JPS6135159Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、爼板を、流し台の隅部から流し台上
へ張り出させて使用すべく、流し台の相対する縁
部にかけ渡して、これと直角に位置させた爼板の
端部を支持する爼板の支持具に関し、特にゴミ袋
を取り付けうる爼板の支持具に関する。

従来技術 従来、前記したごとき爼板の支持具としては、
実公昭51−21964号公報の考案がある。この考案
の技術は、滑り止めを突設した偏平杆材を伸縮可
能とし、その両端を流し台周縁に載架しうるよう
構成したものである。また爼板上の調理屑を直接
ゴミ袋に収納するための技術は、実公昭56−
52162号公報の考案があるが、この技術は、爼板
に固着する掛止具にゴミ袋を取付けるというもの
である。

解決しようとする問題点 前記実公昭51−21964号公報の技術では、爼板
を流し台上に支持するという目的を達することは
できても、爼板上の調理屑を直接ゴミ袋に収納す
ることはできず、別途ゴミ容器等をその都度爼板
の端部に置く必要がある。また前記実公昭56−
5216号公報の技術は、爼板に掛止具をビスによつ
て定着固定してしまうため、爼板の保管に不便を
生じるばかりでなく、爼板が不衛生になりやす
く、加えて爼板を流し台上に張出させて使用する
時、該掛止具およびゴミ袋を流し台の内側に位置
させて爼板に定着固定した場合、ゴミ袋に収納し
た調理屑の重みで、爼板は流し台内側へ滑り落ち
る心配があり、これを防ぐために、前記掛止具お
よびゴミ袋を流し台の外側、即ち調理人の側へ定
着固定するのでは、調理のじやまになるととも
に、調理屑や汚れ等が床に落ちやすくなるという
欠点をもつている。

目 的 本考案は、前記従来技術の欠点を考慮し、爼板
を流し台上に支持する一方、爼板上の調理屑を流
し台の内側に存置するゴミ袋に順次収納すること
ができる爼板の支持具を提供することを目的とす
る。

概 要 本考案は、爼板を流し台の隅部から流し台上に
張り出させて使用できるように、流し台の相対す
る前側縁部と奥側縁部間にかけ渡して、これと直
角に位置させた爼板の端部を流し台上にて支持す
る支持具の本体を設け、また該本体にゴミ袋を随
意装着し、かつゴミ袋を開口した状態にて保持し
うるように構成したことを特徴とするものであ
る。

実施例 以下に本考案の好適な実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。

（第１実施例） 添付図面のうち第１図乃至第４図は、本考案の
第１実施例を示し、第１図は爼板の保持具全体を
表わす斜視図、第２図は縦断面図、第３図および
第４図は使用状態を表わす平面図である。

該図面中、流し台Ａの奥行きの長さより若干長
い保持具の本体１は、水平面部２と側面部３を一
体に折り曲げて断面倒Ｌ字形に形成し、かつその
両端には、流し台Ａの前側縁部Ｂと奥側縁部B′に
係止して、該両縁部Ｂ，B′間に上記本体１をかけ
渡すべく、側面部３を欠除して形成した係止部
４，４′を設けてある。また上記本体１の側面部
３には、長手方向に、縦の挿入孔を備える５個の
被挿入部材５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅを並設
してあり、後述するゴミ袋受けフレーム６を本体
１に着脱可能に取付けるためのものである。

本体１に取付け、かつゴミ袋Ｃを本体１の側面
部位に保持するための前述のゴミ袋受けフレーム
６は、上端を本体１の水平面部２より上方に突出
するとともに下端を前記被挿入部材５ａ，５ｂ，
５ｃ，５ｄ，５ｅにそれぞれ挿入しうる３個の係
止片７ａ，７ｂ，７ｃを固着した基板８と、該基
板８に両端を固着し、かつ外周に数個の引掛け片
９，９，９を有する外枠１０とからなる。そして
ゴミ袋Ｃの開口縁を、上記係止片７ａ，７ｂ，７
ｃの上側を跨がせて水平面部２上に伸展し、水平
面部２上に爼板Ｄを置くことによつて爼板の重み
でゴミ袋Ｃを押え付けて固定するとともに、係止
片７ａ，７ｂ，７ｃの上端に引掛かつてゴミ袋Ｃ
がずれないようになしてある。

次に上記第１実施例の使用方法を述べる。

まず、爼板Ｄを流し台Ａの左手前の隅部から流
し台Ａ上に張り出させて使用する時は、第３図に
示すように、ゴミ袋Ｃを爼板Ｄの右側に配置すべ
く、被挿入部材５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅを
右側に位置させて本体１を流し台Ａの両縁部Ｂ，
B′間にかけ渡し、係止片７ａ，７ｂ，７ｃを被挿
入部材５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅのうち手前
の３個の被挿入部材５ａ，５ｂ，５ｃに挿入して
本体１にゴミ袋受けフレーム６を取付ける。そし
てゴミ袋Ｃは、その開口縁を係止片７ａ，７ｂ，
７ｃの上側を跨がせ、本体１の水平面部２上に伸
展し、また該開口縁の他の部分は、外枠１０に１
回巻き付け、かつ引掛け片９，９，９の下側に挾
み込んだ後、ゴミ袋Ｃを外枠１０の内側に入れて
下方に垂らす。このような状態にあるゴミ袋Ｃ
は、係止片７ａ，７ｂ，７ｃを跨がし、水平面部
２上にある開口縁の一部を爼板Ｄで押え付け、ま
た開口縁の他の部分を外枠に引掛けているので、
開口状態にてゴミ袋受けフレーム６に保持され、
収納された調理屑の重みで脱落することはない。

また爼板Ｄを上記の使用位置とは逆に、流し台
Ａの右手前の隅部に置いて使用する時には、支持
具の本体１を水平に半回転させて被挿入部材５
ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅを左側に位置させ、
該被挿入部材５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅのう
ち、手前の３個の被挿入部材５ｅ，５ｄ，５ｃに
係止片７ｃ，７ｂ，７ａを挿入してゴミ袋受けフ
レーム６を取付ける。そしてゴミ袋Ｃの装着は、
前記使用方法と同様にして行う。

上記実施例における利点は、ゴミ袋受けフレー
ム６を取外し可能にしたので、保管に場所をとら
ず、かつ爼板Ｄの流し台Ａにおける使用位置を適
宜選択できることである。

（第２実施例） 添付図面の第５図は、本考案の第２実施例を表
わす斜視図であり、ここに示す爼板の保持具は、
保持具の本体２１を伸縮可能となすべく、断面倒
Ｌ字形に形成し、かつ一方端に係止部２２を有す
る本体２１の他方端に、伸縮部材２３を取付けて
ある。該伸縮部材２３は、先端に係止部２４を有
し、また側面部２５に２本のガイド横溝２６，２
６を設け、本体２１に固定するビス２７，２７，
２７，２７を遊貫してあり、該伸縮部材２３を本
体２１に対して適宜スライドさせ、ビス２７，２
７，２７，２７を締めてその長さを決定するよう
になつている。

また本体２１の側面部２８には、本体２１の水
平面部２９より上方に突出する係止片３０ａ，３
０ｂ，３０ｃを固着するとともに、該係止片３０
ａ，３０ｂ，３０ｃの両脇から半円形状に張り出
す外枠３１を固着してあり、加えて該外枠３１の
外周には、前記第１実施例と同様に、引掛け片３
２，３２，３２を付設してある。

次に上記第２実施例の使用方法を述べる。

まず、流し台Ａの奥行きに合わせて伸縮部材２
３をスライドさせて長さを調節した本体２１を流
し台Ａ上にかけ渡す。そしてゴミ袋Ｃの装着につ
いては、前記第１実施例と同様に、ゴミ袋Ｃの開
口縁を、係止片３０ａ，３０ｂ，３０ｃの上端を
跨がせ、水平面部２９上に伸展するとともに、該
開口縁の他の部分は、外枠３１に１回巻き付けて
から引掛け片３２，３２，３２の下側に挾み込ん
だ後、ゴミ袋Ｃの本体を外枠３１の内側から下方
へ垂らす。

なお、上記第２実施例においては、係止片３０
ａ，３０ｂ，３０ｃおよび外枠３１が本体２１に
固着してあるから、爼板Ｄを支持する本体２１の
方向およびゴミ袋Ｃの位置は定まつていて爼板Ｄ
の使用位置も流し台Ａの左右隅部のどちらか一方
になる。

以上、本考案の好適な２つの実施例を挙げた
が、本考案は、第１実施例における支持具の本体
１を伸縮可能に構成したもの、逆に第２実施例に
おける支持具の本体３１を伸縮可能とせず、その
長さを一定にしたもの、また係止片の数を３個と
せず、１個または適宜な複数個とすることも可能
であることは云うまでもない。

考案の効果 本考案は、側面部と水平面部とからなり、水平
面部上に爼板を支持する本体を有する一方、該本
体の側面部には、ゴミ袋を開口状態にして保持す
べく、本体の水平面部より上方に突出する係止片
と、該係止片の両脇部位から張り出した外枠とを
設けたので、ゴミ袋を開口した状態で、支持具に
確実に支持し、かつ爼板上の調理屑を容易にゴミ
袋内に収納することができて調理作業を楽に行え
る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、本考案の第１実施例を示
すもので、第１図は全体の斜視図、第２図は要部
の縦断面図、第３図および第４図は使用状態の平
面図である。また第５図は本考案の第２実施例を
示す斜視図である。 １，２１……本体、７ａ，７ｂ，７ｃ，３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ……係止片、１０，３１……
外枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 流し台の相対する縁部にかけ渡し、これと直角
   に位置させた爼板の一方の端部を支持し、流し台
   上に爼板を張り出させて使用しうるようなした爼
   板の支持具において、側面部と水平面部とからな
   り、水平面部上に爼板を支持する本体を有する一
   方、該本体の側面部には、ゴミ袋を開口状態にし
   て保持すべく、本体の水平面部より上方に突出す
   る係止片と、該係止片の両脇部位から張り出した
   外枠とを設けたことを特徴とする爼の支持具。