JP2649096C - - Google Patents

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JP2649096C
JP2649096C JP2649096C JP 2649096 C JP2649096 C JP 2649096C JP 2649096 C JP2649096 C JP 2649096C
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JP
Japan
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primary radiator
geostationary
angle
tilt angle
geostationary satellites
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English (en)
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デイエツクスアンテナ株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静止衛星からの電波を受信する方法に関し、特に2台の静止衛星か らの電波を1台のパラボラアンテナで受信する方法と、これに用いるパラボラア
ンテナに関する。 〔従来の技術〕 従来、複数の静止衛星からの電波を受信する場合、1つのパラボラ反射鏡に1
つの一次放射器を備えたパラボラアンテナを、各静止衛星にそれぞれ対応させて
設け、各パラボラアンテナの方位角と仰角をそれぞれ対応する静止衛星からの電
波が良好に受信できるように調整することが行なわれていた。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、このような受信方法では、受信しようとする静止衛星の数と同数のパ
ラボラアンテナが必要であり、しかも各パラボラアンテナを対応する静止衛星か
らの電波を良好に受信できるように、方位角及び仰角を調整しなければならず、
広い設置場所が必要である上に、コストが高くなるという問題点があった。 本発明は、上記の問題点を解決した受信方法及びこれに用いるパラボラアンテ
ナを提供することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 上記の目的を達成するための受信方法に用いるパラボラアンテナは、パラボラ
反射鏡の焦点位置の近傍に第1及び第2の一次放射器を有し、第1及び第2の一
次放射器は受信点において両静止衛星の対応するものを指向するための横方向ビ
ームチルト角を有し、第1の一次放射器は対応する静止衛星を指向するための縦
方向ビームチルト角を有するものである。この受信方法は、上述したパラボラア
ンテナの反射鏡の仰角と方位角を調整し、第1の一次放射器で対応する静止衛星
からの電波を受信する段階と、第1の一次放射器のビームを通る直線を回転中心
として反射鏡を回転させて、第2の一次放射器で対応する静止衛星からの電波を
受信する段階とを、具備するものである。 この受信方法に用いるパラボラアンテナでは、上記のようにして受信するため
に、第1の一次放射器のビームを通る直線の回りに反射鏡を回転可能とする回転
調整手段と、反射鏡の仰角及び方位角を調整する手段とを、具備している。 〔作用〕 本発明によるパラボラアンテナでは、第1の一次放射器が縦方向ビームチルト 角及び横方向ビームチルト角を有しているので、仰角及び方位角を調整すると、
第1の一次放射器が対応する静止衛星を指向する。この状態では第2の一次放射
器は、対応する静止衛星を指向していない。これを指向させるために、第1の一
次放射器のビームを通る直線を回転中心として反射鏡を回転させる。これにとも
なって、第2の一次放射器が回転し、第2の一次放射器に対応する静止衛星を指
向する。 〔実施例〕 この実施例は、第8図に示すように同一の衛星軌道1上に例えば地球の中心か
ら見て4°間隔(日本の中心部から見て約4.5°間隔)に位置する4台の静止
衛星A乃至Dのうち隣接する2台、例えば衛星B、衛星Cからの電波を1台のパ
ラボラアンテナ2によって受信するものである。 このパラボラアンテナ2は、第3図及び第4図に示すようにオフセットパラボ
ラ反射鏡4と、この反射鏡4の焦点位置の両側の近傍に支持アーム6、6、6に
よって同一水平面上に位置するように支持された2つの一次放射器8、10を有
している。これら一次放射器8、10には、導波管を介してコンバータ7、9が
結合されている。一次放射器8、10は、第5図に示すように反射鏡4の焦点F
を通る直線aを静止衛星B、Cの丁度中間を指向するように配置した状態におい
て、それぞれ衛星Bを一次放射器8が指向するように、衛星Cを一次放射器10
が指向するように直線aに対して所定の角度θ2を成すように設けられている。 この角度θ2を横方向ビームチルト角という。 このようなパラボラアンテナ2は、第1図に示すように、後述するオフセット
角度板12、アンテナ回転角調整機構を14を介して支柱16に取り付けられ、
この支柱16はマスト18上に取り付けられている。このマスト18の中心軸の
回りに反射鏡4を回転可能とするために、即ちパラボラ反射鏡4の方位角を調整
可能とするために、方位角調整機構20が支柱16とマスト18との間に設けれ
ている。 また反射鏡4は、支柱16に水平に設けたボルト22の軸回りに回転可能とす
るために、即ち仰角を調整可能とするために、仰角調整機構24が設けられてい
る。 アンテナ回転角調整機構14は、第2図に示すように円板26を有し、この円
板26の中心を回転中心として反射鏡4を回転させるもので、そのため円板26
の周縁に沿って円板26と同心状に円弧上の長孔30が設けられ、この長孔30
内に挿通されたボルト32がオフセット角度板12の平板12aに固定されてい
る。従って、ボルト32を緩めた状態で反射鏡4を回転させると、円板26の中
心を回転中心として反射鏡4が回転する。 オフセット角度板12は、衛星からの反射鏡4へ向かい反射鏡で反射され、一
次放射器8に入射するビームのうち衛星から反射鏡4に向かうビームである一次
放射器8のビームの方向をアンテナ回転角調整機構14の回転中心、即ち円板2
6の中心を通り円板26に対して垂直な直線と平行にするためのものである。
7図に示すように、そこで、反射鏡4を直接にアンテナ角度調整機構14の円板
26に取り付けるのではなく、θ1だけ起こした状態で取り付けるため、頂角が
θ1をなすオフセット角度板12の側板12bを介して円板26に取り付けられ
ている。なお、このθ1を縦方向ビーム角と称する。 このようにすると、第9図に示すように静止衛星Bと一次放射器8とが対向す
るので、静止衛星Bからの電波は一次放射器8によって良好に受信することがで
きる。ところが、このとき一次放射器8と10とは同一水平面上に位置するよう
に設けているので、C′でしめす位置を指向している。しかし、実際には静止衛
星はCに示す位置にあるので、反射鏡と一次放射器10を一次放射器8のビーム
を通る直線を回転の中心として一定角度、例えばαだけ回転させると、一次放射
器10が静止衛星Cと対向するようになる。それには、上述したアンテナ回転角
調整機構14の回転中心が、一次放射器8のビーム方向と平行になるようにしな
ければならない。 そのため、第6図に示すように平板12aをθ2だけ傾けてアンテナ回転角調
整機構14の円板26の回転中心(第6図に符号Oで示す)と、一次放射器8の
ビームb8とを平行にしている。なお、第6図に点線で示したのは円板26の回
転中心を焦点Fを通る直線と一致させた場合である。 このようなパラボラアンテナ2を用いた静止衛星B、Cからの電波の受信は次
のようにして行なわれる。まず、仰角調整機構20及び方位角調整機構24を調 整して、受信点においてパラボラ反射鏡4の中心が静止衛星B、Cの中間を指向
させる。オフセット角度板12を設けているので、この状態では、一次放射器8
は、調整しなくとも静止衛星Bを指向している。もし、静止衛星Bからの電波が
直線偏波なら、交差偏波を最小にするように受信偏波を調整するために、一次放
射器8につらなる導波管をその軸を中心として回転させる。これによって一次放
射器8につらなる導波管が交差偏波と直交し、交差偏波が導波管内に導かれない
。また、この状態では上述したように、一次放射器10は静止衛星Cを指向して
いないので、アンテナ回転角調整機構14を調整して、反射鏡と一次放射器10
とを一次放射器8のビームを通る直線を回転中心として回転させる。これによっ
て一次放射器10が静止衛星Cを指向する。この状態でも、静止衛星Cからの電
波が直線偏波であるなら、交差偏波を最小にするように上述したように受信偏波
を調整する。 上記の実施例では、隣接した静止衛星B、Cからの電波を受信する場合につい
て説明したが、第8図に示す静止衛星A、Cや、静止衛星A、Dからの電波を1
台のパラボラアンテナで受信する場合にも適用することができる。 〔発明の効果〕 以上のように、本発明によれば、1台のパラボラアンテナによって2台の静止
衛星からの電波を受信することができるので、パラボラアンテナの設置スペース
を縮小することができる上に、コストを低下させることができる。しかも、調整
箇所が、事前に一次放射器を反射鏡に取り付けておけば、アンテナ回転角、仰角
及び方位角だけの調整だけですみ、専門知識を有しなくても、簡単に設置工事を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明によるパラボラアンテナの1実施例の斜視図、第2図は同実施
例の背面図、第3図は同実施例の正面図、第4図は同実施例の側面図、第5図は
同実施例における横方向ビームチルト角の説明図、第6図は同実施例におけるア
ンテナ回転角の説明図、第7図は同実施例における縦方向ビームチルト角の説明
図、第8図は同実施例における静止衛星とパラボラアンテナとの関係を示す図、
第9図は同実施例における調整方法を説明する図である。 2・・・・パラボラアンテナ、4・・・・パラボラ反射鏡、8、10・・・・
一次放射器、14・・・・アンテナ回転角調整機構、20・・・・方位角調整機
構、24・・・・仰角調整機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 同一軌道上にある2台の静止衛星からの電波を受信する方法であって、 パラボラ反射鏡の焦点位置の近傍に第1及び第2の一次放射器を有し、第1及
    び第2の一次放射器は受信点において上記両静止衛星の対応するものを指向する
    ための横方向ビームチルト角を有し、第1の一次放射器が対応する静止衛星を指
    向するための縦方向ビームチルト角を有するパラボラアンテナの上記反射鏡の仰
    角及び方位角を調整し第1の一次放射器で対応する静止衛星からの電波を受信す
    る段階と、 第1の一次放射器のビームを通る直線を回転中心として上記反射鏡を回転させ
    て第2の一次放射器で対応する静止衛星からの電波を受信する段階とを、具備す
    る静止衛星からの電波の受信方法。 (2) 同一軌道上にある2台の静止衛星からの電波を受信するものであって、 パラボラ反射鏡と、 このパラボラ反射鏡の焦点位置の近傍に設けられ、上記両静止衛星の一方に対
    応するものを指向するビームを有するように横方向ビームチルト角と縦方向ビー
    ムチルト角とを有するように設けられた第1の一次放射器と、 上記反射鏡の焦点位置の近傍に設けられ、上記両静止衛星の他方に対応するも
    のを指向するための横方向ビームチルト角を有するように設けられた第2の一次
    放射器と、 第1の一次放射器のビームを通る直線の回りに上記反射鏡を回転可能とする回
    転調整手段と、 上記反射鏡の仰角及び方位角を調整する手段とを、 具備するパラボラアンテナ。

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