JP2010269745A - キャスタ及びキャスタを備えた家具 - Google Patents

キャスタ及びキャスタを備えた家具 Download PDF

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Jun Matsuoka
純 松岡
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Abstract

【課題】床の不陸にかかわらず接地が不十分になるという不具合を生じないキャスタ、及びキャスタにブレーキをかけているにもかかわらず、外力により遊動してしまうという不具合が生じない家具を提供する。
【解決手段】フレームC11に車輪C12を設けてなるキャスタ本体C1と、このキャスタ本体C1のフレームC11に対して昇降可能に貫装され上端部が家具本体Tに取り付けられる取付軸C2と、この取付軸C2に巻装した状態で前記フレームC11内に収容され前記キャスタ本体C1を前記取付軸C2に対して下方に弾性付勢する弾性部材C3と、前記キャスタ本体C1の車輪C12に制動をかけるためのブレーキ機構C4とを具備してなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブレーキ機構を備えたキャスタに関する。
従来、家具に用いられるキャスタとして、フレームに車輪を設けてなるキャスタ本体と、このキャスタ本体を首振り自在に家具本体に取り付けるための取付軸とを具備してなるものが知られている。このようなものにあっては、家具を所望の位置に設置した後も外力が作用すると遊動する可能性があるため、キャスタ本体の車輪に制動をかけるためのブレーキ機構をさらに設けたものも開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、従来のキャスタ本体は、家具本体に対して一定高さ位置で首振動作を行うだけのものであるため、複数のキャスタにより家具本体を支持している場合、床の不陸により特定のキャスタが床面に接地しない状態、あるいは接地が不十分な状態になることがあった。そのため、複数のキャスタにブレーキをかけているにもかかわらず、接地が不十分なキャスタのブレーキ性能が発揮されず、外力が加わった場合に十分に接地している一つのキャスタを支点にして家具が旋回してしまうか、あるいは家具全体が引きずられてしまうという不具合を招くことがあった。
特開2008‐259720号公報
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、床の不陸にかかわらず接地が不十分になるという不具合を生じないキャスタ、及びキャスタにブレーキをかけているにもかかわらず、外力により遊動してしまうという不具合が生じない家具を提供することを目的としている。
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような構成を採用したものである。すなわち、本発明にかかるキャスタは、例えば、テーブル、ワゴン、ホワイトボード等の家具に適用されるもので、フレームに車輪を設けてなるキャスタ本体と、このキャスタ本体のフレームに対して昇降可能に貫装され上端部が家具本体に取り付けられる取付軸と、この取付軸に巻装した状態で前記フレーム内に収容され前記キャスタ本体を前記取付軸に対して下方に弾性付勢する弾性部材と、前記キャスタ本体の車輪に制動をかけるためのブレーキ機構とを具備してなることを特徴とする。
ここで下方とは、取付軸に対して垂直方向に限らず、垂直以外の方向、例えば斜め下方向を含むものとする。
このようなものであれば、取付軸に巻装された弾性部材によりキャスタ本体が下方に弾性付勢された状態となるため、床に多少の不陸があっても、常に車輪が床面に押しつけられることになる。したがって、床の不陸に起因して接地が不十分になり、ブレーキ性能を発揮できなくなるという従来の不具合を解消することができる。特に、キャスタ本体内の取付軸の周囲に弾性部材を設けているので、キャスタ本体及び取付軸の寸法を大きくすることなく弾性部材のストロークを稼ぐことができる。また、家具本体に加工を施すことなく前述した作用効果を発揮するため、キャスタの交換のみにより種々の仕様変更に対応することが可能になる。
具体的な態様としては、前記フレームが、車輪保持部と、この車輪保持部に隣設され前記取付軸が貫通する挿通孔を有した軸受け部とを有したものがある。
また、前記弾性部材が前記取付軸に巻装したコイルバネであり、このコイルバネの一端を取付軸の外周に設けた段部端面に係止させるとともに、他端を前記挿通孔の内周に設けた段部端面に係止させているものが好適な一態様として挙げられる。
さらに、このような取付軸は、前記家具本体の脚に取り付けられるものが好適な一例であるが、家具本体の底に脚を介さず直接取り付けられるものであってもよい。
このようなキャスタを備える家具においては、全てのキャスタを前述した構成を有するキャスタとする必要はなく、前記家具本体の少なくとも2箇所に前記キャスタを設けていれば、ブレーキをかけている2箇所のキャスタを床面に十分接地させることによりブレーキ性能を発揮させることができる。したがって、従来のキャスタを家具に用いた場合の不具合、すなわち、外力が加わった場合に一つのキャスタを支点にして家具が旋回してしまうか、あるいは家具全体が引きずられてしまうという不具合を解消することができる。
具体的な態様としては、前記家具本体が、天板と、この天板を支持する複数の脚を具備してなるものであり、少なくとも2つの脚の下端に前記キャスタを設けてなるものが挙げられる。このような場合には、前記キャスタが、使用端側の脚に設けられているものであれば、使用者がブレーキあるいはブレーキ解除操作を容易に行うことができるため好ましい。
本発明は、以上のような構成であるから、床の不陸にかかわらず接地が不十分になるという不具合を生じないキャスタ、及びキャスタにブレーキをかけているにもかかわらず、外力により遊動してしまうという不具合が生じない家具を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる家具を示す全体斜視図。 同実施形態のキャスタを示す正面図。 図2におけるX‐X線断面図。 同実施形態のキャスタの作動を示す説明図。 同実施形態のキャスタの作動を示す説明図。 同実施形態のキャスタのブレーキ機構を示す説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態における連結すべき2台の家具を示す全体斜視図。 図8における要部を示す一部省略した拡大斜視図。 図9に対応する作用説明図。 同実施形態における連結ユニットの分解斜視図。 同連結ユニットの正面図。 同連結ユニットの平面図。 図9におけるY‐Y線断面図。 図10におけるZ‐Z線断面図。 図15に対応した作用説明図。 変形例である天板連結機構を示す概略断面図。 変形例である天板連結機構を示す概略断面図。
以下、本発明の一実施形態について述べる。
この実施形態は、図1乃至図16に示すように、家具がテーブルAである場合のものである。
このテーブルAは、図1に示すように、家具本体であるテーブル本体Tを備えている。このテーブル本体Tは、天板T1と、この天板T1の使用端側を支持する2本の脚T2と、前記天板T1の反使用端側を支持する2本の脚T4とを具備してなる。そしてそれら脚T2、T4の下端には、第一のキャスタC及び第二のキャスタDが設けられている。ここで、第一のキャスタCは、前記テーブルAの使用端側を支持する2本の脚T2にそれぞれ取り付けられたものであり、前記第二のキャスタDは、前記テーブルAの反使用端側を支持する2本の脚T4にそれぞれ取り付けられたものである。以下、第一のキャスタC及び第二のキャスタDをまとめて「キャスタC、D」と呼ぶことがある。
前記テーブル本体Tの天板T1は、図1に示すように、略矩形状のものである。前記脚T2、T4は、上端部を前記天板T1の四隅部下面に図示しないブラケットを介して取り付けられた柱状のもので、下端部にキャスタC、Dを取り付けるための図示しないめねじ孔を有したキャスタ取付部T21、T41がそれぞれ設けられている。
前記第一のキャスタCは、図1乃至図8に示すように、フレームC11に車輪C12を設けてなるキャスタ本体C1と、このキャスタ本体C1のフレームC11に対して昇降可能に貫装され上端部がテーブル本体Tの脚T2に取り付けられる取付軸C2と、この取付軸C2に巻装した状態で前記フレームC11内に収容され前記キャスタ本体C1を前記取付軸C2に対して下方に弾性付勢する弾性部材たるコイルバネC3と、前記キャスタ本体C1の車輪C12に制動をかけるためのブレーキ機構C4とを具備してなる。
前記キャスタ本体C1は、図1乃至図7に示すように、合成樹脂製のフレームC11に支軸C13を介して車輪C12を回転自在に装着してなる。前記フレームC11は、前記支軸C13を回転可能に支持する車輪保持部C111と、この車輪保持部C111に一体的に隣設され前記取付軸C2が貫通する挿通孔C113を有した軸受け部C112とを有している。
前記取付軸C2は、図1乃至図7に示すように、前記テーブル本体Tの脚T2に取り付けられるものであり、前記脚T2のキャスタ取付部T21に螺着されるボルト状の取付部C21と、この取付部C21に上端を連続させた軸本体C22と、この軸本体C22がキャスタ本体C1から抜けることを防止する抜け止め部材たるCリングC23とを具備してなる。前記軸本体C22の中間部には、下端側が小径となる段部C221が形成されているとともに、前記挿通孔C113の下端近傍部には下端側が小径となる段部C114が形成されている。そして、前記軸本体C22の段部端面C222と、前記挿通孔C113の段部端面C115との間に前記コイルバネC3を介在させている。すなわち、前記コイルバネC3は、一端C31を取付軸C2の外周に設けた段部端面C222に係止させるとともに、他端C32を前記挿通孔C113の内周に設けた段部端面C115に係止させた状態で、前記軸本体C22に巻装されている。
前記ブレーキ機構C4は、図1乃至図7に示すように、前記車輪C12のハブ内周に形成された内歯車C41と、この内歯車C41に係脱するブレーキ部材C42と、このブレーキ部材C42をブレーキ状態あるいはブレーキ解除状態に操作するための操作レバーC43とを具備してなる。図6に示すように、前記操作レバーC43の動きを前記ブレーキ部材C42の動きに変換するための機構は、通常のものであるため説明を省略する。
前記第二のキャスタDは、図1に示すように、フレームD11に車輪D12を設けてなるキャスタ本体D1と、このキャスタ本体D1を首振り自在にテーブル本体Tに取り付けるための取付軸D2とを具備してなる通常のもので、前記キャスタ本体D1が前記取付軸D2に対して昇降し得ないように構成されている。なお、この第二のキャスタDは、ブレーキ機構を有していないものである。
この実施形態では、以上のようにしてなる天板付家具、すなわち、テーブルAを図8に示すように複数台使用してパーソナルワークに適した態様とグループワークに適した態様とを適宜選択し得るようにした家具システムFSを構築した場合の例を示している。しかして、この家具システムFSは、各テーブルAの天板T1、T3同士を、天板連結機構Rにより着脱可能に連結し得るようにしている。
天板連結機構Rは、複数のテーブルAの一方の天板T1と他方の天板T3とを着脱可能に連結するためのものであって、前記一方の天板T1側に設けられ前記他方の天板T3側に係合し得ない待機位置P1から他方の天板T3に係合しうる係合位置P2までの間で作動可能な係合部材K1と、前記他方の天板T3側に設けられ前記係合位置P2に達した前記係合部材K1が係合し得る係合受部材K2と、前記一方の天板T1と他方の天板T3とを接近させた際に、前記係合部材K1を前記待機位置P1から前記係合位置P2へ磁力により強制作動させる磁気駆動手段Jと、前記他方の天板T3の上面側からの操作により前記係合部材K1を前記待機位置P1方向に強制作動させるための連結解除手段Nとを具備してなる。
前記係合部材K1は、基端部両側に軸部K11を有するとともに、先端にカマ部K12を有してなるもので、前記軸部K11を一方の天板T1に装着したハウジングHの軸受けF2に回転可能に支持させることによって、待機位置P1と係合位置P2との間で回動し得るようになっている。カマ部K12は、側面視略L字状をなしており、係合位置P2において係合状態にある係合部材K1が天板T1、T3の引き離しによって係合受部材K2から容易に離脱しないようにした、いわゆる抜け止め機能を発揮するものである。また、カマ部K12の内側面には傾斜面K121が形成されている。しかして、一方の天板T1と他方の天板T3とが相互に引き離される方向に過大な力が作用した場合には、係合受部材K2に当接するカマ部K12に形成された傾斜面K121の案内作用により係合状態が解除されるようになっている。カマ部K12は、基端部側に片持ちで支持されている。カマ部K12の先端側は弾性変形が可能であり、係合位置P2で天板T1、T3の縁に沿う方向に力が作用しても、カマ部K12の先端側が撓み、係合部材K1全体に負荷がかかるのを回避することができるようになっている。また、係合位置P2で天板T1、T3の縁に沿う方向にさらに力が作用してもカマ部K12の先端側の撓みと傾斜面K121とが相俟って係合部材K1が待機位置P1に復帰するようになっている。前記ハウジングHにおける係合部材収容領域SRには、天板T1の端面に略連続する外面と底面に開放された係合部材収容空間SR1が形成されており、この係合部材収容空間SR1内に前記係合部材K1が収容されている。
具体的には、前記係合部材収容空間SR1の内側壁SR11に軸受けF2が設けられており、この軸受けF2に前記係合部材K1の軸部K11を回転可能に支持させている。前記軸受けF2は、上下方向に延びる軸支溝F21を備えており、この軸支溝F21に前記係合部材K1の軸部K11を上下方向に移動可能に、かつ回転可能に支持させている。前記係合部材K1は、常時は、自重により係合部材収容空間SR1内に完全に没入する状態で待機位置P1に保持されている。この係合部材K1の中間部分には、前記磁気駆動手段Jの第一の磁石である穴あき磁石J1を取り付けるための磁石取付部K13が設けられている。
なお、ハウジングHは、樹脂により形成されたもので、下面側の所要箇所には、ネジ挿通孔H12を設けている。しかして、ハウジングHは、天板T1の端縁の所定箇所に切欠きT13を形成した後、この切欠きT13に嵌め込まれるようにして装着され、天板T1の下面側からネジ挿通孔H12にネジMを通し天板T1に固定できるようにしている。なお、本実施形態では、他方の天板T3に取り付けられるハウジングHは、一方の天板T1に取り付けられるハウジングHと同一構造のものである。
前記係合受部材K2は、前記係合部材K1のカマ部K12が下側から係合し得る架材状のもので、他方の天板T3に装着したハウジングHに固設されている。前記ハウジングHにおける係合受部材配設領域HRには、他方の天板T3の端面に略連続する外面及び底面に開放された係合部材受入空間HR1が形成されており、前記係合受部材K2は、この係合部材受入空間HR1の天井部分に架設されたものである。なお、係合部材受入空間HR1は、底面に向かって空間幅を漸次広くしている。換言すると、係合部材受入空間HR1を形成するハウジング本体H1は、開口幅を底面に向かって漸次拡開させた形状をなしており、待機位置P1から係合位置P2に作動する際の係合部材K1を受け入れやすいようにしている。この実施形態においては、前記係合受部材K2の上面に前記磁気駆動手段Jを構成する略直方体状の第二の磁石J2を取り付けるための取付凹部K21が設けられている。
前記磁気駆動手段Jは、前記係合部材K1に取り付けられた第一の磁石J1と、前記係合受部材K2に取り付けられた第二の磁石J2とを具備してなるもので、一方の天板T1の端面と他方の天板T3の端面とが突き合わされた段階で、前記係合部材K1をその磁石の磁力により待機位置P1から係合位置P2まで強制的に作動させるようになっている。前記係合部材K1の寸法は、係合位置P2まで回動した場合に、カマ部K12が前記係合受部材K2に係合し得る値に設定されている。
前記連結解除手段Nは、前記係合部材K1を前記磁気駆動手段Jによる磁力に抗して待機位置P1方向に付勢するようにしたものである。具体的に説明すれば、前記ハウジングHは、前記係合部材受入空間HR1を備え、この係合部材受入空間HR1を上方に開放させ得る開口部H11を有したハウジング本体H1と、このハウジング本体H1の開口部H11に開閉可能に設けた蓋体H12とを具備してなる。前記連結解除手段Jは、前記蓋体H12に関連させて構成されたものであり、前記蓋体H12に設けられた操作桿挿入孔N1と、前記係合部材K1の先端に設けられ前記操作桿挿入孔N1から挿入された操作桿STにより押圧される被押圧部N2とからなる。
この実施形態では、前記待機位置P1にある前記係合部材K1が、前記天板T1から離脱するのを防止するための係合部材保持要素Fを備えている。詳述すれば、前記係合部材保持要素Fは、前記係合部材K1に設けた軸部K11と、前記天板T1側に設けられ連結すべき天板T3同士の高さ誤差を吸収しつつ前記軸部K11を支持する軸受けF2とを具備してなるものである。
しかして、この実施形態においては、連結すべき一方の天板T1の端縁と、他方の天板T3の端縁とにそれぞれ同一構造の連結ユニットUを装着し、それら連結ユニットUによって天板T1、T3同士を連結するようにしている。
各連結ユニットUは、前記係合部材K1を収容する係合部材収容領域SRと、この係合部材収容領域SRに隣設され前記係合受部材K2が形成された係合受部材配設領域HRとを具備している。そして前記係合部材収容領域SRに前述したような態様で係合部材K1が収容されている。また、前記係合受部材配設領域HRには前述したような態様で係合受部材K2が配設されている。しかして、一方の天板T1に設けられた連結ユニットUの係合部材K1と、他方の天板T3に設けられた連結ユニットUの係合受部材K2とを主体にして、前記天板連結機構Rが構成されている。また、他方の天板T3に設けられた連結ユニットUの係合部材K1と、一方の天板T1に設けられた連結ユニットUの係合受部材K2とを主体にして、第二の天板連結機構Rが構成されている。
次いで、この実施形態の作動について説明する。
前記テーブルAは、キャスタC、Dにより自由に移動させることができるため、相互に分離させてパーソナルワークに適した使用形態と、適宜集合させてグループワークに適した使用形態とをとることができる。その際、特にパーソナルワークに適した使用形態をとる場合に、前記テーブルAを所望の位置に移動させた後、キャスタCの操作レバーC43を操作し、使用端側のキャスタCにブレーキをかけるのが一般的である。この場合、従来のものであれば、前述したように床の不陸により使用端側のいずれか一方のキャスタが床面から浮上している場合、他方のキャスタを支点にして旋回してしまうという不具合が発生するが、本実施形態の場合、このような不具合は生じない。すなわち、前述したような構成のものであれば、テーブル本体Tに取り付けられた取付軸C2に対してキャスタ本体C1が弾性的に昇降するため、床面上に載置してある状態では、図4に示す無負荷状態及び図5に示す最大負荷状態の中間状態、すなわちテーブル本体Tに作用する重力により第一のキャスタCのコイルバネC3が適度に圧縮され反発力を蓄積した状態でバランスを保つことになる。したがって、図7に示すように、床Lに多少の不陸が存在しても、前記コイルバネC3の弾性力により前記キャスタ本体C1の車輪C12が床Lに適度な接地圧を維持しながら常時接触することになる。よって、その車輪C12に制動をかけておけばブレーキ性能が損なわれることがなくなる。
前記パーソナルワークに適した態様から前記グループワークに適した態様に移行する際には、必要なテーブルAを適宜移動させ、天板連結機構RによりテーブルA同士を所望の形態に連結することによって、その使用態様に適合した家具システムFSを構築することができる。以下、テーブルAの天板T1、T3同士を連結する場合の作動について説明する。
非連結状態においては、図9及び図14に示すように、一方の天板T1の係合部材K1が自重により待機位置P1に保持されており、係合部材K1は前記一方の天板T1の端面よりも内方に没入している。この状態から、一方の天板T1の端面と他方の天板T3の端面とを接近させると、一方の天板T1の係合部材K1が磁気駆動手段Jによる磁力により軸受けF2を支点にして外方へ回動し、前述した係合位置P2に達した段階で他方の天板T3の係合受部材K2に磁着により係合することになる。この係合状態は、前記磁気駆動手段Jの磁力により維持されることになる。この実施形態においては、以上の動作と同時に他方の天板T3の係合部材K1が一方の天板T1の係合受部材K2に係合するという作動も営まれる。したがって、天板T1、T3同士を突き合わせるという操作のみによって両天板を二つの天板連結機構Rを用いて連結することができる。なお、連結すべき両天板の高さに多少の差異が存在している場合であっても、係合部材K1の軸部K11が上下方向に移動できるように支持されているため、その誤差を吸収して確実に係合部材K1を係合受部材K2にワンアクションで係合させることができる。
また、両天板T1、T3を離脱させる場合には、蓋体H2に関連させて構成された連結解除手段Nにより行う。具体的には図16に示すように、他方の天板T3側のハウジングHの蓋体H2に形成された操作桿挿入孔N1から操作桿STを挿入し、その操作桿STにより係合部材K1の被押圧部N2を下方に押圧して、その係合部材K1と係合受部材K2との係合を磁気駆動手段Jの磁力に抗して解除した上で、両天板T1、T3を引き離せばよい。その後、係合部材K1は、待機位置P1に強制的に作動することになる。
ここで、図21及び図22に示すものは、変形例である天板連結機構R2を示したものである。
この変形例では、係合部材K1aが待機位置P1と係合位置P2との間で水平方向に移動可能なものとなっている。また、係合部材収容空間SR1aにおける係合部材K1aの上下空間には一定の遊びが設けられており、係合部材K1aが一定範囲で上下方向に移動することができるようにしている。また、前記係合部材K1aの基端部とハウジングHaとは弾性部材であるコイルスプリング等を介して連結しており、前記係合部材K1が待機位置P1と係合位置P2との間で水平方向に移動できるようになっている。
当該変形例においてもカマ部K12aは、基端部側に片持ちで支持されている。カマ部K12aの先端側は弾性変形が可能であり、係合位置P2で天板T1、T3の縁に沿う方向に力が作用しても、カマ部K12aの先端側が撓み、係合部材K1a全体に負荷がかかるのを回避することができるようになっている。
しかして、一方の天板T1と他方の天板T3とを接近させると、一方の天板T1側に設けられた待機位置P1にある係合部材K1aが、他方の天板T3側のハウジングHaに形成された係合部材受入空間HR1aに向かって磁気駆動機構Jaを構成する第一、第二の磁石J1a、J2aの磁力により水平方向に移動し、係合部材K1aのカマ部K12aが、他方の天板T3側の係合受部材K2aであるハウジングHaの内側面に係合し、係合位置P2に位置付けられる。なお、カマ部K12aの内側面は略直角に形成されるとともに、カマ部K12aの先端側は傾斜面K121aを形成している、このようにすることで、係合部材K1aが待機位置P1から係合位置P2に水平移動する際に、係合部材K1aがカマ部K12aの傾斜面K121aに案内されてスムーズに係合位置P2まで移動するとともに、係合位置P2において他方の天板T3側のハウジングHaの内側面に確実に係合することができる。この変形例では係合部材K1aは水平方向に移動するものであるため、ハウジングHaの厚みを抑えることができ、薄板の天板に対しても好適に取付することができるものとなる。
しかして、この変形例においても、連結すべき一方の天板T1の端縁と、他方の天板T3の端縁とにそれぞれ同一構造の連結ユニットUaを装着し、それら連結ユニットUaによって天板T1、T3同士を連結するようにしている。
詳述すると、各連結ユニットUaは、係合部材K1aを収容する上面側が開放された係合部材収容領域SRaと、この係合部材収容領域SRaに隣設されるとともに、前記係合受部材K2aを形成しつつ上面側が開放された係合受部材配設領域HRaとを具備している。そして係合部材収容領域SRaに前述したような態様で係合部材K1aが収容されている。また、前記係合受部材配設領域HRaには前述したような態様で係合受部材K2aが配設されている。しかして、一方の天板T1に設けられた連結ユニットUaの係合部材K1と、他方の天板T3に設けられた連結ユニットUaの係合受部材K2aとを主体にして、前記天板連結機構R2が構成されている。また、他方の天板T3に設けられた連結ユニットUaの係合部材K1aと、一方の天板T1に設けられた連結ユニットUaの係合受部材K2aとを主体にして、第二の天板連結機構R2が構成されている。
当該変形例において、係合位置P2にある係合部材K1aの係合状態を解除する場合は、一方、他方何れかの天板側を操作するだけで作業を完了させることができる。すなわち、何れかの天板側に位置する他方の係合部材K1aのカマ部K12aと、一方の係合部材K12aの基端部とを上面側から押圧すれば、双方の係合部材K12aの係合状態が解除され、それぞれが待機位置P2に戻るようになる。
以上に述べたように、本実施形態に係るキャスタCは、以上のような構成であるから、床Lの不陸にかかわらず接地が不十分になるという不具合を解消し、このようなキャスタCを用いたテーブルAは、キャスタCにブレーキをかけているにもかかわらず、外力により遊動してしまうという不具合を解消することができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
前記実施形態では、本発明にかかるキャスタを取り付けた家具として、複数台のテーブルを連結する態様について説明したが、このような天板連結機構を有していないもの、すなわち、1台のテーブルにも適用が可能である。本発明にかかるキャスタを1台のテーブルに適用する場合には、テーブル本体の脚のうち少なくとも2箇所に前記キャスタを設ければよい。一方、本発明を複数台のテーブルを連結させたものに適用する場合には、それら連結された複数台のテーブル本体の脚のうち少なくとも2箇所に前記キャスタを設ければ、ブレーキをかけている2箇所のキャスタを床面に十分接地させることによりブレーキ性能を発揮させることができる。したがって、外力が加わった場合に一つのキャスタを支点にして連結された複数台のテーブルが旋回したり、あるいは連結された複数台のテーブル全体が引きずられてしまうという不具合を解消することができる。
また、前記コイルバネC3の他端C32と挿通孔C113の段部端面C115の間には、例えばワッシャ等のすべり部材を設けてもよい。このようにすれば、取付軸C2に対するキャスタ本体C1の回転を円滑にすることができる。
さらに、本実施形態においては、車輪にのみブレーキをかけるキャスタ(所謂シングルロック式キャスタ)について説明したが、これに限られず、例えば、車輪及び取付軸の双方をロックするキャスタ(所謂ダブルロック式キャスタ)にも用いることができる。
また、家具がホワイトボードの場合には、本発明にかかるキャスタをホワイトボード本体の反使用端側の少なくとも2箇所に設ければよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
A…家具(テーブル)
T…家具本体(テーブル本体)
T1…天板
T2…脚
C…(第一の)キャスタ
C1…キャスタ本体
C11…フレーム
C111…車輪保持部
C112…軸受け部
C113…挿通孔
C114…段部端面
C13…車輪
C2…取付軸
C222…段部端面
C3…弾性部材(コイルバネ)
C31…一端
C32…他端
C4…ブレーキ機構

Claims (7)

  1. フレームに車輪を設けてなるキャスタ本体と、このキャスタ本体のフレームに対して昇降可能に貫装され上端部が家具本体に取り付けられる取付軸と、この取付軸に巻装した状態で前記フレーム内に収容され前記キャスタ本体を前記取付軸に対して下方に弾性付勢する弾性部材と、前記キャスタ本体の車輪に制動をかけるためのブレーキ機構とを具備してなることを特徴とするキャスタ。
  2. 前記フレームが、車輪保持部と、この車輪保持部に隣設され前記取付軸が貫通する挿通孔を有した軸受け部とを有したものである請求項1記載のキャスタ。
  3. 前記弾性部材が前記取付軸に巻装したコイルバネであり、このコイルバネの一端を取付軸の外周に設けた段部端面に係止させるとともに、他端を前記挿通孔の内周に設けた段部端面に係止させている請求項1または2記載のキャスタ。
  4. 前記取付軸が、前記家具本体の脚に取り付けられるものである請求項1、2または3記載のキャスタ。
  5. 前記家具本体の少なくとも2箇所に請求項1乃至4のいずれか記載のキャスタを設けてなることを特徴とする家具。
  6. 前記家具本体が、天板と、この天板を支持する複数の脚を具備してなるものであり、少なくとも2つの脚の下端に前記請求項1乃至4のいずれか記載のキャスタを設けてなることを特徴とする家具。
  7. 前記キャスタが、使用端側の脚に設けられている請求項6記載の家具。
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