JPH08217543A - 磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法

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Publication number
JPH08217543A
JPH08217543A JP7046267A JP4626795A JPH08217543A JP H08217543 A JPH08217543 A JP H08217543A JP 7046267 A JP7046267 A JP 7046267A JP 4626795 A JP4626795 A JP 4626795A JP H08217543 A JPH08217543 A JP H08217543A
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JP
Japan
Prior art keywords
ceramics
magnetic head
soln
chipping
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP7046267A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Chiba
龍矢 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械加工時にチッピングの生じない磁気ヘッ
ド用非磁性セラミックスを安価に製造する方法を供す
る。 【構成】 Co及びNiの硝酸塩とアミノ酸との錯体を
含む溶液を加熱して得られた、組成がCoxNi1-x
(但し、0.15≦x≦0.9)で示される酸化物粉末を
用いて、造粒、成形、焼結、HIP処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板として用いられる
磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法に関するも
ので、特に、機械加工時のチッピング特性に優れた磁気
ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基板材料としては、チタ
ン酸バリウム、チタン酸カルシウム、非磁性フェライト
等が使用されていた。しかしながら、その熱膨張率が磁
性膜構造体と大きく異なっていたため、蒸着した磁性膜
構造体が剥離し易く、又、熱膨張率の差により、応力が
発生し、クラックが発生することがあった。
【0003】更に、従来の材料は、硬さが低く、特に、
メタルテープのような高保磁力のテープが使用された場
合には、非磁性基板が磁性膜構造体と硬度及び耐摩耗性
が異なり、磁気テープとの摺動により発生する摩耗のた
めに、偏摩耗等を引き起こし、磁気特性に変化をきたす
という問題があった。特に、硬度が低い場合には、磁気
ヘッドの寿命が短くなること、あるいは、非磁性基板の
変形や割れ及び剥離を引き起こすといった欠点が顕著で
あった。
【0004】加えて、従来の製造法は、原料の混合、仮
焼き、微粉砕、焼成工程といった粉末冶金的な工程の煩
雑さからコスト高となる。
【0005】又、一般的に、チッピング特性を改善する
ためには、材料の結晶粒径を微細にすることが、最良の
方法といわれているが、そのためには、仮焼き後の微粉
砕工程において、長時間の微粉砕を行う必要があり、コ
スト高になるのみならず、工程管理も難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするもので、ヘッド材と同等の熱膨張率
(120〜150×10-7/℃以上)を有し、硬度が高
く、機械加工時にチッピングの発生しない、しかも、安
価なスライダー材料の製造方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々の検討
を行った結果、CoOとNiOとして組成が(Cox
1-x)O(但し、0.15≦x≦0.9)となるCo,
Niの硝酸塩とアミノ酸との錯体を含む溶液を加熱し得
られた粉末を焼成した焼成体の平均粒径を5μm以下と
することにより、ヘッド材と同等の熱膨張係数を有し、
機械加工時にチッピングの生じない磁気ヘッド非磁性基
板用のセラミックスが安価に得られることを見い出し
た。
【0008】ここで、上述において、CoO及びNiO
からなる非磁性セラミックスの基本組成を0.15≦x
≦0.9としたのは、xが0.15未満では、酸化物の熱
膨張率が150×10-7/℃以上を越え、好ましくない
からであり、又、0.9を越える場合は、CoO単独に
近い組成となり、密度が低く、好ましくないからであ
る。
【0009】
【作用】一般に、結晶粒径が小さいものほど、チッピン
グ特性(チッピング量、チッピングの大きさ)に優れて
いることが知られているが、本発明によれば、Co,N
iの硝酸塩とアミノ酸との錯体を含む溶液を加熱し得ら
れた粉末は、微細で、かつ粉末粒度分布がシャープであ
るため、低温で焼成を行っても十分に緻密化した焼成体
とすることが可能であり、結晶粒径を5μm以下に制御
することが可能で、チッピング特性の改善が図れる。
【0010】更に、本発明の粉末製造方法においては、
従来、一般的に行われてきた仮焼き、粉砕といった工程
を必要としないために、製造プロセスを短縮することが
でき、製造コストを低減することができ、安価な製品を
提供することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0012】(実施例1)高純度の硝酸Co、硝酸Ni
を酸化物換算組成で(CoxNi1-x)O(x=0.1
5,0.3,0.5,0.7,0.9)となるように、5種
類の組成に秤量し、純水中に溶解した。この溶液にα−
アミノ酢酸20wt%添加し、よく混合した。次に、こ
の溶液を200℃で加熱し、水分を蒸発させた。水分蒸
発後、残留物が自己発火し、粉末を得た。得られた粉末
にPVA系バインダーを1%添加し、スプレードライヤ
ーにて造粒後、N2雰囲気中1200℃で焼成し、その
後、1000kg/cm2、1150℃で2時間HIP
処理を行った。以上のようにして、本実施例による磁気
ヘッド用非磁性セラミックスの試料1〜5が得られた。
【0013】(比較例1)比較材として、酸化Co、酸
化Niを(Co0.5Ni0.5)Oとなるように秤量し、ボ
ールミルで20時間混合した。乾燥後、Ar中900℃
で仮焼きし、ボールミルを用いて60時間微粉砕した。
得られた粉末にPVA系バインダーを1%添加し、スプ
レードライヤーにて造粒後、N2雰囲気中1300℃で
焼成し、その後、1000kg/cm2、1250℃で
2時間HIP処理を行った。
【0014】表1に、本発明品と比較品の熱膨張係数、
ビッカース硬度、抵抗力、結晶粒径、最大チッピング径
を示す。
【0015】
【0016】比較品と比べると、チッピング径が小さ
く、チッピング特性に優れていることがわかる。又、熱
膨張係数は、120×10-7以上、ビッカース硬度は、
650以上であり、いずれにおいても、比較品とほぼ同
程度の特性を有することがわかる。
【0017】(実施例2)高純度の硝酸Co、硝酸Ni
を酸化物換算組成でCo0.5Ni0.5Oとなるように秤量
し、純粋中に溶解した。この溶液にα−アミノ酢酸20
wt%添加し、よく混合した。次に、この溶液を200
℃で加熱し、水分を蒸発させた。水分蒸発後、残留物が
自己発火し、粉末を得た。得られた粉末にPVA系バイ
ンダーを1%添加し、スプレードライヤーにて造粒後、
2雰囲気中1000〜1200℃で焼成し、その後、
1000kg/cm2、1050℃で2時間HIP処理
を行った。以上のようにして、本実施例による磁気ヘッ
ド用非磁性セラミックスの試料1〜3を得た。
【0018】(比較例2)比較材として、酸化Co、酸
化NiをCo0.5Ni0.5Oとなるように秤量し、ボール
ミルで20時間混合した。乾燥後、Ar中900℃で仮
焼きし、ボールミルを用いて60時間微粉砕した。得ら
れた粉末にPVA系バインダーを1%添加し、スプレー
ドライヤーにて造粒後、N2雰囲気中1300℃で焼成
し、その後、1000kg/cm2、1250℃で2時
間HIP処理を行った。
【0019】表2に、本発明品と比較品の結晶粒径を変
化させた時の熱膨張係数、ビッカース硬度、抵抗力、結
晶粒径、最大チッピング径、及びチッピングの大きさご
とに分類した結果を示す。
【0020】
【0021】比較品と比べると、チッピング径が小さ
く、かつチッピングの数が少なく、チッピング特性に優
れていることがわかる。又、熱膨張係数は、120×1
-7以上、ビッカース硬度は、650以上であり、いず
れにおいても、比較品とほぼ同程度の特性を有すること
がわかる。
【0022】
【発明の効果】以上、実施例で述べたように、本発明に
よれば、CoOとNiO換算で組成がCoxNi1-x
(但し、0.15≦x≦0.9)となるCo及びNiの硝
酸塩とアミノ酸との錯体を含む溶液を加熱し得られた粉
末を焼成した焼成体の平均粒径が5μm以下とすること
により、ヘッド材と同等の熱膨張係数を有し、機械加工
時にチッピングの生じない磁気ヘッド用非磁性セラミッ
クスが安価に供給できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成が(CoxNi1-x)O(但し、0.
    15≦x≦0.9)で示される複合酸化物となるよう
    に、Co,Niの硝酸塩とアミノ酸との錯体を含む溶液
    を加熱して得られた粉末を所要の形状に成型し、125
    0℃以下の温度で焼成し、HIP処理をした焼成体の平
    均結晶粒径が5μm以下で、ビッカース硬度が650以
    上あることを特徴とする磁気ヘッド用非磁性セラミック
    スの製造方法。
JP7046267A 1995-02-09 1995-02-09 磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法 Pending JPH08217543A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006106624A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. 黒色を呈した複合酸化物粒子
JP2006306712A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 黒色を呈した複合酸化物粒子
JP2016160160A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 国立研究開発法人物質・材料研究機構 酸化物焼結体、その製造方法、それを用いた固体電解質、および、それを用いたリチウムイオン電池

Cited By (3)

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JP2016160160A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 国立研究開発法人物質・材料研究機構 酸化物焼結体、その製造方法、それを用いた固体電解質、および、それを用いたリチウムイオン電池

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