JPH0649561Y2

JPH0649561Y2 - シート供給装置

Info

Publication number: JPH0649561Y2
Application number: JP1987192524U
Authority: JP
Inventors: 國夫河西; 智哉和田; 正夫清水
Original assignee: Nisca Corp; Sharp Corp
Current assignee: Nisca Corp; Sharp Corp
Priority date: 1987-12-18
Filing date: 1987-12-18
Publication date: 1994-12-14
Anticipated expiration: 2002-12-18
Also published as: JPH0196443U

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

この考案はシート束を１枚ずつ順次最表面から分離する
シート供給装置に関するものである。

【従来の技術】

従来、シート束を最表面から分離するシート供給装置は
多数知られている。一般にこの種の装置においては、載置台に載置したシー
ト束を送り出し手段によって給送手段に繰り出し、その
後の送り出し手段の動作と同期して給送手段を回転さ
せ、１枚ずつ分離して給送させている。この際、シート束を予め後方に傾斜したシート当接板に
当接させ、上層にむかって後退する方向に傾斜させなが
ら、シート束を給送手段に１枚だけをくわえ込ませるこ
とによって分離しやすくしている。

【考案が解決しようとする問題点】

近年、分離スピードを速めることによってシート搬送行
程のスピードアップを図ることが要求されている。とこ
ろが、ただ単にスピードアップしても、上記シート当接
板と給紙ローラとの隙間にシートがくさび状には入り込
んでしまい、シートの送り出し手段を継続して回転して
もシートがそれ以上送られず、いわゆるノンフィードを
起こしてしまう。また逆に、２枚同時に重なった状態で
分離給送部に送られて分離される、いわゆるダブルフィ
ードを起こす場合もあった。これを解消するために、従来はシート束を載置台に載置
した後、給紙ローラの作動を停止しておいて分離給送前
に送り出し手段のみを回転し、シート束を前記したシー
ト当接板に当接させて、予備分離を行なった後、分離給
送動作を行なっている。しかしながら、以上のように送り出し手段のみを予め回
転するものは、この送り出し手段を速く回転しすぎる
と、前記シート当接板と給送手段との間でくさび作用を
起こしてしまい、やはりノンフィードを起こすという欠
点を有していた。

【考案の目的】

この考案は、給紙動作開始前に余分な動作を行なわない
ので、高速分離に適応させることができ、かつダブルフ
ィード、ノンフィードのないシート供給装置を提供する
ことを目的としている。

【問題点を解決するための手段】

すなわちこの考案は、複数のシート束を載置するシート
載置台と、上記シート束の最表面のシートに接するシー
ト送り出し手段と、この送り出し手段によって繰り出さ
れるシート束を最表面のシートよりも後退させる捌きを
行なうシート当接部材と、このシート当接部材のシート
捌き位置に対し、シート繰り出し方向下流側に位置し、
繰り出されたシートを順次１枚ずつ分離して送る給送手
段と、上記送り出し手段を駆動する駆動手段と、この駆
動手段の駆動を制御する制御手段とを具備したシート供
給装置において、この制御手段は、給紙指示信号によっ
て繰り出し開始後、シート載置台にセットしたスタック
から最初のシートを分離給送する際の、少なくともシー
ト当接部材による前記捌きと、給送手段による前記分離
までの間低速によって駆動手段を作動させ、その後高速
で作動するように制御することを特徴とするシート供給
装置である。

【実施例】

以下、この考案のシート供給装置が適用可能な装置の一
実施例について説明する。この実施例は両面複写ないし
合成複写が可能な両面画像形成装置である。第１図に示す画像処理装置１は、シートの載置台２と、
このシート載置台２内にあるシート搬送装置４と、この
シート搬送装置４に取り付けられた画像形成装置、例え
ば複写機５とを備えている。複写機５は、原稿がセットされるコンタクトガラスから
なるプラテン77と、背面をヒンジにより開閉可能に取り
付けられた原稿自動給送装置いわゆるADF75と、画像形
成部７と、給紙カセット９がセットされる取り込み部11
と、この取り込み部11にセットされた給紙カセット９の
シートを送り出す給紙ローラ13,15と、これら給紙ロー
ラ13,15により送り出されたシートを搬送する給紙経路1
7,19およびシート搬送装置４からのシートを搬送する給
紙経路21と、給紙経路17,19,21から供給されたシートの
先端を揃える複写機側のレジストローラ55と、画像形成
部７で画像を形成されたシートを排出する排紙ローラ95
とを備えている。また画像に対する光像を導く２つの可動反射鏡81,83、
レンズ85、および２つの固定反射鏡87,89とを備えた露
光光学装置と、この露光光学装置により露光され、外周
面に原稿の画像に対応する静電潜像を形成する感光ドラ
ム59と、帯電装置61と、感光ドラム59に形成された静電
潜像をトナーにより可視像化する現像装置65と、感光ド
ラム59のトナーをシートに転写する転写装置67と、感光
ドラム59からシートを剥離する分離爪71と、搬送ベルト
91と、定着ローラ93とが設けられている。また複写機５から排紙されるシートをスタックする排出
トレイ30が設けてあり、定着ローラ93と、排紙ローラ95
の間には、シートを排紙トレイ30に導くか、シート搬送
装置４に導くかを切り替えるゲート爪31が設けられてい
る。なお、合成複写を行なうために、複数色のトナーが設け
られており、指定された色のトナーにより複写されるよ
うになっている。次に、シート搬送装置４には、複写機５から送られてく
るシートを中間トレイ100に導くか、そのまま複写機側
のレジストローラ55に導くかを選択する切り替えゲート
101が配置してあり、その前方には搬送ローラ102、103
を備えた第１の搬送通路104が設けられている。中間ト
レイ100には、搬入されてくるシートを載置するシート
載置台105と、シート搬入方向とは直角方向に移動する
シート整合板106と、シート搬入方向と対向してシート
の移動を規制する後端ストッパ107が設けられている。
また再給紙時、スタックしたシートを再給紙する際に、
シートを上方から押えるウエイトプレート108が設けら
れている。この中間トレイ100のシート給送方向には、シート繰り
出しローラ109からなる送り出し手段と、シート束を最
表面のシートよりも後退させて屋根板形状にするシート
当接板110からなるシート当接部材が、給送手段すなわ
ち給紙ローラ111と、分離ローラ112の手前に設けられて
いる。この給紙ローラ111、分離ローラ112の前方には、
シートのレジストを修正するレジストローラ対113が配
置してあり、このレジストローラ対113まのシートガイ
ド板114は、１枚ずつ分離したシートをいずれの方向に
も湾曲できるように、上下に湾曲した形状となってい
る。さらに第１の搬送通路104と交差する方向にシートを搬
送する第２の搬送通路115と、複写機側のレジストロー
ラ55に向けてシートを搬送するローラ117,118,119を設
けた第３の通路120が設けられている。116は、第２の搬
送通路115内のシートを搬送する搬送ローラである。シートを検出するセンサは、複写機５からシート搬送装
置４に移動するシートを検出する排紙センサ121と、第
１の搬送通路104に搬入するシートを検出する入口セン
サ122,123と、第１の搬送通路104と第２の搬送通路115
のシートを検出するようにした、上記両者を貫通する光
を感知する中間トレイセンサ124,125と、中間トレイ100
上でシートを検出するエンプティセンサ150（第３図参
照）と、シート搬送装置４から搬出されるシートを、検
出する出口センサ126,127が設けられている。なお複写
機５には、複写機側レジストローラ55前にレジストセン
サ56が配置されている。中間トレイ100の構成をさらに詳しく説明すると、中間
トレイ100は搬入されてくるシートを、シートサイズ位
置で待機している整合板（サイドプレート）106を有し
ているが、この整合板106は左右一対のサイドプレート1
31,132からなっている。このサイドプレート131,132
は、載置台105の下に設けられたステッピングモータ130
により、ベルト133を介してピニオン134を回動させ、こ
のピニオン134とラック135によって、接近ないし離反す
る方向に相反して移動するようになっている。また後端ストッパ107も、中間トレイ100の下に設けられ
たステッピングモータ136とギア137,138間に張設したベ
ルト139に取り付けられており、このベルト139はステッ
ピングモータ136で駆動される。また、中間トレイ100はスタックされたシートを再給紙
する際に、載置台105側に押圧するウエイトプレート108
が、図示しないソレノイドに連結されている。中間トレイ100のシート束を１枚ずつ分離するシート分
離部の構成は、シート束の最表面シートに接して繰り出
す繰り出しローラ109を有し、この繰り出しローラ109と
給紙ローラ111は、シート先端全体を支持するように幅
広のベルト140によって連結されており、給紙ローラ111
の軸は給紙モータ160に接続されている。さらに、この
給紙ローラ111に対向してしかも逆回転する分離ローラ1
12が配置されている。また、この分離ローラ112の手前
側には、シート束の予備バラシを行なう、シート当接板
110が設けられており、このシート当接板110の先端は、
給紙ローラ111に向けて数枚程度送り込むことができる
ように、給紙ローラ111から離間して設けられている。〈動作〉以上のような構成において、この装置は次のように動作
する。（両面コピーモード）複写機５が表面コピーを開始する際、シートサイズ信
号をシート搬送装置４に通知する。このシートサイズ信
号により、後端ストッパ６をシート受入位置に移動さ
せ、整合板のシート受入位置および整合位置を記憶す
る。複写機５が表面コピーを開始し、シートを搬送して、
複写機側の排紙センサ121をONしたところで、排紙信号
を通知する。シート搬送装置４はこの排紙信号により、
搬送モータ180をONしてシート搬送装置４内に入ってく
るシートを搬送する。また、最初のコピー時には整合板
106をシート受入位置に移動する。搬送されてきたシートは入口センサ122,123、および
中間トレイセンサ124,125をON/OFFして中間トレイ100内
に搬送され、エンプティセンサ150がOFFしたときに整合
板106が整合動作を開始する。複写機５でのコピー設定枚数分だけ上記処理を繰返
し、最後のシートがエンプティセンサ150をOFFしてから
1380m/sec後に搬送モータ180を停止し、表面コピー動作
を完了する。複写機５が裏面コピーを開始する際、再給紙信号をシ
ート搬送装置４に通知する。裏面コピーの１枚目のと
き、一対の整合板106を給紙位置（整合位置と同じ）
に、また後端ストッパ107がシート受入位置にない場合
は、シート受入位置に移動する。整合板106および後端ストッパ107が上記位置に移動を
完了したときに、搬送モータ180をONする。搬送モータ1
80のONから50ms後に、ウエイトプレート108のソレノイ
ドをフルパワーでONする。ウエイトプレート108のソレ
ノイドONから150ms後に、後端ストッパ107のホームポジ
ションへの移動を開始し、給紙モータ160をONして再給
紙動作を開始する。再給紙動作開始で、中間トレイ100にスタックされて
いたシートが、複写機５方向へ搬送され、中間トレイセ
ンサ124、125をONする。その時から60ms後に給紙モータ
160をOFFして中間トレイ100出口でのレジスト動作を完
了する。レジスト動作完了後、複写機５から再給紙信号が通知
されていれば、中間トレイレジストクラッチ170をON
し、給紙モータ160を30msの間ONして、シートをさらに
複写機５側へ搬送する。そして中間トレイセンサ124,125がOFFしたときに、次
のシートのレジスト動作を開始し、そのことを複写機５
に通知する。複写機５は上記通知を受けたとき、エンプ
ティセンサ150がONしている場合は、次のシートの再給
紙信号をシート搬送装置４に通知する。複写機５側に搬送されたシートは、出口センサ127,12
8をONし、レジストセンサ56をONする。そこから、80ms
後にレジストクラッチ57をOFFし、レジストローラ55の
ところでレジストをする。レジスト完了から50ms後に搬送モータ180を停止し、
複写機側モータとシート搬送装置４側のモータの立ち上
りスピードの誤差を吸収するためのループを作成し、複
写機５がドラム59側へシートの搬送を開始するのを待
つ。なおこのとき、シート搬送装置４側のモータは停止
している。次に複写機５がシートの搬送を開始したのと同時に、
搬送モータ180をONし、シートの搬送を開始する。そしてシート搬送装置４内にシートがなくなるまで、こ
の〜の動作を繰り返す。最後の用紙が出口センサ126,127をOFFしてから1000ms
後に搬送モータ180を停止し、裏面コピー動作を終了す
る。（合成コピーモード）複写機５が排紙センサ121をONしたときに、排紙信号
をシート搬送装置４に通知する。この信号で搬送モータ
180と、切り替えゲート101のソレノイドをONし、シート
を出口センサ126,127方面に搬送する。出口センサ127がONしたときに、搬送モータ180を停止
し、複写機５の再給紙信号を待つ。入口センサ122,123がOFFしたときに、搬送ローラ116
部分の切り替えゲート101のソレノイドをOFFする。複写機５の再給紙信号で搬送モータ180をONし、複写
機側レジストローラ55にシートを搬送する。複写機５、レジストセンサ56がONしてから80ms後にレ
ジストクラッチ57をOFFし、複写機側レジストローラ55
でのレジスト動作を完了する。レジストクラッチ57のOFFから50ms後に搬送モータ180
を停止して、複写機側モータとシート搬送装置４側のモ
ータの立ち上りスピードの誤差を吸収するためのループ
を作成し、複写機５がドラム59側へシートの搬送を開始
するのを待つ。次に複写機５がシートの搬送を開始したのと同時に、
搬送モータ180をONし、複写機５に向けてシートの搬送
を開始する。用紙が出口センサ126,127をOFFしてから1000ms後に搬送
モータ180を停止し、合成コピー動作を終了する。（中間トレイの給送動作）中間トレイ100に整合してスタックされているシートを
分離し、再給紙を行ないやすくする必要がある。そのた
めに、スタックされたシートがシート当接板110に突き
当たって上層が後退するようバラされる程度まで、給紙
モータ160の搬送スピードを遅くする。その際、制御手
段は第７図および第８図に示すような制御を行なう。す
なわち、複写機５から排出されたシートを中間トレイ100に搬
送し、整合してスタックする。複写機５からの再給紙信号を受けたとき、それが最初
のコピーであれば、整合板106を整合位置に、また後端
ストッパ107が用紙受け入れ位置にない場合（例えばJAM
リセット後およびドアオープン／クローズ後等による）
には、シート受け入れ位置に移動させ、移動が完了した
時点で搬送モータ180をONする。搬送モータ180をONした後、50ms後にウエイトプレー
ト108のソレノイドをONし、さらに150ms後に後端ストッ
パ107のホームポジションへの移動を開始し、給紙モー
タ160を低速動作させる。このとき給紙モータ160の低速
動作FLAGをONする。このとき、スタックされたシートが給紙ローラ111と
分離ローラ112との間へゆっくり入って行くため、シー
ト当接板110に突き当ったシート束先端は、下層のシー
トから上にむかって順次後退して屋根板形状になり、確
実に最表面から給紙ローラ111と分離ローラ112の間に入
る。したがって、この間での分離が簡単になり、また上
層の分離されたシートが後退するため、シートが給紙し
やすい形にバラツキ、次からの分離が簡単になる。中間トレイセンサ124,125をONしてレジスト動作を完
了したときに、給紙モータ低速動作のFLAGをリセットす
る。このため、次のシートの再給紙動作から給紙モータ160
は高速動作をするため、高速複写が可能であり、またダ
ブルフィードおよびノンフィード等のトラブルの発生が
少なくなる。（シート搬送装置のシート整合動作）整合板106は、複写機５からのシートサイズ信号によ
り、シート受け入れ位置まで移動する。また、複写機５からの排紙信号により、整合板106は
高速動作で、シート受け入れ位置まで移動する。このと
き高速動作を行なうため、複写機５の排紙信号を出力す
る位置から中間トレイ100までのパス系を短くすること
ができる。また異なるサイズへの早い対応が可能とな
る。複写機５から排紙されたシートが中間トレイセンサ12
4,125をOFFしたときから、シートの整合動作に入る。整
合動作は、整合板106をシート受け入れ位置からシート
整合位置に移動させてから、再度シート受け入れ位置に
移動させる動作である。この動作は、複写機５からの排
紙信号によって整合板106をシート受け入れ位置まで移
動させる高速動作とは異なり、低速動作で行なう。この
ように低速動作でシートを押え、また離すのでシートの
バラツキが少なく、高度な整合性が得られる。高速動作と低速動作の切り替えについては、整合動作
の段階と、その他の移動の段階に分けることにより制御
を行なっている。複写機５からの排紙信号によって整合板106をシート受
け入れ位置まで移動させる高速動作の場合、１周が5ms
周期で動作している。また整合動作の場合は、３回に１
回の割合でステッピングモータ130の励磁相を変化させ
て行くことにより低速動作させ、その他の移動について
は毎回ステッピングモータ130の励磁相を変化させる。このため、整合動作時に整合板106の移動スピードは、
その他の移動時の３分の１のスピードとなる。（後端ストッパの動作）イ）後端ストッパ107をシート受け入れ位置に移動する
ことにより、後端ストッパ107は次のように作用する。両面モードの中間トレイ100のシートのスタック動作
時に、複写機５からシートサイド信号が通知されたと
き、後端ストッパ107はシート受け入れ位置に移動す
る。これによって中間トレイ100に入ってくるシートが後方
にいってしまって給紙ローラ111を外れてしまうことが
なくなる。ウエイトプレート108のソレノイドをONするときに
も、後端ストッパ107をシート受け入れ位置に移動する
ことにより、ウエイトプレート108で１番上のシートが
押されて後方にいってしまい、給紙ローラ111を外れて
しまうことがなくなる。また、この後端ストッパ107をホームポジションへ移動
することにより、次のように作用する。ロ）再給紙動作時、ウエイトプレート108のソレノイド
のONから150ms後、後端ストッパ107をホームポジション
へ移動する。これにより、再給紙動作時のJAM処理が簡
単になる。

【実施例の効果】

上記実施例においては、複写機５から排出されたシート
を中間トレイ100に搬送し、整合してスタックしたのち
再給紙するようにしたので、シート束が整合された状態
で繰り出しローラ109により繰り出される。したがって
低速動作にかけられたシート束は、下層のシートから上
にむかって順次整然と後退して屋根板形状になり、確実
に最表面から給送分離される。また、上層の分離されたシートがシート当接板110に突
き当たって後退するため、シートが給紙しやすい形にバ
ラツキ、次からの分離が簡単になる。

【考案の効果】この考案のシート供給装置は、シート繰り出し方向上流
側に前捌きを行なうシート当接部材を、下流側に前捌き
状態にあるシートを一枚づつ分離する給送手段を配設
し、しかも送り出し手段を繰り出しを開始して少なくと
もシート当接部材によるシート束の捌きと、給送手段に
よる一枚分離までの間低速によって作動させ、その後高
速で作動するように制御するようにしたので、低速駆動
による送り出し手段によってシート束の最表面のシート
の繰り出しにより、まずシート束が順次最表面のシート
が先端側に繰り出される前捌き後、一枚づつに分離する
ことによって正確に分離機能が果たされ、分離後高速で
シートを繰り出すことができ、ノンフィードやダブルフ
ィードを起こすことがなく、しかも分離後の高速化によ
り低速の時間が短かくて済むので、高速処理に対応でき
るものとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は考案のシート供給装置が適用可能な両面画像形
成装置の概略図、第２図はシート供給装置の概略図、第
３図は中間トレイ部分の平面図、第４図はその側面図、
第５図はその要部拡大平面図、第６図はその要部拡大側
面図、第７図および第８図は中間トレイの給送動作を示
すフローチャート、第９図および第10図はシート搬送装
置のシート整合動作を示すフローチャートである。１……画像処理装置、２……シート載置台４……シート搬送装置、５……複写機 21……給紙経路 100……中間トレイ 105……シート載置台 106……シート整合板 107……後端ストッパ 109……繰り出しローラ 110……シート当接板 111……給紙ローラ 112……分離ローラ 150……エンプティセンサ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数のシート束を載置するシート載置台
と、上記シート束の最表面のシートに接するシート送り
出し手段と、この送り出し手段によって繰り出されるシ
ート束を最表面のシートよりも後退させる捌きを行なう
シート当接部材と、このシート当接部材のシート捌き位
置に対し、シート繰り出し方向下流側に位置し、繰り出
されたシートを順次１枚ずつ分離して送る給送手段と、
上記送り出し手段を駆動する駆動手段と、この駆動手段
の駆動を制御する制御手段とを具備したシート供給装置
において、この制御手段は、給紙指示信号によって繰り
出し開始後、シート載置台にセットしたスタックから最
初のシートを分離給送する際の、少なくともシート当接
部材による前記捌きと、給送手段による前記分離までの
間低速によって駆動手段を作動させ、その後高速で作動
するように制御することを特徴としたシート供給装置。