JPH0652345B2 - マトリックス表示装置の制御方法 - Google Patents

マトリックス表示装置の制御方法

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JPH0652345B2
JPH0652345B2 JP61077523A JP7752386A JPH0652345B2 JP H0652345 B2 JPH0652345 B2 JP H0652345B2 JP 61077523 A JP61077523 A JP 61077523A JP 7752386 A JP7752386 A JP 7752386A JP H0652345 B2 JPH0652345 B2 JP H0652345B2
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electrodes
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クレルク ジャン−フレデリック
サラサン ドュニ
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コミッサリア タ レナジー アトミック
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/12Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by switched stationary formation of lamps, photocells or light relays
    • H04N3/127Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by switched stationary formation of lamps, photocells or light relays using liquid crystals

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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、光学的特性を変化させることが可能な表示
用物質により、複数の階調表示(グレースケール)をす
るマトリックス表示装置の制御方法に関する。
(従来の技術) マトリックス表示装置は、光電子工学の分野に適用可能
で、アナログ表示をするためや、光画像のリアルタイム
処理をするために、電気的情報を光情報に変換する。
第2図は、従来のクロスバー・マトリックス表示装置の
断面図であり、第3図は、その分解斜視図である。
第2図の符号1,3は、絶縁性対向壁であり、符号2
は、密封部である。絶縁性対向壁1,3と密封部2とに
囲まれて、表示用物質4が介在している。表示用物質4
は、不透明と透明との間で変化する光学的特性や、光を
吸収、拡散、複屈折する光学的特性などを持つ。
絶縁性対向壁1の内側には、第1電極グループを構成す
るm本の横列電極Miが平行に配置されている。この横
列電極Miは、細長い導電体から構成されている。ただ
し、iは、 1≦i≦m を満足する整数である。
絶縁性対向壁3の内側には、同様に、第2電極グループ
を構成するp本の縦列電極Njが平行に配置されてい
る。ただし、jは、 1≦j≦p を満足する整数である。この縦列電極Njは、細長い導
電体から構成されている。
そして、m本の横列電極Miとp本の縦列電極Njと
は、互いに交叉されている。m本の横列電極Miおよび
p本の縦列電極Njには、横列信号および縦列信号がそ
れぞれ加えられ、横列電極Miと縦列電極Njとによっ
て、表示用物質4が励起される。
この励起は、横列電極Miと縦列電極Njとの間に介在
している表示用物質4に、電圧を加えることによって生
じる。また、この励起は、磁場や加熱によっても生じ
る。この励起のための信号は、パワー供給源6により、
連続的に生成される。
第3図に示すように、絶縁性対向壁1の内側面5には、
導電体としてのm本の横列電極Miからなる第1電極グ
ループが配置され、絶縁性対向壁3の内側面7には、導
電体としてのp本の縦列電極Njとからなる第2電極グ
ループが配置されていて、m本の横列電極Miとp本の
縦列電極Njとは互いに交叉しているので、表示用物質
4の物質層MiNjが、横列電極Miと縦列電極Njと
の共通部分となる。この物質層MiNjが表示装置の1
個の表示点となり、表示点がマトリックス状になってい
て、m×p個の表示点からなる画像が形成されている。
特に、励起が電気的に行われるタイプの液晶の場合は、
次に説明するようにして励起される。すなわち、横列電
極Miと縦列電極Njとに電圧を加えることにより、液
晶に電界が生じる。この電界は、物質層MiNjの領域
内にある液晶分子に配向を生じさせる。この液晶分子の
配向によって、画像が点の状態で配列し、完全な表示装
置となる。
第4図は、従来の、複数の灰色レベルを表示するマトリ
ックス表示装置の制御方法を説明するためのタイミング
図である。
第4図の信号Aは、横列電極Miに加えられる電圧を示
し、信号B,C,Dは、所望の表示を得るために、縦列
電極Njに加えられる、異なる電圧を示している。
信号A,B,C,Dは、交互に正負の振幅を持つ、平均
値がゼロの矩形波からなっている。この各信号A,B,
C,Dの極性の反転は、表示用物質、特に液晶の、直流
に対する保護を可能にするもので、これによって、液晶
の寿命が延びる。
横列信号Aは、周期Tのパルス信号であり、周期Tは、
約40ミリ秒である。横列信号Aは、印加時間の間で、
ゼロではない値を持っている。この横列信号Aは、その
1印加時間Tの2分の1で極性を反転する。ここで、
1印加時間Tは、周期Tを、表示装置の横列電極の個
数mで割った値である。
=T/m 表示装置の各横列電極Miには、第4図に示す信号Aと
同一の横列信号が加えられるが、加えられる横列信号
は、t×Tの時間だけ、それぞれ遅延される。ただ
し、tは、 1≦t≦m−1 を満足する整数である。
縦列信号B,C,Dは、正と負とに連続して交互に反転
する信号であり、かつ、横列信号Aより小さい振幅の信
号である。これらの縦列信号B,C,Dの振幅は、各印
加時間Tの間で、立上がりすなわち前縁部11と、立
ち下がりすなわち後縁部13とを有しており、1周期T
の間には、2m個の縁部がある。ただし、mは、先に述
べたように、横列電極の個数である。縦列信号Bは、周
期Tの最初の印加時間Tの間、横列信号Aと逆位相で
ある。
縦列信号Bが加えられる縦列電極Njと、横列信号Aが
加えられる横列電極Miとが重なり合う部分に対応する
物質層MiNjでは、最初の印加時間Tの間に、結果
的に得られる合成信号は、次のようになる。すなわち、
その合成信号の振幅は、横列信号Aの振幅の絶対値と、
縦列信号Bの振幅の絶対値との和である。その結果、合
成された振幅は、液晶のスレショルド電圧Vsを超え
る。スレショルド電圧Vsは、液晶を励起させるために
要する最小電圧である。この電圧により、物質層MiN
jでは、液晶分子が配向し、白色が表示される。
周期Tの残りの時間では、横列信号Aがゼロであるの
で、結果的に合成信号は、縦列信号Bと同一になる。縦
列信号Bの振幅は、スレショルド電圧Vsよりも低くな
っているので、合成信号は、表示用物質4を励起するの
に不充分である。さらに、表示の結果は、最初の印加時
間Tの間に得られた状態、すなわち白色であり、周期
Tの残りの時間の間、合成信号を保持したような状態に
なる。
縦列信号Cは、縦列信号Bと同じであるが、極性が反転
している。これにより、最初の印加時間Tの間、縦列
信号Cは、横列信号Aと同相である。
横列信号Aが加えられる横列電極Miと、縦列信号Cが
加えらる縦列電極Njとが重なり合う点に対応する物質
層MiNjでは、印加時間Tの間に、結果的に得られ
る合成信号は、次のような信号である。すなわち、この
合成信号の振幅は、横列信号Aと縦列信号Cとの絶対値
の差となる。この合成信号の振幅は、結果的にスレショ
ルド電圧Vsよりも低くなる。この結果、物質層MiN
jでは、液晶が励起されず、黒色が表示される。
また、周期Tの残りの期間では、先に述べたように、結
果的に、合成信号は縦列信号Cと同一になり、表示は黒
色のままである。
縦列信号でDは、縦列信号Bと振幅、周期、パルス幅が
同一であるが、その位相が時間δだけ遅延されている。
ただし、δは、 δ≦T を満足する。縦列信号Dは、縦列信号BとCの中間のよ
うなものである。この縦列信号Dは、1印加時間T
で、二度、極性が変化し、横列信号Aと逆位相である。
横列信号Aが加えられる横列電極Miと、縦列信号Dが
加えられる縦列電極Njとが重なり合う部分の物質層M
iNjでは、横列信号Aと縦列信号Dとの合成によって
得られる合成信号の振幅が、途中で変化するため、結果
的には、灰色が表示される。
物質層MiNjの表示状態は、横列電極Miに加えられ
る横列信号Aと、縦列電極Njに加えられる縦列信号
B,C,Dとの位相差Δφによって決定される。
Δφ=2πδ/T すなわち、Δφ=0のときは、物質層MiNjは、白色
となり、Δφ=πのときは、物質層MiNjは、黒色と
なり、0<Δφ<πのときは、物質層MiNjは、灰色
となる。
したがって、Δφを変化することによって、すなわち、
縦列信号が時間δだけ遅れて変化することによって、濃
さが異なる灰色を得ることができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、この従来の制御方法では、信号の各周期Tの間
に、異なる縦列信号B,C,Dの2m個の縁部で、横列
電極と縦列電極との間でカップリング現象(coupling ph
enomena)が発生し、画像表示を悪化させる原因となって
いる。すなわち、縦列電極に加えられる信号の電圧が、
横列電極に加えられる信号の電圧に影響を与える。
このカップリング現象を防止するための従来技術とし
て、各周期Tの間で、縦列信号の縁部の数を減らすよう
にしている。第5図のタイミング図は、横列電極と縦列
電極に加えられる異なる信号を示し、この従来の制御方
法に従ってカップリング現象を減少することができる。
信号Eは、横列電極Miに加えられる横列信号を示し、
信号F,G,Hは、所望の表示を得るために、縦列電極
Njに加えられる縦列信号を示している。これらの信号
は、矩形波の形状をした、周期Tの連続信号であり、各
半周期T/2で、極性が反転している。
横列信号Eは、パルス状のもので、印加時間 T=T/(2m) でゼロにならない。ただし、mは、横列電極の数を示
す。各横列電極数Miには、横列信号Eを加えるが、そ
れは、時間t×Tだけ遅延される。ただし、tは、 1≦t≦m−1 を満足する整数である。
縦列信号Fは、連続的であって、周期Tごとに2つの縁
部を持つ。縦列信号Fは、横列信号Eのパルスと逆位相
となり、結局、白色を表示させる。
同じように、縦列信号Gは、連続的であって、周期Tご
とに2つの縁部を持つ。縦列信号Gは、横列信号Eのパ
ルスと同位相となり、結局、黒色を表示させる。
しかし、灰色表示をするための縦列信号Hは、各印加時
間T内で、横列信号Eのパルスに対して、連続的に同
位相または逆位相となる、前縁部15と後縁部17を少
なくとも1つ持つ。このように、縦列信号Hは、1周期
に、 2(m−1) 個の縁部を持つ。
縦列信号Hは、横列信号Eに比べて時間δ分だけ遅延し
ている。これらの信号の間での位相差Δφは、以下の関
係を与える。
Δφ=π・δ/T このようにしてもまだ、灰色表示では、横列電極と、縦
列信号Hが加えられている縦列電極との間で、カップリ
ング現象が発生する。
ところで、フランス国出願である、1980年10月2
7日付特許出願NO.80 22930(日本国出願:特
開昭57−109995号)には、いくつかの灰色レベ
ルを表示することができる制御方法が、記述されてい
る。この方法の中で、第6図に示すように、横列電極に
は、平均値がゼロであって、周期がTの周期的な横列信
号Mが加えられる。各周期Tの間で、この横列信号M
は、n個の異なる小期間に分割され、その中のk番目の
小期間は、 2k−1・τ に等しくなる。なお、kは、1≦k≦nを満足する整数
であり、τは、物質の励起に必要な時間である。また、
それぞれ分割された小期間は、デッドタイムuをそれぞ
れ伴う。
縦列電極には、平均値がゼロであって、周期がTの周期
的な縦列信号N,P,Qのどれかが加えられる。各周期
Tの間で、縦列信号N,P,Qは、n分割され、k番目
の小期間は、横列信号のk番目の小期間と同じ時間間隔
を持つ。そして、上述した縦列信号N,P,Qは、横列
信号と同位相か逆位相になる。
このように、周期Tを小期間に分割したのは、複数の階
調表示をするためである。この1周期により、1つの物
質層が励起される。
すなわち、縦列信号Nに示されるように、この信号の各
小期間τ,2τ,4τ,8τのパルスの極性が、横列信
号Mのパルスの極性と同じとき、この横列信号Mと縦列
信号Nとが加えられる物質層には、振幅がゼロの電圧が
加えられるので、この物質層は、黒色を表示する。
縦列信号Pは、小期間τ,2τ,4τ,8τで横列信号
Mと極性が逆であるので、この縦列信号Mが加えられる
物質層は、白色を表示する。
縦列信号Qは、小期間τ,2τ,4τで横列信号Mと極
性が逆であり、小期間8τで横列信号Mと極性が同じで
あるので、物質層は、灰色を表示する。
すなわち、縦列信号の各小期間τ,2τ,4τ,8τが
横列信号と逆相になる組み合せは、 τ, 2τ,2τ+τ(=3τ), 4τ,4τ+τ(=5τ),4τ+2τ(=6τ),4
τ+2τ+τ(=7τ), 8τ,…,8τ+4τ+2τ+τ(15τ) となる。これにより、縦列信号が横列信号と逆相になる
時間を、τの1倍から15倍まで変えることができる。
このとき、τの1倍の長さを持つ縦列信号が用いられる
と、黒色に近い灰色が表示される。また、τの15倍の
長さを持つ縦列信号が用いられると、白色に近い灰色が
表示される。
このように、第6図に示す制御方法によれば、縦列信号
の各小期間で、極性を横列信号Mと同じにするか、逆に
するかの組み合せで、複数の灰色レベルの表示が行われ
る。
しかし、この制御方法でも、第6図に示すように、縦列
信号N,P,Qの各小期間で、3つの縁部が発生する。
したがって、いくつかの灰色レベル表示をするこの制御
方法では、横列電極と縦列電極との間で、カップリング
現象が生じ、画像表示を悪化させるなどの問題点があ
る。
(発明の目的) この発明の目的は、周期をn個の異なる長さの小期間に
分割して、複数の諧調表示をする制御方法で、横列電極
と縦列電極との間に発生するカップリング現象を低減で
きるマトリックス表示装置の制御方法を提供することに
ある。
(問題点を解決する手段) この発明は、m個の略平行な横列電極Mi(1≦i≦
m)からなる第1電極グループと、m個の横列電極Mi
に交差するp個の略平行な縦列電極Nj(1≦j≦p)
からなる第2電極グループとの間に挿入されて、光学的
性質を変えることができる表示用物質を備えるマトリッ
クス表示装置を制御して、i番目の横列電極Miと、j
番目の縦列電極Njとで挟まれた表示用物質の物質層M
iNjに複数の灰色レベルを表示させるために、横列電
極Miと縦列電極Njとに、物質層MiNjを励起する
ための横列信号および縦列信号を生成してそれぞれ加え
るマトリックス表示装置の制御方法において、 i番目の横列電極Miに加える横列信号およびj番目の
縦列電極Njに加える縦列信号に、周期Tの信号をそれ
ぞれ用い、 横列電極Miに加える信号および縦列電極Njに加える
信号の極性を、それぞれ半周期T/2で反転させ、 横列電極Miおよび縦列電極Njに加える信号の各半周
期を、n個の異なる長さの小期間に分割すると共に、表
示用物質の励起に要する時間がτのとき、k(kは整
数;1≦k≦n)番目の小期間の長さを、 2k−1m・τ にし、 横列電極Miに加える信号の各小期間の長さの略1/m
倍の長さを、物質層MiNjの励起を可能状態にする第
1レベル大きさの振幅を持つ印加時間とすると共に、こ
の小期間の残りの長さの間を、物質層MiNjの励起を
不能状態にする第2レベルの振幅とし、 白色と黒色とを含む2個の灰色レベルを表示するため
に、各縦列電極Njに加える信号の各小期間の極性を第
1レベルと同相または逆相にすることを特徴とし、各縦
列電極Njに加える信号は、1周期Tの間に、最大で2
n個の極性の変化を持つ。
この発明では、表示用物質の励起に要する時間がτのと
き、横列電極Miに加える信号の、k(kは整数;1≦
k≦m)番目の小期間の印加時間を、 2k−1τ にする。
この発明では、整数kをnから1に向かって減少させ
て、小期間の長さ2k−1m・τを減少させるように、
各小期間を配置する。
この発明では、整数kを1からnに向かって増加させ
て、小期間の長さ2k−1m・τを増加させるように、
各小期間を配置する。
この発明では、横列電極と縦列電極とにそれぞれ加える
信号を矩形波にする。
この発明では、表示用物質を液晶フイルムにし、横列電
極と縦列電極とに加える信号を電圧にする。
(作用) 階調表示をするマトリックス表示装置は、交差されたm
個の横列電極とp個の縦列電極の間に挿入された表示用
物質からなり、物質層MiNjは、横列電極Miに加え
られる横列信号と、縦列電極Njに加えられる縦列信号
とによって励起される。ただし、iは、 1≦i≦m を満足する整数であり、jは、 1≦j≦p を満足する整数である。
これらの信号は、各半周期T/2で極性反転され、周期
Tの連続的信号になる。T/2は細分化され、2k−1
m・τとなるn個の時間に分割される。ただし、kは、 1≦k≦n を満足する整数であり、τは、物質の励起に必要な時間
である。
この結果、縦列信号の各細分化時間は、横列信号と同位
相か逆位相となり、縦列信号は、1周期T間で最大2n
の極性反転をする。
(実施例) 第1図は、横列電極Miに加えられる横列信号Iと、縦
列電極Njに加えられて、所望の表示を得るための縦列
信号J,K,L,L,L,L,L,Lとを
示すものである。縦列信号Jは、白色表示のもので、縦
列信号Kは、黒色表示のものである。また、縦列信号L
gは6段階の灰色レベルを表示するものである。ただ
し、gは、 1≦g≦6 を満足する整数である。
これらの信号は、周期Tの周期的なもので、各半周期T
/2で極性が反転している。なお、第1図に示す信号
は、矩形波であるが、正弦波でもよい。それぞれの半周
期T/2は、n個の異なる小期間に分割され、k番目の
小期間の長さは、 2k−1m・τ である。なお、kは、 1≦k≦n を満足する整数であり、mは、ディスプレイ装置の横列
電極数である。また、τは、物質の励起、特に液晶の励
起に必要な時間である。それぞれの半周期T/2で、n
個の小期間は、kが1からnへ増加して、小期間の長さ
を増やすように配置してもよく、また、kがnから1へ
減少して、小期間の長さを減らすように配置してもよ
い。
横列信号Iは、パルス状で、それぞれ分割された時間2
k−1m・τのうち、1/mの間、ゼロにならない。す
なわち印加時間Tと呼ばれている、 2k−1τ の時間だけゼロにならない。m本の横列電極には、横列
信号Iで示されるものと同じ種類の信号が加えられる。
しかし、加えられる横列信号は、 t×T の時間だけ、それぞれ遅延される。なお、tは、 1≦t≦(m−1) を満足する値である。
第1図の例では、それぞれの半周期T/2は、連続的に
3、2、1の値を取るkの連続的減少で、3つの小期間
(n=3)に分けられている。すなわち、それぞれの半
周期はT/2、4mτ、2mτ,mτの時間にそれぞれ
分けられる。また、横列信号Iは、それぞれのk番目の
小期間で、この小期間の長さの1/mの間、ゼロになら
ない。すなわち、横列信号Iの小期間である4mτ、2
mτ、mτは、4τ、2τ、τの長さの間、それぞれゼ
ロにならない。
縦列信号Jは、連続信号で、最初の半周期T/2内で、
負の振幅になり、次の半周期T/2内で、正の振幅にな
る。この縦列信号Jは、横列信号Iがゼロでない時はい
つも横列信号Iと逆位相になる。横列信号と縦列信号の
重なる合う部分、すなわち各小期間の長さの1/mの部
分は、白色表示を可能とする。
同じように、縦列信号Kは、連続信号で最初の半周期T
/2内で、正の振幅になり、次の半周期T/2内で負の
振幅になる。このように、縦列信号Kは、横列信号I
の、ゼロではないパルスと同位相になる。横列信号Iと
縦列信号Kの重なり合う部分、すなわち各小期間の長さ
の1/mの部分は、黒色表示を可能とする。
縦列信号Lgは、縦列信号JとKの中間になる。ただ
し、gは、 1≦g≦6 を満足する整数である。これらの縦列信号は、連続した
信号で、半周期T/2で、交互に正と負の振幅になり、
極性変化は、1つの小期間から次の小期間へと移るとき
に発生する。このように、各縦列信号Lgは、1つの半
周期T/2で、各横列信号と少なくとも、1度は、同位
相または逆位相となる。
第1図の例では、各半周期T/2が3つの小期間に分割
されているので、縦列信号の縁部の数は、3つを越えな
い。このように、異なる縦列信号を得るために、信号の
極性を変える方法が6通りあり、正の振幅を持つか、負
の振幅を持つものが、半周期T/2の間に少なくとも1
つある。したがって、これらの縦列信号Lgは、6つの
違った灰色レベルを表示できる。
つまり、n個の小期間の間で、2の縦列信号を生じ、
1つの縦列信号は白色、もう1つは黒色を表示する。結
局、灰色表示をする、 2−2 個の縦列信号が発生する。nの選択によって、灰色濃度
の大小を決めることができる。
各縦列信号は、1周期Tの間で、2よりも少ないかま
たは等しいかの、どちらかの極性反転を持つ。ここで、
nは、1つの半周期T/2を小期間に分割する数を示
す。
(発明の効果) 以上、説明してきたように、この制御方法は、周期を異
なる小期間に分割して階調表示をする従来技術の制御方
法と比較して、縦列信号の縁部の個数を、より一層減少
させることを可能にし、結局、横列電極と縦列電極との
間のカップリング現象を減少させる効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示すタイミング図、 第2図は、クロスバー・マトリックス表示装置の一例を
示す断面図、 第3図は、第2図の分解斜視図、 第4図は、第2図のクロスバー・マトリックス表示装置
を制御する制御方法の一例を示すタイミング図、 第5図は、カップリング現象を減らした、表示装置の制
御方法の一例を示すタイミング図、 第6図は、周期を異なる小期間に分割して階調表示をす
る制御方法の一例を示す図である。 I…横列信号 J,K…縦列信号 L,L,L,L,L,L…灰色レベルを表
示するための縦列信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−97192(JP,A) 特開 昭53−97(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】m個の略平行な横列電極Mi(1≦i≦
    m)からなる第1電極グループと、前記m個の横列電極
    Miに交差するp個の略平行な縦列電極Nj(1≦j≦
    p)からなる第2電極グループとの間に挿入されて、光
    学的性質を変えることができる表示用物質を備えるマト
    リックス表示装置を制御して、前記i番目の横列電極M
    iと、前記j番目の縦列電極Njとで挟まれた表示用物
    質の物質MiNjに複数の灰色レベルを表示させるため
    に、前記横列電極Miと前記縦列電極Njとに、物質層
    MiNjを励起するための横列信号および縦列信号を生
    成してそれぞれ加えるマトリックス表示装置の制御方法
    において、 前記i番目の横列電極Miに加える横列信号および前記
    j番目の縦列電極Njに加える縦列信号に、周期Tの信
    号をそれぞれ用い、 前記横列電極Miに加える信号および前記縦列電極Nj
    に加える信号の極性を、それぞれ半周期T/2で反転さ
    せ、 前記横列電極Miおよび前記縦列電極Njに加える信号
    の各半周期を、n個の異なる長さの小期間に分割すると
    共に、前記表示用物質の励起に要する時間がτのとき、
    k(kは整数;1≦k≦n)番目の小期間の長さを、 2k−1m・τ にし、 前記横列電極Miに加える信号の各小期間の長さの略1
    /m倍の長さを、前記物質層MiNjの励起を可能状態
    にする第1レベル大きさの振幅を持つ印加時間とすると
    共に、この小期間の残りの長さの間を、前記物質層Mi
    Njの励起を不能状態にする第2レベルの振幅とし、 白色と黒色とを含む2個の灰色レベルを表示するため
    に、前記各縦列電極Njに加える信号の各小期間の極性
    を第1レベルと同相または逆相にすることを特徴とし、 前記各縦列電極Njに加える信号は、1周期Tの間に、
    最大で2n個の極性の変化を持つマトリックス表示装置
    の制御方法。
  2. 【請求項2】前記表示用物質の励起に要する時間がτの
    とき、前記横列電極Miに加える信号の、k(kは整
    数;1≦k≦n)番目の小期間の印加時間を、 2k−1τ にすることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    マトリックス表示装置の制御方法。
  3. 【請求項3】前記整数kをnから1に向かって減少させ
    て、前記小期間の長さ2k−1m・τを減少させるよう
    に、前記各小期間を配置することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載のマトリックス表示装置の制御方
    法。
  4. 【請求項4】前記整数kを1からnに向かって増加させ
    て、前記小期間の長さ2k−1m・τを増加させるよう
    に、前記各小期間を配置することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載のマトリックス表示装置の制御方
    法。
  5. 【請求項5】前記横列電極と前記縦列電極とにそれぞれ
    加える信号を矩形波にすることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載のマトリックス表示装置の制御方法。
  6. 【請求項6】前記表示用物質を液晶フィルムにし、前記
    横列電極と前記縦列電極とに加える信号を電圧にするこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のマトリッ
    クス表示装置の制御方法。
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