JPH0337494Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ロール状のトイレツトペーパー（以
下、ロールペーパーという。）を収容するための
ロールペーパーケースに関するものである。

［従来の技術］ 従来、ロールペーパーを保持するホルダ１とし
て、第４図に示すように、左右一対の軸受片２，
２とロールペーパーＰの上部を覆うカバー片３と
を備えたホルダ本体４を壁面に取付け、軸受片
２，２の支持孔内に、ロールペーパーＰの巻芯に
挿入する芯棒５の両端を取外し可能に装着したも
のが知られているが、この周知のホルダ１は、芯
棒５を取外すとロールペーパーを取付けられない
ので、巻芯のないロールペーパーを使用すること
ができない。

この問題を解決するものとして、既存のホルダ
に直接取付けることができるロールペーパーケー
スが、実願昭59−118590号によつて提案されてい
る。

上記既提案のロールペーパーケースは、ホルダ
１におけるカバー片３を垂下させ、ケース本体の
背面に設けたフツクを、該カバー片３の枢着部３
ａに引掛けることによつて、既存のホルダ１に取
付け、容器形のケース本体内にロールペーパーを
収容するものである。

しかしながら、市販のロールペーパーには巻芯
に巻いたものもあり、巻芯を有するロールペーパ
ーは、巻芯に芯棒５を挿入して使用する方が、ロ
ールペーパーの取付位置が動かないために紙の引
出しが容易で、しかも切断した紙の端部がケース
本体内に引込まれることもないので、使い勝手が
よいが、上記既提案のロールペーパーケースは、
芯棒５を装着した状態では既存のホルダ１への取
付けができないので、巻芯を有するロールペーパ
ーの使い勝手が悪いという問題がある。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案は、ロールペーパーケースを、既存のホル
ダに芯棒を装着したまま取付けられるようにし
て、巻芯の有るロールペーパーの使い勝手を向上
させることを解決しようとする問題点とするもの
である。

［問題点を解決するための手段］ 本考案のロールペーパーケースは、既存のホル
ダにおけるカバー片の枢着部に係止する係止片、
及びロールペーパーを収容する収容室を有するケ
ース本体を備えたロールペーパーケースにおい
て、上記収容室の両側に、上記ホルダの軸受片に
遊嵌可能なホルダ挿入部を設け、該ホルダ挿入部
に、後方を開口させたホルダの芯棒挿入孔を対向
して形成したことによつて、上記問題点を解決し
たものである。

［作用］ 壁等に固着した既存のホルダのカバー片を垂下
させ、収容室両側のホルダ挿入部を上記ホルダの
軸受片に遊嵌し、係止片を上記カバー片の枢着部
に係止させることにより、ケース本体を壁等に固
着した既存のホルダに取付けることができる。

この場合、ホルダに芯棒が装着されていても、
該芯棒はホルダ挿入部に設けた後方を開口させた
挿入孔を通るので、ケース本体のホルダへの取付
けに支障を生ずることはない。

したがつて、収容室に巻芯のあるロールペーパ
ーを収容したときに芯棒が使用できるので、その
使い勝手を向上させることができる。

［実施例］ 第１図ないし第３図は本考案の実施例を示し、
このロールペーパーケースにおけるケース本体１
１は、左右の側壁１２，１２、該側壁１２，１２
と平行な仕切壁１３，１３、棚１４及び後面上部
から垂下した係止片１５を備え、仕切壁１３，１
３と棚１４によつてロールペーパーの収容室１６
が、壁１２，１３間には既存のホルダ１の軸受片
２，２に遊嵌するホルダ挿入部１７，１７が、そ
れぞれ設けられている。

上記仕切壁１３は、後方から前方に向けて延設
され、先端が棚１４に向けて屈曲している屈曲部
１８ａを有する挿入孔１８を備え、上方の逆Ｕ字
状の切込み１９によつて形設された弾片２０にカ
バー片２１の軸が回動自在に枢着されており、棚
１４は後方に高さの低い係止壁２３を、前方に上
方に向けて円弧状に突出させた前壁２４を有し、
前壁２４の先端には、該前壁２４と上記カバー片
２１との間の引出し口２５から引出された紙を切
断するための切断部２６が一体に形成されてい
る。

上記棚１４の下方には、ケース本体１１の下方
から前方下方にわたつて形設された開口を覆う、
側面視Ｊ字状をなす予備のロールペーパーの載置
板２８が設けられており、該載置板２８は、両側
の軸３１，３１を、上記側壁１２，１２と間隔を
在して上下方向に設けた区画壁２８，２９に形設
した円弧状の長孔３０，３０に遊挿することによ
つてケース本体１１に回動自在に取付けられ、載
置板２８と上記区画壁２９，２９によつて予備の
ロールペーパーＰの収容室３２が構成されてい
る。

上記長孔３０は、ケース本体１１が直立してい
るときに、軸３１、３１の孔端への当接により載
置板２８の上方部分２８ａが直立してケース本体
１１下方部分の開口を被覆し、指掛け孔２８ｂに
よつて載置板２８を前方に回動させたときに、軸
３１，３１が長孔の他端に当接して上方部分２８
ａが前方上方に向けて傾斜するように形成されて
いる。したがつて、載置板２８が回動しても、収
容室３２に収容した予備のロールペーパーが転り
出すことはない。

上記実施例は、壁等に固着している既存のホル
ダ１のカバー片３を垂下させ、該ホルダ１の左右
の軸受片２，２にホルダ挿入部１７、１７を遊嵌
し、係止片１５をカバー片３の枢着部３ａに係止
させることによつてケース本体１１を壁に固着し
たホルダ１に取付けることができるので、ケース
本体１１のホルダ１への取付けが極めて容易であ
る。

この場合、ホルダ１における芯棒５は、仕切壁
１３，１３に開設した挿入孔１８，１８を通るの
で、ホルダ１に芯棒５を装着した状態でケース本
体１１を取付けることができ、挿入孔１８の屈曲
部１８ａによつてケース１１を取付けた状態で芯
棒５を軸受片２，２に着脱することができる。し
たがつて、芯棒５を巻芯のあるロールペーパーに
挿通して軸受片２，２に装着することによつて、
収容室１６にロールペーパーＰを取付けることが
できる。また、芯棒５を取外すと、収容室１６に
巻芯のないロールペーパーを収容することができ
る。

収容室１６に収容されたロールペーパーは、ケ
ース本体１１及びカバー片２１によつて被覆され
て外部に殆ど露出しないので衛生的であり、ま
た、芯棒５によつて収容位置が固定できるので、
引出口２５からの引出しが容易なばかりでなく、
切断端部が収容室１６に引込まれないために、ロ
ールペーパーの使い勝手を向上させることができ
る。

また、指掛け孔２８ｂによつて載置板２８を前
方に回動させると、収容室３２に予備のロールペ
ーパーを載置することができ、載置板２８を起立
させると予備のロールペーパーはケース本体１１
内に収容されるとともにケース本体１１と載置板
２８とによつて被覆されるので、汚損を防止する
ことができ、収容室１６に収容したロールペーパ
ーＰがなくなつたときは、直ちに補充することが
でき、この場合も、ケース本体１１をホルダ１に
取付けたままで補充することができる。

［考案の効果］ 本考案のロールペーパーケースは、壁等に固着
した既存のホルダを取外すことなしにそのホルダ
に取付けることができるので、既存のホルダへの
ケースの取付けが極めて簡単である。

また、既存のホルダに芯棒を装着したまま取付
けることができるので、既存のホルダのの芯棒を
使用して巻芯のあるロールペーパーの使い勝手を
向上させることができ、芯棒を取外すと、巻芯の
ないロールペーパーを使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案の実施例を示し、
第１図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第２図は正面
図、第３図は背面図、第４図は周知のホルダの斜
視図である。 １……ホルダ、２……軸受片、３……カバー
片、３ａ……枢着部、５……芯棒、１１……ケー
ス本体、１５……係止片、１６……収容室、１７
……ホルダ挿入部、１８……挿入孔、２５……引
出し口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 既存のホルダにおけるカバー片の枢着部に係止
   する係止片、及びロールペーパーを収容する収容
   室を有するケース本体を備えたロールペーパーケ
   ースにおいて、 上記収容室の両側に、上記ホルダの軸受片に遊
   嵌可能なホルダ挿入部を設け、該ホルダ挿入部
   に、後方を開口させたホルダの芯棒挿入孔を対向
   して形設した、 ことを特徴とするロールペーパーケース。