JP2001185946A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2001185946A
JP2001185946A JP2000309276A JP2000309276A JP2001185946A JP 2001185946 A JP2001185946 A JP 2001185946A JP 2000309276 A JP2000309276 A JP 2000309276A JP 2000309276 A JP2000309276 A JP 2000309276A JP 2001185946 A JP2001185946 A JP 2001185946A
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ground plate
reflecting mirror
antenna device
main reflecting
primary radiator
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Masaru Ogawa
勝 小川
Kazuo Sato
和夫 佐藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
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    • H01Q19/19Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using reflecting surfaces having two or more spaced reflecting surfaces comprising one main concave reflecting surface associated with an auxiliary reflecting surface
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    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/20Producing pencil beam by two cylindrical focusing devices with their focal lines orthogonally disposed

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  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用衛星追尾アンテナ装置などに用いるア
ンテナ装置の薄型化、小型化、及び円偏波送受信への対
応を行う。 【解決手段】 グランド板4の上面(反射面)に、給電
プローブ1を突出配置し、給電プローブ1と共に一次放
射器を構成する半円筒形状の副反射鏡2、副反射鏡2と
給電プローブ1を挟んでその鏡面が対向するよう主反射
鏡3が配置されている。主反射鏡3の鏡面には直線偏波
と円偏波とを変換する変換器500が形成され、該鏡3
は、水平方向断面が放物線形状で、所定の焦点又は焦線
に給電プローブ1が位置し、かつアンテナの仰角が電波
到来又は放射方向に向くよう所定の取り付け角度θでグ
ランド板4に取り付けられている。変換器500は、鏡
3の鏡面にグランド板法線に対し45゜に延びる複数の
溝510及び溝間の畝512により構成され、溝底部で
溝に直交する電波成分を反射し、畝表面で溝に平行な電
波成分を反射し、溝高さHに応じた位相差を鏡3での反
射時に発生させ直線−円偏波の変換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンテナ装置、
特に、マイクロ波帯の信号、例えば衛星放送を受信する
ための低姿勢なアンテナ装置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、例えば特開昭61−1571
05号公報に示された従来のアンテナ装置の構成を示し
ている。このアンテナ装置は、衛星放送信号などの受信
用アンテナ装置であり、水平面内では放物線、垂直面内
では直線となる帯状の放物柱面を備え、垂直方向に直線
状の焦線を有する主反射鏡12と、該鏡12の放物線の
焦線上に配置され、マイクロストリップ線路によって形
成された一次放射器14を備え、支持腕26によって主
反射鏡12と一次放射器14が接続されている。このア
ンテナ装置では、図24及び図25に示すように、衛星
から送られてくる電波を主反射鏡12で反射し、焦線上
に配置された一次放射器14で受信し、受信した電気信
号を一次放射器14に直結された高周波回路24で処理
する。このアンテナ装置は、屋外に設置した際に着雪を
防ぐために、図23及び図25に示すように主反射鏡1
2の柱面が鉛直方向に立つように設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
アンテナ装置を車載用の衛星通信装置において用いる場
合には、美観を損ねず、防犯、走行中の風の影響を減ら
す等の理由から薄型であることが望ましい。しかし、図
23のようなアンテナ装置では、衛星の仰角が高くなる
ほど、アンテナ装置の超薄型化が困難になるという問題
がある。つまり、このアンテナ装置は、主反射鏡12と
一次放射器14を配置する高さを相対的に変化させるこ
とで仰角面内の指向性を衛星方向に向ける構成であるた
め、衛星の仰角が高くなるほど支持腕26を高くしなけ
ればならず、アンテナ装置の全体高さ(主反射鏡12の
高さに支持腕26の高さを加えた高さ)もそれにつれて
高くなってしまう。
【0004】上記課題を解決するために、本発明は、薄
型化、即ち、装置高さの減少を可能としたアンテナ装置
を提供することを目的とする。
【0005】また、本発明の他の目的は、追尾アンテナ
装置などに用いられる場合において、性能の低下なく、
より簡易で安価かつ薄型のアンテナ装置を提供すること
である。
【0006】更に、本発明では、円偏波の送受信が可能
なアンテナ装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、以下のような特徴を有する。
【0008】まず、本発明では、アンテナ装置におい
て、グランド板と、前記グランド板の上面に突設された
一次放射器と、所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は
焦線が前記一次放射器の設置位置にほぼ一致するように
前記グランド板の上面に立設された主反射鏡と、照射さ
れた電波を直線偏波から円偏波に又は円偏波から直線偏
波に変換する偏波変換器と、を有することを特徴とす
る。
【0009】また本発明において、上記偏波変換器は、
前記主反射鏡の鏡面上または前記主反射鏡と前記一次放
射器との間に設けられていることを特徴とする。
【0010】或いは、上記偏波変換器は、アンテナの電
波放射対象又は電波放射体と前記主反射鏡の鏡面との間
に設ける構成でも良い。
【0011】以上のような構成において、グランド板上
に配置される部材をそれぞれ適切な大きさ又は長さと
し、また適切な位置に配置することで、一次放射器によ
り、主反射鏡のみに対し効率的に電波を放射でき、或い
は、主反射鏡が受けた電波を一次放射器に照射でき、高
効率のアンテナ装置を実現できる。また、本発明におい
て、偏波変換器を有するため、例えば直線偏波を送受信
する一次放射器と主反射鏡とをグランド板上に設けた構
成でも、衛星などの電波放射対象又は電波放射体との間
に円偏波の電波でやり取りすることが可能である。更
に、本発明では、グランド板が鏡像効果を発現するた
め、アンテナの高さを約半分に抑えることができる。な
お、本発明のグランド板は、少なくとも上記鏡像効果を
発現するに足る領域のみ、その表面が導電性材料で構成
されていればよい。例えばグランド板をポリカーボネー
ト等のプラスチック板で構成し、その上記上面に導電性
薄膜を形成したものを採用することもできる。
【0012】本発明の更に別の特徴は、アンテナ装置に
おいて、グランド板と、前記グランド板の上面に突設さ
れた一次放射器と、所定の焦点又は焦線を有し、該焦点
又は焦線が前記一次放射器の設置位置にほぼ一致するよ
うに前記グランド板の上面に立設された主反射鏡と、を
有し、前記主反射鏡の前記一次放射器と向き合う鏡面に
は、前記グランド板の法線に対し約45゜方向に延びる
複数の溝が所定間隔で並んだ偏波変換器が形成され、該
偏波変換器により電波の互いに直交する2成分の相対位
相を変化させ直線偏波と円偏波との間の変換が行われる
ことである。
【0013】また本発明の他の特徴は、上記アンテナ装
置において、前記主反射鏡に形成された前記溝の幅D
は、使用電波波長λ0の2分の1より短く、かつ、前記
溝の深さHは、前記使用電波波長λ0の8分の1の奇数
倍であることである。
【0014】本発明では、主反射鏡にこのような条件を
満たす溝を形成するだけで、薄型で小型なアンテナ装置
において、更に円偏波の送受信が可能となる。また、溝
は、その形状の条件を満たすように計算することが容易
であり、例えば直線偏波アンテナを円偏波アンテナ用に
設計し直す場合等にも迅速にかつ簡単に設計できる。ま
た、溝は、例えば予め作成した主反射鏡をエッチングす
る方法や、専用の型を作成し、この型を用いて主反射鏡
を製造すれば容易に得ることができる。
【0015】上記条件を満たす溝は、その溝底部におい
て一次放射器から放射される電波のうち、溝と直交する
方向の電波成分が反射され、溝間に構成される畝表面で
溝と平行な方向の電波成分が反射されることで、2つの
成分に溝深さHに応じた位相差2Hが発生する。この深
さHを所望の値、特に2Hがアンテナ使用電波波長λ0
の1/4となるように設定することで、直線偏波と円偏
波との間の変換が行われる。
【0016】更に本発明の他の特徴は、上記アンテナ装
置において、前記主反射鏡に形成された前記溝の幅D
は、使用電波波長λ0の1/2より長く、かつ、前記溝
の幅Dと前記溝の深さHとは、次式(1)
【数2】 の関係を満たすことである。
【0017】この式(1)のような条件を満たす溝によ
っても直線偏波と円偏波とを変換することができ、薄型
で小型なアンテナ装置において、更に円偏波の送受信が
可能となる。また、溝幅が比較的広いため、1つの主反
射鏡に形成する溝密度が低く溝の製造が容易である。
【0018】また、上記(1)式を満たす溝により、主
反射鏡に到来する電波の溝と平行な方向の成分は、溝間
の畝表面から溝底部の間においてその波長が伸張してい
る。一方、溝と直交する方向の成分の波長は変化しない
ため、両成分に位相差が発生する。そこで、鏡面での反
射によって溝を往復する間の位相差が使用波長λ0の1
/4となるように設定することにより、直線偏波と円偏
波との間の変換を行うことが可能となる。
【0019】本発明の更に別の特徴は、アンテナ装置に
おいて、グランド板と、前記グランド板の上面に突設さ
れた一次放射器と、所定の焦点又は焦線を有し、該焦点
又は焦線が前記一次放射器の設置位置にほぼ一致するよ
うに前記グランド板の上面に立設された主反射鏡と、を
有し、前記主反射鏡の前記一次放射器と向き合う鏡面の
前には、前記グランド板の法線に対し約45゜方向に延
びる複数の線状導体が一定間隔で配置された線状導体素
子が配置され、前記線状導体素子の表面と、前記主反射
鏡の鏡面とで、電波の互いに直交する2成分の相対位相
を変化させ直線偏波と円偏波との間の変換を行うことで
ある。
【0020】また、上記アンテナ装置において、前記線
状導体素子は、前記線状導体の互いの離間距離Dが、使
用電波波長λ0の2分の1より短く、かつ、前記線状導
体素子の表面と、前記主反射鏡の鏡面との距離Hが前記
使用電波波長λ0の8分の1の奇数倍となるように前記
主反射鏡の前に配置されていることを特徴とする。
【0021】このような線状導体素子を設けることによ
り、例えば、到来する電波の成分の内、線状導体素子の
表面で導体の延びる方向に平行な成分が反射される。一
方、該線状導体と直交する方向の成分は線状導体では反
射されず、主反射鏡の鏡面にて反射させることができ
る。このため電波の2つの成分には線状導体素子の表面
と主反射鏡の鏡面との距離Hに応じた2Hの位相差が発
生し、この位相差が使用電波波長λ0の1/4となるよ
うに設定することで、直線偏波と円偏波との変換を行う
ことができる。線状導体素子は、主反射鏡と別体で形成
することができ、例えば、直線偏波用のアンテナ装置に
おいて、主反射鏡の前にこの線状導体素子を配置するだ
けで、円偏波用アンテナ装置が得られる。
【0022】本発明の他の特徴は、アンテナ装置におい
て、グランド板と、前記グランド板の上面に突設された
一次放射器と、所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は
焦線が前記一次放射器の設置位置にほぼ一致するように
前記グランド板の上面に立設された主反射鏡と、を有
し、前記主反射鏡と前記一次放射器との間、又は前記主
反射鏡と電波放射対象又は電波放射体との間に、メアン
ダ形状の線状導体により構成された直線偏波と円偏波と
の間の変換を行う偏波変換器が配置されていることであ
る。
【0023】このような偏波変換器を配置することによ
っても直線偏波と円偏波とを変換することができ、直線
偏波を送受信する一次放射器を用いて薄型で小型な円偏
波アンテナ装置を得ることができる。
【0024】本発明は、また、上記のいずれかに記載の
アンテナ装置において、前記一次放射器は、前記グラン
ド板の上面に突出するように配置された給電プローブ
と、前記グランド板の上面の前記給電プローブ付近に立
設され、前記給電プローブを挟んで前記主反射鏡と向き
合う副反射鏡と、を備えることを特徴とする。
【0025】以上のような構成において、副反射鏡を適
切な大きさ又は長さとし、また適切な位置に配置するこ
とで、主反射鏡のみに対し効率的に電波を放射でき、或
いは、主反射鏡が受けた電波を一次放射器に照射でき、
広い周波数帯域でインピーダンスの整合をとることが容
易となり、高効率のアンテナ装置を実現できる。
【0026】また、本発明では、上記アンテナ装置にお
いて、前記給電プローブは、同軸線路の開放端において
外導体のスリーブがほぼ4分の1波長分折り返され、前
記同軸線路の中心導体から線状導体が前記開放端よりほ
ぼ4分の1波長の長さ延びて構成されたスリーブダイポ
ールアンテナ素子によって構成することが可能である。
【0027】このようにグランド板とスリーブダイポー
ルアンテナ素子とを組合せ、アンテナ素子の給電点の位
置をグランド板の上面位置から上方に離すことにより、
グランド板の鏡像効果によって一次放射器として2素子
のリニアアレーを用いた場合と同等の特性が得られアン
テナの水平方向への指向性を高めることが可能となる。
このため、(特に主反射鏡の高さが低い場合には)主反
射鏡上方へ放射される余分な電波を減らすことができ、
アンテナ装置の効率を向上させることができる。
【0028】また、本発明の他の特徴は、グランド板
と、前記グランド板の上面に突設された一次放射器と、
所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は焦線が前記一次
放射器の設置位置にほぼ一致するように前記グランド板
の上面に立設された主反射鏡と、を有し、前記一次放射
器は、前記グランド板の上面に突出するように配置され
た給電プローブと、前記給電プローブの周囲を覆うよう
にグランド板上に設置され、該グランド板と電気的に接
続された給電プローブ外導体と、前記給電プローブ外導
体の前記主反射鏡との対向部に形成された給電用スロッ
トと、前記給電用スロット近傍に配置され、前記給電プ
ローブと電磁結合するアンテナ素子と、を備えることで
ある。
【0029】例えば、このアンテナ素子として円偏波放
射素子を用いれば、別途偏波変換器を設けることなく、
円偏波の送受信の可能なアンテナ装置を実現することが
できる。
【0030】更に、グランド板と、上記一次放射器を構
成する給電プローブ、給電プローブ外導体、給電用スロ
ット及びアンテナ素子とを組合わせ、給電プローブの給
電点の位置をグランド板の上面位置から上方に離すこと
によっても、グランド板の鏡像効果により、一次放射器
として2素子のリニアアレーを用いた場合と同等の特性
が得られ、アンテナの水平方向への指向性が高まり主反
射鏡上方へ放射される余分な電波を減らし、アンテナ装
置の効率を向上させることができる。
【0031】本発明の更に別の特徴は、上記アンテナ装
置において、前記グランド板は、基台上に配置され、前
記給電プローブを中心軸として、該給電プローブと非接
触で前記基台に対して回転可能であることである。
【0032】このように、給電プローブがグランド板と
非接触であり、例えばグランド板を給電プローブを中心
軸として方位角方向に回転させる場合でも、該給電プロ
ーブに電力を供給するための配線を回転させる必要が無
く、配線を回転運動に対応させるためのロータリジョイ
ント等の部材が不要となり、アンテナ装置のコストダウ
ンに寄与する。また、グランド板に高周波回路を取りつ
ける必要がなく、グランド板を回転駆動する機構を簡易
かつ小型とできる。また、主反射鏡の取り付け角度θを
所望の角度とし、アンテナ部の仰角方向の指向性を設定
することにより、仰角調整用の特別な機構を省略できア
ンテナ装置の薄型化に有利である。
【0033】更に、本発明において、前記グランド板の
開口部には、その周縁に沿って、前記グランド板の放射
面から裏面に向かってほぼ4分の1波長の高さを有する
円環状導体部材が設けられ、該円環状導体部材の中空部
に前記給電プローブを挿入した構成も採用可能である。
このように開口部内表面を導電性にしたり、円環状導体
部材を採用することより、グランド板と給電プローブと
が非接触の状態でも電波がグランド板の裏面側に漏れる
ことを防止できる。そのため、アンテナ装置の効率向上
を図ることも可能となる。
【0034】更に、本発明では、上記いずれかのアンテ
ナ装置において、前記主反射鏡が電波到来方向又は電波
放射方向の仰角に応じた取り付け角度で前記グランド板
上に立設されていることを特徴とする。このような構成
とすることで、主反射鏡のグランド板に対する取り付け
角度θを所望の角度とすることにより、アンテナの仰角
方向の指向性を調整でき、主反射鏡の高さによって規定
されるアンテナ装置の厚さを薄くでき、より薄型のアン
テナ装置の実現が可能となる。また、仰角の調整のため
にアンテナ装置全体の姿勢を変える必要がなく、装置の
薄型化を図ることが可能である。また、主反射鏡の高さ
を低く設定して仰角方向において指向性ビームの幅を広
くすれば、アンテナ装置の仰角方向への追尾を不要とす
ることも容易である。逆に、上記主反射鏡として、給電
プローブの位置に焦点を持つ帯状のオフセットパラボラ
形状のものを用いた場合には、仰角面内における指向性
ビームの幅を狭め、より高いピーク利得を得ることが可
能である。
【0035】また本発明の他の特徴は、アンテナ装置に
おいて、グランド板と、前記グランド板の上面に突設さ
れた一次放射器と、所定の焦点又は焦線を有し、該焦点
又は焦線が前記一次放射器の設置位置にほぼ一致する位
置に、電波到来方向又は電波放射方向の仰角に応じた角
度で前記グランド板の上面に立設された主反射鏡と、を
備え、前記主反射鏡は、前記グランド板に対して互いに
異なる傾斜角度をなす複数の反射鏡領域を備えることで
ある。
【0036】さらに、本発明の他の特徴は、上記のよう
な主反射鏡を上述の各アンテナ装置に適用することであ
る。
【0037】このような主反射鏡の採用により、傾斜角
度の異なる複数の反射鏡領域の各指向性の相互干渉によ
り、アンテナの仰角面内での合成指向性が得られて広い
指向性が得られ、アンテナ装置に、所望の利得をもつ広
角な指向性を与えることが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の好
適な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0039】[実施形態1]図1は、本発明の実施形態
1に係る円偏波用アンテナ装置の概略構成を示し、図2
はアンテナ装置の平面図、図3及び図4は、このアンテ
ナ装置の中心部の断面を示している。このアンテナ装置
は、例えば、車載用衛星追尾アンテナで、送信用、受信
用アンテナのどちらとしても動作するが、説明を容易と
するため、送信アンテナを例に挙げて説明する。
【0040】図示するように、アンテナ装置は、上面が
反射面として機能するグランド板4を備え、このグラン
ド板4の上面に、一次放射器と主反射鏡3が配置されて
いる。一次放射器は、自由空間に電波の放射(送受信)
をすることが可能で、給電プローブ1と副反射鏡2とに
より構成されている。また、グランド板の反射面は、給
電プローブとともに一次放射器の一部を構成している。
更に本実施形態では、一次放射器が放射する直線偏波を
円偏波に変換する偏波変換器500を備え、この変換器
500は主反射鏡3の反射面に形成されている。
【0041】円盤状のグランド板4には、その裏側(下
側)から線状の給電プローブ1が挿入され、グランド板
4の反射面(上面)側に突出している。副反射鏡2と主
反射鏡3は、グランド板4の反射面上において、この給
電プローブ1を挟んで向き合うように配置されている。
主反射鏡3は、水平断面が放物線、垂直断面が直線を描
き、所定の焦線を有する帯状の放物柱面であり、その焦
線上に給電プローブ1が位置するように給電プローブか
ら距離D2だけ離間して配置されている。副反射鏡2は
円筒形状(半円筒形状)であり、上記主反射鏡3と給電
プローブ1を挟んでその鏡面が向き合うように給電プロ
ーブ1の近くに配置(プローブ1と距離D1だけ離間し
て配置)されている。
【0042】本実施形態では、線状の給電プローブ1を
グランド板4の裏側から挿入することでモノポールアン
テナが構成され、このモノポールアンテナの指向性は水
平面内無指向性となっている。このため、給電プローブ
1の横、つまり主反射鏡3に対し給電プローブ1を挟ん
で対向するよう副反射鏡2を配置し、副反射鏡2の水平
面内方向での幅W1(図2参照)と、垂直方向の高さH
1(図3)を最適化することにより、給電プローブ1か
ら副反射鏡2に到達する電波をこの副反射鏡2で反射さ
せて主反射鏡3に対して効率的に照射することが可能と
なっている。なお、図3では、グランド板4の上面を反
射面とすることによる鏡像効果を表している。
【0043】更に、本実施形態1の一次放射器では、給
電プローブ1の長さを、共振長となるおおよそ1/4波
長とし、給電プローブ1と副反射鏡2との距離D1を調
整することで、広帯域にインピーダンスの整合をとって
いる。
【0044】次に、偏波変換器500について説明す
る。上述のように線状の給電プローブ1から主反射鏡3
に向けて直接又は間接的に放射されるのは直線偏波であ
る。本実施形態1では、このような直線偏波放射器を利
用して円偏波用アンテナ装置を得るため、グランド板
4、一次放射器及び主反射鏡3に加え、直線偏波と円偏
波との間で変換を行う偏波変換器500を有している
(送信時は直線偏波から円偏波へ変換し、受信時は円偏
波から直線偏波へと変換する)。
【0045】本実施形態において、この偏波変換器50
0は、電波の互いに直交する2成分の相対位相を変化さ
せることで直線偏波と円偏波との間の変換を行ってお
り、主反射鏡3の鏡面にストライプ状に設けられた複数
の溝510とこの溝間に形成された畝512とによって
構成されている。各溝510は、グランド板4の法線に
対して約45゜の角度で延び、各溝510の深さHは、
使用電波波長(使用周波数における自由空間伝搬波長)
をλ0とした場合に、λ0の1/8の奇数倍、各溝510
の幅Dは、λ0の1/2より短い。また溝間の畝(凸
部)512の幅Wは特に限定しないができるだけ狭い方
が望ましく、例えば0.1λ0に設定されている。
【0046】次に、図4を参照して、このアンテナ装置
における直線偏波−円偏波変換および電波放射動作を説
明する。送信の場合を例に挙げると、給電プローブ1か
ら放射された直線偏波の電波は主反射鏡3で電波送信方
向に向けて放射される。グランド板4の法線方向に設置
された給電プローブ1から放射された電波は、主反射鏡
3で反射されてもグランド板に鉛直な方向の電界成分し
か持たず、このままでは直線偏波しか送信できないこと
になる。本実施形態では、グランド板4の法線に対して
約45゜の溝510が主反射鏡3の反射面に形成されて
いて、溝510の延びる方向と、これと直交する方向の
2成分から構成される直線偏波が主反射鏡3の反射面に
入射されると、溝510に平行な成分は主反射鏡3の畝
上部で反射され、溝510と直交する成分は溝底部で反
射される。この結果、2つの直交する電界成分の間に
は、溝510の深さHに応じた経路差2Hが生じ、伝搬
する位相が相対的にずれることとなる。
【0047】本実施形態では、経路差2Hが使用波長λ
0の1/4波長、すなわち90゜となるように溝510
の深さHが決定されており、主反射鏡3で一次放射器か
らの電波を反射する際に、自動的に直線偏波を円偏波に
変換している。なお、直線偏波から円偏波に変換する場
合、溝510の深さHは、上述のように使用波長λ0の
約1/8波長の奇数倍とする必要がある。また、主反射
鏡3へ入射する電波のうち溝510に平行な電界成分
が、溝内部に入射しないようするために、溝510の幅
Dは、上述のように使用波長λ0の1/2以下にする必
要がある。
【0048】受信の場合は、到来する電波が円偏波であ
れば、主反射鏡3で一次放射器に向けて反射する際に、
上記と反対の動作により円偏波の直交する2成分の相対
位相をずらすことができるため、円偏波を直線偏波に変
換することができる。よって、グランド板の法線方向
(鉛直方向)の電界成分しか受信できない給電プローブ
を用いていても、効率よく送受信を行うことができる。
また、本実施形態1では、主反射鏡に上記の溝を形成す
るいう簡単な構成で、アンテナ装置が円偏波を送受信す
ることが可能となっている。
【0049】また、本実施形態1のアンテナ装置では、
波長λ0に比べて十分大きなグランド板を用いて、グラ
ンド板上に主反射鏡を取り付けているため、グランド板
4のエッジによる電波の散乱の影響がなく、一次放射器
の指向性ビームの打ち上げ角(仰角)を抑えている。そ
の結果、主反射鏡3の上方への電波の無駄な放射が減少
しており、主反射鏡の高さを減じてアンテナ装置を薄型
にしてもアンテナの効率が低下することを防ぐことが可
能となっている。
【0050】なお、本実施形態1において、図2に点線
で示すように、少なくとも副反射鏡2の鏡面とこれに対
向する主反射鏡3の鏡面として囲まれるグランド板4の
上面領域において、グランド板4の上面が反射面として
機能すれば十分である。ただし、エッジによる電波の散
乱を防ぐという観点からは、図2において副反射鏡2と
主反射鏡3の端部間を結ぶ点線の外側までグランド板4
の上面が反射面として機能し、鏡像効果を発現すること
が好ましい。さらに、グランド板を導電性プラスチック
により構成してもよい。この場合は、グランド板の上面
に特に導電性薄膜を設けなくても鏡像効果が得られる。
【0051】主反射鏡3は、グランド板4の法線に対
し、任意の取り付け角度θで設置でき、アンテナの姿勢
を高くしなくても、この取り付け角度θを衛星の仰角
(電波到来方向又は電波放射方向の仰角)に応じて設定
することで、容易に指向性ビームを衛星方向に向けるこ
とができる。本実施形態1のアンテナ装置では、アンテ
ナ装置の全体の高さが主反射鏡3の高さにほぼ等しい。
従来の図23に示すごときアンテナ装置では、指向性ビ
ームの仰角が高くなると、それに応じてアンテナ高さの
増大が避けられなかったが、本実施形態1のアンテナ装
置により、指向性ビームの仰角が高くなっても、この主
反射鏡3の取り付け角度θを調整するだけで対応できる
ため、アンテナの高さが増すことがない。またθ=0の
場合にはグランド板の鏡像の効果によりアンテナの高さ
を図23に示される装置の約半分としても同等の指向性
が得られる。従って、極めて薄型のアンテナ装置の実現
を図ることができる。
【0052】アンテナ装置の利得や、指向性ビーム幅
は、副反射鏡2の幅W1及び高さH1、主反射鏡3の幅
W2及び高さH2を調整することにより所望の値が得ら
れる。主反射鏡3の高さH2が低い場合、仰角面内にお
ける指向性ビーム幅が広がり、利得が低下する。そこ
で、本実施形態1のアンテナ装置では、図2に示すよう
に主反射鏡3を水平断面方向において放物線状として水
平面内方向の指向性ビームを絞ることで、アンテナ装置
の薄型化による開口面積の減少に伴う利得低下を抑えて
いる。
【0053】以上のような構成とすることで、本実施形
態1にかかるアンテナ装置は、薄型化が可能でかつそれ
に伴う利得低下の少ない高性能のアンテナが得られ、車
載用などに適した薄型アンテナを実現することが可能で
ある。そして、主反射鏡に所定の溝を設けるという非常
に簡単な方法により、直線偏波の送受信しかできない一
次放射器を用いているにも関わらず円偏波の送受信を可
能としている。
【0054】なお、以上のアンテナ装置においては、主
反射鏡3として水平断面が放物線形状、仰角面内におけ
る断面が直線状のものを用いているが、図5に示すよう
に、給電プローブ1の位置に焦点を有し、かつ図中の点
線を回転中心軸とする帯状の回転放物面(オフセットパ
ラボラ)の主反射鏡3を用いても良い。一次放射器の波
源が点波源と見なせる場合、図1のような放物柱状の主
反射鏡3よりも高いピーク利得が得られ感度の向上が図
られる。
【0055】[実施形態1−1]本実施形態1−1にか
かるアンテナ装置では、給電プローブとして、上記実施
形態1の給電プローブ1に代え、図6に示すようなスリ
ーブダイポールアンテナ素子11を用いる。図3の給電
プローブ1を構成する同軸線路の開放端において、外導
体11bのスリーブ11dが使用波長λのおよそ4分の
1波長の長さだけ折り返され、中心導体11aからは線
状導体が、開放端より4分の1波長だけ伸ばされてい
る。なお、線状導体は、中心導体がそのまま伸ばされて
も、中心導体と別体の導体が接続されていてもよい。こ
の様な構成によっても、グランド板4及び副反射鏡2に
対するスリープダイポールアンテナ素子11の位置(給
電点)を適切な位置とすることにより、実施形態1と同
様に広い周波数帯域でインピーダンスの整合をとること
ができる。なお、一次放射器以外の主反射鏡及び円偏波
変換器は実施形態1と同様である。
【0056】実施形態1のようにグランド板4を備えた
モノポールの一次放射器では、比較的指向性ビームの幅
が広いため、主反射鏡3の高さがそれほど高くない場合
には、主反射鏡3の上方にも電波が放射されることを完
全に防ぐことはできず、アンテナの効率が多少低くな
る。単体のスリーブダイポールアンテナは、グランド板
を必要としないで動作し、グランド板付きモノポールア
ンテナと同等の指向性を有する。しかし、図6に示すよ
うにスリーブダイポールアンテナ素子11とグランド板
4とを組み合わせ、アンテナ素子11の給電点の位置を
グランド板4より上方へ離す構成とすることにより、グ
ランド板4による鏡像効果によって一次放射器に2素子
のリニアアレーを用いた場合と等しい特性が得られ、水
平方向への指向性がより強められる。なお、スリーブダ
イポールアンテナ素子の給電点は、同軸線路のスリーブ
11dの折り返された位置(11c)である。
【0057】本実施形態1−1のようにアンテナ素子1
1とグランド板4とを組み合わせることで、水平方向へ
の指向性を強めることができる。したがって、主反射鏡
の高さH2をより低くした場合には、同じ条件下におけ
る実施形態1のアンテナ装置よりも利得を向上させるこ
とができる。よって、薄型の円偏波アンテナ装置として
より優れた装置を実現できる。
【0058】[実施形態1−2]本実施形態1−2で
は、上述の実施形態1に示すような円偏波アンテナ装置
をアンテナ部として用い、アンテナ部の方位角を回転制
御可能として、小型で省電力、かつ薄型で安価な車載用
衛星追尾アンテナなどの追尾アンテナ装置への適用を可
能としている。
【0059】図7は、この追尾アンテナ装置を概念的に
示し、図8は、その概略断面構成を示している。図示す
るようにアンテナ部を構成するグランド板34の上面
(反射面)側には、実施形態1と同様に、副反射鏡2
と、円偏波変換器500を有する主反射鏡3が設けられ
ている。給電プローブ31は、基台36上に固定配置さ
れた高周波回路39に接続され、更にグランド板34に
設けられた開口部においてその裏面側から挿入され、グ
ランド板34と非接触でグランド板34の反射面側に突
出している。
【0060】本実施形態において、グランド板34は、
アンテナ装置を所望の方位角に回転させるためのターン
テーブルを兼ねており、基台36上にベアリング37に
よって給電プローブ31を中心軸として回転可能に取り
付けられている。また、基台36上には方位角追尾用モ
ータ35が取り付けられており、円盤状のグランド板3
4の外周部に配置されてグランド板34の外周部に駆動
力を伝達することで、グランド板34を回転駆動する。
該モータ35は、方位角追尾用モータ駆動回路38によ
って駆動されており、該駆動回路38は、基台36上の
グランド板34との間に設けられている。
【0061】給電部は、図9に拡大して示すように、同
軸線路よりなる給電プローブ31の中心導体31aがグ
ランド板34の反射面側に約1/4波長の高さに突出配
置され、給電プローブ31の外導体31bは、グランド
板34の反射面の高さで終端している。グランド板34
に設けられた開口部の外周には、図9に示しているよう
に、給電プローブ31(特にその外導体)と間隔を保
ち、かつグランド板34の反射面から裏面側に向かって
1/4波長の高さ(厚さ)を有する円環状導体部材32
が設けられている。そして、この円環状導体部材32の
中空部に給電プローブ31が非接触で挿入されている。
この円環状導体部材32の存在により、給電プローブ3
1とグランド板34とが非接触であっても、給電プロー
ブ31と円環状導体部材32との間から電波がグランド
板34の裏面側に漏れることが防止されており、給電プ
ローブ31とグランド板34とが接触した状態と同じ電
気的特性を得られている。
【0062】また、円環状導体部材32を採用する構成
に限らず、図9に点線で示すように少なくともグランド
板34に形成された開口部の内表面が、そのグランド板
34の上面から下面に向かってほぼ1/4波長の長さを
備え、かつ開口部の内表面を導電性とすることによって
も、グランド板34の下面から電波が洩れることを防止
できる。
【0063】本実施形態1−2では、グランド板34と
給電プローブ31とが接触しない構造であるため、衛星
を方位角方向において追尾するためにグランド板34を
モータ35によって回転駆動しても給電プローブ31は
回転しない。従って、給電プローブ31と高周波回路3
9との間にロータリジョイントを取り付ける必要が無
い。更に、本実施形態1−2にかかる追尾アンテナ装置
では、衛星を追尾する場合において、アンテナの主反射
鏡3の高さH2を比較的低く設定し、衛星方向に向けた
指向性ビームの幅を仰角面内で広げることで、仰角方向
での追尾を不要としている。このため、アンテナを仰角
方向に駆動するためのスペースが不要となる。更に仰角
追尾のためのモータや駆動回路が不要になり、方位角追
尾のためのターンテーブルであるグランド板34上には
副反射鏡2、主反射鏡3といった金属板で製作可能な軽
量な部品のみを載せればよい。また、円偏波変換器50
0は、実施形態1において説明したように例えば主反射
鏡3の反射面に形成した溝510によって構成でき、偏
波変換機能を有することによる重量の増加はほとんどな
い。従って、グランド板34を回転させるモータ35と
して小型のものを用いることができる。また、グランド
板34上にモータ、モータ駆動回路等の電力を必要とす
る回路等が不要であるため、そのためのスリップリング
も不要である。
【0064】以上のように本実施形態1−2の追尾円偏
波アンテナ装置は、アンテナ自体の構造を簡易なものと
でき、安価かつ軽量であり、更に薄型の追尾アンテナ装
置とすることができ、車載用衛星追尾アンテナ装置など
に非常に適している。
【0065】[実施形態1−3]図10は、本実施形態
1−3にかかる追尾円偏波アンテナ装置の構成を示して
いる。本実施形態1−3は、上記実施形態1−2の追尾
アンテナ装置とは方位角追尾駆動の機構のみが異なって
いる。他の構成については、実施形態1−2と同様であ
り説明を省略する。実施形態1−3では、図8において
示したベアリング37に代えて、グランド板34の外周
部に複数個(例えば3個)のガイド40を配置し、グラ
ンド板34の端部をガイド40にはめ込むことで、該グ
ランド板34を基台36上に回転可能に支持している。
なお、グランド板34の方位角方向への回転駆動は実施
形態1−2と同様にモータ35が行う。
【0066】図8に示すようなベアリング37は、高周
波回路39をその内周に組み込むことを可能とする程度
の大きさが必要であり、比較的大型のベアリング37を
用いなければならない。このような大型のベアリング3
7は高価であり薄型化も難しい。また、ベアリング37
により回路基板等を基台36上に載置するスペースが制
限される。従って、本実施形態1−3のようにベアリン
グを省略した構成とすれば、より安価で、薄型の衛星追
尾円偏波アンテナ装置を実現することができる。
【0067】[実施形態2]次に、実施形態2にかかる
円偏波アンテナ装置について図11を参照して説明す
る。上述の実施形態1とは、主反射鏡3の反射面に形成
された偏波変換器500の変換機能が異なるが、他の構
成については、実施形態1と同様であり説明を省略す
る。
【0068】偏波変換器500は、電波の互いに直交す
る2成分の相対位相を変化させることで直線偏波と円偏
波との間の変換を行っており、主反射鏡3の鏡面に形成
された複数の溝520によって構成されている。各溝5
20は実施形態1と同様に、グランド板4の法線方向
(鉛直方向)から約45゜の方向に延びるように形成さ
れている。実施形態1と異なるのは、この溝520の寸
法、および溝の変換機能である。本実施形態2におい
て、溝520の深さHは、使用波長λ0に対し、約(3
/8)λ0、溝の幅Dは、0.671λ0、溝520の間
に形成された畝(凸部)522の幅Wは、0.1λ0で
ある。
【0069】このアンテナの動作を図12に示す。ま
ず、送信の場合を考えてみる。グランド板4に対して鉛
直方向に設置された給電プローブ1から放射された電波
は、平面な反射鏡で反射してもグランド板4に鉛直な方
向の電界成分のみからなる。つまり、グランド板の法線
方向の直線偏波である。
【0070】このような直線偏波が本実施形態2の偏波
変換器500に照射されると、主反射鏡に入射した電波
のうち溝520に平行な成分は、溝間の畝522の上面
(先端)から溝520の底までの間を進む際にその波長
が伸張している。一方、溝520に直交する成分の波長
は自由空間と同じであり、溝の影響を受けない。従っ
て、溝の間を電波が伝搬する際に溝に平行および直交の
2つの電界成分の間に位相差が生じる。溝の幅Dと深さ
Hを調整し、この2つの電界成分の位相差を90゜にす
ることにより、主反射鏡3で反射する際に直線偏波を円
偏波に変換することができる。溝の間隔Dと高さHの組
み合わせは種々考えられるが、その関係は次のように決
められる。
【0071】溝の中を伝わる溝に平行な成分の波長λp
は、次式(i)で示され、
【数3】 一方、溝の中を伝搬する溝と直交する成分の波長は、自
由空間と同じくλ0である。従って、両成分に発生する
位相差をβとすると、次式(ii)
【数4】 となる。
【0072】溝の幅Dを0.671λ0、溝の深さH=
(3/8)λ0と選ぶと、位相差β=90゜となり、円偏
波を発生させることができる。DとHは以上の式を満た
せば、その組み合わせは複数個存在する。ただし、溝に
平行な電界成分が溝の内部に入射するためには、溝の幅
Dは使用する波長λ0の1/2より長くなければいけな
い。また、溝間の畝522の幅Wは、畝上面での反射に
よる電波の損失を低減するためにもできるかぎり狭い方
が好ましい。
【0073】ここで、β=270°、450°、…の場
合も円偏波を発生させることができるため、これらを考
慮すると(i)、(ii)式より、次式(1)
【数5】 が得られる。このように、溝の幅Dおよび深さHを式
(1)を満たすように設定すれば、主反射鏡4で電波を
反射させる際に、直線偏波を円偏波に変換し衛星に向け
て送信し、また衛星からの円偏波を直線偏波に変換して
一次放射器にてこれを受信することができる。
【0074】また、本実施形態2において、主反射鏡3
は、図5に示すように放物線状とすることができ、給電
プローブ1は、実施形態1−1において説明した図6に
示すようなスリーブダイポールアンテナ素子11を利用
することができる。
【0075】更に、上述の実施形態1−2及び実施形態
1−3に示すように、給電プローブを中心として該プロ
ーブと非接触でグランド板4が副反射鏡2、偏波変換器
500及び主反射鏡3と共に回転可能な構成とすれば、
薄く小型な追尾アンテナとして利用することができる。
【0076】[実施形態3]実施形態3に係るアンテナ
装置について図13を参照して説明する。上述の実施形
態1の本アンテナ装置では、主反射鏡の反射面に形成し
た溝(及び畝)によって偏波変換器を構成しているが、
本実施形態3では、偏波変換器500の構成が異なって
おり、他の構成(給電プローブ1、副反射鏡2、主反射
鏡3、円板状のグランド板4)は実施形態1と同じであ
る。
【0077】本実施形態3の偏波変換器500は、複数
の線状導体536が一定の間隔で並べられた線状導体素
子530より構成されており、該線状導体素子530の
表面と、主反射鏡3の鏡面とで電波の互いに直交する2
成分の相対位相を変化させることで直線偏波と円偏波と
の間の変換を行っている。線状導体素子530は、反射
鏡3の鏡面の前に所定距離Hだけ隔てて配置され、素子
530の各導体536は、主反射鏡3の鏡面の前面に、
グランド板4の法線方向から約45゜傾いて延び、導体
間隔Dは、λ0の2分の1より短く、前記距離Hがλ0の
8分の1の奇数倍となるように配置されている。より具
体的には、本実施形態3において導体幅Wは0.02λ
0、導体間隔Dは0.1λ0となるように形成されてい
る。また、導体536の表面と主反射鏡3の鏡面との距
離Hが、λ0の8分の1となるように厚さの設定された
支持フォーム537に素子530が貼り付けられ、この
フォーム537が主反射鏡3の鏡面に接着されている。
導体素子530の各線状導体536は、例えば誘電体フ
ィルム基板をエッチングすることにより製作できる。支
持フォーム537は、このような誘電体フィルム基板上
に形成された線状導体素子530を支える支持体として
の役割を担っており、このフォーム537には低損失の
材料を用いるのが望ましく、発泡フォーム(例えば、発
泡スチロール、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン等)か
らなるシートが利用できる。但し、導体素子530自体
に剛性があれば支持フォーム537は不要である。
【0078】次に、このアンテナ装置の動作について更
に図14を参照して説明する。
【0079】まず、送信の場合を考えてみる。給電プロ
ーブ1から放射された電波は、主反射鏡3で反射され、
電波送信方向に向けて放射される。上述の実施形態と同
様に、グランド板4に対して鉛直方向に設置された給電
プローブ1から放射された電波は、グランド板4に鉛直
な方向の電界成分のみからなる。
【0080】本実施形態3では、主反射鏡3の鏡面の前
に所定距離離間してグランド板4の法線に対して約45
゜方向の線状導体536が存在しており、主反射鏡3へ
入射する電波のうち線状導体536の延びる方向に平行
な電界成分がこの線状導体536の表面で反射する。ま
た、線状導体536に直交する電界成分は主反射鏡3の
鏡面で反射する。そのため、2つの直交する電界成分に
は、線状導体536の表面と主反射鏡3の鏡面との距離
Hに応じて経路差2Hが生じ、伝搬する位相が相対的に
ずれる。この経路差2Hを使用波長λ0の1/4とする
ことで、位相差を90゜とすることができ、一次放射器
から主反射鏡3に放射される直線偏波が、ここで円偏波
に変換されることとなる。ここで、距離Hは、直線編波
と円偏波との間で変換を行う場合、使用波長λ0の約1
/8波長の奇数倍とすることが好適である。なお、この
値は、線状導体536の幅W、配置間隔D、素子530
を支える支持フォーム537の材質の電気的特性により
多少異なるため、値に応じて調整することが好適であ
る。また、主反射鏡3へ入射する電波のうち線状導体5
36に平行な電界成分が、主反射鏡3の鏡面まで到達し
ないようにするために、線状導体536の間隔Dは使用
波長λ0の1/2以下にする必要がある。
【0081】本実施形態3のアンテナ装置において、受
信の場合は、到来する電波が円偏波の場合、これを主反
射鏡で反射して直線偏波に変換できる。従って、鉛直方
向の電界成分しか受信できない給電プローブでも、効率
よく円偏波を受信できる。
【0082】以上本実施形態3によれば、主反射鏡の前
面に所定の間隔を隔てて複数の線状導体からなる素子5
30を配置するいう簡単な手法により、円偏波の送受信
が可能でかつ薄型のアンテナ装置を得ることができる。
特に、本実施形態3では、上述の実施形態1及び2のよ
うに主反射鏡3自体に溝を形成する必要がなく、直線偏
波アンテナを用いてこれを円偏波として用いる場合に非
常に優れている。
【0083】また、本実施形態3において、主反射鏡3
は、図5に示すように放物線状とすることができ、給電
プローブ1は、実施形態1−1において説明したスリー
ブダイポールアンテナ素子11を利用することができ
る。
【0084】更に、上述の実施形態1−2及び実施形態
1−3に示すように、給電プローブを中心として該プロ
ーブと非接触でグランド板4が副反射鏡2、偏波変換器
500及び主反射鏡3と共に回転可能な構成とすれば、
追尾型アンテナとして利用することができる。
【0085】[実施形態4−1]本実施形態4−1で
は、グランド板上の一次放射器と主反射鏡との放射空間
中に偏波変換器を配置している。他の構成については、
上述の実施形態と共通である。以下、本アンテナ装置に
ついて図15及び図16を参照して説明する。
【0086】このアンテナ装置は、給電プローブ1、副
反射鏡2、主反射鏡3、円板状のグランド板4の他、一
次放射器の一部である給電プローブ1と主反射鏡3との
間に偏波変換器500を備える。偏波変換器500は複
数のメアンダ形状の導体素子540と、この素子540
を支えるフォーム544から構成される。導体素子54
0はフォーム544に支持され、図15に示すように、
主反射鏡3と給電プローブ1との間に位置するようにグ
ランド板4上に立設されている。
【0087】導体素子540は、図16に示すように複
数のメアンダ形状(つづら折り形状)の線状導体542
が並んで配置されて構成されている。ここで、例えば、
導体542の配置間隔Pは0.5λ0、各導体542の
つづら折り周期Cは0.05λ0、つづら折りの振幅A
は0.1λ0、各導体542の幅は0.01λ0である。
このようなメアンダ形状の導体素子540に直線偏波が
入射されると該偏波は円偏波に変換されて放射され、反
対に円偏波が入射されると直線偏波が放射される。従っ
て、このような導体素子540を給電プローブ1と主反
射鏡3との間に設けることで、円偏波を送信し、また衛
星等から到来する円偏波を受信することができる。な
お、このような偏波変換機能を有するメアンダ形状の線
状導体素子540は、誘電体フィルム基板をエッチング
することにより容易に製作することができる。また、該
誘電体フィルム基板自体は剛性が高くないので、この基
板を用いた導体素子540は、発泡フォーム等のような
低損失のシートからなるフォーム544によって支持す
ることが適切である。もちろん線状導体素子540自体
が剛性の高い基板上に形成されたものであれば、図示す
るフォーム544は不要である。
【0088】ここで、本実施形態3のメアンダ形状の導
体素子540は、電力損失を低減するために、送受信す
る電波の大半の電力が該導体素子540を通過するよう
に配置する必要がある。従って、導体素子540は、図
15に示すように、グランド板4の上面である反射面か
ら、副反射鏡2および主反射鏡3のそれぞれの上端を結
ぶ点線Aまで存在していることが必要である。また、導
体素子540が高すぎると、例えば送信時、主反射鏡3
で反射して電波放射対象である衛星に向けて放射した電
波をこの導体素子540が遮ることになるため、導体素
子540の高さは、必要最小限に留めることが好適であ
る。また、同様の観点から、導体素子540は、給電プ
ローブ1の特性に影響を及ぼさない程度の範囲で、給電
プローブ1に近づけて配置することが好適である。給電
プローブ1に近いほど、素子540の高さを低くするこ
とが出来るため主反射鏡3で反射した電波を遮る可能性
が低くなるからである。
【0089】以上、本実施形態4−1では、主反射鏡か
ら所定距離だけ離れて、上記の偏波変換器500をグラ
ンド板上に配置するという簡単な構成で、円偏波の送受
信の可能なアンテナ装置を得ることができる。
【0090】また、上記実施形態2及び3と同様に、主
反射鏡3は、図5に示すような放物線状とすることがで
き、給電プローブ1は、実施形態1−1のようなスリー
ブダイポールアンテナ素子を利用することができる。更
に、上述の実施形態1−2及び実施形態1−3に示すよ
うに、給電プローブを中心として該プローブと非接触で
グランド板4が副反射鏡2、偏波変換器500、主反射
鏡3と共に回転可能な構成とすれば、追尾型アンテナと
して利用することができる。
【0091】[実施形態4−2]上記実施形態4−1で
は、給電プローブ1と主反射鏡3との間に変換器500
を配置しているが、本実施形態4−2では、図17に示
すように変換器500を主反射鏡3と電波放射対象又は
電波放射体である衛星などとの間、つまり主反射鏡3上
方の電波到来方向(又は放射方向)に配置している。変
換器500は、上記実施形態4−1と同様に、図16に
示すようなメアンダ形状の線状導体542からなる導体
素子540によって構成されている。また、この導体素
子540を主反射鏡3の上方にグランド板4の平面方向
と平行に支持するため、副反射鏡2の外方と給電プロー
ブ1と主反射鏡3との間には、支持フォーム554が配
置されている(図18(a)参照)。
【0092】本実施形態4−2において、導体素子54
0は、主反射鏡3の上端、下端から電波送信方向に向け
て平行に延ばした点線B、Cの範囲を覆うように支持フ
ォーム554によって支持されることが必要である。
【0093】支持フォーム554には、電波を損失なく
透過することの可能な発泡フォーム等の低損失のシート
を用いることができる。また、この支持フォーム554
は、導体素子540を支持できれば、その設置位置は図
18(a)に示す例には限らない。例えば、図18
(b)のように副反射鏡2及び主反射鏡3の外側に配置
する構成でもよい。このように少なくともグランド板4
上において電波放射経路中に存在しないように支持フォ
ーム554を配置すれば、支持フォーム554によって
電力損失が発生することがなく、より好適である。ま
た、主反射鏡3に十分な強度があれば、主反射鏡3と、
副反射鏡外側に配置した支持フォーム554とによって
導体素子540を支持しても良い。
【0094】[実施形態5]図19は、実施形態5に係
るアンテナ装置の構成を示している。上述の各実施形態
では、一次放射器は、直線偏波を送受信する放射器であ
ったが、本実施形態5では、一次放射器600それ自身
が円偏波を送受信する放射器であり、アンテナ装置は、
円盤状のグランド板4上に、一次放射器600及び主反
射鏡3が設置されて構成されている。
【0095】本実施形態5において一次放射器600
は、給電プローブ1、給電プローブ外導体611、給電
用スロット612、円偏波放射アンテナ素子613を備
える。給電プローブ1は、上述の図9と同様に、グラン
ド板4の反射面で同軸線路の外部導体が終端し、該反射
面から中心導体が所定長さ突出した構成を備える。この
給電プローブ1の周囲を覆うように、グランド板4上に
はグランド板4と同電位の給電プローブ外導体611が
突設されている。この外導体611の主反射鏡3と対向
する位置には、給電用スロット612が形成されてお
り、給電用スロット612の外側には円偏波アンテナ素
子613が取り付けられている。アンテナ素子613
は、給電プローブ1と電磁結合することで給電され、送
信時、アンテナ素子613は、対向配置されている主反
射鏡3に向けて円偏波を放射し、受信時には主反射鏡3
で反射された到来円偏波を受信し、給電プローブ1にこ
れを伝える。
【0096】円偏波アンテナ素子613は、例えば、誘
電体基板をエッチングして作成したマイクロストリップ
アンテナ素子によって構成でき、例えば、誘電体基板6
21上に、一部に切り欠き622の形成された放射導体
620を有する。本実施形態においては、この切り欠き
622の存在により放射導体620が、円偏波励振し、
円偏波で動作することとなる。なお、円偏波が励振され
れば放射導体620の形状は、必ずしも図19に示すも
のには限られない。
【0097】本実施形態5の一次放射器600を利用し
た場合においても、アンテナ装置は、上述の実施形態1
−2及び1−3のように回転可能な追尾型への適用が簡
単である。以下、回転型とした場合の給電部の構成につ
いて説明する。なお、給電部以外の回転機構は、上述の
実施形態1−2及び1−3に示した機構と同じである。
【0098】図19の右下に示すように、給電プローブ
外導体611は、給電用スロット612及びアンテナ素
子613が主反射鏡3と向き合うようにグランド板4に
固定され、給電プローブ1はグランド板4の回転中心に
形成した開口部に裏面側から該グランド板4と非接触で
挿入される。
【0099】このような構成とすれば、グランド板4が
給電プローブ1を回転中心位置として自由に回転するこ
とができるが、回転しても常にアンテナ素子613には
電磁結合によって給電プローブ1から給電できる。ま
た、アンテナ素子613と主反射鏡3とは共にグランド
板4に取り付けられて相対位置が変化しない。従って、
本アンテナ装置では、一次放射器600として、他の実
施形態のように給電プローブ1の後方におかれた副反射
鏡が不要となる。
【0100】このように実施形態5の構成によっても、
簡単な構成で、円偏波の送受信が可能で薄型かつ回転も
自在なアンテナ装置を得ることができる。
【0101】[実施形態6]本実施形態6では、上記実
施形態5と同様の構成の一次放射器を用いて直線偏波用
のアンテナ装置を構成している。図20は、この実施形
態6に係るアンテナ装置の構成を表している。一次放射
器600が円偏波を放射する実施形態5との相違点は、
一次放射器700のアンテナ素子713を構成する放射
導体720に図19のような切り欠きが存在しないこと
のみであり、他の構成は同一である。よって、以下で
は、相違点について説明する。
【0102】本実施形態6において、一次放射器700
は、グランド板4の上面(反射面)から同軸線路の中心
導体が突出して構成された給電プローブ1と(同軸線路
の外部導体は放射面で終端)、給電プローブ1と取り囲
むようにグランド板4に取り付けられ、かつ電気的にも
グランド板4に接続された給電プローブ外導体711を
有する。更に、給電プローブ外導体711の主反射鏡3
と対向する位置には、給電用スロット712が形成され
ている。また、直線偏波アンテナ素子713がこのスロ
ット712を介して給電プローブ1と電磁結合できるよ
うに給電プローブ外導体711のスロット712付近に
取り付けられている。この直線偏波アンテナ素子713
は、誘電体基板721上に矩形パターンの放射導体72
0が形成されており、この放射導体720が給電プロー
ブ1と電磁結合して給電され、送信時には、主反射鏡3
に直線偏波を放射する。また、受信時には、到来した直
線偏波の電波が主反射鏡3で反射され、これがアンテナ
素子713の放射導体720、給電プローブ1を介して
図示しない受信回路に供給される。
【0103】以上本実施形態6の構成においても、アン
テナ装置の高さが主反射鏡3の高さで決まり、他の実施
形態のアンテナ装置同様に、非常に低姿勢で薄型で小型
なアンテナが得られる。また、給電プローブ1をグラン
ド板4と非接触とし、更に上述の実施形態1−2又は1
−3のようにグランド板4を回転する機構を採用すれば
衛星追尾アンテナ等を実現できる。
【0104】[実施形態7]図21は、本実施形態7に
係るアンテナ装置の構成、特に主反射鏡300の概略平
面及び断面構成を示し、図22はこのような主反射鏡を
用いた場合のアンテナ装置の指向性を示している。上述
の実施形態とは、主反射鏡300が異なっている。アン
テナ装置の他の構成、例えば一次放射器、グランド板4
及び衛星追尾アンテナとする場合の方位角追尾機構につ
いては、上述の実施形態のいずれかの構成を適用するこ
とができる。
【0105】また、本実施形態7の主反射鏡300は、
上述の実施形態で説明した偏波変換器500のいずれの
構成とも組み合わせて円偏波用のアンテナ装置を構成す
ることができ、さらに、実施形態6と同様、偏波変換部
を備えない直線偏波用のアンテナ装置にも適用できる。
【0106】以下、本実施形態7の主反射鏡300につ
いて説明する。この主反射鏡300は、グランド板4の
法線に対し、電波到来方向又は電波放射方向の仰角に応
じた傾斜角θで立設されているが、さらにこの主反射鏡
300は、グランド板法線に対する傾斜角の異なる複数
領域を備え、図21に示す例では、その下部には第1反
射鏡部302、上部には第2反射鏡部304を備える。
第1主反射鏡部302のグランド板法線との角度はθ
1、第2主反射鏡部304の角度はθ2である。角度θ
1と角度θ2は、互いに等しくなければ、θ1の第1反
射鏡部302で得られる仰角面内での指向性と、θ2の
第2反射鏡部304で得られる仰角面内での指向性とは
相違する。従って、異なる傾斜角の2つの反射鏡部30
2と304の2領域で1つの主反射鏡300を構成する
ことで、異なる2つの指向性が相互干渉し、その結果、
主反射鏡300全体としては、図22に示すように各反
射鏡部302、304の各指向性を合成した指向性を得
ることができる。このように、複数の主反射鏡部(30
2、304)を組み合わせて指向性を合成することで、
主反射鏡300全体で得られる合成指向性(仰角面内指
向性)を、上述の実施形態の各単一鏡面の主反射鏡3を
用いる場合より広くすることが可能となる。
【0107】なお、本実施形態7では、図21から明ら
かなように、各反射鏡部の傾きは、主反射鏡300の下
部側より上部側の角度が大きく設定されているが(θ1
<θ2)、傾きの大小は反対の関係(θ1>θ2)であ
ってもよい。
【0108】第1及び第2反射鏡部302、304は、
それぞれの焦点、焦線が給電プローブ1の突設位置に一
致し、またそれぞれ図1の主反射鏡3と同様の放物柱面
である。第1及び第2反射鏡部302、304の両方を
このような関係を満たす放物柱面とすることで、2つの
反射鏡部を滑らかに段差なく接続することが可能とな
る。
【0109】図21において、主反射鏡300の一次放
射器との対向面側には、偏波変換器500が設けられて
いる。この偏波変換器500は、上述のように各実施形
態で説明した直線偏波と円偏波とを変換する偏波変換器
500のいずれの構成でもよいが、ここでは、一例とし
て、図13及び14を用いて説明した実施形態3と同様
な構成を示している。即ち、主反射鏡300の鏡面には
厚さdのスペーサを兼ねた支持フォーム537を設け、
その表面に線状導体素子530が貼り付けられている。
なお、図21のスペーサの厚さdは、前述した距離H
(溝深さH)と同じである。
【0110】ここで、上述の実施形態において説明した
ように主反射鏡300の高さH2は、仰角面内における
指向性ビーム幅に影響を及ぼす。さらに、主反射鏡30
0を構成する第1及び第2反射鏡部302、304のそ
れぞれの高さh1、h2は、これを変化させると、図2
2に示す各反射鏡部302、304の指向性ビーム幅を
変化させることができる。そこで、高さh1及びh2
は、アンテナ装置として目的とする指向ビーム幅、利得
に応じて設定することが好ましい。なお、この高さh1
及びh2の調整は、傾斜角θ1、θ2のみを変化させる
場合と比較すると、最適な合成指向性ビームを得ること
がより容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るアンテナ装置の構
成を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態1にアンテナ装置の平面構
成を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態1に係るアンテナ装置の動
作原理を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態1に係るアンテナ装置の動
作原理を示す図である。
【図5】 本発明の実施形態1に係るアンテナ装置の主
反射鏡の他の構成例を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態1−1に係るアンテナ装置
の給電部の詳細な構成を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態1−2に係るアンテナ装置
の構成を示す図である。
【図8】 図7に示すアンテナ装置の構成を示す図であ
る。
【図9】 図7のアンテナ装置の給電部の詳細な構成を
示す図である。
【図10】 本発明の実施形態1−3に係るアンテナ装
置の構成を示す図である。
【図11】 本発明の実施形態2に係るアンテナ装置の
構成を示す図である。
【図12】 本発明の実施形態2に係るアンテナ装置の
動作原理を説明する図である。
【図13】 本発明の実施形態3に係るアンテナ装置の
構成を示す図である。
【図14】 本発明の実施形態3に係るアンテナ装置の
動作原理を説明する図である。
【図15】 本発明の実施形態4−1に係るアンテナ装
置の構成を示す図である。
【図16】 図15のメアンダ形状の導体素子540の
構成を説明する図である。
【図17】 本発明の実施形態4−2に係るアンテナ装
置の構成を示す図である。
【図18】 本発明の実施形態4−2に係るアンテナ装
置における支持フォームの配置場所を示す図である。
【図19】 本発明の実施形態5に係るアンテナ装置の
構成を示す図である。
【図20】 本発明の実施形態6に係るアンテナ装置の
構成を示す図である。
【図21】 本発明の実施形態7に係るアンテナ装置の
構成を示す図である。
【図22】 本発明の実施形態7に係るアンテナ装置の
指向性について説明する図である。
【図23】 従来のアンテナ装置の構成を示す図であ
る。
【図24】 図23のアンテナ装置の平面図である。
【図25】 図24のアンテナ装置の側断面図である。
【符号の説明】
1,31 給電プローブ、2 副反射鏡、3 主反射
鏡、4 グランド板、11 スリーブダイポールアンテ
ナ素子、30 配線ケーブル、32 円環状導体部材、
34 グランド板(ターンテーブル)、35 方位角追
尾用モータ、36基台、37 ベアリング、38 方位
角追尾用モータ駆動回路、39 高周波回路、40 ガ
イド、300 主反射鏡、302 第1反射鏡部、30
4 第2反射鏡部、500 偏波変換器、510,52
0 溝、512,522 畝、536 線状導体、53
7,544,554 支持フォーム、540 メアンダ
形状導体素子、542 線状導体(メアンダ形状)、6
00 一次放射器(円偏波一次放射器)、611,71
1 給電プローブ外導体、612,712 給電用スロ
ット、613 円偏波アンテナ素子、620 (円偏
波)放射導体、621,721 誘電体基板、622
切り欠き、700 一次放射器(直線偏波一次放射
器)、713 直線偏波アンテナ素子、720 (直線
偏波)放射導体。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グランド板と、 前記グランド板の上面に突設された一次放射器と、 所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は焦線が前記一次
    放射器の設置位置にほぼ一致するように前記グランド板
    の上面に立設された主反射鏡と、 照射された電波を直線偏波から円偏波に又は円偏波から
    直線偏波に変換する偏波変換器と、 を有することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアンテナ装置におい
    て、 前記偏波変換器は、前記主反射鏡の鏡面上または前記主
    反射鏡と前記一次放射器との間に設けられていることを
    特徴とするアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアンテナ装置におい
    て、 前記偏波変換器は、アンテナの電波放射対象又は電波放
    射体と前記主反射鏡の鏡面との間に設けられていること
    を特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 グランド板と、 前記グランド板の上面に突設された一次放射器と、 所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は焦線が前記一次
    放射器の設置位置にほぼ一致するように前記グランド板
    の上面に立設された主反射鏡と、を有し、 前記主反射鏡の前記一次放射器と向き合う鏡面には、前
    記グランド板の法線に対し約45゜方向に延びる複数の
    溝が所定間隔で並んだ偏波変換器が形成されていること
    を特徴とするアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のアンテナ装置におい
    て、 前記主反射鏡に形成された前記溝の幅Dは、使用電波波
    長λ0の2分の1より短く、かつ、前記溝の深さHは、
    前記使用電波波長λ0の8分の1の奇数倍であることを
    特徴とするアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のアンテナ装置におい
    て、 前記主反射鏡に形成された前記溝の幅Dは、使用電波波
    長λ0の1/2より長く、かつ、前記溝の幅Dと前記溝
    の深さHとは、次式(1) 【数1】 の関係を満たすことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 グランド板と、 前記グランド板の上面に突設された一次放射器と、 所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は焦線が前記一次
    放射器の設置位置にほぼ一致するように前記グランド板
    の上面に立設された主反射鏡と、を有し、 前記主反射鏡の前記一次放射器と向き合う鏡面の前に
    は、前記グランド板の法線に対し約45゜方向に延びる
    複数の線状導体が所定間隔で配置された線状導体素子が
    配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のアンテナ装置におい
    て、 前記線状導体素子は、前記線状導体の互いの離間距離D
    が、使用電波波長λ0の2分の1より短く、かつ、前記
    線状導体素子の表面と、前記主反射鏡の鏡面との距離H
    が前記使用電波波長λ0の8分の1の奇数倍となるよう
    に前記主反射鏡の前に配置されていることを特徴とする
    アンテナ装置。
  9. 【請求項9】 グランド板と、 前記グランド板の上面に突設された一次放射器と、 所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は焦線が前記一次
    放射器の設置位置にほぼ一致するように前記グランド板
    の上面に立設された主反射鏡と、を有し、 前記主反射鏡と前記一次放射器との間、又は前記主反射
    鏡と電波放射対象又は電波放射体との間に、メアンダ形
    状の線状導体により構成された直線偏波と円偏波との間
    の変換を行う偏波変換器が配置されていることを特徴と
    するアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれか一つに
    記載のアンテナ装置において、 前記一次放射器は、 前記グランド板の上面に突出するように配置された給電
    プローブと、 前記グランド板の上面の前記給電プローブ付近に立設さ
    れ、前記給電プローブを挟んで前記主反射鏡と向き合う
    副反射鏡と、を備えるアンテナ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のアンテナ装置にお
    いて、 前記給電プローブは、同軸線路の開放端において外導体
    のスリーブがほぼ4分の1波長分折り返され、前記同軸
    線路の中心導体から線状導体が前記開放端よりほぼ4分
    の1波長の長さ延びて構成されたスリーブダイポールア
    ンテナ素子であることを特徴とするアンテナ装置。
  12. 【請求項12】 グランド板と、 前記グランド板の上面に突設された一次放射器と、 所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は焦線が前記一次
    放射器の設置位置にほぼ一致するように前記グランド板
    の上面に立設された主反射鏡と、を有し、 前記一次放射器は、 前記グランド板の上面に突出するように配置された給電
    プローブと、 前記給電プローブの周囲を覆うようにグランド板上に設
    置され、該グランド板と電気的に接続された給電プロー
    ブ外導体と、 前記給電プローブ外導体の前記主反射鏡との対向部に形
    成された給電用スロットと、 前記給電用スロット近傍に配置され、前記給電プローブ
    と電磁結合するアンテナ素子と、 を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  13. 【請求項13】 請求項10〜請求項12のいずれか一
    つに記載のアンテナ装置において、 前記グランド板は、基台上に配置され、前記給電プロー
    ブを中心軸として、該給電プローブと非接触で前記基台
    に対して回転可能であることを特徴とするアンテナ装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜請求項13のいずれか一つ
    に記載のアンテナ装置において、 前記主反射鏡は、電波到来方向又は電波放射方向の仰角
    に応じた角度で前記グランド板の上面に立設されている
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のアンテナ装置にお
    いて、 前記主反射鏡は、前記グランド板に対して互いに異なる
    傾斜角度をなす複数の反射鏡領域を備えることを特徴と
    するアンテナ装置。
  16. 【請求項16】 グランド板と、 前記グランド板の上面に突設された一次放射器と、 所定の焦点又は焦線を有し、該焦点又は焦線が前記一次
    放射器の設置位置にほぼ一致する位置に、電波到来方向
    又は電波放射方向の仰角に応じた角度で前記グランド板
    の上面に立設された主反射鏡と、を備え、 前記主反射鏡は、前記グランド板に対して互いに異なる
    傾斜角度をなす複数の反射鏡領域を備えることを特徴と
    するアンテナ装置。
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