JP3170833B2 - アーク加工用電源装置 - Google Patents

アーク加工用電源装置

Info

Publication number
JP3170833B2
JP3170833B2 JP34903991A JP34903991A JP3170833B2 JP 3170833 B2 JP3170833 B2 JP 3170833B2 JP 34903991 A JP34903991 A JP 34903991A JP 34903991 A JP34903991 A JP 34903991A JP 3170833 B2 JP3170833 B2 JP 3170833B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
output
thyristor
capacitor
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34903991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05154655A (ja
Inventor
喜久夫 寺山
弘和 五百蔵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP34903991A priority Critical patent/JP3170833B2/ja
Publication of JPH05154655A publication Critical patent/JPH05154655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3170833B2 publication Critical patent/JP3170833B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商用交流電源からの電
力を一旦整流して直流とした後にスイッチング用トラン
ジスタを用いたインバータ回路によって高周波交流に変
換し、得られた高周波出力を変圧器や整流回路を通して
アーク溶接や溶断、プラズマアーク加工等のアーク加工
に適した特性の電力に再変換する方式のアーク加工用電
源装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の装置】スイッチング用トランジスタを用いて直
流を高周波交流に変換する回路を有するインバータ式ア
ーク加工用電源装置においては、スイッチング時に回路
に含まれるインダクタンスによってサージ電圧が発生
し、このサージ電圧は変換する周波数が高くなり、スイ
ッチング速度が速くなるにしたがって高くなる。従来は
これによってスイッチングトランジスタが破壊されるの
を防止するために図1に示すような抵抗器とコンデンサ
とからなるサージ電圧抑制回路(スナバ回路)が用いら
れていた。図1において、1は商用交流電源、2は整流
回路、3a,3bは整流回路2の出力を2分するコンデ
ンサ、4a,4bはスイッチングトランジスタ、5a,
5bはスイッングトランジスタ4a,4bに逆並列に接
続された逆電圧バイパス用のダイオードである。6a,
6bは抵抗器、7a,7bはコンデンサであり、各抵抗
器とコンデンサとは直列に接続されて図示のようにスイ
ッチングトランジスタ4a,4bの両端に並列に接続さ
れてスナバ回路を構成している。8は高周波変圧器、9
a,9bは変圧器8の出力電圧を両波整流するためのダ
イオード、10はフライホイールダイオードである。ま
た11は直流リアクトルであり、出力電流を平滑すると
ともにアーク加工に適した出力電流の変化特性を決定す
る。12はアーク加工用電極、例えばアーク溶接用トー
チの電極であり、13は被加工物である。
【0003】同図の装置において、スイッチング用トラ
ンジスタ4a,4bは図示を省略した制御回路の出力に
より交互にON−OFFしてコンデンサ3a,3bによ
って2分された整流回路2の出力を高周波交流に変換す
るハーフブリッジ型インバータ回路を構成している。ま
たLは配線に分布するインダクタンス分を便宜上集中定
数で示したものである。ここで出力の調整はスイッチン
グ用トランジスタのON/OFF時間比率(デューテ
ィ)を変化させることによって平均値を変化させるもの
である。いま、スイッチング用トランジスタ4aが導通
している状態から遮断するときには、トランジスタ4a
を流れる電流は急激に減少しようとするが、この電流変
化を防げる方向の電圧、トランジスタ4aに対して順方
向となる電圧が配線のインダクタンスLに発生する。こ
の電圧が前述のサージ電圧であり、このサージ電圧とコ
ンデンサ3aの端子電圧との和がトランジスタ4aの両
端に印加される。この電圧は抵抗器6aを通してコンデ
ンサ7aに充電され、この結果コンデンサ7aにはトラ
ンジスタ4aが導通していたときに配線のリアクトルL
に蓄えられていた電磁エネルギーが移動する。次に所定
の時間間隔の後にトランジスタ4bが導通し、その後に
遮断したときには上記と同様にしてコンデンサ7bにサ
ージ電圧が吸収される。さらに次にトランジスタ4aが
再度導通したときには、先の遮断時に充電されていたコ
ンデンサ7aの充電電荷が抵抗器6aを通してトランジ
スタ7aに放出される。この結果、配線のインダクタン
スLの電磁エネルギーはコンデンサ7aの静電エネルギ
ーとなり、さらに抵抗器6aのジュール熱となって消費
される。
【0004】スイッチング周波数を高くするためにはト
ランジスタ4a,4bの遮断速度を速くすることが必要
となり、このためにトランジスタの遮断時の電流変化率
(di/dt)が大となり、これによって発生する配線
インダクタンスLによるサージ電圧も大となる。このた
めにスナバ回路を構成するコンデンサ7a,7bも大き
な容量のものとして吸収電圧容量を大きくすることが必
要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置において
は、配線インダクタンスLに蓄積された電磁エネルギー
は最終的にはスナバ回路の抵抗器6a,6bによってジ
ュール熱となって失なわれることになる。そして、イン
バータの動作周波数が高くなればなるほどスナバ回路の
コンデンサ容量を大きくしなければならず、かつスイッ
チングトランジスタのON−OFFの度毎にスナバ回路
は充放電を行うのでインバータの動作周波数が高くなる
ほど幾何級数的にスナバ回路によって消費されるエネル
ギーは大きくなり、大容量の抵抗器とコンデンサとを用
いることが必要となるばかりでなく、スイッチングによ
って発生する損失も増大し、変換効率の甚しい低下をも
たらすことになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
従来装置の課題を解決するために、抵抗器とコンデンサ
とからなるスナバ回路にかえて、サイリスタとコンデン
サおよびリアクトルからなる直列回路をスイッチングト
ランジスタに並列に接続して、トランジスタの遮断に先
立ってサイリスタを点弧させ、このサイリスタの点弧に
よって予め充電されていたコンデンサの充電電荷をトラ
ンジスタに対して逆極性に放電して、トランジスタを逆
バイアス状態とし、この逆バイアス状態においてトラン
ジスタのベース電流を遮断してスイッチングを完了させ
るものである。
【0007】
【実施例】図2は、本発明の実施例を示す接続図であ
る。同図において、14a,14bはサイリスタであ
り、それぞれスイッチングトランジスタ4a,4bと同
極性に接続されている。15はリアクトル、16はコン
デンサであり、サイリスタ14aとリアクトル15およ
びコンデンサ16との直列回路がスイッチング用トラン
ジスタ4aに並列に接続されている。サイリスタ14b
とリアクトル15およびコンデンサ16との直列回路が
スイッチング用トランジスタ4bと並列に接続されてい
。17はトランジスタ4a,4bおよびサイリスタ1
4a,14bを導通遮断するための制御回路である。同
図のその他の部分は図1の従来装置と同機能の部分に同
符号を付して説明を省略する。
【0008】同図の装置において、起動に先立って、ま
ずコンデンサ16を予備充電する。この場合、起動がト
ランジスタ4aの導通から行われるときにはトランジス
タ4bに並列に接続されているサイリスタ14bを一時
導通させてコンデンサ16を図示の極性に予備充電し、
起動がトランジスタ4bの導通から行われるときには
イリスタ14aを一時導通させてコンデンサ16を図示
と逆の極性に予備充電しておく。このためにはサイリス
タ14bまたは14aを一度点弧させれば図示の極性の
予備充電が行われ、このときの充電電流はリアクトル1
5とコンデンサ16とによって定まる振動電流となり充
電電流が零点を超えて逆転しようとしたときに自動的に
遮断する。
【0009】図3に図2の実施例の動作を説明するため
の各部の電圧電流の変化を時間の経過に従って示す。図
3において(a)はトランジスタ4a,4bを導通制御
するための基準となるパルス幅制御信号(PWM信
号)、(b)はトランジスタ4aのベース電流s1
(c)はトランジスタ4bのベース電流s2 、(d)は
サイリスタ14aに対するゲート信号s3 、(e)はサ
イリスタ14bに対するゲート信号s4 、(f)はサイ
リスタ14aを流れる電流、(g)はサイリスタ14b
を流れる電流、(h)はコンデンサ16の端子電圧、
(i)はトランジスタ4aのコレクタ電流、(j)はト
ランジスタ4bのコレクタ電流、(k)はダイオード5
aを流れる電流、(l)はダイオード5bを流れる電
流、(m)は変圧器8の一次巻線を流れる電流の各変化
を示している。
【0010】次に図3に従って図2の実施例の動作を説
明する。いま、サイリスタ14bを一度点弧させて図示
の極性に予備充電してあるとする。この状態で図3の時
刻t=t1 においてトランジスタ4aにベース電流を供
給して導通させると、コンデンサ3aの端子電圧によっ
てトランジスタ4aから変圧器8の一次巻線に向う方向
の電流Iaが流れ始める。この状態で期間Taが経過
し、時刻t=t2 に至ると、極性反転動作が開始され
る。t=t2 において、トランジスタ4aに対するベー
ス電流を流したままでサイリスタ14aにゲート信号を
供給すると、サイリスタ14aはコンデンサ16の充電
電圧が図示の極性であるので導通を開始する。このサイ
リスタを流れる電流はトランジスタ4aが導通していて
負荷電流が流れているので、この電流をキャンセルし、
余分な電流がダイオード5aを通して流れることにな
り、ダイオード5aには流れる電流によって順方向電圧
降下が発生し、トランジスタ4aを逆バイアスする。こ
れによってトランジスタ4aはベース電流が供給されて
いるにもかかわらずそのコレクタ電流は急激する。一
方、変圧器8の一次電流はそのインダクタンスのために
急減できないのでコンデンサ16の放電電流が一部分流
してこれを補うことになる。時刻t=t2 より遅延時間
tdの後にトランジスタ4aに対するベース電流を遮断
する。このときサイリスタ14aを流れる電流は、コン
デンサ16の静電容量とリアクトル15のインダクタン
スや変圧器8のインダクタンスによって定まる周期の振
動電流波形となり、この電流が先にトランジスタ4aに
流れていた電流Icよりも大となる期間中にトランジス
タ4aのベース電流を遮断するように遅延時間tdおよ
びコンデンサ16、リアクトル15の各定数を定めてお
くと、トランジスタ4aはそのコレクタ電流が零の状態
で遮断される。変圧器8の一次電流はこのときサイリス
タ14aを流れる電流によって維持され、一方ダイオー
ド5aを流れる電流はこの分流電流を差引いた電流とな
り、さらに時刻t=t3 において振動電流が半周期の終
りで零になった時点で消滅する。このときコンデンサ1
6は振動電流により図示と逆の極性に充電される。
【0011】所定の休止時間Tsの後に時刻t=t4 に
おいて次の半波のためのPWM信号がTbの長さで供給
されると、トランジスタ4bが導通し、先とは逆極性の
電流Ibが変圧器8の一次巻線に流れる。さらに時間T
bが経過して時刻t=t5 になるとPWM信号は消滅
し、これによってサイリスタ4bにゲート信号が供給さ
れて、サイリスタ4bは導通し、コンデンサ16の充電
電荷が放電を開始し、ダイオード5bを通して放電電流
が流れる。この電流によりダイオード5bは順方向電圧
降下を生じてトランジスタ4bを逆バイアスする結果、
そのコレクタ電流を急速に零にする。このとき変圧器8
の一次巻線電流はトランジスタ4bのコレクタ電流が減
少した分だけサイリスタ14bを流れる電流によって補
われてほぼもとの値に維持される。次に時刻t=t5 よ
り時間tdだけ遅延してトランジスタ4bに対するベー
ス電流が遮断されるとこの時点ではトランジスタのコレ
クタ電流は零であるので無負荷状態で遮断が行われる。
さらにこの後の時刻t=t6において回路定数によって
定まるサイリスタの電流の半波の終了によって変圧器8
の一次電流は零となって逆極性の半波期間が終了し、こ
のときまでにコンデンサ16は再び図示の極性にほぼ電
源電圧(コンデンサ3bの端子電圧)まで充電されてい
る。この後、休止時間Tsを経て再びPWM信号が供給
されて正方向の期間の開始となり、以後上述の時刻t=
t1 からt6 の動作をくりかえす。
【0012】次にトランジスタ4a,4bおよびサイリ
スタ14a,14bのための制御回路17の具体的な実
施例として図4を示す。図4において、171はPWM
発振回路であり、例えば出力設定値と出力検出値との差
の信号に応じたデューティで一定周波数のパルス列を出
力する公知のパルス幅制御回路である。172は、PW
M発振回路の出力を出力パルス毎にa,b各出力端子に
交互に振り分けて出力する分周回路、173aおよび1
73bは入力信号の立上りによって出力信号がハイレベ
ル(以後Hで示す)となり、入力信号の立下りから一定
時間H信号を維持するオフディレイタイマ回路、174
は押ボタンスイッチ等により指令される起動回路であ
り、溶接中H信号を出力する。
【0013】175および176は入力信号の立上りか
ら一定時間遅れて出力信号がHとなるオンディレイタイ
マ回路、177a,177b,178aおよび178b
はそれぞれトランジスタ4a,4bおよびサイリスタ1
4a,14bの駆動信号を与えるドライバ回路であり、
それぞれ入力信号がHの期間中駆動信号を出力する。A
ND1a,AND1bはアンド回路、INV1a,IN
V1bは入力信号のレベルを反転するインバータ回路、
MM1a,MM1bおよびMM2は入力信号の立上り時
から一定時間H信号を出力するモノマルチバイブレー
タ、OR1はオア回路である。図5は図4の制御回路の
動作を説明するための線図であり、(a)は起動回路1
74の出力、(b)はモノマルチバイブレータMM2の
出力、(c)はオンデイレイタイマ回路175の出力、
(d)はオンデイレイタイマ回路176の出力、(e)
はPWM発振回路171の出力、(f)は分周回路17
2の一方の出力端子(a)の出力、(g)は分周回路1
72の他方の出力端子(b)の出力、(h)はアンド回
路AND1aの出力、(i)はアンド回路AND1bの
出力、(j)はオフデイレイタイマ回路173a、即ち
駆動回路177aの出力s1 、(k)はオフデイレイタ
イマ回路173b、即ち駆動回路173bの出力s2
(l)はモノマルチバイブレータMM1a、即ち駆動回
路178aの出力s3 、(m)はモノマルチバイブレー
タMM1bの出力、(n)はオア回路OR1、即ち駆動
回路178bの出力s4 をそれぞれ時間の経過とともに
示してある。図4および図5において、オンデイレイタ
イマ回路175は図2のコンデンサ16を起動に先立っ
て予備充電するための時間を設けるためのものであり、
PWM発振回路の半周期程度の長さに設定すればよい。
またオンデイレイタイマ176はトランジスタ4a側の
起動を先とし、トランジスタ4b側を後にするための時
限回路であり、この時間はPWM発振回路の1周期に等
しい時間に定める。またオフデイレイタイマ173aお
よび173bはモノマルチバイブレータMM1aおよび
MM1bの出力によってサイリスタ14a,14bが点
弧してからリアクトル15とコンデンサ16とによって
定まる振動電流が最初のピーク値に達するまでの時間に
略相当する長さ程度に定めておく。
【0014】図4において起動回路174の出力信号が
Hになると、この立上りによってモノマルチバイブレー
タMM2が一定時間H信号を出力し、これによってサイ
リスタ14bが点弧する。サイリスタ14bが点弧する
と図2の実施例においてコンデンサ16が直流電源2の
出力によって充電され、コンデンサ16とリアクトル1
5およびその他の回路定数によって定まる振動周期によ
って充電電流が増加後、減少して零となり、反転しよう
とする時点でサイリスタ14bは消弧する。この後にオ
ンデイレイタイマ回路175が時限を終了し、H信号を
アンド回路AND1aおよびオンデイレイタイマ17b
に出力する。アンド回路AND1aはこの出力の後に分
周回路172の(a)端子出力がHになったときに出力
信号がHとなり、このH信号出力によってオフデイレイ
タイマ回路173aはH信号を出力し、トランジスタ4
aを導通させる(図2の電流Iaの通電開始)。一方ア
ンド回路AND1aのH出力によりインバータ回路IN
V1aの出力はローレベル(以後Lと示す)となり、サ
イリスタ14aは遮断のままである。次に時間が経過し
て分周回路172の(a)端子出力がLになるとアンド
回路AND1aの出力はLとなり、これによってインバ
ータ回路INV1aの出力はLからHに反転し、モノマ
ルチバイブレータMM1aはこの入力信号の立上りによ
ってトリガーされて一定時間幅のH信号を出力する。サ
イリスタ14aはこのH信号によって点弧し、コンデン
サ16の充電電荷をリアクトル15、トランジスタ4a
(およびダイオード5a)を通して放電し、この放電電
流によってトランジスタ4aが逆バイアスされる。一方
アンド回路AND1aの出力がLになってからオフデイ
レイタイマ回路173aは設定時間の後にその出力はL
となり、トランジスタ4aに対する駆動信号を遮断す
る。それ故、先に図2で説明したように、このオフデイ
レイタイマの時限終了をサイリスタ14aの点弧によっ
て流れるコンデンサ16の放電電流によってトランジス
タ4aが逆バイアスされる頃、即ちコンデンサ16によ
って発生する振動電流の半周期の1/2(最初のピーク
時の頃)に一致させておけばトランジスタ4aを確実に
無負荷状態で遮断するようにできる。
【0015】この後に先のオンデイレイタイマ回路17
5の時限終了からPWM発振回路の1周期分だけ遅れて
オンデイレイタイマ176が時限を終了してその出力が
Hに反転するとアンド回路AND1bは分周回路172
の(b)端子出力がHとなったときにH出力となり、ト
ランジスタ4bが導通する(図2の電流Ibの通電開
始)。さらに分周回路172の(b)端子出力がLにな
るとインバータ回路INV1bの出力がHに反転し、こ
のH出力によってモノマルチバイブレータMM1bが一
定時間幅のH信号を出力し、サイリスタ14bを点弧さ
せる。サイリスタ14bが点弧するとコンデンサ16の
充電電荷をトランジスタ4b(ダイオード5b)、リア
クトル15を介して放電し、トランジスタ4bを逆バイ
アスする。この頃にオフデイレイタイマ173bの時限
が終了するように設定しておくとその時限終了によりト
ランジスタ4bは遮断される。さらに時間が経過して分
周回路172の(a)端子出力がHになったときからト
ランジスタ4aが導通し、分周回路172の(a)端子
出力がLになった時にサイリスタ14aが点弧し、逆バ
イアスされてトランジスタ4aのコレクタ電流が零にな
ってから駆動信号が消滅して遮断する。同様にトランジ
スタ4bも導通、遮断し、これらの動作を起動回路17
4の出力が消滅するまでくりかえす。
【0016】図2の装置においては、上記のようにスイ
ッチング用トランジスタ4a,4bはそのコレクタ電流
が零の状態になってから遮断するので、スイッチング用
トランジスタはその遮断時にスイッチング損失を発生し
ない。さらに変圧器に対する電流の各半波は回路の振動
電流が零点を通過する時点で終了するので、電流遮断時
には一切のサージ電圧は発生しない。また、電流遮断時
に充電されたコンデンサ16の電荷は次の半波の出力時
の終了時にトランジスタ、ダイオードおよび負荷に放出
されるので、サージ電圧抑制のために設けた本発明の回
はほとんど電力を消費しない。
【0017】なお、図3および図5においては極性切替
の部分を詳細に説明するために時間Ta,Tb,Tsに
比較して時間tdや時刻t2 からt3 (またはt5 から
t6)までの長さを誇張して示してあるが、実際には時
間tdはサイリスタ14a,14bの点弧にかかる時間
より若干長めであればよく、またt2 からt3 (t5か
らt6 )に至る時間はこの遅れ時間tdにトランジスタ
4a,4bのコレクタ電流消滅時間を加えた時間以上で
あればよく、いずれもTa,Tb,Tsに比較して十分
に短いもので十分である。例えばインバータ回路の動作
周波数が10KHzのときは、(Ta+Ts)=50μ
sであり、これに対してサイリスタの点弧遅れ時間は、
5μs程度である。サイリスタが点弧するとトランジス
タのコレクタ電流は振動電流がもとのコレクタ電流Ic
を超えた時点で消滅しているのでこの振動電流がIcよ
り大きい期間中にトランジスタのベース電流を遮断すれ
ばよい。振動電流のピーク値をもとのコレクタ電流Ic
の2倍にしておくと振動電流がIcより大となるのは振
動電流の半周期の1/6の時点と5/6の時点とにな
る。したがって、半波周期の1/2の時点でベース電流
を切るとすると、振動電流の半波周期は6μs程度でよ
い。したがって、tdは、5+6/2=8μsとなる。
この場合、出力調整範囲は最小ではサイリスタの点弧遅
れ時間+振動電流の半波周期=5+6=11μsとなり
インバータ動作周期50μsの22%から、最大インバ
ータ動作周期のほぼ100%までとなり、出力調整範囲
としては十分である。
【0018】図2および図3に示した実施例において
は、一方のトランジスタを遮断するに際してPWM信号
TaまたはTbの終了時に各トランジスタに並列に接続
された直列回路のサイリスタ14aまたは14bを点弧
させ、これによってトランジスタに逆電圧が印加されて
コレクタ電流が零になると予想される時間遅れtdをあ
らかじめ定めた一定時間とし、この時間の後にトランジ
スタに対するベース電流を遮断したが、この時間は固定
とする必要はなく、サイリスタが導通しており、かつト
ランジスタに逆電圧が印加されたことを検出したときに
ベース電流を遮断するように制御回路を構成するとさら
に動作が確実となり、かつベース電流遮断までの時間に
余裕を取る必要がなくなって、より高周波のインバータ
回路に適用することが可能となる。
【0019】図6はこのようにした制御回路の実施例を
示す接続図であり、図4に示した制御回路にトランジス
タ4a,4bの端子電圧を入力とし、順方向電圧時にH
信号、零または逆電圧時にL信号を出力する電圧検出回
路179a,179bとこの出力とオフデイレイタイマ
回路173a,173bの出力を入力とし、両入力信号
がHのときのみトランジスタ4a,4bに駆動信号を出
力するアンド回路AND2a,AND2bを設けたもの
である。その動作は図4の制御回路とほとんど同じであ
るが、トランジスタ4a,4bに対する駆動信号は自身
が逆バイアスされたときに遮断される点のみが異なる。
【0020】図7は本発明の別の実施例を示す接続図で
ある。同図の装置は図2の実施例をフルブリッジ式イン
バータ回路に変更したものであり、インバータ回路をト
ランジスタ4aないし4dからなるブリッジ式インバー
タ回路とし、トランジスタ4aに対してサイリスタ14
a、リアクトル15aおよびコンデンサ16aからなる
直列回路を、トランジスタ4bに対してサイリスタ14
b、リアクトル15aおよびコンデンサ16aからなる
直列回路を、トランジスタ4cに対してサイリスタ14
c、リアクトル15bおよびコンデンサ16bからなる
直列回路を、トランジスタ4dに対してサイリスタ14
d、リアクトル15bおよびコンデンサ16bからなる
直列回路をそれぞれ接続したものである。また制御回路
17は図2に示した実施例と異なるところはなく、トラ
ンジスタ4aと4d、トランジスタ4bと4cとをそれ
ぞれ同時にON−OFF制御し、またサイリスタ14a
と14d、サイリスタ14bと14cとを同時に点弧さ
せるように図示の通り出力が接続されており、その内容
は図2の実施例の制御回路17と全く同様であり、図4
または図6の制御回路が用いられる。同図の場合、起動
に先立ってサイリスタ14bと14cとを一旦導通させ
てコンデンサ16a,16bを図示の極性に予備充電
し、次にトランジスタ4a,4dの導通からインバータ
の動作を開始すればよい。
【0021】なお、図7の実施例においてはトランジス
タ4aないし4dには並列ダイオードは接続していな
い。この場合トランジスタ4aと4dあるいはトランジ
スタ4bと4cは次のようにサイリスタ14a、リアク
トル15a、コンデンサ16aまたはサイリスタ14
d、リアクトル15b、コンデンサ16bあるいはサイ
リスタ14b、リアクトル15a、コンデンサ16bま
たはサイリスタ14d、リアクトル15b、コンデンサ
16bの直列回路によって直接逆バイアスされる。
【0022】いま、トランジスタ4aと4dが導通して
いて、電流IL が流れており、コンデンサ16aと16
bは同じ量の電荷で各々図で右側が+、左側が−に充電
されているとする。このときサイリスタ14aと14d
が同時にトリガーされるとする。コンデンサ16aの電
荷はコンデンサ16a−リアクトル15a−トランジス
タ4a−サイリスタ14a−コンデンサ16aの回路で
振動電流となる。この振動電流はトランジスタ4aを逆
向きに流れるが、トランジスタ4aを正向きに大きさI
L の電流が流れているので、この振動電流は、IL より
小さい間中続く。一方コンデンサ16bの電荷はサイリ
スタ14d−トランジスタ4d−リアクトル15b−コ
ンデンサ16bの回路で振動電流となる。この振動電流
はトランジスタ4dを逆向きに流れるが、トランジスタ
4dを正向きに大きさIL の電流が流れているので、こ
の振動電流は、IL より小さい間中続く。上記2つの振
動回路の定数を等しくしておくと、サイリスタ14aの
導通による振動電流が電流IL に等しくなる瞬間とサイ
リスタ14dの導通による振動電流がIL に等しくなる
瞬間とは同じ時刻となる。
【0023】この時以後はサイリスタ14a−コンデン
サ16a−リアクトル15a−変圧器8の一次巻線−リ
アクトル15b−コンデンサ16b−サイリスタ14d
−コンデンサ3−サイリスタ14aの回路をIL なる電
流が流れる。この電流IL は変圧器8のインダクタンス
により略一定に保たれるでリアクトル15aおよびリア
クトル15bの電圧は零となり、コンデンサ16aの電
圧はサイリスタ14aとリアクトル15aを通してトラ
ンジスタ4aに、コンデンサ16bの電圧はサイリスタ
14dとリアクトル15bを通してトランジスタ4dに
逆バイアスとしてかかる。したがってトランジスタ4a
と4bとに対するベース電流は、この時点で遮断すれば
よい。上記の回路は整流回路2の出力電圧がコンデンサ
16aと16bとに図示の逆(右側が−、左側が+)に
充電されたのち、即ちリアクトル15aと15bとの電
磁エネルギーがコンデンサ16aと16bとに移行した
時点で終了する。
【0024】図8はさらに本発明の別の実施例を示す接
続図である。同図においては図2の装置のリアクトル1
5に補助巻線15sを設け、この補助巻線15sの出力
をそれぞれダイオード21a、21bによって半波整流
し、コンデンサ3a,3bに同極性で接続して、コンデ
ンサ16を流れる電流の一部を直流電源側に回生する構
造としたものである。また20は変圧器8の出力側に設
けられた負荷回路であり、図2の装置におけるダイオー
ド9a,9b,10、直流リアクトル11、電極12お
よび被加工物13に相当する。なお、同図においては制
御回路は図2の装置と全く同じものが用いられるので図
示は省略してある。またリアクトル15に流れる電流を
電源側へ回生する手段としては図8のようにコンデンサ
3aと3bとにそれぞれ回生する以外にコンデンサ3a
と3bとの直列回路の両端間にリアクトル15の補助巻
線15sの出力を両波整流して供給してもよく、また補
助巻線を2組設けて各半波毎に独立した整流回路を設け
て、各コンデンサ3a,3bに、または両コンデンサの
両端間に供給してもよい。これらの場合、各接続方法に
応じてリアクトル15の補助巻線と一次巻線との巻数比
を決定すべきであるのはいうまでもない。
【0025】図9は、本発明の別の実施例を示す接続図
であり、同図の場合はインバータを構成するスイッチン
グ用トランジスタの耐圧が不足し、複数個のトランジス
タ4a1ないし4a3,4b1ないし4b3を直列にし
て各1群として用いており、これらの各直列トランジス
タの群の両端間にサイリスタとリアクトルおよびコンデ
ンサからなる直列回路をそれぞれ接続している。またト
ランジスタに対する逆電圧防止用ダイオードは1個と
し、各直列トランジスタ群の両端間に逆並列に接続して
ある。なお、図9の装置の動作は図2と同様である。
【0026】図10は本発明のさらに別の実施例を示し
た接続図である。同図においてSW1ないしSW9は商
用交流電源1の電圧が200Vと400Vまたは230
Vと460Vのように略1:2の比率となる2系統の電
源に適用するときに入力電源電圧に応じて切替えるため
の切替スイッチであり、同図のその他の部分は図2ない
し図9の各実施例に示したものと同機能のものに同符号
を付してある。
【0027】同図において切替スイッチSW1ないしS
W9が図示のように460V側(高電圧入力側)にある
ときは、サイリスタ14a,14b、リアクトル15
a、コンデンサ16aは回路から切離され、かつトラン
ジスタ4aと4bおよび4cと4dとがそれぞれ直列に
接続されて2個の直列トランジスタがさらに切替スイッ
チSW4およびSW5で直列にされてこれらとコンデン
サ3aと3bとが切替スイッチSW1によってハーフブ
リッジ形のインバータ回路が構成される。この場合トラ
ンジスタ4aと4bとの直列回路にはサイリスタ14c
とリアクトル15bおよびコンデンサ16bとからなる
直列回路が並列に接続され、トランジスタ4cと4dと
の直列回路にはサイリスタ14dとリアクトル15bお
よびコンデンサ16bとからなる直列回路が並列に接続
されて、先の図9に示した実施例と同様の回路構成とな
る。
【0028】一方、切替スイッチSW1ないしSW9が
図示と逆の230V側(低電圧入力側)にあるときは、
トランジスタ4aないし4dはフルブリッジ形インバー
タを構成し、トランジスタ4aにはサイリスタ14a、
リアクトル15aおよびコンデンサ16aからなる直列
回路が、トランジスタ4bにはサイリスタ14b、リア
クトル15aおよびコンデンサ16aからなる直列回路
が、トランジスタ4cにはサイリスタ14c、リアクト
ル15bおよびコンデンサ16bからなる直列回路が、
トランジスタ4dにはサイリスタ14d、リアクトル1
5bおよびコンデンサ16bからなる直列回路がそれぞ
れ接続されることになり、先の図7に示した実施例と同
様の回路になる。図10の実施例においては、交流電源
が460Vのときには整流回路2の出力がコンデンサ3
a,3bによって2等分されてハーフブリッジ形インバ
ータに供給され、交流電源が230Vのときには整流回
路2の出力がそのままフルブリッジ形インバータに供給
されるので交流電源からの入力電圧にかかわらず変圧器
8には略等しい電圧が供給されることになる。いずれの
場合もスイッチング用トランジスタには、そのベース電
流の遮断に先立って並列にされたサイリスタとリアクト
ルおよびコンデンサからなる直列回路によって逆電圧が
供給されてそのコレクタ電流が零にまで低下し、その後
にリアクトルとコンデンサとからなる直列回路の振動電
流が零になって一方の極性の期間が終了するので、トラ
ンジスタは無負荷状態で遮断することになって遮断時の
スイッチング損失が発生せず、かつ出力電流の遮断時に
もサージ電圧は発生しない。
【0029】なお、図10の実施例において、230V
(低電圧入力)時に発生するサージ電圧が各トランジス
タの耐電圧よりも十分に低いときにはサイリスタ14a
ないし14dとリアクトル15a,15b、コンデンサ
16a,16bからなる直列回路を両方とも切離すよう
にしてもよい。この場合はサイリスタ14a,14b、
リアクトル15a、コンデンサ16aは460V(高電
圧入力)時にも不要であるので削除することになる。
【0030】さらに、上記図7、図9、図10の各実施
例においてもリアクトル15または15a,15bにそ
れぞれ補助巻線を追加し、この補助巻線の出力を整流し
て整流回路2の出力側に設けられたコンデンサ3または
3a,3bに帰還して、これらのリアクトルの余剰エネ
ルギーを電源部に回生する方式(図8の方式)とするこ
とができるのはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】本発明においては、インバータを構成す
るスイッチング用トランジスタに並列にサイリスタとリ
アクトルおよびコンデンサからなる直列回路を設けて、
トランジスタの遮断に先立ってサイリスタを導通させて
予め充電しておいたコンデンサの充電電荷によって逆電
圧を供給し、これによってトランジスタのコレクタ電流
を零とし、ついでトランジスタに対するベース電流の供
給を停止し、出力電流はコンデンサから放電される振動
電流の極性が反転しようとする位相で零となるようにし
たので、 (a)スイッチング用トランジスタは無負荷状態で遮断
することになるのでスイッチング損失が発生しない。 (b)出力電流はスイッチング用トランジスタが遮断後
に回路の振動電流が零点を通ることによって切れるので
サージ電圧は発生しない。 (c)逆電圧供給のための電圧は、先の半波における振
動電流によって逆方向に充電されたコンデンサによって
供給され、この充電電荷は次の半波においてその一部が
負荷に供給されるので、サージ電圧抑制のための電力損
失は発生しない。など多くの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の装置の例を示す接続図
【図2】本発明の装置の実施例を示す接続図
【図3】図2の装置の動作を説明するための線図
【図4】図2の装置の制御回路17の例を示す接続図
【図5】図4の制御回路の動作を説明するための線図
【図6】図2の装置の制御回路17の別の例を示す接続
【図7】ないし
【図10】本発明の別の実施例を示す接続図
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3,3a,3b,16a,16b,16c,16d
コンデンサ 4a,4b,4c,4d トランジスタ 5a,5b,5c,5d ダイオード 8 変圧器 12 電極 13 被加工物 14a,14b,14c,14d サイリスタ 15,15a,15b リアクトル 17 制御回路 20 負荷回路 SW1ないしSW9 切替スイッチ 171 PWM発振回路 172 分周回路 173a,173b オフデイレイタイマ 174 起動回路 175,176 オンデイレイタイマ 177a,177b,178a,178b 駆動回路 179a,179b 電圧検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−249673(JP,A) 特開 昭56−1271(JP,A) 特開 昭59−7479(JP,A) 実開 昭62−20770(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/073

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を整流して直流とする整流
    回路と前記整流回路の出力を正および負の各半波期間を
    それぞれ負担する2組のスイッチング用トランジスタを
    交互にON−OFF制御して高周波交流に変換するイン
    バータ回路と前記インバータ回路の出力をアーク加工に
    適した出力に変換する出力変換回路とを備えたアーク加
    工用電源装置において、前記インバータ回路の一方の半
    波を負担する各スイッチング用トランジスタにそれぞれ
    並列にサイリスタとリアクトルとコンデンサとによって
    構成した直列回路を接続し、前記各リアクトルと前記各
    コンデンサとを共用し前記インバータ回路の他方の半波
    を負担する各スイッチング用トランジスタにそれぞれ並
    列にサイリスタと前記リアクトルと前記コンデンサとに
    よって構成した直列回路を接続し前記一方の半波を負
    担する各スイッチング用トランジスタに並列に接続され
    た直列回路のサイリスタを起動に先だって一時導通させ
    て前記コンデンサを充電する予備充電回路と前記予備充
    電時の半波と逆の半波を負担する前記各スイッチング用
    トランジスタから導通を開始し以後所定の順序で各半波
    を負担するスイッチング用トランジスタを交互に導通さ
    せるためのベース電流を供給するとともに前記ベース電
    流の遮断に先立って導通中のスイッチング用トランジス
    タに並列に接続された前記各直列回路のサイリスタに点
    弧信号を供給する回路と前記サイリスタの点弧と同時に
    起動し所定の時間の後に前記ベース電流を遮断する時限
    回路とからなるスイッチング制御回路とを備えたアーク
    加工用電源装置。
  2. 【請求項2】 商用交流電源を整流して直流とする整流
    回路と前記整流回路の出力を正および負の各半波期間を
    それぞれ負担する2組のスイッチング用トランジスタを
    交互にON−OFF制御して高周波交流に変換するイン
    バータ回路と、前記インバータ回路の出力をアーク加工
    に適した出力に変換する出力変換回路とを備えたアーク
    加工用電源装置において、前記インバータ回路の一方の
    半波を負担する各スイッチング用トランジスタにそれぞ
    並列にサイリスタとリアクトルとコンデンサとによっ
    て構成した直列回路を接続し、前記各リアクトルと前記
    各コンデンサとを共用し前記インバータ回路の他方の半
    波を負担する各スイッチング用トランジスタにそれぞれ
    並列にサイリスタと前記リアクトルと前記コンデ ンサと
    によって構成した直列回路を接続し前記一方の半波を
    負担する各スイッチング用トランジスタに並列に接続さ
    れた直列回路のサイリスタを起動に先だって一時導通さ
    せて前記コンデンサを充電する予備充電回路と前記予備
    充電時の半波と逆の半波を負担する前記各スイッチング
    用トランジスタから導通を開始し以後所定の順序で各半
    波を負担するスイッチング用トランジスタを交互に導通
    させるためのベース電流を供給するとともに前記ベース
    電流の遮断に先立って導通中のスイッチング用トランジ
    スタに並列に接続された前記各直列回路のサイリスタに
    点弧信号を供給する回路と前記サイリスタの導通と前記
    スイッチング用トランジスタに逆方向電圧が印加された
    こととを検出する検出回路と前記検出回路の出力によっ
    て前記ベース電流を遮断する回路とからなるスイッチン
    グ制御回路とを備えたアーク加工用電源装置。
  3. 【請求項3】 前記リアクトルは、補助巻線を有し、前
    記補助巻線の出力を整流して電源側に回生する整流回路
    を設けた請求項1または2に記載のアーク加工用電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記インバータ回路を構成する各スイッ
    チング用トランジスタはそれぞれ複数個が直列に接続さ
    れたトランジスタ群からなり、前記各直列回路は前記複
    数個が直列接続されたトランジスタ群の両端間に並列に
    接続された請求項1ないし3のいずれかに記載のアーク
    加工用電源装置。
JP34903991A 1991-12-05 1991-12-05 アーク加工用電源装置 Expired - Fee Related JP3170833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34903991A JP3170833B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 アーク加工用電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34903991A JP3170833B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 アーク加工用電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05154655A JPH05154655A (ja) 1993-06-22
JP3170833B2 true JP3170833B2 (ja) 2001-05-28

Family

ID=18401082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34903991A Expired - Fee Related JP3170833B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 アーク加工用電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3170833B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05154655A (ja) 1993-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4876433A (en) Inverter controlled-type power source for arc welding
JPS6232030B2 (ja)
US4282569A (en) Constant current welding power supply with an upslope starting current
JP2019084576A (ja) 溶接電源装置
JP3170833B2 (ja) アーク加工用電源装置
JPH0241777A (ja) アーク加工用電源装置
JPH0257474B2 (ja)
GB2320627A (en) Arc welder or cutter with DC arc-initiation assisting circuit
JPH0432634B2 (ja)
JP3528496B2 (ja) コンデンサ式抵抗溶接機
JP2797566B2 (ja) 交流アーク溶接機
JP2537516B2 (ja) ア−ク溶接用電源の制御方法および装置
JPS63309373A (ja) ア−ク溶接用電源
JP3981208B2 (ja) アーク加工用電源装置
JP3636655B2 (ja) 電気集塵方法及び電気集塵装置
JP2699528B2 (ja) 交流アーク溶接用電源装置
JP2663535B2 (ja) アーク加工用電源装置
JP2905540B2 (ja) パルスアーク溶接用電源
JP2685547B2 (ja) アーク溶接用電源の制御装置
SU1261062A1 (ru) Устройство дл формировани импульсов управлени тиристорами преобразовател
JP3881416B2 (ja) アーク加工用電源装置
JP2803216B2 (ja) アーク溶接用電源装置
JP3463965B2 (ja) プラズマアーク加工装置
JP2903609B2 (ja) アーク加工用電源
JPH0796367A (ja) アーク溶接機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees