JPH0652011B2 - プレフアブル−ムの組立方法及び構造 - Google Patents

プレフアブル−ムの組立方法及び構造

Info

Publication number
JPH0652011B2
JPH0652011B2 JP61291752A JP29175286A JPH0652011B2 JP H0652011 B2 JPH0652011 B2 JP H0652011B2 JP 61291752 A JP61291752 A JP 61291752A JP 29175286 A JP29175286 A JP 29175286A JP H0652011 B2 JPH0652011 B2 JP H0652011B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
panel member
surrounding
base frame
room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61291752A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63147033A (ja
Inventor
英文 竹内
Original Assignee
東陶機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東陶機器株式会社 filed Critical 東陶機器株式会社
Priority to JP61291752A priority Critical patent/JPH0652011B2/ja
Publication of JPS63147033A publication Critical patent/JPS63147033A/ja
Publication of JPH0652011B2 publication Critical patent/JPH0652011B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は既設の建物の中に構築される便所等を備えたプ
レファブルームの組立方法及び構造に関し、特に、基礎
枠上にパネル部材を建付けて所望の部屋空間を画成する
プレファブルームの組立方法及び構造と、パネル部材の
建付けに加え上方から天井を吊設して所望の部屋空間を
画成するプレファブルームの組立方法及び構造に関す
る。
(従来の技術) 近年、ビルジングの躯体建設後、その屋内工事を行うに
際し、便所等を備えた部屋空間、例えば、便器と洗面台
が浴槽に併設されるバスルームや男子用及び女子用のト
イレと洗面台が複数並置されるトイレ等のスペースは、
工事内容が多岐に亘る為、事前に一括して工場等でユニ
ット化した汎用の壁パネルや便器或いは洗面台付ユニッ
トパネル等のパネル部材や配管、或は器具を建物の中に
搬入し、これらを建付けて所謂プレファブ方式のインナ
ールームを新たに設けることにより行い、以って施工の
簡略化を図る傾向に在る。
斯うしたプレファブルームは、その部屋空間の側面を前
面パネル部材で画成することにより所望の部屋形状を得
ている。この点、部屋形状の設計の自由度を確保する上
で、パネル部材を建物の躯体壁部から独立させて建付け
るようにすることが望ましい。
そこで、建物の床上に所望の部屋形状に応じて基礎枠を
敷き回し、この基礎枠上にパネル部材を建て付けるよう
にしたプレファブルームが、例えば、特開昭60-105747
号公報において既に提案されている。
上記公報においては、添付図面の第12図及び第13図
に示される如く、先ず、上向きチャンネル形状のランナ
ー部材(A)を建物の躯体床面に固着して所望の部屋形状
に敷き回し、次いで所要枚数のタイルパネル部材(B)を
用意してその下部(b1)はランナー部材(A)に嵌挿係止
し、上部(b2)は隣り合うもの同士を下向きチャンネル形
状の連結部材(C)でつなぎ合わせる要領で、ランナー部
材(A)の任意のコーナー部(a)から両側へと順次建て付け
て行くことによりプレファブルーム(R)が仮組されてい
る。
ところで、従来、斯うしたプレファブルームの部屋空間
の上面は建物躯体自身の天井かこの躯体天井の下方に設
けられた吊天井により画成されていたが、後者の場合、
吊天井も矢張り建物躯体から独立させて設けることが望
ましく、それも天井荷重をプレファブルーム自体に支え
させるようにできればより好ましい。
そこで、建物の床上に基礎枠を敷き回してこの基礎枠上
にパネル部材を建付け、更に、このパネル部材の上部で
支持した横梁から天井を吊り下げるようにしたプレファ
ブルームが、既に、前記特開昭60-105747号公報に開示
されている。
上記公報においては、前記パネル部材(B)の上部連結部
材(C)の上に天井吊下用の梁部材(D)が横架されている。
(発明が解決しようとする問題点) だが、上述の如き従来のプレファブルームにおいては、
所要枚数のパネル部材を隣接するもの同士のもたれ合い
を利用して自立させることにより張り込んで行くことか
ら、パネル部材の建付施工時における安定性に欠け、特
に部屋容積の大きい最近のビルジングにあっては強度及
び剛性上不利であるばかりか、いずれかの角隅部から建
付施工を開始せざるを得ない為、施工手順が極めて束縛
され、同時に建付可能なパネル部材の枚数も少ない。し
かも建付時のパネル部材が仮組状態に置かれている為、
関連作業全てがどうしても一時的なものとならざるを得
ず、従って同様な作業を後でもう一度繰返す事となり、
二重手間となるばかりか、本組時に各部材をまとめて面
倒見ることになる為、細かな調整や締込等に甘さが残る
虞れが有る。
本発明は斯かる従来のプレファブルームの組立方法及び
構造上の問題点を有効に解決すべく為されたもので、そ
の第一の目的は、基礎枠上に建付けて部屋空間を画成す
る為のパネル部材の取付を簡易迅速且つ十分な安定性を
もたせて行うことができ、同時に建付可能なパネル部材
の枚数も実質的に制限されることが無く、しかも建付施
工を本組の状態で行うことも可能なプレファブルームの
組立方法及び構造を提供するに在る。
ところで、上記従来のプレファブルームの組立方法及び
構造上の問題点は、プレファブルームに吊天井を設けそ
の荷重をプレファブルーム自身の強度を利用して支えよ
うとする場合、安定性の点で特に顕著となる。この点、
前記公報に係るプレファブルームは、天井荷重をパネル
部材で受ける構成となっており、パネル自身の部材強度
及び設計上の制約といった点でも問題が有る。
そこで、本発明は、上述の効果に加え、天井の吊設をも
極めて安定して行うことのできるプレファブルームの組
立方法及び構造を提供することをその第二の目的として
いる。
(問題点を解決するための手段) 前記第一の目的を達成すべく、本発明は、問題解決の第
一の手段として、建物躯体の床上に基礎枠を敷き廻した
後、この基礎枠上にパネル部材を建付けて所望の部屋空
間を画成するプレファブルームの組立方法において、基
礎枠の敷設後、この基礎枠の各角隅に支柱を縫いつけて
立設し、次いでこれらの隣接する支柱の上部間に囲枠を
巡らして固設した後、支柱に設けられただぼをパネル部
材に止着された取合部材の穴に嵌入させ、隣接するパネ
ル部材の底部を基礎枠側のだぼに係着させ、パネル部材
の上部を囲枠に止着することで、パネル部材を基礎枠と
囲枠との間に建付けるようにした。
更に、第二の手段として、建物躯体の床上に敷き回され
た基礎枠と、この基礎枠上に建付けられたパネル部材と
を備えて成り、パネル部材により所望の部屋空間が画成
されているプレファブルームの組立構造において、この
記基礎枠の各角隅に立設された支柱と、これらの隣接す
る支柱の上部間に巡らせて固設した囲枠とを更に備え、
パネル部材に止着された取合部材の穴に支柱に設けられ
ただぼを嵌入させ、隣接するパネル部材の底部を基礎枠
側のだぼに係着させ、パネル部材の上部を囲枠に止着す
ることで、パネル部材を基礎枠と囲枠との間に建付け
た。
また、前記第二の目的を達成する上では、問題解決の第
三の手段として、建物躯体の床上に基礎枠を敷き廻した
後、この基礎枠上にパネル部材を建付け、更に、このパ
ネル部材よりも上方に位置する横梁から天井を吊設して
所望の部屋空間を画成するプレファブルームの組立方法
において、基礎枠の敷設後、この基礎枠の各角隅に支柱
を立設し、次いでこれらの隣接する支柱の上部間に囲枠
を巡らして固設した後、横梁を囲枠の対向辺間に架設
し、支柱に設けられただぼをパネル部材に止着された取
合部材の穴に嵌入させ、隣接するパネル部材の底部を基
礎枠側のだぼに係着させ、パネル部材の上部を囲枠に止
着することで、パネル部材を基礎枠と囲枠との間に建付
けるようにした。
また更に、第四の手段として、建物躯体の床上に敷き回
された基礎枠と、この基礎枠上に建付けられたパネル部
材と、このパネル部材よりも上方に位置する横梁から吊
設された天井とを備えてなり、これらのパネル部材と天
井により所望の部屋空間が画成されているプレファブル
ームの組立構造において、基礎枠の各角隅に立設された
支柱と、これらの隣接する支柱の上部間に巡らせて固設
した囲枠とを更に備え、囲枠の対向辺間に架設する横梁
を設け、支柱に設けられただぼをパネル部材に止着され
た取合部材の穴に嵌入させ、隣接するパネル部材の底部
を基礎枠側のだぼに係着させ、パネル部材の上部を前記
囲枠に止着することで、パネル部材を基礎枠と囲枠との
間に建付けるようにした。
(作用) 前記第一の手段によれば、基礎枠を下枠とし囲枠を上枠
とするパネル部材の建付構造がその建付施工に先立って
構築される為、任意枚数のパネル部材の建付を任意位置
から開始することができ、よって施工が迅速であるのみ
か、側方からの張込が可能である点簡易な作業で済み、
しかも各支柱が上下の枠を堅牢強固に保持する隅柱とし
て機能することから、所望の部屋形状に応じたプレファ
ブルーム全体のリジッドなフレームストラクチャーが構
築され、従って建付時の安定性に優れ、本組状態での建
付施工が可能となる。
同様に、前記第二の手段によれば、基礎枠を下枠とし囲
枠を上枠とするパネル部材の建付構造が得られ、しかも
各支柱が上下の枠を堅牢強固に保持する隅柱として機能
することから、所望の部屋形状に応じたリジッドなフレ
ームストラクチャーが構築される。
また、前記第三及び第四の手段によれば、夫々吊天井付
きプレファブルームの組立方法及び構造において、上記
類似の作用に加え、横梁の存在によりフレームストラク
チャーのリジディティが一層増大し、その分、フレーム
ストラクチャーを介した天井の吊設も安定性を増し、し
かも天井荷重が直接パネル部材に掛かることがない。
(実施例) 以下、本発明の実施例に係る組立方法及び構造が適用さ
れたプレファブルームに付き、添付図面を参照してその
全体構造、詳細構造及び組立方法の順に説明を行う。
先ず第1図に基づき全体構造の説明を行う。
第1図は概略組立られたプレファブルームの一部を切欠
いた全体斜視図である。
図中参照符号(P)はプレファブルームの全体を示す。プ
レファブルーム(P)は既に建設された不図示のビルジン
グ内の所与のルームスペースにおいて建物躯体の床(F)
上に便所等を備えて構築され、その全体骨組を成すフレ
ームストラクチャー(1)と、このフレームストラクチャ
ー(1)の側面に沿って建付られてプレファブルーム(P)内
の部屋空間(S)を側方から画成する所要枚数のパネル部
材(2)…と、フレームストラクチャー(1)内に上方から吊
設されて部屋空間(S)の上面を画成する吊天井(3)とから
成る。
フレームストラクチャー(1)は、所望の部屋形状に合わ
せて躯体の床(F)上に敷き回された下枠としての基礎枠
(4)と、この基礎枠(4)の角隅部(4a)…に立設された隅柱
としての支柱(5)…と、これらの支柱(5)…に各支柱(5)
の上部(5a)を巡らせて止着固設された上枠としての囲枠
(6)と、この囲枠(6)の対向辺間に上部補強材として適宜
本数架設された横梁(7)…とから成り、更なる上部補強
材として各コーナーの両辺間に架け渡されたブレース
(8)…及び平面視略三角形状のコーナープレート(9)…を
有している。
次いで、第2図乃至第11図に基づいてプレファブルー
ム(P)の詳細構造を説明する。
第2図は第1図のII−II線に沿った縦断面図の要部拡大
図、第3図は同III−III線に沿った横断面の要部拡大図
である。尚、第4図、第5図及び第6図は夫々基礎枠の
敷設構造を示す要部の平面図、立面図及び斜視図、第7
図はパネル部材の正面図、第8図及び第9図は夫々第7
図のVIII−VIII線及びIX−IX線断面図、また第10図及
び第11図は夫々天井の吊構造を示す要部正面図及びそ
のXI−XI線断面図である。
基礎枠(4)はプレファブルーム(P)の部屋形状に沿って一
筆書状に敷き回されていて、その全周に亘り、基台を成
すボーダー(10)に入幅木(11)が被冠された構成となって
いる。
ボーダー(10)は、第4図乃至第6図に見る如く、背もた
れ付長椅子状の下枠部材(13)をその長手方向に所要箇数
並べ込み、隣り合うもの同士を突合せ方式によりボルト
(14)で接合して構成される。各下枠部材(13)は、外向き
L字状断面の脚部(13a)と内向きL字状断面の受座部(13
b)とから成り、脚部(13a)はその外方へ折曲された基片
部(13c)が植込ボルト(15)を介して躯体側の床(F)に係止
されている。基礎枠(4)の角隅部(4a)を構成する下枠部
材(13),(13)同士は、それらの受座部(13b),(13b)の上
方への各起立片(13d),(13d)が互いに面一の状態で出会
える様、一方側の受座部(13b)にその端縁沿いに起立片
(13d)を廻り込ませた形で行当りとなった折曲部(13e)が
設けられている。また、各下枠部材(13)は、その基片部
(13c)に穿設された通し穴(16)の上側にナット(17)が溶
接されており、このナット(17)に螺合させた棒ネジ(18)
により高さ調節可能となっていて、高さ調節後、床(F)
との間に飼物(19)が介装され、第2図に示す如く、床面
のタイル等の仕上材(20)との間には目地(21)が打たれて
いる。尚、基礎枠(4)の起立片(13d)に駆体側の床(F)に
敷いた防水シートを上げ、その表面に入幅木(11)を取り
付け、防水シートを挟んでも良い。
基礎枠(4)の各角隅部(4a)は本実施例ではいづれも入隅
となっていて、そこに立設される支柱(5)の取付構造は
四隅とも同じ構成になっている。つまり、支柱(5)は、
第3図に示される如く、各角隅部(4a)の一方側の下枠部
材(13)の基片部(13c)上に起設され、略W字状の断面を
有していて、その中央直角部(5a)の両辺が上記下枠部材
(13)の受座部起立片(13d)とその折曲部(13e)に外方より
冠着し、夫々、ビス(22)及びビス(23)により内方から縫
い留められている。この中央直角部(5b)の両側縁は夫々
外方に91°折曲されてフランジ部(5c),(5d)となってお
り、片方のフランジ部(5c)には、ビス(24)によりだぼ(2
5)が結着されている。
一方、各支柱(5)の上部(5a)には前記コーナープレート
(9)及び不図示のビスを介して囲枠(6)が止着されてい
る。囲枠(6)は、第2図に示される様に、室内(S)側に向
いた上片部(6a)及び外側に向いた下片部(6b)とその間を
上下に結ぶ帯状本体部(6c)とから成る断面略Z字状の形
鋼材で、上片部(6a)には、横梁(7)が載置されビス(26)
により下方から縫い留められている。
以上の構成によりフレームストラクチャー(1)がリジッ
ドに構築され、その下枠及び上枠としての基礎枠(4)と
囲枠(6)との間に室内(S)側からパネル部材(2)が建付け
られている。
パネル部材(2)は、第7図乃至第9図に示される様に、
建付けた際に室内(S)側に来る壁体アセンブリ(27)と躯
体の壁(W)側に来るパネルフレーム(28)とから成る。ア
センブリ(27)はフレーム(28)に止着されたバックプレー
ト(29)とタイルその他の適宜な表面材で仕上られた壁面
部(30)とを有し、その間には芯材(31)を介装すると共に
両側縁に沿ってスペーサ(32),(33)が嵌着され、一方の
スペーサー(32)には外側向きの欠継部(32a)が、また他
方のスペーサー(33)には内側向きの欠継部(33a)が設け
られている。
一方、パネルフレーム(28)は、C形チャンネル部材を組
合せて構成され、壁体アセンブリ(27)を保持する格子状
のバックフレーム部(34)と、その一方に突出するアッパ
フレーム部(35)とから成る。バックフレーム部(34)は最
下段に下框としてのボトムフレームメンバー(36)を備
え、メンバー(36)は下方へ開口したC形チャンネルとな
つている。
また、アッパフレーム部(35)は最上段に上框としてのト
ップフレームメンバー(37)を備え、このメンバー(37)は
上方へ開口し室内(S)側の端部(37a)が躯体側の端部(37
b)より長い略G形のチャンネルとなっている。このトッ
プフレームメンバー(37)と上記バツクフレーム部(34)と
の間には、センターフレームメンバー(38)と両サイドフ
レームメンバー(39),(39)、それに室外方向への若干ず
らし込んだオフセットメンバー(40),(40)が設けられて
いる。尚、両サイドフレームメンバー(39),(39)は、ス
ペーサ(32)と同じ側のものが横開き、またスペーサ(33)
側のものが後開きとなったCチャンネルにより夫々構成
され、いづれも、バックフレーム部(34)からアツパーフ
レーム部(35)まで連続した一部材となっている。上記サ
イドフレームメンバー(39)の向きは、図示のパネル部材
(2)が建付に際し支柱(5)に係止される位置に置かれるも
のであることによる。他の場所に位置するパネル部材の
場合、両サイドフレームメンバー(39),(39)共に後方へ
開いたCチャンネル形状となっている。
第2図に示される様に、パネル部材(2)は、そのバック
フレーム部(28)最下段のフレームメンバー(36)を、下枠
部材(13)の受座部(13b)に植設された位置決めガイドと
してのだぼ(42)に係着させて建付け、パネル部材(2)の
上部は、そのアッパフレーム部(35)のオフセットメンバ
ー(40)を囲枠(6)の本体部(6c)にビス(43)で室内側から
縫い付けることにより止着されている。尚、図中、(90)
はパネル部材(2)を後方から介添えする為の補強材であ
る。
ところで、基礎枠(4)の各角隅部(4a)に位置するパネル
部材(2),(2)の内の一方は、他の場所のものと異なり、
第3図に示される如く、支柱(5)側に来るサイドフレー
ムメンバー(39)に、断面L字形状の取合部材(44)の一方
の翼部(44a)がビス(45)により外方から止着されてい
る。この翼部(44a)には穴(46)が穿設され、支柱(5)の片
方のフランジ部(5c)のだぼ(25)に遊嵌位置決めされてい
る。L字状取合取合部材(44)の他方の翼部(44b)は、ビ
ス(47)により支柱(5)の他方のフランジ部(5d)に止着さ
れている。この翼部(44b)にもビス(48)によりだぼ(49)
が植設されていて、このだぼ(49)により角隅部(4a)のも
う一方側のパネル部材(2)がそのサイドフレームメンバ
ー(39)を介して係止されている。
また、建付に際し隣接するパネル部材(2),(2)同士は、
互いにそれらのサイドフレームメンバー(39),(39)を相
手側との取合部材として提供し合い、その間を断面略U
字形状のジョイント部材(50)が接合している。
ここで天井(3)の吊構造に付き説明する。
天井(3)は、天井パネルを順次張り込んで行く所謂シス
テム天井構造となっていて、第2図に示すように、囲枠
(6)の対向辺間に架設した横梁(7)から、その横向きCチ
ャンネル形状の下縁部(7a)に着設したアッパフック(51)
により垂設されるボルト(52)を介して、吊設されてい
る。ボルト(52)からは、第10図及び第11図に示すよ
うに、上下のナット(53),(54)により高さ調節自在なホ
ルダ(55)を介して天井フレーム(56)が水平に抱持され、
このフレーム(56)上の適宜箇所に上部(57a)が取付けら
れたロアーフック(57)のT字形下部(57b)により天井パ
ネル(58)が吊り下げられている。
尚、天井(3)はその端縁部が、パネル部材(2)のパネルフ
レーム(28)上部に室内(S)側からビス(59)により止着さ
れた係止片(60)を介して揺れ止めされている。
以上述べたプレファブルームの組立構造によれば、パネ
ル部材(2)を張り込んでゆく上で、基礎枠(4)を下枠とし
囲枠(6)を上枠とする建付構造が得られ、しかも各支柱
(5)がそうした上下の枠を堅牢強固に保持する隅柱とし
て機能することから、所望の部屋形状に応じたリジット
なフレームストラクチャー(1)が構築される。
また、横梁(7)の存在によりフレームストラクチャー(1)
のリジディティが一層増大し、その分フレームストラク
チャー(1)を介した天井(3)吊設も安定性を増し、しかも
天井荷重が直接パネル部材(2)に掛かることがない。
以上の構造から成るプレファブルーム(P)の組立方法を
以下に述べる。
先ず、建物躯体の床(F)上に所望の部屋形状に応じて墨
を打ち、植込ボルト(15)の芯出しを行ってボルト孔を明
け、ボルト(15)を植設する。その後、下枠部材(13)を植
込ボルト(15)に係合させつつ敷き込んで行き、同時に高
さ調節用のボルト(18)によりレベルを出し、飼物(19)を
入れ、関係するナット等を締め込んでおく。
次いで、基礎枠(4)の各角隅部(4a)において、支柱(5)下
部の中央直角部(5b)をビス(22),(23)で下枠部材(13)に
縫い付けて支柱(5)を立設し、以って隣り合う支柱(5),
(5)の各上部(5a),(5a)間に囲枠(6)の対応する辺をビス
止め等により止着し架設する。
本実施例は部屋形状がシンプルであり、よって、囲枠
(6)を全周架設し終えた段階で横梁(7)を囲枠(6)の対向
辺間に架け渡し、両端を止着する。この時、ブレース
(8)及びコーナープレート(9)も止着しておく。部屋形状
が複雑な場合やルームスペースが広い場合には、囲枠を
適宜な辺まで架設した段階で対応する横梁を架け渡し、
その部分のブレースやコーナープレートを止着してお
き、同様な作業を繰り返すことで、全周の施工を済ま
す。また、角隅の間隔が大きい場所では、適宜な中間位
置にも支柱を立設する。
以上により、フレームストラクチャー(1)が構築され
る。尚、搬入経路の都合上、パネル部材(2)の建付後で
は天井フレーム(56)の抱持や天井パネル(58)の張り込み
が難しい場合その他、この段階で天井(3)の施工を行っ
ておくことはさしつかえない。
次いで、パネル部材(2)を建付け張り込んで行く。パネ
ル部材(2)の張り込みは基礎枠(4)上のどの位置からでも
開始できるが、以下、説明の都合上、角隅部(4a)から行
うものとする。
最初に支柱(5)の一方のフランジ部(5c)にだぼ(25)を止
着しておく。一方、対応するパネル部材(2)のこのフラ
ンジ部(5c)に係着される側のサイドフレームメンバー(3
9)にビス(45)でL形状取合部材(44)を止着しておく。
そして、このパネル部材(2)を基礎枠(4)の長手方向に押
し付けて、取合部材(44)の両翼部(44a),(44b)を支柱
(5)の両側フランジ部(5c),(5d)に夫々に重ね合わせ、
その際、一方の翼部(44a)の穴(46)にだぼ(25)を嵌入さ
せて、パネル部材(2)の押付方向から見た上下左右方向
での位置決めを行う。次いで、取合部材(44)の他方の翼
部(44b)を支柱(5)と対応する側のフランジ部(5d)にビス
(47)で止着して、パネル部材(2)の押付方向から見た前
後方向で位置決めを行う。尚取合部材(44)の翼部(44b)
のだぼ(49)は、この時点では既に止着されているものと
する。
その後、角隅部(4a)の他方の側のパネル部材(2)を基礎
枠(4)の長手方向に押し付けて、その対応する側のサイ
ドフレームメンバー(39)をだぼ(49)に係着する。
以って、各パネル部材(2)のオフセットメンバー(40),
(40)をビス(43)により囲枠(6)の本体部(6c)に縫い付け
る。
基礎枠(4)の角隅部(4a)以外の場所でのパネル部材(2)の
建付けは、先ず、パネル部材(2)のボトムフレームメン
バー(36)をだぼ(42)に係着させて基礎枠(4)の受座部(13
b)上に起立させ、次いで、このパネル部材(2)のサイド
フレームメンバー(39)とこれに隣接するパネル部材(2)
のサイドフレームメンバー(39)とにU字状ジョイント部
材(50)を係着して両者を接合した後、オフセツトメンバ
ー(40)を囲枠(6)に止着する。
以上によりプレファブルーム(P)の室内空間(S)の側面が
画成される。
次いで、天井(3)を以下の要領で吊設して室内空間(S)の
上面を画成する。
先ず、アッパフック(51)にボルト(52)を取付けると共に
このボルト(52)にナット(53),(54)でホルダ(55)を係着
したもを所要組数用意しておき、これらを各横梁(7)の
下縁部(7a)に引掛け所定の間隔で垂設した後、天井フレ
ーム(56)をホルダ(55)に通し、ロアーフック(57)を取付
けて行く。この点、アッパフック(51)のみ或るいはアッ
パフック(51)にボルト(52)及びナット(53),(54)を取り
付けたものを先に垂らしておき、他のものは天井フレー
ム(56)に取付けた状態で搬入してアッパフック(51)側に
取付けるようにすることは差し支えない。
次に、天井フレーム(56)の高さ調整及びレベル確認後、
天井パネル(58)をロアーフック(57)の下部に引掛けて張
り込んでゆき、最後に係止片(60)を取付けて天井(3)の
揺れ止めを行う。
以上述べたプレファブルームの組立方法によれば、パネ
ル部材(2)を建付けていく上で、基礎枠(4)を下枠とし囲
枠(6)を上枠とする建付構造が建付施工に先立って構築
される為、任意枚数のパネル部材(2)の建付を基礎枠(4)
の角隅部(4a)に限らずその任意の位置から開始すること
ができ、よって施工が迅速であるのみか、側方からの張
込が可能である点簡易な作業で済み、しかも各支柱(5)
が上下の枠を堅牢強固に保持する隅柱として機能するこ
とから、所望の部屋形状に応じたプレファブルーム全体
のリジットなフレームストラクチャー(1)が構築され、
従って建付時の安定性に優れ、本組状態での建付施工が
可能となる。
(発明の効果) 以上の発明により理解される如く、本発明によれば、建
物躯体の床上に基礎枠を敷き回し、この基礎枠上にパネ
ル部材を建付けて所望の部屋空間を画成するプレファブ
ルームの組立方法及び構造において、基礎枠を下枠とし
囲枠を上枠とする建付構造が建付施工に先立って構築さ
れるので、任意枚数のパネル部材の建付けを任意に位置
から開始することが出来る。又、支柱に設けられただぼ
をパネル部材に止着された取合部材の穴に嵌入させ、隣
接するパネル部材の底部を基礎枠側のだぼに係着させ、
パネル部材の上部を囲枠に止着することで、パネル部材
を基礎枠と囲枠との間に建付けるようにしたので、パネ
ル部材の取付けを簡易迅速且つ十分な安定性をもたせて
行うことが可能となり、その際建付可能なパネル部材の
枚数が実質的に制限されずに済む。更にパネル部材の建
付け施工を仮組させておいて、一通り仮組が終わった段
階で、本組時に細かな調整や締め込み等を行なう二度手
間が無くなり、一度に本組の状態でパネル部材の建付け
を行なうことが出来る。
また、本発明によれば建物躯体の床上に基礎枠を敷き回
し、この基礎枠上にパネル部材を建付け、更に、このパ
ネル部材よりも上方に位置する横梁から天井を吊設して
所望の部屋空間を画成するプレファブルームの組立方法
及び構造において、天井の吊設を極めて安定して行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の実施例に係る組立方法及び構造が適用
されたプレファブルームを示したもので、第1図は概略
組立られたプレファブルームの一部を切欠いた全体斜視
図、第2図は第1図のII−II線に沿った縦断面の要部拡
大図、第3図は同III−III線に沿った横断面の要部拡大
図、第4図、第5図及び第6図は夫々基礎枠の敷設構造
を示す要部の平面図、立面図及び斜視図、、第7図はパ
ネル部材の正面図、第8図及び第9図は夫々第7図のVI
II−VIII線及びIX−IX線断面図、第10図及び第11図
は夫々天井の吊構造を示す要部正面図及びそのXI−XI線
断面図、そして第12図及び第13図は従来例を示す為
の説明図である。 尚、図中、(1)はフレームストラクチャー、(2)はパネル
部材、(3)は天井、(4)は基礎枠、(4a)は角隅部、(5)は
支柱、(5a)は支柱上部、(6)は囲枠、(7)は横梁、(F)は
建物躯体の床、(P)はプレファブルーム、(S)は部屋空間
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物躯体の床上に基礎枠を敷き廻した後、
    該基礎枠上にパネル部材を建付けて所望の部屋空間を画
    成するプレファブルームの組立方法において、 前記基礎枠の敷設後、該基礎枠の各角隅に支柱を縫いつ
    けて立設し、次いでこれらの隣接する支柱の上部間に囲
    枠を巡らして固設した後、 前記支柱に設けられただぼを前記パネル部材に止着され
    た取合部材の穴に嵌入させ、隣接するパネル部材の底部
    を基礎枠側のだぼに係着させ、パネル部材の上部を前記
    囲枠に止着することで、パネル部材を前記基礎枠と前記
    囲枠との間に建付けるようにしたことを特徴とするプレ
    ファブルームの組立方法。
  2. 【請求項2】建物躯体の床上に敷き回された基礎枠と、
    該基礎枠上に建付けられたパネル部材とを備えて成り、
    該パネル部材により所望の部屋空間が画成されているプ
    レファブルームの組立構造において、 前記基礎枠の各角隅に立設された支柱と、これらの隣接
    する支柱の上部間に巡らせて固設した囲枠とを更に備
    え、 前記パネル部材に止着された取合部材の穴に前記支柱に
    設けられただぼを嵌入させ、隣接するパネル部材の底部
    を基礎枠側のだぼに係着させ、パネル部材の上部を前記
    囲枠に止着することで、パネル部材を前記基礎枠と前記
    囲枠との間に建付けたことを特徴とするプレファブルー
    ムの組立構造。
  3. 【請求項3】建物躯体の床上に基礎枠を敷き廻した後、
    該基礎枠上にパネル部材を建付け、更に、該パネル部材
    よりも上方に位置する横梁から天井を吊設して所望の部
    屋空間を画成するプレファブルームの組立方法におい
    て、 前記基礎枠の敷設後、該基礎枠の各角隅に支柱を立設
    し、次いでこれらの隣接する支柱の上部間に囲枠を巡ら
    して固設した後、前記横梁を前記囲枠の対向辺間に架設
    し、前記支柱に設けられただぼを前記パネル部材に止着
    された取合部材の穴に嵌入させ、隣接するパネル部材の
    底部を基礎枠側のだぼに係着させ、パネル部材の上部を
    前記囲枠に止着することで、パネル部材を前記基礎枠と
    前記囲枠との間に建付けるようにしたことを特徴とする
    プレファブルームの組立方法。
  4. 【請求項4】建物躯体の床上に敷き回された基礎枠と、
    該基礎枠上に建付けられたパネル部材と、該パネル部材
    よりも上方に位置する横梁から吊設された天井とを備え
    てなり、これらのパネル部材と天井により所望の部屋空
    間が画成されているプレファブルームの組立構造におい
    て、 前記基礎枠の各角隅に立設された支柱と、これらの隣接
    する支柱の上部間に巡らせて固設した囲枠とを更に備
    え、前記囲枠の対向辺間に架設する横梁を設け、前記支
    柱に設けられただぼを前記パネル部材に止着された取合
    部材の穴に嵌入させ、隣接するパネル部材の底部を基礎
    枠側のだぼに係着させ、パネル部材の上部を前記囲枠に
    止着することで、パネル部材を前記基礎枠と前記囲枠と
    の間に建付けるようにしたことを特徴とするプレファブ
    ルームの組立構造。
JP61291752A 1986-12-08 1986-12-08 プレフアブル−ムの組立方法及び構造 Expired - Fee Related JPH0652011B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61291752A JPH0652011B2 (ja) 1986-12-08 1986-12-08 プレフアブル−ムの組立方法及び構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61291752A JPH0652011B2 (ja) 1986-12-08 1986-12-08 プレフアブル−ムの組立方法及び構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63147033A JPS63147033A (ja) 1988-06-20
JPH0652011B2 true JPH0652011B2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=17772954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61291752A Expired - Fee Related JPH0652011B2 (ja) 1986-12-08 1986-12-08 プレフアブル−ムの組立方法及び構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0652011B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS619401U (ja) * 1984-06-22 1986-01-20 東陶機器株式会社 大型ユニツトル−ム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63147033A (ja) 1988-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2397295C2 (ru) Каркас для здания
JPH0652011B2 (ja) プレフアブル−ムの組立方法及び構造
JPH0722402Y2 (ja) プレファブルームの入隅部の建付構造
JP3843161B2 (ja) ピロティ
JPH047791B2 (ja)
JPH0337290Y2 (ja)
JPH065449Y2 (ja) 壁パネル
JP2537257B2 (ja) プレファブ式トイレの組立方法
JP2003049484A (ja) 木造住宅の建築方法
JP2537255B2 (ja) プレファブ式トイレの組立方法
JPS63176545A (ja) プレフアブル−ムのユニツトパネル建付け方法
JP2656941B2 (ja) トイレの組立構造
JP2614008B2 (ja) 家屋の構造
JPH0127212B2 (ja)
JP2892197B2 (ja) 家屋の押入れ構造及びその施工法
JP2549132B2 (ja) プレファブ式トイレの組立方法
JP2537256B2 (ja) プレファブ式トイレの組立方法
JPH0335769Y2 (ja)
JP2574866B2 (ja) トイレの壁式組立方法
JPS587843Y2 (ja) ベランダ
JPH067145Y2 (ja) 壁パネル
JP3521807B2 (ja) 間仕切りパネルの取付構造とその施工方法
JP2706087B2 (ja) トイレの組立方法
JPH0617923Y2 (ja) プレファブル−ムの壁パネル建付構造
JP3284566B2 (ja) バルコニーとその組立施工法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees