JPH0649466B2 - 車体のピラー部構造 - Google Patents

車体のピラー部構造

Info

Publication number
JPH0649466B2
JPH0649466B2 JP19387988A JP19387988A JPH0649466B2 JP H0649466 B2 JPH0649466 B2 JP H0649466B2 JP 19387988 A JP19387988 A JP 19387988A JP 19387988 A JP19387988 A JP 19387988A JP H0649466 B2 JPH0649466 B2 JP H0649466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
door
striker
vehicle body
front wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19387988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0241982A (ja
Inventor
則彦 八木
Original Assignee
日産車体株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日産車体株式会社 filed Critical 日産車体株式会社
Priority to JP19387988A priority Critical patent/JPH0649466B2/ja
Publication of JPH0241982A publication Critical patent/JPH0241982A/ja
Publication of JPH0649466B2 publication Critical patent/JPH0649466B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車のドアのロック装置の車体側の受け部
となるピラー部の構造に関する。
(従来の技術) 従来、車体のピラー部構造としては、例えば、実開昭5
7−125682号公報に記載されたようなものが知ら
れている。
この従来構造は、アウタパネルの前端縁とインナパネル
の前端縁とを上下方向に全体亘ってスポット溶接して閉
断面形状に形成されたピラーが設けられ、このピラー前
壁に、ドア閉時にドア側係合手段と係合する車体側係合
手段が固定され、この車体側係合手段の裏面側のピラー
内には、レイ合手段と係合する車体側係合手段が固定さ
れ、この車体側係合手段の裏面側のピラー内には、レイ
ンフォースが溶接されて接合されていた。
(発明が解決しようとする課題) ところで、自動車の前面衝突時には、第4図のように、
車体前方からの衝撃力によって、ドアDは中央部分が外
向きに張り出すような座屈変形を起こすことが多い。
このとき、従来のように、アウタパネルとインナパネル
の前端縁同士が全体的に結合されてしまっていると、前
面衝突時のドアの座屈変形によってドア側係合手段が車
体外方に引っ張られたときに、これと係合した車体側係
合手段を固定するアウタパネルのピラー前壁は、インナ
パネル及びレインフォースに接合されていて変形しにく
い。
このため、ドア側係合手段の移動に車体側係合手段が追
従出来ず、両係合手段の間に無理な力が作用し、両係合
手段同士が強く噛み込んでロック解除がし難くなる恐れ
があり、ドアの座屈変形量を少なくするためドアを補強
し、車体重量が重くなり、走行性能が低下するという問
題があった。
本発明は、上述のような問題に着目したもので、前面衝
突時に、ドアが座屈変形した際に、ロック装置の噛み込
みが生じ難くした車体のピラー部構造を提供することを
目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために本発明では、車体のドア開
口部にドアが開閉可能に取り付けられ、前記ドア開口部
の後側縁部に、インナパネルとアウタパネルで形成され
たピラーが立設され、前記アウタパネルには、ドア閉時
ドア後側面と対向するように形成されたピラー前壁と、
ピラー前壁の車内側端をなす折曲部から前方に延在する
延在部と、該延在部の前側に形成された接合フランジと
が形成され、前記アウタパネルの接合フランジがインナ
パネルの接合フランジに溶接され、前記ドア後側面に取
り付けられたラッチと、ピラー前壁に取り付けられ、先
端がドア開口部に突出したストライカとがドア閉開時に
係脱可能に設けられ、前記ピラー内には、前後の端部に
形成された接合フランジをインナパネル内面に溶接され
てインナパネルとで箱断面を形成し、かつ、前壁がピラ
ー前壁に結合されてストライカ取付部分を補強するレイ
ンフォースが設けられ、前記レインフォースの前側の接
合フランジは、前記ストライカと同じ高さ付近を除く位
置で前記インナパネルと溶接されている構造とした。
(作 用) 本発明では、自動車の前面衝突時、ドア中央部が外側に
座屈して、ラッチを通してストライカに車体外方向の荷
重が加えられることによって、アウタパネルでは、折曲
部と延在部が変形して、ストライカの先端がラッチに追
従するように車体外方向へ傾く。この場合、ストライカ
の支持を補強するレインフォースでは、ストライカと同
じ高さでは前側の接合フランジがインナパネルに溶接さ
れていないため、インナパネルから剥離して接合開きが
生じるような外方向の入力に対しては支持力が弱くなっ
ており、上述のアウタパネルの変形を妨げない。
従って、自動車が衝突して、ドア中央部が外側に突出す
るようにドアが座屈変形した場合、これに伴ってラッチ
が車体外方に移動しようとしてストライカに車体外方向
の加重が加えられることによって、アウタパネルの折曲
部と延在部が変形して、ストライカの先端がラッチに追
従するように車体外方向へ傾き、ラッチとストライカが
強く噛み込むことがなくなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は本発明ピラー部構造を適用した車体構造を示す
横断面図であって、図中はPはピラーを示している。
このピラーPは、ピラーアウタ1(アウタパネル)1と
ピラーインナ2(インナパネル)2を接合させて空間部
3を有する閉断面形状に形成されているもので、第4図
に示すようにドア用の開口部の後縁部に立設され、車体
の側壁と一体に形成されている。
前記ピラーアウタ1とピラーインナ2の前端部には、そ
れぞれ、接合フランジ11,21が形成され、両者1
1,12を重合させた状態でスポット溶接してピラー接
合部7が形成されている。尚、このピラー接合部7は、
ピラーPの側面図である第2図に示すように、上下方向
に延在され、また、図中70はスポット溶接部を示して
いる。
前記ピラーアウタ1には、ドア閉時ドア後側面D1と対
向するように形成されたピラー前壁10と、ピラー前壁
10の車内側端をなす折曲部12から前方に延在する延
在部13とが形成されている。
そして、前記ピラー壁10には、ストライカ4がボルト
40及びナット41により固定され、このストライカ4
は、ドアDの閉時において、ドアDの後端面に設けたラ
ッチ装置6に係合する。尚、このストライカ4とラッチ
装置6とでロック装置5が構成される。
さらに、前記折曲部12及び延在部13は、ストライカ
4に車体外方向の所定以上の荷重が加えられたとき、ス
トライカ4の先端が車体外方向へ傾くようなされてい
る。
また、前記ストライカ4の支持強度を補強するために、
ピラーPの内部にはレインフォースパネル8が設けられ
ている。このレインフォースパネル8は、略凹状に形成
され、前端縁及び後端縁に形成した接合フランジ部8
1,82が、それぞれピラーインナ2の裏面にスポット
溶接で固着されてレインフォース接合部8a,8bが形
成されており、かつ、レインフォースパネル8の前壁
は、ピラー前壁10の内面に当接されて、ストライカ取
付用のボルト40,ナット41によって共締めされて結
合されている。尚、前側に位置するレインフォース接合
部8aにあっては、ストライカ4の取付位置と水平方向
で重なる位置では、スポット溶接が省かれている。
次に、実施例の作用説明する。
自動車の前面衝突により、第4図の点線で示すようにド
アDが座屈変形すると、このドアDに設けられたラッチ
装置6が車体外方に移動しようとし、これに係合したス
トライカ4を介してピラー前壁10にも外向きの力が作
用する。そして、これに伴ってピラーアウタ1とピラー
インナ2とのピラー結合部7にも接合フランジ部11,
21を剥離するような外向きの力が作用する。
このとき、本実施例では、前記折曲部12及び延在部1
3は、ストライカ4に車体外方向の所定以上の荷重が加
えられたとき、第3図に示すように折曲角度が広がるよ
うに変化してストライカ4の先端が車体外方向へ傾く。
そして、このようにストライカ4が外方に引っ張られる
と、レインフォース接合部8aにあっては、ストライカ
4と同じ高さでは溶接されていないため、接合フランジ
81がピラーインナ2から剥離してレインフォースパネ
ル8が外向きに変形して、上述の折曲部12及び般延在
部13の変形を妨げることがない。
よって、ラッチ装置6とストライカ4との係合部分にお
ける噛み込みを防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明の車体のピラー部構造に
あっては、ストライカの支持強度を高めるレインフォー
スをピラー内に設けた構造でありながら、自動車の衝突
時にドアが座屈変形した場合には、レインフォースのス
トライカを支持する部分では容易に変形し、ドアのラッ
チが車体外方向に移動するのに追従してピラーのストラ
イカが車体外方向に移動するようにアウタパネルの折曲
部及び延在部とが変形するのを妨げることがないため、
ラッチとストライカの噛み込みを防止してドアロック装
置の解除を容易とすることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のピラー部構造を示す横断面図、
第2図は実施例構造の要部を示す側面図、第3図は実施
例構造の作用を説明する横断面図、第4図は自動車が前
面衝突したときのドアの変形状態を示す平面図である。 P……ピラー D……ドア D1……ドア後側面 1……ピラーアウタ(アウタパネル) 11……接合フランジ 12……折曲部 13……延在部 2……ピラーインナ(インナパネル) 21……接合フランジ 4……ストライカ 5……ロック装置 6……ラッチ装置 7……ピラー接合部 8……レインフォースパネル 81……接合フランジ 82……接合フランジ 8a……レインフォース接合部 8b……レインフォース接合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のドア開口部にドアが開閉可能に取り
    付けられ、 前記ドア開口部の後側縁部に、インナパネルとアウタパ
    ネルで形成されたピラーが立設され、 前記アウタパネルには、ドア閉時ドア後側面と対向する
    ように形成されたピラー前壁と、ピラー前壁の車内側端
    をなす折曲部から前方に延在する延在部と、該延在部の
    前側に形成された接合フランジとが形成され、 前記アウタパネルの接合フランジがインナパネルの接合
    フランジに溶接され、 前記ドア後側面に取り付けられたラッチと、ピラー前壁
    に取り付けられ、先端がドア開口部に突出したストライ
    カとがドア閉開時に係脱可能に設けられ、 前記ピラー内には、前後の端部に形成された接合フラン
    ジをインナパネル内面に溶接されてインナパネルとで箱
    断面を形成し、かつ、前壁がピラー前壁に結合されてス
    トライカ取付部分を補強するレインフォースが設けら
    れ、 前記レインフォースの前側の接合フランジは、前記スト
    ライカと同じ高さ付近を除く位置で前記インナパネルと
    溶接されていることを特徴とする車体のピラー部構造。
JP19387988A 1988-08-03 1988-08-03 車体のピラー部構造 Expired - Fee Related JPH0649466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19387988A JPH0649466B2 (ja) 1988-08-03 1988-08-03 車体のピラー部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19387988A JPH0649466B2 (ja) 1988-08-03 1988-08-03 車体のピラー部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0241982A JPH0241982A (ja) 1990-02-13
JPH0649466B2 true JPH0649466B2 (ja) 1994-06-29

Family

ID=16315260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19387988A Expired - Fee Related JPH0649466B2 (ja) 1988-08-03 1988-08-03 車体のピラー部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0649466B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100215A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Honda Motor Co Ltd 車両用取付部品取付構造
US9950269B2 (en) 2014-07-08 2018-04-24 Tomy Company Ltd. Electrically-operated toy

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0241982A (ja) 1990-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6086141A (en) Body structure for motor vehicle
JPS6218492Y2 (ja)
JPH0976937A (ja) 車体骨格部材の結合部構造
JPH08113166A (ja) 自動車の車体構造
JPH02258481A (ja) 車両の後部車体構造
JPH06144299A (ja) 自動車の下部車体構造
JPH0649466B2 (ja) 車体のピラー部構造
JPH0139393B2 (ja)
JP3389780B2 (ja) 車両の下部車体構造
JPH082438A (ja) 自動車の車体側部構造
JP3622266B2 (ja) 車体の後部構造
JP2020040502A (ja) 車両の前部車体構造
JP2868626B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP5256867B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP4535850B2 (ja) 自動車の車体側部における補強構造
JPS6238855Y2 (ja)
JP2990986B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP4058779B2 (ja) 車両のドア構造
JP3318736B2 (ja) バックピラーの上部構造
JP2009101727A (ja) 車体側部構造
JP2713427B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPH05294257A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2004010013A (ja) 車両用ドア
JP3302748B2 (ja) 自動車ドアのインパクトバー取付構造およびその取付方法
JPH01309881A (ja) 車両の前部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees