JPH0653022A - 高密度フェライトの製造方法 - Google Patents

高密度フェライトの製造方法

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JPH0653022A
JPH0653022A JP4224613A JP22461392A JPH0653022A JP H0653022 A JPH0653022 A JP H0653022A JP 4224613 A JP4224613 A JP 4224613A JP 22461392 A JP22461392 A JP 22461392A JP H0653022 A JPH0653022 A JP H0653022A
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JP
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ferrite
temperature
firing
density
granulated powder
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JP4224613A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Takahashi
芳美 高橋
Kimio Takahashi
公雄 高橋
Gen Fukushima
弦 福嶋
Hiroko Satou
ひろ子 佐藤
Takeshi Hosoya
健 細谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Mn−Zn系共沈フェライトにバインダーを
添加して造粒し、この造粒粉をそのまま、あるいは乾燥
した後成形し所定焼成温度で焼成して高密度フェライト
を製造する。 【効果】 磁気特性に優れるとともに結晶粒径が小さく
微細加工性に優れ、緻密性の高い高密度フェライトを得
ることができ、高密度フェライトをコア材料とする磁気
ヘッドの狭トラック化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドのコア材等
として使用される高密度フェライトの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にハードディスク装置やビデオテー
プレコーダ等のヘッドのコア材料としては、耐摩耗性が
要求されることから高密度フェライトが使用される。こ
の高密度フェライトは、耐摩耗性を有するとともに高周
波数特性に優れ、しかも単結晶に比べて等方性であるた
め加工し易い、低コストで製造できる等の長所を有す
る。
【0003】このような高密度フェライトを製造するに
は、たとえば、酸化鉄、炭酸マンガン、酸化亜鉛等の微
細な原料粉末を混合して配合原料を作製し、この配合原
料を約900℃で仮焼してスピネル化させる。そして、
この仮焼結体を粉砕し、所望の形状に圧縮成形して、約
1300℃の高温下で本焼成を行う。このようにして得
られた焼結フェライトには、粒径1〜3μm程度の気孔
が残存している。この気孔をなくし、緻密で粒径の小さ
い焼結フェライトを得るために、本焼成後、更に高温、
高圧下で加熱処理を行う、いわゆる熱間静水圧ホットプ
レス(HIP)処理を施して高密度フェライトが製造さ
れる。
【0004】さらに、近年、上記高密度フェライトの製
造方法としては、水溶液中での共沈反応によって合成さ
れる共沈フェライト材料を出発原料として使用する方法
も採用されている。
【0005】この共沈フェライト材料は、既にスピネル
相であるので、スピネル化させるための仮焼工程を必要
とせず、乾燥,成形,焼成,HIP処理を行うという簡
易は工程で高密度フェライトとなる。また、このように
して共沈フェライト材料を出発原料として得られた高密
度フェライトは、共沈フェライト材料が上記配合原料に
比べて組成均一性がよいことから、良好な磁気特性を発
揮する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ハード
ディスク装置,ビデオテープコレーダにおいては、さら
なる高密度記録化を目的として狭トラック化が要求され
ており、磁気ヘッドのトラック幅を例えば10μm以下
に抑えようとする試みがなされている。
【0007】ここで、狭トラック化を図る上で問題とな
るのは、材料の微細加工性である。ところが、上述のよ
うにして製造される高密度フェライトは結晶粒径が5μ
m以上と大きいため、加工に際して結晶粒の脱落,チッ
ピング等が起き易く、その影響も大きい。このため、狭
トラック加工のような微細加工を施すのが困難である。
【0008】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、結晶粒径が小さく、加工
に際して結晶粒の脱落,チッピング等が起き難く、しか
も緻密性の高い高密度フェライトが得られる高密度フェ
ライトの製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の高密度フェライトの製造方法は、Mn−
Zn系共沈フェライトにバインダーを添加して造粒し、
この造粒粉を成形した後、焼成温度750〜900℃で
焼成して高密度フェライトを製造するものである。
【0010】また、Mn−Zn系共沈フェライトにバイ
ンダーを添加して造粒し、この造粒粉を乾燥、成形した
後、焼成温度1100〜1200℃で焼成して高密度フ
ェライトを製造するものである。
【0011】本発明の製造方法では、出発原料としては
共沈フェライト材料を使用する。共沈フェライト材料
は、Mn2+,Zn2+,Fe2+,Fe3+等の水溶性塩が所
定の組成となるように調整された水溶液中でのアルカリ
溶液の添加による共沈反応,或いはこの共沈の酸化反応
等から合成される。上記水溶塩としては、特に限定され
ず、例えば硫酸塩,塩酸塩等が何れも使用可能である。
【0012】また、合成された共沈フェライト材料に
は、アルカリ性水溶液中への浸漬処理を行うようにして
もよい。共沈フェライト材料は、上記浸漬処理が行われ
ることによって表面に存在する水酸基の量が減少する。
これにより、焼成初期において粒子同士が融合すること
が防止され、微小粒径で高密度な焼成物を得る上で有利
となる。
【0013】まず、本発明では、このような共沈フェラ
イトにバインダーを添加して、造粒し、この造粒粉を所
望の形に成形し、窒素等の不活性雰囲気中で焼成を行っ
て焼成物を作製する。ここで、共沈フェライトをそのま
ま成形,焼成せず、造粒粉とした後にこれら処理を施す
のは、バインダによって成形性を付加するとともに、焼
成時における焼成物の粉砕を防止するためである。
【0014】上記造粒粉を焼成する際の昇温速度は、1
00℃/時間以上とすることが好ましい。昇温速度が1
00℃/時間未満の場合には、焼成雰囲気中に残存する
酸素によって焼成物表面が酸化され、焼成物の気孔率も
高くなる。
【0015】また、焼成温度T1 は、結晶粒径の小さい
焼成物を得るには低く設定することが重要であり、75
0〜900℃とすることにより、平均結晶粒径が0.1
〜0.8μmと結晶粒径の小さい高密度フェライトが得
られる。焼成温度T1 を900℃を越えて設定した場合
には、粒成長,異常粒成長が進行して結晶粒径が大きく
なり、気孔率も高くなる。一方、750℃未満に設定し
た場合には、焼成が不十分となって完全な焼成物が得ら
れない。
【0016】さらに本発明においては、成形に先行して
予め上記造粒粉を乾燥し、乾燥した造粒粉について成
形,焼成して焼成物を作製するようにしてもよい。
【0017】造粒粉の乾燥は焼成体の気孔率を低減する
ために行うものである。この乾燥温度は、50〜150
℃とすることが好ましい。乾燥温度が50℃未満の場合
には、気孔率低減効果が十分得られず、乾燥を行う意味
がない。乾燥温度が150℃を越える場合には、乾燥に
よって造粒粉中のバインダーが失われ成形性が低下す
る。
【0018】ここで、造粒粉を予め乾燥し焼成する場合
の焼成温度T1 は、1100〜1200℃とすることが
好ましい。この範囲の焼成温度で焼成することにより、
平均結晶粒径が1〜2μmの高密度フェライトが得られ
る。焼成温度T1 を1200℃を越えて設定した場合に
は、粒成長,異常粒成長が進行して結晶粒径が大きくな
り、1100℃未満に設定した場合には、気孔率が高く
なって緻密性が低下する。
【0019】このようにして焼成物を作製した後、HI
P処理を施して気孔を潰し、高密度フェライトを製造す
る。HIP処理温度T2 は、T1 −100℃≦T2 ≦T
1 −50℃とするこのが望ましい。
【0020】
【作用】Mn−Zn系共沈フェライトにバインダーを添
加し造粒された造粒粉は、成形に際して粉落ちせず、成
形性に優れる。また、上記造粒粉の成形体を焼成する
と、バインダによって焼成物の粉砕が防止され、所定の
形状の焼成物が効率よく得られる。また、焼成温度を7
50〜900℃と低く設定すると、粒成長,異常粒成長
の進行が抑えられ、平均結晶粒径が0.1〜0.8μm
と結晶粒径の小さい高密度フェライトが製造される。
【0021】さらに、上記造粒粉の成形に先行して、造
粒粉を乾燥すると、気孔率が低く、緻密性の高い高密度
フェライトが製造される。なお、予め造粒粉を乾燥して
焼成する場合の最適焼成温度は1100〜1200℃で
ある。
【0022】
【実施例】本発明を適用した具体的な実施例について実
験結果に基づいて説明する。
【0023】実験例1 本実験例では、造粒,成形,焼成,HIP処理を行って
高密度フェライトを製造する際の最適焼成条件を検討し
た。
【0024】まず、市販の共沈フェライトにバインダー
としてポリビニルアルコール(PVA)を重量比で1〜
1.5%となるように添加してボールミルで混合し、共
沈フェライト混合物を調製した。なお上記共沈フェライ
トの組成は、52.5mol%Fe2 3 ,27.0m
ol%,MnO,20.5mol%ZnOであり、目的
とする高密度フェライトの組成とほぼ一致していた。
【0025】このようにして調製された共沈フェライト
混合物をスプレードライヤー装置に投入して造粒し、こ
の造粒粉を98〜196MPaの圧力でブロック状に成
形した。そして、作製された成形体を用いて焼成条件を
検討した。
【0026】図1に基本的な焼成パターンを示す。すな
わち、焼成を行うには、上記成形体を窒素雰囲気とされ
た焼成炉内にセットし、炉内の温度を昇温速度v℃/時
間で上昇させて焼成温度T1 とする。この焼成温度T1
を一定時間保持(本実験例では4時間)した後、冷却す
ることによって焼成物を作製する。
【0027】昇温速度の検討 まず、このような焼成パターンにおいて、焼成温度T1
を800℃に固定し、昇温速度v℃/時間を50〜60
0℃/時間の範囲で変化させ、作製される各種焼成物の
表面状態,気孔の発生状況を観察した。その結果を表1
に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、昇温速度vを100℃
/時間以上に設定して作製された焼成物は気孔の数も少
なく、良好な表面状態を呈するが、昇温速度vを100
℃/時間未満に設定して作製された焼成物は、表面が赤
みを帯び、気孔も多く発生する。この昇温速度を低く設
定した場合の気孔の発生,表面の赤変は、焼成炉内を人
為的に窒素雰囲気としたとしても現実には酸素が10-3
〜10-5atmの濃度で存在しており、これにより共沈
フェライトが酸化されたからと考えられる。
【0030】焼成温度の検討 次に、上記焼成パターンにおいて、昇温速度を150℃
/時間に固定し、焼成温度(最高温度)T1 を変化さ
せ、作製される各種焼成物の結晶粒径,粒成長の様子,
気孔の発生状況を観察した。その結果を表2に示す。ま
た、焼成温度と結晶粒径の関係を図2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】図2及び表2から、焼成物の結晶粒径は焼
成温度が高くなる程大きくなっており、結晶粒径の小さ
い焼成物を得るには焼成温度は低く設定する方が好まし
いことがわかる。例えば、焼成温度を900℃以下に設
定すれば、結晶平均粒径が0.2〜0.8μmの焼成物
が得られるが、焼成温度を900℃を越えて設定した場
合には、結晶粒径が大きくなるとともに大きな異常粒も
発生するようになり、さらに焼成温度を高くすると気孔
も多くなる。
【0033】しかし、焼成温度を750℃未満に設定し
た場合には、焼成が不十分となり、完全な焼成物が得ら
れない。
【0034】したがって、気孔が少なく、結晶粒径の小
さい高密度フェライトを得るには、昇温速度vは、10
0℃/時間以上、焼成温度T1 は750〜900℃とす
ることが好ましいことがわかった。
【0035】実施例1 本実施例では、実験例1の結果に基づいて高密度フェラ
イトを作製し、磁気特性,機械的特性を調べた。
【0036】実験例1と同様にして成形体を作製し、こ
の成形体を表3に示す焼成温度で、昇温速度150℃/
時間,保持時間4時間で焼成し、各種焼成物を作製し
た。そして、これら各種焼成物を処理温度T1 −100
℃,処理圧力98MPa,処理時間4時間の処理条件で
HIP処理し、高密度フェライト(実施例フェライト1
〜実施例フェライト4)を作製した。
【0037】このようにして作製された高密度フェライ
トの磁気特性を表3に、機械的特性を表4にそれぞれ示
す。
【0038】また、比較として、共沈フェライトの代わ
りに配合原料を用いて作製した高密度フェライト(比較
例フェライト1)についても、同様に磁気特性,機械的
特性を調べた。その結果も表3,表4に併せて示す。な
お、配合原料を用いる場合の焼成温度は1250℃であ
る。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】表3および表4からわかるように、実施例
フェライト1〜実施例フェライト4は、良好な磁気特
性,機械的特性を有し、特に透磁率μ’の周波数特性、
抗折強度が比較例フェライト1に比べて優れており、狭
トラック化を図るヘッドの材料として好適なものとなっ
ている。
【0042】実験例2 本実験例では、造粒,成形,乾燥,焼成,HIP処理を
行って高密度フェライトを製造する際の乾燥,焼成及び
HIP処理の最適条件を検討した。
【0043】乾燥条件の検討 実験例1と同様にして造粒粉を作製した。この造粒粉を
各種乾燥温度で5時間乾燥した。乾燥後、圧力98〜1
96MPaでブロック状に成形し、焼成温度1200
℃、昇温速度150℃/時間,保持時間4時間で焼成を
行って焼成物を作製した。作製された焼成物について、
成形性,気孔の発生状況について観察した。その結果を
表5に示す。
【0044】
【表5】
【0045】表5からわかるように、造粒粉に乾燥を施
さないで作製された焼成体、あるいは乾燥温度を50℃
未満に設定して作製された焼成体は気孔が存在し、緻密
性が不十分である。一方、乾燥温度を150℃を越えて
設定して作製された焼成体は、成形に際して粉落ちが生
じ、良好な成形性が得られない。また、得られた焼成物
は気孔が多く、緻密性が低い。これは、乾燥温度が高く
なると、造粒粉中のバインダーが失われ、バインダーの
効果が得られなくなるからである。
【0046】したがって、このことから、造粒粉の乾燥
温度は50〜150℃とすることが好ましいことがわか
った。
【0047】焼成条件,HIP処理条件の検討 実験例1と同様にして造粒粉を作製した。そして、作製
した造粒粉を温度50〜150℃で5時間乾燥し、乾燥
後、圧力98〜196MPaでブロック状に成形した。
作製された成形体について、昇温速度を150℃/時
間、保持時間を4時間に固定し、焼成温度を1000〜
1250℃の範囲で変化させて焼成し、焼成物を作製し
た。さらにこの焼成物について、昇温速度を400℃/
時間、処理圧力を98MPa、処理時間を3時間に固定
し、処理温度を950〜1200℃の範囲で変化させて
HIP処理を行い、高密度フェライトを作製した。そし
て作製した高密度フェライトについて異常粒成長,気孔
の発生状況について調べた。その結果を表6に示す。
【0048】
【表6】
【0049】表6から、焼成物の結晶粒径は焼成温度が
高くなるほど大きくなっており、結晶粒径の小さい高密
度フェライトを得るには焼成温度を低く設定することが
好ましいことがわかる。例えば、焼成温度を1200℃
以下に設定すれば、平均粒径が1〜2μmの高密度フェ
ライトが得られるが、1200℃を越えて設定すると、
平均粒径が50μmを越えるようになり、異常粒も多発
する。
【0050】しかし、焼成温度を1100℃未満に設定
した場合には、今度は気孔率が高くなり緻密性の高い高
密度フェライトが得られない。
【0051】したがって、造粒粉を乾燥する場合におい
て、気孔が少なく、結晶粒径の小さい高密度フェライト
を得るには、焼成温度T1 は1100〜1200℃とす
ることが好ましいことがわかった。また、HIP処理温
度T2 は、焼成温度をT1 としたときにT1 −100℃
≦T2 ≦T1 −50℃なる関係を満たすように設定すれ
ばよい。
【0052】実施例2 本実施例では、実験例2の結果に基づいて高密度フェラ
イトを作製し、磁気特性,機械的特性を調べた。
【0053】実験例1と同様にして造粒粉を作製した。
そして、作製した造粒粉を温度50〜150℃で5時間
乾燥し、乾燥後、圧力98〜196MPaでブロック状
に成形した。この成形体を表7に示す焼成温度で、昇温
速度150℃/時間,保持時間4時間で焼成し、各種焼
成物を作製した。そして、これら各種焼成物を表7に示
す処理温度で、処理圧力98MPa,処理時間3時間の
処理条件でHIP処理し、高密度フェライト(実施例フ
ェライト5〜実施例フェライト7)を作製した。
【0054】このようにして作製された高密度フェライ
トについて、磁気特性,機械的特性について調べた。磁
気特性を表7に、機械的特性を表8にそれぞれ示す。
【0055】また、比較として、共沈フェライトの代わ
りに配合原料を用いて作製した高密度フェライト(比較
例フェライト2)についても、同様に磁気特性,機械的
特性を調べた。その結果も表7,表8に併せて示す。な
お、配合原料を用いる場合の焼成温度は1250℃であ
る。
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】表7および表8からわかるように、実施例
フェライト5〜実施例フェライト7は、いずれも良好な
磁気特性,機械的特性を有しており、特に比較例フェラ
イト2に比べて透磁率μ’の周波数特性、抗折強度が優
れており、狭トラック化に対応するヘッドの材料として
好適なものとなっている。
【0059】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、Mn−Zn系共沈フェライトにバインダーを添
加して造粒し、この造粒粉をそのまま、あるいは乾燥し
た後、成形し、所定の焼成温度で焼成して高密度フェラ
イトを製造するので、磁気特性に優れるとともに結晶粒
径が小さく微細加工性に優れ、緻密性の高い高密度フェ
ライトを得ることができる。
【0060】したがって、本発明によれば、高密度フェ
ライトをコア材料とする磁気ヘッドの狭トラック化が可
能となり、ハードディスク、ビデオテープの記録密度の
向上が可能となる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】基本的な焼成パターンを示す模式図である。
【図2】焼成温度と焼成物の結晶粒径の関係を示す特性
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 ひろ子 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 細谷 健 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mn−Zn系共沈フェライトにバインダ
    ーを添加して造粒し、この造粒粉を成形した後、焼成温
    度750〜900℃で焼成して高密度フェライトを製造
    する高密度フェライトの製造方法。
  2. 【請求項2】 Mn−Zn系共沈フェライトにバインダ
    ーを添加して造粒し、この造粒粉を乾燥、成形した後、
    焼成温度1100〜1200℃で焼成して高密度フェラ
    イトを製造する高密度フェライトの製造方法。
JP4224613A 1992-07-31 1992-07-31 高密度フェライトの製造方法 Pending JPH0653022A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7399523B2 (en) 2003-05-07 2008-07-15 Meiji University Legal Person Spinel ferrimagnetic particles and magnetic recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7399523B2 (en) 2003-05-07 2008-07-15 Meiji University Legal Person Spinel ferrimagnetic particles and magnetic recording medium

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