JPH0650545B2

JPH0650545B2 - 多種券発行装置

Info

Publication number: JPH0650545B2
Application number: JP59082750A
Authority: JP
Inventors: 重治室井; 久崇河西; 省二川田
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 1984-04-24
Filing date: 1984-04-24
Publication date: 1994-06-29
Anticipated expiration: 2009-06-29
Also published as: JPS60225988A; WO1985004972A1

Description

【発明の詳細な説明】３．１技術分野この発明は、一台で印刷内容と印刷インキの色が異なる
複数種類の券を発行可能な多種券発行装置に関する。

３．２従来技術と課題例えば、交通機関の種類の多様化により、一台で複数種
類の券の発行が可能な券発行機が要望されている。一台
で複数種類の券が発行可能な券発行機は、特開昭５８−
１４０２８４号公報に記載されている。しかし、この券
発行機は、複数種の未印刷の用紙を個別に収納する収納
部を備え、この収納部の移動により用紙を選択して搬送
路に供給し、搬送路上に設けられた感熱転写印刷部で、
各券種に必要な項目をすべて印刷して発行するようにし
たものである。

ところで、券の印刷パターンは、券の種類によって、大
部分が互いに異なるのが通例である。従って、印刷面を
みれば、券の種類の違いが容易に識別できるように印刷
されることが好ましいが、感熱転写印刷部で印刷する上
記券発行機では、すべての券種の印刷色が同一であり、
印刷部が印版を用いるものである場合は、印刷パターン
の種類に対応する数の印版を備えて、選択使用する必要
があるので、スペース的にも価格的にも問題がある。

これに関連して、当該券発行機からの客の要求に応じて
中央装置でデータ処理を行い、その中央装置から券発行
機に伝送するデータに基いて券面に所定券種の印刷パタ
ーンを印刷するようにした券発行機が特公昭５８−５８
７１７号公報に記載されているが、この券発行機も中央
装置より受信するデータの基いて券面のすべての印刷項
目（印刷パターン）を印刷するものであるので、すべて
の券種の印刷項目が同一の書体、色彩とならざるを得な
いため、券種の違い、特徴を明確に強調することができ
ないという問題がある。

上述のように、従来の券発行機により印刷パターンと印
刷色を異にして、券種の相違、特徴を強調するために
は、中央装置側の記憶部に各印刷パターンに対応するデ
ータを格納しておいて要求に応じて選択的に読出し、処
理したデータとともに送信する必要があり、また、券発
行機には、色の異なる印刷インキを用いる複数の印刷部
を備え、同様に、選択的にデータを与えて駆動させる必
要があるので、中央装置及び券発行機の制御が複雑にな
り、高価にもなるという問題がある。

３．３この発明の目的この発明は、上記の点に鑑み、可能な限り安価な構成に
より、券種の相違、特徴が明確に印刷された多種類の券
の発行が可能な券発行装置を提供することを目的とす
る。

３．４この発明の実施例次に、この発明の実施例を図面に基いて説明する。

この発明に係る券発行装置は、第１図に概略的に構成を
示すように、中央装置Ａと、この中央装置に伝送回線に
より接続された複数の端末機としての券発行機Ｖ１〜Ｖ
５からなっている。いずれの券発行機も、第２図及び第
３図に一つを代表的に示すような同一の構成を有してい
る。すなわち、券発行機Ｖは、ホッパ部１と、エンコー
ド部２と、印刷部３と、インサータ部４と、職員操作部
５と、伝送制御部６と、制御部７とを有している。以下
に順次詳細に説明する。

ホッパ部１は、発行する券一枚分の所定の大きさに予め
作成された多数の券片を収納したカセットを着脱自在に
保持するものであり、当該券発行機において発行可能な
券種数に対応する数だけ備えられる。第３図に例示され
たものでは、第１ホッパ部１ａと第２ホッパ部１ｂの二
個が設けられている。

そして、各ホッパ部内に収納されている券片には、第４
図に４種の券片Ｔ１〜Ｔ４を例示するように、それぞれ
当該券種の特徴を明確に表示する固定情報を有する所定
の印刷パターンが所望の色のインキにより予め印刷され
ており、可変情報部分は○で示されるように未印刷の状
態である。

また、各ホッパ部１ａ，１ｂには券搬送部８，９が接続
され、それぞれのホッパ部から一枚の券片が、前記券版
部の途中に設けられた検知器１０，１１に検知される位
置まで送出されて待機している。中央装置から券種を指
定した場合、その券種に対応する検知器１０又は１１が
券片を検知しないときは、職員操作部５に用紙切れを表
示する。

エンコード部２は、前記搬送部９の上端部の上方に設け
てあり、ホッパ部より搬送されてきた券片に設けてある
磁気記録面に、中央装置Ａから伝送されてきた可変情報
に基いて所要のデータを記録するものである。磁気記録
を終了した券片は引続きその上方に設けてある印字部３
に送られるようになっている。

印字部３は、磁気記録を経た券片の磁気記録面と反対側
に中央装置Ａより伝送されてきた可変情報を目視可能に
印字するものである。第４図においてそれぞれ○で示さ
れた未印刷部分に可変情報が印字されて、完成券が作成
される。

この印字部３は、例えば、ドット式プリンタで構成され
ていて、発行する全券種に共通な書体で印字する。これ
により、券所有者又は係員が券の印刷面から可変情報を
目視する場合に固定情報から容易に区別することができ
るので、一覧性に優れている。

インサータ部４は、職員が職員操作部５の表示内容に従
って指定の券片を挿入する部分であり、券出し口でもあ
る単票挿入口１３と前記印字部との間に設けられ、券検
知器１４と、３個のベルト１５，１６，１７よりなる正
転逆転が可能な搬送手段とで構成され、その搬送搬送路
の途中に職員が挿入した単票からこれに記録されている
バーコードを読取る読取り部１８が設けられている。ま
た、インサータ部４には、ベルトにより搬送される券片
又は単票を不良券回収箱１９の方向に反らす反らし片２
０が設けてある。

職員操作部５は、前記ホッパ部１ａ，１ｂに収納されて
いる券片の用紙番号、すなわち券種を指定入力するため
のキーボード、その他、この装置を制御し、稼動状態を
監視するためのスイッチ表示灯などを備えている。

伝送制御部６は、中央装置Ａとの間の情報の送受信を制
御するものである。また、制御部７は、いずれも図示を
省略されているが、各券片カセットに収容されている券
片の現在枚数を記憶する記憶部と、中央装置からの発券
指令情報を解読する解読部と、前記現在枚数とその発券
指令情報に含まれる印刷枚数とを比較して、指定券片用
紙が当該カセットに有るか無かを判断する比較部と、有
ると判断した場合に、当該券片カセットから指定券片用
紙を放出させる放出部と、及び無と判断した場合に職員
操作部５に用紙番号及びアラームを表示させる表示部と
を備えている。記憶部は、券片カセット装填時にそのカ
セットの収容枚数を現在枚数として設定され、発券時に
搬送部８又は９の検知器１０又は１１からの信号に基い
て、一枚がエンコード部に搬送されるたびに制御部は現
在枚数から減算して前記記憶部内の現在枚数を更新す
る。上記記憶部，解読部，比較部，放出部，表示部は、
いずれも既知の技術を用いることができるので、具体例
の説明を省略する。

なお、上記中央装置Ａは、各券発行機Ｖ１〜Ｖ５からの
要求データを受信・処理し、その要求に基いて所望され
た券種の発行が可能か否かを判断し、当該券発行機に発
行可能な券種について可変情報を作成し伝送する。

上記の構成に基く券発行機Ｖの作用を、第５図のフロー
チャートに基いて説明する。

券発行機Ｖの制御部７は、中央装置Ａから伝送されてく
る情報を解読し、券片指定情報の有無を予め設定記憶し
てある券種コードにより判定する。有りの場合は、その
券発行機内に、指定の券種及び枚数の券片が有るか無い
かを、前記記憶部の現在枚数により判断する。有る場合
は、指定ホッパより第４図のＴ１ないしＴ４と同様の未
固定情報が所定の印刷パターンに従って、所定の色のイ
ンキで印刷され、未印刷部分を有する券片をエンコード
部２に搬送し、検知器２１により検知されたときに、そ
の券片に発行日，運賃又は行先などの可変情報を磁気的
に記録する。エンコード直後にそれが正確に行なわれた
否かをチェックする。正常である場合は、次に、印字部
３において、券片の印刷面の未印刷部分に中央装置Ａよ
り受信した情報に基いて発行日，運賃，行先などの所定
の可変情報を印刷して券を完成する。そして、この場合
は、インサータ部４の搬送手段が正転して、印刷を終了
した券片を有効券として取出口１３に送出する。

取出口１３の検知器１４が検知信号を出力して、これを
制御部７に入力すると、制御部は券発行のための制御動
作を終了する。

前記エンコードのチェックの結果が正常でない場合は、
印字部３においてその券片の印刷面にその券が無効であ
る旨の任意の文字、記号などが印字されるとともに、反
らし片２０が動作されて、インサータ部４を搬送される
券片が回収箱１９に回収される。

一方、指定の券片がホッパ内に無い場合は、制御部７は
職員操作部５に券種を示す用紙番号を表示させるととも
に、図示されていない警報手段からアラームを発して職
員に券片と同様に作られた所要の券種の単票をインサー
タ部４に挿入するように報知する。制御部は単票挿入口
１３の検知器１４の検知信号の有無によりインサータ部
４に単票が挿入されたか否かを判断する。挿入された場
合は、その用紙の所定の位置に記載されているバーコー
ドを前記読取部１８により読取り、その用紙が所定の用
紙であるか否かを判定する。所定の用紙である場合は、
これをさらに搬送手段１５，１６によりエンコード部２
に搬送して、その磁気面に所要のデータを記録し、以
下、前述の場合と同様の動作を行なう。

単票挿入口１４に挿入された用紙が所定の用紙でない場
合は、搬送手段１５，１６を逆転してその用紙を取出口
１３に返却し、所員操作部５に再び指定の用紙番号を表
示して正確な用紙を挿入すべきことを催促する。

なお、指定取消しキーを押下すると、制御部７は職員操
作部５に用紙番号“００”を表示するとともに、指定判
定を解除する。その後インサータ部４から挿入された用
紙に対してエンコード及び印字を可能にすることができ
るようになっている。

３．５発明の効果上述のように、この発明によれば、次の効果が得られ
る。すなわち、ａ．券発行機には、通常、情報量が最も多い固定情報を
予め印刷した券片が用意されているので、中央装置から
券発行機に送信する情報は、券種指定情報と可変情報の
みでよいから、送信所要時間が短縮され、従って、券発
行に要する時間が短縮される。

ｂ．また、券発行機には、券種に応じた所要の固定情報
を有する所定の印刷パターンを所定の色で予め印刷して
ある券片を用意し、中央装置からの発券指令情報に基い
て指定の券種の券片を選択して、その券片に対して可変
情報をエンコード及び印字して発行するので、券発行機
内に券種の数と同様の色の印刷が可能な複雑な印刷機を
備えずに、所望の色及び書体の固定情報を有し、かつ、
可変情報が印字されて、券種の違い、特徴が明確に表示
された、一覧性に優れた券を安価に発行することができ
る。

ｃ．さらに、券発行機は中央装置からの券種指定信号に
より指定された券片用紙の有無を判断して、あれば、そ
の券片用紙を放出するから、中央装置は券発行機毎に内
蔵する用紙を管理することが不要であり、単に目的とす
る券片を指定して発券指令情報を指定端末である券発行
機に送信すればよいから、管理テーブルが不要になる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の一実施例を示すものであり、第１図
は全体の構成を概略的に示すブロック図、第２図は一つ
の券発行機の構成を概略的に示すブロック図、第３図は
券発行機の具体的な構成の一例を示す断面図、第４図は
各券種の例及び印刷パターンの一例を示す平面図、第５
図は券発行機の制御部の動作の流れを示すフローチャー
トである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭58−140284（ＪＰ，Ａ) 特開昭58−54491（ＪＰ，Ａ) 特開昭52−129499（ＪＰ，Ａ) 特開昭58−58688（ＪＰ，Ａ) 実開昭52−135199（ＪＰ，Ｕ) 特公昭58−58717（ＪＰ，Ｂ２)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（イ）中央装置（Ａ）と、これに伝送回線
で結合された券発行機（Ｖ）とからなり、（ロ）中央装置（Ａ）は、券発行機（Ｖ）からの発券要
求信号に基いてデータ処理をし、券種指定情報と所定の
可変情報を含む発券指令情報を券発行機（Ｖ）に送出す
るものであり、（ハ）券発行機（Ｖ）は、券種に応じた所要の固定情報
を有する所定の印刷パターンを予め所定の色で印刷して
ある券片用紙を収納した券片カセットを着脱自在に保持
する複数のホッパ部（１）と、前記券片カセットに収納
された券種を設定し、記憶する手段（５）と、中央装置
（Ａ）からの発券指令情報を解読する手段（７）と、発
券指令情報に含まれる券種指定信号により指定された券
片用紙が前記ホッパ部に有るか無いかを判断する手段
（１０，１１）と、有ると判断した場合に当該券片カセ
ットから指定された券片用紙を選択して搬送路に放出さ
せる手段と、無いと判定した場合に職員操作部にアラー
ムを表示する手段と、搬送路を搬送される所定の券種の
券片用紙に前記中央装置からの発券指令情報に基いて所
定の可変情報を追加印刷する印刷部（３）とを有するこ
と、を特徴とする多種券発行装置。