JPH0653718A - アンテナ支持装置 - Google Patents

アンテナ支持装置

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JPH0653718A
JPH0653718A JP22209292A JP22209292A JPH0653718A JP H0653718 A JPH0653718 A JP H0653718A JP 22209292 A JP22209292 A JP 22209292A JP 22209292 A JP22209292 A JP 22209292A JP H0653718 A JPH0653718 A JP H0653718A
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reflector
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Nobutaka Inoue
信敬 井上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 パラボラアンテナの設置作業を一人の作業員
で容易に行え、しかもパラボラアンテナの回転角の調整
が容易なアンテナ支持装置を提供する。 【構成】 アンテナ支持装置は固定物に取付ける本体1
3と、反射鏡に取付ける反射鏡支持具14とから成る。
本体13における一対の保持枠に夫々形成された円孔内
に、反射鏡支持具14における円柱体17bを差し込む
と、パラボラアンテナ4は本体13によって支えられた
状態となる。この状態でパラボラアンテナ4を円柱体1
7bを軸にして回すことにより回転角の調整ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放送衛星或いは通信衛星
等の衛星から到来する電波を受信する為のパラボラアン
テナを設置する場合に用いるアンテナ支持装置に関し、
詳しくはアンテナの回転角の調整を行い得るようにして
あるアンテナ支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のアンテナ支持装置としては次の
ようなものがある。固定物に取付けるようにした本体
と、パラボラアンテナにおける反射鏡の背面に取付ける
ようにした反射鏡支持具とから成る。上記本体は複数の
円弧状の長孔が一つの円周上に並べて穿設してある円板
を備え、一方上記反射鏡支持具は上記各長孔と対応する
位置に夫々ボルト挿通用の透孔が穿設された平板を備え
る。アンテナの設置に当たっては、固定物に取付けた本
体における円板に、反射鏡に取付けた反射鏡支持具にお
ける平板を重合状に重ね付け、上記円板の長孔と上記平
板の透孔にボルトを挿通してそのボルトにより円板に対
し平板を締め付けて固定する(例えば特開平3−270
404号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなアンテナ支
持装置にあっては、本体に対する反射鏡支持具の連結の
場合、一人の作業員が反射鏡を抱えて上記平板を上記円
板に当て付け、その状態を保持したまま、他の作業員が
上記ボルトによる締付を行わねばならず、都合二人の作
業員を必要とする問題点があった。又上記のようにして
アンテナの取付を行った後、アンテナの回転角の調整を
行う場合には、上記ボルトの締付が緩い状態でそれを上
記長孔に沿って動かさねばならず、その動きは非常にご
つごつとして予定の回転角にぴったりと合わす作業が極
めて難儀である問題点もあった。さらに上記調整終了後
は上記ボルトを回して固定を行うが、そのボルトは平板
を支えているものであるから、それを回すと平板は円板
に対して動き易く、従って上記調整が完了した状態をず
らすこと無く固定を行う作業が難しいという問題点もあ
った。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、本体に対する反
射鏡支持具の連結が一人の作業員のみで簡易に行うこと
ができ、しかも連結後のアンテナの回転角の調整を容易
に行うことができ、その上、調整後の固定作業も容易に
行い得るようにしたアンテナ支持装置を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明におけるアンテナ支持装置は、固定物に対
する取付部を備えた本体と、パラボラアンテナにおける
反射鏡の背面に対する取付部を備えた反射鏡支持具とか
ら成り、上記本体と反射鏡支持具とは、前者に対し後者
を回動自在に連結する為の一対の連結部を備えているア
ンテナ支持装置において、上記反射鏡支持具における連
結部は、反射鏡に対する反射鏡支持具の取付状態におい
て反射鏡から後方に向けて突出する円柱体をもって構成
してあり、一方上記本体における連結部の構成は、夫々
上記円柱体の外径寸法と対応する内径寸法の円柱体挿通
用の円孔を備えている二つの保持枠が、各々の円孔が同
一軸線上に並ぶ状態で相互に間隔を隔てて並置してある
と共に、上記両保持枠における円孔相互間の空間の側方
には、両円孔に差込まれた円柱体を上記軸線とは交差す
る方向に押圧して固定する為の固定具を備えた構成とな
っているものである。
【0006】
【作用】反射鏡支持具における円柱体を本体の保持枠に
おける円孔に差し込むと、反射鏡支持具は本体により支
えられた状態となる。この状態において反射鏡支持具は
本体に対し円滑に回転する。固定具により円柱体を押圧
する事により円柱体が固定状態となる。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1において、1はアンテナ装置を示す。2はアン
テナ装置を取付ける為の固定物として例示するマスト
で、鉛直状態に設置され、下端は基礎に固定してある。
3はアンテナ装置1におけるアンテナ支持装置、4は上
記支持装置3によって支持されたパラボラアンテナで、
一例としてオフセットパラボラアンテナを示す。5は該
アンテナ4における反射鏡、6は一次放射器支持用のア
ーム、7及び図5に示される8は一次放射器で、夫々異
なる衛星から到来する電波を受信する為のものであり、
何れもコンバータを内蔵している。9は各一次放射器に
おける出力端子である。
【0008】上記一次放射器7,8の配置について説明
する。一次放射器7は衛星の一例としてスーパーバード
Bから到来する電波を受信する為のものであり、一次放
射器8は他の衛星の例としてJCSAT2からの到来電
波を受信する為のものである。これらの一次放射器は、
図6に示されるように反射鏡5の焦点Fに対して対称の
位置関係に配置されている。又両者の間隔は受信しよう
とする2衛星の間隔に対応させてある。図6において、
7aは一次放射器7の受信偏波面の方向を示し、反射鏡
5の長軸の方向5aから27.5°傾けてある。8aは一次
放射器8の受信偏波面の方向を示し、反射鏡5の短軸の
方向5bから34°傾けてある。尚一次放射器は送られて
くる電波を受信しようとする衛星の数に対応した数が用
いられ、その数が奇数の場合は、一つが焦点Fの位置に
置かれ、他がその左右に所定間隔ずつ隔てた位置に置か
れる。又偶数の場合は、焦点Fを中心に左右に所定間隔
ずつ隔てた位置に配置される。
【0009】再び図1において、10は反射鏡5の開口中
心を示す(r=r’)。11は反射鏡5における中間点指
向線で、複数の衛星から到来し反射鏡5で反射された電
波が夫々対応する一次放射器の位置に夫々集束する状態
において、開口中心10と上記複数の衛星の中間位置とを
結ぶ線である。この中間点指向線11は、本例においては
反射鏡5の光軸(回転放物面の中心軸)と平行になって
いる。尚複数の衛星の中間位置とは、衛星の数が偶数の
場合は中央の二つの衛星の中間位置であり、奇数の場合
は丁度中間に位置する衛星の位置である。
【0010】次に上記アンテナ支持装置3を示す図2に
ついて説明する。13は該支持装置3における本体、14は
反射鏡支持具を夫々示す。15は本体13における第1結合
具を示し、反射鏡5における中間点指向線11の方位角の
調節をする為のものである。該第1結合具15はマスト2
に対する取付部をも成す。16は本体13における第2結合
具を示し、上記中間点指向線11の仰角の調節をする為の
ものである。17aは本体13における反射鏡支持具14との
連結部を示す。17bは反射鏡支持具14における本体13と
の連結部、18は反射鏡5の背面に対する取付部を夫々示
す。上記連結部17aと連結部17bとは第3結合具17を構
成している。該第3結合具17は、上記中間点指向線11を
軸心としたパラボラアンテナ4の回転角の調整を行う為
のものである。
【0011】本体13における第1結合具15について説明
する。21はマスト2に沿わせるようにした基体、22はマ
スト2を挟んで基体21に対向させた締付片で、何れも鋼
板のプレス成形品である。23は締付用のねじ棒を示す。
これらは、ねじ棒23を締めることによって基体21をマス
ト2に固定し、緩めることによって基体21をマスト2の
回りで水平方向に回動させ得るようになっている。尚24
は基体21に取付けたストッパで、マスト2の上端に係合
してアンテナ支持装置3の落下を防止する為のものであ
る。
【0012】次に第2結合具16について説明する。25は
基板で、上記基体21と一体に形成してある。26は傾動体
で、基板25に対し枢着具27(例えばねじ棒)により枢着
され、傾動可能になっている。28は固定具で、例えばボ
ルトが用いられ、傾動体26に形成した長孔29を通して基
板25のねじ孔28aに螺合させてある。この固定具28を緩
めることにより傾動体26の傾動が自在となり、締めるこ
とにより傾動体26が基板25に固定される。30は傾動体26
に付した目盛で、中間点指向線11の仰角を表示する為の
ものである。尚前記固定具28はこの目盛30を指し示すた
めの指標を兼ねている。
【0013】次に連結部17aについて説明する。32は傾
動体26と一体の基枠、33,33は基枠32と一体の保持枠
で、相互に平行状態となっている。これら基枠32及び保
持枠33は前記傾動体26と共にプレスによる一体成形品で
ある。34,34は各保持枠33に穿設された円孔で、相互に
同一の軸線上に並んでいる。これらの円孔34の内径寸法
は、後述の円柱体の外径寸法と対応する寸法、即ち両者
の差が円柱体の抜き差しが可能でしかも差込状態では後
者の円滑な回動が可能となる程度の小さな差となる寸法
にしてある。35は後側即ち第1の連結具15側の保持枠33
と一体形成した円柱体の受止片、36は前側の保持枠33に
おける円孔34の周縁に備えた指標で、後述の回転角目盛
を指し示す為のものである。37は両保持枠33相互間に配
設した固定具で、両円孔34,34間の空間の側方に位置さ
せてある。38,38は該固定具37における一対の押圧片
で、内周縁38aは後述の円柱体の外周面と対応する円弧
状に形成してある。39は押圧片相互を連結する連結片、
40は補強片を夫々示す。該固定具37は鋼板のプレス成形
品である。41は固定具37を基枠32に向け引き寄せる為の
ボルトで、基枠32の透孔41aを介して固定具37における
連結片39のねじ孔41bに螺合させてある。
【0014】次に反射鏡支持具14について説明する。42
は取付基板を示す。前記取付部18は該基板42の4隅にお
いて定めてあり、そこに穿設された透孔を利用して止付
ねじ43により反射鏡5の背面に取付けるようにしてあ
る。前記連結部17bは上記取付基板42に溶接手段により
固着した円柱体をもって構成してある。取付基板42に対
する該円柱体17bの取付の向きは、取付基板42を反射鏡
5に取付けた状態において円柱体17bが反射鏡5から後
方に向けて突出し、且つ円柱体17bの中心軸線が反射鏡
5の中間点指向線11と一致する状態となる向きにしてあ
る。円柱体17bとしては中空物(丸パイプ)が用いてあ
るが、中実のものを用いても良い。44はパラボラアンテ
ナの回転角表示用の目盛りである。
【0015】次に上記アンテナ装置の設置について説明
する。先ずマスト2を予定の設置場所に立て、それに支
持装置3における本体13を取付ける。一方予め組み立て
たアンテナ4の反射鏡5に対し反射鏡支持具14を取付け
る。次にアンテナ4の反射鏡5を抱えて、円柱体17bを
図3の状態から図4の(A)に示す如く保持枠33の円孔
34に差し通す。これによりアンテナ4は仮の保持状態と
なる。この状態において次の如くアンテナの方向の調整
を行う。
【0016】先ず回転角の調整を行う。即ち反射鏡5を
円柱体17bを中心に回し、指標36がアンテナの設置地域
について予め定められている値の目盛44を指し示すよう
にする。そしてその位置でボルト41により第3結合具17
を固定する。即ちボルト41を回して固定具37を基枠32の
側に引き寄せると、押圧片38は円柱体17bをその軸線と
交差する方向に押圧し、図4の(B)の如く、内周縁38
aが円柱体17bの下側の外周面17b'に圧接すると共に、
円柱体17bの上側の外周面17b"は円孔34の上側の内周面
34aに圧接する。これにより円柱体17bは保持枠33に対
して固定状態となる。上記固定作業の場合、図5から明
らかなように、目盛44がずれぬことを確認する為に目盛
44を見ながら上記ボルト41の操作を行うことが可能であ
る。上記調整により、中間点指向線11に沿ってアンテナ
装置1を見た場合、図7に示されるような状態となる。
尚図7におけるθは上記反射鏡5を目盛44に基づいて回
転させた回転角である。
【0017】次に仰角の調整を行う。即ち第2結合具16
を緩め、反射鏡5を枢着具27を中心に上又は下に首を振
らせ、指標28がアンテナの設置地域について予め定めら
れている値の目盛30を指し示すようにする。そしてその
位置で第2結合具16を固定する。
【0018】次に方位角の調整を行う。即ち、何れかの
一次放射器の出力端子9に図1の如く例えばレベルメー
タ48を接続する。そして第1結合具15を緩め、反射鏡5
をマスト2を中心に水平方向に回し、上記レベルメータ
48の指示値が最大となるようにする。そしてその状態に
おいて第1結合具15を固定する。以上で調整作業が完了
する。
【0019】上記調整の完了状態では、中間点指向線11
は正しく複数の衛星の中間点を指向した状態となり、ス
ーパーバードBからの電波は反射鏡5で反射されて一次
放射器7の箇所に正しく集束しその一次放射器7で受信
され、又JCSAT2からの電波は反射鏡5で反射され
て一次放射器8の箇所で正しく集束しその一次放射器8
で受信される。
【0020】次に図8は根室において衛星スーパーバー
ドB(符号45で示す)と衛星JCSAT2(符号46で示
す)を見た状態を示し、又図9は那覇において上記両衛
星を見た状態を示す。これらの図において、51は両衛星
の静止軌道面、52は各々の地域での鉛直線、53は各々の
衛星の位置において静止軌道面に立てた垂線の方向、45
a, 46aは各々の衛星から発射される電波の偏波面の方
向を夫々示す。前記構成のアンテナ装置においては、前
述のような回転角、仰角、方位角の調整作業によって、
前記中間点指向線11が正しく両衛星45, 46の中間を指向
し、またアンテナ装置における各一次放射器の受信偏波
面の方向7a,8aが夫々衛星45, 46の偏波面の方向45
a, 46aと一致する状態となる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、パラ
ボラアンテナ4の設置に当って、予め固定物に取付けた
本体13に対し反射鏡5の背面に取付けた反射鏡支持具14
を連結する場合、反射鏡5をかかえた作業員が反射鏡支
持具14における円柱体17bを本体13における保持枠33の
円孔34に差込みさえすれば、即反射鏡支持具14は本体13
によって支えられて反射鏡は仮の支持状態となるから、
上記作業をひとりの作業員のみで行ない得る効果があ
る。
【0022】しかも上記仮の支持状態においてパラボラ
アンテナ4の回転角の調整を行なう場合、パラボラアン
テナ4は保持枠33の円孔34に差し通った状態となってい
る円柱体17bを軸にして回すことができるから、パラボ
ラアンテナ4の回転は非常に滑らかに行なうことができ
て、細かな回転角の調整を容易に行ない得る効果があ
る。
【0023】更に上記調整後パラボラアンテナ4を固定
する場合、上記保持枠33において上記円柱体17bの外径
寸法と対応する内径寸法に形成した円孔34内に挿通され
て大きながたつきのない状態で支えられている円柱体17
bを、それとは別体の固定具37により軸線と交差する方
向に押圧して固定するものであるから(前記従来技術の
ように、反射鏡を回転可能な状態に支えているボルトそ
のものを回して締固定するものではないから)、上記調
整し終えた状態を保ったままでの固定を容易な作業でも
って行ない得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンテナ装置の側面図。
【図2】アンテナ支持装置の分解斜視図。
【図3】本体に対する反射鏡支持具の連結前の状態を示
す縦断面図。
【図4】(A)は本体に対する反射鏡支持具の連結途中
の状態を示す断面図、(B)は連結完了状態を示す
(A)におけるB−B線位置の断面図。
【図5】図1におけるV矢視方向図(一部破断図)。
【図6】一次放射器の図1におけるVI矢視方向図。
【図7】図1におけるVII矢視方向図。
【図8】根室において二つの衛星を見た状態を示す図。
【図9】那覇において二つの衛星を見た状態を示す図。
【符号の説明】
3 アンテナ支持装置 5 反射鏡 13 本体 14 反射鏡支持具 17b 円柱体 33 保持枠 34 円孔 37 固定具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定物に対する取付部を備えた本体と、
    パラボラアンテナにおける反射鏡の背面に対する取付部
    を備えた反射鏡支持具とから成り、上記本体と反射鏡支
    持具とは、前者に対し後者を回動自在に連結する為の一
    対の連結部を備えているアンテナ支持装置において、上
    記反射鏡支持具における連結部は、反射鏡に対する反射
    鏡支持具の取付状態において反射鏡から後方に向けて突
    出する円柱体をもって構成してあり、一方上記本体にお
    ける連結部の構成は、夫々上記円柱体の外径寸法と対応
    する内径寸法の円柱体挿通用の円孔を備えている二つの
    保持枠が、各々の円孔が同一軸線上に並ぶ状態で相互に
    間隔を隔てて並置してあると共に、上記両保持枠におけ
    る円孔相互間の空間の側方には、両円孔に差込まれた円
    柱体を上記軸線とは交差する方向に押圧して固定する為
    の固定具を備えた構成となっていることを特徴とするア
    ンテナ支持装置。
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