JPH0649645U - 床下収納庫の吊り金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】嵩を低くして梱包を行いやすくする。施工を行
いやすくする。 【構成】床下に設置される床下収納庫を床下で吊り下げ
支持する吊り金具である。床下収納庫の底板が載置され
る支持部材３を備える。支持部材３を吊り下げ支持する
支持アーム４を備える。支持部材３の両端に支持アーム
４を着脱自在に取着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、床下収納庫を床下に設置するための床下収納庫の吊り金具に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、床下に床下収納庫１を設置するにあたっては、図１３に示されるように 床下にコ字状の吊り金具を設置し、吊り金具に床下収納庫１を載置するようにな っている。この吊り金具は床下収納庫１の底板２が載置される支持部材３の両端 より支持アーム４が一体に突設されており、支持アーム４の上端は固着具１０に よって隣合う根太１１に連結固定されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のような従来例にあっては、吊り金具は支持部材３の両端より支 持アーム４が一体に突設されてコ字状に形成されているために、部品としては大 型のものとなり、嵩が高くなって梱包がしにくいという問題があり、また、床下 への設置時に施工を行い難いという問題があった。

【０００４】 本考案は上記問題点の解決を目的とするものであり、嵩を低くして梱包を行い やすくすると共に施工を行いやすくすることができる床下収納庫の吊り金具を提 供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、床下に設置される床下収納庫１を床 下で吊り下げ支持する吊り金具であって、床下収納庫１の底板２が載置される支 持部材３と、支持部材３を吊り下げ支持する支持アーム４とで形成され、支持部 材３の両端に支持アーム４を着脱自在に取着したものである。

【０００６】 また、支持アーム４の上端に設けられた固定片５の上端より支持アーム４と略 直交するように側方に向けて係止片６を突設するようにしてもよい。 また、支持部材３の端部に設けられた挿通孔７に支持アーム４を挿通し、支持 アーム４の下端より支持アーム４と略直交するように側方に突設された係止部８ を挿通孔７の開口縁に係止し、係止部８または支持部材３の少なくともいずれか 一方に支持アーム４の位置ずれを防止する位置決め部９を設けるようにしてもよ い。

【０００７】

【作用】

しかして、床下収納庫１の底板２が載置される支持部材３と、支持部材３を吊 り下げ支持する支持アーム４とで吊り金具を形成し、支持部材３の両端に支持ア ーム４を着脱自在に取着するようにしてあると、梱包時には嵩を低くして梱包し やすくすることができ、また、施工スペースの狭い床下への施工時には各部材を 床下で組み立てるようにすることで床下への移動を行いやすい。

【０００８】 また、支持アーム４の上端に設けられた固定片５の上端より支持アーム４と略 直交するように側方に向けて係止片６を突設するようにしてあると、固着具によ って固定片５を根太１１に固定することで固定タイプのものとして吊り金具を使 用することができ、また、係止片６を床の開口部に対してスライド自在に設置さ れる支持枠１２に対して係止することで可動タイプのものとしても吊り金具を使 用することができる。

【０００９】 さらに、支持部材３の端部に設けられた挿通孔７に支持アーム４を挿通し、支 持アーム４の下端より支持アーム４と略直交するように側方に突設された係止部 ８を挿通孔７の開口縁に係止し、係止部８または支持部材３の少なくともいずれ か一方に支持アーム４の位置ずれを防止する位置決め部９を設けるようにしてあ ると、支持部材３と支持アーム４とが連結状態でがたついたり、外れたりするの を防止することができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を図示された実施例に基づいて詳述する。 床下に設置される床下収納庫１は図５に示されるようにコ字状に形成された吊 り金具によって床下に吊り下げ支持されるようになっている。 吊り金具は図１に示されるように支持部材３と支持部材３の両端に接続される 支持アーム４とで主体が構成されている。

【００１１】 支持アーム４は図３に示されるように薄板材によって主体が形成されており、 一端には固定片５が設けられ、固定片５には固着具を挿入するための通孔１３が 設けられている。支持アーム４の他端には支持アーム４と直交するように側方に 向けて突部８ａが突設されており、この突部８ａによって係止部８が形成されて いる。

【００１２】 支持部材３は図４に示されるように断面コ字状に形成されており、天板３ａの 両端には挿通孔７が設けられている。この挿通孔７は上記支持アーム４を挿通す ることができるように支持アーム４の厚み寸法に合わせた細巾とされている。 支持部材３と支持アーム４とは支持アーム４を挿通孔７に挿通し、支持アーム ４に設けられた係止部８を挿通孔７の開口縁に係止することで図２に示されるよ うに連結されるようになっており、挿通孔７に支持アーム４を挿通することで支 持アーム４と支持部材３とを簡単に接続することができ、挿通孔７より支持アー ム４を抜き取ることで支持アーム４と支持部材３とを簡単に分離することができ るようになっている。

【００１３】 吊り金具にて吊り下げ支持される床下収納庫１は、上面が開口する受け箱状に 形成されており、内部には収納籠１４や収納棚が収納配置されている。この床下 収納庫１は床に設けられた開口部１５の下方に設置されるようになっており、上 部開口には開閉自在に蓋板１６が設置されるようになっている。 しかして、吊り金具は支持部材３と支持アーム４とを相互に連結して支持アー ム４の上部に設けられた固定片５を固着具によって対向する根太１１の内側面に 連結固定することで床下に設置されるものであり、この吊り金具の支持部材３上 に底板２を載置するようにして床下収納庫１が床下に設置されるものである。こ こで、床下収納庫１としては図６に示されるように１つだけ設置されるタイプの ものと、図７に示されるように複数個設置されるタイプのものとがある。

【００１４】 そして、床下収納庫１を吊り下げ支持する吊り金具は支持部材３と支持アーム ４とで形成され、連結分離自在に構成されているために梱包時には支持部材３と 支持アーム４とを分離した状態で梱包することで嵩を低くして梱包しやすくする ことができるものであり、また、施工スペースの狭い床下への施工時には床下で 連結するようにすることで開口部１５から無理やり入れたりする必要がなく施工 を行いやすいものである。

【００１５】 また、床下に設置される床下収納庫１としては床下においてスライド移動自在 に設置され、スライド移動させることで床に設けられた開口部１５に移動させて 内部の収納物の出し入れを行うことができるようになったものがある。このもの は図８乃至図１０に示されるように床下に設置されたレール１７に対して走行ロ ーラ１８を備えた支持枠１２が設置されており、支持枠１２に吊り金具を設置し て吊り金具を介して支持枠１２に床下収納庫１が設置されるようになっており、 支持枠１２がレール１７に対してスライド移動されることで床下収納庫１を床下 でスライド移動させることができるようになっている。この場合には吊り金具を 構成する支持アーム４の先部に設けられた固定片５の上端より支持アーム４と略 直交するように側方に向けて係止片６を突設してあり、係止片６を支持枠１２に 係止することで吊り金具を支持枠１２に対して連結できるようになっている。

【００１６】 そして、このように支持アーム４の先部に係止片６を設けるようにしてあると 支持部材３に支持アーム４を連結する場合、図９に示されるように係止片６が外 側方に向けて突出するように支持部材３と支持アーム４とを連結することで吊り 金具を支持枠１２に固定することができる可動タイプのものとして使用すること ができるものであり、また、支持部材３に支持アーム４を連結する場合、係止片 ６が内側方に向けて突出するように支持部材３と支持アーム４とを連結すること で支持アーム４の固定片５を根太１１の内側面に固定することができる固定タイ プのものとして使用することができるものであり、施工現場に応じて可動タイプ または固定タイプのいずれのものにも対応することができるものである。

【００１７】 そして、支持アーム４の先部に係止片６を設けるようにした場合、支持部材３ と支持アーム４との連結をスムーズに行えるようにするために支持アーム４が挿 通される挿通孔７の開口面積は大きくされるものであるが、相互に連結される支 持部材３と支持アーム４は位置決め部９によって位置決めされた状態で連結され るようになっており、挿通孔７内で支持アーム４が移動したり、がたついたりし ないようになっている。図１１は第１実施例を示しており、このものにあっては 、支持部材３の端部より下方に向けて位置決め片９ａが突設されており、この位 置決め片９ａに支持アーム４の下端に設けられた係止部８としての係止突起８ｂ が当接されることで支持アーム４が挿通孔７内で側方に押し付けられ、これによ って支持アーム４が挿通孔７内でがたついたりするようなことがないようになっ ている。また、図１２は第２実施例を示しており、このものにあっては係止部８ としての係止突起８ｂと挿通孔７の開口縁との対向面に位置決め部９としての凹 凸部９ｂが設けられており、凹凸部９ｂ同士を相互に係合することで支持アーム ４が位置決めされた状態となり、挿通孔７内で移動したり、がたついたりするこ とがないようになっている。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上述のように、床下収納庫の底板が載置される支持部材と、支持部材 を吊り下げ支持する支持アームとで吊り金具を形成し、支持部材の両端に支持ア ームを着脱自在に取着してあるので、梱包時には支持部材と支持アームとを分離 した状態で梱包することで嵩を低くして梱包しやすくすることができるものであ り、また、施工スペースの狭い床下への施工時には各部材を個別に床下に入れる ことで床下への移動を行いやすいものである。

【００１９】 また、請求項２記載のものにあっては、支持アームの上端に設けられた固定片 の上端より支持アームと略直交するように側方に向けて係止片を突設するように してあるので、固着具によって固定片を根太に固定することで固定タイプのもの として吊り金具を使用することができるものであり、また、係止片を床の開口部 に対してスライド自在に設置される支持枠に対して係止することで可動タイプの ものとして使用することがてきるものであり、固定タイプのものと可動タイプに 用いられる吊り金具を兼用して使用することができるものである。

【００２０】 また、請求項３記載のものにあっては、支持部材の端部に設けられた挿通孔に 支持アームを挿通し、支持アームの下端より支持アームと略直交するように側方 に突設された係止部を挿通孔の開口縁に係止し、係止部または支持部材の少なく ともいずれか一方に支持アームの位置ずれを防止する位置決め部を設けるように してあるので、支持部材と支持アームとを分離するようにしたといえども、支持 部材と支持アームとが連結状態でがたついたり、はずれたりするのを防止するこ とができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。

【図２】同上の組み立て状態を示すものであり、（ａ）
は一部省略した平面図、（ｂ）は断面図、（ｃ）は一部
省略した側面図である。

【図３】支持アームを示すものであり、（ａ）は一部省
略した平面図、（ｂ）は一部省略した正面図である。

【図４】支持部材を示すものであり、（ａ）は一部省略
した平面図、（ｂ）は一部省略した正面図、（ｃ）は断
面図である。

【図５】設置状態を示す一部破断した斜視図である。

【図６】同上の断面図である。

【図７】他の実施例を示す断面図である。

【図８】さらに他の実施例における支持枠の設置状態を
示す斜視図である。

【図９】同上の吊り金具の設置状態を示す斜視図であ
る。

【図１０】同上の床下収納庫の設置状態を示す斜視図で
ある。

【図１１】さらに他の実施例を示す部分断面図である。

【図１２】さらに他の実施例を示す部分断面図である。

【図１３】従来例の断面図である。

【符号の説明】

１ 床下収納庫 ２ 底板 ３ 支持部材 ４ 支持アーム ５ 固定片 ６ 係止片 ７ 挿通孔 ８ 係止部 ９ 位置決め部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床下に設置される床下収納庫を床下で吊
   り下げ支持する吊り金具であって、床下収納庫の底板が
   載置される支持部材と、支持部材を吊り下げ支持する支
   持アームとで形成され、支持部材の両端に支持アームを
   着脱自在に取着して成る床下収納庫の吊り金具。
2. 【請求項２】 支持アームの上端に設けられた固定片の
   上端より支持アームと略直交するように側方に向けて係
   止片を突設して成る請求項１記載の床下収納庫の吊り金
   具。
3. 【請求項３】 支持部材の端部に設けられた挿通孔に支
   持アームを挿通し、支持アームの下端より支持アームと
   略直交するように側方に突設された係止部を挿通孔の開
   口縁に係止し、係止部または支持部材の少なくともいず
   れか一方に支持アームの位置ずれを防止する位置決め部
   を設けて成る請求項１記載の床下収納庫の吊り金具。