、図4(b)右側。)の枠の下面に、取付杆32を介して給湯ヘッダー(給湯用の配管ヘッダー)34が取り付けられている。
【0047】
この場合、図4(b)に示すように、給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34は、床下収納ボックス30の左右外側に位置するよう配置されている。点検口枠1の下方の浴室25のドアに向かって前後方向には(点検口枠1を構成する部分のうち前後の部分の下方には)、家屋の修繕その他必要に応じて床下収納ボックス30を取り出してから床下へ人が入り込むスペース35を確保している。
【0048】
そして、給水ヘッダー33の給水配管36の接続位置(給水配管接続部)37及び給湯ヘッダー34の給湯配管38の接続位置(給湯配管接続部)39は、夫々下方に向くように形成されている。給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34には、給水配管36及び給湯配管38が下方かつ湾曲状に向くようにして、床下収納ボックス30の下方を通り、給水源及び給湯源(図示省略)の方向に向けて自由に配設することができる。
【0049】
もし床下収納ボックス30が給水配管36及び給湯配管38のじゃまになるような場合は、床下収納ボックス30を、底の浅いものとするか、又は装着せずに不使用とすればよい。
【0050】
給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34の取付位置は、脱衣室床7のすぐ下であるから、この取付位置と基礎面23との間の空間は、給水配管36及び給湯配管38の許容曲げ半径以上十分確保でき、これらの配管36、38をスムースに湾曲状に曲げることができ、強制的に折り曲げて通水を阻害するようなことはなく、又これらの配管36、38を複雑に引き回す必要がないので、施工性が向上する。
【0051】
点検口枠1に、床下収納ボックス30、給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34を、以上説明したような配置で設けることにより、給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34は、床下収納ボックス30と互いに干渉してじゃまにならないように共存して設けることができる。
【0052】
又、点検作業をする者が点検のために床下収納ボックス30を引き上げて取り外すと、点検口枠1の下方に給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34を見ることができ、又作業者が点検口枠1から床下にアクセスすることができるので、点検等の作業を容易にすることができる。
【0053】
さらに、給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34は、点検口枠1の下方に配置されるから、外側に大きくはみ出るようなことがなく、家屋を構成する他の部材等と干渉することがない。なお、給水ヘッダー33及び給湯ヘッダー34は、点検口枠1の左右に振り分けるのではなく、左右前後のうち一箇所(例えば、「左」)に集中して配置すれば、作業者の作業空間をさらに広げるように確保することができる。
【0054】
この実施例2では、点検口枠1の下方左右に給水ヘッダー33と給湯ヘッダー34を設ける構成について説明したが、点検口枠1の下方には、暖房配管ヘッダー若しくは浴槽追焚配管、又はシステムバス、洗面、洗濯機等の排水配管若しくはその分岐機能等、その他の機器、配管類をさらに設けてもよい。
【0055】
(実施例3)
図5は本発明の実施例3を説明する図である。この実施例3は、実施例1と同じ点検口枠1の脱衣室床7への取付配置又は取付方法に係る構成である。図5(a)は浴室25に隣接する脱衣室床7の平面図であり、図5(b)は図5(a)のA−A断面図である。
【0056】
図5(b)に示すように、土台27上に大引き28が水平に固定されている。このような大引き28は、図5(a)に示すように平面的に配置されており、脱衣室床7及び浴室25を画成している。さらに脱衣室床7の中央部にも大引き28が配置されている。このような大引き28上に複数の柱が立設されているが、図5(a)、(b)に示す2本の柱29、29により浴室の出入り口40が形成されている。
【0057】
浴室25の出入り口40の大引き28と脱衣室床7の図中右側の大引き28の間であって、図5(a)中に左右方向に延びる大引き28上に、この大引き28と直交する方向に複数の根太22が平行に配置されている。これらの根太22のうち、浴室25の出入り口40に最も近接して配置された根太22について、浴室25の出入り口40の前の部分(図5(a)中、根太22の想像線で示される部分)について切除(又は建築時に配置しない。)し、脱衣室床7の床の開口8を形成する。この開口8に実施例1と同じ構成の点検口枠1が設置され、点検用のスペースが形成される。
【0058】
ところで、浴室25の出入り口40の大引き28と脱衣室床7の図中右側の大引き28の間に平行に配列された複数の根太22は、一定の間隔(これを本明細書では「根太ピッチp」という。)で配列されている。点検口枠1の設置される開口8は、浴室25の出入り口40の大引き28と浴室25の出入り口40に2番目に近接した根太22との間で形成される。
【0059】
従って、この開口8に設置される点検口枠1について、浴室25の出入り口40へ出入りする方向の幅(図5(a)中、左右方向の幅)は、根太ピッチpの2倍以下の寸法で形成されればよい。一定の規格で建築される住宅に関しては予め根太ピッチpが決まっているので、点検口枠1はこの根太ピッチpに対応して予め製造することができる。なお、浴室25の出入り口40の方向に対応する点検口枠1の幅(図5(a)中、前後方向の幅)は、出入り口40の横幅(例えば、半間)以下の寸法に決めておけばよい。
【0060】
以上、本発明に係る点検口枠の実施形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、その他、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】
以上の構成から成る本発明に点検口枠によると次のような効果が生じる。
(1)脱衣室床の開口の縁を点検口枠の上側枠と下側枠で挟持し、しかも4本の脚により支える構成とすることで、現場造作を必要とすることなく、簡単に点検口枠を取り付けることができる。
(2)根太組の造作精度が良くなくても、又建物基礎面が凹凸があっても、当接片の取付高さを調整し、脚を調節することにより、脱衣室床の開口の縁と高さが一致するように点検口枠を取り付けることができる。
【0062】
(3)点検口枠に、床下収納ボックスと、給水ヘッダーや給湯ヘッダーを互いに干渉してじゃまにならないように共存して設けることができ、給水ヘッダーや給湯ヘッダーに取り付ける配管類は、その許容曲げ半径以上十分確保でき、配管はスムースに曲げることができ、配管を引き回すようなことがなく施工性が向上する。又、給水ヘッダー及び給湯ヘッダー、又はその配管類は、点検口枠から外側に大きくはみ出るようなことがなく、建築構造物の他の部材等と干渉しない。
【0063】
(4)点検作業をする者は、床下収納ボックスを取り外せば、点検口枠が簡単に点検できるとともに、必要に応じて作業者が点検口からアクセスすることができるので、点検等の作業が容易にすることができる。
(5)根太組が多様であっても規格化された点検口枠を容易に取り付けることができ、又、一定の規格で建築される住宅については、予め根太組の構造や根太ピッチ等を考慮して点検口枠を製造すれば、点検口枠が量産できコスト安となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点検口枠の実施例1の細部を説明する図である。
【図2】本発明に係る点検口枠の実施例1の床への取付を説明する図である。
【図3】本発明に係る点検口枠の変形例を説明する図である。
【図4】本発明に係る点検口枠の実施例2を説明する図である。
【図5】本発明に係る点検口枠の実施例3を説明する図である。
【図6】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1、24 点検口枠
2 点検口枠の上側枠
3 点検口枠の枠本体
4 上側枠の水平片
5 上側枠の取付部
6 上側枠の垂直片
7 脱衣室床
8 脱衣室床の開口
9、13 ネジ
10、14、17 ネジ孔
11 下側枠
12 縁
15 下側枠の当接片
16 下側枠の垂直部
18 脚
19 脚の大径上部
20 脚の小径下部
21 床板
22 根太
22’切り込み
23 建物の基礎面
25 浴室
26 脱衣室
27 土台
28 大引き
29 柱
30 床下収納ボックス
31 床下収納ボックスの上縁
32 取付杆
33 給水ヘッダー
34 給湯ヘッダー
35 床下へ人が入り込むスペース
36 給水配管
37 接続位置(給水配管接続部)
38 給湯配管
39 接続位置(給湯配管接続部)
40 浴室の出入り口
41 点検口枠
42 点検口枠の上部の引っ掛け枠
43 点検口枠の取り付け部
44 点検口枠の下部の内枠
45 枠用根太
46 内側根太
47 開口

Claims (3)

  1. 脱衣室床の開口に取り付ける点検口枠であって、方形状の枠本体と、脱衣室床の上面に引っ掛けるための水平片を有する上側枠と、脱衣室床の下面に当接する当接片を有する下側枠とからなり、前記水平片と前記当接片で脱衣室床を挟持しながら、前記枠本体に前記上側枠と前記下側枠を固定し、前記下側枠の前記枠本体への取り付け位置を上下方向で位置調整可能としたことを特徴とする点検口枠。
  2. 脱衣室床の開口に取り付ける点検口枠であって、枠本体の下面に配管ヘッダーを取り付けて、前記配管ヘッダーの配管接続位置が下方に向くようにしたことを特徴とする点検口枠。
  3. 請求項1又は2記載の点検口枠であって、点検口枠の脱衣室床への取り付け位置を浴室出入り口に近接して平行とし、浴室出入口と直交する方向の点検口枠の幅を脱衣室床の根太ピッチの2倍以下としたことを特徴とする点検口枠。
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