JP2001237628A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2001237628A
JP2001237628A JP2000044402A JP2000044402A JP2001237628A JP 2001237628 A JP2001237628 A JP 2001237628A JP 2000044402 A JP2000044402 A JP 2000044402A JP 2000044402 A JP2000044402 A JP 2000044402A JP 2001237628 A JP2001237628 A JP 2001237628A
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宜一 松井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 方位角の調整と位相の調整とを同時に行うこ
とができるアンテナを提供する。 【解決手段】 2つの平面アンテナ2a、2bが回転台4
a、4bに設けられ、回転台4a、4bにはボルト18a、
18bが案内溝20a、20bと共に取付けられている。
基板14の他方の面に合成回路基板34が配置され、平
面アンテナ2bの出力信号が供給される位相器パターン
を、回転台2bに対応する位置に有し、それからの信号
と平面アンテナ2aからの出力信号とが合成回路板34
上で合成される。位相器パターンと対向して回転円板4
0bが配置され、この回転に従って位相器パターンでの
位相を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ装置に関
し、特に複数のアンテナの受信信号を合成するのに適し
たアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数のアンテナによって同一の
電波を受信し、それら受信信号を合成することが行われ
ている。この場合、複数のアンテナは、同一の位置に配
置することができないので、各受信信号には位相差があ
る。この位相差を解消するために、基準となるアンテナ
以外のアンテナの受信信号を可変位相器に供給し、この
可変位相器を調整することによって、基準となるアンテ
ナの受信信号との位相差を最小としてから、可変位相器
の出力信号と基準となるアンテナの受信信号とを合成す
ることが行われている。可変位相器の調整は、大型のア
ンテナの場合には、位相検出器や位相比較器を用いた自
動制御で行われるが、小型の、例えば家庭用のアンテナ
では、コストの問題から手動の可変位相器を使用して行
われることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手動の可変位
相器を使用した場合には、調整に非常に手間がかかる。
また、複数のアンテナの設置位置において、電波の到来
方向が予め分かっている場合には、各アンテナの方位角
を電波の到来方向に向けて設置することができるが、一
般には、電波の到来方向が分かっていない場合が多く、
各アンテナの方位角の調整を行う必要がある。このよう
に方位角の調整と可変位相器の調整とを行わねばなら
ず、その調整作業が非常に面倒である。
【0004】本発明は、方位角の調整と位相の調整とを
同時に行うことができるアンテナ装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるアンテナ装
置は、方位角を調整可能に設けられ基準アンテナと所定
の間隔をおいて配置されるアンテナを有している。この
アンテナ及び基準アンテナとして、指向性を有する指向
性アンテナの種々のものを使用することができ、例えば
衛星放送や衛星通信の受信用の平面アンテナや、UHF
及び/またはVHF受信用の八木型アンテナを使用する
ことができる。このアンテナからの出力信号が供給され
る位相器と、前記アンテナの方位角の調整に応じて前記
位相器の位相を調整する位相調整手段とが設けられてい
る。
【0006】このアンテナ装置では、アンテナの方位角
を調整すると、その方位角の調整に応じて位相器の位相
が調整される。従って、基準アンテナとこのアンテナと
を所定の間隔で配置し、位相器の出力と基準アンテナと
の出力とを合成すれば、基準アンテナとこのアンテナを
同一方向に同一角度回転させた場合、両アンテナの出力
に生じている位相差が自動的に解消され、利得の高いア
ンテナ装置を実現できる。
【0007】上記のアンテナ装置では、前記基準アンテ
ナの出力信号と前記位相調整手段との出力信号とを合成
する合成手段を設けることができる。この場合、前記位
相調整手段と位相器とは、前記アンテナと前記基準アン
テナとの間隔及び前記アンテナと前記基準アンテナとの
基準位置から同一方向同一角度の回転によって定まる前
記アンテナ及び前記基準アンテナの出力信号の位相差を
最小にするように構成されている。従って、基準アンテ
ナと前記アンテナとを、基準位置から同一方向に同一角
度回転させることによって、方位角の調整と同時に位相
の調整も行える。
【0008】本発明の他の態様のアンテナ装置は、所定
の間隔をおいて配置された複数の指向性アンテナを有し
ている。これらアンテナの方位角を調整可能に、各アン
テナごとに複数の回転台が設けられている。合成手段
が、前記各アンテナのうち基準アンテナ以外のアンテナ
からの出力信号が供給される位相器を有し、この位相器
の出力信号と前記基準アンテナの出力信号とを合成して
出力する。位相器は、基準アンテナ以外のアンテナが複
数或る場合、基準アンテナ以外の各アンテナごとに設け
られる。位相器としては、例えば、基板上に構成したパ
ターンを有するものとできる。前記位相器の位相を前記
基準アンテナ以外のアンテナが取り付けられている回転
台の回転に従って可変し、前記各アンテナが基準位置か
ら同一角度同一方向に回転したとき、基準アンテナとそ
れ以外のアンテナの出力信号との位相差を最小とするよ
うに、位相調整手段が構成されている。位相調整手段と
しては、基板上に構成したパターンからなる位相器にお
いて、このパターンの誘電率を回転台の回転に従って変
更するものがある。
【0009】この態様では、基準アンテナとこれ以外の
アンテナとを同方向に同一角度回転させることによっ
て、基準アンテナ以外のアンテナの受信信号の位相を基
準アンテナの位相と一致させることができる上に、基準
アンテナとこれ以外のアンテナとの方位角の調整も行え
る。
【0010】本発明の別の態様のアンテナ装置は、複数
の指向性アンテナを有している。各アンテナがそれぞれ
の回転中心に位置するように複数台の回転台が設けられ
ている。これら回転台のうち、少なくとも、基準アンテ
ナ以外のアンテナが取り付けられている回転台に駆動部
が設けられている。無論、基準アンテナが取り付けられ
る回転台に駆動部を設けることもできる。駆動部は、回
転台の回転に従って回転する。これら回転台が所定の間
隔をおいて一方の面に配置され、前記回転台の前記回転
中心の回りの回転時に前記駆動部材が描く軌跡上に基板
が位置し、この基板は前記駆動部が挿通されている案内
溝を有している。この基板の他方の面に合成回路板が配
置されている。この合成回路板は、前記各アンテナのう
ち基準アンテナ以外のアンテナの出力信号が供給される
位相器パターンを、前記基準アンテナ以外のアンテナが
取り付けられている回転台に対応する位置に有し、位相
器パターンからの信号と前記基準アンテナからの出力信
号とを合成する。前記位相器パターンと対向して位相調
整板が配置されている。位相調整板は、前記基準アンテ
ナ以外のアンテナの前記回転台の回転に従って、この回
転台に設けられている駆動部によって回転させられ、前
記位相器パターンでの位相を調整する。位相調整板と前
記位相器パターンとは、前記各アンテナが共通位置から
同一方向に同一角度回転したとき、前記基準アンテナと
それ以外のアンテナとの出力信号の位相差を最小とする
形状に形成されている。
【0011】このアンテナ装置では、回転台を回転させ
ることによって駆動部も回転し、この駆動部が位相調整
板を回転させて、位相器パターンでの移相量を調整す
る。
【0012】このアンテナ装置において、前記回転台
を、ロータリジョイントに構成することができる。この
場合、基準アンテナの取り付けられている回転台は、基
準アンテナの受信信号を合成回路板の所定位置に供給す
るロータリジョイントであり、基準アンテナ以外のアン
テナが取り付けられている回転台は、基準アンテナ以外
のアンテナの受信信号を合成回路板の位相器パターンに
供給する。回転台をロータリジョイントに構成している
ので、各アンテナの受信信号の合成回路板への供給が容
易に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の1実施形態のアンテナ装
置は、図1及び図2に示すように、2つのアンテナ、例
えば平面アンテナ2a及び2bを有している。平面アン
テナ2a及び2bは、例えば衛星放送受信用のものであ
る。平面アンテナ2a及び2bは、矩形状の基板に多数
のアンテナエレメントを形成したものである。この具体
的な構成は公知であるので、詳細な説明は省略する。平
面アンテナ2a及び2bは、図2に示すように、例えば
縦長方向に配置した状態において、それらの基板の正面
に向かう垂線に対して所定のビームチルト角をなす方向
から到来する衛星放送の電波を主に受信するように構成
されている。
【0014】これら平面アンテナ2a及び2bは、導電
性、例えば金属製の円盤状回転台4a及び4bの上面
に、縦長に取り付けられている。回転台4a及び4b
は、同一形状に形成されている。これらの取付は、図
1、図5及び図7に示す導電性、例えば金属製の取付部
6a及び6bによって行われている。取付部6a及び6
bは、平面アンテナ4a及び4bの裏面下方にネジ8に
よって取り付けられ、更に回転台4a及び4bに、図7
及び図8に示すネジ10によって取り付けられている。
平面アンテナ2a及び2bは、それらの短辺の中心位置
が回転台4a及び4bの中心にそれぞれ位置するように
取り付けられている。
【0015】これら回転台4a及び4bは、偏平な直方
体状の本体12の上面に配置した導電性、例えば金属製
の基板14に回転可能にかつ予め定めた距離だけ隔てて
取り付けられている。この基板14は、本体12の上面
と一致する形状に形成されている。基板14への回転台
4a及び4bの取付のため、回転台4a及び4bの外周
縁部に、所定角度、例えば120度ごとに、回転台4a
及び4bの高さ方向に沿って3つずつ円筒状部16a及
び16bが回転台4a及び4bと一体に形成されてい
る。これら円筒状部16a及び16bには、駆動部、例
えばそれぞれ3本のボルト18a及び18bが挿通され
ている。
【0016】これらボルト18a及び18bが挿通され
る案内溝20a及び20bが基板14に3つずつ形成さ
れている。案内溝20aは、回転台4aの中心を回転中
心として回転台4aを回転させたとき、3つのボルト1
8aが基板14上に描く軌跡上に位置している。これら
案内溝20aも3つのボルト18aに対応して3つ設け
られ、それぞれ所定角度、例えば基準位置から±30度
の範囲にわたって設けられている円弧状のものである。
同様に、基板14には、回転台4b用の案内溝20bが
形成されている。上述した基準位置は、図7(a)に示
すように、平面アンテナ2a及び2bが本体12の長辺
に平行な同一直線上に位置する状態である。
【0017】案内溝20a及び20bに、ボルト18a
及び18bがそれぞれ挿通されている。従って、回転台
4a及び4bに力を加えると、案内溝20a及び20b
に沿ってボルト18a及び18bが回転し、回転台4a
及び4bがそれの中心を回転中心として回転する。
【0018】基板14における各回転台4a及び4bの
回転中心には、それぞれプローブ22a及び22bが基
板14と絶縁されて設けられている。プローブ22aに
平面アンテナ2aの受信出力信号が供給され、プローブ
22bに平面アンテナ2bの受信出力信号が供給され
る。そのため、取付部6aと回転台4a及び取付部6b
及び回転台4bとが、ロータリジョイントとして機能す
る。
【0019】即ち、平面アンテナ2aの出力端子24a
及び24bには、プローブ26a及び26bが取り付け
られている。これらプローブ26a及び26bは、図5
に示すように、取付部6a及び6b内に形成された導波
管部28a及び28bの中心を通り、その先端部が回転
台2a及び2b内に形成された導波管内30a及び30
b内に突出している。これら導波管30a及び30b内
における回転台4a及び4bの回転中心に対応する位置
に、基板14側からプローブ22a及び22bが突出し
ている。プローブ26aから送信された衛星放送信号
は、プローブ22aによって受信され、プローブ26b
から送信された衛星放送信号は、プローブ22bによっ
て受信される。プローブ26a及び26bとプローブ2
2a及び22bとは、それぞれ予め定められた距離、例
えば衛星放送受信信号の管内波長の1/4の長さを隔て
て位置している。この距離は、回転台4a及び4bが回
転しても一定である。従って、平面アンテナ2a及び2
bが回転台4a及び4bの回転に従って回転しても、受
信に影響はない。
【0020】基板14の下方には、合成手段として機能
する混合回路基板32が基板14と重ねて本体12の上
面に配置されている。この混合回路基板32も基板14
と同じ大きさの矩形状にプリント基板によって形成され
ている。この混合回路基板32の下面には、図3に示す
ような2つのパターン33a及び33bが形成されてい
る。パターン33a及び33bは、混合回路基板32の
長手縁中央部付近の結合部で結合されている。
【0021】パターン33aは、上述したプローブ22
aが接続されるプローブ接続部34aを、この基板32
の短縁方向の中心を繋ぐ線分上の回転台4aの中心に対
応する位置に有し、この位置から結合部まで伸びるライ
ン35を有している。
【0022】パターン33bも、上述したプローブ22
bが接続されるプローブ接続部34bを、上述した線分
上の回転台4bの回転中心に対応する位置に有してい
る。このプローブ接続部34bを中心として所定角度、
例えば60度間隔ごとに蛇行パターン361乃至365
が放射状に配置され、これら各蛇行パターン361乃至
365が、接続ライン371、372、373、374
によって直列に接続され、更にライン375によって上
記結合部においてライン35と結合されている。このパ
ターン33bが、位相器パターンを構成している。
【0023】この混合回路基板32には、案内溝20a
に対応して3つの案内溝38aがプローブ接続部34a
を中心として設けられ、案内溝20bに対応して3つの
案内溝38bがプローブ接続部34bを中心として設け
られている。従って、案内溝20aと38aとは同一の
回転中心を持ち、完全に重なって位置している。案内溝
20bと38bも同様である。
【0024】この混合回路基板32の下方には、回転板
40aと40bとが配置されている。回転板40aは、
プローブ22aと同心に配置され、回転板40bはプロ
ーブ22bと同心に配置されている。回転板40aの周
縁部には、案内溝20a及び38aを挿通されたボルト
16aが挿通される3つの貫通孔42aが、図4(a)
に示すように穿設されている。同様に回転板40bの周
縁部には、案内溝20b及び38bを挿通されたボルト
16bが挿通される3つの貫通孔42bが、図4(b)
に示すように穿設されている。従って、回転台4aが回
転したとき、この回転と一緒に回転板40aが回転す
る。同様に、回転台4bが回転したとき、この回転と一
緒に回転板40bが回転する。これら回転板40a及び
40bは、いずれも誘電体によって構成されている。
【0025】回転板40bには、図4(b)に示すよう
に5つの窓44が形成されている。5つの窓44は、回
転板40bの中心から放射状に約60度間隔で形成され
ており、概略扇形である。これら窓44は、図8(a)
に示すように、ボルト16bが案内溝20bのほぼ中央
に位置する状態(基準位置に位置する状態)において、
各蛇行パターン361乃至365が各窓44から見える
ように形成され、回転板40bが案内溝20bの一方の
端まで回転したとき、各窓44の間の境界部分によって
全ての蛇行パターン361乃至365が覆われるように
形成されている。これら回転板40bが回転することに
よって、位相器パターン33bを伝送される衛星放送信
号の位相が調整される。即ち、回転板40bは位相調整
手段、または位相調整板として機能する。
【0026】これら回転板40a、40bは、本体12
の上面側に設けられた円形の凹所46a及び46b内に
配置されている。これら凹所46a及び46bは、混合
回路基板32及び基板14を本体12の上面に配置した
状態において、凹所46a及び46bの中心がプローブ
22a及び22bに一致するように形成されている。凹
所46a及び46bの周縁部に回転板40a及び40b
を支持するための段部47a及び47bが、図1及び図
5に示すように設けられている。凹所46aの段部47
aには、案内溝20a及び38aと一致するように3つ
の案内溝48aが形成され、凹所46bの段部47bに
も、案内溝20b及び38bと一致するように3つの案
内溝48bが形成されている。案内溝48aには、案内
溝20a、38a及び貫通孔42aを通過したボルト1
6aが挿通されている。同様に、案内溝48bには、案
内溝20b、38b及び貫通孔42bを通過したボルト
16bが挿通されている。
【0027】本体12の下面には、プローブ22a及び
22bに中心が一致する円形の突部50a及び50b
が、図5に示すように形成されている。これら突部50
a及び50bに、中央部がそれぞれ挿通されたドーナツ
状の円板52a及び52bが、図1に示すように本体1
2の下面に接触して配置されている。これら円板52a
及び52bの半径は、回転台4a及び4bの半径よりも
若干大きく形成されており、ボルト16a及び16b
が、ドーナツ状の円板52a及び52bに3つずつ形成
されたねじ孔54a及び54bに結合されている。
【0028】従って、ボルト16aのねじ孔54aへの
結合を緩めて、回転台4aに力を加えると、アンテナ2
aが回転すると共に、回転板40aがアンテナ2aと同
一角度だけ回転する。同様に、ボルト16bのねじ孔5
4bへの結合を緩めて、回転台4bに力を加えると、ア
ンテナ2bが回転すると共に、回転板40bがアンテナ
2bと同一角度だけ回転する。上述したように、回転板
40bの窓44が回転され、回転に従って各窓44が蛇
行パターン361乃至365に重なっている状態から窓
44が蛇行パターン361乃至365に重なっていない
状態に移動する。これによって、蛇行パターン361乃
至365を含む位相器パターンでの移相量が、アンテナ
2aの回転に従って変化する。また、ボルト16a及び
16bを強固に締めると、回転台4a及び4bが本体1
2に固定され、平面アンテナ2a及び2bの位置も固定
される。
【0029】アンテナ2a及び2bの短辺の長さが10
0mmとすると、±30度の範囲でアンテナ2a及び2
bの方位角を変更するために、図6(a)及び(b)に
示すように平面アンテナ2a及び2bの間隔dは約11
5mmとされている。±30度だけ平面アンテナ2a及
び2bを回転させたとき、平面アンテナ2a及び2bに
到来する衛星放送信号の経路差をδとする。このとき、
平面アンテナ2aを基準アンテナとすると、平面アンテ
ナ2bの受信出力は、平面アンテナ2aの受信出力と
(2πδ/λ)の位相差がある。λは、衛星放送信号の
波長である。
【0030】図7(a)に示すように平面アンテナ2a
及び2bが基準位置にあるとき(両アンテナ2a及び2
bが同一直線上にあるとき)、図6(a)に示すように
平面アンテナ2a及び2bは、各アンテナ正面から到来
する衛星放送信号を同相で受信している。この状態で
は、回転円板40bは、図8(a)に示すように各窓4
4から蛇行パターン361乃至365が見える。このと
き、回転円板44aがパターン33a上に重なっている
状態におけるパターン33aでの移相量と、回転円板4
4bがパターン33b上に上述したような形態で重なっ
ている状態における位相器パターン33bでの移相量が
同一となるように、回転円板44a及び44bの誘電率
が選択されている。
【0031】図7(b)に示すように、平面アンテナ2
a及び2bが基準位置から±30度回転したとき、図6
(a)に示すように、平面アンテナ2a及び2bは、各
アンテナ正面から到来する衛星放送信号を経路差δに相
当する位相差をもって受信している。このとき、回転円
板44aには窓は形成されていないので、回転円板44
aが回転しても、パターン33aでの移相量は変化して
いない。しかし、図8(c)に示すように、蛇行パター
ン361乃至365が、回転円板44bの各窓44間の
境界部によって覆われている。この状態では、回転円板
44bの誘電率により蛇行パターン361乃至365を
伝送される衛星放送信号の波長が短縮される。このとき
の短縮量が図6(b)に示すδに相当する位相値(2π
δ/λ)になるように、蛇行パターン361乃至365
の長さが設定されている。このように構成しているの
で、平面アンテナ2aを基準アンテナとした場合、平面
アンテナ2bの受信出力に生じていた位相差(2πδ/
λ)が解消され、平面アンテナ2a及び2bの受信出力
は、同相で合成される。図8(b)は、基準位置から3
0度まで回転台4a及び4bが回転する途中における回
転円板44bと位相パターン33bとの関係を示してい
る。
【0032】この実施形態のアンテナでは、2台の平面
アンテナを使用したが、さらに多くの平面アンテナを使
用することもできる。但し、基準となる平面アンテナか
らの距離に応じて、位相パターンによる移相量を異なら
せる必要がある。また、上記の実施形態では、本体12
に二つの平面アンテナを設けたが、本体12を2つに分
けて、それぞれに平面アンテナを設けてもよい。更に、
回転円板44bを回転させることによって移相量を変化
させたが、平面アンテナの回転に従って位相を調整する
機構であれば、他の機構を使用することもできる。ま
た、上記の実施の形態では、各回転台4a及び4bを個
別に回転させるように構成したが、例えば両回転台4a
及び4b間にリンク機構を設け、一方の回転台を回転さ
せると、他方の回転台も同一方向に同一角度回転するよ
うに構成してもよい。また、平面アンテナに代えて、八
木型等の指向性アンテナを使用することもできる。な
お、上記の実施の形態では、回転台4aにおいて回転円
板44aを回転させたが、回転円板44aは固定として
もよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によるアンテナ装
置によれば、複数のアンテナの方位角を電波の到来方向
に向けると、自動的に各アンテナ間の位相差が解消され
る。従って、手動で各アンテナの向きを変えるという操
作だけ行えばよく、一々位相を調整する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のアンテナ装置の組み立て
図である。
【図2】図1のアンテナ装置の斜視図である。
【図3】図1のアンテナ装置で使用する混合回路基板の
底面図である。
【図4】図1のアンテナ装置で使用する2つの回転板の
平面図である。
【図5】図7で示すA−A線に沿う断面図である。
【図6】図1のアンテナ装置の動作説明図である。
【図7】図1のアンテナ装置における平面アンテナの方
位角を変更した状態での平面図である。
【図8】図1のアンテナ装置の混合回路基板と回転板と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
2a 2b 平面アンテナ(指向性アンテナ) 4a 4b 回転台 14 基板 18 ボルト(駆動部) 32 混合回路基板(位相器) 40a 40b 回転円板(位相調整手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方位角を調整可能に設けられ基準アンテ
    ナと所定の間隔をおいて配置される指向性アンテナと、 この指向性アンテナからの出力信号が供給される位相器
    と、 前記指向性アンテナの方位角の調整に応じて前記位相器
    の位相を調整する位相調整手段とを、具備するアンテナ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ装置において、 前記基準アンテナの出力信号と前記位相調整手段との出
    力信号とを合成する合成手段を具備し、前記位相調整手
    段と位相器とは、前記アンテナと前記基準アンテナとの
    間隔及び前記アンテナと前記基準アンテナとの基準位置
    から同一方向同一角度の回転によって定まる前記アンテ
    ナ及び前記基準アンテナの出力信号の位相差を最小にす
    るように構成されているアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 所定の間隔をおいて配置された複数の指
    向性アンテナと、 これら指向性アンテナの方位角を調整可能に、各アンテ
    ナごとに設けられた複数の回転台と、 前記各アンテナのうち基準アンテナ以外のアンテナから
    の出力信号が供給される位相器を有し、この位相器の出
    力信号と前記基準アンテナの出力信号とを合成して出力
    する合成手段と、 前記位相器の位相を前記基準アンテナ以外のアンテナが
    取り付けられている回転台の回転に従って可変し、前記
    各アンテナが基準位置から同一角度同一方向に回転した
    とき、基準アンテナとそれ以外のアンテナの出力信号の
    位相差を最小とするように構成された位相調整手段と
    を、具備するアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 複数の指向性アンテナと、 各アンテナがそれぞれの回転中心に位置するように設け
    られた回転台と、 これら回転台のうち少なくとも基準アンテナ以外のアン
    テナが取り付けられている回転台に設けられ、当該回転
    台の回転に従って回転する駆動部と、 これら回転台が所定の間隔をおいて一方の面に配置さ
    れ、前記回転台の前記回転中心の回りの回転時に前記駆
    動部材が描く軌跡上に位置し、前記駆動部材が挿通され
    ている案内溝を有する基板と、 この基板の他方の面に配置され、前記各アンテナのうち
    基準アンテナ以外のアンテナの出力信号が供給される位
    相器パターンを、前記基準アンテナ以外のアンテナが取
    り付けられている回転台に対応する位置に有し、位相器
    パターンからの信号と前記基準アンテナからの出力信号
    とが合成される合成回路板と、 前記位相器パターンと対向して配置され、前記基準アン
    テナ以外のアンテナの前記回転台の回転に従って、この
    回転台に設けられている駆動部によって回転させられ、
    前記位相器パターンでの位相を調整する位相調整板と
    を、具備し、位相調整板と前記位相器パターンとは、前
    記各アンテナが共通位置から同一方向に同一角度回転し
    たとき、前記基準アンテナとそれ以外のアンテナとの出
    力信号の位相差を最小とする形状に形成されているアン
    テナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のアンテナ装置において、
    前記回転台は、ロータリジョイントに構成されているア
    ンテナ装置。
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