JPS6338863Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はロール状のトイレツトペーパを保持す
るトイレツトペーパホルダに着脱可能に取付けて
灰皿、芳香剤、一輪差し等の小物を載置できるよ
うにした新規なラツクを提案するものである。

以下本考案をその実施例を示す図面に基き具体
的に説明する。

一般家庭等の便所に多用されているトイレツト
ペーパホルダ１（以下ホルダという）は第１図に
示すように、便所壁面Ｗに固着される背板１ａの
両側に夫々前方に突き出した相対向する一対の側
板１ｂ，１ｂを設けた取付部材２における前記両
側板１ｂ，１ｂに、トイレツトペーパのロールＰ
を外嵌させて保持するための取付軸３を着脱自在
に軸架するとともに、取付軸３の上方に、これと
平行してピン４を架設し、このピン４に先端縁部
に鋸歯を形成した曲板状のカツタ５を回動自在に
支持させた構造となつている。

第２図は本考案に係るトイレツトペーパホルダ
用のラツク（以下本案品という）のラツク本体外
観斜視図、第３図は予備ロール収納部材の外観斜
視図、第４図はラツク本体の側断面図である。

本案品は第２図乃至第４図に示す如く、カツタ
５の上方を覆う棚板部１２、その後側端縁から上
方に延出された上背板部１０、ホルダ１に取付け
るための挿入板部１１、及び前記上背板部１０の
左右側面から下方に延在させた側板部１３，１
３′の下部間に跨設された吊掛部１５等からなる
ラツク本体１６、並びに前記吊掛部１５に吊下げ
られる予備ロール収納部材１７からなつている。
そしてラツク本体１６は合成樹脂製の成型品であ
り、予備ロール収納部材１７は帆布又はタオル地
等の布地又は適当な厚さを有する合成樹脂シート
を素材としている。

しかして、上背板部１０はホルダ１の左右の側
板１ｂ，１ｂより適宜寸法外方側に突出する幅寸
法と適長高さ寸法を有し、その左右側端部には狭
幅で適宜厚さ寸法を有する側板部１３，１３′が、
ホルダ１の下端部より下方まで平行に延出させて
一体的に形成されている。この側板部１３，１
３′の内側面の対向間隔寸法は、ホルダ１の側板
１ｂ，１ｂの外側面間の間隔寸法より若干長寸と
なつている。上背板部１０には、その下端縁に連
らなり上背板部１０と略同幅寸法で前方に延出
し、カツタ５の上方を十分覆い得る長さ寸法の上
面板部１２ａが形成されており、また、この上面
板部１２ａは前端部で下方側に屈曲して、上面板
部１２ａと適宜間隔を離隔させ上面板部１２ａと
平行で折返す下面板部１２ｂが形成されている。
そしてこの上面板部１２ａと、下面板部１２ｂ
と、この上下板部１２ａ，１２ｂの左右側端部に
跨つて形成された側面板部１２ｃ，１２ｃとによ
り中空状をした棚板部１２が形成されている。側
面板部１２ｃ，１２ｃの上部は上面板部１２ａよ
り高くして棚板部１２に載置した物品の滑落を防
止する突起１２ｄ，１２ｄとしてある。下面板部
１２ｂの後端部は下方へ傾斜させてあり、この傾
斜部の端部から下面板部１２ｂと平行して後方に
延出させて係止部１４を一体的に形成しており、
係止部１４の後端縁は上背板部１０の後端面と面
一となつている。また下面板部１２ｂの前記傾斜
部の端部には上背板部１０と平行して下方に適長
寸法縁出させた挿入板部１１が一体的に形成され
ており、この挿入板部１１の幅寸法はホルダ１の
側板１ｂ，１ｂ間離隔寸法より短くしている。ま
た厚さはホルダ１の背板１ａの前面とピン４との
間隙寸法より稍薄い寸法となつている。吊掛部１
５は左右の側板部１３，１３′の下部側で、両側
板部１３，１３′の内側面に跨つて一体的に設け
られている。この吊掛部１５は横長の板状であり
上下方向中間部より上端部寄りの位置で前後方向
に屈曲させて下端を前側に位置せしめている。そ
して前側に位置する下半部分に幅方向に細長い長
孔１５ａが開設されている。

吊掛部１５に吊下げられる予備ロール収納部材
１７は前記長孔１５ａに挿通させることができる
幅寸法を有し、またペーパロールＰと略同一幅寸
法の帯状をした帆布又はタオル地等の布地からな
つており、ペーパロールＰを横倒しで挿入し得る
横筒状をなすようにこの布地の一方の端縁１７ａ
を縫着Ｓしてある。また縫着Ｓした端縁１７ａよ
り延出している他方の端縁１７ｂ側部分は装着布
部１７ｃとなつている。そして装着布部１７ｃの
端縁１７ａが縫着されている布地面の左右側部に
は、該装着布部１７ｃをその長さ方向に二つ折し
た場合に互いに対応する位置に、凸部を有するホ
ツク半体１８ａ，１８ａと凹部を有するホツク半
体１８ｂ，１８ｂとを取付けていて、両ホツク半
体１８ａ，１８ｂを対接させて押しつけた場合に
はそれらを相互に嵌着させて装着布部１７ｃで筒
状になし得るようになつている。

叙上の如く構成された本案品の使用方法を第５
図及び第６図によつて説明する。第５図及び第６
図は夫々、本案品をホルダ１へ装着して、且つ該
ホルダ１の取付軸３にペーパロールＰを保持さ
せ、更に本案品には予備ロールSRを収納した状
態を示す部分断面側面図及び正面図である。本案
品をホルダ１に装着する場合には、先づペーパロ
ールＰが取付けられていない状態でカツタ５を吊
掛部１５と挿入板部１１との間に本案品の背面側
から通し、次に挿入板部１１の下端をカツタ５の
枢支部の上に位置させてホルダ１のピン４と背板
１ａの前面との隙間にホルダ１の上方より挿入し
係止部１４の下端面を背板１ａの上端面に当接す
るまで挿入して係止させて、本案品をホルダ１に
取付ける。続いて、吊掛部１５の長孔１５ａに予
備ロール収納部材１７の装着布部１７ｃの先端部
を、吊掛部１５の背面側から挿通させる。そして
挿通させた装着布部１７ｃを吊掛部１５の前面に
沿つて下方に向けて折り、互いに対向するホツク
半体１８ａ，１８ｂを対接させ、両ホツク半体１
８ａ，１８ｂを手で互いに押しつけて相互に嵌着
させ、予備ロール収納部材１７を吊掛部１５に巻
きつけた状態として吊下げる。その後、取付軸３
にペーパロールＰを取付け、また予備ロール収納
部材１７の横筒状に形成した中に予備ロールSR
を横倒しの状態で挿入して、予備ロールSRを横
置収納する。この予備ロールSRの収納によりそ
の重量が側板部１３，１３′の下部に加つて、ラ
ツク本体１６が下方に引張られて上背板部１０の
後面１０ａが壁面Ｗに強く当接し、且つ側板部１
３，１３′がホルダ１の側板１ｂ，１ｂに係接し
てホルダ１から外れることがなく安定的に取付け
得て、ホルダ１に対する装着を完了する。これに
よりホルダ１の上方には棚板部１２が位置し、こ
の棚板部１２には種々の小物を載置できる。

なお、本実施例においては吊掛部１５に長孔１
５ａを開設して、この長孔１５ａに予備ロール収
納部材１７の装着布部１７ｃを挿通させて取付け
たが、このような構造に限定されず、例えば吊掛
部１５を単なる丸棒としてこれに装着布部１７ｃ
を巻付けて吊下げてもよい。また前記上背板部１
０の後面を壁面Ｗに接着させれば本案品をより一
層安定に取付け得る。

以上詳述した如く、本考案に係るラツクはトイ
レツトペーパホルダのカツタのピンと背板との間
隙に挿入される挿入板部、及び該挿入板部に連な
り前記カツタの上方に位置する棚板部を備えるも
のであるのでトイレツトペーパホルダ上に小物用
の棚を簡単に設けることができ、小物を置くこと
ができる便宜性はもとより美観向上にも有益であ
る。また上記実施例では予備ロールの収納も可能
である等本考案は優れた効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はホルダの平面図、第２図及び第３図は
本案品のラツク本体及び予備ロール収納部材の外
観斜視図、第４図はラツク本体の断面側面図、第
５図及び第６図は本案品の使用状態を示す側断面
図及び正面図である。 １……ホルダ、１ａ……背板、１ｂ……側板、
１１……挿入板部、１２……棚板部、１３，１
３′……側板部、１４……係止部、１５……吊掛
部、１７……予備ロール収納部材、１７ｃ……装
着布部、Ｐ……ペーパロール、SR……予備ロー
ル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 壁面に取付けられる背板の両側から前方に突設
   された一対の側板を備えた取付部材と、該取付部
   材に支持され、ロール状のトイレツトペーパを保
   持する取付軸の上方において前記側板間に跨架さ
   れたピンに枢支されているカツタとを具備するト
   イレツトペーパホルダの、 前記ピンと背板との間隙に挿入される挿入板
   部、及び該挿入板部に連なり前記カツタの上方に
   位置する棚板部を備えたことを特徴とするトイレ
   ツトペーパホルダ用ラツク。