JPH03190305A - 移動局アンテナ装置 - Google Patents

移動局アンテナ装置

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JPH03190305A
JPH03190305A JP32830989A JP32830989A JPH03190305A JP H03190305 A JPH03190305 A JP H03190305A JP 32830989 A JP32830989 A JP 32830989A JP 32830989 A JP32830989 A JP 32830989A JP H03190305 A JPH03190305 A JP H03190305A
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conical
revolution
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浅野 賢彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 移動体衛星通信システムに適用できる移動局アンテナ装
置に関し、 はぼ一定の仰角方向に指向性を有する円錐ビーム特性の
高利得アンテナを提供することを目的とし、 X、Y座標のY軸に対して対称形の放物線の一部の曲線
を、(90°−α゜)の仰角に対して前記Y軸からα゜
傾斜した回転軸により回転して円錐回転放物面を形成し
、該円錐回転放物面又はこれを補正した回転面を主反射
鏡とし、咳主反射鏡に対してビーム走査を行う一次放射
器を、該主反射鏡(1)の焦点位置に配置して構成した
〔産業上の利用分野] 本発明は、移動体衛星通信システムに適用できる移動局
アンテナ装置に関するものである。
移動体衛星通信システムに於いては、静止衛星を用いて
移動局間或いは移動局と固定局との間の通信を行うもの
であり、移動局からみた衛星の仰角は、日本では約40
°となる。又移動局は移動方向が変化することから、方
位角は360°となる。従って、移動局のアンテナは、
このような条件を満足する構成であることが必要である
〔従来の技術〕
移動体衛星通信システムに於ける移動局用アンテナ装置
としては、無追尾型と追尾型とに大別することかできる
前者の無追尾型は、方位方向には無指向性で、仰角方向
に指向性を有する円錐ビーム特性を有することが必要で
あり、例えば、ヘリカルアンテナにより仰角30°〜6
0°の範囲内で、15°〜30°のビーム幅の円錐ビー
ムが得られる。
又後者の追尾型は、追尾制御方式として、機械追尾方式
、電子追尾方式1機械追尾と電子追尾とを混合した混合
方式があり、機械追尾方式は、比較的シャープなビーム
を有する所謂ペンシルビームアンテナを機械的に駆動す
るものであり、高利得のアンテナ装置とすることができ
る。又電子追尾方式は、フェーズドアレイアンテナを用
いた構成が一般的であり、19素子アンテナを配置した
平面型のフェーズドアレイアンテナに、線路切替えによ
るディジタル移相器を設けた構成及び16素子アンテナ
を半球面に配置したディジタルビームフォーミングアン
テナ等が知られている。又混合方式は、機械追尾と電子
追尾とを混合した方式であり、例えば、8素子スパイラ
ルアレイアンテナを水平面内で機械的に回転させる構成
が知られており、仰角は電子追尾、方位は機械追尾とな
るものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述の無追尾型のアンテナは、構成が比較的簡単となる
利点があるが、所定の仰角で全方位方向に指向性を有す
るビームとなるから、その利得は6〜8dB程度の低い
ものとなる欠点がある。
又機械追尾方式のアンテナは、ペンシルビームアンテナ
を機械的に追尾させることができるから、高利得アンテ
ナとすることができるが、駆動機構が大型化すると共に
、追尾速度の高速化が困難である欠点がある。
又電子追尾方式のアンテナは、平面型アレイの場合は、
仰角が40°程度の比較的小さいものであるから、平面
型アレイの垂直面に対してビームを太き(偏移させる必
要があり、その為にアンテナ交差偏波特性が劣化する欠
点があり、且つ利得は10数dB程度のものである。従
って、高利得化することは困難である。又半球面型アレ
イの場合は、ビームを向ける方向の素子アンテナを励振
することにより、平面型アレイのようなサイドルッキフ
グ時に生じる特性の劣化を避けることができるが、ビー
ムの走査方向と反対側の素子アンテナは励振しないもの
であるから、所望の利得を得る為には素子アンテナ数を
多くしなければならず、制御系が複雑となる欠点があり
、且つ利得を大きくするには、半球面の半径を大きくす
る必要があり、大型化する欠点がある。
又混合方式のアンテナは、機械的に追尾させる場合の追
尾速度に限界があるから高速追尾が困難であり、又高利
得アンテナとする為には大型化すると共に、駆動機構が
大型化する欠点がある。
本発明は、はぼ一定の仰角方向に指向性を有する円錐ビ
ーム特性の高利得アンテナを提供することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段] 本発明の移動局アンテナ装置は、所望の仰角で全方位方
向にビームを走査できる円錐回転放物面の主反射鏡を有
するもので、第1図を参照して説明する。
X、Y座標のY軸に対して対称形の放物線の一部の曲線
Wl、W2を、(90’−α゜)の仰角に対して、Y軸
からα゜傾斜した回転軸により回転して円錐回転放物面
を形成し、この円錐回転放物面又はこれを補正した回転
面を主反射鏡1とし、この主反射鏡lに対してビーム走
査を行う一次放射器2を、主反射鏡1の焦点位置に配置
したものである。
又前記主反射鏡1の焦点位置と一方の焦点が同一となる
円錐形状の回転楕円面又は回転双曲面或いはこれらを補
正した回転面を副反射鏡とし、この副反射鏡に対してビ
ーム走査を行う一次放射器を、副反射鏡の他方の焦点位
置に配置したものである。
又一次放射器2を複数個の素子アンテナと移相器とから
構成されるフェーズドアレイアンテナにより構成し、ビ
ーム走査方向と垂直方向に位置する素子アンテナの励振
位相を、主反射鏡1の開口面の曲率により生じる収差を
補正するように調整する構成としたものである。
〔作用〕
主反射鏡1は、X、Y座標のY軸に対して対称形の放物
線の一部の曲線Wl、W2を、Y軸に対してα゜の回転
軸で回転させて構成した円錐回転放物面を有するもので
あり、放物線の一部の曲線W1を回転させた円錐回転放
物面の主反射鏡lは左下に示す構成となり、又放物線の
他の一部の曲線W2を回転させた円錐回転放物面の主反
射鏡1は右下に示す構成となる。
その円錐回転放物面の焦点に一次放射器2を配置して、
主反射鏡1の一部に一次放射器2よりビームを照射する
と、Y軸と平行の方向に反射されることになる。従って
、回転軸を垂直の位置となるように、円錐回転放物面を
配置して主反射鏡1とすると、90°−α゜の仰角で主
反射鏡1からビームが反射されることになる。この一次
放射器2による主反射鏡1上のビーム照射位置を変更す
ると、仰角は一定で方位角のみが変更される。
従って、機械的或いは電子的に一次放射器2によりビー
ム走査を行うと、仰角一定で全方位方向にビーム走査を
行うことができる。その場合、全方位方向に指向性を有
する円錐ビームではないので、高利得化することができ
る。又機械的にビーム走査を行う場合でも、小型且つ軽
量の一次放射器2を機械的に駆動するものであるから、
高速駆動も容易となり、仰角一定の送受信アンテナを構
成することができる。
又前述の主反射鏡lと一次放射器2との間に、回転楕円
面又は回転双曲面の副反射鏡を配置し、一次放射器2に
よりビーム走査を行う構成とすることにより、一次放射
器2の配置が容易となると共に、90°−α゜の仰角を
一定として、全方位方向にビーム走査を行うことができ
る。
又一次放射器2を複数個の素子アンテナと移相器とによ
り構成した場合、電子的にビーム走査を行うことができ
ると共に、素子アンテナの励振位相を調整することによ
り、主反射鏡1の開口面の曲率により生じる収差を補正
することができる。
例えば、放物線の一部の曲線W1を回転して形成した円
錐回転放物面の主反射鏡1の場合は、ビーム走査方向に
対して垂直方向の両端近傍に位置する素子アンテナの励
振位相を進めて収差補正を行うことになり、又放物線の
一部の曲線W2を回転して形成した円錐回転放物面の主
反射鏡1の場合は、前述の場合と反対に励振位相を遅ら
せることにより、収差補正を行うことができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。
第2図は本発明の第1の実施例の概略側面図であり、1
1は主反射鏡、12は一次放射器、13は回転駆動部を
示す。この場合の主反射鏡11は、第1図に示す放物線
を、 y= (x” /4 f) −f とした時、その放物線の一部の曲線W1を、Y軸に対し
てα゜傾斜した回転軸で回転して形成した円錐回転放物
面を用いたものである。この場合、主反射鏡の焦点はX
、Y座標の原点に位置することになる。
この主反射鏡11の焦点に配置されて、主反射鏡11の
反射面上にビームを照射する一次放射器12は、ホーン
型やマイクロストリップ型等の放射器を用いることがで
き、モータ等からなる駆動部13により回転されてビー
ム走査を行うものである。即ち、一次放射器12からの
ビーム14は、主反射鏡11の反射面によりビーム15
として反射され、駆動部13により一次放射器12が回
転されることにより、仰角は一定で点線16の軌跡に従
ってビームが放射される。
この場合、円錐回転放物面を構成する為の回転軸(第1
図参照)を垂直として円錐回転放物面の主反射鏡11を
配置するもので、従って、焦点に配置された一次放射器
12からのビーム14は、主反射鏡11により、90°
−α゜の方向に放射され、主反射鏡11の総ての反射面
に於いて同一の90°−α゜の方向に放射されるので、
仰角−定のアンテナを構成することができる。
このアンテナを移動局に搭載し、移動局から通信衛星を
見た方向に、主反射鏡11からのビーム15が向くよう
に、駆動部13を制御して追尾することにより、衛星通
信を行うことができる。又一次放射器12は、小型軽量
のものとすることができるから、高速追尾も可能となる
。又後述のように、フェーズドアレイアンテナを用いて
電気的にビーム走査を行うことも可能である。この場合
は、駆動部13は機械的に固定で素子アンテナの励振位
相を制御する構成を用いることになる。
又主反射鏡11は、開口能率を向上する為に、鏡面修正
技術により補正した回転面とすることもできる。
第3図は本発明の第2の実施例の概略断面図であり、2
1は主反射鏡、22は一次放射器、23は回転駆動部で
ある。
この実施例に於ける主反射鏡21は、第1図に示す放物
線を、 y= (x” /4 f)−f とした時、その放物線の一部の曲線W2を、Y軸に対し
てα゜傾斜した回転軸で回転して形成した円錐回転放物
面を用いたものであり、回転軸に対して曲線Wl、W2
がそれぞれ反対位置に存在することにより、円錐回転放
物面の形状が第1図の左下と右下に示すように、平板に
近い形状と、お碗型の形状とになる。又この実施例に於
いても、前述の実施例と同様に、焦点はX、Y座標の原
点に位置することになる。
又主反射鏡21の焦点に一次放射器22が配置されて、
モータ等からなる駆動部23により回転され、一次放射
器22からのビーム24で主反射鏡21の反射面上を走
査することにより、主反射鏡21からのビーム15は、
仰角90°−α0となり、このビーム15は、駆動部2
3により一次放射器22を回転させることにより、点線
26で示すように、仰角一定で全方位角のビームを形成
することができる。
従って、移動局に搭載し、駆動部23により通信衛星に
追尾させて、衛星通信を行うことができる。又前述の実
施例と同様に、円錐回転放物面を鏡面修正技術により補
正した主反射m21とすることも可能であり、又一次放
射器22をフェーズドアレイアンテナにより構成して電
気的に走査する構成とすることも可能である。又この実
施例は、第1の実施例に比較して、一次放射器22を主
反射鏡21内に配置することができるので、高さを低く
できる利点がある。
第4図は本発明の第3の実施例の説明図であり、31は
主反射鏡、32は一次放射器、33は副反射鏡、34は
主反射鏡31と副反射鏡33との共通の焦点、35は一
次放射器32からのビーム、36は主反射鏡31からの
ビームを示す。
この実施例に於ける主反射鏡31は、第1の実施例に於
ける主反射鏡11と同様の構成を有し、副反射鏡33は
、主反射鏡11の焦点に一方の焦点が位置する点線で示
す楕円37の一部の曲線を回転して形成した回転楕円面
を用いたものであり、主反射鏡31の焦点と副反射鏡3
3の二つの焦点とが共に回転軸上に存在する場合を示す
。又副反射鏡33の他方の焦点には、副反射鏡33に対
してビーム走査を行う一次放射器32を配置するもので
ある。又副反射鏡33の支持手段としては、各種の構成
を用いることができるものであり、例えば、主反射鏡3
1上に、電波を透過する誘電体円筒或いは誘電体円錐筒
により支持することができる。
前述の一次放射器32からのビーム35は副反射鏡33
により反射されて主反射鏡31に入射され、仰角90°
−α゜のビーム36が放射される。
このビーム36は、一次放射器32からのビーム34を
走査することより、ビーム36は仰角一定で全方位角に
走査されることになる。
この実施例に於いても、主反射鏡31及び副反射鏡33
の鏡面修正を行うことが可能であり、又副反射鏡33と
しては、回転楕円面の代わりに、回転双曲面を用いるこ
とも可能である。
第5図は本発明の第4の実施例の説明図であり、41は
主反射鏡、42は一次放射器、43は副反射鏡、44は
主反射鏡41と副反射鏡43との共通の焦点、45は一
次放射器42からのビーム、46は主反射鏡41からの
ビームを示す。
この実施例は、第6図に示すオフセット・グレゴリアン
・アンテナを基本としており、グレゴリアン・アンテナ
は、回転放物面を主反射鏡とし、一方の焦点を主反射鏡
の焦点位置と同一の位置とし、他方の焦点に一次放射器
を配置した回転楕円面の副反射鏡を有するものである。
この主反射鏡及び副反射鏡の一部を用いた構成が、第6
図に示すオフセット・グレゴリアン・アンテナであり、
41aは主反射鏡、42aは一次放射器、43aは副反
射鏡、44aは主反射鏡41aと副反射鏡43aの他方
の焦点である。
このオフセット・グレゴリアン・アンテナの主反射鏡4
1aは、放物線の焦点を通る水平方向の回転軸で放物線
を回転して形成された放物面を有するものであり、この
場合の回転軸に対してα。
傾斜した回転軸47により、オフセット・グレゴリアン
・アンテナの断面曲線を回転させることにより、第5図
に示す構成が得られる。従って、主反射鏡41の焦点4
4は、回転軸47上には存在しないことになり、副反射
鏡42の一方の焦点のみが回転軸47上に存在し、この
焦点位置に一次放射器42を配置するものである。
このような構成により、一次放射器42からのビーム4
5を副反射鏡43に対して走査することにより、主反射
鏡41からのビーム46は、仰角90°−α゜で放射さ
れ、仰角一定で全方位角を走査することができる。又こ
の実施例に於いても、副反射鏡43を誘電体円筒等によ
り支持することができるものである。
又副反射鏡を回転双曲面としたオフセット・カセグレン
・アンテナを基本として、前述の実施例と同様に、所望
の仰角が得られる回転軸で断面曲線を回転させて形成さ
れる回転面により、主反射鏡と副反射鏡とを構成するこ
とができる。
第7図は機械的駆動一次放射器の説明図であり、51は
円錐ホーン、52はモータ、53はロータリージヨイン
ト、54は送受信制御部である。この送受信制御部54
は、送受信増幅部及び追尾制御部を含むものである。
円錐ホーン51は、導波管によりロータリジヨイント5
3を介して送受信制御部54の送受信増幅部と接続され
、且つモータ52により歯車等の伝動機構を介して回転
されるものであり、送受信制御部54の送受信増幅部か
ら円錐ホーン51に給電され、送受信制御部54の追尾
制御部から制御されるモータ52により円錐ホーン51
が回転されて、通信衛星に対する電気的な追尾制御が行
われる。
このような一次放射器は、前述の第1〜第4の実施例に
適用できるものであり、小型且つ軽量の円錐ホーン51
を回転するだけであるから、高速追尾が容易となる。又
円錐ホーンのみでなく、角錐ホーン等を用いること勿論
可能である。又マイクロストリップアンテナを前述の円
錐ホーン51の代わりに用いることも可能であり、−層
の軽量化を図ることができる。
第8図はフェーズドアレイによる一次放射器の説明図で
あり、電気的にビーム走査を行う一次放射器を示す。同
図に於いて、55−1〜55−nは素子アンテナ、56
−1〜56−nは移相器、57は送受信部であり、58
はビーム、59はその走査軌跡を示す。
各素子アンテナ55−1〜55−nを半波長間隔で1列
に配置し、給電位相を移相器56−1〜56−nにより
順次90’移相するように調整すれば、素子アンテナ5
5−1〜55−nによるビーム58の放射角度Tは、T
=30°となる。
従って、各素子アンテナ55−1〜55−nを第9図に
示すように円板60に配列し、各素子アンテナ55−1
〜55−nの給電位相を、図示を省略した移相器により
制御することにより、ビームを主反射鏡又は副反射鏡に
対して走査することができる。
仰角を一定としてビーム走査を行うフェーズドアレイア
ンテナは、例えば、1989年電子情報通信学会春季全
国大会の論文集のB−142r衛星通信用車載形フェー
ズドアレーアンテナ」等にも示されており、このような
ビーム走査を行うフェーズドアレイアンテナを、前述の
一次放射器として使用することができるものである。
第10図はスイッチングアレイアンテナの説明図であり
、複数個の素子アンテナ61−1〜61mを環状に配列
して一次放射器を構成したものである。又同図に於いて
、62−1〜62−mはスイッチ、63は送受信部、6
4は主反射鏡又は副反射鏡である。
この一次放射器は、所望の方位角が得られる素子アンテ
ナを選択して送受信部63からスイッチを介して給電す
るものであり、円筒の周面に近接して配置した素子アン
テナ61−1〜61−mにより水平方向にビームを照射
する場合を示すが、水平方向に対して上方又は下方に照
射する場合は、周面を上方又は下方に傾斜させた円錐形
状の局面に素子アンテナ61−1〜61−mを設ければ
良いことになる。
第11図(a)〜(C)は主反射鏡の収差を補正する実
施例の説明図であり、(a)は第1の実施例と同様な構
成を示し、前述のように、放物線の一部の曲線76を回
転して形成した円錐回転放物面の主反射鏡71の焦点に
、フェーズドアレイアンテナからなる一次放射器72を
配置し、ビーム74を電気的に走査して、主反射鏡71
からのビーム75を通信衛星方向に向けるものであり、
ビーム75はX、Z座標では、(b)に示すように、仰
角90゜α゜となる。又一次放射器72は、(C)に示
すように、複数個の素子アンテナ81により構成されて
いる。
このようなアンテナに於いて、一次放射器72からのビ
ーム74の断面はほぼ円形であり、従って、主反射鏡7
1から反射されるビーム75も断面はぼ円形となる。そ
の時の主反射鏡71の開口面は、点線77で示すものと
なる。この開口面をほぼ正面からみた場合は、点線78
で示すものとなる。この点線78は、一次放射器72か
らのビーム74が、主反射鏡71上に照射される範囲を
示すものとなり、矢印79は曲線76に沿った方向を示
し、又矢印80は走査方向を示すことになる。従って、
矢印79上のビーム74の成分は、曲線76上の成分で
あるから、所望の仰角90@α゜の方向に反射されるビ
ーム75の成分となる。しかし、矢印79から矢印80
方向にずれたビーム74の成分は、曲線76上ではない
から、それによる反射ビーム75に対して収差を与える
ものとなる。
そこで、一次放射器72の素子アンテナ81対応の図示
を省略した移相器により、各素子アンテナ81の励振位
相を制御してビーム74を走査すると共に、その収差を
補正するように励振位相を制御するものである。例えば
、(C)に示す一次放射器72に於いて、Y方向に配列
された素子アンテナ81を同一位相で励振し、且つX方
向に沿っては順次励振位相を異ならせて、Z軸に対して
ビームをX方向に傾斜させて放射する場合、X軸上の素
子アンテナ81によるビームが主反射鏡71上の例えば
点線78内の矢印79上に位置することになる。そして
、Y軸上の素子アンテナ81によるビームは、主反射鏡
71上の点線78内の矢印80上に位置するから、この
矢印80方向の曲率に対応した収差が生じることになる
この収差を補正する為に、Y軸上の両端の斜線を施した
素子アンテナ81、或いはこれらの素子アンテナ81を
含む隣接の素子アンテナ81に対する励振位相を進める
ものである。理想的には、X軸上からY方向に離れる素
子アンテナ程、励振位相を順次進めることが望ましいも
のである。
同様に、ビームの方向を変更して、X軸に対してY方向
に傾斜させて放射する場合、Y軸上の素子アンテナ81
によるビームが主反射鏡71上の点線78内の矢印79
上に位置し、X軸上の素子アンテナ81によるビームが
主反射鏡71上の点線78内の矢印80上に位置するこ
とになるから、この場合は、X軸上の両端又はその近傍
の素子アンテナ81の励振位相を進めて、収差を補正す
ることになる。
又第3図に示す実施例の場合は、主反射鏡21は凹面で
あるから、一次放射器22を前述のフェーズドアレイア
ンテナにより構成した場合に生じる収差は、前述の凸面
としての主反射鏡71の場合と反対になるから、素子ア
ンテナの励振位相を遅らせることにより、補正すること
ができる。
このような収差補正は、副反射鏡を用いた構成に於いて
も、一次放射器にフェーズドアレイアンテナを用いるこ
とにより、容易に適用できるものである。
本発明は、前述の実施例にのみ限定されるものではなく
、種々付加変更することができるものであり、例えば、
開口能率やサイドローブ等を考慮して、円錐回転放物面
を構成することができるものである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、Y軸に対して対称形の
放物線の一部の曲線W1.W2を、Y軸に対してα゜傾
斜した回転軸により回転して円錐回転放物面を形成し、
この円錐回転放物面又はこれを補正した回転面を主反射
鏡lとし、この主反射鏡1の焦点位置に一次放射器2を
配置して、主反射鏡1に対してビーム走査を行う構成と
したものであり、ビーム走査によりアンテナ利得を向上
することが可能となる利点がある。又仰角を一定として
全方位角にビーム走査を行うことができ、機械的に走査
する場合でも小型軽量の一次放射器2のみを回転させる
ものであるから、移動局アンテナ装置として、通信衛星
に高速追尾することが容易となる。
又副反射鏡を用いた構成とすることにより、次放射器2
の配置位置の制限が緩和されるから、アンテナの設計が
容易となる利点がある。
又一次放射器2としてフェーズドアレイアンテナを用い
、素子アンテナの励振位相を制御することより、主反射
鏡1の開口面の収差を補正して、特性を改善することが
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、第2図は本発明の第1の
実施例の概略側面図、第3図は本発明の第2の実施例の
概略断面図、第4図は本発明の第3の実施例の説明図、
第5図は本発明の第4の実施例の説明図、第6図はオフ
セット・グレゴリアン・アンテナの説明図、第7図は機
械的駆動一次放射器の説明図、第8図はフェーズドアレ
イによる一次放射器の説明図、第9図は円板状フェーズ
ドアレイアンテナの説明図、第10図はスイッチングア
レイアンテナの説明図、第11図(a)〜(C)は収差
補正の説明図である。 1は主反射鏡、2は一次放射器、Wl、W2は放物線の
一部の曲線を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、X、Y座標のY軸に対して対称形の放物線の一
    部の曲線を、(90゜−α゜)の仰角に対して前記Y軸
    からα゜傾斜した回転軸により回転して円錐回転放物面
    を形成し、該円錐回転放物面又はこれを補正した回転面
    を主反射鏡(1)とし、該主反射鏡(1)に対してビー
    ム走査を行う一次放射器(2)を、該主反射鏡(1)の
    焦点位置に配置した ことを特徴とする移動局アンテナ装置。
  2. (2)、X、Y座標のY軸に対して対称形の放物線の一
    部の曲線を、(90゜−α゜)の仰角に対して前記Y軸
    からα゜傾斜した回転軸により回転して円錐回転放物面
    を形成し、該円錐回転放物面又はこれを補正した回転面
    を主反射鏡(1)とし、該主反射鏡(1)の焦点と同一
    位置に一方の焦点を有する円錐形状の回転楕円面又は回
    転双曲面或いはこれらを補正した回転面を副反射鏡とし
    、該副反射鏡に対してビーム走査を行う一次放射器を、
    該副反射鏡の他方の焦点位置に配置したことを特徴とす
    る移動局アンテナ装置。
  3. (3)、前記一次放射器(2)を複数個の素子アンテナ
    と移相器とから構成されるフェーズドアレイアンテナに
    より構成し、 ビーム走査方向と垂直方向に位置する前記素子アンテナ
    の励振位相を、前記主反射鏡(1)の開口面の曲率によ
    り生じる収差を補正するように調整する構成とした ことを特徴とする請求項1又は2記載の移動局アンテナ
    装置。
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