JPH0653308B2 - ア−ク溶接電源 - Google Patents

ア−ク溶接電源

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JPH0653308B2
JPH0653308B2 JP31439486A JP31439486A JPH0653308B2 JP H0653308 B2 JPH0653308 B2 JP H0653308B2 JP 31439486 A JP31439486 A JP 31439486A JP 31439486 A JP31439486 A JP 31439486A JP H0653308 B2 JPH0653308 B2 JP H0653308B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アーク溶接電源の改良に関するものであり、
特に正、逆両極性を交互に切替えて溶接部に電力を供給
するアーク溶接電源に関するものである。
〔従来の技術〕
アーク溶接に用いる電源として電極側を負電位とする正
極性および電極側を正電位とする逆極性の両極性を切替
える方式のものが直流電源と極性切替用スイツチング素
子との組合せによつて得るものとして提案されている。
(例えば特開昭60−18275号公報)。第12図には
この種の従来装置の例を示す接続図である。同図におい
て1は公知の直流電源であり、2は直流電源1の出力を
平滑するためのリアクトルである。3aないし3dはブ
リッジ接続されたスイツチング素子、4は電極、5は被
溶接物、6はスイツチング素子3aないし3dを駆動す
るためのスイツチング素子駆動回路である。7は直流電
源1の出力を平滑するとともに回路に発生するサージ電
圧を吸収するための比較的大容量のコンデンサである。
第13図は第12図の従来装置の動作を説明するための
線図でありスイツチング素子駆動回路6の出力信号S1,
S2と出力電圧E0との関係を時間の経過とともに示して
ある。第12図においてスイツチング素子駆動回路6か
ら駆動信号S1,S2が交互に出力されると、スイツチング
素子3aと3bとが同時にまたはスイツチング素子3c
と3dとが同時に導通・遮断をくりかえし、電極4と被
溶接物5との間に直流電源1の出力電圧が正・逆に切替
えられた矩形波状の電圧が供給される。ここでスイツチ
ング素子は駆動信号が遮断されても直ちに導通状態から
遮断状態にならず数μSから数10μSの遅れ時間t
の後に完全遮断となる。したがつて一方の対のスイツチ
ング素子、例えばスイツチング素子3aと3b、に対す
る駆動信号S1を遮断して後直ちに駆動信号S2を他方の
対のスイツチング素子3cと3dとに供給すると、スイ
ツチング素子3aと3bとの遮断遅れ時間tの間にス
イツチング素子3cと3dとが導通し始めることにな
り、直流電源1の出力を短絡してしまうことになる。こ
のために直流電源1およびコンデンサ2からの過大な電
流が流れてスイツチング素子3a〜3dが破壊されてし
まうことになる。これを防止するために第12図の従来
装置では第13図に示すように駆動信号S1とS2との間
に短時間の休止時間tを設けてある。そしてこの休止
時間tを各スイツチング素子の遮断遅れ時間tより
も長くしておくことによつて短絡過電流の発生を防止し
ている。
上記第12図の装置においては、極性切替時における電
源短絡を防止するためにブリツジ接続されたスイツチン
グ素子の各対の導通期間の間に正確な間隔tを設ける
ことが必要となる。しかもこの間隔はブリツジを構成す
る各スイツチング素子の遮断遅れ時間tのバラツキを
十分にカバーした十分な長さとすることが必要となる。
またスイツチング素子の遮断遅れ時間tの後にはすべ
てのスイツチング素子が実質的に遮断となるのでリアク
トル2の電流が急変することになり、高いサージ電圧が
発生する。このサージ電圧はすべてスイツチング素子に
印加されることになるので、スイツチング素子がこの電
圧によつて破壊されるのを防止するためにサージ吸収用
のコンデンサ7を設けることが必須となる。またスイツ
チング素子が遮断している間は直流電源からの電力供給
は完全に遮断されるので溶接電流は零になる。これらの
事実はアーク溶接に第12図の従来装置を用いるとき
に、極めて大きな障害となる。この理由を第14図の線
図によつて説明する。第14図は第12図の従来装置の
出力電流切替時の動作を拡大して示した詳細説明図であ
り、第13図の線図のうち駆動信号S1がOFFとなり、S
2がONとなる前後の期間を時間軸のみを拡大して示し
てある。第14図において(a)は信号S1、(b)は信号
2、(c)はスイツチング素子3a,3bを流れる電流Iab、
(d)はスイツチング素子3c,3dを流れる電流Icd、(e)はス
イツチング素子3a,3bの各両端の電圧eおよびe
(f)はスイツチング素子3c,3dの各両端の電圧eおよび
、(g)は出力電圧即ち電極4と被溶接物5との間の
電圧eの変化をそれぞれ示している。いま同図の時刻
1において信号S1がOFFとなつたとすると、この時刻
1から遅れ時間tsだけ遅れてスイツチング素子3a,3b
が遮断し電流Iabが零となる。このとき前述のように信
号S1とS2との間の間隔時間tは、遮断遅れ時間t
よりも長く設定されているから信号S2は未だスイツチ
ング素子3c,3dには供給されていない。このためにリア
クトル2はその直前まで流れていた電流が急変したこと
によつてこの変化を阻止する方向に高いサージ電圧を発
生する。このサージ電圧はスイツチング素子3c,3dはも
ともと遮断状態であり、スイツチング素子3a,3bが遮断
したために発生したものであり、かつ電極4と被溶接物
5との間の絶縁は電流遮断直後のために回復していない
からすべてこれらのスイツチング素子3aと3cおよび
スイツチング素子3bと3dとの各直列回路に印加され
ることになる。スイツチング素子3aないし3dは、こ
の高いサージ電圧に耐えて遮断状態を保つから溶接アー
クは消滅し、電極4と被溶接物5との間の電圧e0は第
14図の(g)に示すように時刻t1からts経過した後に
零となる。次に時刻t1から間隙時間tgの後である時刻
2において信号S2がスイツチング素子3 cと3dと
に供給されると、スイツチング素子3cと3bとはこれ
によつて導通するが、この時、回路に供給される電圧は
直流電源1の無負荷電圧程度であるのでスイツチング素
子3cおよび3dに駆動信号が供給されて導通しても、
この頃には電極4と被溶接物5との間の絶縁の回復が進
行しているので、溶接アークが再生するとは限らない。
しかも前述のように間隙時間tgはスイツチング素子の
バラツキを考慮して長い時間に設定しておく必要がある
ので溶接アークの再生に失敗し、第14図の(d)ないし
(g)の実線にて示すように出力電流が流れずアーク切
れ、即ち溶接中断となつてしまうものである。なお第1
4図の(d)ないし(g)において点線は予定通りアークの再
生に成功したときの変化の様子を示す。このようなアー
ク切れを起させないためには間隔時間tgを短かくし、
スイツチング素子の遮断遅れ時間tsと等しくする以外
に方法はないが、前述のようにこの遮断遅れ時間はトラ
ンジスタ個々によつて相当バラツキがあり、また万一、
s>tgとなると電源短絡となつて素子の破壊が発生す
ることになる。したがつてこれらの条件を満足するため
にはスイツチング素子駆動回路6の精度を極めて高精度
のものとすることが必要となり、しかもこの時間は使用
するトランジスタ毎に正確に測定してから設定しなけれ
ばならず、事実上このような調整を各トランジスタ毎に
実施するのは不可能である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は先に、直流電源とブリツジ接続されたスイツ
チング素子との間に直流リアクトルを設けるとともにブ
リツジ回路の直流入力側のコンデンサを除去し、かつブ
リツジ接続されたスイツチング素子は各対の導通切替時
にすべての素子が導通状態となる期間が極く短時間存在
するように各スイツチング素子を駆動することによつて
上記従来装置の問題点を解決したアーク溶接電源を提案
した(特願昭61-158138号)。
本発明は、上記先行発明にさらに、使用する直流リアク
トルとして、流れる電流が小なる間は比較的大きなイン
ダクタンス値を示し、電流の増加にしたがつてインダク
タンス値が減少する特性の直流リアクトルを用いること
によつて、先行発明をより効果的にしたものである。
〔作用〕
本発明は上記のようにすることによつて、直列リアクト
ルによつて短絡電流を抑制して各素子の破壊を防止する
とともに極性切替時に直列リアクトルに発生するサージ
電圧を有効に溶接アークの再生のために利用するととも
にサージ電圧の大きさを電流値が小さいときにも必要な
値を確保することができるものである。
〔実施例〕
第1図は本発明の実施例を示す接続図である。同図にお
いて1は公知の直流電源であり、例えば商用交流電源を
入力としてアーク溶接に適した電圧に変換した後に整流
して直流を得るものが使用でき前述の従来装置と同様に
アーク溶接に適した電圧の定電圧特性、垂下特性または
定電流特性のものを用いる。2は直流リアクトルであ
り、そのインダクタンスの値は流れる電流に対して略逆
比例して変化する特性のものを用いる。3aないし3d
はブリツジ接続されたスイツチング素子であり、自己消
弧形のスイツチング素子、例えば電力用トランジスタ、
ゲートターンオフサイリスタ、あるいは公知の適当な消
弧回路を設けた非消弧形の単方向サイリスタなどを用い
ることができる。4は電極、5は被溶接物であり、6は
それぞれ対となるスイツチング素子3aと3bまたはス
イツチング素子3cと3dとを同時にON−OFF制御する
ためのスイツチング素子駆動回路である。このスイツチ
ング素子駆動回路6は、スイツチング素子3a,3bまたは3
c,3dをそれぞれ間隙なく、実質上導通期間が重複するよ
うにON−OFFするものであればよく、このためには例え
ば通常の遮断遅れ時間を有するスイツチング素子を用い
るときには駆動信号S1とS2とを互に同時に反転する信
号とすることにより実現できる。即ち信号S1の遮断と
同時に信号S2を出力すれば、信号S1の存在によつてそ
れまで導通していたスイツチング素子3a,3bは前述のよ
うにこれによつて直ちには遮断せず若干の遅れ時間ts
の後に遮断する。一方スイツチング素子3c,3dは信号S2
によつて若干の遅れ時間tdの後に導通するが、通常こ
の導通遅れ時間tdは遮断遅れ時間tsよりも十分に短か
いので、この(ts−td)の間はすべてのスイツチング
素子が導通する時間として確保できる。したがつてスイ
ツチング素子駆動回路6としては特に複雑な回路を用い
る必要はなく、パルス幅と周期の調整が可能なパルス発
生器61とこのパルス発生器61の出力を反転する反転
回路62とを組合せたものでよく、公知の回路素子を組
合せることによつて簡単に実現できる。そして信号S1
としては発振器61の出力をそのまま、また信号S2
しては反転回路62の出力を引出せばよい。
第2図は第1図の実施例の装置の動作を説明するために
各部の波形を時間の経過とともに示したものであつて、
同図(a)は信号S1、(b)は信号S2、(c)はスイツチング
素子3a,3bに流れる電極IaおよびIb、(d)はスイツチ
ング素子3c,3dに流れる電流IcおよびId、(e)は直流
リアクトル2に流れる電流Ie、(f)は電極4と被溶接
物5との間の電圧e、(g)は溶接電流Iをそれぞれ
示す。また第3図は第2図の線図のうち極性の切替時、
即ち信号S1とS2とが反転する前後の短期間を拡大して
詳細に示した線図であり、同図(a)は信号S1、(b)は信
号S2、(c)はスイツチング素子3a,3bを流れる電極Ia
およびIb、(d)はスイツチング素子3c,3dを流れる電流
IcおよびId、(e)はスイツチング素子3aおよび3
bの各端子電圧eおよびe、(f)はスイツチング素
子3cおよび3dの各端子電圧eおよびe、(g)は
リアクトル2を流れる電流I 、(h)は出力電圧、即ち
電極4と被溶接物5との間の電圧eの各変化をそれぞ
れ時間の経過とともに示してある。
第1図の実施例において第2図(a),(b)および第3図
(a),(b)のような駆動信号S1およびS2が各スイツチン
グ素子3a,3bおよび3c,3dに交互に供給されているときを
考える。いま信号S1が供給されているとスイツチング
素子3aと3bとが導通し電流は直流電源1から直流リ
アクトル2、スイツチング素子3a、電極4、溶接アー
ク、被溶接物5、スイツチング素子3bを経て直流電源
1に戻る経路を流れている。次に時刻t=t1にて信号
1が消滅すると同時に信号S2がスイツチング素子3c
と3dとに供給されると、スイツチング素子3aと3b
とは遅れ時間tsの後に遮断し、スイツチング素子3c
と3dとはこれより早く時刻t1からtdの後に導通す
る。したがつて時刻(t1+td)から時刻(t1+ts
の間は第2図および第3図の(c)および(d)に示すように
すべてのスイツチング素子3aないし3dが導通するこ
とになる。このため直流電源1からリアクトル2を経て
流れ出す電流I は第3図(g)に示すように増加しよう
とするがリアクトル2のインダクタンスに阻まれてその
急激な増加が抑制される。このときスイツチング素子3
aないし3dにはリアクトル2に流れている電流の各1/
2ずつがそれぞれ分岐して流れることになる。したがつ
てリアクトル2のインダクタンスを適当に選定しておけ
ばスイツチング素子が破壊されることはない。一方電極
4と被溶接物5との間に供給されていた電圧はすべての
スイツチング素子が導通するために第2図(f)および第
3図(h)に示すように短絡状態となり、溶接電流I
零となつて溶接アークは一旦消滅する。この溶接アーク
の消滅によつてもリアクトル2から見た負荷側、即ちス
イツチング素子3aないし3dはすべて導通して短絡状
態であるのでサージ電圧が発生することはない。次に時
刻t=t1+tsに至ると遅れていたスイツチング素子3
aと3bとは遮断するので電流通路が急に断たれること
になる。このためにリアクトル2はこの電流の急変を阻
止すべくサージ電圧を発生する。このサージ電圧はスイ
ツチング素子3cおよび3dがすでに導通しているため
に全て電極4と被加工物5との間に印加されることにな
り、溶接アークの再生を行う。この結果電流は直流電源
1からリアクトル2、スイツチング素子3d、被溶接物
5、溶接アーク、電極4、スイツチング素子3cの経路
を経て直流電源1に戻る逆方向の溶接電流となる。
上記と逆の場合、即ち信号S2が供給されている状態か
ら信号S1に切替わるとき(第2図の時刻t2)における
動作は上記と同様であるので省略する。以上の結果、溶
接電流Iは各極性の切替時点で一旦途切れるものの、こ
の休止期間の末期に発生するサージ電圧が溶接部に有効
に供給されるために安定に溶接アークが再生することに
なる。
ここでリアクトル2に発生するサージ電圧esは、リア
クトル2のインダクタンスをL、直前にリアクトル2に
流れていた電流をiとすれば、リアクトル2には 1/2・Li のエネルギーが蓄えられている。この状態でスイツチン
グ素子がすべて遮断すると、リアクトル2より出力側に
はこのエネルギーが電極4と被溶接物5とを含むリアク
トル2により出力側の回路に放出されることになる。リ
アクトル2より出力側には溶接部への出力ケーブルにお
ける浮遊容量やスイツチング素子の接合部の容量などが
ある。これらの合計容量をCとすればリアクトル2の蓄
積エネルギーはまずこの容量Cを充電することになる。
この容量Cに充電されるエネルギーは 1/2・CV で表わされるから電極4と被溶接物5との間の電圧Vは
先に流れていた電流iに比例して上昇する。通常この容
量は小さい値であり、かつリアクトル2のインダクタン
スは大きいので 1/2Li=1/2CV となる以前にアークの再点弧に必要な電圧を超過してア
ークを再生することになる。このときの再生アーク電流
は、容量Cが小さいのでもとの極性のときの電流と略同
じ値となる。しかし、極性切替の直前に流れていた電流
が小さいときには、蓄積エネルギーも小さいので電圧が
充分に上昇し得ず、 1/2・Li=1/2・CV となってもアークの再生に必要な電圧に達せず、アーク
の再点弧に失敗することがある。
そこで本発明においては、リアクトル2にそのインダク
タンスの値が、流れる電流が比較的小なるときは大き
く、電流が大きくなると比較的小さな値となる特性のも
のを用いて上記問題を解決している。
第4図(a)ないし(c)は、上記目的のために本発明に用い
る、流れる電流によつてインダクタンス値が変化する直
流リアクトルの例を示す外形図である。各図において2
1は略コ字形に形成された鉄心、22はコ字形鉄心21
の開口部に係合する一字形鉄心、23は鉄心21に巻か
れた巻線である。同図(a)においては磁路を構成する鉄
心の一部である一字形鉄心22が図示のように部分的に
長さだけ断面積の小さい部分(イ)を有している。また
同図(b)は一字形鉄心として断面積が次第に増大する鉄
心を用いた例を示しており、同図(c)は一字形鉄心とコ
字形鉄心とは同断面積であるが一字形鉄心をコ字形鉄心
の開口部に嵌挿し、その嵌挿深さを鉄心22の幅Tよ
りも小として磁路の一部に有効断面積の小なる部分を設
けてある。
リアクトル2の鉄心に第4図(a)ないし(c)のようにその
磁路の一部に有効断面積の小なる部分を設けておくとコ
イル23に流れる電流が比較的小さいときにはリアクト
ル2の鉄心は飽和しないが、電流が増加するとこれによ
つて発生する磁束が増加し、断面積の小さな部分で飽和
し始める。このために磁気抵抗が減少し、実効インダク
タンス値が減少し始める。さらにコイルに流れる電流が
増加すると断面積の小なる部分は完全に飽和し、実効イ
ンダクタンスの値はさらに小さくなる。コイル23に流
す電流Iと実効インダクタンスの値Lとの関係は使用す
る鉄心の構造によつて異なる。第4図(a)図ないし(c)の
実施例における電流Iに対するインダクタンス値Lの変
化の様子を第5図(a)ないし(c)の線図にて示す。第4図
(a)に示した鉄心を使用した場合は、第5図(a)に示すよ
うにインダクタンス値の変化は略段階的となる。このと
きインダクタンス値が最高値から減少を始めるときの電
流値は小断面積部(イ)の断面積によつて定まり、また最
低インダクタンス値は(イ)部の長さによつてきまる。
また第4図(b)に示した鉄心を用いる場合にはインダク
タンス値の変化は第5図(b)に示すように、より滑らか
な変化を示すものが得られる。この変化の様子は一字形
鉄心の断面積の変化割合をかえることによつて変更でき
る。第4図(c)に示したよな鉄心構造のリアクトルでは
第5図(c)に示すように略逆S字形の変化を示す。この
場合は一字形鉄心のコ字形鉄心への嵌入深さをかえる
ことによつて第5図(c)中に示したように調整すること
ができる。
なお、これらの実施例において、リアクトルの実効イン
ダクタンス値は、その最小値および最大値のいずれにお
いても出力電流を平滑するという本来の目的の一つを満
足する値に設定するのはもちろんである。
第1図の実施例においては、スイツチング素子駆動信号
1とS2とを単純に逆の位相関係として同時に相反して
ON−OFFするものについて説明したが、第2図の線図に
おいてその動作を説明したように、この実施例はスイツ
チング素子の導通開始遅れ時間tdよりも遮断遅れ時間
の方が長いことを利用している。したがつて低速の大容
量トランジスタやサイリスタなどをスイツチング素子と
して用いると、この遮断遅れ時間が長すぎてスイツチン
グ素子がすべて導通している期間が長くなりすぎること
がある。この間は前述のように溶接アークも消滅してい
るので、この時間があまり長いと電極4と被溶接物5と
の間の絶縁回復が進んで溶接アークの再生が困難になる
ことが考えられる。それ故このような遅い素子をスイツ
チ素子として用いるときには駆動信号S1とS2との間に
短時間の間隙を設けておき、一方のスイツチング素子の
遮断遅れ時間の終了直前に他方のスイツチング素子が導
通するように駆動回路を構成すればよい。逆にスイツチ
ング素子として高速のトランジスタ、例えばMOS FETの
ような素子を使用するときは両遅れ時間tとtとの
差がほとんどなく、かつ短かいので、駆動信号S1とS2
とを同時に相反してON−OFFする先の例のような制御を
行うと、スイツチング素子が重複して導通する期間が安
定に得られないことがある。したがつてこの場合には駆
動信号S1とS2とを相互に重複する期間を有するように
スイツチング素子駆動回路を構成すればよい。上記いず
れの場合もスイツチング素子駆動回路6としてはブリツ
ジを構成する各スイツチング素子が実質的にすべてが導
通する期間を経て一方の対から他方の対に切替わるよう
に制御するものであればよい。
第6図はスイツチング素子駆動回路6の別の実施例を示
す接続図であり、出力信号S1とS2との間に長すぎるス
イツチング素子の遮断遅れ時間を補償するために短かい
間隙を設けたものである。同図において11,12,1
3はそれぞれモノマルチバイブレータ、14はORゲー
ト、15はフリツプフロツプ回路である。モノマルチバ
イブレータ11は駆動信号S1の継続時間ts1を定め、
モノマルチバイブレータ12は駆動信号S2の継続時間
s2を定めるものである。またモノマルチバイブレータ
13は駆動信号S1とS2との間に設ける間隙t0を設定
するものであり、これら各モノマルチバイブレータ11
ないし13およびフリツプフロツプ回路14はすべて入
力信号の立下りで起動するものとする。第7図は第6図
のスイツチング素子駆動回路の動作を説明するための線
図であり、同図(a)は出力信号S1、(b)はモノマルチバ
イブレータ13の出力信号、(c)はフリツプフロツプ回
路14の出力、(d)は出力信号S2をそれぞれ時間の経過
とともに示してある。モノマルチバイブレータ11の出
力S1の立下りによりモノマルチバイブレータ13が起
動し短時間のパルスgを出力する。この信号gによりフ
リツプフロツプ回路14は反転しモノマルチバイブレー
タ12を起動する。モノマルチバイブレータ12は所定
の時間幅のパルスS2を出力し、この信号S2の立下りに
よつて再びモノマルチバイブレータ13が起動し、短時
間幅のパルスgの立下り時にフリツプフロツプ回路15
が反転し、モノマルチバイブレータ11を起動する。こ
の動作をくりかえして信号S1,S2はモノマルチバイブ
レータ13の設定時間に相当する間隔t0を有する信号
となる。
この時間t0をスイツチング素子の遮断遅れ時間t
導通遅れ時間tとの差(t−t)よりも短かく設
定しておけば各スイツチング素子は必らずすべてが導通
する期間(t−t)−t0を有することになる。
第8図は、遮断遅れ時間tが短かく導通遅れ時間とほ
とんど等しいような高速のスイツチング素子を用いると
きに適したスイツチング素子駆動回路の例を示す接続図
である。同図は第6図の駆動回路にORゲート16,1
7を追加したものであり、モノマルチバイブレータ13
の出力パルスを各モノマルチバイブレータ11,12の
出力にそれぞれ加算した信号を駆動信号S1,S2として
取り出したものである。第9図は第8図の駆動回路の各
部の波形を示す線図であり、同図(a)はモノマルチバイ
ブレータ11の出力、(b)はモノマルチバイブレータ1
3の出力、(c)はモノマルチバイブレータ12の出力、
(e)は出力信号S1、(d)は信号S2をそれぞれ時間の経過
と共に示してある。第9図に示すように駆動信号S1
2は重なり時間t0を有する波形となる。したがつてこ
の時間幅(即ちモノマルチバイブレータ13の設定時
間)を適当に選択することによつて遮断遅れ時間が極端
に短かい素子を用いるときにも各スイツチング素子がす
べて導通する期間を得ることができる。
なお本発明に用いることができるスイツチング素子駆動
回路は前述の実施例に示したものに限らず、公知の素
子、集積回路等を用いて構成することができる。
また第6図、第8図においては間隙または重なり期間を
設けるためにマルチバイブレータ13を用いたが、この
時間は数μS程度の短かいものであるので単に波形整形
を行う程度即ち増幅率1の増幅回路をこれに代えて、増
幅回路の応答遅れを利用してもよい。
本発明は第1図の実施例にて説明したように、溶接電流
の極性切替時に溶接アークを再点弧するに当り、先に導
通していたスイツチング素子が完全遮断する瞬間に直流
リアクトルのインダクタンスによつて発生するサージ電
圧を有効に利用するものである。したがつてもしこのと
きに先に流れていた電流の値が極端に小さいと、本発明
のように直流リアクトルにインダクタンス値が大きな値
になるものを用いていても発生するサージ電圧が不足
し、溶接アークの再点弧に不足することが考えられる。
これを防止するためには、出力電流の極性の切替に先立
ち、直流電源の出力を増大させ、その後に極性の切替を
行えば上記問題点を解決することができる。
第10図はこのようにしたときの実施例を示す接続図で
ある。
同図において1〜5は第1図と同様の機能のものを示
し、また11〜15は第6図と同様のスイツチング素子
駆動回路6であり、その出力信号はフリツプフロツプ回
路15のQ端子およびから相反する駆動信号を得てい
る。71は正極性時の電流(被溶接物5から電極4に向
つて溶接電流が流れる極性)を設定する電流設定器、7
2は逆極性時の電流(電極4から被溶接物5へ)を設定
する電流設定器、73は正極性電流の末期に溶接電流を
増加させる増加量を設定する電流設定器であり、74〜
76はアナログスイツチ、77はアンドゲート、78は
アナログスイツチ74〜76を介して供給される各電流
設定器71,72の出力を合成する加算器である。また
第11図は第10図の実施例の動作を説明するために各
部の波形を示した線図であり、同図(a)はモノマルチバ
イブレータ11の出力信号、同図(b)はモノマルチバイ
ブレータ13の出力g、(c)はモノマルチバイブレータ
12の出力信号、(d)はフリツプフロツプ回路15のQ
端子出力、(e)はフリツプフロツプ回路15の端子出
力、(f)はアンドゲート77の出力、(g)は加算器78の
出力信号Ir、(h)は溶接電流Iをそれぞれ示す。ま
たスイツチング素子3aと3bとはフリツプフロツプ回
路15のQ端子出力S1で、またスイツチング素子3c
と3dとはフリツプフロツプ回路15のQ端子出力S2
でそれぞれ駆動され、アナログスイツチ74はフリツプ
フロツプ回路端子の出力で、アナログスイツチ75は
フリツプフロツプ回路15のQ端子出力で、アナログス
イツチ76はフリツプフロツプ回路15の端子の出力
とモノマルチバイブレータ13の出力gとが同時に入力
されたときにそれぞれ閉じるように図示の通り接続され
ている。第10図の実施例の動作を第11図の線図とと
もに説明する。第11図の時刻t1以前においてモノマ
ルチバイブレータ11が時限出力の途中であり、時刻t
1においてこれが終了するときを考える。時刻t1以前に
おいては、フリツプフロツプ回路15の端子出力がH
であり、このためスイツチング素子3cと3dとが導通
し、またアナログスイツチ74が閉じているために電流
設定器71の出力Iのみが加算器78を介して直流電
源1に供給されている。直流電源1はこの電流設定信号
に対応した電流Ispを出力し、導通しているスイ
ツチング素子3cと3dとによつて被溶接物5から電極
4に向う正極性電流が流れている。時刻t=t1におい
てモノマルチバイブレータ11の時限が終了して出力信
号S1が立下ると、この信号の立下りによつてモノマル
チバイブレータ13が時限を開始し出力gをフリツプフ
ロツプ回路15に供給する。この出力gはまたアンドゲ
ート77にも供給され、このときフリツプフロツプ回路
15は未だ端子出力がHのままであるのでアンドゲー
ト27は開きアナログスイツチ76はこれによつて閉じ
る。この結果、加算器78には電流設定器71と73と
の両出力Isと△Isとが供給され、加算器78によつ
てIs+△Isとなつて直流電源1の出力電流値を上昇
させて、溶接電流Iwを増加させる。時刻t2において
モノマルチバイブレータ13の時限が終了すると、この
出力信号gの立下りによつてフリツプフロツプ回路15
が反転し端子の出力がLとなり、Q端子出力がHとな
る。この結果、スイツチング素子3cと3dとは遅れ時
間tの後に遮断となり、スイツチング素子3aと3d
とは遅れ時間tの後に導通する。この切替の前後にお
ける動作は第1図に示した実施例と同様であるので詳細
な説明は省略する。時刻tから時間tの後にスイツ
チング素子3cと3dとが遮断するときに設定信号Is
+△Isに対応する大きな値の電流が急に遮断されよう
とするためにリアクトル2にはサージ電圧が発生し、こ
の電圧によつて電極4と被溶接物5との間にアークが再
生し逆極性電流IRPが流れ始める。このときも発生す
るサージ電圧はアークの再生によつてそのときのアーク
再生電圧に制限されるので極端に高い電圧になることは
ない。一方このときフリツプフロツプ回路15のQ端子
の出力のみがHでアンドゲート77はモノマルチバイブ
レータ13の出力gがLに戻つているので開いており、
結局アナログスイツチ75のみが閉路し、アナログスイ
ツチ74および76は開路している。このために電流設
定器72の出力Iのみが加算器78を介して直流電源
1に供給されてこの設定信号Iに対応した電流IRP
がスイツチング素子3a,3bを通して電極4から被溶
接物5に向う方向に流れる。(逆極性電流)一方フリツ
プフロツプ回路15の端子出力の立下りによりモノマ
ルチバイブレータ12が時限を開始し、信号Sをオア
ゲート14に供給する。時刻tにおいてモノマルチバ
イブレータ12の時限が終了すると、この信号Sの立
下りによつてモノマルチバイブレータ13が再び時限を
開始し、出力gがフリツプフロツプ回路15およびアン
ドゲート77に供給される。しかしこのときフリツプフ
ロツプ回路15の端子出力はLであるからアンドゲー
ト77は開いており、アナログスイツチ76には駆動信
号を供給しない。したがつてモノマルチバイブレータ1
3の時限gの間も電流設定信号はIのままである。時
刻t4においてモノマルチバイブレータ13が時限を終
了すると、この出力信号gの立下りによつてフリツプフ
ロツプ回路15が再び反転しQ端子出力がLとなり端
子出力がHとなつてアナログスイツチ74が閉路とな
り、アナログスイツチ75が開路となる。またフリツプ
フロツプ回路15の反転により、スイツチング素子3a
と3bとに対する駆動信号は消滅し、スイツチング素子
3cと3dとに対して駆動信号が供給される。この結果
電流設定器71によつて設定された基準信号Isに対応
した電流Ispが直流電源1から出力されてスイツチン
グ素子3cと3dとを通して遅れ時間tの後に被溶接
物5から電極4に向う方向の正極性電極Ispが流れ始
める。この極性の切替時においてはリアクトル2の作用
によつて電流はIrに対応する高い値IRPからI
対応する低い値に直ちに変化し得ないのでアークの再生
に必要な電圧を十分に確保できる。以後同様の動作がく
りかえされ、結局正極性時間tspはモノマルチバイブ
レータ11の時限ts1とモノマルチバイブレータ13
の時限tとの和の時間(ts1+t)によつて、ま
た逆極性期間tはモノマルチバイブレータ12の時限
s2とモノマルチバイブレータ13の時限tとの和
(ts2+t)によつてそれぞれ定まり、かつ正極性
時間のうち末期のtの間のみ電流が△Iだけ増加し
た第11図(h)に示すような波形の電流が流れることに
なる。この結果、正極性電流を小さな値に設定しても極
性の切替の直前には大きな電流となるのでスイツチング
素子の電流が遮断となつた瞬間にリアクトル2に発生す
る電圧をアークの再生に必要な電圧とすることができ
る。
なお、第10図の実施例において逆極性電流の末期に電
流を増加させたいときにはアンドゲート77の入力とし
てフリツプフロツプ回路15の端子出力に代えてQ端
子出力を供給すればよく、またどちらの極性の電流期間
の末期にも電流を増加させるためにはアンドゲート77
を取外し、モノマルチバイブレータ13の出力gを直接
アナログスイツチ76の駆動信号sとして供給すれば
よい。
〔発明の効果〕
本発明は上記の通りであるのでつぎの効果を有する。
(1)スイツチング素子駆動回路に複雑な回路や高精度の
回路を必要としない。
(2)溶接電流の極性切替時にはアークの再生に必要な電
圧以上の高いサージ電圧がスイツチング素子に印加され
ないので耐性の低い素子を用いることができる。
(3)アーク再生のためのサージ電圧を得る直流リアクト
ルとして、流れる電流が小なるときは大きなインダクタ
ンスを示し、流れる電流が大きくなるとインダクタンス
が比較的小さな値になる特性のものを用いるので、使用
する電流値にかかわらず必要なサージ電圧を確保するこ
とができる。
(4)溶接電流の極性切替時に発生するサージ電圧は溶接
アークの再生すべき時にのみ出力端子即ち溶接電極と被
溶接物との間に印加されので溶接アークの再生が確実で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す接続図、第2図は第1図
の実施例の動作を説明するために示した各部の波形を示
した線図、第3図は第1図の実施例における極性切替時
のみを拡大して示した詳細説明図、第4図(a)ないし(c)
は本発明に使用する直流リアクトルの実施例を示す外形
図、第5図(a)ないし(c)は第4図(a)ないし(c)に示した
構造の直流リアクトルを用いたときの直流リアクトルに
流れる電流とインダクタンス値との関係を示した線図、
第6図はスイツチング素子駆動回路の別の実施例を示す
接続図、第7図は第6図のスイツチング素子駆動回路の
動作を説明するための線図、第8図はスイツチング素子
駆動回路のさらに別の実施例を示す接続図、第9図は第
8図のスイツチング素子駆動回路の動作を説明するため
の線図、第10図は本発明の別の実施例を示す接続図、
第11図は第10図の実施例の動作を説明するための線
図、第12図は従来の装置の例を示す接続図、第13図
は第12図の装置の動作を説明するための線図、第14
図は第12図の装置の出力電流極性切替時の動作を拡大
して示した詳細説明図である。 1……直流電源、2……直流リアクトル、3a〜3d…
…スイツチング素子、6……スイツチング素子駆動回
路、21……コ字形鉄心、22……一字形鉄心、23…
…巻線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 敏光 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (56)参考文献 特開 昭60−18275(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、前記直流電源の一方の出力端
    子に接続された小電流時には高いインダクタンス値を示
    し大電流時には比較的低いインダクタンス値を示す直流
    リアクトルと、前記直流リアクトルの他方の端子と前記
    直流電源の他方の出力端子との間に直流端子が接続され
    たブリッジ接続された4個のスイッチング素子と、前記
    スイッチング素子の相対校する2個の素子を1対として
    同時にかつ各1対の素子を交互に実質的に間隙なくON−
    OFF制御するスイッチング素子駆動回路とを具備し、前
    記プリッジ接続されたスイッチング素子の交流端子側を
    アーク溶接用の出力端子としたアーク溶接電源。
  2. 【請求項2】前記直流リアクトルは、鉄心と前記鉄心に
    捲回された巻線とからなり、前記鉄心は部分的に有効断
    面積の小なる部分を有する鉄心である特許請求の範囲第
    1項に記載のアーク溶接電源。
  3. 【請求項3】前記鉄心は、コ次形鉄心と一字形鉄心とか
    らなり、前記一字形鉄心を前記コ次形鉄心の開口部に部
    分的に嵌挿してあり、前記両鉄心の嵌挿量により巻線に
    流れる電流に対するリアクタンス値の変化状態を所望値
    に設定可能な鉄心である特許請求の範囲第2項に記載の
    アーク溶接電源。
  4. 【請求項4】前記スイッチング素子駆動回路は、所定の
    周期と時間幅とからなるパルスを発生するパルス発生器
    と、前記パルス発生器の出力の反転出力を得る反転回路
    とを具備し、前記パルス発生器の出力信号と前記反転回
    路の出力信号とをそれぞれ前記各1対のスイッチング素
    子の導通駆動信号として供給する回路である特許請求の
    範囲第1項に記載のアーク溶接電源。
  5. 【請求項5】前記スイッチング素子駆動回路は、極く短
    かい時間の重複時間を経て各1対のスイッチング素子を
    交互に切替えてON−OFF制御する回路である特許請求の
    範囲第1項に記載のアーク溶接電源。
  6. 【請求項6】前記直流電源は、前記スイッチング素子駆
    動回路から切替タイミング信号と継続時間信号とを得
    て、極性切替前の一定時間は出力電流を増加させる電源
    である特許請求の範囲第1項に記載のアーク溶接電源。
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JP4780430B2 (ja) * 2001-01-09 2011-09-28 日立金属株式会社 放電管駆動回路
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