JP3176805B2 - 移動体用衛星通信アンテナ装置 - Google Patents

移動体用衛星通信アンテナ装置

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JP3176805B2
JP3176805B2 JP21413494A JP21413494A JP3176805B2 JP 3176805 B2 JP3176805 B2 JP 3176805B2 JP 21413494 A JP21413494 A JP 21413494A JP 21413494 A JP21413494 A JP 21413494A JP 3176805 B2 JP3176805 B2 JP 3176805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体における衛星
通信、衛星放送受信等に用いて好適な移動体用衛星通信
アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星通信や衛星放送受信において、通信
や放送受信を確実に行うためには、それらに用いるアン
テナのメインビーム(主ローブ)の方向(方位角及び仰
角)を目的とする静止衛星の方向に指向させる必要があ
る。また、衛星通信や衛星放送受信に用いられるアンテ
ナにおいて必要な利得は、対象となる静止衛星個々の性
能によって決定されるが、一般に、利得を大きくするた
めにはアンテナの開口面積を大きくする必要があり、ま
た、アンテナの開口面積を大きくすると、メインビーム
のビーム幅は狭くなる傾向にある。したがって、高い利
得を有しビーム幅の狭いアンテナを備えるアンテナ装置
を移動体に搭載して衛星通信や衛星放送受信を行う場合
には、目的とする静止衛星からの電波を捉える捕捉や、
走行状況に応じてアンテナを目的とする静止衛星の方向
へ向ける追尾を正確に行う必要がある。
【0003】上述した衛星の捕捉及び追尾を行う方法に
は種々の方法があるが、その代表的な方法として、フェ
ーズドアレーアンテナを用いた電子追尾方式とアレーア
ンテナを用いた機械追尾方式とがある。ただし、現状に
おいてフェーズドアレーアンテナを用いた電子追尾方式
によるアンテナ装置は非常に高価であるため、アレーア
ンテナを用いた機械追尾方式によるアンテナ装置が多く
用いられている。このアレーアンテナを用いた機械追尾
方式によるアンテナ装置のなかには、メインビームの仰
角方向を固定として仰角の追尾は行わず、方位角のみの
追尾を行うアンテナ装置がある。
【0004】この方位角のみの追尾を行うアンテナ装置
の一つとして、先に本願出願人が出願した特開平5−1
52824号「アンテナ装置」がある。この公報記載の
アンテナ装置は、予め目的とする静止衛星の仰角に合わ
せてビームチルトさせた平面型円形アレーアンテナを水
平に設置し、それを水平面内において回転させることに
よって、メインビームの方位角を回転させ、衛星の追尾
を行うものである。このアンテナ装置は、高周波電力損
失が少ないこと、軽量・小型・薄型に構成できるため自
動車に搭載した場合には自動車の空力特性を大きく損な
うことがないこと等の優れた効果を有するものである。
ただし、このようにメインビームの仰角方向を予め傾け
て、固定しているアンテナ装置においては、所望の利得
以上となる仰角方向のビーム幅内に静止衛星が見える場
合においてのみ、前述の優れた特性・効果を発揮するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
メインビームの仰角方向が固定されているアンテナ装置
を、日本全国を移動する自動車等の移動体に搭載した場
合、その移動体が移動する地域によっては所望の利得以
上となる仰角方向のビーム幅内に静止衛星が見えなくな
ることがある。したがって、このような従来の移動体用
アンテナ装置においては、それを搭載する移動体が移動
した地域によっては、衛星通信や衛星放送受信ができな
くなる場合があるという問題があった。
【0006】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、自動車等の移動体の広い移動範囲にわたって
確実に衛星通信や衛星放送受信を行うことができ、か
つ、小型・薄型・軽量で移動体に搭載するのに適した移
動体用衛星通信アンテナ装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の素子アンテナを同心円状に配設してなり、指向方
向が前記同心円の中心軸方向に対して傾けて設定された
アレーアンテナと、前記アレーアンテナに対して信号を
授受する給電プローブとを備え、前記同心円の中心軸と
前記給電プローブとの相対位置が可変で、かつ固定でき
ると共に、前記アレーアンテナを前記給電プローブを中
心として水平面内で回転させるように構成したことを特
徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、絶縁板面に
複数の素子アンテナを同心円状に配設してなり、指向方
向が前記同心円の中心軸方向に対して傾けて設定された
アレーアンテナと、そのアレーアンテナを支持する回転
体と、その回転体を水平面内で回転させる駆動装置と、
前記回転体の仮想回転軸上に設置され、前記アレーアン
テナに対して信号を授受する給電プローブと、前記同心
円の中心軸と前記回転体の仮想回転軸との相対位置を変
えて前記絶縁板を前記回転体に固定できる固定装置とを
備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項3記載の発明は、前記固定装
置は、前記回転体又は前記絶縁板のいずれかに固定され
た複数個の固定具を備え、各固定具には互いに同方向に
延びる長穴が設けられていることを特徴とする請求項2
記載の移動体用衛星通信アンテナ装置である。
【0010】また、請求項4記載の発明は、前記回転体
は輪状体であり、前記アレーアンテナが形成された前記
絶縁板は前記輪状体の内径より小さい外径の円板であっ
て前記輪状体の内径内に配置されていることを特徴とす
る請求項2又は請求項3記載の移動体用衛星通信アンテ
ナ装置である。
【0011】また、請求項5記載の発明は、前記駆動装
置は、回転動力源と、その回転動力源から前記輪状体へ
回転力を伝えるベルトとを備えたことを特徴とする請求
項4記載の移動体用衛星通信アンテナ装置である。
【0012】
【作用】上記構成によれば、指向方向の中心軸方向に対
する傾きを一定に保った状態で、指向方向の方位角のみ
を変化させることができる。また、同心円の中心軸と、
アレーアンテナを支持する回転体の仮想回転軸との相対
位置を変えて固定することができるので、指向方向の中
心軸方向に対する傾きを適宜微調整することができる。
また、駆動装置によって、指向方向を仮想回転軸を軸と
する円錐状に回転させることができる。また、アレーア
ンテナを固定具に設けられている長穴によって決まる方
向にすべらせるように移動させて、同心円の中心軸とア
レーアンテナを支持する回転体の仮想回転軸との相対位
置を変えることができる。また、回転体を輪状体とし
て、輪状体の内径内にアレーアンテナを配置することに
よって、回転時の動作空間を輪状体の形状内に納めるこ
とができる。また、ベルトによって、輪状体へ滑らかに
回転力が伝えられる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1は、この発明の一実施例による
移動体用衛星通信アンテナ装置の構成を示す構成図であ
り、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)におけるA
−A断面の断面図である。なお、図1(c)については、
後述する。図1(a)及び図1(b)において、1は移動体
用衛星通信アンテナ装置、2は円形のアレーアンテナで
ある平面アンテナ基板、3は平面アンテナ基板2の外周
に沿った輪状の形状をなす内リングである。この平面ア
ンテナ基板2上には、複数の素子アンテナ2a、2a、
…が一つ以上の同心円状に配列されて固定されている。
また、平面アンテナ基板2の中央部には、矢印Gが表示
されている。なお、このような平面アンテナ基板2のメ
インビーム(主ローブ)は、複数の素子アンテナ2a、
2a、…の配列方法、向き等によって決定される。この
場合、複数の素子アンテナ2a、2a、…は、平面アン
テナ基板2のメインビームがビームチルトするように配
列されており、メインビームの指向方向の水平成分は、
矢印Gが示す向き(x軸正方向)に設定されている。
【0014】また、平面アンテナ基板2は、8本の基板
固定ネジ12、12、…によって、内リング3に固定さ
れている。ただし、それら8本の基板固定ネジ12、1
2、…のうち平面アンテナ基板2上面の矢印Gと同じ方
向の直径軸上及びそれと直交する直径軸上に位置する4
本の基板固定ネジ12は、矢印Gと同じ方向の長穴を有
する各2個のスライドガイド10、10及びスライドガ
イド9、9を平面アンテナ基板2とともに内リング3に
固定している。
【0015】これらのスライドガイド9、9及びスライ
ドガイド10、10は、それぞれの長穴を通る各1本の
固定ネジ11によって、内リング3より大きい輪状の形
状をなす外リング4に固定されている。この場合、スラ
イドガイド9、9及びスライドガイド10、10のそれ
ぞれ長穴は、同一方向で、かつ、外リング4と内リング
3の内外径差以上の長さの長径を有している。したがっ
て、固定ネジ11を緩めることによって平面アンテナ基
板2及び内リング3を長穴の長径方向と同一の方向に、
内リング3と外リング4とが接触するまでスライドさせ
ることができる。すなわち、一旦、固定ネジ11を緩
め、平面アンテナ基板2及び内リング3を所定の位置に
スライドさせ、再び固定ネジ11を締め付けることによ
って、平面アンテナ基板2及び内リング3を、外リング
4内のx軸上の任意の位置に固定すること可能である。
【0016】なお、図1(a)及び(b)は、平面アンテナ
基板2及び内リング3が外リング4の中央に位置してい
る場合を示している。したがって、この場合、平面アン
テナ基板2の中心点Oと外リング4の中心点Pとはx−
y座標が一致している。一方、図2(a)は、平面アンテ
ナ基板2及び内リング3を+x軸方向へ最大限移動させ
た場合を示しており、この場合、平面アンテナ基板2の
中心点Oは、外リング4の中心点Pに対して+x方向に
ずれている。他方、図3(a)は、平面アンテナ基板2及
び内リング3を−x軸方向へ最大限移動させた場合を示
しており、この場合には、平面アンテナ基板2の中心点
Oは外リング4の中心点Pに対して−x方向にずれてい
る。
【0017】一方、図1(a)及び(b)において、外リン
グ4は、4個の回転ガイド8、8、…によって、回転中
心と上下方向との位置決めがなされ、Z軸を回転軸、中
心点Pを回転中心として回転可能な状態で金属平板5に
取り付けられている。6は、モータ15の回転軸に取り
付けられているプーリであり、プーリ6及び外リング4
には、ベルト7が掛けられている。この場合、モータ1
5は金属平板5に固定されている。したがって、モータ
15が回転すると、ベルト7を介して外リング4に駆動
力が伝わり、外リング4、内リング3及び平面アンテナ
基板2が回転する。なお、モータ15が回転する場合、
図1(a)に示すように平面アンテナ基板2の中心点Oと
外リング4の中心点Pとが一致するように平面アンテナ
基板2及び内リング3が固定されているときには、平面
アンテナ基板2及び内リング3は、中心点O及びPを回
転中心として回転する。他方、図2または図3に示すよ
うに平面アンテナ基板2及び内リング3の中心点Oと外
リング4の中心点Pとが一致していないときには、平面
アンテナ基板2及び内リング3は、外リング4に対して
偏心した状態で回転する。
【0018】次に、図4(a)及び(b)を参照して、平面
アンテナ基板2の詳細を説明する。図4(a)はある一個
の素子アンテナ2aの上面図、図4(b)は図4(a)に示
すB−B断面の断面図である。図4(a)において、2a
は図1〜図3に示される素子アンテナと同一のものであ
るが、素子アンテナ2aは、正確にはこの図に示すよう
に同一直線上の外周上2箇所に凹部2e、2eを持つ形
状をなしており、右施円偏波を放射または受信する。2
fは素子アンテナ2aの中心からずれた位置に設けられ
ている給電点、2dは平面アンテナ基板2を貫通するよ
うに構成されている給電ピンである。この場合、給電ピ
ン2dは、素子アンテナ2aにおける給電点2fに半田
付け等の方法によって電気的に接続されている。
【0019】ここで、平面アンテナ基板2上に素子アン
テナ2aを配列する際、配列する位置に応じて、各素子
アンテナ2aの向きを給電点2fを中心に回転させるこ
とができるので、それによって、ビームの傾きを所定の
値に設定することができる。2cは絶縁体である誘電体
基板であり、2bは誘電体基板2cの裏面全面に貼り付
けられている裏面銅箔である。ただし、裏面銅箔2b
は、この図に示すように、給電ピン2dの貫通部近傍に
は設けられていない。なお、先述したように素子アンテ
ナ2aは、平面アンテナ基板2上に中心点Oを中心とす
る一つ以上の同心円(図1〜図3に示す例では4つの同
心円)上に複数配列されているが、各素子アンテナ2a
の給電ピン2dの長さは、図1(b)に示すように、中心
点Oから離れるほど長くなっている。
【0020】次に、図1(b)を参照して、移動体用衛星
通信アンテナ装置1の給電系について説明する。この図
において、16はラジアル導波管であり、平面アンテナ
基板2の裏面銅箔2bと金属平板5と内リング3とによ
って囲まれている空間である。14は、高周波電力をプ
ローブ13を介してラジアル導波管16へ放射又はラジ
アル導波管16から受信する送受信機、変換器等からな
る高周波回路ブロックであり、金属平板5に固定されて
いる。この場合、プローブ13は、その先端部がラジア
ル導波管16内の外リング4の中心点Pに設けられてい
る。
【0021】なお、裏面銅箔2bと金属平板5との間隔
は、使用する電波の波長をλとしたとき、λ/2以下と
なるように構成れている。例えば、周波数がKu帯(14/
12,11GHz)の場合は、10mm程度の間隔である。また、
内リング3の下面3aは金属平板5と接続されていない
が、下面3aと金属平板5との間隔はλ/20程度以下
に設定されているため、ラジアル導波管16内を伝搬し
てきた高周波電力がその間隔から外部に漏れることはな
い。なお、モータ15及び高周波ブロック14は、目的
とする衛星の捕捉及び追尾を行う制御回路(図示省略)
に、それぞれの電源線、信号線等を接続している。
【0022】次に、上記ように構成された移動体用衛星
通信アンテナ装置1の基本となるアンテナ部の動作を、
図1(a)及び(b)を参照して説明する。いま、高周波回
路ブロック14から高周波電力が送信されたとすると、
この高周波電力は、プローブ13を介してラジアル導波
管16内に放射される。この放射された電力は、プロー
ブ13を中心としてラジアル導波管16の外側すなわち
内リング3の内周へ向かってTEM波として伝搬する。
一方、ラジアル導波管16内には、各素子アンテナ2
a、2a、…から延びた複数の給電ピン2d、2d、…
が設けられているため、ラジアル導波管16を伝搬する
高周波電力の一部は、いずれかの給電ピン2dと結合
し、その素子アンテナ2aから平面アンテナ基板2上面
の外部空間へ放射される。
【0023】このようにして、プローブ13からラジア
ル導波管16内に放射された高周波電力のほとんどは、
その複数の同心円状に配列された複数の給電ピン2d、
2d、…のいずれかと結合し、結合した各給電ピン2d
のそれぞれの素子アンテナ2aから外部空間へ放射され
るが、高周波電力の一部は、最外周の給電ピン2d、2
d、…にも結合せず、ラジアル導波管16内に残留す
る。この残留電力は、内リング3へ向かってさらに伝搬
して行き、内リング3の内周面で反射されて、ラジアル
導波管16内を中心方向へ向かってこれまでとは逆向き
に伝搬してくる。この反射電力は、最外周の給電ピン2
d、2d、…に再び到達したところで、それらの給電ピ
ン2d、2d、…によって吸収され、その給電ピン2
d、2d、…の素子アンテナ2a、2a、…から外部空
間へ向かって放射される。
【0024】なお、平面アンテナ基板2のようなアレー
アンテナにおいて最大の利得を得る条件の一つは、すべ
ての素子アンテナ2a、2a、…を等振幅で励振するこ
とである。本実施例においては、先述したように給電ピ
ン2d、2d…の長さをラジアル導波管16の外側にな
る程長くすることによって、素子アンテナ2a、2a、
…における等振幅励振を行っている。
【0025】次に、図5(a)、図1(c)、図2(c)、図
3(c)等を参照して、移動体用衛星通信アンテナ装置1
の指向性について説明する。図5(a)は、上述した移動
体用衛星通信アンテナ装置1において、平面アンテナ基
板2の矢印G(指向方向の水平成分)を+x方向に一致
させた場合のx−z面内のメインビームの指向性を示す
状態図である。この図において、20は、図1(a)に示
すように平面アンテナ基板2及び内リング3が、その中
心点Oと外リング4の中心点Pとを一致するように固定
されているときのメインビームの指向方向を示してい
る。
【0026】なお、本実施例においては、メインビーム
20の指向仰角(この場合、x軸からz軸に半時計まわ
りに向かう角)は、目的とする静止衛星の東京における
仰角と一致するよう設定されているものとする。すなわ
ち、この場合、移動体用衛星通信アンテナ装置1を移動
体の屋根等の上に略水平状態に設置し、その移動体が東
京に位置するとき、メインビーム20の方位角を目的と
する静止衛星の方向に追尾させることによって、メイン
ビーム20のビーム幅内にその静止衛星を捉えることが
可能である。
【0027】次に、平面アンテナ基板2および内リング
3を図2(a)に示すように固定した場合のメインビーム
の指向について、図2(c)を参照して説明する。図2
(c)は、横軸を図2(a)及び(b)と共通のx軸(位置)
として、縦軸に図2(b)に示すx軸上の素子アンテナ2
a、2a、…の励振位相を表したものである。ただし、
縦軸に示す励振位相は、図1(a)に示す対応する素子ア
ンテナ2a、2a、…の励振位相を0(基準)として
(図1(c)参照)、それら対応する素子アンテナ2a、
2a、…からの励振位相の変化分のみを表している。図
2(b)に示すように、プローブ13の位置、つまり、中
心点Pの位置を境に、右半面では、素子アンテナ2a、
2a、…は、図1(b)に示す場合に比較してプローブ1
3から離れ、他方、左半面ではプローブ13に近づくた
め、励振位相の変化分は、図2(c)に示すように右半面
では遅れとなり、左半面では進みとなる。
【0028】平面アンテナ基板2のようなアレーアンテ
ナにおいては、励振位相が相対的に遅れた方向にメイン
ビームが傾く特性がある。したがって、図2(a)に示す
ように平面アンテナ基板2及び内リング3を固定した場
合、そのメインビームは、メインビーム20よりも更に
ビームチルト角度が大きくなり、図5(a)の21のよう
により低い仰角に設定される。
【0029】次に、平面アンテナ基板2および内リング
3を図3(a)に示すように固定した場合のメインビーム
について、図3(c)を参照して説明する。図3(c)は、
図2(c)と同様、x軸上にある素子アンテナ2a、2
a、…の図1(c)を基準とする励振位相の変化分を表し
たものである。この場合には、図3(c)に示すように、
点Pを境に右半面では励振位相が進み、左半面では励振
位相が遅れる。したがって、図3(a)のように平面アン
テナ基板2及び内リング3を固定した場合、メインビー
ムは図5(a)に示す22のようになり、メインビーム2
0よりビームチルト角が小さくなり、より高い仰角に設
定することができる。
【0030】次に、上記のように構成された移動体用衛
星通信アンテナ装置1の動作を、図1〜図5を参照して
説明する。なお、移動体用衛星通信アンテナ装置1は、
略水平状態になるようにして移動体に設置されているも
のとする。
【0031】ここで、移動体が東京に位置しているとす
ると、移動体が停止している状態において、操作者は、
スライドガイド9、9並びに10、10部分の各固定ネ
ジ11を緩めて、図1(a)に示すように平面アンテナ基
板2及び内リング3の中心点Oと外リング4の中心点P
とが一致するように平面アンテナ基板2及び内リング3
をスライドさせ、次に、再び固定ネジ11を締め付け
る。このとき、メインビームの仰角方向は、図5(a)に
示すメインビーム20で表す特性となる。
【0032】ここで、操作者が、図示されていない制御
回路の電源を起動すると、制御回路は、目的とする静止
衛星からの電波を高周波ブロック14によって受信しな
がら、モータ15を駆動し、平面アンテナ基板2を回転
させて、静止衛星の捕捉動作を行う。このとき、メイン
ビーム20は、平面アンテナ基板2の回転にともない方
位角方向において回転するので、回転したメインビーム
20の指向方向は、図5(b)に示す20aのように円錐
状の特性となる。平面アンテナ基板2が徐々に回転し
て、いま、メインビーム20の方位角が静止衛星の方向
に一致したとすると、このとき、メインビーム20の方
位角及び仰角は共に静止衛星方向に指向されるので、高
周波ブロック14によって目的とする静止衛星からの基
準信号等の電波が受信される。ここで、制御回路は、モ
ータ15の駆動を停止させ、捕捉が終了する。この状態
において、高周波ブロック14から所定の高周波電力を
送信し、静止衛星を介した通信等を行う。
【0033】次に、この状態で移動体を移動させたとす
ると、制御回路は、受信信号の強度を監視しながら、モ
ータ15を駆動して、メインビーム20の方位角を回転
させ、目的とする静止衛星の追尾動作を行う。したがっ
て、移動体の移動状態に応じて追尾動作がなされて、移
動中においても安定した衛星通信を行うことができる。
【0034】次に、上記移動体が東京よりも緯度の高い
地域へ移動した場合を仮定する。上述した場合と同様
に、操作者は、まず、スライドガイド9、9並びに1
0、10部分の各固定ネジ11を緩める。次に、操作者
は、矢印Gの向きを確認しながら、図2(a)に示すよう
に平面アンテナ基板2及び内リング3の中心点Oが外リ
ング4の中心点Pに対して矢印Gの向きにずれるよう
に、平面アンテナ基板2及び内リング3を、スライドガ
イド9、9並びに10、10に設けられた長穴一杯にス
ライドさせる。次に、固定ネジ11を締め付けて、スラ
イドガイド9、9並びに10、10を外リング4に固定
する。このとき、移動体用衛星通信アンテナ装置1のメ
インビームの指向仰角は、図5(a)に示すメインビーム
21のようになる。
【0035】また、平面アンテナ基板2及び内リング3
が回転したときのメインビーム21は、図5(b)に示す
21aのように円錐状に回転する。移動体が東京より高
緯度の地域に移動する場合、静止衛星の仰角は低くなる
が、このように平面アンテナ基板2及び内リング3を固
定することにより、メインビーム21の仰角は、メイン
ビーム20の仰角よりも低く設定されるので、高緯度地
方に移動した場合においても、メインビーム21の仰角
方向のビーム幅内に静止衛星を捉えることが可能にな
る。なお、メインビーム21の仰角を上述したように設
定した場合にも、目的とする静止衛星の捕捉及び追尾
は、上述したメインビーム20の設定の場合と同様にし
て行われる。
【0036】次に、上記移動体が東京よりも緯度の低い
地域へ移動した場合を仮定する。この場合、操作者は、
図3(a)に示すように平面アンテナ基板2及び内リング
3の中心点Oが外リング4の中心点Pに対して矢印Gと
逆の向きにずれるように設定する。このとき、メインビ
ームの指向は、図5(a)のメインビーム22のようにな
り、また、平面アンテナ基板2及び内リング3を回転し
たときのメインビーム22は、図5(b)に示す22aの
ように円錐状に回転する。このようにメインビーム22
の仰角を設定した場合、目的とする静止衛星の、仰角
は、メインビーム22の仰角方向のビーム幅内に捉えら
れ、静止衛星の捕捉及び追尾は、上述したメインビーム
20及び21の設定の場合と同様にして行われる。
【0037】上記実施例によれば、メインビームの方位
角方向の指向は、モータの回転によって平面アンテナ基
板2を回転させることによって容易に達成できる。さら
に、メインビームの仰角方向の指向は、4本の固定ネジ
11、11…を緩め、平面アンテナ基板2をスライドガ
イド9、9、10、10に沿って水平にスライドさせ、
再び4本の固定ネジ11、11…を締めるだけの簡単な
作業によって適宜微調整することができる。このように
単純かつ平易な機構および操作によって、メインビーム
を方位角方向および仰角方向を任意の方向に指向させる
ことができる。したがって、薄型な平面型のアンテナ装
置の特長を損なうことなく、移動体の広い移動範囲に対
応する移動体用のアンテナ装置を提供することができ
る。
【0038】また、上記実施例によれば、高周波ブロッ
ク14と、回転する平面アンテナ基板2との間の信号の
受け渡しにおいて、接点等の接触を利用する接続機構を
用いず、プローブ13を用いて非接触にて信号の授受を
行っているので、接点等を用いる場合に比較して、電力
損失を小さくすることができる。
【0039】また、上記実施例の説明においては、図2
及び図3を参照して、内リング3を外リング4に接触す
るまでスライドさせた場合を示したが、これらは、それ
ぞれ中間の位置にすることもできる。この場合、図5
(a)に示すメインビーム21及びメインビーム22は、
メインビーム20方向に近づいた特性となる。
【0040】また、上記移動体用衛星通信アンテナ装置
1を用いて3〜5インチ程度の液晶テレビにおける衛星
放送を受信することを想定した場合、周波数がKu帯の
とき、平面アンテナ基板2及び内リング3の直径が約φ
300mm〜φ500mm、高さが約10mmの形状にて十分
な利得を得ることができる。
【0041】なお、上記実施例の説明においては、平面
アンテナ基板2および内リング3を手作業でスライドす
る場合についてのみ記載したが、この作業を電動で行う
機構を備えてもよい。また、上記実施例の説明において
は、目的とする衛星の捕捉及び追尾を、その衛星からの
信号に基づいて行う場合を示したが、例えば、移動体に
方位センサを取り付けて、その方位センサからの出力に
基づいて捕捉及び追尾を行わせることも可能である。ま
た、上記実施例の説明においては、外リング4をベルト
7を介して回転駆動する例を示したが、駆動手段として
は、特にベルトに限ることなく、特開平5−15282
4号公報に記載されているものと同様に歯車を介して回
転駆動を行ったとしても上記実施例と同様な効果が得ら
れる。また、外リング自体をモータを構成するロータと
し、外リングの外部にモータを構成するステータを設置
するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、素子アンテナが配設された同心円の中心軸
と給電プローブとの相対位置が可変で、かつ固定できる
ため、アレーアンテナの指向方向の中心軸方向に対する
傾きを適宜微調整することができる。したがって、移動
体の移動地域によって目的とする静止衛星の仰角が大き
く変化した場合にも、指向方向の傾きを調整してその静
止衛星を指向方向に捉えることができるという効果が得
られる。また、アレーアンテナを給電プローブを中心と
して水平面内で回転させるので、方位角方向の追尾を行
うことができるいう効果が得られる。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、同心
円の中心軸と、アレーアンテナを支持する回転体の仮想
回転軸との相対位置を変化させて固定することができる
ので、アレーアンテナの指向方向の中心軸方向に対する
傾きを適宜微調整することができる。したがって、移動
体の移動地域によって目的とする静止衛星の仰角が大き
く変化した場合にも、指向方向の傾きを調整してその静
止衛星を指向方向に捉えることができるという効果が得
られる。また、駆動装置によって、アレーアンテナの指
向方向を仮想回転軸を軸とする円錐状に回転させるの
で、駆動装置を制御することによって、方位角方向の追
尾を自動的に行うことができるいう効果が得られる。
【0044】また、請求項3記載の発明によれば、複数
個の固定具に互いに同方向に延びる長穴が設けられてい
るので、アレーアンテナを長穴によって決まる方向にす
べらせるようにして移動させて、同心円の中心軸と、ア
レーアンテナを支持する回転体の仮想回転軸との相対位
置を変えることができる。したがって、アレーアンテナ
の指向方向の中心軸方向に対する傾きの微調整を簡単な
機構で、かつ、容易に行うことができる。
【0045】また、請求項4記載の発明によれば、回転
体を輪状体として、輪状体の内径内にアレーアンテナを
配置することによって、回転時の動作部分を輪状体の形
状内に納めることができるので、移動体用衛星通信アン
テナ装置の設置に必要な空間を小さくすることができ
る。
【0046】また、請求項5記載の発明によれば、輪状
体へベルトによって回転力を伝えるので、回転が滑らか
になり、方位角の追尾を連続して精度良く行うことがで
きる。また、ギア等を用いる場合に比較して質量、騒音
等を小さくすることが容易なので、自動車等の移動体の
屋根などに搭載するのに適するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による移動体用衛星通信ア
ンテナ装置の構成を示す構成図であり、(a)は上面図、
(b)はA−A断面図、(c)はx軸上の各素子アンテナ2
aの励振位相を相対的に表す位相図である。
【図2】図1に示す移動体用衛星通信アンテナ装置にお
いて、平面アンテナ基板の固定位置をx方向にずらした
ときの構成を示す構成図であり、(a)は上面図、(b)は
A−A断面図、(c)はx軸上の各素子アンテナ2aの励
振位相を相対的に表す位相図である。
【図3】図1に示す移動体用衛星通信アンテナ装置にお
いて、平面アンテナ基板の固定位置を−x方向にずらし
たときの構成を示す構成図であり、(a)は上面図、(b)
はA−A断面図、(c)はx軸上の各素子アンテナ2aの
励振位相を相対的に表す位相図である。
【図4】図1に示す移動体用衛星通信アンテナ装置にお
ける素子アンテナ2a周辺部のの詳細を示す構成図であ
り、(a)は上面図、(b)はB−B断面図である。
【図5】図1〜図3に示す状態の移動体用衛星通信アン
テナ装置におけるメインビーム指向性を示す状態図であ
り、(a)はx−z平面上のメインビームを、また、(b)
は、(a)に示すメインビームをz軸方向を回転軸として
回転させたものである。
【符号の説明】
1 移動体用衛星通信アンテナ装置 2 平面アンテナ基板 2a 素子アンテナ 3 内リング 4 外リング 6 プーリ 7 ベルト 9 スライドガイド 10 スライドガイド 11 固定ネジ 13 プローブ 15 モータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 23/00 H01Q 25/00 - 25/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子アンテナを同心円状に配設し
    てなり、指向方向が前記同心円の中心軸方向に対して傾
    けて設定されたアレーアンテナと、 前記アレーアンテナに対して信号を授受する給電プロー
    ブとを備え、前記同心円の中心軸と前記給電プローブとの相対位置が
    可変で、かつ固定できると共に、 前記アレーアンテナを前記給電プローブを中心として
    平面内で回転させるように構成したことを特徴とする移
    動体用衛星通信アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 絶縁板面に複数の素子アンテナを同心円
    状に配設してなり、指向方向が前記同心円の中心軸方向
    に対して傾けて設定されたアレーアンテナと、そのアレ
    ーアンテナを支持する回転体と、その回転体を水平面内
    で回転させる駆動装置と、前記回転体の仮想回転軸上に
    設置され、前記アレーアンテナに対して信号を授受する
    給電プローブと、前記同心円の中心軸と前記回転体の仮
    想回転軸との相対位置を変えて前記絶縁板を前記回転体
    に固定できる固定装置とを備えたことを特徴とする移動
    体用衛星通信アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記固定装置は、前記回転体又は前記絶
    縁板のいずれかに固定された複数個の固定具を備え、各
    固定具には互いに同方向に延びる長穴が設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の移動体用衛星通信アン
    テナ装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体は輪状体であり、前記アレー
    アンテナが形成された前記絶縁板は前記輪状体の内径よ
    り小さい外径の円板であって前記輪状体の内径内に配置
    されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載
    の移動体用衛星通信アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置は、回転動力源と、その回
    転動力源から前記輪状体へ回転力を伝えるベルトとを備
    えたことを特徴とする請求項4記載の移動体用衛星通信
    アンテナ装置。
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