JPH11317619A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH11317619A
JPH11317619A JP12353198A JP12353198A JPH11317619A JP H11317619 A JPH11317619 A JP H11317619A JP 12353198 A JP12353198 A JP 12353198A JP 12353198 A JP12353198 A JP 12353198A JP H11317619 A JPH11317619 A JP H11317619A
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JP
Japan
Prior art keywords
antennas
antenna
outputs
circularly polarized
antenna device
Prior art date
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Pending
Application number
JP12353198A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Shirosaka
敏明 城阪
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DX Antenna Co Ltd
Original Assignee
DX Antenna Co Ltd
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Publication date
Application filed by DX Antenna Co Ltd filed Critical DX Antenna Co Ltd
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Publication of JPH11317619A publication Critical patent/JPH11317619A/ja
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  • Details Of Aerials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の小型円偏波用アンテナの出力を合成す
る際、各アンテナの出力の位相を調整する移相器を不要
にする。 【解決手段】 アンテナ1、2、3・・・・の基準とな
る位相の方向11、12、13・・・・をアンテナ全体
またはその主要部分を回転調節することにより、合成器
15の位置における各アンテナの出力の位相を揃える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衛星放送などの高い
周波数帯の電波を同一方向に指向した複数のアンテナに
よって受信し、各アンテナの出力を合成して使用するア
ンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星放送の受信には単一のアンテ
ナが用いられていたが、その寸法が大きいために、これ
を建物の屋根やベランダ等に設置した場合に美観を損な
い、風圧を受けた場合に指向方向が狂ったり建物に被害
を与えたりする。その対策として、複数の小型のアンテ
ナを屋根の棟などの内部に設置し、各アンテナの出力を
合成して利用することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように単一のアン
テナでは十分な受信利得が得られない場合に、図6に示
すように、同一方向に指向させた複数のアンテナ1、
2、3・・・・を用い、各アンテナの出力の位相を移相
器61、62、63・・・・によって調整してから、合
成器65において合成して利用することが知られてい
る。しかし、この場合は高価な移相器が幾個も必要にな
ることに加え、移相器の挿入によって信号のC/N比が
悪化し、特に衛星放送のような高い周波数帯ではその損
失が大きいために移相器の製作が困難であった。
【0004】また、製作が困難な高い周波数帯の移相器
を使用する代わりに、図7に示すように各アンテナ1、
2、3・・・・の出力を同一の局部発振器70から供給
される局部発振信号によって、コンバータ71、72、
73・・・・において中間周波信号に周波数変換し、中
間周波信号の段階で移相器75、76、77・・・・に
よって位相調整してから、合成器79において合成する
ことも知られているが、装置の構成が複雑で高価になっ
ていた。
【0005】従って本発明は、複数のアンテナの出力を
移相器を用いずに簡単に合成し、これにより移相器に起
因する挿入損失やC/N比低下を回避すると共に、アン
テナ装置全体の価格を安価にしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一方向に指
向された複数の円偏波用アンテナを有する。各アンテナ
は、上記指向方向に直交する平面内での基準となる位相
の方向が互いに異なっており、これにより各アンテナの
出力信号を合成する位置での信号の位相が揃えられる。
その理由は次の通りである。
【0007】円偏波用のアンテナは、図3(a)に示す
ように、互いに直交するXダイポールとYダイポールの
形で表現することができる。この場合、各ダイポールに
流れる電流ix及びiyは、図3(b)に示すように、 ix=sinωt iy=cosωt である。ここでXダイポール及びYダイポールをそれぞ
れ角度θだけ回転してX′及びY′の位置に移したとす
ると、各ダイポールに流れる電流ix′及びiy′は、 ix′= sinωt× cosθ+ cosωt× sinθ= sin
(ωt+θ) iy′= cosωt× cosθ− sinωt× sinθ= cos
(ωt+θ) となり、図3(b)に示すように回転前のXダイポール
及びYダイポールを流れる電流ix、iyを移相器によ
りθだけ移相したのと同結果になる。従って、各アンテ
ナの基準位相方向を回転調整すれば、移相器を使用しな
いで各アンテナの出力を合成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、図1に示すよ
うに複数の小型の円偏波用アンテナ1、2、3・・・・
が共通の基台10上に設置されており、各アンテナの出
力は合成器15において合成された上で利用される。こ
こで、各アンテナは、合成器15の位置で各出力の位相
が揃うように、基準となる位相の方向11、12、13
・・・・がそれぞれ個別に調整されている。その結果、
1個のアンテナを使用する場合に較べてアンテナ1、
2、3・・・・の径を小さくすることができるので、図
2に示すように屋根20の棟21に設けた電波を透過す
る、例えばFRP製のカバー22内などにアンテナを収
納することが可能になる。
【0009】アンテナ1、2、3・・・・の種類は、パ
ラボラアンテナ、平面アンテナ等、任意のものを使用す
ることができる。そして各アンテナは個別に基準位相方
向11、12、13・・・・が回転調節されるが、その
方法としては、アンテナ全体を回転する方法、アンテナ
の中の受信に関係する主要部分だけを残余の部分に対し
て回転する方法、及び平面アンテナではアンテナ内に設
けられた多数の受波素子を一斉に同方向に同角度だけ回
転調節する方法などが存在する。
【0010】なお、アンテナの中の受信に関係する主要
部分だけを残余の部分に対して回転する方法の例として
は、例えばセンターフィードのパラボラ反射鏡を用いる
場合には、フィードフォーンに対してパラボラ反射鏡を
回転させる方法や、オフセットパラボラ反射鏡の場合、
フィードフォーンをその長さ方向の軸回りに回転させる
方法、或いはフィードフォーン内のプローブをフィード
フォーンの長さ方向の軸回りに回転させる方法がある。
【0011】
【実施例】図4に示すアンテナにおいて、多数の円偏波
放射素子40、40・・・・が円形の支持板41上に支
持されている。盆状の金属ケース42の開口縁には、外
周部分43よりも段状に低くなった内周部分44が形成
されており、支持板41は内周部分44上に回転可能に
置かれ、かつ外周部分43は支持板41の周囲を囲んで
位置する。外周部分43の適所には支持板41の前面へ
伸延する抑え爪45、45・・・・が螺子46、46・
・・によって取付けられている。図示を省略している
が、各円偏波放射素子40、40・・・・からの導体
は、ケース42の内部において位相の調整を行ないなが
ら合成され、ケース42の底部の中央に設けた出力接栓
47に結合されている。
【0012】上述のアンテナでは、螺子46、46・・
・・を緩めると支持板41はケース42に対して回転で
きる状態になる。そこで、支持板41に突設された操作
つまみ48を把持して支持板41の基準位相方向を調整
し、螺子46、46・・・・を緊締して抑え爪45、4
5・・・・により支持板41を固定する。なお、この回
転調整に際しては、各円偏波放射素子40、40・・・
・から出力接栓47に至る距離は変化しないので、各円
偏波放射素子40、40・・・・の出力相互間での位相
の乱れは発生しない。
【0013】上述のように円偏波放射素子40、40・
・・・を支持している支持板41を回転して基準位相方
向の調整を行なう代わりに、フェーズドアレーアンテナ
では各円偏波放射素子40、40・・・・を支持板41
に対して一斉に同じ角度だけ回転させても、アンテナの
基準位相方向を調整することができる。図5はそのため
の構造の一例を示し、円偏波放射素子40、40・・・
・の中心軸50、50・・・・は絶縁性のカップリング
54を介して支持板41及びケース42の底を貫通して
おり、歯車51、51・・・・がケース42の背後にお
いて軸50、50・・・・に取付けられている。そし
て、電動機52によって回転するウォーム軸53が、こ
れらの歯車51、51・・・・にかみ合っている。その
結果、電動機52を駆動することにより、各円偏波素子
40、40・・・・は同じ方向に同じ速度で一斉に回転
するので、これによりアンテナの基準位相方向を調整す
ることができる。無論、図4、図5に示すアンテナ装置
は、図2に示すように屋根20の棟21に設けたカバー
22内に収容できる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明は、複数の円偏波
用アンテナの出力の位相を自由に調節できるので、移相
器を用いずに複数のアンテナの出力を減衰やC/N比の
低下を伴わずに簡単に合成することが可能になる。よっ
て、屋根の棟の内部のような狭い空間にアンテナを設置
できるので、建物の美観が損なわれたり風圧により建物
やアンテナが損傷したりする事態を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンテナの構成例の外観図であ
る。
【図2】図1に示したアンテナの設置状態を示す見取図
である。
【図3】本発明における位相調整の原理の説明図であ
る。
【図4】本発明によるアンテナの実施例を示し、(a)
は断面図、(b)は正面図である。
【図5】本発明によるアンテナの他の実施例の部分断面
図である。
【図6】従来の複数のアンテナの出力を合成する装置の
一例のブロック図である。
【図7】従来の複数のアンテナの出力を合成する装置の
他の例のブロック図である。
【符号の説明】
1〜4 円偏波用アンテナ 10 基台 11〜14 基準位相方向 15 合成器 40 円偏波放射素子 41 支持板 45 抑え爪 46 固定用螺子 48 操作つまみ 51 歯車 52 電動機 53 ウォーム軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一方向に指向して設置されている複数
    の円偏波用アンテナとこれらアンテナの出力を合成する
    合成器とよりなり、上記アンテナはそれぞれの出力の位
    相が上記合成器において一致するように基準となる位相
    方向が調節されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 同一方向に指向して設置されている複数
    の円偏波用アンテナとこれらアンテナの出力を合成する
    合成器とよりなり、上記アンテナのすべてまたは1個を
    除いた残余のものは、アンテナ全体または少なくとも電
    波の受信に関与する部分が、電波の到来方向に垂直な面
    内で回転調節可能に構成されていることを特徴とするア
    ンテナ装置。
  3. 【請求項3】 同一方向に指向して設置されている複数
    の円偏波用アンテナとこれらアンテナの出力を合成する
    合成器とよりなり、上記アンテナのすべてまたは1個を
    除いた残余のものは複数の円偏波放射素子を有し、かつ
    これら円偏波放射素子を一斉に同じ角度だけ回転させる
    駆動手段を有していることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のアンテナ装
    置が、屋根の棟に電波透過性のカバーによって覆われて
    配置されているアンテナ装置。
JP12353198A 1998-05-06 1998-05-06 アンテナ装置 Pending JPH11317619A (ja)

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