JP3850522B2 - 排泄容器が適用された小動物用観賞飼育システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばハムスター等の小動物を観賞、飼育するにあたって、小動物の排泄箇所として使用される小動物用排泄容器が適用された観賞飼育システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハムスターは、容姿やしぐさが非常に可愛らしく、また集合住宅等の狭いスペースでも容易に飼育することができるので、近年、特に都市生活者のペットとして人気を集めている。
【0003】
このようなハムスターを観賞、飼育するにあたっては、その観賞飼育箱に、餌箱や、運動具としての回転車、通路としてのチューブ材、排泄行為を行わせるための排泄容器等、多数の付属品が適宜配置される。
【0004】
このうちハムスター用排泄容器としては、上部が開放された皿状容器や、上部が透明なフードにより覆われたフード付き容器等が一般に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の排泄容器はいずれも、観賞飼育箱の内部に配置するものであるため、排泄容器内の敷材を交換したり、排泄物を廃棄する場合、観賞飼育箱の上部カバーを取り外して、あるいは飼育箱の開閉蓋を開放して、排泄容器を観賞飼育箱から取り出した後、上記敷材交換等を行う必要があり、その作業が非常に面倒であるという問題があった。そればかりか、観賞飼育箱から排泄容器を取り出すために、観賞飼育箱の上部カバーを取り外したり、あるいは飼育箱の開閉蓋を開放した際に、その開放部から不本意にもハムスターが逃げ出してしまう恐れもあった。
【0006】
しかも皿状の上部開放型排泄容器においては、それに敷設される敷材や排泄物等を、ハムスターが掘り起こしたり、蹴散らしたりしてしまい、観賞飼育箱内部をかえって汚染してしまうという別の問題も抱えている。
【0007】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、周辺汚染を確実に防止できる上、更に敷材の交換や排泄物の廃棄等を簡単に行えて、その処理時にハムスター等の小動物が逃げ出してしまう等の不具合を確実に防止することができる小動物用排泄容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の小動物用排泄容器は、内部に小動物が排泄行為を行い得る閉空間が設けられる態様に、着脱自在に連結された少なくとも2つの容器構成体からなり、かつ壁部に小動物が通過可能な小動物進入口が設けられた排泄容器本体と、前記排泄容器本体を小動物観賞飼育箱の外部に配置した状態で、前記排泄容器本体の小動物進入口を、前記小動物観賞飼育箱の周壁に設けられた小動物出入口に連結するための連結手段とを備えるものを要旨としている。
【0009】
本発明の小動物用排泄容器においては、排泄容器本体を観賞飼育箱の外部に取り付けるようにしているため、例えば排泄容器本体を観賞飼育箱内に配置する場合と違って、排泄容器本体を観賞飼育箱から取り出さなくとも、敷材の交換や排泄物の廃棄等を支障なく行うことができる。
【0010】
しかもこれらの処理を行う場合、観賞飼育箱の上部カバーを取り外したり、あるいは開閉蓋を開放したりすることはないので、その開放部からハムスター等の小動物が逃げ出すようなことはない。
【0011】
更に排泄容器本体は、実質的に密閉された構造であるため、たとえ容器本体内の敷材や排泄物を、ハムスター等が掘り起こしたり、蹴散らしたりしたとしても、敷材等が容器外部に散乱するようなことはない。
【0012】
本発明においては、前記容器構成体が、底壁の周縁に上方に延びる周側壁が設けられた下ケースと、天井壁の周縁に下方に延びる周側壁が設けられた上ケースとを有し、前記下ケースの上端周縁部に前記上ケースの下端周縁部が着脱自在に連結されて、前記排泄容器本体が形成されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0013】
すなわちこの構成を採用する場合、上ケースを下ケースから取り外せば、容器本体内部を外部に開放できるので、敷材交換等を、より一層簡単に行える。
【0014】
また本発明においては、前記下ケースが小動物観賞飼育箱に支持されるよう構成されるものが良い。
【0015】
すなわちこの場合、排泄容器本体を観賞飼育箱に固定したままの状態であっても、上ケースを下ケースから取り外して、容器本体内部を外部に開放できる。従って排泄容器本体を観賞飼育箱に固定したままの状態で、敷材交換等を行うことができる。
【0016】
また本発明においては、前記排泄容器本体が、硬質合成樹脂からなる構成を採用するのが良い。
【0017】
すなわちこの構成を採用する場合には、排泄容器本体を、例えば熱成形等により効率良く製作できるとともに、材料費も安価にすることができる。
【0018】
更に本発明においては、前記排泄容器本体に、多数の通気用スリットが形成されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0019】
すなわちこの構成を採用する場合には、容器本体内に十分な通気性を確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3はこの発明の実施形態であるハムスター用排泄容器(6)が適用されたハムスター用観賞飼育システムを示す図である。
【0021】
これらの図に示すように、この観賞飼育システムは、観賞飼育箱(1)に、排泄容器(6)や、通路形成用チューブ(5)等の付属品を適宜連結することができ、所望の飼育環境を形成できるよう構成されている。
【0022】
まず、観賞飼育箱(1)は、ベーストレー(2)と、上部カバー(3)と、両者を連結する口縁材(4)とを基本的な構成要素として備えている。
【0023】
ベーストレー(2)は、底壁(21)と、その底壁(21)の周縁から上方に延びるように一体形成された周側壁(22)とを有する上方開放箱型の硬質合成樹脂一体成形品からなり、周側壁(22)のうち左右両側の側壁(22)の中央上端に、U字状に切り欠かれるようにしてU字状切欠部(23)(23)が設けられている。
【0024】
更に図4に示すように、ベーストレー(2)の上端周縁部(22a)と、U字状切欠部(23)の切欠縁部(23a)とは、外方に張り出し形成されてフランジ状に形成されるとともに、周縁部(22a)及び切欠縁部(23a)間のコーナー部内側には、後に詳述する口縁材(4)の位置決めを図るための位置決め凹部(24)が形成されている。
【0025】
図1ないし図3に示すように、上部カバー(3)は、天井壁(31)と、その天井壁(31)の周縁から下方に延びるように一体形成された周側壁(32)とを有する下端開放箱型の透明な硬質合成樹脂一体成形品により構成されている。この上部カバー(3)は、下端周縁部(32a)が、外方に張り出し形成されてフランジ状に形成されるとともに、その下端周縁部(32a)が、ベーストレー(2)の上端周縁部(22a)に一致するように構成されている。更にこの上部カバー(3)の周側壁(22)のうち左右両側の側壁(32)の中央下端には、ベーストレー(2)のU字状切欠部(23)に位置的に対応して、逆U字状に切り欠かれるように逆U字状切欠部(33)が設けられている。
【0026】
更に図4に示すように、上部カバー(3)の下端周縁部(32a)における逆U字状切欠部(33)近傍の内端側には、後述する口縁材(4)の位置決めを図るための位置決め凹部(34)が形成されるとともに、切欠部(33)の上方両側位置には、口縁材(4)を取り付けるための係合孔(35)が形成されている。
【0027】
また図1及び図2に示すように、上部カバー(3)の天井壁(31)には、その後部両側に、ハムスターが出入可能な上部出入口(16)(16)が形成されるとともに、天井壁(31)の中央領域に設けられた開閉蓋(17)には、多数の通気孔(18)が形成されている。
【0028】
この構成の上部カバー(3)をベーストレー(2)に、対向周縁部(22a)(32a)同士を一致させるように被蓋させることにより、外観体裁の良好な飼育箱(1)が形成される。このときベーストレー(2)のU字状切欠部(23)に上部カバー(3)の逆U字状切欠部(33)が対応して配置されて、両切欠部(23)(33)により、ハムスターが出入可能な側部出入口(15)(15)が形成される。
【0029】
一方、図1及び図2に示すように、ハムスター通路形成用チューブ(5)は、透明ないし半透明の硬質合成樹脂からなり、両端外周にフランジ(51)が形成されている。このチューブ(5)は、軟質合成樹脂製のチューブ連結リング(52)を介して、他のチューブ(5)を連結し得るよう構成されており、必要に応じて所要長さのハムスター通路を形成できるよう構成されている。
【0030】
本実施形態においては、上部カバー(3)の上部出入口(16)(16)にチューブ(5)を挿通配置し、その状態でチューブ(5)に嵌着されたチューブ連結リング(52)の外周面を、出入口(16)(16)の内周面に密着させることにより、チューブ(5)を上部カバーに固定している。なお上部出入口(16)(16)には、必要に応じて、図示しない閉塞部材を取り付けて、閉塞しておくことも可能である。
【0031】
図4ないし図7に示すように、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)の両切欠部(23)(33)に配置される口縁材(4)は、中央にハムスター通過口(42)が形成された口縁材本体(41)をもって構成されている。この口縁材本体(41)は、硬質合成樹脂の一体成形品からなり、ハムスター通過口(42)の周縁部に沿って、金属製の齧り防止リング(49)がインサート成形により取り付けられている。
【0032】
また口縁材(4)の一面側(内面側)における通過口(42)の上方両側位置には、内方に向かって延びる上側フック(45)(45)が一体的に形成されるとともに、口縁材(4)の下端には、下方に向かって延びる下側フック(43)が一体的に形成されている。更に口縁材(4)の一面側における通過口(42)の両側には、ベーストレー(2)の位置決め凹部(24)に位置的に対応して、位置決め凸部(44a)が一体的に形成されるとともに、上部カバー(3)の位置決め凹部(34)に位置的に対応して、位置決め凸部(44b)が一体的に形成されている。
【0033】
そして、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)の両側における切欠部(23)(33)において、口縁材(4)の位置決め凸部(44b)を、上部カバー(3)の位置決め凹部(34)内に嵌め込んで、口縁材(4)の上側フック(45)の先端係止部を、上部カバー(3)の係合孔(35)内周縁部に係合させることにより、口縁材(4)の上半部が、上部カバー(3)の逆U字状切欠部(33)に取り付けられるとともに、口縁材(4)の位置決め凸部(44a)を、ベーストレー(2)の位置決め凹部(24)内に嵌め込んで、下側フック(43)の先端係止部を、ベーストレー(2)の切欠縁部(23a)に係合させることにより、口縁材(4)の下半部が、ベーストレー(2)のU字状切欠部(23)に取り付けられている。
【0034】
これにより、ベーストレー(2)及び上部カバー(3)が口縁材(4)(4)を介して互いに連結されている。
【0035】
口縁材(4)の他面側(外面側)には、その通過口(42)の周縁部に、3箇のフランジ係合片(46)が、周方向に所定の間隔おきに、一体に形成されている。
【0036】
この口縁材(4)の他面側には、通路形成用チューブ(5)を連結することが可能である。すなわち、チューブ(5)を、その軸心を口縁材(4)のハムスター通過口(42)の軸心に一致させるように臨ませて、口縁材(4)に押し付けることにより、フランジ係止片(46)がフランジ(51)の外周に弾性係合して、チューブ(5)が口縁材(4)に連結するよう構成されている。またその連結状態からチューブ(5)を口縁材(4)から強く抜き取ると、フランジ(51)のフランジ係止片(46)による係合が解除されて、チューブ(5)を口縁材(4)から取り外すことができるよう構成されている。なお本実施形態においては、口縁材(4)に、チューブ(5)を連結せずに、通過口(42)を閉塞し得る閉塞部材を着脱自在に取り付けることも可能であり、また後述するように排泄容器(6)を取り付けることも可能である。
【0037】
図8ないし図12に示すように、排泄容器(6)は、上下2つの容器構成体、すなわち硬質合成樹脂の一体成形品からなる下ケース(7)と、透明な硬質合成樹脂の一体成形品からなる上ケース(8)とからなる排泄容器本体(61)をもって構成されている。
【0038】
下ケース(7)は、底壁(71)と、その底壁(71)の周縁から上方に延びるように一体形成された周側壁(72)とを有する上方開放箱型に形成されており、周側壁(72)の前部中央には円筒状の進入口部材(73)が前方へ少量突出するようにして一体的に形成されている。この進入口部材(73)は、その下半部が周側壁(72)上端位置よりも下側に配置されるとともに、上半部が周側壁(72)上端位置よりも上側に配置されて、進入口部材(73)の中央開口部によって、ハムスターが通過し得るハムスター進入口(74)が構成されている。更に進入口部材(73)の先端外周には、排泄容器固定用フランジ(75)が形成されている。
【0039】
また下ケース(7)の上端周縁部は、外方に押し出されるように形成されて、嵌合用段部(77)が形成される。更に下ケース(7)の上端周縁部の嵌合段部(77)における進入口部材(73)の両側位置には、係合孔(78)(78)が設けられるとともに、下ケース(7)の周側壁(72)の背面側中央における嵌合段部(77)は、内側に凹陥されるように形成されて、係合凹部(79)が形成されている。
【0040】
一方、上ケース(8)は、天井壁(81)と、その天井壁(81)の周縁から下方に延びるように一体形成された周側壁(82)とを有する下方開放箱型に形成されており、周側壁(82)の前部中央に、上記進入口部材(73)の上半周部に倣って、半円弧状の進入口部材配置用切欠部(83)が形成されている。この切欠部(83)の周縁部には、前方突出状にフランジ片(84)が一体的に形成されている。
【0041】
更に上ケース(8)の周側壁(82)外面における下端近傍には、外方に突出するようにして、フランジ(87)がほぼ全周にわたって一体的に形成されている。
【0042】
また上ケース周側壁(82)の前部下端における切欠部(83)の両側位置には、下ケース(7)の係合孔(78)(78)に位置的に対応して、前側フック(88)(88)が下方突出状に一体形成されるとともに、上ケース周側壁(82)の背面部下端には、下ケース(7)の凹部(79)に位置的に対応して、後側フック(89)が下方突出状に一体形成されている。
【0043】
更に上ケース(8)の天井壁(81)と周側壁後部との曲成部には、左右方向に沿って所定の間隔おきに、多数の通気用スリット(9)が形成されている。
【0044】
この上ケース(8)を下ケース(7)に対向させて被蓋させることにより、上ケース(8)における前側フック(88)(88)の下端係合部が、下ケース (7)の係合孔(78)(78)に弾性係合するとともに、後側フック(89)の下端係合部が、下ケース(7)の嵌合段部(77)外側における係合凹部(79)に係合して、両ケース(7)(8)が連結される。このとき、上ケース(8)における進入口部材配置用切欠部(83)が、下ケース(7)の進入口部材(73)の上半周部に適合状態に嵌合するとともに、上ケース(8)全周のフランジ(87)が、下ケース(7)の周側壁上端面全周に当接して、上ケース(8)の周側壁下端が、下ケース(7)の周側壁上端における嵌合段部(77)の内側に適合状態に嵌合する。こうして両ケース(7)(8)によって、外観体裁の良好な排泄容器(6)が形成される。
【0045】
この構成の排泄容器(6)は、上記観賞飼育箱(1)の外側に連結して使用される。すなわち観賞飼育箱(1)の外側において、排泄容器(6)の進入口部材(73)を口縁材(4)のハムスター通過口(42)に臨ませた状態で、排泄容器(6)を口縁材(4)に押し付けて、進入口部材(73)の容器固定用フランジ(75)を、口縁材(4)のフランジ係止片(46)に弾性係合させる。これにより排泄容器(6)が、その進入口(74)が、口縁材(4)の通過口(42)を介して観賞飼育箱(1)の出入口(15)(15)に対応した状態で、観賞飼育箱(1)に固定されて支持される。
【0046】
なお排泄容器(6)は、口縁材(4)に対し強く引き抜くことにより、容器固定用フランジ(75)のフランジ係合片(46)による係合が解除されて、排泄容器(6)を観賞飼育箱(1)から取り外すことができる。
【0047】
以上のように、この実施形態によれば、排泄容器(6)を観賞飼育箱(1)の外部に着脱自在に取り付けるものであるため、排泄容器(6)を観賞飼育箱(1)から取り外すだけで、簡単に敷材交換や排泄物廃棄等を行うことができる。この場合、観賞飼育箱(1)の上部カバー(3)を取り外したり、あるいは開閉蓋(17)を開放したりする必要がないので、その開放部からハムスターが逃げ出すのを防止することができる。なお本実施形態において、排泄容器(6)を観賞飼育箱(1)から取り外した際、口縁材(4)の通過口(42)が開放されるが、既述した閉塞部材や適当な部材によって口縁材(4)の通過口(42)を閉塞しておくことにより、その通過口(42)からハムスターが逃げ出すのを、確実に防止することができる。
【0048】
更に排泄容器(6)は、下ケース(7)と上ケース(8)とにより構成しているため、観賞飼育箱(1)から取り外した後、上ケース(8)を下ケース(7)から取り外すだけで簡単に、容器(6)内部を開放できるので、敷材交換等等を、より一層簡単に行うことができる。
【0049】
しかも本実施形態においては、排泄容器(6)を観賞飼育箱(1)に固定するための排泄容器固定用フランジ(75)を、下ケース(7)側に設けているため、排泄容器(6)を観賞飼育箱(1)に固定したままの状態で、上ケース(8)を下ケース(7)から取り外すことにより、排泄容器(6)内部の敷材を交換したり、排泄物を廃棄したりすることができ、これらの作業を手軽に行うことができる。
【0050】
また本実施形態の排泄容器(6)は、実質的に密閉された構造であるため、たとえ容器(6)内の敷材や排泄物を、ハムスターが掘り起こしたり、蹴散らしたりしたとしても、敷材等が容器外部に散乱することはなく、周辺汚染を確実に防止することができる。
【0051】
更に排泄容器(6)には、多数の通気用スリット(9)を形成しているため、容器(6)内に十分な通気性を確保することができ、湿度、温度の異常変化によるハムスターの衰弱等を有効に防止することができる。
【0052】
また本実施形態の排泄容器(6)においては、進入口部材(73)や排泄容器固定フランジ(75)を、下ケース(7)に一体的に形成しているため、これらの部位(73)(74)を、下ケース(7)に別体として取り付ける場合に比べて、容易に製作することができる。
【0053】
また本実施形態の観賞飼育システムにおいては、観賞飼育箱(1)、口縁材 (4)、通路形成用チューブ(5)、排泄容器(6)等のシステム構成部材を、硬質合成樹脂により構成しているため、例えばこれらの構成部材を、熱成形等により効率良く製作できるとともに、材料費も安価になり、コストの削減を図ることができる。
【0054】
更に本実施形態では、観賞飼育箱(1)に取り付けられる口縁材(4)において、ハムスター通過口(42)の周縁部に、金属製の齧り防止リング(49)をインサート成形により取り付けているため、通過口(42)周縁部は、リング (49)が存在することにより、ハムスターによって過度に齧られることはなく、通過口(42)の周辺部品が齧りにって破損するのを有効に防止することができる。このため例えば、齧りによって形成された破壊口からハムスターが逃げ出すようなことを確実に防止することができる。
【0055】
更に齧り防止リング(49)は、インサート成形により、口縁材(4)に埋設状態に取り付けるものであるため、例えば嵌め込む方式等の後付けにより、リング(49)を口縁材(4)に固定する場合等と比べて、簡単かつ強固に取り付けることができ、その上、リング(49)が埋設されて隠蔽されるので、良好な美観を得ることができる。
【0056】
しかも口縁材(4)は、観賞飼育箱(1)に対し、別体により形成しているため、観賞飼育箱(1)に口縁材構造を一体的に形成する場合等と比べて、観賞飼育箱作製用金型の構造が簡素化され、より一層、コストの削減を図ることができる。
【0057】
また本実施形態においては、口縁材(4)は、排泄容器(6)を固定するための部材の他に、チューブ(5)を連結するための部材、更にはベーストレー(2)と上部カバー(3)とを連結するための部材をも兼用するものであるため、部材の共通化により、部材の種類が削減されて、一段と、コストを削減することができる。
【0058】
図13はこの発明の変形例のハムスター用観賞飼育システムを示す斜視図である。同図に示すように、このシステムにおいて、観賞飼育箱(101)は、硬質合成樹脂製のベーストレー(102)と、多数の針金材が縦横に適用に組み付けられて形成されたケージタイプの上部カバー(103)とにより構成されている。そしてこの観賞飼育箱(101)の側壁に形成されたハムスター出入口に、口縁材(4)が着脱自在に取り付けられるとともに、その口縁材(4)に、上記と同様の排泄容器(6)が、上記と同様にして、着脱自在に固定されている。
【0059】
この変形例においては、上部カバー(103)がケージタイプであることに基づく点を除いて、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0060】
なお本発明においては、排泄容器(6)を、観賞飼育箱に口縁材等を介さずに、直接、固定するように構成しても良く、更に排泄容器(6)を、通路形成用チューブ等の付属部品を介して固定するように構成しても良い。
【0061】
また本発明において、排泄容器は、必ずしも観賞飼育箱に支持する必要はなく、例えば上記したように排泄容器を通路形成用チューブを介して観賞飼育箱に固定するような場合には、排泄容器を適当な設置面上に載置するようにしても良い。
【0062】
また上記実施形態等において、排泄容器(排泄容器本体)は、方形状に形成されているが、本発明において、排泄容器(排泄容器本体)の形状は、特に限定されるものではなくどのような形状であっても良い。
【0063】
更に上記実施形態等において、排泄容器は、上ケースと下ケースとの2つの容器構成体により構成されているが、本発明において、排泄容器は、3つ以上の容器構成体により構成するようにしても良い。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、この発明の小動物用排泄容器によれば、排泄容器本体を観賞飼育箱の外部に取り付けるようにしているため、例えば排泄容器本体を観賞飼育箱内部に配置する場合と違って、排泄容器本体を観賞飼育箱から取り出す必要がなく、簡単に排泄物廃棄処理や敷材交換処理等を行うことができる。しかもこれらの処理を行う場合、観賞飼育箱の上部カバーを取り外したり、あるいは開閉蓋を開放したりすることはないので、その開放部からハムスター等の小動物が逃げ出すのを確実に防止することができる。更に排泄容器本体は、実質的に密閉された構造であるため、たとえ容器本体内の敷材や排泄物を、ハムスター等が掘り起こしたり、蹴散らしたりしたとしても、敷材等が容器外部に散乱することはなく、周辺汚染を確実に防止することができるという効果がある。
【0065】
本発明において、排泄容器本体を下ケースと上ケースとにより構成する場合には、上ケースを下ケースから取り外せば、容器本体内部を外部に開放できるので、排泄物廃棄処理等を、より一層簡単に行えるという利点がある。
【0066】
更に本発明において、下ケースを観賞飼育箱に固定するようにした場合には、排泄容器本体を観賞飼育箱に固定したままの状態で、上ケースを下ケースから取り外すことにより、容器本体内部を外部に開放できるので、排泄物廃棄処理等を手軽に行えるという利点がある。
【0067】
また本発明において、排泄容器本体を、硬質合成樹脂により構成する場合には、例えば熱成形等により効率良く製作できるとともに、材料費も安価になるので、コストの削減を図ることができるという利点がある。
【0068】
更に本発明において、排泄容器本体に、多数の通気用スリットを形成する場合には、容器本体内に十分な通気性を確保することができ、湿度、温度の異常変化によるハムスターの衰弱等を有効に防止できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるハムスター用排泄容器が適用されたハムスター用観賞飼育システムを示す斜視図である。
【図2】実施形態の観賞飼育システムを分解して示す斜視図である。
【図3】実施形態の観賞飼育システムに適用された観賞飼育箱を示す一部切欠側面図である。
【図4】実施形態の観賞飼育箱における口縁材周辺を分解して示す斜視図である。
【図5】実施形態の観賞飼育システムに適用された口縁材を示す内面図である。
【図6】実施形態の観賞飼育システムに適用された口縁材を示す外面図である。
【図7】図6のVII-VII 線断面図である。
【図8】実施形態の観賞飼育システムに適用された排泄容器を分解して示す斜視図である。
【図9】実施形態の排泄容器を示す一部切欠正面図である。
【図10】実施形態の排泄容器を分解状態で示す一部切欠正面図である。
【図11】実施形態の排泄容器を示す側断面図である。
【図12】実施形態の排泄容器を分解状態で示す側断面図である。
【図13】この発明の変形例のハムスター用観賞飼育システムを示す斜視図である。
【符号の説明】
1、101…ハムスター用観賞飼育箱
6…ハムスター用排泄容器
61…排泄容器本体
7…下ケース
71…底壁
72…周側壁
74…ハムスター進入口
8…上ケース
81…天井壁
82…周側壁
9…通気用スリット
Claims (1)
- 相互に着脱自在に連結された下ケース(7)及び上ケース(8)からなる排泄容器本体(61)を有し、
下ケース(7)の側壁(72)に、円筒状の進入口部材(73)が前方へ突出するようにして一体的に形成され、この進入口部材(73)の中央開口部によって小動物が通過し得る小動物進入口(74)が構成されると共に、この小動物進入口部材(73)の先端外周に排泄容器固定用フランジ(75)が設けられる一方、
観賞飼育箱(1)の出入口に口縁材(4)が取り付けられ、
該口縁材(4)は、硬質合成樹脂の一体成型品からなり、小動物通過口(42)の周縁に沿って、金属製の齧り防止リング(49)がインサート成形により取付けられたものとなされ、
排泄容器本体(61)の進入口(74)を口縁材(4)の小動物通過口(42)に対応させた状態で、排泄容器本体(61)のフランジ(75)を口縁材(4)に着脱自在に連結することにより、排泄容器本体(61)を観賞飼育箱(1)の外部に配置した状態で該観賞飼育箱の壁面に取付けるようになされていることを特徴とする排泄容器が適用された小動物用観賞飼育容器。
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