JP7263012B2 - 壁掛け便器 - Google Patents

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Description

本発明は、壁掛け便器に関する。
従来、トイレルームの壁側に設置した固定フレームに後端側を接続し、片持ち状態で便器本体を設けてなる壁掛け便器(壁掛け式の便器装置)がある(例えば、特許文献1参照)。
壁掛け便器は、例えば、便器本体とともに固定フレームにロータンクを支持させて配設し、便器本体の後端側に設けられた排水口(排水孔)に排水管を接続し、固定フレーム、ロータンク、排水管等を、カウンターパネル(天板)及び前面パネルを備えてなるトイレ用キャビネット内に納めて構成されている。
これにより、トイレルームに便器本体のみが片持ち状態で露出し、通常の床面設置型の便器装置と比較し、トイレルーム内の意匠性等をよくすることができ、また、便器本体と床面の間に空間が形成されるため、清掃等、メンテナンス性を向上させることが可能になる。
特開2008-240380号公報
一方、例えば特許文献1のように、従来の壁掛け便器においては、便器本体を片持ち状態で支持することで大きなモーメントを支持する必要があるため、固定フレームの下端部を床構造に接続固定するベース板(取付板)として、非常に大きく堅固な板材を用いることが必要になる。
また、便器本体を片持ち状態で支持するとともに、ロータンクを固定フレームの上方位置で支持するように構成されていることで、固定フレームの上端部側を後壁の壁裏の補強下地や柱材などの建築部材に接続して固定フレームを支持するためのアーム(連結部材)として、やはり、非常に太く、堅固な部材を用いることが必要になる。
そして、特許文献1のような従来の壁掛け便器では、非常に大きく堅固なベース板や、非常に太く、堅固なアームを備えることで、トイレルーム内での便器本体や固定フレーム等の配置に大きな制約が生じるという不都合があった。
また、現場の状況や条件などに応じて設置位置等の変更が生じた場合に、固定フレーム等の構造自体を変更する必要が生じ、柔軟に対応できないという不都合があった。
さらに、ベース板やアーム(固定フレーム含め)などが、非常に大きく、太く、堅固で大重量であるため、施工性、運搬性、経済性などが悪いという問題もある。また、ベース板が大きい事で床給水位置の制約が発生してしまっている。
本発明は、固定フレームで支持する荷重を合理的に分配支持することができ、施工性、経済性等の向上を可能にするとともに、デザインの自由度を高めることを可能にする壁掛け便器を提供することを目的とする。
本発明者は、固定フレームで支持する荷重を合理的に分配支持することができ、施工性、経済性等の向上を可能にするとともに、デザインの自由度を高めることを可能にする手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)本発明は、便器本体(例えば、後述の便器本体4)の後端部側を接続して前記便器本体を片持ち状態で支持するとともに、ロータンク(例えば、後述のロータンク7)を支持する固定フレーム(例えば、後述の固定フレーム8)を備え、前記固定フレームは、壁材(例えば、後述の後壁101)との間に所定の間隔をあけて床構造(例えば、後述の床構造103)上に立設され、前記便器本体を前方に突出する片持ち状態で支持するとともに、前記ロータンクを前記壁材との間の後方に配設して支持するフレーム本体部(例えば、後述のフレーム本体部15)と、前記フレーム本体部の下端部側を前記床構造に接続固定する下側接続部(例えば、後述の下側接続部30)と、前記フレーム本体部の上端部側を前記壁材の壁裏の建築部材(例えば、後述の隅柱104、補強下地105、柱側受け木106)に接続固定する上側接続部(例えば、後述の上側接続部31)とを備え、前記フレーム本体部は、上端部側が前記ロータンクよりも上方に延出され、前記ロータンクよりも上方に配された前記上側接続部の連結部材(例えば、後述の連結部材36)で、該上端部側が前記壁材の壁裏の建築部材に接続固定されていることを特徴とする。
(2)本発明は、上記(1)において、前記上側接続部は、前記フレーム本体部と前記壁材との間の前後方向の間隔を調節可能に構成されていてもよい。
(3)本発明は、上記(1)または(2)において、前記フレーム本体部は、幅方向(例えば、後述の幅方向T2)に所定の間隔をあけて立設される左右一対の縦材(例えば、後述の縦材17、18)と、前記一対の縦材の上端部側に接続し、各縦材よりも幅方向外側に延出して架設された横材(例えば、後述の横材19)とを備え、前記横材の前記各縦材よりも幅方向外側に延出した左右一対の延出部(例えば、後述の延出部19c)にそれぞれ、前記連結部材の一端側が接続され、幅方向に所定の間隔をあけて並設された左右一対の前記連結部材によって前記フレーム本体部の上端部側が前記壁材の壁裏の建築部材に接続して支持されていてもよい。
(4)本発明は、上記(3)において、前記横材は、アングルであり、前記アングルの一片部(例えば、後述の一片部19a)側が、板面を前後方向(例えば、後述の前後方向T1)に向け、前記一対の縦材の前面に当接するように、他片部(例えば、後述の他片部19b)側が、板面を上下方向(例えば、後述の上下方向T3)に向け、前記一対の縦材の上端に当接するように配設され、前記延出部の前記一片部に前記連結部材の一端側が接続されてもよい。
(5)本発明は、上記(3)または(4)において、前記一対の縦材にそれぞれ、後端部側を接続して前記便器本体が支持されていてもよい。
(6)本発明は、上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記固定フレームが、前記フレーム本体部の上下方向の任意の位置に着脱可能に取り付けられて前記ロータンクを支持するタンク支持部材(例えば、後述のタンク支持部材22)を備えてもよい。
本発明によれば、固定フレームで支持する荷重を合理的に分配支持することができ、施工性、経済性等の向上が可能になるとともに、デザインの自由度を高めることが可能になる。
本発明の一実施形態に係るトイレルーム、壁掛け便器を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の固定フレームを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の固定フレームの上側接続部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁掛け便器の固定フレームの上側接続部を示す斜視図である。 フレーム本体部、連結部材の高さ位置の違いによる作用荷重の違いを示す側面図である。
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係る壁掛け便器(壁掛け式の便器装置)について説明する。
ここで、図1は、本実施形態の壁掛け便器2を設置したトイレルーム100の内部を示した図であり、本実施形態のトイレルーム100は、略直方形の空間で、長手方向がトイレルーム100の手前側の入口(不図示)と入口に対向する奥側の後壁(壁材)101とを結ぶ前後方向T1に沿っている。
トイレルーム100は、奥側の後壁101と、後壁101の幅方向T2の一方と他方の一対の側壁102と、出入口用の扉が設けられた前壁(不図示)と、床構造103とを備えて構成されている。
また、トイレルーム100は、図2に示すように、各角部に建築部材の柱材の隅柱104を設けて構成され、後壁101の壁裏には、幅方向T2の両角部に設けられた左右一対の隅柱104に架け渡すようにして補強下地(補強受け木)105が配設されている。また、各隅柱104には柱側受け木106が取り付けられている。柱側受け木106は、上下方向に沿って延設されている。
なお、本実施形態において、上下方向T3は天地方向であり、幅方向T2はトイレルーム100の入口側から後壁101に向かって左右を結ぶ横方向を意味する。
そして、トイレルーム100には、図1から図3に示すように、トイレ用キャビネット3や便器本体4などを備えてなる壁掛け便器2が設置され、奥側の後壁101に一体にトイレ用キャビネット3が設けられ、トイレ用キャビネット3の前パネル3aから便器本体4が片持ち状態で前方に突き出すように設けられている。
具体的に、本実施形態の壁掛け便器2は、便器本体4、便座5及び便蓋6と、便器本体4及びロータンク7等を支持する固定フレーム8と、便器本体4に水を供給するロータンク7及び給水管9からなる給水部10と、便器本体4から排水本管11に排水を排出するための排水部12と、固定フレーム8、給水部10、排水部12等を収容するトイレ用キャビネット3とを備えて構成されている。
便器本体4は、図4に示すように、上部が開口した凹状のボウル部4aを有する陶器などの容器であり、ボウル部4aの底部に汚物等を排出する排水孔(排水口)4bを備えて形成されている。また、便器本体4は、トラップ部4cを備え、排水孔4bがトラップ部4cを通じて便器本体4の後端側(背面側)に開口形成されている。
図1から図4に示すように、便座5は、便器本体4の上に配設され、使用者が着座する部材であり、便蓋6は、便器本体4のボウル部4aの上部開口を覆う蓋材であり、それぞれ、便器本体4の後方側に配されたヒンジ部で接続され、ヒンジ部の幅方向T2に沿う回動軸周りに回動可能、ひいては便器本体4のボウル部4aを開閉可能に設けられている。
固定フレーム8は、図4及び図5(図1から図3)に示すように、便器本体4の後端側を接続して便器本体4を片持ち状態で支持するとともにロータンク7(給水部10)を支持するフレーム本体部15と、フレーム本体部15を隅柱104、補強下地105、柱側受け木106などの建築部材に接続して支持するための接続支持部16とを備えて構成されている。
フレーム本体部15は、幅方向T2に所定の間隔をあけて立設された一対の縦材(縦桟)17、18と、一対の縦材17、18の上端部側に接続し、幅方向T2に延設された横材(上桟)19と、横材19よりも下方に配設され、一端を一方の縦材17に、他端を他方の縦材18にそれぞれ接続して幅方向T2に沿って架設された連結横材(下桟)20とを備えている。
フレーム本体部15は、例えば、縦材17、18が角鋼管、横材19がL字アングル、連結横材20がコの字型板金を用いて形成されている。なお、横材19は必ずしもL字アングルでなくてもよく、例えば、L字以外のアングル(他の形鋼材:鋼材に限定する必要もない)であってもよい。
本実施形態のフレーム本体部15は、横材19のL字アングルの一片部19a側をその板面を前後方向T1に向け、一対の縦材17、18の前面に面接触するように配し、他片部19b側をその板面を上下方向T3に向け、一対の縦材17、18の上端に当接するように配しつつ、溶接やボルト接合などの適宜手段を用いて、一対の縦材17、18に一体に接続固定されている。
フレーム本体部15は、横材19が一対の縦材17、18の間隔よりも大きな幅寸法(長さ)で形成され、横材19の一端部側が一方の縦材17よりも幅方向T2外側に、横材19の他端部側が他方の縦材18よりも幅方向T2外側にそれぞれ延出して形成されている。これにより、フレーム本体部15は、略鳥居形を呈するように形成されている。
また、フレーム本体部15は、一対の縦材17、18のそれぞれの所定の高さ位置に、便器固定ボルト21が前方に突出して取り付けられている。これにより、フレーム本体部15は、便器本体4の後端側に設けられたボルト挿通孔に便器固定ボルト21を挿通しナットを締結することによって、フレーム本体部15の前方側に配された便器本体4を片持ち状態で接続して支持するように構成されている。
フレーム本体部15には、ロータンク7を支持するタンク支持部材22が着脱可能に取り付けられている。
タンク支持部材22は、フレーム本体部15の後方側でロータンク7を載置台22a上に載置して支持するように形成されており、例えば、一対の縦材17、18にそれぞれ穿設されたボルト挿通孔にボルト接合するなどし、フレーム本体部15の後方側に配設されている。
本実施形態においては、一対の縦材17、18にそれぞれ、上下方向T3に所定の間隔をあけて複数のボルト挿通孔が設けられ、任意のボルト挿通孔を用いてボルト接合することにより、タンク支持部材22の載置台22aの高さ位置ひいてはロータンク7の設置位置を任意に調節できるように構成されている。
フレーム本体部15には、図3から図5に示すように、便器本体4の排水孔4bと、排水本管11に繋がる排水本管接続部23とを接続するための排水管接続部材24が取り付けられている。
排水管接続部材24は、一対の縦材17、18にそれぞれ両側端部を接続して一対の縦材17、18の間に架設される固定板部25を備えている。また、排水管接続部材24は、略円筒状に形成され、固定板部25の中央を貫通するように一体に設けられ、フレーム本体部15の前方側に突出して配された便器排水孔接続部26を便器本体4の排水孔4bに嵌合して固定し、フレーム本体部15の後方側に突出して配された配管接続部27に配管28を嵌合して固定し、便器本体4の排水孔4bと排水本管11とを接続して連通させるように構成されている。
フレーム本体部15を隅柱104、補強下地105、柱側受け木106などの建築部材に接続して支持するための接続支持部16は、図5、図6、図7(図2から図4)に示すように、フレーム本体部15の一対の縦材17、18の下端部をトイレルーム100の床構造103に接続するための下側接続部30と、フレーム本体部15の横材(上桟)19を後方の壁裏の建築部材(104、105、106)に接続するための上側接続部31とを備えている。
なお、本実施形態における「補強木」、「補強下地」、「柱側受け木」は必ずしも木材、木質材でなくてもよく、それぞれ、「補強材」、「補強下地材」、「柱側受け材」を意味する。
下側接続部30は、各縦材17、18の下端に溶接などして取り付けられた取付板30aを備え、例えば、取付板30aに貫通形成された貫通孔を通じて床構造103にビス止めするなどし、フレーム本体部15を垂直に立設した状態で支持する。
なお、下側接続部30を接続してフレーム本体部15を支持する本実施形態の床構造103は、例えば木造住宅の場合、2本の平行な大引きと、大引きの上に所定間隔をあけて一体に配設されるとともに大引きと直交して並設された複数の根太と、これら根太の上に取り付けて敷設された耐水合板と、耐水合板の上面全体に貼設された化粧板とを備えて構成されている。
また、床構造103には、上面から下面に貫通する排水管挿通孔32が所定位置に設けられている。
上側接続部31は、フレーム本体部15から後方側に間隔をあけて後壁101側に配設される補強木35と、補強木35とフレーム本体部15の横材19とを連結する連結部材36と、幅方向T2に沿って水平の横方向に延設された補強木35の両端部と後壁側の建築部材(104、105、106)とを接続して補強木35を固定するための固定具37とを備えて構成されている。
補強木35は、例えば、矩形平板状に形成され、裏面をトイレルーム100の後壁101の壁材に面接触させ、幅方向T2の長手方向を水平の横方向に向けて配設される。補強木35は、フレーム本体部15の横材19と対峙する高さ位置に配設される。補強木35は、トイレルーム100を構成する後壁101の壁材の幅寸法や左右一対の隅柱104の間隔に応じ、切断するなどして現場に適した長さに調整して使用される。
連結部材36は、例えば、全ねじボルト(一部にねじ部を備えたねじボルトであっても構わない)であり、補強木35の前面にビス止めするなどして固着した板付きナット38に一端を螺着し、フレーム本体部15の横材19の前後方向T1を向く一片部19aに貫通形成したボルト挿通孔に他端側を挿通するとともにナットを螺着して配設される。また、本実施形態では、縦材17、18よりも幅方向T2外側に延出したフレーム本体部15の横材19の両端部側(各延出部19c)にボルト挿通孔が貫通形成され、各ボルト挿通孔に前後方向T1に対向する補強木35の位置に板付きナット38が配設されている。
これにより、左右一対の全ねじボルトである連結部材36は、同高さ位置で平行に配設(並設)されるとともに、フレーム本体部15の一対の縦材17、18の間隔よりも大きな所定の間隔をあけて配設され、後壁101の壁材の所定位置に面接触した補強木35(ひいては壁裏の建築部材)とフレーム本体部15の横材19(フレーム本体部15の上端部側)とを連結する。
また、このとき、左右一対の連結部材36の間の幅方向T2の間隔、及びフレーム本体部15と後壁101の間の前後方向T1の間隔は、左右一対の連結部材36の間を通してロータンク7を斜めにすることなく上下に出し入れできる寸法とされている。
さらに、連結部材36が全ねじボルトであることにより、補強材35とフレーム本体部15の前後方向T1の間隔を自在に調節(調整)することが可能になる。これにより、フレーム本体部15の設置位置ひいては便器本体4の設置位置を自在に調節することが可能になる。さらに、後壁101に不陸がある場合など、一対の連結部材36の長さをそれぞれ調節することで、好適に補強材35及びフレーム本体部15を位置決めして配設することが可能になる。
固定具37は、図5、図6(図2から図4)に示すように、例えば、補強木35の両端部側にそれぞれ接続し、補強木35の各端部と建築部材(104、105、106)とを接続するための固定金具であり、補強木35の一端部又は他端部に接続する補強木側接続部40と、建築部材の壁材101を通じて壁裏に配された建築部材(補強下地105や柱側受け木106)に接続する壁側接続部41と、建築部材の柱材(隅柱104)に接続する柱側接続部42とを備えている。
さらに、本実施形態の左右一対の固定具37はそれぞれ、水平の横方向に延設された補強木35の前面に面接触してビス止め(又はボルト止め)して接続するための略平板状の補強木側接続部40と、補強木側接続部40から補強木35の端部(側端部)を覆うように後方に延びる略平板状の段部43と、段部43から補強木35の幅方向T2外側に延びる略平板状の壁側接続部41と、壁側接続部41から幅方向T2外側に向かうに従い漸次前方側に延びる、すなわち、斜めに延設された略平板状の柱側接続部42と、柱側接続部42から柱材(隅柱104)の側面に沿って前方に延びる添え板部44とを備えて形成されている。
補強木側接続部40と壁側接続部41と柱側接続部42にはそれぞれ、ビス(又はボルト)を挿通して補強木側接続部40と壁側接続部41と柱側接続部42をそれぞれ補強木35、又は建築部材(104、105、106)に接続するための複数の貫通孔が設けられている。
壁側接続部41には、例えば、隣り合う一対の隅柱104に支持させて架設され、壁裏に配設された建築部材の補強下地(横受け木)105に接続するための複数の補強下地用の貫通孔45と、隅柱104の柱材に取り付けて上下方向T3に延設された柱側受け木(縦受け木)106に接続するための複数の受け木用の貫通孔46とが設けられている。
そして、例えば、補強木側接続部40を補強木用の貫通孔48にビスを挿通しつつ補強木35の端部側に接続し、隅柱104に接続する際には、柱側接続部42の貫通孔47や壁側接続部41の受け木用の貫通孔46にビスを挿通しつつ柱側接続部42を隅柱104に、壁側接続部41を柱側受け木106に接続し、補強下地105に接続する際には、壁側接続部41の補強下地用の貫通孔45と受け木用の貫通孔46にビスを挿通しつつ壁側接続部41を補強下地105に接続し、固定具37によって補強木35を建築部材(104、105、106)に支持させて強固に設置する。
補強木35に連結部材36を介してフレーム本体部15が接続することで、フレーム本体部15の一対の縦材17、18に後端部側をボルト接続して便器本体4を設け、フレーム本体部15の後方側にタンク支持部材22を取り付け、ロータンク7を載置して設けた場合であっても、フレーム本体部15ひいては固定フレーム8によって便器本体4、ロータンク7を好適に支持して配設することができる。
図3、図5に示すように、フレーム本体部15に取り付けられた排水管接続部材24の便器排水孔接続部26に便器本体4の排水孔4bが嵌合して接続され、排水管接続部材24の配管接続部27ひいては便器本体4の排水孔4bと、排水本管11とが、蛇腹管やエルボ管、直管などの配管28を用い、また、床構造103の排水管挿通孔32を通じて接続される。
トイレ用キャビネット3は、図1から図3に示すように、フレーム本体部15に支持させ、便器本体4とフレーム本体部15の間に後壁101と平行に配設されて化粧面を形成する前パネル3aと、前パネル3aと後壁101との間の空間を閉塞するカウンターパネル(天板)3bとを備えて構成されている。これにより、キャビネット3内に、固定フレーム8、ロータンク7等の給水部10、配管28等の排水部12が収容される。
一方、本実施形態の壁掛け便器2においては、図3、図4、図8に示すように、固定フレーム8のフレーム本体部15が、その上端部側をロータンク7よりも上方に延出し、ロータンク7よりも上方に配された上側接続部31の連結部材36で、補強材35ひいては後壁101の壁裏の建築部材(104、105、106)に接続して固定されている。
例えば、図8に示すように、便器本体4の荷重が2200Nであるとすると、連結部材36の高さ位置を800mmとした場合には連結部材36及び補強木35、固定具37を介して壁裏の建築部材(104、105、106)に作用する荷重が1141Nであるのに対し、連結部材36の高さ位置を883mmに高く設定すると、建築部材(104、105、106)に作用する荷重が1034Nに低減する。
これにより、連結部材36をロータンク7よりも上方に配した本実施形態の壁掛け便器2においては、連結部材36、補強木35、固定具37を介して壁裏の建築部材(104、105、106)に作用する荷重を小さく抑えることが可能になる。
したがって、本実施形態の壁掛け便器2では、従来の壁掛け便器2の非常に大きく、太く、堅固なアームやベース板ではなく、上側接続部31の連結部材36として全ねじボルトのようなシンプルな部材を採用することができ、また、下側接続部30として床構造103にビス止めして接続固定する取付板30aのようなシンプルな部材を採用することが可能になる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、上側接続部31の連結部材36として全ねじボルトなどのフレーム本体部15と後壁101との間の前後方向T1の間隔を調節可能な部材を用いることにより、現場の状況や条件などに応じてフレーム本体部15の設置位置、ひいては便器本体4等の設置位置を調節することができ、現場の状況や条件などに柔軟に対応することが可能になる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、フレーム本体部15が左右一対の縦材17、18と、横材19と、連結横材20とを備え、横材19を各縦材17、18よりも幅方向T2外側に延出して略鳥居形に形成されている。
そして、横材19の幅方向T2外側に延出した左右一対の延出部19cにそれぞれ連結部材36の全ねじボルトの一端側を接続し、左右一対の連結部材36の幅方向T2の間隔を大きくとることができる。
これにより、左右一対の連結部材36の間の幅方向T2の間隔、及びフレーム本体部15と後壁101の間の前後方向T1の間隔を、左右一対の連結部材36の間を通してロータンク7を斜めにすることなく上下に出し入れできるように設定することができ、ロータンク7の設置、取り外し、メンテナンスなどを容易に行うことが可能になる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、横材19としてL字アングルを採用し、L字アングルの一片部19a側が、板面を前後方向T1に向け、一対の縦材17、18の前面に当接するように、他片部19b側が、板面を上下方向T3に向け、一対の縦材17、18の上端に当接するように、横材19が配設されている。
これにより、連結部材36の一端側を一片部19aに接続して連結部材36を容易に配設することができるとともに、縦材17、18の前面に一片部19aが当接していることで、便器本体4の荷重を縦材17、18から好適(効率的)に横材19、さらに連結部材36に伝達させて支持することが可能になる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、一対の縦材17、18にそれぞれ、後端部側を接続して便器本体4が支持されている。
これにより、便器本体4を片持ち状態で支持するための部材を別途用意する必要がなく、一対の縦材17、18の間隔を便器本体4のボルト挿通孔の位置に合わせてフレーム本体部15を形成するだけで、好適で容易に便器本体4をフレーム本体部15で支持することが可能になる。
本実施形態の壁掛け便器2においては、タンク支持部材22がフレーム本体部15の上下方向T3の任意の位置に着脱可能に取り付けられているため、ロータンク7の位置を自在に調節することができる。これにより、現場の状況や条件などに柔軟に対応することが可能になる。
よって、本実施形態の壁掛け便器2によれば、固定フレーム8で支持する荷重を合理的に分配支持することができ、施工性、経済性等の向上が可能になるとともに、デザインの自由度を高めることが可能になる。
以上、本発明に係る壁掛け便器の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
2 壁掛け便器(壁掛け式の便器装置)
4 便器本体
7 ロータンク
8 固定フレーム
15 フレーム本体部
16 接続支持部
17 縦材
18 縦材
19 横材(アングル)
19a 一片部
19b 他片部
19c 延出部
20 連結横材
22 タンク支持部材
22a 載置台
30 下側接続部
31 上側接続部
35 補強木
36 連結部材(全ねじボルト)
37 固定具
100 トイレルーム
101 後壁(壁材、建築部材)
102 側壁
103 床構造
104 隅柱(柱材、建築部材)
105 補強下地(補強受け木、建築部材)
106 柱側受け木(受け木、建築部材)
T1 前後方向
T2 幅方向
T3 上下方向

Claims (5)

  1. 便器本体の後端部側を接続して前記便器本体を片持ち状態で支持するとともに、ロータンクを支持する固定フレームを備え、
    前記固定フレームは、
    壁材との間に所定の間隔をあけて床構造上に立設され、前記便器本体を前方に突出する片持ち状態で支持するとともに、前記ロータンクを前記壁材との間の後方に配設して支持するフレーム本体部と、
    前記フレーム本体部の下端部側を前記床構造に接続固定する下側接続部と、
    前記フレーム本体部の上端部側を前記壁材の壁裏の建築部材に接続固定する上側接続部とを備え、
    前記フレーム本体部は、上端部側が前記ロータンクよりも上方に延出され、前記ロータンクよりも上方に配された前記上側接続部の連結部材で、該上端部側が前記壁材の壁裏の建築部材に接続固定されており、
    前記フレーム本体部は、幅方向に所定の間隔をあけて立設される左右一対の縦材と、
    前記一対の縦材の上端部側に接続し、各縦材よりも幅方向外側に延出して架設された横材とを備え、
    前記横材の前記各縦材よりも幅方向外側に延出した左右一対の延出部にそれぞれ、前記連結部材の一端側が接続され、幅方向に所定の間隔をあけて並設された左右一対の前記連結部材によって前記フレーム本体部の上端部側が前記壁材の壁裏の建築部材に接続して支持されている、壁掛け便器。
  2. 前記上側接続部は、前記フレーム本体部と前記壁材との間の前後方向の間隔を調節可能に構成されている、請求項1に記載の壁掛け便器。
  3. 前記横材は、アングルであり、
    前記アングルの一片部側が、板面を前後方向に向け、前記一対の縦材の前面に当接するように、他片部側が、板面を上下方向に向け、前記一対の縦材の上端に当接するように配設され、
    前記延出部の前記一片部に前記連結部材の一端側が接続される、請求項1又は2に記載の壁掛け便器。
  4. 前記一対の縦材にそれぞれ、後端部側を接続して前記便器本体が支持されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の壁掛け便器。
  5. 前記固定フレームが、前記フレーム本体部の上下方向の任意の位置に着脱可能に取り付けられて前記ロータンクを支持するタンク支持部材を備える、請求項1から請求項のいずれかに記載の壁掛け便器。
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