JPH11231037A - 共用アンテナ装置 - Google Patents

共用アンテナ装置

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JPH11231037A
JPH11231037A JP3152398A JP3152398A JPH11231037A JP H11231037 A JPH11231037 A JP H11231037A JP 3152398 A JP3152398 A JP 3152398A JP 3152398 A JP3152398 A JP 3152398A JP H11231037 A JPH11231037 A JP H11231037A
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JP
Japan
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antenna element
communication antenna
communication
satellite
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JP3152398A
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English (en)
Inventor
Etsuo Sugimoto
悦夫 杉本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星追尾のための可動装置は精度が低く電波
測定に悪影響を与える。 【解決手段】 周回衛星から送信される電波を受信する
ための周回衛星信号受信用アンテナ要素と、静止衛星と
電波の交信を行うためのn個(n≧3)の交信用アンテ
ナ要素から構成される静止衛生信号交信用アンテナ要素
と、交信用アンテナ要素の放射面の投影が正n角形を構
成するように、かつ、交信用アンテナ要素の放射面軸が
低仰角方向を向くように、静止衛星交信用アンテナ要素
を配設すると共に、周回衛星信号交信用アンテナ要素が
正n角形のほぼ中心に位置するように、かつ、周回衛星
信号受信用アンテナ要素の放射面軸が天頂方向を向くよ
うに周回衛星信号受信用アンテナ要素を配設する基部と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、GPS受信用と
衛星通信用を共用する共用アンテナ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば特開平7−17692
5号公報に記載された従来の共用アンテナを示す縦断面
図である。図13において、1は交信用アンテナであ
る。また、交信用アンテナ1の基枠2は、内部にアンテ
ナにおける交信用回路やGPS受信回路などを収容する
ための収容空間2aを備えたケースを構成しており、堅
牢さ、防水性および、電波の遮蔽機能を有するものであ
る。
【0003】鍔3は、レドームを基枠2に止着するため
のものであり、防水パッキンを備えている。また、基枠
2内には、GPSアンテナ要素4、交信用回路5、回転
角度の制御を適正に行うことのできるモータ6、モータ
6の回転軸に取り付けられたプーリ7、交信用アンテナ
要素の回転中心に取り付けられたプーリ8、モータ回転
軸のプーリ7と交信用アンテナ要素のプーリ8とを結ぶ
ベルト9、GPS受信回路10、レドーム11が備えら
れている。
【0004】上述のような共用アンテナ装置において、
交信用アンテナ1は静止衛星である通信衛星との交信を
行うものであるため、指向性の強いアンテナが用いられ
る。このような共用アンテナ装置は移動体に取り付けら
れるものであるため、移動体の移動に併せて、交信用ア
ンテナ1の放射面軸の方向が変化する。このような移動
体の移動に合わせて、移動体の向いている方向と静止衛
星の位置との情報に基づく指向情報が外部装置からモー
タ6に入力され、モータ6が駆動される。モータ6の駆
動力は、モータ軸上に取り付けられたプーリ7およびベ
ルト9を経て、交信用アンテナ要素の回転軸に取り付け
られたプーリ8を回転させ、交信用アンテナ1の放射面
軸が常に静止通信衛星の方向を向くように制御される。
以上のようにして、交信用アンテナ要素の放射面軸が所
要の静止通信衛星(日本では仰角30度程度)の方向に
向くことにより、交信用回路5により交信が可能とな
る。
【0005】また、周回衛星であるGPS衛星からの電
波を受信するためには、天頂方向に所要の広ビーム幅を
有する無指向性のアンテナが必要となる。このため、G
PS用アンテナ要素4は、レドーム11の天頂に取り付
ける構造になっており、これにより、GPS信号は、G
PS用アンテナ要素4とGPS受信回路10で受信する
ことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の共用アンテナは
上述のように構成されており、交信用アンテナ要素が指
向性を有するため、移動体に搭載される共用アンテナ装
置が静止衛星からの信号を受信するためには、交信用ア
ンテナが静止衛星を追尾するための回転機構が必要であ
った。このような回転機構は同軸型ロータリジョイント
などの高周波用の可動部品を用いているが、可動部に摩
耗が生じた場合等には、回転動作に伴って測定結果に誤
差が生じることなどによる信頼性の低下などの課題があ
った。
【0007】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、移動体へのアンテナの取り
付けが簡易で、且つ、衛星追尾のための可動機構を備え
ず、信頼性の高いGPS電波の受信及び交信電波の送受
信も適正に行うことの可能な衛星通信用の共用アンテナ
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の共用アンテナ
装置は、周回衛星から送信される電波を受信するための
周回衛星信号受信用アンテナ要素と、静止衛星と電波の
交信を行うためのn個(n≧3)の交信用アンテナ要素
から構成される静止衛生信号交信用アンテナ要素と、交
信用アンテナ要素の放射面の投影がn角形を構成するよ
うに、かつ、交信用アンテナ要素の放射面軸が低仰角方
向を向くように、静止衛星交信用アンテナ要素を配設す
ると共に、周回衛星信号交信用アンテナ要素が当該n角
形のほぼ中心に位置するように、かつ、周回衛星信号受
信用アンテナ要素の放射面軸が天頂方向を向くように周
回衛星信号受信用アンテナ要素を配設する基部とを備え
る。
【0009】また、上記静止衛星信号交信用アンテナ要
素は、無方向性のアンテナ要素であることを特徴とす
る。
【0010】また、上記静止衛星交信用アンテナ要素
は、5個以上の上記交信用アンテナ要素から構成される
ことを特徴とする。
【0011】また、上記静止衛星交信用アンテナ要素を
構成する各交信用アンテナ要素が受信する受信波を合成
すると共に、上記各交信用アンテナ要素から上記静止衛
星に電波を送信するために、送信波を各交信用アンテナ
要素に分配する合分配器をさらに備えることを特徴とす
る。
【0012】また、上記周回衛星信号受信用アンテナ要
素および上記静止衛星信号交信用アンテナ要素を防水構
造としたことを特徴とする。
【0013】さらに、上記静止衛星交信用アンテナ要素
を構成する各交信用アンテナ要素の放射面軸は、仰角が
30度となるように配設されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.周回衛星であるG
PS(Gloval Positioning Sys
tem)衛星は地球の周囲を多数周回しているため、地
上から見たGPS衛星の位置は、時と場所に応じて様々
に変化する。例えば、車両などの移動体の地上における
位置を知るためには、このGPS衛星(周回衛星)から
のGPS電波を受信し、また、知り得た位置情報などを
通信衛星(静止衛星)を経由して基地局へ送信する等、
移動体管理システムは近年非常に進展している。このよ
うに、GPS電波を受信するには、無方向性のアンテナ
が必要である。また、衛星との通信には静止衛星を利用
するため、交信用アンテナには、交信電波を能率良く送
受信できるように指向性の強いアンテナを用いることが
必要である。
【0015】図1は、この発明の共用アンテナ装置の構
造を概略的に示す縦断面図である。図1において、この
発明の共用アンテナ装置は、GPS受信用アンテナ要素
21、4個の交信用アンテナ要素22aから構成される
静止衛星交信用アンテナ要素22、GPS受信用アンテ
ナ要素21および静止衛星交信用アンテナ要素22など
を保護する化成成形品で作られたレドーム23、周回衛
星信号受信用アンテナ要素であるGPS受信用アンテナ
要素21及び静止衛星交信用アンテナ要素22を設置す
るための基部24、レドーム23及び基部24を固定す
るための基枠25、静止衛星交信用アンテナ要素22を
切り替えるための高周波スイッチ26、外部と接続する
ための高周波同軸コネクタである、周回衛星信号受信用
同軸コネクタ27、静止衛星交信用同軸コネクタ28お
よび制御信号用コネクタ29、伝送線30、31、32
を備える。
【0016】図1及び図2に示すように、4個の交信用
アンテナ要素22aは、それぞれの基部24への投影が
正4角形を構成するように、基部24に対して垂直に
(即ち仰角が0度)配設されている。また、GPS受信
用アンテナ要素21は、この正4角形のほぼ中心に位置
するように、その放射面軸21Aが天頂方向を向くよう
に(即ち、指向方向が天頂となるように、)ポールなど
の支持具を経て、基部24に配設されている。なお、静
止衛星交信用アンテナ要素22を構成する交信用アンテ
ナ要素22aと、GPS受信用アンテナ要素21とは、
仰角方向に90度の角度を持ってそれぞれ配設されてお
り、互いに電波送受信を阻害しないように、かつ、電気
的絶縁を確保するように、基部24に配設されている。
【0017】静止衛星信号交信用アンテナ要素22の各
交信用アンテナ要素22aは、指向性の強いフェーズド
アレイアンテナにて構成される。また、GPS受信用ア
ンテナ要素21は、周回衛星であるGPS衛星からの電
波を受信するために、天頂方向に所要の広ビーム幅を有
する無指向性のアンテナで構成される。また、基部24
の下面には、4個の受信用交信用アンテナ要素22aの
内から、衛星の方向に応じて、電波を受信するフェーズ
ドアレイアンテナを切り替えるスイッチ26を配置して
いる。
【0018】基部24は、移動体などに取り付けるため
の孔を持った基枠25に固定されており、防水のために
プラスチックなど化成品から成るレドーム23で覆われ
ている。基枠25とレドーム23の間にはゴムパッキン
等が備えられており、レドーム23および基枠25で構
成される内部空間は防水構造となっている。
【0019】図3は、この発明の実施の形態1に係る共
用アンテナ装置の回路構成を概略的に示す図である。図
3に示すように、GPS受信用アンテナ要素21は、伝
送線30を介して外部接続用高周波同軸コネクタ27に
接続されている。また、静止衛星信号交信用アンテナ要
素22を構成する4個の交信用アンテナ要素22aは、
高周波スイッチ26に接続され、高周波スイッチ26に
は、伝送線31及び32を介して外部接続用同軸コネク
タ28及び制御信号用コネクタ29がそれぞれ接続され
ている。なお、図1に示すように伝送線30、31およ
び32は、全て基部24の下面を通るように配線されて
おり、中でもGPS受信用アンテナ要素21に接続され
る伝送線30は、4個の交信用アンテナ要素22aの放
射面(交信用アンテナ要素21から放射面軸22Aが延
出する面)の裏側を通るように配線されている。
【0020】外部接続用高周波同軸コネクタ27及び2
8は、共用アンテナ装置の外部伝送線(図示せず)に接
続されており、制御信号用コネクタ29は外部制御装置
(図示せず)に接続されている。高周波スイッチ26
は、外部の制御装置から制御信号用コネクタ29、伝送
線32を通じて送信された制御信号に基づき、交信用の
アンテナを通信衛星の位置に対応した方向の交信用アン
テナ要素22aに切り替えるためのものである。
【0021】以上のような構成により、地球を周回して
いる周回衛星であるGPS衛星から送信されるGPS電
波は、GPS受信アンテナ要素21によって受信され、
伝送線30および外部接続用高周波同軸コネクタ27を
経由し、外部のGPS受信機(図示せず)に伝送され
る。一方、静止衛星へ送信される信号は、外部の通信装
置(図示せず)から高周波同軸コネクタ28および伝送
線31を通じ、スイッチ26に入力される。スイッチ2
6は、伝送線32を通じて送信される制御信号に基づ
き、交信用のアンテナを通信衛星の位置に対応した方向
の交信用アンテナ要素22aに切り替える。
【0022】スイッチ26により、交信用アンテナ要素
22aが切り換えられると、当該交信用アンテナ要素2
2aから、送信波が通信衛星としての静止衛星に向け放
射される。一方、通信衛星から伝送される信号は、上述
の場合とは逆経路で(即ち交信用アンテナ要素22aを
通じて)高周波同軸コネクタ28に伝送される。なお、
交信用アンテナ要素22aの指向方位信号は、スイッチ
26に伝送される制御信号と同様に、制御信号用コネク
タ29より制御信号用伝送線32を通り、各交信用アン
テナ要素22aに伝送される。
【0023】以上のように、この発明の実施の形態1に
係る共用アンテナ装置によれば、4つの交信用アンテナ
要素22aの放射面の投影が、それぞれ正n角形の各辺
を構成するように、かつ、交信用アンテナ要素22aの
放射面軸22Aが低仰角方向を向くように、静止衛星交
信用アンテナ要素22を配設し、静止衛星信号交信用ア
ンテナ要素22で、低仰角方向のいずれの方向に位置す
る静止衛星から到来する電波をも(水平方向360度か
ら到来する電波を全て)受信できるので、移動体の移動
に伴って共用アンテナ装置の向きが時々刻々と変化して
も、静止衛星との交信を行う際に静止衛星を追尾する必
要がないため、同軸ロータリジョイントなど機械的可動
部分が不要となり、精度の高い交信を行うことができ
る。
【0024】また、GPS受信用アンテナ要素21が当
該正n角形のほぼ中心に位置するように、かつ、GPS
受信用アンテナ要素21の放射面軸21Aが天頂方向を
向くようにGPS受信用アンテナ要素21を配設するの
で、GPS受信用アンテナ要素21で、周回衛星から送
信される電波を受信できると共に、このような構成によ
り、GPS受信用アンテナ要素21の伝送線30を交信
用アンテナ要素22aの放射面の裏側を通すことができ
るので、交信用アンテナ要素22aにおける電波の交信
を阻害することなく、さらに精度の高い交信を行うこと
ができる。さらに、上述のように、GPS受信用アンテ
ナ要素21をレドーム23に取り付けるのではなく、基
部24に取り付ける構成により、レドーム23を容易に
開閉できるため、共用アンテナ装置の保守性を大幅に向
上させることができる。
【0025】なお、実施の形態1においては、交信用ア
ンテナ要素22aの数をn=4とした場合について説明
を行ったが、n≧3であれば、即ち、交信用アンテナ要
素22aの基部24への投影がn≧3を満たす正n角形
であれば、同様の効果を得ることができる。また、以上
においては、交信用アンテナ要素22aをその放射面の
投影が正n角形を構成する場合について説明を行った
が、本願発明は、このように正n角形の場合に限られ
ず、交信用アンテナ要素22aの放射面の投影がn角形
を構成するように配設すればよいものであり、上述の正
n角形の場合と同様の効果を得ることができるものであ
る(ただし、正n角形を構成するように配設した方がよ
り良い効果を得ることができるということである)。
【0026】実施の形態2.図4及び図5は、この発明
の実施の形態2に係る共用アンテナ装置の構造を概略的
に示す縦断面図及び内部構造を示す平面図である。図4
及び図5に示すように、交信用アンテナ要素として無方
向性アンテナ要素33を用いる。
【0027】このように、交信用アンテナ要素として無
方向性アンテナ要素33を用いた場合においても静止衛
星との交信を行うことができ、また、実施の形態1と同
様に、同軸ロータリジョイントなど、静止衛星の追尾の
ために用いていた機械的可動部分が不要となるため、実
施の形態1と同様に精度の高い交信を行うことができ
る。さらに、実施の形態1と同様に、交信用アンテナ要
素33の裏側にGPS受信用アンテナ要素21の伝送線
30を通すことができるため、交信用アンテナ要素33
における電波の送受信に影響を及ぼさないものが得られ
ると共に、保守性を向上させることもできる。
【0028】実施の形態3.図6及び図7は、この発明
の実施の形態3に係る共用アンテナ装置の構造を概略的
に示す縦断面図及び内部構造を示す平面図である。図6
及び図7に示すように、交信用アンテナ要素22aを5
個以上の複数個用いても良い。
【0029】このように、交信用アンテナ要素22aを
構成することにより、交信用アンテナ要素22aが4つ
の場合よりも、交信用アンテナ要素22aの放射面軸2
2Aと到来する電波の方向とをさらに良好な角度関係に
することができるので、実施の形態1と同様に精度の高
い交信を行うことができる。また、交信用アンテナ要素
22aの裏側にGPS受信用アンテナ要素21の伝送線
を通すことができるため、交信用アンテナ要素における
電波の送受信に影響を及ぼさないものが得られ、また、
保守性を向上させることもできる。
【0030】実施の形態4.図8及び図9は、この発明
の実施の形態3に係る共用アンテナ装置の構造を概略的
に示す縦断面図及び内部構造を示す平面図である。図8
及び図9に示すように、交信用アンテナ要素22aとし
て合成分配器34を用いても良い。
【0031】合成分配器34は、実施の形態1で用いた
高周波スイッチ26のように外部制御装置からの制御信
号が与えられなくても、静止衛星交信用アンテナ要素2
2aを構成する各交信用アンテナ要素22aが受信する
受信波を合成すると共に、各交信用アンテナ要素22a
から上記静止衛星に電波を送信するために、送信波を各
交信用アンテナ要素22aに分配するものである。この
ように、合成分配器34を用いて構成する共用アンテナ
装置においても、高周波スイッチを用いる実施の形態1
と同様に、精度の高い交信を行うことができると共に、
共用アンテナ装置の保守性を大幅に向上させることがで
きる。
【0032】実施の形態5.図10は、この発明の実施
の形態5に係る共用アンテナ装置の構造を概略的に示す
縦断面図である。図10に示すように、各アンテナ要素
22aは防水構造となっており、また、当該共用アンテ
ナ装置はレドームを備えない。
【0033】このように、各アンテナ要素22を防水構
造とすることにより、レドームを備えない共用アンテナ
装置によっても、実施の形態1と同様に、精度の高い交
信を行うことができるだけでなく、レドームを備えない
ことにより、さらに保守性を向上させることができる。
【0034】実施の形態6.図11及び図12は、この
発明の実施の形態6に係る共用アンテナ装置の構造を概
略的に示す縦断面図及び内部構造を示す平面図である。
図11及び図12に示すように、交信用アンテナ要素2
2aを放射面軸22Aが静止衛星方向である30度方向
に向けて取り付けてもよい。
【0035】日本国においては、静止衛星が仰角30度
の方向に位置するので、このように交信用アンテナ要素
22aの放射面軸22Aを仰角が30度の方向を向けて
配設することにより、静止衛星から到来する電波と交信
用アンテナ要素22aの放射面軸22Aとがより良好な
角度関係になるため、より精度の高い交信を行うことが
できると共に、保守性を向上させることができる。
【0036】
【発明の効果】この発明の共用アンテナ装置は、周回衛
星から送信される電波を受信するための周回衛星信号受
信用アンテナ要素と、静止衛星と電波の交信を行うため
のn個(n≧3)の交信用アンテナ要素から構成される
静止衛生信号交信用アンテナ要素と、交信用アンテナ要
素の放射面の投影がn角形を構成するように、かつ、交
信用アンテナ要素の放射面軸が低仰角方向を向くよう
に、静止衛星交信用アンテナ要素を配設すると共に、周
回衛星信号交信用アンテナ要素が当該n角形のほぼ中心
に位置するように、かつ、周回衛星信号受信用アンテナ
要素の放射面軸が天頂方向を向くように周回衛星信号受
信用アンテナ要素を配設する基部とを備えるので、移動
体の移動に伴って静止衛星を追尾しなくても、上記交信
用アンテナ要素で低仰角方向のいずれの方向に位置する
静止衛星から到来する電波をも受信できると共に、周回
衛星から送信される電波を受信でき、また、周回衛星信
号受信用アンテナ要素の伝送線を交信用アンテナ要素の
放射面の裏側を通すことができるので、交信用アンテナ
要素における電波の交信を阻害することが無く、高精度
の交信を行うことができる。
【0037】また、上記交信用アンテナ要素は、無方向
性のアンテナ要素であることを特徴とするので、高精度
の共用アンテナ装置を安価に提供することができる。
【0038】また、上記静止衛星交信用アンテナ要素
は、5個以上の上記交信用アンテナ要素から構成される
ことを特徴とするので、より高精度の交信を実現するこ
とができる。
【0039】また、上記静止衛星交信用アンテナ要素を
構成する各交信用アンテナ要素が受信する受信波を合成
すると共に、上記各交信用アンテナ要素から上記静止衛
星に電波を送信するために、送信波を各交信用アンテナ
要素に分配する合分配器をさらに備えることを特徴とす
るので、より簡単に高精度の交信を実現することができ
る。
【0040】また、上記周回衛星信号受信用アンテナ要
素および上記静止衛星信号交信用アンテナ要素を防水構
造としたことを特徴とするので、レドームを備えない、
構造簡単で、より良い保守性を具備する共用アンテナ装
置を提供することができる。
【0041】さらに、上記静止衛星交信用アンテナ要素
を構成する各交信用アンテナ要素の放射面軸は、仰角が
30度となるように配設されることを特徴とするので、
より高精度の交信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す内部構造を示す平面図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る共用アンテナ
装置の回路構成を概略的に示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す縦断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す内部構造を示す平面図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す縦断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す内部構造を示す平面図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す縦断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る共用アンテナ
装置の構造を概略的に示す内部構造を示す平面図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態5に係る共用アンテ
ナ装置の構造を概略的に示す縦断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態6に係る共用アンテ
ナ装置の構造を概略的に示す縦断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態6に係る共用アンテ
ナ装置の構造を概略的に示す内部構造を示す平面図であ
る。
【図13】 従来の共用アンテナ装置の構造を概略的に
示す縦断面図である。
【符号の説明】
21 GPS受信用アンテナ要素(周回衛星信号通信用
アンテナ要素)、21A 放射面軸、22静止衛星交信
用アンテナ要素、22A 放射面軸、22a交信用アン
テナ要素、24 基部、33 無方向性アンテナ要素
(交信用アンテナ要素)、34 合分配器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周回衛星から送信される電波を受信する
    ための周回衛星信号受信用アンテナ要素と、 静止衛星と電波の交信を行うためのn個(n≧3)の交
    信用アンテナ要素から構成される静止衛生信号交信用ア
    ンテナ要素と、 上記交信用アンテナ要素の放射面の投影がn角形を構成
    するように、かつ、上記交信用アンテナ要素の放射面軸
    が低仰角方向を向くように、上記静止衛星交信用アンテ
    ナ要素を配設すると共に、上記周回衛星信号交信用アン
    テナ要素が当該n角形のほぼ中心に位置するように、か
    つ、上記周回衛星信号受信用アンテナ要素の放射面軸が
    天頂方向を向くように上記周回衛星信号受信用アンテナ
    要素を配設する基部とを備える共用アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記交信用アンテナ要素は、無方向性の
    アンテナ要素であることを特徴とする請求項1に記載の
    共用アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 上記静止衛星交信用アンテナ要素は、5
    個以上の上記交信用アンテナ要素から構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の共用アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 上記静止衛星交信用アンテナ要素を構成
    する上記各交信用アンテナ要素が受信する受信波を合成
    すると共に、上記各交信用アンテナ要素から上記静止衛
    星に電波を送信するために、送信波を上記各交信用アン
    テナ要素に分配する合分配器をさらに備えることを特徴
    とする請求項1に記載の共用アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 上記周回衛星信号受信用アンテナ要素お
    よび上記静止衛星信号交信用アンテナ要素を防水構造と
    したことを特徴とする請求項1に記載の共用アンテナ装
    置。
  6. 【請求項6】 上記静止衛星交信用アンテナ要素を構成
    する上記各交信用アンテナ要素の放射面軸は、仰角が3
    0度となるように配設されることを特徴とする請求項1
    に記載の共用アンテナ装置。
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