JPS6017020Y2 - 自動販売機の引出式商品置台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動販売機に商品を充填する際に使用する自動
販売機の商品置台の構造に関する。

一般に、自動販売機には商品の充填作業を楽な姿勢で行
なえるように商品置台が備えられるようになってきてお
り、これは通常、自動販売機内箱内に固定されている商
品収納ラックの前面に折りたたみ式に取付けられ、必要
に応じてこの置台に販売商品を収納したケースを置いて
立ったままの状態で商品を充填できるようにされている
。

しかしながら、商品収納ラックが引出式の自動販売機に
対しては、ラックが商品充填時前面側に引出されるため
従来のような折りたたみ式の商品置台は取付けることが
できず、このため別置の台を用意したり、床等に置いた
商品ケースから一個ずつ身体の屈伸を繰返して充填する
ことを余儀なくされていた。

このような欠点に鑑み、本考案は特に引出式の商品収納
ラックを備えた自動販売機に対して有用な引出式の商品
置台を簡単な構造で提供することを目的とする。

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本考案を適用した商品収納ラック引出式の自動
販売機を正面図で表わしており、外箱１に開閉自在に取
付けられた外とびら２を開いた状態で示している。

また、内箱３には引出式の商品収納ラック４が複数個内
蔵されており、これらの下部前面側には商品のデリバリ
シュート５が設けられている。

第２図に拡大図で示したように、本実施例は内箱３とデ
リバリシュート５との間に存在する隙間を利用してこの
隙間に引出式の商品置台１０を収納できるようにしたも
のである。

１１は置台支持用の鎖、１２はばねであり、このばね１
２は置台を使用しない時鎖１１を内箱内壁側へ引寄せ、
これによって鎖１１がデリバリシュート５部へ垂れ下が
って商品搬出の邪魔にならないようにするためのもので
ある。

商品置台１０は、第３図に示すように、網状の板で十分
であり、内箱３の側内壁に沿って前後方向に設けられた
二枚の板１３ａ、１３ｂによる支持板１３により、側内
壁との間に案内支持溝１５が形成された置台１０の一方
の側縁が十分な深さで支持されることによって自動販売
機本体中央側への倒れ込みが防止されると共に前後方向
に摺動できるようにされている。

置台１０の後縁の一端側には置台側縁の棒をそのまま延
長して成る掛は棒１０−１を有している。

また案内支持溝１５で支持される他端側には側縁の棒を
そのまま延長して成る棒と、置台の後端縁に平行に折り
曲げた掛は棒１０−２と、更に置台面に垂直に折り曲げ
た案内棒１０−３とから戒る鉤棒を有している。

なお、支持板１３は溶接あるいはねじ止め等により内箱
３の側内壁あるいは自動販売機本体フレームに取付けら
れる。

案内支持溝１５と掛は棒１０−２、掛は棒１〇−３との
関係を、第４図、第５図に拡大図で示す。

二枚の板を組合わせた断面略「形の支持板１３によって
案内支持溝１５に連なる中空部分１６が形成され、この
中空部分１６に案内棒１０−３が入り込むようにされて
いる。

更に支持板１３の前端側には中空部分１６の前端を塞ぐ
係止板１３−１が設けられていることにより、置台１０
の摺動案内と、置台面がほぼ内箱３外に出た時案内棒１
０−３を係止して置台１０が案内支持溝から外れること
がないようにされている。

更に中空部分１６の幅を案内棒１０−３より大きくして
、置台１０を案内棒１０−３が係止板１３−１で係止さ
れる位置まで引出した時置台１０の自動販売機本体中央
側への回動が可能にされており、しかも置台１０を９０
’回動すると案内棒１０−３の端部が中空部分１６の底
壁に当接するようにされている。

１４は掛は棒１０−１を支持するための金具である。

さて、この商品置台１０の使用法を第３図で説明すると
、不使用時には支持板１３によって置台面が内箱３の側
内壁に沿うように内箱３内に収納される。

使用時には案内棒１０−３が係止板１３−１で係止され
る位置まで引出した（図中一点鎖線で示す）後自動販売
機本体中央側へ倒す（図中二点鎖線で示す）と掛は棒１
０−２が中空部分１６に入り込むと共に案内棒１０−３
が中空部分１６の下部側へ入り込んでその底壁に当たっ
て回動が９０’で阻止される。

また掛は棒１０−１が自動販売機本体の横フレーム上に
載って支持金具１４の前端に位置するようになっている
ので、やや奥行方向に押戻すようにすることにより掛は
棒１〇−１は支持金具１４で、掛は棒１０−２は支持板
１３で商品ケース載置時の上側への持ち上がりがそれぞ
れ係止され得る状態にセットされ、また掛は棒１０−１
側の側端前部は鎖１１ （第３図図示省略）で懸架され
る。

この時鎖１１はばね１２が伸びてほぼ置台１０の側端上
部に位置することになるので、置台１０上に商品収納ケ
ースを載置する際の邪魔にはならないし、置台１０から
商品収納ラック４の下部側までは十分な空間ができるの
で、載置された商品収納ケースが商品収納ラック４の引
出しに邪魔になるようなことも無い。

商品充填が完了したら使用時と逆の順序で内箱内に収納
すれば良い。

このように、本考案では商品置台を商品収納ラックの引
出時に邪魔にならないようにわずかなスペースを利用し
て収納でき、構造的に簡単なので操作は容易であり、安
価に提供できる。

特に、本考案による商品置台は、３点支持であるためか
なりの重量物を支ることかでき、商品納ラック固定式の
通常の自動販売機は勿論、従来の置台が取付不可能な商
品収納ラック引出式の自動販売機にも設置できる多用性
がある。

なお、置台面は一枚の板による平板状のものでも良い。

また、鎖１１の一端を内箱側内壁の前面側あるいはこれ
に近い本体フレームに固定すれば、第２図と反対側の側
縁前部を懸架しても良い、というように本考案は種々の
設計変更が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用した自動販売機を外とびらを開い
た状態で正面から示した図、第２図は第１図におる本考
案の適用箇所を拡大して示した図、第３図は本考案によ
る商品置台の使用に伴う位置変化を示す斜視図で、第４
図、第５図はそれぞれ本考案による商品置台の要部を正
面図及び側面図で示す。 図面の主な参照番号の名称は次の通り。 １：外箱、２：外とびら、３：内箱、４：引出式商品収
納ラック、５：デリバリシュート、１０：商品置台、１
１：鎖、１２：ばね、１３．１３’：支持板、１３−１
：係止板、１４：支持金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後端の両側に掛は部を有し自動販売機本体の内箱３であ
   って引出式商品収納ラック４の下方に設けたデリバリシ
   ュート５の側方に位置する側内壁に沿って立てかけた状
   態で収納される置台１０と、前記内箱３の側内壁に設け
   られ前記収納状態にある時の置台１０の下側端を支持す
   る支持板１３とを含み、前記収納状態にある時の置台１
   ０の上側の掛は部は該置台１０の側端縁に沿って所定長
   延長した掛は棒１０−１であり、下側の掛は部は側端縁
   に沿って延長した棒を所定長の位置で置台１０の後端縁
   に平行になるよう折り曲げた掛は棒１０−２と該掛は棒
   １０−２の折曲げ部から所定長の位置で置台１０面に垂
   直且つ置台１０の下面側となるべき方向へ折り曲げた案
   内棒１０−３とから戊る鉤棒であり、前記支持板１３は
   前記内箱３の側内壁に沿って断面略し形の板材を前後方
   向に設けることにより、前記置台１０の下側端を所定深
   さで支持すると共にその引出しを案内する案内支持溝１
   ５と該引出しに伴なう前記案内棒１０−３の移動を可能
   にする中空部分１６とが形成され、しかも該中空部分１
   ６は前端が係止板１３−１で塞がれると共に、該係止板
   １３−１と前記案内棒１０−３とが係合する位置まで前
   記置台１０が引出された時設置台１０の自動販売機本体
   中央側への回動が可能となり、且つ９０°回動された時
   前記案内棒１０−３の端部が該中空部分１６の底壁に当
   接するように形成されており、一方、該置台１０を引出
   し且つ９０°回動してやや押戻した時前記掛は棒１０−
   １が嵌入する支持金具１４を自動販売機本体に設け、更
   に自動販売機本体と置台１０の前端近傍とを連結して該
   置台１０への荷重を支える鎖１１を設けて成る自動販売
   機の引出式商品置台。