JPH0652297A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0652297A
JPH0652297A JP22342992A JP22342992A JPH0652297A JP H0652297 A JPH0652297 A JP H0652297A JP 22342992 A JP22342992 A JP 22342992A JP 22342992 A JP22342992 A JP 22342992A JP H0652297 A JPH0652297 A JP H0652297A
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宏昭 臼本
Ikuo Osawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像メモリに記憶した画像データを移動させ
ることなく、しかも、種々の画像処理に対応して画像の
分割をフレキシブルに変更して、効率の良い並列処理や
オンザフライ処理等を行なう。 【構成】 主制御部15は、処理対象である画像データ
を複数の演算部28毎に分割し、マルチウィンドウジェ
ネレータ(MWG)21に対して、分割された各部分に
対応する画像メモリ20の部分領域にウィンドウ及びチ
ャンネルを設定するように指示する。そして、バス制御
部16により時分割されたデータバス13のタイムスロ
ットを、各ウィンドウとそれに対応する演算部28の対
に割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製版等の分野で用いら
れる、電子的に画像データを処理する画像処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、製版の画像処理装置で取り扱う
画像データの量は膨大であるため(数十メガバイト程度
或いはそれ以上)、画像処理には非常に時間がかかる。
そのため従来より画像処理の高速化のための方策が種々
考えられており、例えば、CPUやRAM等のデバイス
を高速のものに置き換えたり、一部の処理をハードウェ
ア化するという方策が考えられている。しかし、高速の
デバイスの使用は、通常、単独で行なっても意味がな
く、多くの周辺デバイスをも高速化する必要があるた
め、システム全体のコストを大きく押し上げる。また、
ハードウェア化は処理の汎用性を損なう。
【0003】これに対し、1つの処理を複数のプロセッ
サで分担して並列に処理するという並列処理は従来より
一般のデータ処理装置で行なわれており、これは処理時
間を大幅に短縮することができる方策として、画像処理
装置においても使用されている。しかし、従来の画像処
理装置で行なわれていた並列処理では、各プロセッサ
(画像処理部)が直接アクセスする画像メモリはハード
ウェア的に分割されていた。すなわち、従来の画像処理
装置では1つの画像メモリに対して複数の画像処理部が
同時にアクセスするということができないため、各画像
処理部毎に直接アクセスすることのできるメモリを設け
る必要があった。すなわち、複数の画像処理部が1枚の
画像の画像データを並列で処理するときは、まずその画
像データを各画像処理部毎に分割し、それぞれに対応し
て設けられたメモリに格納する。各画像処理部は、画像
処理の間、その対応メモリとの間で画像データの読み出
し・書き込みを行なった後、再び1枚の画像データに戻
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような並列画像処
理は、各画像処理部毎にメモリを設けなければならない
ことの他に、それらメモリと元の画像データの間のデー
タのやりとりに相応の時間を要する。また、1枚の画像
の画像データの分割がハードウェア的に固定されてしま
うため、更に別の画像処理を並行して行なうような多様
な処理を行なわなければならない場合に、フレキシブル
に対応することができないという欠点がある。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、画像メ
モリに記憶した画像データを移動させることなく、種々
の画像処理に対応して画像を分割処理することにより、
フレキシブルな並列画像処理の可能な画像処理装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る画像処理装置は、 a)画像データを記憶する画像メモリと、 b)それぞれ画像処理を行なう複数の画像処理手段と、 c)画像メモリと各画像処理手段とを接続するバスライ
ンと、 d)バスラインを時分割制御するバス制御手段と、 e)画像メモリ内に複数の部分領域を設定し、かつ、各
部分領域毎にその部分領域をアクセスするためのチャン
ネルを設定する画像メモリ制御手段と、 f)画像データを各画像処理手段毎に分割し、画像メモ
リ制御手段に対して分割された画像データの各部分に対
応する部分領域を設定するように指示すると共に、バス
制御手段により時分割されたバスラインのタイムスロッ
トを各チャンネルと各画像処理手段の対に割り当てる並
列処理制御手段と を備える。
【0007】
【作用】複数の画像を任意に配置した集合画像を作成す
るための処理を、複数の画像処理手段で並列に行なう場
合、まず、画像処理制御手段は各画像データを各画像処
理手段に対してどのように割り当てるかを決定する。そ
して、画像メモリ制御手段に対して、その割当に従って
画像メモリ内に部分領域を設定し、各部分領域に対して
チャンネルを割り当てるように指示する。このようにし
てチャンネルが割り当てられた画像メモリの各部分領域
をウィンドウと呼ぶ。これにより、画像メモリの各ウィ
ンドウと各画像処理手段とが1:1に対応する。次に、
1つのウィンドウと1つの画像処理手段から成る対に対
して、バス制御手段により時分割されているバスのタイ
ムスロットを割り当てる。これにより、各画像処理手段
は、与えられたタイムスロット内でバス及び割り当てら
れたチャンネルを通して画像メモリ中の対応するウィン
ドウをアクセスする。以上により、複数の画像処理手段
が各部分領域において同時に並行して画像処理を行な
う。
【0008】
【実施例】本発明の第1の実施例として、1つの画像メ
モリに種々の画像データを予め記憶させておき、同じ画
像メモリ上でそれらの画像データを用いて、各画像を配
置した集合版(以下、単に版と記す)の作成を行なう画
像処理装置を説明する。本画像処理装置のハードウェア
構成は図1に示す通りであり、次のような要素を備えて
いる。
【0009】バス11及びバス制御線12:バス11は
データバス13及び制御バス14から成る。これらは本
画像処理装置の各構成要素を接続し、データバス13で
は主に画像データが伝送され、制御バス14では後述の
スロット識別データ等の制御データが伝送される。ま
た、バス制御線12ではデータバス13の時分割使用の
ためのバス制御信号が伝送される。 主制御部15:後述する複数の演算部28による並列画
像処理等、本画像制御装置全体の動作を制御する。 バス制御部16:微小時間(タイムスロット)毎に変化
するバス制御信号をバス制御線12に送出する。 外部記憶装置17:大量の画像データを不揮発的に記憶
しておく要素である。外部記憶装置17としてはハード
ディスク、光ディスク等、種々のメディアを用いた記憶
装置が使用可能であり、本実施例の画像処理装置ではそ
れらを複数個備えている。各外部記憶装置17とバス1
1との間にはそれぞれインタフェイス(I/F)18が
設けられ、また、各インタフェイス18毎にスロットモ
ニタ部19が設けられている。
【0010】画像メモリ20:画像処理の材料となる各
画像データ、及び、得られた集合画像データを記憶する
ためのものであり、半導体メモリで構成されている。本
実施例の画像処理装置ではこの画像メモリ20に容量の
大きなものを使用し、少なくとも目的とする集合画像1
枚分の画像データの他に、それを作成するための全ての
材料の画像データも記憶することができる。画像メモリ
20とバス11との間にはマルチウィンドウジェネレー
タ(MWG)21が設けられている。マルチウィンドウ
ジェネレータ21は画像メモリ20に任意の部分領域
(これをウィンドウと呼ぶ)を複数設定し、各ウィンド
ウ毎に独立に画像メモリ20をアクセスするためのチャ
ンネルを設定するものである。マルチウィンドウジェネ
レータ21については、特開平4−139954号に詳
細が記載されている。マルチウィンドウジェネレータ2
1に対しては、その設定できる最大のウィンドウ数のス
ロットモニタ部22が設けられており、各ウィンドウに
対して後述のスロットモニタ動作を行なう。
【0011】ディスプレイ24:画像等を表示する要素
であり、CRT、LCD等が用いられる。外部記憶装置
17と同様、バス11との間にインタフェイス25が、
バス制御線12との間にスロットモニタ部26が設けら
れている。 演算部28:版作成等のため、画像データに対して演算
を行なう要素であり、画像のレイアウト、階調変換、ネ
ガポジ変換、フィルタ処理、ミラー処理等の画像処理を
行なう。本実施例の画像処理装置ではこの演算部28が
4個設けられており、後述するように画像メモリ20に
置かれた画像データを並列に処理する。各演算部28毎
にスロットモニタ部29が設けられる。 出力スキャナ31:画像データをフィルム等に出力する
ための要素である。インタフェイス32及びスロットモ
ニタ部33が設けられている。 入力スキャナ35:写真等の原画像を画像データに変換
するための要素である。インタフェイス36及びスロッ
トモニタ部37が設けられている。
【0012】以上の構成を有する本実施例の画像処理装
置におけるデータバス13の時分割制御についてまず説
明する。データバス13を複数の要素(外部記憶装置1
7、画像メモリ20の各ウィンドウ、各演算部28等)
により時分割使用させようとする場合、主制御部15は
それらの要素に対して個別の識別番号を割り当て、各要
素に対してその識別データ(スロット識別データ)を送
出する。また、バス制御部にも、付与した全ての識別デ
ータを送出する。バス制御部16は、バス制御信号の各
タイムスロットに主制御部15から指示された識別デー
タをサイクリックに乗せてバス制御線12に送出する。
【0013】各要素のスロットモニタ(外部記憶装置用
スロットモニタ19、画像メモリ20の各ウィンドウ用
スロットモニタ22、各演算部用スロットモニタ29
等)は主制御部15から与えられたスロット識別データ
を内部のレジスタ(図示せず)に保持しておき、バス制
御信号の各タイムスロットの識別データと常時比較する
(スロットモニタ動作)。各要素に与えられたスロット
識別データとバス制御信号の識別データとが一致したと
き、その要素にはそのタイムスロットの間、データバス
13の使用権が与えられる。このタイムスロットの長さ
を適当に定めることにより、要素間のデータ転送を他の
要素がデータ転送以外の作業を行なっている間に行なう
ことができるようになり、実質的な処理時間の延長をも
たらすことなく、しかも見かけ上各要素が同時に並列処
理を行なうようにすることができる。
【0014】次に、本実施例の画像処理装置により行な
われる具体的な作業の例として、複数の部品を用いて1
枚の版を作成する際の作業を図2及び図3により説明す
る。 (1)ウィンドウ設定 まず、主制御部15が、これから作成しようとする版
(版画像)における部品画像の配置情報を外部記憶装置
17等から読み込み、その版に配置される部品(部品画
像)としての画像データを収納する部品ファイルのファ
イル情報を外部記憶装置17から読み込む(ステップS
1)。各部品ファイルのファイル情報には、その部品画
像の縦横の画素数、データ量等の情報が含まれているた
め、これらの情報を基に主制御部15はマルチウィンド
ウジェネレータ21に各部品画像用のウィンドウの設定
を要求するデータを送る。マルチウィンドウジェネレー
タ21はこの要求に応じて画像メモリ20に複数のウィ
ンドウを設定する(ステップS2)。すなわち、各部品
画像毎に対応する大きさのウィンドウを画像メモリ20
に割り当て、各ウィンドウ毎にアクセスチャンネルを設
定する。各ウィンドウには主制御部15からの要求の際
に指定された番号(識別番号)が割り当てられる。図3
の例では、3枚の部品画像用のウィンドウM1,M2,M
3が設定されている。
【0015】次に、主制御部15は集合版サイズに対応
する版領域をメモリ20上に設定し、その版領域を演算
部28の処理能力(処理速度)に比例して、演算部28
(図3のP1〜P4)の数の処理領域に分割する。図3の
例では、画像メモリ20に設定された版領域40を4つ
の処理領域R1,R2,R3,R4に分割し、4個の演算部
P1,P2,P3,P4(図1における28)に各領域R
1,R2,R3,R4を分担させる。そして、更に配置情報
を基に前記の部品画像用のウィンドウを版領域40に配
置し、併せてそれらウィンドウが前記の処理領域R1〜
R4で分割される部分領域毎の版画像用ウィンドウ(図
3のM11',M12',M21',…,M32')の設定をマルチ
ウィンドウジェネレータ21に要求する。マルチウィン
ドウジェネレータ21は、部品画像の場合と同様に、要
求された大きさのウィンドウ(M11',M12',M21',
…,M23')を画像メモリ20内に設定するとともに、
識別番号を付与する。そして、前記部品画像用のウィン
ドウM1,M2,M3はM11',M12',…,M32'に対応し
て、分割ウィンドウM11,M12,…,M32に分割される
【0016】(2)部品画像データ読み込み 画像メモリ20のウィンドウM1,M2,M3,M11〜M3
2,M11'〜M32'の設定が終了すると(ステップS
3)、部品画像データ(I1,I2,I3)がストアされ
ている外部記憶装置17から各部品画像用ウィンドウM
1,M2,M3へのそれら部品画像データの読み込みを開
始する(ステップS4)。このとき、本実施例の画像処
理装置では、主制御部15が各部品画像用ウィンドウM
1,M2,M3に付与した識別番号に対応する識別番号を
3個の外部記憶装置17に付与し、上述のデータバス1
3の時分割制御により、3個の外部記憶装置17から画
像メモリ20の3枚のウィンドウM1,M2,M3に見か
け上同時に、並行して画像データを読み込む。外部記憶
装置17の多くは読み取りヘッドのリロケート等でアイ
ドルタイム(データ読み出し不能の時間)が発生するた
め、タイムスロットの長さを適切に設定し、その間に他
の外部記憶装置17からデータを読み出すようにすれ
ば、純粋な並列処理と同程度のデータ転送効率を得るこ
とができる。
【0017】(3)版画像の作成 部品画像データの読み込みを開始した後、主制御部15
はいずれかのウィンドウM11'〜M32'に対応する部品画
像データの読み込みが完了したか否かをチェックする
(ステップS5)。いずれかの部品画像データの画像メ
モリ20への読み込みが完了すると、他の部品データの
読み込みが未だ行なわれていても、版画像作成処理の可
能な部分がある場合にはその部分における版画像作成処
理を先行して開始する。例えば、ウィンドウM11'に対
応する部品画像データの読み込みが完了したとすると、
図3に示すように、演算部P1の分担領域R1はその他の
部品画像を含まないため、版画像作成処理を開始するこ
とができる。そこで主制御部15は演算部P1に対し
て、領域R1の版画像作成処理を開始するように指示す
る(ステップS6)。具体的には、演算部P1及びウィ
ンドウM11,M11'に対して識別番号を付与し、その識
別データをバス制御部16に送出することにより、演算
部P1及びウィンドウM11,M11'にデータバス13の時
分割使用権を与える。これにより、既に行なわれている
他の部品画像データの並列入力に加え、既に入力された
部品画像データを用いての版画像の作成という画像処理
が並行して行なわれることとなる。
【0018】また、ウィンドウM12'とM21'に対応する
部品画像データの読み込みが終了すると部分領域R2に
おいては版画像の作成が可能となるため、ステップS6
において演算部P2に対して画像処理の開始が指示され
る。これにより、複数の演算部P1及びP2が、時分割制
御されたデータバス13、及び、それぞれに対して設定
されたチャンネルを通して画像メモリ20のウィンドウ
M11,M11',M12,M12'及びM21,M21'に対応する
部分領域を独立にアクセスすることにより、並列に画像
処理を行なう。
【0019】その後、主制御部15は全ての部品画像デ
ータの読み込みが完了したか否かをチェックし(ステッ
プS7)、全ての部品画像データの読み込みが完了した
時点で、全ての演算部P1,P2,P3,P4に対してウィ
ンドウM11'〜M32'に対応する各部分領域の処理を指示
したか否かをチェックする(ステップS8)。部品画像
データが読み込まれていなかったために未だ処理を開始
していない演算部がある場合にはステップS6に戻って
処理の開始を指示する。ステップS7において、既に全
ての演算部P1,P2,P3,P4に対して処理の開始を指
示したと判定されれば、次に、全ての演算部P1,P2,
P3,P4でウィンドウM11'〜M32'に対応する各部分領
域の処理が終了したか否かをチェックする(ステップS
9)。
【0020】全ての演算部P1,P2,P3,P4における
版画像作成処理が終了した時点で主制御部15はマルチ
ウィンドウジェネレータ21に対して全てのウィンドウ
のクローズを指示する(ステップS10)。これによ
り、版画像の画像データが完成する。なお、完成予定の
版画像に対して編集や修正が行なわれない場合には、版
画像の作成が終了した部分からその部分のウィンドウ
(例えば、演算部P1の処理が終了したときは、ウィン
ドウR1)を外部記憶装置17や出力スキャナ31等に
接続し、画像処理と平行して画像データの出力を行なう
ようにしてもよい。
【0021】次に本発明の第2の実施例として、上記画
像処理装置で「オンザフライ」(onthe fly)と呼ばれ
る処理を行なう例を説明する。オンザフライとは、従来
のように各元画像データからの読み込み、それらの画像
処理、その後の集合配置といった一連の処理の後に集合
画像データを出力するのではなく、例えば本例の分割領
域のような単位で所要の画像処理を並行して行ない、各
処理データを外部に再ストアすることなく連続的に出力
してゆく方法である。その内容は、第1の処理部による
処理が終了した部分について第2の処理部が次の段階の
処理を開始し、第1の処理部は更に先の部分の処理を行
なうというように、第2の処理部が第1の処理部の後を
追いかけるように、同時に処理を行なってゆくというも
のである(更に第3、第4の処理部が追いかけ、同時に
処理を行なう場合もある)。本第2実施例では、1枚の
画像に対して4段階の処理G1,G2,G3,G4を順次行
うことにより目的の画像が完成する場合に、上記構成の
画像処理装置を用いてオンザフライを行なう際の処理を
図4〜図6により説明する。
【0022】まず、主制御部15が、画像メモリ20中
の目的とする画像を記憶する領域50を演算部の数(こ
こではP1,P2,P3,P4の4個)以上の数の部分領域
に分割し(図6では6つの部分領域D1〜D6に分割)、
各部分領域D1〜D6に対して第1実施例で説明したよう
にウィンドウを設定する(図4のステップS11)。な
お、この場合の分割は、その領域が走査出力の順序に配
置されるようにする。すなわち、図5及び図6の例では
主走査方向のX方向(Yは副走査方向)に平行に分割さ
れる。そして、図5(a)に示すような処理テーブルを
作成し、主制御部15内に設けられたRAM(図示せ
ず)に記憶させる(ステップS12)。この処理テーブ
ルは、各演算部P1,P2,P3,P4の識別番号(1〜
4)に対して、処理を行なう対象となる部分領域D1〜
D6の識別番号(1〜6)を対照させたものである。こ
の処理テーブルの初期の状態(t=t1とする)では、
図5(a)に示す通り、演算部P1を表わす「1」には
部分領域D1を表わす「1」があてられているが、それ
以降の演算部P2〜P4に対しては処理領域の順に、存在
しない部分領域の番号「0」、「−1」、「−2」(−
1づつの降順)があてられている。
【0023】次に、4つの演算部P1〜P4はそれぞれこ
の処理テーブルを参照し、それにより指示される部分領
域に対して処理を行なう(ステップS13)。ここで各
演算部P1〜P4は、処理テーブルを参照したとき、それ
により指示される番号が0以下のとき、及び部分領域の
数(本例では6)を越えるときは何等処理を行なわな
い。従って、初期状態(t=t1。図5(a)の状態)
では、第1演算部P1のみが第1の部分領域D1に対して
処理G1を行ない、他の演算部P2〜P4は何等の処理も
行なわない。
【0024】主制御部15はこの間、全ての演算部P2
〜P4の処理が終了したか否かをチェックする(ステッ
プS14)。初期状態で処理を行なっているのは第1演
算部P1のみであるため、ここでは第1演算部P1が部分
領域D1に対して処理G1を終えるのを待つ。演算部P1
が処理を終えると制御バス14に処理終了を示すステー
タス信号を出す。主制御部15はこれを受けるとステッ
プS15に進み、処理テーブルの部分領域番号に全て1
を加える(図5(b)、t=t2)。そして各部分領域
番号をチェックし、全ての部分領域番号が「部分領域の
数+1」(本例では7)以上となっているか否かをチェ
ックする(ステップS16)。いずれかの演算部P1〜
P4に未だ「1〜部分領域の数」(本例では1〜6)の
部分領域番号が対応している場合にはステップS13に
戻り、ステップS15までの処理を繰り返す。
【0025】このループを繰り返す間の処理テーブルの
変化を図5(b)に、各部分領域D1〜D6の処理の様子
を図6(ただし、t=t1からt=t8まで)に示す。こ
の間、第1実施例で説明した通り、マルチウィンドウジ
ェネレータ21による画像メモリに対する複数ウィンド
ウの設定並びに主制御部15及びバス制御部16による
データバス13の時分割制御により、複数の演算部P1
〜P4は画像メモリ20のそれぞれの部分領域D1〜D6
に対して並列に画像処理を行なう。また、各演算部P1
〜P4とその処理対象である部分領域D1〜D6との組み
合わせは、図5(b)及び図6に示される通り、ウィン
ドウ割り当てを適宜変更することによりフレキシブルに
変更される。
【0026】ステップS16の判定時に各演算部に対応
する部分領域番号が全て7以上となっている場合(図5
(b)のt=t10)には、全部分領域D1〜D6に対して
全ての画像処理G1〜G4が終了したということであるた
め、本ルーチンの処理を終了する。
【0027】このように、4段階の処理G1,G2,G
3,G4を経て始めて画像が完成するという場合には本来
的には並列処理は不可能であり、従来の画像処理装置で
は全ての処理を終了するためには各処理の処理時間の合
計の時間が必要であったが、本実施例の画像処理装置を
使用し、対象の画像を複数の部分に分割してオンザフラ
イで処理することにより、短時間で全ての画像処理を終
了することができる。
【0028】上記第2実施例において、4段階の処理G
1,G2,G3,G4のうち最後の処理G4はデータ出力装
置(外部記憶装置17、出力スキャナ31等)への出力
であってもよい。しかし、出力スキャナ31の場合に
は、次の点に注意しなければならない。すなわち、出力
スキャナ31はその機械的特性から常に一定の速度で画
像データを出力する必要があり、出力スキャナ31への
画像データの供給が少しでも途絶えるとその画像の出力
は失敗となり、最初から出力し直さなければならない場
合がある。従って、出力スキャナ31の出力スピード
(画像データの出力速度)に対して各演算部の処理速度
が十分に速い場合には上記第2実施例のような処理方法
でもよいが、前段階の処理が複雑で、1個の演算部だけ
ではその処理速度が出力スキャナ31の出力スピードよ
りも遅くなる場合には、図7に示すように、並列処理と
オンザフライを組み合わせることができる。
【0029】図7に示す処理では、画像メモリの画像デ
ータ記憶領域50をまず複数の副走査方向の部分領域D
1〜D4に分割し、1つの部分領域を更に主走査方向のD
11〜D14,D21〜D24,…,D41〜D44に分割して各々
にウィンドウを設定し、各演算部P11〜P14により分担
させて並列処理を行なう。そして、最初の部分領域D1
に対する画像処理(t=t11)が終了すると、次の部分
領域D2に対して4つのウィンドウが設定され、それぞ
れ演算部P11〜P14に接続されるとともに、画像処理済
みの部分領域D1は1つのウィンドウにまとめられ、出
力装置に接続される(t=t12)。これにより、演算部
P11〜P14による画像処理が終了した部分の(部分領域
D1の)画像データが出力装置により出力されるととも
に、それと並行して、次の領域D21〜D24に対して同様
に複数の演算部P11〜P14による並列画像処理が行なわ
れる。以降も同様である(t=t13)。ここで、部分領
域D1〜D4の分割方法、及び、各部分領域における複数
の演算部P11〜P14による分割を適切に行なうことによ
り、画像処理のスピードを出力装置のデータ出力スピー
ドよりも速くすることができ、複数の演算部P1〜P4に
よる並列画像処理と、画像処理済みの部分の出力とを確
実にオンザフライで処理してゆくことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る画像処理装置では、画像処
理ウィンドウの大きさに対応して画像メモリをその都度
分割し、各々の分割領域に対して複数の画像処理手段で
並列に画像処理を行なったり、また、画像処理と入出力
処理とを並行して行なう等、分割処理、並列処理のメリ
ットを最大限に生かした柔軟な各種の処理を行なうこと
ができる。このため、出力のために画像データをまとめ
る処理等を必要とすることなく、膨大なデータ量を扱う
画像処理を高速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である画像処理装置の構成
を示すブロック図。
【図2】 実施例の画像処理装置で行なわれる並列画像
処理の手順を示すフローチャート。
【図3】 並列画像処理の際の画像メモリのウィンドウ
設定状況を示す説明図。
【図4】 実施例の画像処理装置で行なわれるオンザフ
ライ画像処理の手順を示すフローチャート。
【図5】 オンザフライ画像処理を制御するための処理
テーブルの初期状態を示す図(a)、及びそれ以降の処
理テーブルの内容の変化を示す図(b)。
【図6】 オンザフライ画像処理における画像メモリの
各部分領域の処理の様子を示す説明図。
【図7】 並列処理とオンザフライ処理を組み合わせた
場合の各部分領域の処理の様子を示す説明図。
【符号の説明】
11…バス (13…データバス、14…制御バス) 12…バス制御線 15…主制御部 16…バス制御部 17…外部記憶
装置 20…画像メモリ 21…マルチウ
ィンドウジェネレータ 24…ディスプレイ 28…演算部 31…出力スキャナ 35…入力スキ
ャナ 18、25、32、36…インタフェイス(I/F) 19、22、26、29、33、37…スロットモニタ
部(S/M)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)画像データを記憶する画像メモリ
    と、 b)それぞれ画像処理を行なう複数の画像処理手段と、 c)画像メモリと各画像処理手段とを接続するバスライ
    ンと、 d)バスラインを時分割制御するバス制御手段と、 e)画像メモリ内に複数の部分領域を設定し、かつ、各
    部分領域毎にその部分領域をアクセスするためのチャン
    ネルを設定する画像メモリ制御手段と、 f)画像データを各画像処理手段毎に分割し、画像メモ
    リ制御手段に対して分割された画像データの各部分に対
    応する部分領域を設定するように指示すると共に、バス
    制御手段により時分割されたバスラインのタイムスロッ
    トを各チャンネルと各画像処理手段の対に割り当てる並
    列処理制御手段と を備えることを特徴とする画像処理装置。
JP4223429A 1992-07-29 1992-07-29 画像処理装置 Expired - Lifetime JP2750795B2 (ja)

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