JPH0651118U - 段ボールよりなる箱状体 - Google Patents
段ボールよりなる箱状体Info
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- JPH0651118U JPH0651118U JP9224892U JP9224892U JPH0651118U JP H0651118 U JPH0651118 U JP H0651118U JP 9224892 U JP9224892 U JP 9224892U JP 9224892 U JP9224892 U JP 9224892U JP H0651118 U JPH0651118 U JP H0651118U
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- bent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した高い保形剛性を有する安価で使い勝
手のよい箱状体を提供する。 【構成】 本体2の上壁6もしくは下壁7の幅方向に設
定した折線9から内側下方に向けて略垂直に折曲される
矩形状の垂下片10を形成し、その先端に形成した突部10
aを、本体2の下壁7もしくは上壁6に切り欠き形成し
た切溝11に嵌合させる一方、側壁8に形成した折曲片12
を、その側壁8に縦方向に設定した折線13から、嵌合状
態の垂下片10よりも内側に折曲させ、その上端と下端を
本体2の上壁6と下壁7の内側に当接させて、その折曲
片12の外側を、嵌合状態の前記垂下片10に掛止させてい
る。
手のよい箱状体を提供する。 【構成】 本体2の上壁6もしくは下壁7の幅方向に設
定した折線9から内側下方に向けて略垂直に折曲される
矩形状の垂下片10を形成し、その先端に形成した突部10
aを、本体2の下壁7もしくは上壁6に切り欠き形成し
た切溝11に嵌合させる一方、側壁8に形成した折曲片12
を、その側壁8に縦方向に設定した折線13から、嵌合状
態の垂下片10よりも内側に折曲させ、その上端と下端を
本体2の上壁6と下壁7の内側に当接させて、その折曲
片12の外側を、嵌合状態の前記垂下片10に掛止させてい
る。
Description
【0001】
本考案は梱包時等に梱包ケース内の空所に詰め込まれる筒パットや上げ底等と して用いられる段ボールよりなる箱状体に関する。
【0002】
従来、梱包ケースの変形を防ぐための筒パットは、簡易なものでは、例えば、 図6に示すように、段ボール5を用いて角筒状に形成され、梱包ケース内の空所 に横置き状もしくは縦置き状に詰め込まれて使用されていた。
【0003】 この場合、その段ボール5の中しん3の折目3aを、筒パット1の長手方向と直 交する方向に向けて配列させ、両側壁8,8でその折目3aを縦方向に向けること により保形剛性が得られるようにすることが多い。
【0004】
しかし、上述したような筒パット1では、両側壁8,8の縦方向の剛性を確保 することができるが、上壁6に荷重Fを受けると、二点鎖線で示すように、菱形 に変形してしまうことがある。これは、その両側壁8,8が、上壁6および下壁 7に対して倒れやすいからである。
【0005】 このように筒パット1が変形すると、梱包ケースを充分保形することができず 、また、内部に梱包している物品が搬送中に移動して疵付いたり破損することが 懸念される。
【0006】 本考案は、このような実情に鑑みてなされ、安定した高い保形剛性を有する安 価で使い勝手のよい箱状体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。 すなわち、段ボールよりなる本体が、上壁と下壁の両側に側壁が連設されて矩 形の枠状に形成されてなり、かつ中しんの折目がその本体の長手方向と直交する 方向に配列され、前記本体の上壁もしくは下壁の幅方向の全幅よりも狭い幅方向 の区間に設定した折線から内側に向けて略垂直に折曲される矩形状の垂下片が形 成され、その垂下片の先端に形成した突部が、前記本体の下壁もしくは上壁に切 り欠き形成された切溝に嵌合する一方、前記側壁に形成した折曲片は、その側壁 に幅方向略全幅にわたって縦方向に設定した折線から内側に傾斜して折曲され、 かつその折曲片の先端側が、前記垂下片によって、前記折線の反対側に位置する ように規制されており、さらに、その折曲片の上端と下端が、前記本体の上壁と 下壁の内側に支持されるように形成されていることを特徴としている。
【0008】
側壁に形成した折曲片では、中しんの折目が縦方向に配列されており、その折 曲片の縦方向の剛性が高くなっている。従って、本体の内側に折曲された折曲片 を、上壁と下壁との間に立設状態に介在させることによって、上壁を下壁に対し て高剛性に支持することができる。
【0009】 その折曲片が側壁に連設して形成されており、かつ本体の内側に折曲されて垂 下片で規制されていることにより、その折曲片によって側壁の倒れが効果的に阻 止され、本体の変形が防止される。
【0010】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1(A),(B)は梱包時に梱包ケース15(図2参照)内の空所に詰め込ま れる筒パット(箱状体)1の斜視図で、符号2は波形に形成された中しん3の両 面に平坦なライナ4,4を貼着してなる一枚の両面段ボール5を折り曲げて形成 される本体で、上壁6と下壁7の両側に側壁8,8が連設されて矩形の枠状に形 成されている。なお、一方の側壁8の外側下縁に下壁7の外縁を屈曲させて被着 一体化させている。上述の中しん3の折目3aは、本体2の長手方向に直交する方 向に配列され、両側壁8,8では縦方向に向き各側壁8の縦方向の剛性を向上さ せており、上壁6と下壁7ではその折目3aによって横方向の剛性が向上されてい る。
【0011】 上述の上壁6の端部には、幅方向に設定した折線9から下方(内側)に向けて 上壁6の幅方向の左右両側部(c参照)を除いて略垂直に折曲される幅dの矩形 状の垂下片10が形成され、その先端に形成した突部10aを、下壁7に幅方向に切 り欠き形成された切溝11に嵌合させる一方、両側壁8の端部を延長して矩形状の 折曲片12,12を形成し、その両折曲片12,12を、側壁8の縦方向にほぼ同じ高さ に設定した折線13から、下方に向けて折曲される垂下片10よりも内側、すなわち 反対側の側壁8に向けて傾斜させて折曲し、その折曲片12,12の各上端と下端を 本体2の上壁6と下壁7の内面に当接させてその折曲片12,12を、突部10aを切 溝11に嵌合させた垂下片10によって、折線13の反対側に位置させている。より詳 しくは、各折曲片12が上壁6の幅(a参照)の 1/3〜 1/2程度(b参照)に当接 し、その両折曲片12,12が、垂下片10によって、折線13の反対側に位置するよう に規制されている。なお、折曲片12は、必ずしも上壁6と下壁7の内面に当接さ せておく必要はなく、上壁6に荷重が作用した時点で当接するようにしてもよい 。
【0012】 このような組立状態では、その折曲片12で中しん3の折目3aが縦方向に配列さ れその縦剛性が高くなっているため、その折曲片12を上壁6と下壁7との間に立 設状態に介在させることによって、上壁6を下壁7に対して安定に支持すること ができる。
【0013】 また、その折曲片12が側壁8に連設して形成されており、かつ本体2の内側に 折曲されて垂下片10で掛止されていることにより、その折曲片12によって側壁8 の倒れが効果的に阻止され、本体2の変形が防止される。
【0014】 図1(A)の場合、その垂下片10と両折曲片12,12が、本体2の長手方向の両 端部に設けられているので(一方のみ図示)、全体の保形剛性が充分なものとな り、筒パット1として梱包ケース15(図2参照)の空所に詰め込んで使用すれば 、梱包ケース15を段積みした時、あるいは搬送中の取り扱い時等にもその部分が 凹むようなことがなく、荷崩れや梱包された物品16の変形や破損等を防ぐことが できる。なお、図2中、符号17は梱包ケース15の外周に巻回させた樹脂バンドで ある。
【0015】 図3は異なる実施例を示し、垂下片10と両折曲片12,12を本体2の中間部にも 形成したもので、この場合、垂下片10は上壁6をコ字状に切り欠いて形成する一 方、両折曲片12,12は両側壁8,8をコ字状に切り欠いて形成している。このよ うな構成によっても、上壁6と側壁8,8が各切り欠き部によって部分的に剛性 が低下するものの、全体として安定した高い保形剛性を得ることができ、特に筒 パットを長尺に形成した場合に効果的に剛性の向上を図ることができる。
【0016】 図4は別の実施例を示し、本体2の中央に垂下片10と両折曲片12,12を形成し たもので、比較的短い筒パット1を形成するのに適している。
【0017】 図5はさらに異なる実施例を示し、一方の側壁8の端部にのみ折曲片12を形成 したもので、比較的高さの低い筒パット1を形成するのに適している。
【0018】 このような箱状体1は、梱包用の筒パットのみならず、各種食品や菓子、ケー キ類あるいは装飾・陳列用の上げ底等としても広く用いることができ、折りたた んだ状態では嵩張らず、すぐに組み立てられ、きわめて安価で使い勝手がよい。
【0019】 なお、本体2を形成する両面段ボール5に代えて、複両面段ボールあるいは複 々両面段ボール、または片面段ボール等を採用してもよいことはいうまでもない 。
【0020】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、本体の内側に折曲させた折曲片を上壁 と下壁との間に立設状態で介在させることによって上壁を下壁に対して高剛性に 支持することができ、かつその折曲片が、側壁に連設して形成されており、かつ 本体の内側に折曲されて垂下片で掛止されていることにより、その折曲片によっ て側壁の倒れが効果的に阻止されるので、安定した高い保形剛性が得られ、変形 が防止される。
【0021】 このような箱状体は一枚の段ボールで形成することができ、折りたたんだ状態 では嵩張らず、すぐに組み立てられ、きわめて安価で使い勝手がよく、梱包用の 筒パットや各種上げ底用として広く用いることができる。
【図1】(A)は本考案の段ボールよりなる箱状体の一
実施例を示す斜視図、(B)は同組み立て前の斜視図で
ある。
実施例を示す斜視図、(B)は同組み立て前の斜視図で
ある。
【図2】同梱包ケースの断面図である。
【図3】同異なる実施例を示す箱状体の斜視図である。
【図4】同別の実施例を示す箱状体の斜視図である。
【図5】同さらに異なる実施例を示す箱状体の斜視図で
ある。
ある。
【図6】従来の筒パットの一例を示す斜視図である。
1…箱状体、2…本体、3…中しん、3a…折目、5…段
ボール、6…上壁、7…下壁、8…側壁、9,13…折
線、10…垂下片、10a…突部、11…切溝、12…折曲片。
ボール、6…上壁、7…下壁、8…側壁、9,13…折
線、10…垂下片、10a…突部、11…切溝、12…折曲片。
Claims (1)
- 【請求項1】 段ボールよりなる本体が、上壁と下壁の
両側に側壁が連設されて矩形の枠状に形成されてなり、
かつ中しんの折目がその本体の長手方向と直交する方向
に配列され、前記本体の上壁もしくは下壁の幅方向の全
幅よりも狭い幅方向の区間に設定した折線から内側に向
けて略垂直に折曲される矩形状の垂下片が形成され、そ
の垂下片の先端に形成した突部が、前記本体の下壁もし
くは上壁に切り欠き形成された切溝に嵌合する一方、前
記側壁に形成した折曲片は、その側壁に幅方向略全幅に
わたって縦方向に設定した折線から内側に傾斜して折曲
され、かつその折曲片の先端側が、前記垂下片によっ
て、前記折線の反対側に位置するように規制されてお
り、さらに、その折曲片の上端と下端が、前記本体の上
壁と下壁の内側に支持されるように形成されていること
を特徴とする段ボールよりなる箱状体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224892U JPH076088Y2 (ja) | 1992-12-23 | 1992-12-23 | 段ボールよりなる箱状体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224892U JPH076088Y2 (ja) | 1992-12-23 | 1992-12-23 | 段ボールよりなる箱状体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651118U true JPH0651118U (ja) | 1994-07-12 |
JPH076088Y2 JPH076088Y2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=14049129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9224892U Expired - Fee Related JPH076088Y2 (ja) | 1992-12-23 | 1992-12-23 | 段ボールよりなる箱状体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076088Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011042376A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Kao Corp | 包装箱 |
-
1992
- 1992-12-23 JP JP9224892U patent/JPH076088Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011042376A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Kao Corp | 包装箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH076088Y2 (ja) | 1995-02-15 |
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