JP2002204111A - マルチビームパラボラアンテナ回転角調整用アダプタ - Google Patents

マルチビームパラボラアンテナ回転角調整用アダプタ

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JP2002204111A
JP2002204111A JP2000401765A JP2000401765A JP2002204111A JP 2002204111 A JP2002204111 A JP 2002204111A JP 2000401765 A JP2000401765 A JP 2000401765A JP 2000401765 A JP2000401765 A JP 2000401765A JP 2002204111 A JP2002204111 A JP 2002204111A
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hole
reflecting mirror
angle
rotation angle
parabolic antenna
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Kenichi Fujita
謙一 藤田
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DX Antenna Co Ltd
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DX Antenna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の静止衛星からの電波受信専用マルチビ
ームパラボラアンテナで、他の静止衛星からの電波を受
信する。 【解決手段】 反射鏡の背面側で焦点に重ねて配置した
基板26に、焦点を中心とする円周上に位置する円弧状長
孔28が形成され、反射鏡の背面の前記円周上にねじ孔24
を形成し、長孔28を介してボルト30がねじ孔24に結合さ
れ、焦点位置の両側の2つの一次放射器がほぼ水平状態
から所定の回転方向に予め定めた角度範囲に亘って焦点
を中心として回転した位置まで反射鏡8が回転可能な範
囲に長孔28を形成している。反射鏡8と基板26との間の
回転板100に貫通孔102を形成し、回転板100をねじ孔24
に取り付けるボルト104が挿通される。回転板100を反射
鏡の背面に取り付けた状態で回転板100の前記円周上の
位置にねじ孔106を形成し、長孔28に挿通したボルト30
を結合する。反射鏡が長孔28に沿って所定回転方向とは
反対方向に回転可能な位置にねじ孔106が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め定められた2
基の静止衛星からの電波を受信するように構成されたマ
ルチビームパラボラアンテナが、上記2基の静止衛星と
は別の2基の静止衛星からの電波を少なくとも受信でき
るように、回転角を調整可能とするアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】静止軌道上の異なる位置に打ち上げられ
ている2基の静止衛星からの電波を1台のマルチビーム
パラボラアンテナで受信する場合、当該パラボラアンテ
ナの方位角と仰角とを2基の静止衛星の方向を向くよう
に調整する他に、回転角の調整も必要である。回転角の
調整とは、例えばパラボラ反射鏡の焦点の両側にそれぞ
れ一次放射器が設けられている場合、2つの一次放射器
を繋ぐ直線を、受信しようとする2基の衛星をつなぐ直
線と平行にすることである。この回転角度の調整法とし
ては、主に2つの方法がある。その1つは、2つの一次
放射器のうち予め定めた一方において、予め定めた第1
の静止衛星からの電波が受信できるように反射鏡の方位
角及び仰角を調整し、上記第1の衛星から反射鏡に向か
うビームが通る直線を中心として反射鏡を回転させて、
他方の一次放射器において第2の静止衛星からの電波が
受信できるようにするものである。即ち、方位角及び仰
角の調整が行われた後に、回転角の調整が行われる。も
う1つの方法は、仰角及び方位角を調整する前に、2つ
の一次放射器を繋ぐ直線が地平線となす角度を、受信し
ようとする2基の衛星を繋ぐ直線が地平線となす角度に
一致させることである。この角度は、例えば図6に示す
東経128度と124度とに打ち上げられている2基の
静止衛星2、4の場合、図6に示す角度θ1である。こ
の角度θ1は、このパラボラアンテナが設置されている
受信地点によって異なる。
【0003】従来、第2の方法によって回転角を調整す
る調整具を備えたマルチビームパラボラアンテナには、
例えば図7及び図8に示すようなものがあった。このマ
ルチビームパラボラアンテナ6は、図7(a)及び
(b)に示すように、パラボラ反射鏡、例えばオフセッ
トパラボラ反射鏡8を有している。この反射鏡8の焦点
の両側に一次放射器10、12が位置するように、一次
放射器10、12は支持体、例えば支持アーム14によ
って反射鏡8の背面に取り付けられている。一次放射器
10、12には、それぞれコンバータ16,18が一体
に取り付けられている。
【0004】反射鏡8の背面側には、回転角調整具20
が設けられている。この回転角調整具20は、図8に示
すように、横断面形状が概略U字状をなす固定板22を
有している。この固定板22は、それの平面部23が、
例えば反射鏡8の開口面とほぼ平行になるように反射鏡
8の背面に取り付けられている。平面部23には、4つ
の第1の結合孔、例えばねじ孔24が穿設されている。
ねじ孔24は、平面部23の中心Aを中心として平面部
23上に描いた円周上に互いに離れて位置するように、
例えば所定角度ずつ隔てて位置するように形成されてい
る。この平面部23と面接触して基板26が配置されて
いる。この基板26は、例えば上下に円弧状部を有する
小判型に形成され、それの中心が平面部23の中心に位
置している。この基板26には、結合孔24と同数の円
弧状の長孔28が形成されている。これら長孔28も、
基板26を上述したように平面部23に重ねた状態にお
いて、ねじ孔24が位置する円周と同一の円周上に、各
長孔28の一部と各ねじ孔24とが重なるように、等角
度に形成されている。各長孔28の角度範囲は、いずれ
も同一の約20度とされている。これら長孔28に挿通
された各ボルト30が、各ねじ孔24に螺合している。
【0005】基板26の両側にそれぞれ側壁32が形成
されている。図8に示すように、これら側壁32には、
仰角調整用の長孔34がそれぞれ形成されている。図7
(a)、(b)に示すように、側壁32間に支柱36に
取り付けられた固定部38が挿通され、固定部38に長
孔34を介してボルト40が挿通され、側壁32が固定
部38に対してなす角度を調整することによって、反射
鏡8の仰角を調整することができる。即ち、長孔34、
ボルト40、固定部38からなる仰角調整具が、このパ
ラボラアンテナには設けられている。固定部38は、支
柱36の回りに回転自在にボルト44、押圧板46によ
って取り付けられており、ボルト44を緩めて、固定部
38を所望の位置まで支柱36の回りに回転させること
で、反射鏡8の方位角を調整することができる。即ち、
固定部38と押圧板46とボルト44とからなる方位角
調整具も、このパラボラアンテナには取り付けられてい
る。
【0006】例えば反射鏡8がマスト36に回転角調整
具、方位角調整具及び仰角調整具と共に取り付けられた
状態において、ボルト30を若干緩め、反射鏡8を回転
させると、回転の中心、即ち平板部23に直角でそれの
中心Aを通る線分Bの回りに反射鏡8が回転し、これに
伴い一次放射器10、12も平板部23の中心Aを回転
中心として回転する。各長孔28は、図9(a)に示す
ように、その一方の端部にボルト30が位置して、ねじ
孔24に螺合しているとき、一次放射器10、12がほ
ぼ水平に位置し、図9(b)に示すように、長孔28の
他方の端部にボルト30が位置して、ねじ孔24に螺合
しているとき、一次放射器10、12が水平状態から所
定角度、例えば20度だけ他方側、例えば反射鏡8の裏
面から見て時計方向に傾いた状態となるように、その角
度範囲が設定されている。従って、このパラボラアンテ
ナが設置された受信地点において、回転角は0度から2
0度の範囲で時計方向側に調整することができる。上述
した静止衛星の場合、例えば稚内で回転角は、12.1
度であり、那覇で2.0度であるので、日本全国どこの
受信地点においても、その受信点に対応した回転角に調
整することができ、2基の静止衛星を繋ぐ直線と、2つ
の一次放射器を繋ぐ直線とが平行になる。このようにし
て回転角の調整を行った後、方位角調整具及び仰角調整
具によって方位角及び仰角が調整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】日本で電波を受信可能
な静止衛星としては、上述した静止衛星2、4の他に、
図6に示すように東経158度、162度に打ち上げら
れている静止衛星48、50や、東経150度、154
度に打ち上げられている静止衛星52、54が、存在す
る。図7及び図8に示すパラボラアンテナ6では、例え
ば静止衛星48、50からの電波を受信するためには、
静止衛星48、50を繋ぐ直線が地平線となす角度θ2
と、一次放射器10、12を繋ぐ直線が地平線となす角
度とを一致させる必要がある。そのためには、一次放射
器10、12を水平状態から他方の方向、図6で言えば
反時計方向に所定の角度まで回転させた状態となるよう
に反射鏡8を回転させる必要がある。静止衛星52、5
4からの電波を図7及び図8に示すパラボラアンテナで
受信する場合でも同様である。
【0008】上述した回転角調整具20では、一次放射
器10、12を水平状態から一方の方向、図6で言えば
時計方向に所定の角度まで回転させた状態になるよう
に、反射鏡8を回転させるようにしか構成されていな
い。そのため、図7及び図8のパラボラアンテナ6は、
静止衛星2、4からの電波の受信専用にしか使用できな
かった。従って、今まで図7及び図8に示すパラボラア
ンテナ6で静止衛星2、4からの電波の受信を行ってい
た受信者が、静止衛星48、50からの電波または静止
衛星52、54からの電波を受信しようとすると、新た
にこれら専用のパラボラアンテナを購入しなければなら
ず、コストが高くなるという問題点があった。
【0009】本発明は、特定の2基の静止衛星からの電
波を受信するように構成されたマルチビームパラボラア
ンテナであっても、他の2基の静止衛星からの電波を受
信できるようにする回転角調整用のアダプタを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による回転角調整
用アダプタは、マルチビームパラボラアンテナ用のもの
である。このマルチビームパラボラアンテナは、パラボ
ラ反射鏡を備え、この反射鏡は、仰角調整具と方位角調
整具とを備えている。パラボラ反射鏡の焦点位置の両側
に2つの一次放射器が位置するように前記パラボラ反射
鏡に前記2つの一次放射器が取り付けられている。さら
に、このパラボラアンテナは、反射鏡に設けた回転の中
心の回りに前記反射鏡を回転させる回転角調整具を有し
ている。この回転の中心は、2基の静止衛星から反射鏡
に向かう2つのビームが通る直線が形成する面内に設け
ることもできるし、上記面とは異なる面内に設けること
もできる。前記回転角調整具は、前記反射鏡の背面にお
いて前記回転の中心に重ねて配置された基板を有してい
る。この基板には前記回転の中心を中心とする円周上に
位置する円弧状長孔が形成されている。反射鏡の背面に
おける前記円周上に第1の結合孔が形成されている。前
記反射鏡が前記長孔に沿って回転可能に、前記長孔を介
して第1の結合具が第1の結合孔に結合されている。前
記長孔は、所定の回転方向に予め定めた角度範囲に亘っ
て前記回転の中心を中心として、前記反射鏡が回転可能
な角度範囲に亘って形成されている。
【0011】本発明によるアダプタは、前記反射鏡と前
記基板との間に挟まれる回転板を有している。この回転
板に貫通孔が形成されている。この貫通孔には、この回
転板を前記反射鏡の背面の第1の結合孔に取り付ける第
2の取付具が挿通される。前記回転板が前記反射鏡の背
面に取り付けられた状態において前記回転板における前
記円周上の位置に第2の結合孔が形成されている。第2
の結合孔には、前記長孔に挿通された第1の結合具が結
合される。第2の結合孔は、前記反射鏡が前記長孔に沿
って前記所定回転方向とは反対方向に回転可能な位置に
設けられている。
【0012】上述したパラボラアンテナにおいて、長孔
に挿通した第1の結合具を第2の結合孔に緩く結合した
状態では、反射鏡を長孔に沿って回転させることによっ
て、2つの一次放射器を所定回転方向に予め定めた角度
まで回転させることができる。従って、所定回転方向側
にある2基の静止衛星からの電波を受信するために必要
な回転角に、反射鏡を回転させることができる。
【0013】このパラボラアンテナにおいて、所定回転
方向と反対方向にある2基の静止衛星からの電波を受信
する場合には、アダプタの回転板を反射鏡と基板との間
に挟み、回転板の貫通孔に挿通した第2の結合具によっ
て回転板を反射鏡に固定する。長孔に挿通された第1の
結合具が回転板の第2の結合孔に緩く結合される。この
状態で、第2の結合孔の位置は、前記反射鏡が前記長孔
に沿って前記所定回転方向とは反対方向に回転可能な位
置とされているので、反射鏡は、所定回転方向とは反対
方向に回転可能であり、所定回転方向と反対方向にある
2基の静止衛星からの電波を受信するために必要な回転
角に、反射鏡を回転させることができる。
【0014】第2の結合孔は、前記貫通孔よりも前記所
定回転方向に予め定めた角度だけ偏った位置に形成する
ことができる。第2の結合孔は、前記2つの一次放射器
がほぼ水平状態において前記長孔の前記所定回転方向側
の端部付近に位置している。
【0015】このように構成した場合、長孔に挿通され
た第1の結合具が第2の結合孔に結合され、反射鏡は、
所定回転方向と反対方向に長孔に沿って回転することが
でき、所定回転方向と反対方向にある2基の静止衛星か
らの電波を受信するために必要な回転角に、反射鏡を回
転させることができる。
【0016】第2の結合孔を複数形成することができ
る。各第2の結合孔は、前記貫通孔から前記所定回転方
向にそれぞれ異なる角度ずつ回転した位置に形成されて
いる。
【0017】この場合、各第2の結合孔と貫通孔とがな
す角度がそれぞれ異なるので、所定回転方向と反対方向
にある或る2基の静止衛星からの電波を受信するために
必要な回転角に反射鏡を回転させることも、同じく所定
回転方向にある別の2基の静止衛星からの電波を受信す
るために必要な回転角に反射鏡を回転させることもでき
る。
【0018】或いは、貫通孔を複数形成することもでき
る。これら貫通孔は、前記第2の結合孔の位置から前記
所定回転方向とは反対方向にそれぞれ異なる角度回転し
た位置に形成されている。
【0019】この場合、第2の結合孔と各貫通孔とがな
す角度をそれぞれ異なったものとすることができるの
で、所定回転方向と反対方向にある或る2基の静止衛星
からの電波を受信するために必要な回転角に反射鏡を回
転させることも、同じく所定回転方向と反対方向にある
別の2基の静止衛星からの電波を受信するために必要な
回転角に反射鏡を回転させることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の1実施形態のアダプタ
は、静止衛星2、4からの電波を受信するための上述し
たマルチビームパラボラアンテナ6によって、例えば図
6に示す静止衛星52、54からの電波を受信するよう
に、上述したマルチビームパラボラアンテナ6の回転角
を調整できるようにするためのものである。なお、上述
した従来のマルチビームパラボラアンテナについての詳
細な説明は、省略する。
【0021】このアダプタは、図1に示すように、回転
板、例えば円板100を有している。この円板100
は、基板26の上下の円弧状部の最大距離にほぼ等しい
直径を有している。円板100の中心が、平板部23の
中心及び基板26の中心と一致するように、円板100
が平板部23上に配置されている。
【0022】平板部23の中心から各ねじ孔24までの
距離と等しい距離を半径として、円板100の中心を中
心として円板100上に描いた円周上の各ねじ孔24に
対応する複数、例えば4つの位置に、貫通孔102がそ
れぞれ形成されている。これら貫通孔102には、第2
の結合具、例えばボルト104が挿通されている。これ
らボルト104がねじ孔24に螺合することによって、
円板100が平板部23に固定されている。挿通孔10
2は、座ぐりが行われており、各ボルト104の頭部が
円板100の表面から突出しないようにされている。な
お、基板26の中心から各長孔28までの距離は、円板
100の中心から各挿通孔102までの距離とほぼ等し
い。
【0023】図3に示すように、円板100の上述した
円周上において、各貫通孔102から予め定めた回転方
向、例えば時計方向に予め定めた角度、例えば20度回
転した各位置に、第2の結合孔、例えばねじ孔106が
それぞれ形成されている。
【0024】これらねじ孔106に、長孔28に挿通さ
れたボルト30が螺合して、基板26が平板部23に固
定されている。円板100を設けずに、長孔28に挿通
されたボルト30を直接にねじ孔24に螺合した場合、
一次放射器10、12がほぼ水平にある状態では、図8
(a)に示すように、各ボルト30は各長孔28の反時
計方向側の端部に位置している。回転板100を平板部
23に取り付け、各長孔28に挿通した各ボルト30を
円板100の各ねじ孔106に螺合させた場合、貫通孔
102とねじ孔106との角度が約20度であり、各長
孔28の角度範囲が約20度であるので、一次放射器1
0、12がほぼ水平にある状態では、図2(a)に示す
ように、各ボルト30は、長孔28の時計方向側の端部
に位置している。
【0025】従って、アダプタを取り付けていない状態
では、図9(a)に示す状態から同図(b)に示す状態
のように、反射鏡8を時計方向に回転させることができ
る。日本における様々な受信地点において静止衛星2、
4からの電波を受信するために必要な回転角は、上述し
たように、一次放射器10、12がほぼ水平な状態から
約20度反時計方向に反射鏡8を回転させることによっ
て得られる。従って、様々な受信地点において、図4
(b)に示すように、静止衛星2、4からの電波をパラ
ボラアンテナで受信することができる回転角に反射鏡8
を回転させることができる。
【0026】アダプタを使用した場合、ボルト30が螺
合するねじ孔106の位置は、本来ボルト30が螺合す
るねじ孔24の位置より時計方向に約20度ずれてい
る。従って、図2(a)に示す状態から同図(b)に示
す状態のように、反射鏡8を反時計方向に回転させるこ
とができる。日本における様々な受信地点において静止
衛星52、54を受信するために必要な回転角は、一次
放射器10、12がほぼ水平な状態から約20度反時計
方向に反射鏡8を回転させることによって得られる。従
って、日本における様々な受信点において、図4(a)
に示すように、静止衛星52、54からの電波を受信す
ることができる回転角に反射鏡8を回転させることがで
きる。なお、静止衛星48、50の電波を受信する場合
には、ねじ孔106の設置位置を時計方向にずらせばよ
い。
【0027】従って、静止衛星2、4受信専用とされて
いる図7及び図8に示されているパラボラアンテナ6で
あっても、アダプタを使用することによって静止衛星5
2、54または48、50からの電波を受信することが
でき、既に上記のパラボラアンテナを使用している者
が、アダプタを購入することによって、静止衛星52、
54または48、50からの電波を受信することができ
る。
【0028】第1の実施の形態のアダプタでは、パラボ
ラアンテナが、静止衛星2,4からの電波を受信可能な
場合に、静止衛星52、54または48、50からの電
波を受信可能な回転角に調整するものであったが、第2
の実施の形態のアダプタでは、静止衛星52、54から
の電波を受信可能な回転角に調整する他に、貫通孔10
2、ボルト104、ねじ孔106によって設定できる回
転角の調整可能な範囲(0度から反時計方向に20度の
範囲)内では、受信することができない2基の静止衛星
からの電波も受信可能に回転角を調整することができる
ようにするものである。
【0029】そのため、図5(a)に示すように、貫通
孔102の他に、貫通孔102aも設けられている。こ
れら貫通孔102aは、ねじ孔106と貫通孔102と
がなす角度、例えば20度+αの角度を、反時計方向に
ねじ孔106との間になすように形成されている。
【0030】従って、例えば貫通孔102に挿通したボ
ルト104をねじ孔24に螺合し、他は第1の実施の形
態と同様にした場合、第1の実施の形態と同様に0度か
ら反時計方向に20度の範囲で回転角を調整することが
できる。また、貫通孔102aに挿通したボルト104
をねじ孔24に螺合し、他は第1の実施の形態と同様に
した場合、反時計方向にα度の角度から反時計方向にα
+20度の範囲で回転角を調整することができる。その
ため、静止衛星52、54よりも東側に打ち上げられて
おり、回転角が静止衛星52、54の回転角よりも大き
く、0度から20度の回転角調整範囲では、電波を受信
するために必要な回転角に調整できない2基の静止衛星
からの電波も受信することができる。
【0031】第3の実施の形態のアダプタは、図5
(b)に示すように、ねじ孔106の他に、ねじ孔10
6aをねじ孔106との間に角度βをなすように時計方
向側に設けたものである。この場合、ねじ孔106aと
挿通孔102との間の角度は20度+βである。なお、
第2の実施形態のアダプタと同一の各衛星を受信する場
合には、α=βとすればよい。
【0032】貫通孔102に挿通したボルト104をね
じ孔24に螺合し、ねじ孔106にボルト30を螺合し
た場合には、第1の実施の形態のアダプタと同様に0度
から20度の範囲で回転角を調整することができ、貫通
孔102に挿通したボルト104をねじ孔24に螺合
し、ねじ孔106aにボルト30を螺合した場合には、
回転角を角度βから20度+βの範囲で反時計方向に調
整することができ、第2の実施の形態のアダプタと同様
に使用することができる。
【0033】上記の各実施の形態では、パラボラ反射鏡
としてオフセットパラボラ反射鏡を使用したが、センタ
ーフィード型パラボラ反射鏡を使用することもできる。
また、上記の実施の形態では、長孔28、貫通孔10
2、ボルト104、ねじ孔106、ねじ孔24は、いず
れも4つずつ設けたが、それぞれの個数は、複数であれ
ば、任意の個数とすることができる。また、上記の各実
施の形態では、回転板100を円板としたが、これに限
ったものではなく、例えば矩形板を使用することもでき
る。また、第2及び第3の実施の形態では、静止衛星5
2、54と、他の2基の静止衛星からの電波を受信する
ことができるように、第2の実施の形態では、2つの挿
通孔102、102aを設け、第3の実施の形態では、
2つのねじ孔106、106aを設けたが、2基の静止
衛星の別の組からの電波を受信する場合には、第2の実
施の形態では、さらに多くの挿通孔を、第3の実施の形
態では、更に多くのねじ孔を、それぞれ形成すればよ
い。上記の実施の形態では、反射鏡8の回転中心には、
反射鏡8の開口面とほぼ平行な面に直角な線分Bを使用
したが、即ち、受信しようとする2基の静止衛星のビー
ムが形成する面と非平行な面内を通る線を回転中心とし
たが、上記ビームが形成する面内を通って反射鏡に向か
う線分を回転中心として使用してもよい。この場合、反
射鏡の回転角と、2基の衛星を繋ぐ直線が地平線となす
角度とは一致する。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によるアダプタを
使用すれば、特定の2基の静止衛星からの電波を受信す
るように構成されたマルチビームパラボラアンテナであ
っても、他の2基の静止衛星からの電波を受信できる。
さらに、本発明によるアダプタを使用すると、本来の静
止衛星以外の2基で1組を構成する複数組の静止衛星か
らの電波を受信することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のアダプタを使用し
たマルチビームパラボラアンテナの組み立て図である。
【図2】図1のマルチビームパラボラアンテナにおける
回転角調整具の動作の説明図である。
【図3】図1のマルチビームパラボラアンテナで使用す
るアダプタの正面図である。
【図4】図1のマルチビームパラボラアンテナ及びこの
アンテナからアダプタを除去した状態での回転角の調整
状態を示す図である。
【図5】本発明の第2及び第3の実施形態のアダプタの
正面図である。
【図6】静止軌道上に打ち上げられている2基の静止衛
星を繋ぐ直線が地平線となす受信点における角度の説明
図である。
【図7】従来のマルチビームパラボラアンテナの正面側
及び背面側から見た斜視図である。
【図8】従来のマルチビームパラボラアンテナに回転角
調整具の組み立て図である。
【図9】図8の回転角調整具の動作の説明図である。
【符号の説明】
6 マルチビームパラボラアンテナ 8 オフセットパラボラ反射鏡 10 12 一次放射器 20 回転角調整具 22 固定板 24 ねじ孔(第1の結合孔) 26 基板 28 長孔 30 ボルト(第1の結合具) 100 回転板 102 102a 貫通孔 104 ボルト(第2の結合具) 106 106a ねじ孔(第2の結合孔)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仰角調整具と方位角調整具とを備えるパ
    ラボラ反射鏡の焦点位置の両側に2つの一次放射器が位
    置するように前記パラボラ反射鏡に前記2つの一次放射
    器を取り付け、受信しようとする2基の静止衛星を繋ぐ
    直線と前記2つの一次放射器とを繋ぐ直線が平行となる
    ように、前記反射鏡を回転の中心の回りに回転させる回
    転角調整具を有し、前記回転角調整具が、前記反射鏡の
    背面において前記回転の中心に重ねて配置された基板を
    有し、この基板には前記回転の中心を中心とする円周上
    に位置する円弧状長孔が形成され、前記反射鏡の背面に
    おける前記円周上に第1の結合孔が形成され、前記反射
    鏡が前記長孔に沿って回転可能に前記長孔を介して第1
    の結合具が第1の結合孔に結合され、前記長孔は、所定
    の回転方向に予め定めた角度範囲に亘って前記回転の中
    心を中心として前記反射鏡が回転可能な角度範囲に亘っ
    て形成されているマルチビームパラボラアンテナの回転
    角調整用アダプタであって、 前記反射鏡と前記基板との間に挟まれる回転板と、 この回転板に形成され、この回転板を前記反射鏡の背面
    の第1の結合孔に取り付ける第2の取付具が挿通される
    貫通孔と、 前記回転板が前記反射鏡の背面に取り付けられた状態に
    おいて前記回転板における前記円周上の位置に形成さ
    れ、前記長孔に挿通された第1の結合具が結合される第
    2の結合孔とを、具備し、第2の結合孔は、前記反射鏡
    が前記長孔に沿って前記所定回転方向とは反対方向に回
    転可能な位置に設けられているマルチビームパラボラア
    ンテナ回転角調整用アダプタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマルチビームパラボラア
    ンテナ回転角調整用アダプタにおいて、第2の結合孔
    は、前記貫通孔よりも前記所定回転方向に予め定めた角
    度だけ偏った位置に形成され、第2の結合孔は、前記2
    つの一次放射器がほぼ水平状態において前記長孔の前記
    所定回転方向側の端部付近に位置しているマルチビーム
    パラボラアンテナ回転角調整用アダプタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のマルチビームパラボラア
    ンテナ回転角調整用アダプタにおいて、第2の結合孔が
    複数形成され、各第2の結合孔は、前記貫通孔から前記
    所定回転方向にそれぞれ異なる角度ずつ回転した位置に
    形成されているマルチビームパラボラアンテナ回転角調
    整用アダプタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のマルチビームパラボラア
    ンテナ回転角調整用アダプタにおいて、前記貫通孔が複
    数形成され、これら貫通孔は、前記第2の結合孔の位置
    から前記所定回転方向とは反対方向にそれぞれ異なる角
    度ずつ回転した位置に形成されているマルチビームパラ
    ボラアンテナ回転角調整用アダプタ。
JP2000401765A 2000-12-28 2000-12-28 マルチビームパラボラアンテナ回転角調整用アダプタ Withdrawn JP2002204111A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101414137B1 (ko) 2012-11-19 2014-07-01 박창현 방사 방향을 변경할 수 있는 안테나 조정장치
JP2017020840A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 タカタ株式会社 スレッド試験装置

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