JPH10135731A - マルチビームアンテナと衛星放送受信システム - Google Patents

マルチビームアンテナと衛星放送受信システム

Info

Publication number
JPH10135731A
JPH10135731A JP28361996A JP28361996A JPH10135731A JP H10135731 A JPH10135731 A JP H10135731A JP 28361996 A JP28361996 A JP 28361996A JP 28361996 A JP28361996 A JP 28361996A JP H10135731 A JPH10135731 A JP H10135731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
satellite
radio waves
antenna
reflector
satellites
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28361996A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tokuda
勝彦 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28361996A priority Critical patent/JPH10135731A/ja
Publication of JPH10135731A publication Critical patent/JPH10135731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1枚のリフレクターを用いて近接した複数の
衛星電波を受信し、1つの同軸ケーブルを用いて伝送す
ることを目的とする。 【解決手段】 横軸方向に長い有効径を有するリフレク
ターと複数の楕円形状一次放射器を具備して構成するア
ンテナを用い、出力周波数が重なり合わないようにコン
バーターの局部発振周波数を所定の値に設定し、切り替
え器等を用いて最大4つの衛星を1本の同軸ケーブルで
伝送できるような構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衛星放送で用いる受
信アンテナおよび受信システム(国際特許分類H01Q
19/17)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の衛星の電波を1個のリフレ
クターで受信するパラボラアンテナは、デジュアルビー
ムアンテナあるいはマルチビームアンテナ等と呼ばれ、
例えば、実開平3−107810号公報等が提案され、
図12にそのアンテナの構成斜視図を示す。
【0003】図12において、パラボラリフレクターの
焦点付近に、第1の衛星からの電波を受信する第1の一
次放射器92と、第2の衛星からの電波を受信する第2
の一次放射器93を、支持アーム94を介して配備し、
1枚のリフレクター92を用いて2つの電波を受信する
よう構成されており、また、このアンテナに配備された
一次放射器の開口面形状は円形状を成している。
【0004】また、実開平7−20709号公報におい
て、横方向(方位角方向)が縦方向(仰角方向)よりも
長いリフレクターを用い、1つの楕円形状の一次放射器
を配備しすることによって、仰角方向の無調整化を図る
ものが提案されている。
【0005】しかし、実開平7−20709号公報にお
いてはリフレクター形状についての記述がなく、また、
単一の衛星電波を受信するもので、1枚のリフレクター
で複数の衛星電波を受信するものでない。
【0006】特開平5−315825公報では、受信対
象となる2つの衛星を見渡す角度に調整し受信するため
に、リフレクターを回転させる機構を具備した受信アン
テナが提案されている。
【0007】しかし、この場合はリフレクターの3軸方
向の回転調整によりアンテナの受信状態を調整すること
を目的としている。
【0008】一方、一般的な受信システムにおいて、ア
ンテナで2つの衛星からの同一周波数帯の電波(以降R
F周波数と呼ぶ。)を受信した場合、屋内までの配線
は、少なくとも2本の同軸ケーブルで配線するか、特開
平8−9364号公報で提案されているように、所定の
周波数に変換した後、それらの周波数を混合する装置を
必要としていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例におけるアンテナでは受信対象となる静止衛星の間
隔が狭く、例えば経度差4度の場合、所定のf/D比
(有効口径に対する焦点距離との比)を有する受信アン
テナの口径が小さくなると一次放射器を配置する間隔も
狭くなるため、両者は重なり合うことになり実現不可能
となる。
【0010】また、この間隔を広げるためには、所望の
受信性能が得られていたとしても、アンテナ口径を大き
くする、もしくは、パラボラリフレクターのf/D比を
極端に大きくし、一次放射器の配備位置をリフレクター
から遠ざける等の工夫が必要である。その結果、受信ア
ンテナとしては、有効口径が大きくなったり、奥行きが
大きくなる等、一般家庭用としては設置面において不向
きな形状となる。
【0011】さらに、一般に、同一のRF周波数帯の異
なる衛星からの電波を受信した場合、屋内までの配線に
は、同一の局部発振周波数を有するコンバーターを搭載
しているため、コンバーター出力周波数(以降IF周波
数と呼ぶ)は重なり合い、少なくとも2本の同軸ケーブ
ルで配線するか、若しくは、1本の同軸ケーブルで配線
する場合、IF周波数をブロックコンバーターもしくは
チャンネルコンバーターと呼ばれる周波数変換装置によ
って両周波数帯域が重ならないように、他のIF周波数
に変換して伝送しなければならなく、受信システムが複
雑且つ高価になってしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のマルチビームアンテナおよび受信システム
は、縦軸方向(仰角方向)よりも横軸方向(方位角方
向)の方が長い有効径を備え所定のf/D比から成るパ
ラボラリフレクターアンテナ、例えば、円形ディッシュ
の上端側と下端側とを所定の幅だけ切除したパラボラリ
フレクターアンテナに、縦軸方向(仰角方向)が横軸方
向(方位角方向)よりも長い口径を有する楕円形状の一
次放射器を、所定の受信位置に複数配備することによ
り、必要最小限の口径で前記一次放射器と同数の衛星電
波を受信する構成とした。
【0013】一方、本発明の受信システムは、同一のR
F周波数帯の電波を送信する衛星を受信する場合、それ
ぞれの受信アンテナに522MHz分だけ周波数の異な
る局部発振周波数を有するコンバーターを搭載した。
【0014】また、異なるRF周波数帯の電波を受信す
る場合、それぞれの受信アンテナに同一の局部発振周波
数を有するコンバーターを搭載することによって、IF
周波数が重なり合うことなく1本の同軸ケーブルによっ
て屋内へ配線する構成とした。更に、最大3つまでの同
一RF周波数帯の電波と、該電波と異なるRF周波数帯
の電波を受信する場合においても、屋内機器によって制
御することができる切り替え器を介して、1本の同軸ケ
ーブルによって屋内へ配線する構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、仰角方向より方位角方向の方が長い寸法を有するリ
フレクターを用意し、方位角方向より仰角方向の方が長
い寸法の開口面を有する一次放射器をアンテナ焦点近傍
に複数配備することにより、前記一次放射器と同数の衛
星電波を受信することを特徴とするマルチビームアンテ
ナとしたもので、1つの衛星からの電波を受信する場
合、通常のパラボラアンテナと同等の有効面積を有しな
がら、水平方向のアンテナ指向性を鋭くすることができ
るため、隣接衛星からの妨害による影響を軽減すること
ができる。また、複数の衛星が同一の静止軌道上の近接
した位置、例えば4度間隔に配置されており、その複数
の衛星からの電波を受信する場合に用いても、アンテナ
有効径を大きくせずに、それらを受信するための一次放
射器の間隔を広げることができる作用を有する。
【0016】更に、縦軸方向が横軸方向よりも長い楕円
形状の開口面を有する一次放射器を用いるため、リフレ
クターの横軸方向と縦軸方向に対して異なる照射角度
(一次放射器からリフレクター端部を見た角度)に適応
した所定の開口径とすることにより、アンテナの高効率
化を図る作用を有する。したがって、複数の一次放射器
をお互い接し合うことなく受信に最適な位置に配備する
ことができる作用を有する。
【0017】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
楕円形状開口面の外側周囲に一定の幅または楕円開口面
と所定の関係を有してコルゲート回路部が変化する構成
の内いずれか一方を備えた請求項5に記載の一次放射器
としたもので、一定あるいは楕円開口面と所定の関係を
有して変化する溝幅を有するコルゲート回路によって一
次放射器のリフレクター縦軸方向および横軸方向に対す
る指向性を微調整せしめ、更なるアンテナの高効率化を
図る作用を有する。
【0018】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
衛星からの電波の到来方向に対して所定の角度だけ傾け
て構成した請求項6に記載のマルチビームアンテナとし
たもので、衛星からの電波の到来方向に対して所定の角
度だけリフレクターを傾けて固定する構成とすることに
より、一次放射器のリフレクターに対する照射面をでき
るだけ一定にすることでアンテナ利得を向上させる作用
を有する。
【0019】また、本発明の請求項8に記載の発明は、
静止軌道間隔が比較的大きな衛星からの電波を受信する
場合に、主となる支持アームまたはリフレクターの内い
ずれか一方に着脱可能な支持アームを備えてなる請求項
7に記載のマルチビームアンテナとしたもので、静止軌
道間隔が大きな衛星を受信するための支持アームを具備
して成るコンバーターが支持アームごと着脱可能な構造
であるため、需要家の要望に応じて、受信衛星を選択す
ることができるため、より安価な受信アンテナを提供す
ることができる作用を有する。
【0020】本発明の請求項9に記載の発明は、同一周
波数帯の第1および第2の衛星からの電波を受信するた
め、10.678GHzと11.2GHzの局部発振周
波数をそれぞれ有する第1および第2のコンバーターを
配備したマルチビームアンテナとしたもので、水平偏波
あるいは垂直偏波の2種類の直線偏波を屋内機器より電
圧供給される11V/15Vによってスイッチングする
機能が備え付けられたコンバーターを用いて構成される
アンテナにおいて、同一の500MHz帯域のRF周波
数を受信した場合、コンバーターに内蔵している局部発
振器の発振周波数が522MHz離れているため、IF
周波数に変換された信号はお互い重なり合わずに、所定
の混合器を介して、1つの同軸ケーブルを用いて伝送す
ることができる作用を有する。
【0021】請求項10に記載の発明は、同一周波数帯
の第1および第2の衛星からの電波を、それぞれ10.
678GHzの局部発振周波数を有する第1のコンバー
ターを配備したアンテナと11.2GHzの局部発振周
波数を有する第2のコンバーターを配備したアンテナと
で受信し、それぞれのコンバーター出力を所定の混合器
で混合し、1つの同軸ケーブルで屋内に伝送する衛星放
送受信システムとしたもので、水平偏波あるいは垂直偏
波の2種類の直線偏波を屋内機器より電圧供給される1
1V/15Vによってスイッチングする機能が備え付け
られたコンバーターを用いて構成されるアンテナにおい
て、同一の500MHz帯域のRF周波数を受信した場
合、コンバーターに内蔵している局部発振器の発振周波
数が522MHz離れているため、IF周波数に変換さ
れた信号はお互い重なり合わずに、所定の混合器を介し
て、1つの同軸ケーブルを用いて伝送することができる
作用を有する。
【0022】本発明の請求項11に記載の発明は、第1
と第2の衛星と同一の周波数帯を使用する第3の衛星
と,該第3の衛星と異なる周波数帯を使用する第4の衛
星からの電波を、10.678GHzの同一の局部発振
周波数を有する第3および第4のコンバーターを配備し
たアンテナ2基または1枚のリフレクターを用いて同時
に受信できるアンテナの内いずれか一方で受信し、それ
ぞれのコンバーター出力を所定の混合器を介して、1つ
の同軸ケーブルで屋内に伝送する衛星放送受信システム
としたもので、異なる周波数帯域の衛星からの電波を同
一の局部発振周波数を有するコンバーターで構成される
アンテナで受信することにより、前述同様に、IF周波
数に変換された信号はお互い重なり合わずに、所定の混
合器を介して、1つの同軸ケーブルを用いて伝送するこ
とができる作用を有する。
【0023】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項10に記載の受信システムと請求項11に記載の受信
システムの混合器出力を、屋内機器の所定の信号によっ
て制御可能な切り替え器と接続し、切り替え器と屋内機
器を1本の同軸ケーブルを介して構成した衛星放送受信
システムとしたもので、3つの同一の周波数帯を使用す
る衛星とそれと異なる周波数帯の衛星からの電波を2入
力端子あるいは4入力端子を有する混合器を用い、屋内
機器による制御信号によってスイッチングする機器を介
すと、1つの同軸ケーブルで屋内まで伝送することがで
きる作用を有する。
【0024】以下、本発明の実施の形態におけるマルチ
ビームアンテナと衛星放送受信システムについて図面を
用いて説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるパラボラリフレクターであり、その断面図
と正面図をXYZ座標系を用い関係づけて表している。
【0026】図1において、X軸はリフレクターの横軸
方向、Y軸は縦軸方向、Z軸は衛星の方向を表してい
る。点Fは焦点2を表しており、焦点距離をfとする
と、リフレクター面はX2+Y2=4fZの関係から成る
回転放物面となる。
【0027】有効径D,オフセット距離aから成るリフ
レクターの上部側および下部側を所定の幅p,p´だけ
切り取ると、斜線部分がアンテナの有効断面積となる。
【0028】これを通常のパラボラリフレクターの有効
断面積4で表すと、同図中の一点鎖線部で囲まれた面積
5と同じになる。
【0029】つまり、本発明のリフレクターは縦軸(仰
角)方向の面積の代わりに横軸(方位角)方向の面積を
増加させることにより、受信面積を補償している。
【0030】図2は、図1で示した斜線部分の有効面積
を、楕円形状に置き換えた場合のリフレクターの正面図
を示す。図1に示すリフレクターとアンテナ構成上、本
質的に同等である。
【0031】図3は本発明の実施の形態1に用いる一次
放射器の要部斜視図を示す。図1において、一次放射器
20は縦軸方向の径r↓Vが横軸方向の径r↓Hよりも大
きい寸法の開口部15、即ち、楕円形状の開口を有し円
形導波管16と接続されている。
【0032】図4は本発明の実施の形態1におけるマル
チビームアンテナの要部斜視図を示す。マルチビームア
ンテナ30の主要な構成は、支持マスト22と、上下を
切除したパラボラリフレクター21と、支持アーム23
と、アンテナ焦点近傍に配備された第1の一次放射器2
6と、第2の一次放射器27と、該2つの一次放射器2
6,27を支持するホルダー28とから構成される。
【0033】なお、当然のことながら第1の一次放射器
26は第1の衛星24からの電波を受信し、第2の一次
放射器27は第2の衛星25からの電波を受信する。
【0034】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2における一次放射器の要部斜視図を示す。この場合
の一次放射器35は、環状に連続したコルゲート回路部
32を1つ備えた構成としてなる。
【0035】即ち、縦軸が横軸より大きな寸法を備えた
楕円形状の開口面31と、該開口面31の外周側に環状
の溝(コルゲート回路部32)を備えでなる。前記溝幅
は一定とした構成、または楕円開口面と所定の関係を有
して変化する構成など任意に実施してよいことは言うま
でもない。
【0036】図6は実施の形態2におけるもう一つの一
次放射器の要部斜視図を示す。この場合の一次放射器4
0は、コルゲート回路37の外壁が横軸方向で開口面3
6の外壁と共有した場合を示している。
【0037】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3におけるマルチビームアンテナの要部斜視図を示
す。この場合は2つの衛星からの電波を受信する。
【0038】実施の形態1で示したマルチビームアンテ
ナと同様にリフレクターに2つの一次放射器をそれぞれ
具備し、リフレクター41は所定の受信点(該アンテナ
が受信エリアとする受信点の中心点)における第1の衛
星43と第2の衛星44を結ぶ直線と,アンテナのX軸
方向とが平行になるように、地平面に対する傾き角θ分
だけ傾いて固定されている。
【0039】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態3におけるマルチビームアンテナの要部斜視図を示
す。この場合は3つの衛星からの電波を受信する。
【0040】実施の形態3で示す一次放射器に加えて、
第3の衛星からの電波を受信する第3の一次放射器73
を具備してなる。この場合の傾き角は第3の衛星と第1
の衛星によって成す角度である。
【0041】第3の一次放射器は、それを支持するアー
ム75を伴って主アーム74あるいはリフレクターに直
接取り付く構造としている。第3の一次放射器が不要な
場合は(2衛星受信時)取り外すことができる構成し
た。
【0042】(実施の形態5)図9は本発明の実施の形
態5における受信システムの概念図を示す。この場合
は、本発明のマルチビームアンテナを用い、同一周波数
帯のRF周波数を送信する2つの衛星からの電波を受信
する。
【0043】例えば、RF周波数を12.25〜12.
75GHzとし、第1のコンバーター53と第2のコン
バーター54の局部発振周波数をそれぞれ、f1=1
0.678GHz及びf2=11.2GHzとするとI
F周波数は1.572〜2.072GHz及び1.05
〜1.55GHzとなるため、所定の混合器55で混合
しても両周波数は区別され、混合出力56は1つの同軸
ケーブルを用いて屋内まで伝送することができる。
【0044】(実施の形態6)図10は本発明の実施の
形態6における受信システムの概念図を示す。この場合
は、本発明のマルチビームアンテナを用い、異なるRF
周波数を送信する衛星からの電波を受信する。
【0045】例えば、第3及び第4の衛星のRF周波数
をそれぞれ12.25〜12.75GHz、11.7〜
12.0GHzとすると、受信する第3及び第4の衛星
からの電波を受信する第3のコンバーター63及び第4
のコンバーター64の局部発振周波数をf3=f4=1
0.678GHzとするとIF周波数はそれぞれ、1.
572〜2.072GHz及び1.022〜1.322
GHzとなることから上述と同様に、所定の混合器66
を介して、1本の同軸ケーブルを用いて伝送可能とな
る。
【0046】(実施の形態7)図11は本発明の実施の
形態7における受信システムの概念図を示す。この場合
は、本発明のマルチビームアンテナを用い、3つの同一
のRF周波数帯の電波とそれと異なる周波数帯の電波を
受信する。
【0047】実施の形態5及び実施の形態6に記載の受
信システムを共に用い、且つ屋内機器から制御可能な切
り替え器88を配備してなる。
【0048】コンバーターの垂直/水平偏波の切り替え
は、屋内機器より重畳される11V/15V電圧により
なされ、第1の混合出力85側と第2の混合出力86側
の切り替えはそれと異なる方法、例えば、パルス信号等
を重畳させることによりなされる。
【0049】以上を部分的に説明すると、例えば、切り
替え器が経路1にスイッチングされ、11Vの電圧が重
畳された場合、第1の衛星71からの電波を受信するコ
ンバーター及び第2の衛星72からの電波を受信するコ
ンバーターからのIF信号は垂直偏波を出力し、上述し
た通りお互い周波数帯は重ならないため、第3の混合出
力78は、そのまま屋内機器へと伝送され所望のチャン
ネルが選択できる。
【0050】したがって、このような構成とすることに
より、重畳電圧の変化及びパルス信号等の有無によって
4つの衛星からのIF周波数信号を区別することができ
る。
【0051】また、以上述べた受信システムの構築に当
っては、図8から図10に示した本発明のマルチビーム
アンテナ以外に、該マルチビームアンテナに相当するア
ンテナ若しくは1つの衛星からの電波を受信するアンテ
ナ(シングルビームアンテナ)によって構成するように
しても一向に差し支えない。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明のマルチビームアン
テナによれば、複数の例えば、2つあるいは3つの衛星
からの電波を、1枚のリフレクターを介し、同数の一次
放射器を所定の位置に配置することによって受信するこ
とができる。その結果、設置コスト、セット価格の大幅
削減及びアンテナ設置場所の省スペース化を図ることが
できる。
【0053】また、リフレクターを横軸方向に長い楕円
形状とし、且つ縦軸方向に長い開口径を有する一次放射
器を具備することによって衛星間隔の狭い、例えば4度
間隔の衛星からの電波を受信する場合においても一次放
射器を最良の受信点に配置することができる。
【0054】更に、リフレクターを衛星配置と並行に傾
け固定することによって、地平面と並行に配置した場合
よりも受信性能を向上させることができる。
【0055】したがって、有効面積が60cm程度相当
以下の小口径アンテナでも狭間隔衛星受信用アンテナを
実現することができるという有利な効果が得られる。
【0056】また、アンテナに具備するコンバーターの
局部発信周波数を日本の電波法で定められている所定の
値に設定することによって、受信信号(IF周波数)を
お互い重なり合わずに、1つの同軸ケーブルを用いて伝
送することができるため、周波数変換器等の特別な機器
を用いなくても、非常に安価で且つ一般家庭においても
簡単に複数の衛星を受信することができる受信システム
を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるパラボラリフレ
クターの断面図及び正面図
【図2】本発明の実施の形態1における他のパラボラリ
フレクターの正面図
【図3】本発明の実施の形態1における一次放射器の斜
視図
【図4】本発明の実施の形態1におけるマルチビームア
ンテナの斜視図
【図5】本発明の実施の形態2における一次放射器の斜
視図
【図6】本発明の実施の形態2における他の一次放射器
の斜視図
【図7】本発明の実施の形態3におけるマルチビームア
ンテナの斜視図
【図8】本発明の実施の形態4におけるマルチビームア
ンテナの斜視図
【図9】本発明の実施の形態5における受信システムの
構成図
【図10】本発明の実施の形態6における受信システム
の構成図
【図11】本発明の実施の形態7における受信システム
の構成図
【図12】従来の実施の形態におけるマルチビームアン
テナの斜視図
【符号の説明】
1 原点 2 焦点 3 第1の有効投影面積 4 第2の有効投影面積 5 第3の有効投影面積 10、11、21、41、91 パラボラリフレクター 15、31、36 開口部 16 導波管 20、35、40 一次放射器 22 支持マスト 23、94 支持アーム 24、43、51、81 第1の衛星 25、44、52、82 第2の衛星 26、71、92 第1の一次放射器 27、72、93 第2の一次放射器 28 ホルダー 30、50、80、100 マルチビームアンテナ 32、37 コルゲート回路 42 リフレクター傾き角 73 第3の一次放射器 74 第1の支持アーム 75 第2の支持アーム 53 第1のコンバーター 54 第2のコンバーター 55、65 混合器 56、66 混合出力 60、70、90 受信システム 61、83 第3の衛星 62、84 第4の衛星 63 第3のコンバーター 64 第4のコンバーター 85 第1の混合出力 86 第2の混合出力 87 第3の混合出力 88 切り替え器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仰角方向より方位角方向の方が長い寸法
    を有するリフレクターを用意し、方位角方向より仰角方
    向の方が長い寸法の開口面を有する一次放射器をアンテ
    ナ焦点近傍に複数配備することにより、前記一次放射器
    と同数の衛星電波を受信することを特徴とするマルチビ
    ームアンテナ。
  2. 【請求項2】 リフレクターをパラボラリフレクターと
    したことを特徴とする請求項1記載のマルチビームアン
    テナ。
  3. 【請求項3】 一次放射器の開口面を楕円形状としたこ
    とを特徴とする請求項2記載のマルチビームアンテナ。
  4. 【請求項4】 受信面の上端側と下端側とを切除し,仰
    角方向よりも方位角方向の寸法が長いパラボラリフレク
    ター、または仰角方向よりも方位角方向の寸法が長い楕
    円形状のパラボラリフレクターの内いずれか一方を用意
    し、方位角方向より仰角方向の方が長い開口面を有する
    一次放射器をアンテナ焦点近傍に複数配備することによ
    り、前記一次放射器と同数の衛星電波を受信することを
    特徴とするマルチビームアンテナ。
  5. 【請求項5】 一次放射器の開口面を楕円形状としたこ
    とを特徴とする請求項4記載のマルチビームアンテナ。
  6. 【請求項6】 楕円形状開口面の外側周囲に、一定の
    幅,または楕円開口面と所定の関係を有してコルゲート
    回路部が変化する構成の内いずれか一方を備えた請求項
    5に記載の一次放射器。
  7. 【請求項7】 衛星からの電波の到来方向に対して所定
    の角度だけ傾けて構成した請求項6に記載のマルチビー
    ムアンテナ。
  8. 【請求項8】 静止軌道間隔が比較的大きな衛星からの
    電波を受信する場合に、主となる支持アームまたはリフ
    レクターの内いずれか一方に着脱可能な支持アームを備
    えてなる請求項7に記載のマルチビームアンテナ。
  9. 【請求項9】 同一周波数帯の第1および第2の衛星か
    らの電波を受信するため、10.678GHzと11.
    2GHzの局部発振周波数をそれぞれ有する第1および
    第2のコンバーターを配備したマルチビームアンテナ。
  10. 【請求項10】 請求高9に記載のアンテナ若しくは第
    1および第2の衛星からの電波を、個別に受信するアン
    テナにおいて、それぞれのコンバーター出力を所定の混
    合器で混合し、1つの同軸ケーブルで屋内に伝送する衛
    星放送受信システム。
  11. 【請求項11】 第1と第2の衛星と同一の周波数帯を
    使用する第3の衛星と、該第3の衛星と異なる周波数帯
    を使用する第4の衛星からの電波を、10.678GH
    zの同一の局部発振周波数を有する第3および第4のコ
    ンバーターを配備したアンテナ2基または1枚のリフレ
    クターを用いて同時に受信できるアンテナの内いずれか
    一方で受信し、それぞれのコンバーター出力を所定の混
    合器を介して、1つの同軸ケーブルで屋内に伝送する衛
    星放送受信システム。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の受信システムと請
    求項11に記載の受信システムの混合器出力を、屋内機
    器の所定の信号によって制御可能な切り替え器と接続
    し、切り替え器と屋内機器を1本の同軸ケーブルを介し
    て構成した衛星放送受信システム。
JP28361996A 1996-10-25 1996-10-25 マルチビームアンテナと衛星放送受信システム Pending JPH10135731A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28361996A JPH10135731A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 マルチビームアンテナと衛星放送受信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28361996A JPH10135731A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 マルチビームアンテナと衛星放送受信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10135731A true JPH10135731A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17667862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28361996A Pending JPH10135731A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 マルチビームアンテナと衛星放送受信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10135731A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6832071B1 (en) 1999-10-01 2004-12-14 Sharp Kabushiki Kaisha Satellite broadcast reception system capable of connection with plurality of satellite receivers
JP2017028605A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社プロドローン 飛行妨害装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6832071B1 (en) 1999-10-01 2004-12-14 Sharp Kabushiki Kaisha Satellite broadcast reception system capable of connection with plurality of satellite receivers
JP2017028605A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社プロドローン 飛行妨害装置
WO2017018267A1 (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社プロドローン 飛行妨害装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6987489B2 (en) Electronically scanning direction finding antenna system
US6388634B1 (en) Multi-beam antenna communication system and method
US6366256B1 (en) Multi-beam reflector antenna system with a simple beamforming network
US6031502A (en) On-orbit reconfigurability of a shaped reflector with feed/reflector defocusing and reflector gimballing
US20080298298A1 (en) Low Profile Mobile Tri-Band Antenna System
JPH0993009A (ja) アンテナ装置
US6262689B1 (en) Antenna for communicating with low earth orbit satellite
TW405279B (en) Antenna for communicating with low earth orbit satellite
EP0895302A2 (en) An antenna assembly
KR100451639B1 (ko) 다중 주파수 밴드 위성통신 안테나
JPH10135731A (ja) マルチビームアンテナと衛星放送受信システム
KR100461768B1 (ko) 아이엠티2000용 마이크로스트립 패치 어레이 안테나
JP2000223938A (ja) マルチビームアンテナ
US7102585B2 (en) Integrated feed horn device
KR102284920B1 (ko) 다중 위성신호 수신용 안테나 시스템
JPH11317619A (ja) アンテナ装置
JPS5836863B2 (ja) 可変指向アンテナ
RU2138908C1 (ru) Способ и устройство для приема радио- и телевизионного сигнала
KR200284592Y1 (ko) 다중 주파수 밴드 위성 통신 안테나
JP2000040914A (ja) アンテナ装置
JP2000353914A (ja) アンテナ装置
JPH0690112A (ja) 受信アンテナ
JPS6251808A (ja) 衛星受信アンテナ装置
JPH08340291A (ja) 移動体衛星通信システム
JPS6251807A (ja) 衛星受信アンテナ装置