JPH11355036A - マルチビームアンテナの方向調整機構 - Google Patents
マルチビームアンテナの方向調整機構Info
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- JPH11355036A JPH11355036A JP16053598A JP16053598A JPH11355036A JP H11355036 A JPH11355036 A JP H11355036A JP 16053598 A JP16053598 A JP 16053598A JP 16053598 A JP16053598 A JP 16053598A JP H11355036 A JPH11355036 A JP H11355036A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マルチビームアンテナの方向調整機構をでき
るだけ簡素なものとすることにより使用部品の共通化、
多数のコンバータの固定の容易化、形状デザインの自由
度の拡大が図られ、低コスト化、特殊な機能の付加およ
び良外観の獲得ができる。 【解決手段】 一台のパラボラ反射鏡から延出させたア
ーム先端に取付具を介在させて複数の一次放射器付コン
バータを配置して複数の静止衛星からの電波を受信する
反射鏡に方位角、仰角調整機構を設け、さらに一次放射
器付コンバータの焦点位置を調整するマルチビームアン
テナの方向調整機構において、受信する各静止衛星に対
応する複数の一次放射器付コンバータを取付ける取付具
を備え、前記各静止衛星が位置する静止軌道と一致する
ように、同時に複数の一次放射器付コンバータの焦点
を、取付具に刻設した円弧長孔で回転調整するようにし
たマルチビームアンテナの方向調整機構とした。
るだけ簡素なものとすることにより使用部品の共通化、
多数のコンバータの固定の容易化、形状デザインの自由
度の拡大が図られ、低コスト化、特殊な機能の付加およ
び良外観の獲得ができる。 【解決手段】 一台のパラボラ反射鏡から延出させたア
ーム先端に取付具を介在させて複数の一次放射器付コン
バータを配置して複数の静止衛星からの電波を受信する
反射鏡に方位角、仰角調整機構を設け、さらに一次放射
器付コンバータの焦点位置を調整するマルチビームアン
テナの方向調整機構において、受信する各静止衛星に対
応する複数の一次放射器付コンバータを取付ける取付具
を備え、前記各静止衛星が位置する静止軌道と一致する
ように、同時に複数の一次放射器付コンバータの焦点
を、取付具に刻設した円弧長孔で回転調整するようにし
たマルチビームアンテナの方向調整機構とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一個のパラボラア
ンテナ反射鏡から延出させたアーム先端に取付具を介在
させて複数の一次放射器付コンバータを配置して複数の
静止衛星からの電波を受信するマルチビームアンテナの
方向調整機構に関するものである。
ンテナ反射鏡から延出させたアーム先端に取付具を介在
させて複数の一次放射器付コンバータを配置して複数の
静止衛星からの電波を受信するマルチビームアンテナの
方向調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチビームアンテナはその特性上、一
つのパラボラ反射鏡 (以下、単に「反射鏡」という) に
複数の一次放射器付コンバータ (以下単に「コンバー
タ」という) を組み合わせた形態となるため、仰角、方
位角に加えて回転角を調整せねばならない。
つのパラボラ反射鏡 (以下、単に「反射鏡」という) に
複数の一次放射器付コンバータ (以下単に「コンバー
タ」という) を組み合わせた形態となるため、仰角、方
位角に加えて回転角を調整せねばならない。
【0003】図8にマルチビームアンテナと地平面、静
止衛星軌道および静止衛星軌道上の静止衛星(放送衛
星、通信衛星を含み、以下単に「衛星」という)の斜視
図を示す。衛星A〜Dは総て静止軌道面内に存在する。
この面は赤道面に一致した面でもある。日本のように緯
度のある地点から衛星を見ると、地平面と静止衛星軌道
面が直角でない角度θを持つため、衛星A〜Dは図9の
ように総て異なった仰角方向に位置することとなる。そ
のため、例えば衛星A〜Dのうち衛星Aと衛星Dをマル
チビームアンテナで受信するには一つの反射鏡に仰角A
と仰角Dの二つの仰角を与えなければならない。反射鏡
の仰角を衛星Aにセットすると衛星D用コンバータは衛
星Dの電波が受信できなくなり、また、逆に反射鏡の仰
角を衛星Dにセットすると今度は衛星Aの電波が受信で
きない。このように、一つの反射鏡に二つの仰角を与え
ることは不可能なため、この仰角Aと仰角Dのズレを補
正する目的で方向調整が行われる。
止衛星軌道および静止衛星軌道上の静止衛星(放送衛
星、通信衛星を含み、以下単に「衛星」という)の斜視
図を示す。衛星A〜Dは総て静止軌道面内に存在する。
この面は赤道面に一致した面でもある。日本のように緯
度のある地点から衛星を見ると、地平面と静止衛星軌道
面が直角でない角度θを持つため、衛星A〜Dは図9の
ように総て異なった仰角方向に位置することとなる。そ
のため、例えば衛星A〜Dのうち衛星Aと衛星Dをマル
チビームアンテナで受信するには一つの反射鏡に仰角A
と仰角Dの二つの仰角を与えなければならない。反射鏡
の仰角を衛星Aにセットすると衛星D用コンバータは衛
星Dの電波が受信できなくなり、また、逆に反射鏡の仰
角を衛星Dにセットすると今度は衛星Aの電波が受信で
きない。このように、一つの反射鏡に二つの仰角を与え
ることは不可能なため、この仰角Aと仰角Dのズレを補
正する目的で方向調整が行われる。
【0004】この方向調整を与える方法としては、次の
二通りの方法がある。 (1) 図10に示すように、アンテナ全体を回転させて行
う。 反射鏡とコンバータとを全て一度に回転させて調整す
る。なお、回転機構は例えば反射鏡側に設けたマウント
部に備えてある。 (2) 図11に示すように、コンバータの位置をずらして
(回転させて) 行う。
二通りの方法がある。 (1) 図10に示すように、アンテナ全体を回転させて行
う。 反射鏡とコンバータとを全て一度に回転させて調整す
る。なお、回転機構は例えば反射鏡側に設けたマウント
部に備えてある。 (2) 図11に示すように、コンバータの位置をずらして
(回転させて) 行う。
【0005】反射鏡は動かさず、コンバータの位置をず
らして(回転移動させて)コンバータを受信位置にもっ
て行くことで調整する。回転機構はコンバータ取付具部
にある。本発明は図11に示した (2)の方法に関する発
明である。従来、この方式で方向調整を行うアンテナの
調整機能は、コンバータの取付具に設けられているが、
その具体的構造は図12に示す通りである。
らして(回転移動させて)コンバータを受信位置にもっ
て行くことで調整する。回転機構はコンバータ取付具部
にある。本発明は図11に示した (2)の方法に関する発
明である。従来、この方式で方向調整を行うアンテナの
調整機能は、コンバータの取付具に設けられているが、
その具体的構造は図12に示す通りである。
【0006】図12では反射鏡101の裏面中央にマウ
ント102が取付けられ、マウント102と押え具10
6でポール103を挟持してボルト104にて固定して
いる。アーム105の基端をボルト107によりマウン
ト102固定し、アーム105の先端に取付具108を
介して一方のコンバータ1が反射鏡101との位置関係
が動かぬように固定する。
ント102が取付けられ、マウント102と押え具10
6でポール103を挟持してボルト104にて固定して
いる。アーム105の基端をボルト107によりマウン
ト102固定し、アーム105の先端に取付具108を
介して一方のコンバータ1が反射鏡101との位置関係
が動かぬように固定する。
【0007】他方のコンバータ2は反射鏡101との位
置関係が可変となる構造を持つ取付具109を取付け
る。取付具109にはコンバータ2を固定し、コンバー
タ1の焦点位置を中心とした円弧長孔110が刻設して
あり、ネジ111で固定されて図13に示す状態に組上
がる。
置関係が可変となる構造を持つ取付具109を取付け
る。取付具109にはコンバータ2を固定し、コンバー
タ1の焦点位置を中心とした円弧長孔110が刻設して
あり、ネジ111で固定されて図13に示す状態に組上
がる。
【0008】この方向調整は、使用する複数個のコンバ
ータ中、1個を除いた残りのコンバータ(すなわち、2
個使用なら1個、3個使用なら2個)の焦点位置を動か
すことによって行われている。
ータ中、1個を除いた残りのコンバータ(すなわち、2
個使用なら1個、3個使用なら2個)の焦点位置を動か
すことによって行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の方向調整
機構には、下記のような点で不都合があり、設計、製造
上、手間やコストのかかる機構となっている。受信する
衛星の組合せによりコンバータの反射鏡に対する配置が
全て異なったものとなるため、取付具を全て専用設計と
しなければならない。
機構には、下記のような点で不都合があり、設計、製造
上、手間やコストのかかる機構となっている。受信する
衛星の組合せによりコンバータの反射鏡に対する配置が
全て異なったものとなるため、取付具を全て専用設計と
しなければならない。
【0010】すなわち、図8に示した4つの衛星A,
B,C,Dを例に説明すれば、衛星Aと衛星Bを受信す
るために作られたアンテナのコンバータの取付具の2個
は、衛星Aと衛星C又はDを受信するためのアンテナの
パーツとしては使用できない。そのため、アンテナを供
給する立場からいえば、マルチビームアンテナはユーザ
ーのニーズに合わせて多種類を用意せねばならないが、
パーツの共用化が難しい従来の方向調整機構では設計作
業量が多くなり、製造面でも部品管理が増えるため、低
コスト化が難しくなってしまう。
B,C,Dを例に説明すれば、衛星Aと衛星Bを受信す
るために作られたアンテナのコンバータの取付具の2個
は、衛星Aと衛星C又はDを受信するためのアンテナの
パーツとしては使用できない。そのため、アンテナを供
給する立場からいえば、マルチビームアンテナはユーザ
ーのニーズに合わせて多種類を用意せねばならないが、
パーツの共用化が難しい従来の方向調整機構では設計作
業量が多くなり、製造面でも部品管理が増えるため、低
コスト化が難しくなってしまう。
【0011】3衛星以上を受信するマルチビームアンテ
ナの場合、コンバータを3個以上一つの反射鏡に固定す
ることになるが、内1個を反射鏡に対して固定する従来
の方向調整機構では残り2個以上を固定する取付具の構
造が複雑化、多部品化するため、高コストとなる。方向
調整機構を具現化するために、取付具の制限が大きくな
り、デザイン的な自由度が低くなってしまう。
ナの場合、コンバータを3個以上一つの反射鏡に固定す
ることになるが、内1個を反射鏡に対して固定する従来
の方向調整機構では残り2個以上を固定する取付具の構
造が複雑化、多部品化するため、高コストとなる。方向
調整機構を具現化するために、取付具の制限が大きくな
り、デザイン的な自由度が低くなってしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、マルチビームアンテナの方向調整機構を
できるだけ簡素なものとすることにより、使用部品の共
通化、多数のコンバータの固定の容易化、形状デザイン
の自由度の拡大を図り、低コスト化、特殊な機能の付加
および良外観の獲得を目的として、一台のパラボラ反射
鏡から延出させたアーム先端に取付具を介在させて複数
の一次放射器付コンバータを配置して複数の静止衛星か
らの電波を受信する反射鏡に方位角、仰角調整機構を設
け、さらに一次放射器付コンバータの焦点位置を調整す
るマルチビームアンテナの方向調整機構において、受信
する各静止衛星に対応する複数の一次放射器付コンバー
タを取付ける取付具を備え、前記各静止衛星が位置する
静止軌道と一致するように、同時に複数の一次放射器付
コンバータの焦点を、取付具に刻設した円弧長孔で回転
調整するようにしたマルチビームアンテナの方向調整機
構とした。
の事情に鑑み、マルチビームアンテナの方向調整機構を
できるだけ簡素なものとすることにより、使用部品の共
通化、多数のコンバータの固定の容易化、形状デザイン
の自由度の拡大を図り、低コスト化、特殊な機能の付加
および良外観の獲得を目的として、一台のパラボラ反射
鏡から延出させたアーム先端に取付具を介在させて複数
の一次放射器付コンバータを配置して複数の静止衛星か
らの電波を受信する反射鏡に方位角、仰角調整機構を設
け、さらに一次放射器付コンバータの焦点位置を調整す
るマルチビームアンテナの方向調整機構において、受信
する各静止衛星に対応する複数の一次放射器付コンバー
タを取付ける取付具を備え、前記各静止衛星が位置する
静止軌道と一致するように、同時に複数の一次放射器付
コンバータの焦点を、取付具に刻設した円弧長孔で回転
調整するようにしたマルチビームアンテナの方向調整機
構とした。
【0013】また、本発明は具体的には、前記円弧長孔
の回転軸を、各一次放射器付コンバータのビーム軸から
なる面でこの平面内の最も間隔の広い2つのビーム軸の
一方、もしくはその2つのビーム軸に挟まれた直線とし
た。
の回転軸を、各一次放射器付コンバータのビーム軸から
なる面でこの平面内の最も間隔の広い2つのビーム軸の
一方、もしくはその2つのビーム軸に挟まれた直線とし
た。
【0014】
【発明の実施の態様】本発明を添付する図面に示す具体
的実施例に基づいて以下詳細に説明する。図1におい
て、反射鏡1の裏面中央にマウント2が固定され、マウ
ント2と押え金具3とでポール4を挟持し、ボルト5で
固定する。反射鏡1裏面中央に基端を固定したアーム6
の先端に支持板7を設け、この支持板7にコンバータ1
およびコンバータ2を配置した取付具8を固定する。
的実施例に基づいて以下詳細に説明する。図1におい
て、反射鏡1の裏面中央にマウント2が固定され、マウ
ント2と押え金具3とでポール4を挟持し、ボルト5で
固定する。反射鏡1裏面中央に基端を固定したアーム6
の先端に支持板7を設け、この支持板7にコンバータ1
およびコンバータ2を配置した取付具8を固定する。
【0015】取付具8には、コンバータ1のフィードホ
ンのビーム軸aとコンバータ2のフィードホーンのビー
ム軸bからなる面でこの平面内にある前記ビーム軸a,
bに挟まれた一つの直線を回転軸の中心に円弧長孔11
を刻設し、下方は円弧面に形成する。コンバータ1およ
びコンバータ2には、それぞれ取付座12・13が形成
され、ネジ14・15により取付具8に固定する。取付
具8の各コンバータ1,2の焦点位置は、前記中心軸を
中心に静止衛星の静止軌道と一致するように回動する。
この時、コンバータ1,2の焦点位置は同時に回動す
る。なお、上記の回転軸は、一方のフィードホーンのビ
ーム軸bにすることもできる。
ンのビーム軸aとコンバータ2のフィードホーンのビー
ム軸bからなる面でこの平面内にある前記ビーム軸a,
bに挟まれた一つの直線を回転軸の中心に円弧長孔11
を刻設し、下方は円弧面に形成する。コンバータ1およ
びコンバータ2には、それぞれ取付座12・13が形成
され、ネジ14・15により取付具8に固定する。取付
具8の各コンバータ1,2の焦点位置は、前記中心軸を
中心に静止衛星の静止軌道と一致するように回動する。
この時、コンバータ1,2の焦点位置は同時に回動す
る。なお、上記の回転軸は、一方のフィードホーンのビ
ーム軸bにすることもできる。
【0016】この取付具8はその円弧長孔11にネジ1
6を挿通して支持板7に螺着し、方向を調整後、図2に
示すように固定する。図2に示したように、組み立てら
れたマルチビームアンテナ調整方法は、例えばマウント
2に設けられた仰角調整機構とマウント2を押え金具3
からなる方位角調整機構により受信する任意の静止衛星
の受信点における仰角・方位角を調整する。
6を挿通して支持板7に螺着し、方向を調整後、図2に
示すように固定する。図2に示したように、組み立てら
れたマルチビームアンテナ調整方法は、例えばマウント
2に設けられた仰角調整機構とマウント2を押え金具3
からなる方位角調整機構により受信する任意の静止衛星
の受信点における仰角・方位角を調整する。
【0017】次に、取付具8に設けた回転角調整機構を
調整し、取付具8に取付けたコンバータ1の焦点位置を
合わせることにより静止衛星Aからの電波を受信できる
とともにコンバータ2も同時に静止衛星Bからの電波を
受信する焦点位置に合わせることができる。本発明では
取付具8を他部品に変更するのみで、受信する衛星の組
合せに対応した回転中心軸の位置、コンバータ1,2の
取付位置が変更できるため、例えば、図1が図8の衛星
A,Dの受信アンテナであるならば、取付具8を衛星
B,Dに対応する物に取り替えるのみで衛星B,D受信
型アンテナとすることができる。すなわち、一部品を変
更するのみでマルチビームアンテナのラインナップを増
やせるため、設計の労力も製造管理も、従来の方向調整
機構に比べ大いに省力化ができコストダウンが可能とな
る。
調整し、取付具8に取付けたコンバータ1の焦点位置を
合わせることにより静止衛星Aからの電波を受信できる
とともにコンバータ2も同時に静止衛星Bからの電波を
受信する焦点位置に合わせることができる。本発明では
取付具8を他部品に変更するのみで、受信する衛星の組
合せに対応した回転中心軸の位置、コンバータ1,2の
取付位置が変更できるため、例えば、図1が図8の衛星
A,Dの受信アンテナであるならば、取付具8を衛星
B,Dに対応する物に取り替えるのみで衛星B,D受信
型アンテナとすることができる。すなわち、一部品を変
更するのみでマルチビームアンテナのラインナップを増
やせるため、設計の労力も製造管理も、従来の方向調整
機構に比べ大いに省力化ができコストダウンが可能とな
る。
【0018】また、本発明では、複数のコンバータを一
体に連結した取付具8であるから、従来の方向調整機構
の取付具108・109に比して、デザインの自由度も
大きくなる。その例として、図3,図4に良外観となる
ように設計した例が示されている。概略山形をした取付
具8の両端にコンバータ1,2が設けられた例が図3に
示され,支持板7にその取付具8が固定された例が図4
に示されている。この例においても、取付具8以外は多
数発生する他の衛星の組合せによって生じるマルチビー
ムアンテナと共通部品とすることが可能である。
体に連結した取付具8であるから、従来の方向調整機構
の取付具108・109に比して、デザインの自由度も
大きくなる。その例として、図3,図4に良外観となる
ように設計した例が示されている。概略山形をした取付
具8の両端にコンバータ1,2が設けられた例が図3に
示され,支持板7にその取付具8が固定された例が図4
に示されている。この例においても、取付具8以外は多
数発生する他の衛星の組合せによって生じるマルチビー
ムアンテナと共通部品とすることが可能である。
【0019】さらに、本発明では、コンバータを固定す
る取付具8の形状の自由度が高いため、コンバータの取
付位置を自由に変更する機構を持つアンテナの製造も可
能である。図1の取付具8のコンバータ取付面を図5〜
図7に示すように、多数の取付孔21や取付位置を示す
指標22などを設けるようにすると、1台で多数の衛星
の組合せに対応できるアンテナを製作することができ
る。図5は図8の衛星A,Dに対応したもので、図6は
図8の衛星B,Dに対応したもので図7は図8の衛星
C,Dに対応したものである。
る取付具8の形状の自由度が高いため、コンバータの取
付位置を自由に変更する機構を持つアンテナの製造も可
能である。図1の取付具8のコンバータ取付面を図5〜
図7に示すように、多数の取付孔21や取付位置を示す
指標22などを設けるようにすると、1台で多数の衛星
の組合せに対応できるアンテナを製作することができ
る。図5は図8の衛星A,Dに対応したもので、図6は
図8の衛星B,Dに対応したもので図7は図8の衛星
C,Dに対応したものである。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述のように、一台のパラボ
ラ反射鏡から延出させたアーム先端に取付具を介在させ
て複数の一次放射器付コンバータを配置して複数の静止
衛星からの電波を受信する反射鏡に方位角、仰角調整機
構を設け、さらに一次放射器付コンバータの焦点位置を
調整するマルチビームアンテナの方向調整機構におい
て、受信する各静止衛星に対応する複数の一次放射器付
コンバータを取付ける取付具を備え、前記各静止衛星が
位置する静止軌道と一致するように、同時に複数の一次
放射器付コンバータの焦点を、取付具に刻設した円弧長
孔で回転調整するようにしたマルチビームアンテナの方
向調整機構であるので、マルチビームアンテナの方向調
整機構をできるだけ簡素なものとすることにより使用部
品の共通化、多数のコンバータの固定の容易化、形状デ
ザインの自由度の拡大が図られ、低コスト化、特殊な機
能の付加および良外観の獲得ができる。
ラ反射鏡から延出させたアーム先端に取付具を介在させ
て複数の一次放射器付コンバータを配置して複数の静止
衛星からの電波を受信する反射鏡に方位角、仰角調整機
構を設け、さらに一次放射器付コンバータの焦点位置を
調整するマルチビームアンテナの方向調整機構におい
て、受信する各静止衛星に対応する複数の一次放射器付
コンバータを取付ける取付具を備え、前記各静止衛星が
位置する静止軌道と一致するように、同時に複数の一次
放射器付コンバータの焦点を、取付具に刻設した円弧長
孔で回転調整するようにしたマルチビームアンテナの方
向調整機構であるので、マルチビームアンテナの方向調
整機構をできるだけ簡素なものとすることにより使用部
品の共通化、多数のコンバータの固定の容易化、形状デ
ザインの自由度の拡大が図られ、低コスト化、特殊な機
能の付加および良外観の獲得ができる。
【0021】また、本発明は具体的には、前記円弧長孔
の回転軸を、各一次放射器付コンバータのビーム軸から
なる面でこの平面内の最も間隔の広い2つのビーム軸の
一方、もしくはその2つのビーム軸に挟まれた直線とす
ることにより、取付具に配置した各一次放射器付コンバ
ータの焦点を同時に合わすことができる。
の回転軸を、各一次放射器付コンバータのビーム軸から
なる面でこの平面内の最も間隔の広い2つのビーム軸の
一方、もしくはその2つのビーム軸に挟まれた直線とす
ることにより、取付具に配置した各一次放射器付コンバ
ータの焦点を同時に合わすことができる。
【図1】本発明のマルチビームアンテナの方向調整機構
の一例を示す分解斜視図である。
の一例を示す分解斜視図である。
【図2】図1を組み立てた状態の斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例の分解斜視図である。
【図4】図3の部品を組み立てた状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明のマルチビームアンテナの方向調整機構
における一次放射器の取付位置の平面図である。
における一次放射器の取付位置の平面図である。
【図6】本発明のマルチビームアンテナの方向調整機構
における一次放射器の他の取付位置の平面図である。
における一次放射器の他の取付位置の平面図である。
【図7】本発明のマルチビームアンテナの方向調整機構
における一次放射器のさらに他の取付位置の平面図であ
る。
における一次放射器のさらに他の取付位置の平面図であ
る。
【図8】マルチビームアンテナと地平線、静止衛星軌道
および静止衛星軌道上の静止衛星の斜視図である。
および静止衛星軌道上の静止衛星の斜視図である。
【図9】衛星A〜Dの仰角が異なった状態を示す図であ
る。
る。
【図10】従来のマルチビームアンテナの方向調整機構
を示す図である。
を示す図である。
【図11】従来のマルチビームアンテナの方向調整機構
を示す図である。
を示す図である。
【図12】従来のマルチビームアンテナの具体的な方向
調整機構を示す分解斜視図である。
調整機構を示す分解斜視図である。
【図13】図12の部品を組み立てた状態を示す斜視図
である。
である。
1…反射鏡 2…マウント 3…押え具 4…ポール 5…ボルト 6…アーム 7…支持板 8…取付具 11…円弧長孔 12…取付座 13…取付座 14…ネジ 15…ネジ 16…ネジ 21…取付孔 22…直線
Claims (2)
- 【請求項1】 一台のパラボラ反射鏡から延出させたア
ーム先端に取付具を介在させて複数の一次放射器付コン
バータを配置して複数の静止衛星からの電波を受信する
反射鏡に方位角、仰角調整機構を設け、さらに一次放射
器付コンバータの焦点位置を調整するマルチビームアン
テナの方向調整機構において、受信する各静止衛星に対
応する複数の一次放射器付コンバータを取付ける取付具
を備え、前記各静止衛星が位置する静止軌道と一致する
ように、同時に複数の一次放射器付コンバータの焦点
を、取付具に刻設した円弧長孔で回転調整するようにし
たマルチビームアンテナの方向調整機構。 - 【請求項2】 前記円弧長孔の回転軸を、各一次放射器
付コンバータのビーム軸からなる面でこの平面内の最も
間隔の広い2つのビーム軸の一方、もしくはその2つの
ビーム軸に挟まれた直線とした請求項1のマルチビーム
アンテナの方向調整機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16053598A JPH11355036A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | マルチビームアンテナの方向調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16053598A JPH11355036A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | マルチビームアンテナの方向調整機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11355036A true JPH11355036A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15717086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16053598A Pending JPH11355036A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | マルチビームアンテナの方向調整機構 |
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JP (1) | JPH11355036A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018507664A (ja) * | 2015-02-24 | 2018-03-15 | フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン | 集束アンテナを備えた集積型トランシーバ |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16053598A patent/JPH11355036A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018507664A (ja) * | 2015-02-24 | 2018-03-15 | フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン | 集束アンテナを備えた集積型トランシーバ |
US10312586B2 (en) | 2015-02-24 | 2019-06-04 | Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. | Integrated transceiver with focusing antenna |
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