JPH0655903A - キャスタ - Google Patents

キャスタ

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JPH0655903A
JPH0655903A JP20924692A JP20924692A JPH0655903A JP H0655903 A JPH0655903 A JP H0655903A JP 20924692 A JP20924692 A JP 20924692A JP 20924692 A JP20924692 A JP 20924692A JP H0655903 A JPH0655903 A JP H0655903A
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brake
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Yoshiyuki Minamiura
▲ヨシ▼侑 南浦
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Naigai KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャスタ本体を、ブレーキ付きキャスタ用
と、ブレーキ無しのキャスタ用のいずれにも体裁良く使
用できるようにする。キャスタ本体の部品の共通化を図
り、在庫管理を容易にし、コストダウンを可能にする。 【構成】 キャスタ本体1におけるホイールカバー14
の一端部内側で、中間壁13の一端部にブレーキ部材支
持部6を設ける。ブレーキ部材6の揺動杆51,52の
中間部に設けた枢軸53を、支持部6の切欠61を経て
軸受部62に嵌め込むことにより、ブレーキ部材6はホ
イールカバー14を貫通せずに、キャスタ本体1の中間
壁13に着脱自在にかつ揺動自在に支持させる。ブレー
キ部材1の一端にはホイール2,3のウエブ25,35
に係脱自在の制動杆54,55を設け、他端に、中間壁
13及びホイールカバー14を迂回する迂回部56,5
7を介して揺動操作部58を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具等の下部に取付けら
れるキャスタに関し、特にホイールの回転を阻止するブ
レーキ部材を具備した状態と、ブレーキ部材を取外した
状態とのいずれにも使用できるキャスタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、キャスタ本体に車軸を介して一対
のホイールを回動自在に支持させた双輪型のキャスタに
おいて、たとえば特開昭60−110505号公報及び
特開昭61−110601号公報に示されるように、ホ
イールの回転を阻止するためにキャスタ本体のホイール
カバー部に内外に貫通する窓孔を設け、その窓孔の外側
からブレーキレバーを挿入し、そのレバーの中間に設け
た弾性変形可能なC型の支持部を上記窓孔の内側に設け
た支持凹部に支持させて同レバーを揺動自在とし、か
つ、ブレーキレバーの外側端部に設けた揺動操作部を上
記窓孔から外方に突出させ、この揺動操作部の操作によ
り、ブレーキレバーの内側端部に設けた制動用突起をホ
イールの内側に設けたウェブに係合、離脱自在としたブ
レーキ付きキャスタが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種のキャ
スタは家具等の下部に複数個(通常は4個)取付けられ
るもので、そのうち1乃至2個をブレーキ付きとし、残
りにブレーキのないものが用いられる。
【0004】しかるに、上記従来のブレーキ付きキャス
タは、キャスタ本体のホイールカバー部にブレーキレバ
ーの取付けのための窓孔を設けているため、そのキャス
タ本体はブレーキ付きキャスタ専用タイプとなり、ブレ
ーキ無しのキャスタ用としては使用できない。仮に上記
キャスタにおいて、ブレーキレバーを取外すと、そのキ
ャスタ本体のホイールカバー部に内外に貫通する窓孔が
開いたままで、非常に体裁の悪いものとなリ、実用的で
はない。
【0005】このため従来では、ブレーキ付きキャスタ
用として上記窓孔及びレバー支持凹部を備えたキャスタ
本体と、ブレーキ無しのキャスタ用として上記窓孔を塞
いだキャスタ本体の二種類のキャスタ本体が必要であ
り、その製作ならびに在庫管理が煩雑となり、これがコ
ストアップの要因となっていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解消し、キャ
スタ本体を、ブレーキ付きのキャスタ用と、ブレーキ無
しのキャスタ用のいずれにも使用できるようにし、とく
にブレーキ機構がない状態でも外観を損なうことなく、
体裁よく使用でき、また、構造が簡単で、製作ならびに
在庫管理を容易にして、コストダウンが可能なキャスタ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のキャスタは、ホ
イール軸受部に中間壁を介して家具等への取付け部及び
ホイールカバーを一体に連設してキャスタ本体が構成さ
れ、上記ホイール軸受部にホイールが回動自在に軸支さ
れ、上記ホイールカバーの一端部内側で中間壁の一端部
に、ブレーキ部材が着脱自在にかつ揺動自在に取付けら
れ、ブレーキ部材の一端部に上記ホイールに対する制動
部が設けられ、ブレーキ部材の他端は上記キャスタ本体
の中間壁の一端よりホイールカバーの一端を迂回して外
方に突出され、その突出端部に、上記制動部によりホイ
ールの回動を阻止するブレーキ位置と、上記制動部によ
るホイールのブレーキを解除する位置とにブレーキ部材
を揺動させるための揺動操作部が設けられていることを
特徴とするものである(請求項1)。
【0008】上記キャスタにおいて、キャスタ本体のホ
イール軸受部の軸方向両端に一対のホイールが回動自在
に保持され、一対のホイールは同一形状で、それぞれ円
盤状のホイール本体と、各本体の内面中央部に軸方向内
方に突設されたボス部と、同本体の外周に軸方向内方に
延出された円筒状のリムと、リムの内周部に周方向に一
定間隔で放射状に突設された複数個のウェブとを備え、
ブレーキ部材はその揺動によって上記両ホイールのウエ
ブに係合、離脱する一対の制動杆を備えた構成とするこ
とができる(請求項2)。
【0009】また、キャスタ本体のホイールカバーの一
端部内側で中間壁の一端部に、ブレーキ部材の枢軸受入
用切欠が周方向内方に凹入するように設けられ、その切
欠の奥端部から径方向内方に凹入する軸受部が設けら
れ、その切欠と軸受部との境界部に、弾性変形可能な抜
止め用突起が設けられている(請求項3)。
【0010】上記ブレーキ部材は適度の可撓性を有する
プラスチック成形品による単一部材で構成されるもの
で、キャスタ本体の中間壁の厚みに対応する隙間をもっ
てキャスタ軸方向に対向する一対の揺動杆と、ブレーキ
位置でホイールの内周のウエブに係合しブレーキ解除位
置で上記ウエブから離脱すべく各揺動杆の一端にそれぞ
れ軸方向外方に突設された一対の制動杆と、このブレー
キ部材をキャスタ本体の中間壁の一端部に着脱自在にか
つ揺動自在に支持させるために各揺動杆の長手方向中間
部の相対向する内面間に設けられた枢軸と、このブレー
キ部材の支持状態で上記揺動杆の他端部から中間壁の一
端部及びホイールカバーの一端部を迂回してキャスタ本
体の外方に突出する迂回部と、迂回部の外側端部に連設
された揺動操作部とを備えている(請求項4)。
【0011】さらに、ブレーキ部材をブレーキ位置及び
ブレーキ解除位置に保持させるストッパ手段が、キャス
タ本体の中間壁に設けられている(請求項5)。
【0012】
【作用】本発明のキャスタによれば、キャスタ本体のホ
イールカバーの一端部内側で、中間壁の一端部に、ブレ
ーキ部材を着脱自在にかつ揺動自在に支持させる構成と
してあるので、ホイールカバーに上記従来品のような窓
孔を設ける必要はない。しかも、ブレーキ部材を取外し
た状態では、ブレーキ部材の支持部がホイールカバーの
一端部内側に隠れており、外部から看取されることはな
い。従って、ブレーキ無しキャスタとして用いても商品
価値を低下させることはなく、有効に使用できる。ま
た、上記支持部にブレーキ部材を支持させることによっ
てホイールの制動、解除を随意に行うことができ、ブレ
ーキ付きキャスタとして有効に使用できる。こうして同
じキャスタ本体を用いてブレーキ付きキャスタと、ブレ
ーキ無しキャスタを随意に製作でき、部品の共通化を図
り、量産性を向上でき、在庫管理も容易となり、コスト
ダウンが可能となる。
【0013】また、請求項2に記載の発明によれば、ブ
レーキ部材に設けられた一対の制動杆と、両ホイールの
内周に設けられたウエブとの係合、離脱によって、両ホ
イールを同時に確実に制動、解除でき、ブレーキの操作
性が良好となる。
【0014】請求項3に記載の構成によれば、ブレーキ
部材の支持部を枢軸受入用切欠とその切欠に連続する軸
受部とで構成したことによって、支持部の構造を簡素化
でき、キャスタ本体の製作を一層容易にし、かつ、ブレ
ーキ部材の着脱も容易となり、ブレーキ部材の支持状態
では同部材を安定性よく支持できる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、揺動杆、
制動杆、枢軸、迂回部、揺動操作部からなるブレーキ部
材を単一の部材で成形することにより、量産性を向上で
き、より一層のコストダウンが図れるとともに、ブレー
キの操作性も大幅に向上できる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、中間壁に
設けられたストッパ手段によってブレーキ部材を制動位
置と、解除位置のいずれの位置にも的確に保持でき、使
い勝手をさらに良好にでき、実用性を高めることができ
る。
【0017】
【実施例】本発明のキャスタをブレーキ付きキャスタと
して使用する場合の実施例を図1〜図5及び図6(a)
〜(c)に示し、ブレーキ無しのキャスタとして使用す
る場合の実施例を図7(a)〜(c)に示している。
【0018】本発明のキャスタは、ブレーキ付きの場合
で5つの部品、すなわちキャスタ本体1と、一対の同一
形状のホイール2および3と、車軸4と、ブレーキ部材
5とによって構成され、ブレーキ無しの場合はブレーキ
部材5を省略した4つの部品によって構成される。これ
らの部品のうち車軸4は金属製であり、それ以外はプラ
スチック成形品である。
【0019】キャスタ本体1は、図3,図4で明らかな
ように水平方向の軸孔11を有するホイール軸受部12
の軸方向中間部に、側面形状がほぼ扇形の中間壁13を
介して軸方向に張り出す円弧状のホイールカバー14を
一体に連設してなるもので、中間壁13およびホイール
カバー14の後部(図4で左側)に、このキャスタを家
具等に取付けるための上下方向のピボット孔15を備え
た有底筒状の取付け部16が設けられている。17は補
強リブを示す。
【0020】上記キャスタ本体1において、ホイールカ
バー14の一端部内側つまり上記取付け部16とは反対
側の端部内側で、中間壁13の一端部にブレーキ部材5
の支持部6が設けられている。この支持部6は、ホイー
ルカバー14を貫通しないように、上記中間壁13の一
端部において下向きに開口し、かつ、その開口部から周
方向内方に凹入する枢軸受入用切欠61と、その枢軸受
入用切欠61の奥端部に連続して径方向内方に凹入する
欠円状の軸受部62とによって構成されている。上記切
欠61と軸受部62との境界部には弾性変形可能な抜止
め用突起63,64が設けられている。
【0021】一方、ホイール2および3は、円盤状のホ
イール本体21,31を備え、このホイール本体21,
31の内面中央部に、軸方向内側に開口する軸孔22,
32を備えたボス部23,33が突設され、同本体2
1,31の外周に軸方向内方に延びる円筒状のリム2
4,34が連設され、さらに、リム24,34の内周部
に周方向に一定間隔で放射状に複数個のウェブ25,3
5が一体に突設されてなるものである。
【0022】そして、上記キャスタ本体1のホイール軸
受部12にホイール軸4の軸方向中間部が締まり嵌めに
より固定され、ホイール軸受部12から突出したホイー
ル軸4の両端に、ホイール2および3の各ボス部23,
33が隙間嵌めにより回動自在に支持されることによ
り、図7(a)〜(c)に示すブレーキ無しキャスタが
組立てられる。
【0023】ここで、とくにキャスタ本体1において、
ブレーキ部材支持部6がホイールカバー14を貫通する
ことなく、ホイールカバー14の一端部内側で、中間壁
13の一端部に設けられているので、ホイールカバー1
4は円弧板状の原形を残したままでホイール2,3の上
半部を被うことになる。しかも、ブレーキ部材支持部6
はホイールカバー14の内側に隠れ、かつ、左右のホイ
ール2,3間に隠れることになる。このため、ブレーキ
部材支持部6は底面視において僅かにその位置を確認で
きる程度で、外部からすなわち正面、背面、平面及び左
右両側面のいずれからも看取されることはない。従っ
て、図7(a)〜(c)示すようにブレーキ無しキャス
タとして用いても、キャスタ全体とくにキャスタ本体1
の外観を損なうことなく、非常に体裁良く用いられる。
【0024】次に、上記キャスタをブレーキ付きキャス
タとして用いる場合について説明する。
【0025】ブレーキ部材5は、図5に示すようにキャ
スタ本体1の中間壁13の厚みに対応する隙間50をも
ってキャスタ軸方向に対向する一対の揺動杆51,52
を備えている。各揺動杆51,52の長手方向中間部に
おいて相対向する内面間に枢軸53が一体に設けられ、
各揺動杆51,52の一端にそれぞれ軸方向外方に突出
する制動杆54,55が設けられている。両揺動杆5
1,52の他端部には、水平部56と立上り部57とか
らなる迂回部を介して外方に延びる揺動操作部58が一
体に連設されている。なお、迂回部56,57はU状ま
たはV状に形成してもよい。上記ブレーキ部材5におい
て、両制動杆54,55の先端部間の距離は、ホイール
2,3のリム24,34の相対向する内面間の間隔より
も大きく、ホイール本体23,33の内面間の距離より
も小さく形成されている。
【0026】上記ブレーキ部材5は、キャスタ本体1の
中間壁13に設けられた支持部6に対し下方から嵌め込
み式で取付けられる。このブレーキ部材5の取付けは、
キャスタ本体1にホイール2,3を取付ける前でも後で
も随意に行うことができる。上記のようにブレーキ無し
キャスタを先に組立てた場合、ブレーキ部材5の取付け
は次のようにすればよい。
【0027】すなわちキャスタ軸方向に対して、ブレー
キ部材5を傾斜させた状態で、上記両制動杆54,55
の先端を両ホイール2,3の下方から内方に挿入し、そ
の後、ブレーキ部材5をキャスタ軸方向と平行に戻すこ
とにより、両制動杆54,55の先端を両リム24,3
4の内側に係合させる。次いで、ブレーキ部材5を上方
に押し上げ、両制動杆54,55及び両揺動杆51,5
2をキャスタ本体1の中間壁13の両側面に沿わせ、枢
軸53を上記支持部6の枢軸受入用切欠61に挿入し、
さらに、ブレーキ部材5をキャスタ径方向内方に移動さ
せ、枢軸53を上記切欠61から抜け止め用突起63,
64を乗り越えて軸受部62内に押し込む。このとき突
起63,64が枢軸53の通過によって一旦拡径方向に
弾性変形した後、縮径方向に弾性復帰し、これによって
枢軸53が軸受部62に嵌合され、ブレーキ部材6が中
間壁13に揺動自在に支持される。
【0028】上記ブレーキ部材5の取付け作業時には、
少なくとも揺動操作部58及び立上り部57がキャスタ
本体1のホイールカバー14の一端部下方において両ホ
イール2,3間から外方に突出している。従って、その
突出部分を持って上記取付け作業を容易に遂行できる。
なお、ブレーキ部材5を取り外すときは、上記と逆の手
順で操作すればよい。
【0029】こうしてキャスタ本体1にブレーキ部材5
を取付けることによって、図1〜図3及び図6(a)〜
(c)に示すブレーキ付きキャスタが得られる。このブ
レーキ付きキャスタによれば、ブレーキ部材5の揺動操
作部58が揺動杆51,52、迂回部56、立上り部5
7を介してキャスタ本体1の中間壁13からホイールカ
バー14の一端部を迂回して外方に突出しており、その
揺動操作部58によりブレーキ部材5を外部から容易に
揺動操作できる。
【0030】ここで、図1、図3に示すようにブレーキ
部材5の制動杆54,55を、ホイール2,3のリム内
周に形成されたウエブ25,25間に係合させることに
より、ホイール2,3の回動が阻止される。なお、この
ブレーキ部材5のブレーキ位置において、キャスタ本体
1の中間壁13の左右両側面に設けられたストッパ用突
起18,19に揺動杆54,55が係合している。各突
起18,19は断面形状がほぼ半球状で、側面形状がほ
ぼ半円状であり、その弦側の側面(キャスタ本体の正面
側)にほぼ半円形のストッパ面181,191が設けら
れ、このストッパ面181,191に上記揺動杆51,
52の一側面が係合している。これによってブレーキ部
材5がブレーキ位置に保持され、上記制動杆54,55
とウエブ25,25との係合状態が保持され、ホイール
2,3の回動が確実に阻止される。そして、このキャス
タを取付けた家具等が定位置に確実に保持される。
【0031】また、図1の状態から、ブレーキ部材5の
揺動操作部58を蹴り上げるように操作すれば、揺動杆
51,52が拡開方向に弾性変形して上記ストッパ用突
起18,19を乗り越え、ブレーキ部材5全体が図1で
反時計方向に回動して、図2に示すブレーキ解除位置ま
で揺動変位し、制動杆54,55がウエブ25,25か
ら外れ、ブレーキが解除される。このとき、制動杆5
4,55は各ウエブ25,25の内径側端部とホイール
2,3のボス部22,32との間の環状空間部に位置し
ている。従って、ホイール2,3が制動杆54,55に
干渉されることなく自由に回動でき、このキャスタを取
付けた家具等を随意に移動させることができる。
【0032】上記ブレーキ付きキャスタの組立て後、ブ
レーキ部材5は容易に取外すことができ、また、再度取
付けることも容易であり、需要者側で必要に応じてブレ
ーキ付きキャスタと、ブレーキ無しキャスタとを随意に
使い分けることができる。
【0033】なお、本発明のキャスタは、上記実施例に
限定されるものではなく、たとえばホイール2,3のウ
エブ25,25と、ブレーキ部材5の制動杆54,55
の形状、設置数、係合構造は、所望に応じて任意に設定
できるものである。また、ブレーキ部材5をブレーキ位
置と解除位置に保持する手段として、上記ストッパ用突
起18,19を設けたが、そのストッパの形状、数、位
置も任意に設定できるものである。たとえば揺動杆5
1,52の内面と、中間壁13の表面のいずれか一方に
球状突起、他方にその突起の係合用凹部または貫通孔を
設け、その両者の係合によりブレーキ部材5をブレーキ
位置と解除位置で保持できるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のキャスタに
よれば、キャスタ本体のホイールカバーの一端部内側
で、中間壁の一端部に、ブレーキ部材を着脱自在にかつ
揺動自在に支持させるので、ホイールカバーに上記従来
品のような窓孔を設ける必要はない。しかも、ブレーキ
部材を取外した状態では、ブレーキ部材の支持部がホイ
ールカバーの一端部内側に隠れており、外部から看取さ
れることはない。従って、ブレーキ無しキャスタとして
用いても商品価値を低下させることはなく、有効に使用
できる。また、上記支持部にブレーキ部材を支持させる
ことによってホイールの制動、解除を随意に行うことが
でき、ブレーキ付きキャスタとして有効に使用できる。
こうして同じキャスタ本体を用いてブレーキ付きキャス
タと、ブレーキ無しキャスタを随意に製作でき、部品の
共通化を図ることができ、量産性を向上できるととも
に、在庫管理も容易となり、コストダウンが可能とな
る。
【0035】また、請求項2に記載の発明によれば、ブ
レーキ部材に設けられた一対の制動杆と、両ホイールの
内周に設けられたウエブとの係合、離脱によって、両ホ
イールを同時に確実に制動、解除でき、ブレーキの操作
性が良好となる。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、ブレーキ
部材の支持部を枢軸受入用切欠とその切欠に連続する軸
受部とで構成したことによって、支持部の構造を簡素化
でき、キャスタ本体の製作を一層容易にし、かつ、ブレ
ーキ部材の着脱も容易となり、ブレーキ部材の支持状態
では同部材を安定性よく支持できる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、揺動杆、
制動杆、枢軸、迂回部、揺動操作部からなるブレーキ部
材を単一の部材で成形することにより、量産性を向上で
き、より一層のコストダウンが図れるとともに、ブレー
キの操作性も大幅に向上できる。
【0038】請求項5に記載の発明によれば、中間壁に
設けられたストッパ手段によってブレーキ部材を制動位
置と、解除位置のいずれの位置にも的確に保持でき、使
い勝手をさらに良好にでき、実用性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャスタをブレーキ付きキャスタとし
て用いた場合の実施例を示すもので、ブレーキ部材によ
るホイールの制動状態を示す図6(a)のI−I線断面
図である。
【図2】上記ブレーキ部材によるホイールのブレーキ解
除状態を示す図1相当図である。
【図3】図1のIII−III線相当断面図である。
【図4】キャスタ本体の側面図である。
【図5】ブレーキ部材の一例を示す斜視図である。
【図6】(a)は上記ブレーキ付きキャスタの外観正面
図、(b)はその外観平面図、(c)はその一部切欠底
面図である。
【図7】本発明のキャスタをブレーキ無しのキャスタと
して用いる場合の実施例を示すもので、(a)はその外
観正面図、(b)はその外観平面図、(c)はその外観
底面図である。
【符号の説明】
1 キャスタ本体 11 軸孔 12 ホイール軸受部 13 中間壁 14 ホイールカバー 16 家具等への取付け部 2,3 ホイール 21,31 ホイール本体 22,32 軸孔 23,33 ボス部 24,34 リム 25,35 ウエブ 4 ホイール軸 5 ブレーキ部材 51,52 揺動杆 53 枢軸 54,55 制動杆 56 水平部(迂回部) 57 立上り部(迂回部) 58 揺動操作部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイール軸受部に中間壁を介して家具等
    への取付け部及びホイールカバーを一体に連設してキャ
    スタ本体が構成され、上記ホイール軸受部にホイールが
    回動自在に軸支され、上記ホイールカバーの一端部内側
    で中間壁の一端部に、ブレーキ部材が着脱自在にかつ揺
    動自在に取付けられ、ブレーキ部材の一端部に上記ホイ
    ールに対する制動部が設けられ、ブレーキ部材の他端は
    上記キャスタ本体の中間壁の一端よりホイールカバーの
    一端を迂回して外方に突出され、その突出端部に、上記
    制動部によりホイールの回動を阻止するブレーキ位置
    と、上記制動部によるホイールのブレーキを解除する位
    置とにブレーキ部材を揺動させるための揺動操作部が設
    けられていることを特徴とするキャスタ。
  2. 【請求項2】 キャスタ本体のホイール軸受部の軸方向
    両端に一対のホイールが回動自在に保持され、一対のホ
    イールは同一形状で、それぞれ円盤状のホイール本体
    と、各本体の内面中央部に軸方向内方に突設されたボス
    部と、同本体の外周に軸方向内方に延出された円筒状の
    リムと、リムの内周部に周方向に一定間隔で放射状に突
    設された複数個のウェブとを備え、ブレーキ部材にはそ
    の揺動によって上記両ホイールのウエブに係合、離脱す
    る一対の制動杆が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のキャスタ。
  3. 【請求項3】 キャスタ本体のホイールカバーの一端部
    内側で中間壁の一端部に、ブレーキ部材の枢軸受入用切
    欠が周方向内方に凹入するように設けられ、その切欠の
    奥端部から径方向内方に凹入する軸受部が設けられ、そ
    の切欠と軸受部との境界部に、弾性変形可能な抜止め用
    突起が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載のキャスタ。
  4. 【請求項4】 ブレーキ部材は適度の可撓性を有するプ
    ラスチック成形品による単一部材で構成されるもので、
    キャスタ本体の中間壁の厚みに対応する隙間をもってキ
    ャスタ軸方向に対向する一対の揺動杆と、ブレーキ位置
    でホイールの内周のウエブに係合しブレーキ解除位置で
    上記ウエブから離脱すべく各揺動杆の一端にそれぞれ軸
    方向外方に突設された一対の制動杆と、このブレーキ部
    材をキャスタ本体の中間壁の一端部に着脱自在にかつ揺
    動自在に支持させるために各揺動杆の長手方向中間部の
    相対向する内面間に設けられた枢軸と、このブレーキ部
    材の支持状態で上記揺動杆の他端部から中間壁の一端部
    及びホイールカバーの一端部を迂回してキャスタ本体の
    外方に突出する迂回部と、迂回部の外側端部に連設され
    た揺動操作部とを備えていることを特徴とする請求項2
    または3記載のキャスタ。
  5. 【請求項5】 ブレーキ部材をブレーキ位置及びブレー
    キ解除位置に保持するストッパ手段が、キャスタ本体の
    中間壁に設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のキャスタ。
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