JPH0650805Y2 - 複合磁気ヘツド - Google Patents

複合磁気ヘツド

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JPH0650805Y2
JPH0650805Y2 JP1986112083U JP11208386U JPH0650805Y2 JP H0650805 Y2 JPH0650805 Y2 JP H0650805Y2 JP 1986112083 U JP1986112083 U JP 1986112083U JP 11208386 U JP11208386 U JP 11208386U JP H0650805 Y2 JPH0650805 Y2 JP H0650805Y2
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JP
Japan
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magnetic head
magnetic
composite magnetic
azimuth
present
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JP1986112083U
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JPS6322607U (ja
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康伸 相原
貞男 佐藤
強 坂田
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Sony Corp
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Sony Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ビデオテープレコーダ(VTR)等に搭載され
る複合磁気ヘッドに関し、特にスチル再生等の特殊再生
機能に好適ないわゆるダブルアジマス磁気ヘッドに関す
るものである。
〔考案の概要〕
互いに異なるアジマス角を有する一対の磁気ヘッドを複
合一体化してなる複合磁気ヘッドにおいて、 磁気記録媒体対接面で上記各磁気ヘッドの互いに対向す
るエッジ部の傾斜角度を作動ギャップに対するアジマス
損失が極大となるように手段し、隣々接トラックからの
クロストークによる画像の劣化を防止しようとするもの
である。
〔従来の技術〕
近年、例えばビデオテープレコーダ(VTR)において
は、高密度記録化に伴い隣接記録トラック間の磁化方向
を異ならしめ隣接記録トラックからのクロストークを防
止するとともに、隣接記録トラック間のガードバンドを
なくした、いわゆるアジマス記録方式が実用化されてじ
ることは周知である。
さらには、VTRの多機能化が進められており、例えばス
チル再生やスロー再生等の特殊再生機能を付与した装置
が広く用いられている。特にスチル再生をする場合に
は、再生画像に乱れやノイズのない美しい再生が行われ
なければあまり機能としての意味がなく、特に高速で変
化する画像のぶれを防止するために、同一記録トラック
を繰り返し再生操作する、いわゆるフィールドスチル再
生とするのが一般的である。
かかる状況より、この種のVTRに搭載される磁気ヘッド
としては、、隣接する何れの記録トラックを再生走査し
ても、良好なスチル再生ができるように、互いにアジマ
ス角が異なる2のアジマス作動ギャップを記録トラック
の走査方向に近接して複合一体化してなるダブルアジマ
ス磁気ヘッドが用いられている。
従来のダブルアジマス磁気ヘッドは、例えば第4図に示
すように、互いに異なるアジマスを有する一対の磁気ヘ
ッド(51),(52)が磁気テープとの当たりを確保する
ために非磁性ガード材(53)に埋め込まれる如く一体化
された構造を有している。上記各磁気ヘッド(51),
(52)は、フェライトより異なる磁気コア(54),(5
5)及び(56),(57)をギャップスペーサを介して接
合することにより構成され、作動ギャップG1,G2がトラ
ック幅方向に対して互いに逆方向に傾斜する構成となっ
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上述のダブルアジマス磁気ヘッドにおいて
は、一般に製造上の都合から各磁気ヘッド(51),(5
2)において互いに対向するエッジ部(51a),(52a)
がそれぞれ作動ギャップG1,G2と平行に位置する構造と
なっている。
したがって、第5図に示すように、上記エッジ部(52
a)は、再生トラックt1は勿論のこと、隣々接トラックt
4,t5の記録パターンとも平行に位置する。この結果、上
記エッジ部(52a)によるエッジ効果で隣々接トラックt
4,t5の信号、特に低減変換色信号(いわゆるクロマ信
号)をクロストークとして再生し画質が劣化するという
大きな問題を抱えている。
かかる状況より本願出願人は、実開昭56-136331号明細
書において、各ヘッドのエッジ部を作動ギャップに対し
て10°以上傾斜させ、上述のクロストークをアジマス損
失により軽減させる構造の複合磁気ヘッドを提案した。
しかしながら、上記構成の複合磁気ヘッドにおいては、
完全にクロストークが解消できるものではなく(特に隣
々接トラックからのクロストーク)、この改善が急務と
なっている。
そこで本考案は、かかる従来の実情に鑑みて提案された
ものであって、上記エッジ部と作動ギャップとのなす角
度を規定することにより、隣々接トラックからのストロ
ークがなく高品位の画像が得られる複合磁気ヘッドを提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の磁気ヘッドは、互
いに異なるアジマス角を有する一対の磁気ヘッドを記録
トラックの走査方向に複合一体化してなる複合磁気ヘッ
ドにおいて、磁気記録媒体対接面で上記各磁気ヘッドの
互いに対向するエッジ部の傾斜角度を作動ギャップに対
するアジマス損失が極大となるように設定したことを特
徴とするものである。
〔作用〕
本考案では、ダブルアジマスを有する複合磁気ヘッドの
作動ギャップに対し各磁気ヘッドの互いに対向するエッ
ジ部をアジマス損失が極大となるように設定しているの
で、前記エッジ効果による隣々接トラックからの再生信
号はアジマス損失により解消できる。
〔実施例〕
以下、本考案を適用した複合磁気ヘッドの一実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。
本考案の複合磁気ヘッドは、第1図に示すように、互い
に異なるアジマスを有する一対の磁気ヘッド(I),
(II)を複合一体化し、例えばフィールドスチル再生等
の特殊再生機能に対応したものである。
すなわち、本考案の複合磁気ヘッドにおいて、各磁気ヘ
ッド(I),(II)は、Mn-ZnフェライトやNi-Znフェラ
イト等の強磁性酸化物材料よりなる磁気コア(11),
(21)と(12),(22)とをTa2O5等よりなるギャップ
スペーサを介して接合することにより構成され、作動ギ
ャップg1,g2がトラック幅方向Xに対して互いに反対側
に傾斜する如く所定のアジマス角θ1をもって形成され
ている。また、上記作動ギャップg1,g2は、それぞれ磁
気コア(11),(21)及び磁気コア(12),(22)に設
けられたトラック幅規制溝(13),(14)あるいは(2
3),(24)により所定のトラック幅となるように規制
され、これらトラック幅規制溝(13),(14)あるいは
(23),(24)内には、ガラス等の非磁性材(15),
(16)あるいは(25)(26)が充填されている。そし
て、上記各磁気ヘッド(I),(II)は、それぞれ磁気
コア(11),(12)及び磁気コア(12),(22)により
独立して磁気回路が構成されるようになっている。さら
に、上記各磁気ヘッド(I),(II)の磁気記録媒体対
接面(1)近傍には、ガラス材等よりなる非磁性ガード
材(2)が充填されており、磁気テープ等の磁気記録媒
体に対する当たり幅が確保されている。
そして本考案では、上記各磁気ヘッド(I),(II)に
おいて、磁気記録媒体対接面(1)から見たときに互い
に対向するエッジ部(17),(27)と作動ギャップg1,g
2とが所要角度(第2図中θ2で示す)をもって傾斜する
如く構成されている。以下、磁気ヘッド(II)を例に挙
げて詳細に説明する。
上記エッジ部(27)と作動ギャップg2とのなす角度θ2
は前記クロストークを解消する上で重要であり、角度θ
2に対するエッジ部(27)のアジマス損失が極大となる
ような角度、いわゆるディップ角度に設定される。な
お、上記エッジ部(27)は上記角度θ2だけ傾いていれ
ばトラック幅方向Xに対して正逆何れの方向に傾いた構
造でも良い。
したがって、本考案の複合磁気ヘッドを用いて例えば記
録トラックT1を再生しても、隣々接トラックT4,T5から
の再生出力はアジマス損失により解消されるので、良好
な再生画像が得られる。
ここで、上記エッジ部(27)の傾斜角度θ2は、一般に
下記の(I)式により求めることができる 〔但し、上記(I)は式中λは(相対速度/低減変換色
信号)を、Wはトラックピッチを、それぞれ表す。〕 なお、この(I)式からも明らかなように、上記傾斜角
度θ2は、トラックピッチ,相対速度,周波数等により
変動するので、各種VTR方式により適宜設定する必要が
ある。
本実施例では、第1表に示す4機種について傾斜角度θ
2を求めた。なお、第1表に示す各パラメータは各方式
とも長時間モードでの値である。この結果をエッジ部の
傾斜角度θ2とアジマス損失との関係を表す特性図とし
て第3図(A)ないし第3図(D)に示す。
この第3図(A)ないし第3図(D)より明らかなよう
に、作動ギャップg2とエッジ部(27)とのなす角度θ2
を第1表に示す値に設定すれば、隣々接トラックからの
クロストーク量を−50dB以下に制御できるので、良好な
再生画像を得ることができることがわかった。勿論、再
生トラックT1に隣接するトラックT2,T3の信号を上記エ
ッジ部(27)で再生することもない。したがって、良好
な再生画像、特にフィールドスチル再生時等の特殊再生
機能の優れた複合磁気ヘッドが提供できる。
以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案は
この実施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を
逸脱しない範囲で種々の構造が採り得る。
例えば、本例は2つの磁気ヘッドを複合一体化してなる
複合磁気ヘッドに適用した例であるが、2つ以上の作動
ギャップあるいは磁気ヘッドを複合一体化してなる複合
磁気ヘッドにも本案は適用できる。また、本例では各ヘ
ッドのトラック幅をトラック幅規制溝(13),(14)及
び(23),(24)により規制しているが、各磁気コア
(11),(12)あるいは(21),(22)のコア厚により
規制するようにしも良い。
〔考案の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本考案の複合磁気ヘ
ッド(ダブルアジマス磁気ヘッド)は、磁気記録媒体対
接面で各磁気ヘッドの互いに対向するエッジ部の傾斜角
度を作動ギャップに対するアジマス損失が極大となるよ
うに設定していることにより、前記エッジ効果による隣
々接トラックからのクロストークが解消されるので、高
品位な再生画像が得られる。
したがって本発明によれば、フィールドスチル再生等の
特殊再生機能が大幅に改善され、実用価値の極めて高い
複合磁気ヘッドが提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した複合磁気ヘッドの磁気記録媒
体対接面を示す概略平面図、第2図は本考案の複合磁気
ヘッドの再生状態を説明するための説明図である。 第3図(A)ないし第3図(D)はそれぞれ各VTR方式
においてエッジ部と作動ギャップとがなす角度θ2とア
ジマス損失との関係を示す特性図である。 第4図は従来の複合磁気ヘッドの磁気記録媒体対接面を
示す概略平面図、第5図は従来の複合磁気ヘッドの再生
状態を説明するための説明図である。 I,II……磁気ヘッド 1……磁気記録媒体対接面 17,27……エッジ部 g1,g2……作動ギャップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なるアジマス角を有する一対の磁
    気ヘッドを記録トラックの走査方向に複合一体化してな
    る複合磁気ヘッドにおいて、磁気記録媒体対接面で上記
    各磁気ヘッドの互いに対向するエッジ部の傾斜角度を作
    動ギャップに対するアジマス損失が極大となるように設
    定したことを特徴とする複合磁気ヘッド。
JP1986112083U 1986-07-23 1986-07-23 複合磁気ヘツド Expired - Lifetime JPH0650805Y2 (ja)

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JPS6322607U JPS6322607U (ja) 1988-02-15
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56159829A (en) * 1980-05-15 1981-12-09 Mitsubishi Electric Corp Magnetic head for recording azimuth
JPS6134614B2 (ja) * 1978-04-24 1986-08-08 Noranda Mines Ltd

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JPS6224329Y2 (ja) * 1980-03-17 1987-06-22
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