JP3741815B2 - 小動物用回転遊戯具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハムスター等の小動物を観賞、観察、飼育する場合等において、小動物用の遊戯具として使用される小動物用回転遊戯具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハムスターは、容姿やしぐさが非常に可愛らしく、また集合住宅等の狭いスペースでも容易に飼育することができるので、近年、都市生活者のペットとして人気を集めている。
【0003】
このようなハムスターを観賞飼育する場合、観賞飼育容器と共に、ハムスター用遊戯具として、回転遊戯具が使用されることがある。
【0004】
一般の回転遊戯具は、両端にハムスター出入用開口部が設けられ、軸心回りに回転自在な筒状の回転ドラムを具備し、上記開口部から入り込んだハムスターによって回転ドラムが回転するように構成されている。
【0005】
しかしながら、この回転遊戯具は、観賞飼育容器等の閉鎖空間内で使用するものであり、容器の外部に設置することができないという制約があった。
【0006】
一方、従来において、観賞飼育容器の外部に設置することができる回転遊戯具も提供されている。
【0007】
この外部設置タイプの回転遊戯具は、出入口を有する固定円板が、一端開口型回転ドラムの開放部に配置された状態で、回転ドラムが固定円板に対し回転自在に支持されたものであって、固定円板の出入口を、チューブ体等を介して観賞飼育容器に連結することにより、容器の外部に設置して使用するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の外部設置タイプの回転遊戯具は、回転ドラムに形成された回転軸部を固定円板の中心に回転自在に連結するとともに、回転ドラムの一端開口周縁部を固定円板の外周縁に滑り接触させることにより、回転ドラムを固定円板に支持されるものであり、回転ドラムは、回転軸線上においては、一点のみで支持される構造となっている。このためドラム回転時のバランスが悪く、がたつきが生じ、例えば局部的に負荷が集中して、早期劣化を来すという問題があった。またこの回転遊戯具においては、ドラムの一端開口縁部を、固定円板の外周縁に滑り接触させて支持してはいるものの、滑り接触であるため、スムーズな回転動作を得るこができないという問題もあった。
【0009】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、観賞飼育容器の外部に支障なく設置することができるとともに、回転体がバランス良くスムーズに回転してがたつき等が発生せず、安定した回転動作を長期維持することができる小動物用回転遊戯具を提供することを目的する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の小動物用回転遊戯具は、内部に小動物を収容可能な中空回転体と、前記中空回転体を所定の回転軸線を中心に回転自在に支持し、かつ前記中空回転体の回転軸線上における両側に配置される一端側及び他端側軸受部材とを備え、前記中空回転体の回転軸線上における少なくとも一端側に、その回転軸線に中心が一致するように小動物が通過可能な小動物出入口が設けられるとともに、その出入口の周縁部に、軸心が前記回転軸線に一致する筒状の転動体接触部材が外方に突出するように設けられ、前記一端側及び他端側軸受部材のうち、前記筒状転動体接触部材に対応する側の軸受部材に、ころ等の転動体が回転自在に取り付けられ、前記中空回転体の少なくとも一端側が、前記転動体の前記筒状転動体接触部材外周面に対する転がり接触により、回転自在に支持されてなるものを要旨としている。
【0011】
本発明においては、中空回転体をその回転軸線上の前後両側で、一端側及び他端側軸受部材により回転自在に支持するものであるため、中空体がバランス良く回転する。その上、中空回転体に、その回転軸線と軸心を一致させて筒状転動体接触部材を設けるとともに、それに対応させて軸受部材に転動体を取り付けて、転動体の転動体接触部材外周面に対する転がり接触により、中空回転体を回転自在に支持するものであるため、中空回転体がスムーズに回転する。
【0012】
更に本発明は、中空回転体に筒状転動体接触部材を設けるとともに、転がり接触タイプの軸受部材を使用するだけの簡単な構造であるため、コストの増大を来すようなことはない。また本発明の回転遊戯具は、中空回転体の出入口に、通路形成用チューブを配置したり、あるいは中空回転体の出入口を観賞飼育容器の小動物出入口に配置することにより、容器と中空回転体との間を小動物が行き来できるので、観賞飼育容器の外側に支障なく配置することができる。
【0013】
一方、本発明において、小動物通路形成用チューブ、又は小動物観賞飼育容器の出入口に連結可能な筒状の出入口部材が、前記筒状転動体接触部材の先端側に、軸心を一致させるようにして配置されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0014】
すなわちこの構成を採用した場合、通路形成用チューブ、又は容器の出入口に対して簡単かつ正確に設置することができる。
【0015】
また本発明においては、前記中空回転体の周壁には通気孔が設けられるとともに、その中空回転体の下方位置に、排泄物受け用トレーが配置されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0016】
すなわちその構成を採用する場合、排泄物受け用トレーにハムスターの排泄物が収容されるので、排泄物が周囲に飛散するのを防止することができる。
【0017】
更に本発明においては、前記小動物出入口が、前記中空回転体の両側にそれぞれ設けられてなる構成を採用するのが良い。すなわちその場合、両側出入口に、通路形成用チューブをそれぞれ連結することにより、ハムスター通路の途中に、回転中空体を配置することができる。
【0018】
また本発明においては、前記軸受部材及び前記筒状出入口部材が、共に硬質合成樹脂からなり、互いに一体に形成されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。すなわちその場合、部品点数が減少し、遊戯具組立作業を容易に行えるとともに、より一層コストの削減を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3はこの発明の実施形態であるハムスター用観賞飼育システムを示す図である。
【0020】
これらの図に示すように、この観賞飼育システムは、観賞飼育容器(1)に、回転遊戯具(6)や、通路形成用チューブ(5)等の付属品を適宜連結することができ、所望の飼育環境を形成できるよう構成されている。
【0021】
まず、観賞飼育容器(1)は、ベーストレー(2)と、上部カバー(3)と、両者を連結する口縁材(4)とを基本的な構成要素として備えている。
【0022】
ベーストレー(2)は、底壁(21)と、その底壁(21)の周縁から上方に延びるように一体形成された周側壁(22)とを有する上方開放箱型の硬質合成樹脂一体成形品からなり、周側壁(22)のうち左右両側の側壁(22)の中央上端に、U字状に切り欠かれるようにしてU字状切欠部(23)(23)が設けられている。
【0023】
更に図4及び図5に示すようにベーストレー(2)の上端周縁部(22a)と、U字状切欠部(23)の切欠縁部(23a)とは、外方に張り出し形成されてフランジ状に形成されるとともに、周縁部(22a)及び切欠縁部(23a)間のコーナー部内側には、後に詳述する口縁材(4)の位置決めを図るための位置決め凹部(24)が形成されている。
【0024】
またベーストレー(2)の周側壁上端面(22b)と、周側壁(22)の内面との間のコーナー部(22c)、換言すれば上端周縁部(22a)における内周端側のコーナー部(22c)は、円弧状に形成され、そのコーナー部(22c)が、ハムスターにより齧られるのを防止できるよう構成されている。
【0025】
図1ないし図3に示すように、上部カバー(3)は、天井壁(31)と、その天井壁(31)の周縁から下方に延びるように一体形成された周側壁(32)とを有する下端開放箱型の透明な硬質合成樹脂一体成形品により構成されている。この上部カバー(3)は、下端周縁部(32a)が、外方に張り出し形成されてフランジ状に形成されるとともに、その下端周縁部(32a)が、上記ベーストレー(2)の上端周縁部(22a)に一致するように構成されている。更にこの上部カバー(3)の周側壁(22)のうち左右両側の側壁(32)の中央下端には、上記ベーストレー(2)のU字状切欠部(23)に位置的に対応して、逆U字状に切り欠かれるように逆U字状切欠部(33)が設けられている。
【0026】
また図4に示すように、上部カバー(3)の周側壁下端面(32b)の内周側には、下端周縁部(32a)に沿って、多数の間隙部形成用突起(36)が所定の間隔おきに一体形成されている。この突起(36)は、円柱形に形成されており、ハムスターによって齧られるのを防止できるよう構成している。
【0027】
また周側壁下端面(32b)には、その外周端側に上記突起(36)よりも突出寸法が小さい突起隠蔽壁(37)が、周縁部(32a)のほぼ全周にわたって連続状に一体形成されるとともに、周縁部(32a)の内周端側には、上記突起(36)よりも突出寸法が小さいリブ(38)が、周縁部(32a)のほぼ全周にわたって連続状に一体形成されている。なおこのリブ(38)の先端(38a)は、円弧状に形成されて、ハムスターにより齧られるのを防止できるよう構成されている。
【0028】
図1ないし図3に示すように、上部カバー(3)の天井壁(31)には、その後部両側に、ハムスターが出入可能な上部出入口(16)(16)が形成されるとともに、天井壁(31)の中央領域に設けられた開閉蓋(17)には、多数の通気孔(18)が形成されている。
【0029】
図5に示すように、上部カバー(3)の下端周縁部(32a)における逆U字状切欠部(33)近傍の内端側には、後述する口縁材(4)の位置決めを図るための位置決め凹部(34)が形成されるとともに、切欠部(33)の上方両側位置には、口縁材(4)を取り付けるための係合孔(35)が形成されている。
【0030】
そしてこの上部カバー(3)を上記ベーストレー(2)に、対向周縁部(22a)(32a)同士を一致させるように被蓋させることにより、外嵌体裁の良好な略箱型の容器(1)が形成される。このとき上部カバー(3)側の突起(36)が、ベーストレー(2)の周側壁端面(22b)に当接係止することにより、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)の対向周縁部(22a)(32a)間に通気用間隙部(11)が容器全周にわたって形成されるとともに、ベーストレー(2)のU字状切欠部(23)に上部カバー(3)の逆U字状切欠部(33)が対応して配置されて、両切欠部(23)(33)により側部出入口(15)(15)が形成される。
【0031】
なお図4に示すように、上記通気用間隙部(11)の幅(上下方向)寸法(W)は、1.0〜4.0mm、好ましくは下限を1.5mm以上、上限を3.0mm以下に設定するのが良い。すなわちこの間隙部(11)の幅が狭過ぎると、容器内に十分な通気性を得ることが困難になる恐れがあり、逆に間隙部(11)の幅が広過ぎると、間隙部(11)の周囲に位置する対向周縁部(22a)(32a)や突起(36)がハムスターにより齧られて破損する恐れがある。
【0032】
一方図1及び図2に示すように、ハムスター通路形成用チューブ(5)は、透明ないしは半透明の硬質合成樹脂からなり、両端外周にフランジ(51)が形成されている。このチューブ(5)は、軟質合成樹脂製のチューブ連結リング(52)を介して、他のチューブ(5)を連結し得るよう構成されており、必要に応じて、所定長さのハムスター通路を形成できるよう構成されている。
【0033】
本実施形態においては、上部カバー(3)の上部出入口(16)(16)にチューブ(5)を挿通配置し、その状態でチューブ(5)に嵌着されたチューブ連結リング(52)の外周面を、出入口(16)(16)の内周面に密着させることにより、チューブ(5)を上部カバー(3)に固定している。なお上部出入口(16)(16)には、必要に応じて、図示しない閉塞部材を取り付けて、閉塞することも可能である。
【0034】
図5ないし図8に示すように、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)の両切欠部(23)(33)に配置される口縁材(4)は、中央にハムスター通過口(42)が形成された口縁材本体(41)をもって構成されている。この口縁材本体(41)は、硬質合成樹脂の一体成形品からなり、ハムスター通過口(42)の周縁部に沿って、金属製の齧り防止リング(49)がインサート成形により取り付けられている。
【0035】
また口縁材(4)の一面側(内面側)における通過口(42)の上方両側位置には、内方に向かって延びる上側フック(45)(45)が一体的に形成されるとともに、口縁材(4)の下端には、下方に向かって延びる下側フック(43)が一体的に形成されている。更に口縁材(4)の一面側における通過口(42)の両側には、上記ベーストレー(2)の位置決め凹部(24)に位置的に対応して、位置決め凸部(44a)が一体的に形成されるとともに、上記上部カバー (3)の位置決め凹部(34)に位置的に対応して、位置決め凸部(44b)が一体的に形成されている。
【0036】
そして、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)の両側の切欠部(23) (33)において、口縁材(4)の位置決め凸部(44b)を、上部カバー(3)の位置決め凹部(34)内に嵌め込んで、口縁材(4)の上側フック(45)の先端係止部を、上部カバー(3)の係合孔(35)内周縁部に係合させることにより、口縁材(4)の上半部が、上部カバー(3)の逆U字状切欠部(33)に取り付けられるとともに、口縁材(4)の位置決め凸部(44a)を、ベーストレー(2)の位置決め凹部(24)内に嵌め込んで、下側フック(43)の先端係止部を、ベーストレー(2)に切欠縁部(23a)に係合させることにより、口縁材(4)の下半部が、ベーストレー(2)のU字状切欠部(23)に取り付けられている。
【0037】
これにより、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)が口縁材(4)(4)を介して互いに連結固定されている。
【0038】
なお口縁材(4)は、その下側フック(43)のベーストレー(2)との係合を解除して、位置決め凸部(44a)を位置決め凹部(24)から抜き取ることにより、口縁材(4)のベーストレー(2)との連結が解除されるとともに、上側フック(45)の上部カバー(3)との係合を解除して、位置決め凸部(44b)を位置決め凹部(34)から抜き取ることにより、口縁材(4)の上部カバー(3)との連結が解除されるよう構成されている。
【0039】
また、口縁材(4)の他面側(外面側)には、その通過口(42)の周縁部下側に、通路形成用チューブ(5)の端部におけるフランジ(51)の下側半周部を係止するためのフランジ係止部(46)が形成されるとともに、通過口(42)の上方に弾性凸部(47)が形成されている。そして、通路形成用チューブ(5)のフランジ(51)の下側半周部を、上方側から口縁材(4)のフランジ係止部(46)に係止させるように下方側に押し込んで、チューブ(5)の軸心をハムスター通過口(42)の軸心に一致させることにより、弾性凸部(47)がチューブ(5)のフランジ(51)上端に弾性係合して、チューブ(5)が口縁材 (4)に連結するよう構成されている。またその連結状態からチューブ(5)を上方へスライドさせるように押し上げると、フランジ(51)上端の弾性凸部 (47)による係合が解除されるとともに、フランジ(51)がフランジ係止部(46)から脱外して、チューブ(5)を口縁材(4)から取り外すことができるよう構成されている。
【0040】
ここで、本実施形態においては、下側フック(43)等によりベーストレー側係合手段が構成されるとともに、上側フック(45)等により上部カバー側係合手段が構成されている。また両フック(43)(45)等により、本体固定手段が構成され、更にフランジ係止部(46)及び弾性凸部(47)等によりチューブ連結手段が構成されている。
【0041】
なお本実施形態においては、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)の両側の口縁材(4)(4)に、チューブ(5)を連結せずに、通過口(42)を閉塞し得る閉塞部材を取り付けることも可能である。
【0042】
図9ないし図11に示すように、回転遊戯具(6)は、透明ないしは半透明の硬質合成樹脂からなる球形の中空回転体(7)と、硬質合成樹脂からなる一対の脚体(8)(8)と、中空回転体(7)を脚体(8)(8)に回転自在に支持するための軸受部材(9)(10)とを有している。
【0043】
中空回転体(7)は、所定の回転軸線上の一端側(前端側)に、その回転軸線に中心が一致するようにして円形のハムスター出入口(71)が形成されるとともに、回転軸線上の他端側(後端側)に、支持孔(72)が形成されている。更に出入口(71)の外面側には、軸心が回転体(7)の回転軸線と一致する筒状のころ接触部材(73)が回転軸線に沿って外方に突出するように設けられている。更に中空回転体(7)の周壁には、多数の通気孔(75)が形成されている。
【0044】
一対の脚体(8)(8)は、前後両端の立上がり部(81)(82)の上端が互いに枢着され、その枢着部を支点として、開閉できるように構成されている。
【0045】
一端側(前側)軸受部材(9)は、硬質合成樹脂製の一体成形品からなり、脚体(8)の前部立上がり部(81)に固定されるとともに、他端側(後側)軸受部材は、硬質合成樹脂製の一体成形品からなり、脚体(8)の後部立上がり部 (82)に固定されている。
【0046】
一端側軸受部材(9)には、上記中空回転体(7)の筒状ころ接触部材(73)の外周面に位置的に対応して、ころ(93)が回転自在に取り付けられる。更に一端側軸受部材(9)には、軸心が回転体(7)の回転軸線と一致する態様に筒状の出入口部材(91)が一体的に形成されている。この筒状出入口部材(91)は、上記通路形成用チューブ(5)と同一の径寸法に形成されており、その端部外周に、上記チューブ(5)と同様なフランジ(91a)が形成されて、上記と同様に、チューブ連結リング(52)を介して、通路形成用チューブ(5)を連結できるよう構成されている。
【0047】
なお筒状出入口部材(91)は、口縁材(4)に、直接、連結することも可能である。その場合、軸受部材(9)(10)を容器(1)側で支持することにより、脚体(8)(8)を省略することができる。
【0048】
以上の構成の中空回転体(7)の一端側における筒状ころ接触部材(73)が、その先端が上記筒状出入口部材(91)に対向配置された状態で、筒状ころ接触部材外周面が上記前側軸受部材(9)のころ(93)に接触載置されることにより回転自在に支持されている。更に、中空回転体(7)の他端側が、その支持孔(72)内に、他端側(後側)軸受部材(10)の支持軸(10a)が挿着されて、回転自在に支持される。これにより中空回転体(7)は、前後両側から軸受部材(9)(10)によりそれぞれ支持された状態で、回転し得るよう構成されるとともに、その回転時に、回転体(7)の前部においては、ころ(93)が筒状ころ接触部材(73)の外周面に対し転がり接触することにより、回転するよう構成されている。
【0049】
なお、中空回転体(7)の下方位置には、脚体(8)の前後立上がり部(81)(82)間に架け渡すようにして、排泄物受け用トレー(61)が取り付けられている。
【0050】
以上の構成の回転遊戯具(6)は、通常、上記観賞飼育容器(1)と通路形成用チューブ(5)を介して連結されて使用される。例えば容器(1)の口縁材 (4)に通路形成用チューブ(5)の一端側を、上記したように連結するとともに、そのチューブ(5)の他端側を、上記したように回転遊戯具(6)の筒状出入口部材(91)に連結する。
【0051】
この構成においては、容器(1)内のハムスターは、時に、チューブ(5)を取って回転遊戯具(6)の筒状出入口部材(91)から中空回転体(7)内に入り込んで、中空回転体(7)を回転させることになる。
【0052】
以上のように、本実施形態のハムスター観賞飼育システムにおいては、上部カバー(3)の周側壁下端面(32b)に間隙部形成用突起(36)を形成して、その突起(36)の介在により、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)間に通気用間隙部(11)を形成しているため、その間隙部(11)及び上部カバー天井壁(31)の通気孔(18)を介して、容器(1)内に十分な通気性を確保することができる。
【0053】
しかも上部カバー(3)の下端周縁部(32a)に突起(36)を設けるだけの簡単な構造であるから、容器(1)製作用の金型構造が複雑になることはなく、コストの削減を図ることができる。
【0054】
更に間隙部形成用突起(36)は、上部カバー(3)の下端周縁部(32b)に沿って所定の間隔おきに多数設けているため、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)間において、全周にわたって適度な間隙部(11)が形成される。このため容器(1)内全域に対してバランス良く換気が行われて、偏りのない良好な通気性を確保することができる。
【0055】
また間隙部形成用突起(36)を、周側壁下端面(32b)における内周側に配置しているため、外部から突起(36)が目視され難く、しかも周側壁下端面(32b)の外周側に形成した突起隠蔽壁(37)により、突起(36)を隠蔽するようにしているので、突起(36)が外部から視認されることはほとんどなく、良好な美観を確保することができる。
【0056】
また間隙部形成用突起(36)を円柱形に形成しているため、その突起(36)がハムスターにより齧られることがなく、破損を防止することができる。更にベーストレー(2)の上端周縁部(22a)における内周端側コーナー部(22c)、及び上部カバー(3)の下端周縁部(32a)における内周端側のリブ(38)の先端(38a)を円弧状に形成しているため、これらの部分も、ハムスターにより齧られることはがなく、破損を防止することができる。
【0057】
しかも上部カバー下端周縁部(32a)の突起隠蔽壁(37)及びリブ(38)により、下端周縁部(32a)の剛性が高められるため、容器(1)の組立/分解時に、例えば上部カバー下端周縁縁部(32a)が他の部品に当たったりしても、その周縁部(32a)が破損するようなことを確実に防止することができる。
【0058】
また本実施形態では、容器(1)に取り付けられる口縁材(4)において、ハムスター通過口(42)の周縁部に、金属製の齧り防止リング(49)をインサート成形により取り付けているため、通過口(42)周縁部は、リング(49)が存在することにより、ハムスターによって過度に齧られることはなく、通過口(42)周辺部品が齧りよって破損するのを有効に防止することができる。従って齧りによって形成された破壊口からハムスターが逃げ出すようなことを確実に防止することができる。
【0059】
更に齧り防止リング(49)は、インサート成形により、口縁材(4)に埋設状態に取り付けるものであるため、例えば嵌め込み方式等の後付けにより、リング(49)を口縁材(4)に固定する場合等と比べて、簡単かつ強固に取り付けることができ、しかもリング(49)が埋設されて隠蔽されるので、良好な美観を維持することができる。
【0060】
しかも、口縁材(4)は、硬質合成樹脂の一体成形品により構成しているため、金属製のものと違って、例えば熱成形により効率良く製作でき、材料費も安価であるから、一層、コストの削減を図ることができる。更に口縁材(4)は、容器(1)に対し別体に形成しているため、容器(1)に口縁材構造を一体的に形成する場合と比べて、容器製作用金型の構造が簡素化され、より一層、コストの削減を図ることができる。
【0061】
また本実施形態において、口縁材(4)は、チューブ(5)を連結するための部材の他に、ベーストレー(2)と上部カバー(3)とを連結するための部材をも兼用しているため、部材点数の削減により、一段と、コストを削減することができる。
【0062】
また本実施形態の回転遊戯具(5)において、中空回転体(7)をその回転軸線上の前後両側で、軸受部材(9)(10)により回転自在に支持するものであるため、中空体(7)がバランス良く回転する。その上、中空回転体(7)に、その回転軸線と軸心を一致させて筒状ころ接触部材(73)を形成するとともに、その接触体(73)に対応させて軸受部材(9)にころ(93)を取り付けて、ころ(93)のころ接触部材(73)外周面に対する転がり接触により、中空回転体(7)を回転自在に支持するものであるため、中空回転体(7)がスムーズに回転する。このため例えば回転体(7)の回転時に、局部的に負荷が集中してがたつき等が生じることがなく、早期劣化を防止できて、安定した回転動作を長期維持することができる。
【0063】
また本実施形態においては、中空回転体(7)の出入口(71)に、通路形成用チューブ(5)を配置することにより、容器(1)と遊戯具(6)との間をハムスターが行き来できるようになるので、遊戯具(6)を容器(1)の外側に支障なく配置することができる。しかも中空回転体(7)の出入口(71)に、通路形成用チューブ(5)を連結可能な筒状出入口部材(91)を配置して、その出入口部材(91)に、チューブ(5)を連結するよう構成しているため、遊戯具(6)に対しチューブ(5)を簡単かつ正確に設置することができる。
【0064】
また本実施形態の回転遊戯具(6)は、中空回転体(7)に筒状ころ接触部材(73)を設けるとともに、軸受部材(9)にころ(93)を取り付けるだけの簡単な構造であるため、コストの増大を来すようなことはなく、安価に提供することができる。
【0065】
更に本実施形態の回転遊戯具(6)においては、一端側軸受部材(9)と、筒状出入口部材(91)とを互いに一体に形成しているため、部品点数が減少し、遊戯具組立作業を容易に行えるとともに、より一層、コストの削減を図ることができる。
【0066】
また本実施形態の回転遊戯具(6)においては、中空回転体(7)の下方に、排泄物受け用トレー(61)を配置しているため、そのトレー(61)にハムスターの排泄物が収容されるので、排泄物が周囲に飛散して汚れるのを防止することができる。
【0067】
なお上記実施形態において、回転遊戯具(6)は、回転軸線上の一端側のみに出入口(71)を形成するようにしているが、本発明はそれだけに限られず、図12に示すように、中空回転体(7)の回転軸線上における両側に出入口(71)(71)及び筒状ころ接触部材(73)(73)を設け、その両側を、上記と同様にころ(93)(93)を有する軸受部材(9)(9)により支持するとともに、その両側に、上記と同様に筒状出入口部材(91)(91)を配置するように構成しても良い。この場合には、中空回転体(7)の両側出入口(71)(71)に、通路形成用チューブ(5)(5)をそれぞれ連結することにより、ハムスター通路の途中に、回転遊戯具(6)を配置することができる。
【0068】
また上記実施形態においては、回転遊戯具(6)の中空回転体(7)が球形に形成されたものを使用しているが、本発明においては、ドラム型に形成されたものを使用しても良い。
【0069】
また上記実施形態では、回転遊戯具(6)において、転動体としてころ(93)を使用しているが、本発明は、それだけに限られず、転動体として硬球等の球を使用しても良い。またころ(93)等の転動体の使用個数も1個に限られるものではない。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、本発明の小動物用回転遊戯具によれば、中空回転体をその回転軸線上の前後両側で、一端側及び他端側軸受部材により回転自在に支持するものであるため、中空体がバランス良く回転する。更に中空回転体に、その回転軸線と軸心を一致させて筒状転動体接触部材を形成するとともに、それに対応させて軸受部材にころ等の転動体を取り付けて、ころの転動体接触部材外周面に対する転がり接触により、中空回転体を回転自在に支持するものであるため、中空回転体がスムーズに回転する。このため例えば回転体の回転時に、局部的に負荷が集中してがたつき等が生じることがなく、早期劣化を防止できて、安定した回転動作を長期維持することができる。更に本発明は、中空回転体に筒状転動体接触部材を設けるとともに、転がり接触タイプの軸受部材を使用するだけの簡単な構造であるため、コストの増大を来すようなことはなく、安価に提供することができる。また本発明の回転遊戯具は、中空回転体の出入口に、通路形成用チューブを配置したり、あるいは中空回転体の出入口を観賞飼育容器の小動物出入口に配置することにより、容器と中空回転体との間をハムスターが行き来できるようになるので、観賞飼育容器の外側に支障なく配置することができるという効果がある。
【0071】
一方、本発明において、中空回転体の出入口に、通路形成用チューブ、又は観賞飼育容器の小動物出入口に連結可能な筒状出入口部材を配置する場合、通路形成用チューブ、又は容器の出入口に対して簡単かつ正確に設置することができるという利点がある。
【0072】
また本発明において、中空回転体の下方に、排泄物受けトレーを配置する場合には、そのトレーにハムスターの排泄物が収容されるので、排泄物が周囲に飛散して汚れるのを防止できるという利点がある。
【0073】
更に本発明において、中空回転体の両側に小動物出入口を設ける場合には、両側出入口に、通路形成用チューブをそれぞれ連結することにより、ハムスター通路の途中に、回転中空体を配置することができるという利点がある。
【0074】
また本発明において、軸受部材と筒状出入口部材とを互いに一体に形成する場合には、部品点数が減少し、遊戯具組立作業を容易に行えるとともに、より一層コストの削減を図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるハムスター観賞飼育システムを示す斜視図である。
【図2】実施形態のハムスター観賞飼育システムを分解して示す斜視図である。
【図3】実施形態の観賞飼育システムに適用された観賞飼育容器を示す一部切欠側面図である。
【図4】図3のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】実施形態の観賞飼育容器における口縁材周縁を分解して示す斜視図である。
【図6】実施形態の観賞飼育容器に適用された口縁材を示す内面図である。
【図7】実施形態の観賞飼育容器に適用された口縁材を示す外面図である。
【図8】図7のIIX-IIX 線断面図である。
【図9】実施形態の観賞飼育システムに適用された回転遊戯具を分解して示す斜視図である。
【図10】実施形態の回転遊戯具を示す背面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】この発明の変形例である回転遊戯具を示す側面断面図である。
【符号の説明】
6…回転遊戯具
61…排泄物受け用トレー
7…中空回転体
71…ハムスター出入口(小動物出入口)
73…筒状ころ接触部材(筒状転動体接触部材)
75…通気孔
9…一端側軸受部材
91…筒状出入口部材
93…ころ
10…他端側軸受部材

Claims (6)

  1. 内部に小動物を収容可能な中空回転体と、
    前記中空回転体を所定の回転軸線を中心に回転自在に支持し、かつ前記中空回転体の回転軸線上における両側に配置される一端側及び他端側軸受部材とを備え、
    前記中空回転体の回転軸線上における少なくとも一端側に、その回転軸線に中心が一致するように小動物が通過可能な小動物出入口が設けられるとともに、その出入口の周縁部に、軸心が前記回転軸線に一致する筒状の転動体接触部材が外方に突出するように設けられ、
    前記一端側及び他端側軸受部材のうち、前記筒状転動体接触部材に対応する側の軸受部材に、転動体が回転自在に取り付けられ、
    前記中空回転体の少なくとも一端側が、前記転動体の前記筒状転動体接触部材外周面に対する転がり接触により、回転自在に支持されてなることを特徴とする小動物用回転遊戯具。
  2. 前記転動体がころをもって構成されてなる請求項1記載の小動物用回転遊戯具。
  3. 小動物通路形成用チューブ、又は小動物観賞飼育容器の小動物出入口に連結可能な筒状の出入口部材が、前記筒状転動体接触部材の先端側に、軸心を一致させるようにして配置されてなる請求項1又は2記載の小動物用回転遊戯具。
  4. 前記中空回転体の周壁には通気孔が設けられるとともに、その中空回転体の下方位置に、排泄物受け用トレーが配置されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の小動物用回転遊戯具。
  5. 前記小動物出入口は、前記中空回転体の両側にそれぞれ設けられてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の小動物用回転遊戯具。
  6. 前記軸受部材及び前記筒状出入口部材が、共に硬質合成樹脂からなり、互いに一体に形成されてなる請求項2記載の小動物回転遊戯具。
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