JPH0649052A - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPH0649052A
JPH0649052A JP5051911A JP5191193A JPH0649052A JP H0649052 A JPH0649052 A JP H0649052A JP 5051911 A JP5051911 A JP 5051911A JP 5191193 A JP5191193 A JP 5191193A JP H0649052 A JPH0649052 A JP H0649052A
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amino
sulfonamide
mmol
chlorophenyl
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JP5051911A
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Fariborz Mohamadi
ファリボルツ・モハマディ
Michael M Spees
マイケル・マリオット・スピーズ
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗腫瘍剤を提供する。 【構成】 下記式; [式中、Bは−O−または−S−;R1はハロ、C1〜C3
アルキルまたは水素;およびR2はハロ、C1〜C3アル
キルまたはトリフルオロメチルを表す]で示される化合
物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗腫瘍剤に関する。詳し
くは本発明は新規ジアリールスルホンアミド類、特にベ
ンゾフランスルホンアミド類、インドールスルホンアミ
ド類およびベンゾチオフェンスルホンアミド類、および
これらの化合物の製造法に関する。更に本発明はこれら
の化合物をがんの有効な治療に使用する方法を開示す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、腫瘍性疾患の制
圧を目指す化学療法剤および治療法の開発において基礎
的進展をなし遂げた。これら継続的進展にもかかわら
ず、がんは人間に耐えがたいほどの痛みと苦しみを強要
し続けている。腫瘍および白血病の新しくてより良い治
療法が必要であり、これに続き、特に種々の型の肺がん
のような手術不可能かまたは転移性の固形腫瘍の領域に
おける新規種類の化合物を作り出す努力の成果が促進さ
れている。米国で毎年診断された新しい100万の症例
のうち、その90%は非造血性腫瘍であって、この場合
の5年間における生存率は顕著には改善されていない
[ヘンダーソン(B.E.Hendersonら,サイエンス(Sci
ence),254:1131〜1137(1991年)]。
【0003】腫瘍を含む基礎的生物学的過程に関する最
近の雪崩のように押寄せる情報により、腫瘍の異質性が
より深く理解されるようになった。研究の進展により、
個々の腫瘍は、核型、形態、免疫原性、増殖速度、転移
能および抗腫瘍剤に対する応答にような重要な特性が異
なる腫瘍細胞の多くの亜集団(subpopulations)を含むこ
とができるという現実が明らかとなった。
【0004】各腫瘍細胞集団間に著しい異質性があるの
で、新しい化学療法剤は、広範囲の活性と大なる治療指
数を有すべきである。加うるにかかる薬剤は化学的に安
定で、他の薬剤と両立しなければならない。また化学療
法は患者にとってできるだけ便利でまた苦痛のないこと
が重要である。
【0005】本発明は固形腫瘍の処置に有用な一連のス
ルホニル尿素類を開示する。この化合物は経口的に活性
を有し(もちろん患者に傷害を与えることなく)、比較的
に非毒性である。またこの化合物はすぐれた治療指数を
有する。この化合物およびこの薬剤は新規である。
【0006】
【従来の技術】この技術分野で多くのスルホニル尿素類
が知られている。これらの化合物のあるものは血糖降下
活性を有することで知られており、有効な血糖降下剤と
して使用されている。加うるにスルホニル尿素類は除草
活性および抗真菌活性を有することが開示されている。
このタイプの構造を有する化合物の一般的概説は、クル
ツアー(Kurzer),ケミカル・レビューズ(Chemical R
eviews)50:1(1952年)、ならびにカーン(C.
R.Kahn)およびシエヒター(Y.Shechter),グッドマ
ンおよびギルマンの治療論的薬理学の基礎(Goodman a
nd Gilman's,ThePharmacological Basis of T
herapeutics)(ギルマンら第8版1990年1484〜
1487)に記載されている。幾らかのジアリールスル
ホニル尿素類は抗腫瘍剤として活性を有することがたと
えば次の文献に報告されている:ハーパー(Harper)らの
米国特許第4,845,128号(1989年);欧州特許
公報0222475(1987年5月20日公告);欧州
特許公報0291269(1988年11月17日公
告);欧州特許公報0467613(1992年1月22
日公告);グリンデイ(Grindey)ら,American Associa
tion of Cancer Research,27:277(1986
年);およびホートン(Houghton)ら,Cancer Chemothe
rapy and Pharmacology,25:84〜88(1989
年)。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は式:
【化3】 [式中、Bは−S−または−O−;R1はハロ、C1〜C3
アルキルまたは水素;R2はハロ、C1〜C3アルキルまた
はトリフルオロメチルを表わす]で示される新規化合物
[I]またはその薬学的に許容される塩類もしくは溶媒和
物を提供する。かかる化合物は特に哺乳類が罹患しやす
い腫瘍の処置に好ましい。ここに使用する用語“ハロ"
はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを意味する。
【0008】がんの新規処置法は、式:
【化4】 [式中、Aは−S−、−NH−または−O−;R1はハ
ロ、C1〜C3アルキルまたは水素;R2はハロ、C1〜C3
アルキルまたはトリフルオロメチルを表わす]で示され
る化合物[II]またはその薬学的に許容される塩類もし
くは溶媒和物を使用する。
【0009】本発明の好ましい化合物は、R1がクロ
ロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチルまたは水素;お
よびR2がクロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル
またはトリフルオロメチルである化合物[I]である。
【0010】式[II]の範囲に包含される化合物を列挙
すれば次の通りである:N−[[(4−クロロフェニル)ア
ミノ]カルボニル]−1H−インドール−5−スルホンア
ミド;N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボ
ニル]ベンゾ[B]チオフェン−3−スルホンアミド;N−
[[4−フルオロフエニル)アミノ]カルボニル]−2−ベ
ンゾフランスルホンアミド;N−[[(3,4−ジブロモフ
エニル)アミノ]カルボニル]−2−ベンゾフランスルホ
ンアミド;N−[[(3,4−ジフルオロフエニル)アミノ]
カルボニル]−3−ベンゾフランスルホンアミド;N−
[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]ベンゾ[B]
チオフェン−2−スルホンアミド;N−[[(4−メチルフ
エニル)アミノ]カルボニル]−1H−インドール−6−
スルホンアミド;N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カ
ルボニル]ベンゾ[B]チオフェン−5−スルホンアミド;
N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]
−5−ベンゾフランスルホンアミド;N−[[(4−クロロ
フェニル)アミノ]カルボニル]−5−ベンゾフランスル
ホンアミド;N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボ
ニル]−6−ベンゾフランスルホンアミド;N−[[(3,4
−ジフルオロフエニル)アミノ]カルボニル]−1H−イ
ンドール−4−スルホンアミド;N−[[(4−クロロフェ
ニル)アミノ]カルボニル]−1H−インドール−6−ス
ルホンアミド;N−[[(3−メチル−4−クロロフェニ
ル)アミノ]カルボニル]ベンゾ[B]チオフェン−2−ス
ルホンアミド;N−[[(3−クロロ−4−トリフルオロメ
チルフエニル)アミノ]カルボニル]−1H−インドール
−5−スルホンアミド;N−[[(4−トリフルオロメチル
フエニル)アミノ]カルボニル]−3−ベンゾフランスル
ホンアミド;N−[[(4−トリフルオロメチルフエニル)
アミノ]カルボニル]ベンゾ[B]チオフェン−2−スルホ
ンアミド;N−[[(3−ブロモ−4−トリフルオロメチル
フエニル)アミノ]カルボニル]−5−ベンゾフランスル
ホンアミド;N−[[(3,4−ジメチルフエニル)アミノ]
カルボニル]−5−ベンゾフランスルホンアミド;N−
[[(4−エチルフエニル)アミノ]カルボニル]ベンゾ[B]
チオフェン−2−スルホンアミド;N-[[(3−メチル−4
−トリフルオロメチルフエニル)アミノ]カルボニル]−
1H−インドール−5−スルホンアミド。
【0011】化合物[I]および[II]は、一般にN−
[[(置換フエニル)アミノ]カルボニル]−ベンゾフランス
ルホンアミド類、−インドールスルホンアミド類、およ
び−ベンゾチオフェンスルホンアミド類の誘導体と呼ば
れる。別の呼称としてこれらの化合物は1−および3−
置換スルホニル尿素類またはN−およびN'−置換スル
ホニル尿素類と呼ぶことができる。
【0012】本発明のもう一つの観点は、化合物[I]お
よび[II]の合成法を包含する。一般にこれらの合成法
はスルホンアミドとイソシアン酸エステルの反応、また
はスルホニルカルバミン酸エステルと適当に置換された
アニリンの反応のいずれかの反応を包含する。
【0013】化合物[I]の好ましい製造法は、式:
【化5】 で示されるイソシアン酸スルホニルエステル[III]と
式:
【化6】 [式中、A、R1およびR2は前記と同意義]で示されるア
ニリン誘導体[IV]を、一般に塩基の存在下を反応させ
ることから成る。水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、ナトリウムメトキシド、水素化ナトリ
ウムのような適当な塩基物質を使用することができる。
【0014】化合物[III]と[IV]との反応は、通常
双方の試剤を当モル量使用して行なわれるが、これ以外
の比で操作してもよい。この反応は、反応条件下で非反
応性の溶媒、たとえばベンゼン、トルエン、アセトニリ
トル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、塩化メチレン、またはアセトン(最も好ましい)の
ような溶媒中で行なうのが好ましい。
【0015】この反応は約0〜約100℃の温度で行な
うことができる。好ましい約20〜約30℃の温度で強
い発熱反応を起こし、反応は通常1時間以内に完結す
る。ここに得られた生成物を濾過により回収し、要すれ
ばクロマトグラフィーまたは結晶化のようなこの技術分
野で知られた数種の方法により精製することができる。
【0016】化合物[I]の製造のための別法は、式:
【化7】 で示される適当に置換されたスルホンアミド[V]と、
式:
【化8】 で示されるイソシアン酸エステル[VI]を反応させて
対応する化合物[I]を製造法を包含する。
【0017】この反応は、一般に水、およびテトラヒド
ロフランまたはアセトンのような水混和性非反応性溶媒
の混合物中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム
などのような酸スカベンジャーの存在下に行なわれる。
一般に化合物[VI]当モル量または僅かにモル過剰量を
用いるが、これ以外の比で使用してもよい。通常、使用
する塩基の量は化合物[V]に対してほぼ当モル量であ
る。この反応は一般に約0〜約100℃で行なわれる。
反応は好ましい約20〜約30℃の温度で、通常約3時
間以内に終結する。
【0018】化合物[I]の好ましい製造法は、下式に示
すようにスルホンアミド[V]を式:XCOOR3で示され
るハロギ酸アルキル(式中、Xはブロモまたはクロロ、
3はC1〜C3アルキル)と反応させてカルバミン酸エス
テル[VII]を製造し、次いでこの化合物[VII]とア
ニリン誘導体[IV]を反応させて対応する生成物[I]を
得る方法を包含する。
【化9】
【0019】化合物[V]から化合物[VII]への変換
は、通常アセトンまたはメチルエチルケトンのような非
反応性溶媒中、炭酸アルカリ金属たとえば炭酸カリウム
のような酸スカベンジャーの存在下に達成させる。通常
モル過剰量のハロギ酸エステル体を加えるが、その外の
比で操作してもよい。この混合物を約30℃ない混合物
の還流温度に、約1〜6時間加熱して所望の中間体[V
II]を得る。次いで中間体カルバミン酸エステル[VI
I]と置換アニリン[IV]を、共にジオキサン、トルエ
ンまたはジグリムのような不活性高沸点溶媒中、約50
℃ないし混合物の還流温度で加熱し、所望の生成物[I]
を得る。
【0020】中間体[II]、[IV]、[V]および[VI]
ならびにその他の製造法に必要な試剤は、商業的に得ら
れ、文献で公知であるかまたはこの技術分野で知られた
方法により製造することができる。
【0021】本発明は、化合物[I]の薬学的に許容され
る塩類および化合物[II]の薬学的に許容される塩類を
使用する方法を包含する。化合物[I]および[II]を、
塩基物質たとえば水酸化アルカリ金属、水酸化アルカリ
土金属、炭酸アルカリ金属、炭酸アルカリ土金属、炭酸
水素アルカリ金属または炭酸水素アルカリ土金属(水酸
化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム、水酸化リチウムに限定されるものではな
く、これらを包含する)と反応させて、薬学的に許容さ
れる塩たとえば対応するナトリウム塩、カリウム塩、リ
チウム塩またはカルシウム塩のような塩を形成させるこ
とができる。また第一、第二または第三アルキルアミン
たとえばメチルアミン、トリエチルアミンなどのような
アミンを包含する有機塩基を使用することができる。
【0022】更に本発明は化合物[I]および[II]の薬
学的に許容される溶媒和物を包含する。化合物[I]およ
び[II]は水、メタノール、エタノールおよびアセトニ
トリルのような溶媒と反応して対応する水和物、メタノ
ール和物、エタノール和物およびアセトニトリル和物の
ような薬学的に許容される溶媒和物を形成させることが
できる。
【0023】本発明に使用する用語および略語は、特に
記載のない限り標準的意義を有する。たとえば“℃"は
摂氏温度; “N"は規定または規定度; “mmole"はミ
リモル; “g"はグラム; “ml"はミリリットル;
“M"は“モルの"またはモル濃度;および“NMR"は核
磁気共鳴を表わす。
【0024】次に実施例により化合物[I]の製造法を更
に詳細に述べる。実施例はいずれの点においても単に製
造法を説明することのみであって本発明の範囲を限定し
ようとするものではない。
【0025】スルホンアミド化合物からスルホニル尿素
化合物合成のためのA法 スルホンアミド体(7.2ミリモル)をアセトン10mlに
溶解した溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(7.2m
l、7.2ミリモル)を加える。混合物を室温で10分間
撹拌する。混合物にイソシアン酸アリール(7.2ミリ
モル)のアセトン10ml溶液を加える。混合物を一夜撹
拌後、1N水性塩酸7.2ml(7.2ミリモル)で酸性に
する。沈澱したN−アリール−N'−アリールスルホニ
ル尿素を減圧下に濾過し、フラッシュクロマトグラフィ
ーで精製する[ステル(W.C.Still)ら,Journal of
Organic Chemistry,43:2923(1978
年)]。
【0026】スルホンアミド化合物からスルホニル尿素
化合物合成のためのB法 スルホンアミド体(5.74ミリモル)とカリウムt−ブ
トキシド(5.74ミリモル)をアセトン20ml中、30
分間撹拌する。この混合物にイソシアン酸アリール
(5.74ミリモル)を加え、混合物を3時間撹拌する。
反応混合物を0.5N塩酸100mlに滴加し、2時間撹
拌する。水層をトルエンで(100ml×2回)抽出する。
有機層を合して無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、減
圧下に濃縮する。生成したN−アリール−N'−アリー
ルスルホニル尿素化合物を減圧濾過し、フラッシュクロ
マトグラフィーにより精製する。フラッシュクロマトグ
ラフィーは、スティル(W.C.Still)ら[Journal o
f Organic Chemistry,43:2923(1978年)]
の記載に従って行なった。
【0027】実施例1 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−2−
ベンゾフランスルホンアミドの製造 窒素雰囲気下、ベンゾフラン(4.55g、38.5ミリ
モル)の無水テトラヒドロフラン100ml溶液(−78
℃)に、n−ブチルリチウム(29.6ml、38.5ミリ
モル)の1.3Mヘキサン溶液を加える。混合物を0℃
に昇温して30分間撹拌する。0℃でこの混合物に二酸
化硫黄ガスを20分間通して発泡させ、減圧下に濃縮す
る。残留物を水100ml中に溶解し、これに酢酸ナトリ
ウム304ミリモルとヒドロキシルアミン−O−スルホ
ン酸100ミリモルを加える。混合物を室温で1.5時
間撹拌する。混合物を水200mlで希釈し、水層を分離
してジエチルエーテル600mlに注ぐ。エーテル層を1
N水酸化ナトリウムで(100ml×3回)抽出する。水性
抽出物を合して1N塩酸約300mlで酸性にし、次いで
塩化メチレンで抽出する。塩化メチレン抽出物を合して
無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、減圧下に濃縮して
2−ベンゾフランスルホンアミド2.3gを得る。この
スルホンアミド体(11.7ミリモル)とイソシアン酸4
−クロロフェニル(11.7ミリモル)を、前記合成法A
記載に従って反応させ、固体として標記生成物2gを得
る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ9.23(s,1H),
7.87(d,J=9Hz,1H),7.82(s,1H),7.7
8(d,J=9Hz,1H),7.58(dd,J=9.9Hz,1
H),7.46(m,1H),7.44(d,J=9Hz,2H),
7.32(d,J=9Hz,2H)。 元素分析、C1511ClN24Sとして、 計算値:C,51.36;H,3.16;N,7.99, 実測値:C,51.39;H,3.25;N,7.89。
【0028】実施例2 N−[[(4−メチルフェニル)アミノ]カルボニル]−2−
ベンゾフランスルホンアミドの製造 実施例1記載のように製せられた2−ベンゾフランスル
ホンアミド体(7.6ミリモル)とイソシアン酸4−メチ
ルフェニル(7.6ミリモル)を、合成法A記載のように
反応させ、固体として標記生成物1.6gを得る。1 H−NMR(CD3SOCD3):δ8.91(s,1H),
7.87(d,J=8Hz,1H),7.81(s,1H),7.7
6(d,J=8Hz,1H),7.57(dd,J=8.8Hz,1
H),7.42(dd,J=8.8Hz,1H),7.28(d,J
=9Hz,2H),7.07(d,J=9Hz,2H),2.23
(s,3H)。 元素分析、C161424Sとして、 計算値:C,58.70;H,4.27;N,8.48, 実測値:C,58.45;H,4.33;N,8.47。
【0029】実施例3 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]
−2−ベンゾフランスルホンアミドの製造 実施例1記載のように製せられた2−ベンゾフランスル
ホンアミド(7.6ミリモル)とイソシアン酸3,4−ジ
クロロフェニル(7.6ミリモル)を、合成法A記載のよ
うに反応させ、固体として標記生成物2.4gを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ9.43(s,1H),
7.88(d,J=8Hz,1H),7.85(s,1H),7.8
0(m,1H),7.76(m,1H),7.59(dd,J=6,8
Hz,1H),7.52(d,J=8Hz,1H),7.45(dd,
J=6.8Hz,1H),7.35(dd,J=3,6Hz,1
H)。 元素分析、C1510Cl224Sとして、 計算値:C,46.77;H,2.63;N,7.27, 実測値:C,46.78;H,2.63;N,7.24。
【0030】実施例4 N−[[(4−ブロモフェニル)アミノ]カルボニル]−2−
ベンゾフランスルホンアミドの製造 実施例1記載のように製せられた2−ベンゾフランスル
ホンアミド(7.6ミリモル)とイソシアン酸4−ブロモ
フェニル(7.6ミリモル)を、合成法A記載のように反
応させ、固体として標記生成物2.3gを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ9.35(s,1H),
7.87(d,J=8Hz,1H),7.82(s,1H),7.7
8(d,J=8Hz,1H),7.58(dd,J=8.8Hz,1
H),7.46(d,J=9Hz,2H),7.44(dd,J=
8.8Hz,1H),7.38(d,J=9Hz,2H)。 元素分析、C1511BrN24Sとして、 計算値:C,45.59;H,2.81;N,7.09, 実測値:C,45.34;H,2.85;N,6.89。
【0031】実施例5 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−4−
ベンゾフェニル)スルホンアミドの製造 3−ブロモフエノールのアリルエーテル(29.8g、1
30ミリモル)をN−メチルピロリジノン100ml中、
一夜還流する。混合物を室温に冷やし、氷水500mlに
加え、エーテルで(200ml×3回)抽出する。有機層を
合して食塩水で(100ml×2回)抽出し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥して濾過し、減圧下に濃縮する。分取高速
液体クロマトグラフィー(Waters Prep500A)によ
り、2個のシリカゲルカートリッジ上、ヘキサン中0〜
10%酢酸エチル勾配溶液で溶離して精製する。この精
製により2−(3−アリル)−5−ブロモフェノール1
1.5g(Rf=0.41)および2−(3−アリル)−3−
ブロモフェノール(Rf=0.32)を得る。
【0032】2−(3−アリル)−3−ブロモフエノール
(6.0g、28.2ミリモル)を塩化メチレン125ml
に溶解し、−78℃でオゾン化する。−78℃で混合物
に窒素気流を通して残留ガスを追い出す。次に硫化ジメ
チル(6ml)を加えて混合物を室温で1時間撹拌する。混
合物を減圧下に濃縮し、これをトルエン200ml中に懸
濁したポリリン酸(10g)の溶液に加える。この混合物
を2.5時間還流後、氷水に加える。有機層を分離して
無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、減圧下に濃縮す
る。ペンタンを用いてフラッシュクロマトグラフィーに
付し、4−ブロモベンゾフラン3.2gを得る。
【0033】この4−ブロモベンゾフラン(3.2g)を
テトラヒドロフランの存在下、−78℃でリチウムジイ
ソプロピルアミドと反応させ、次いでトリメチルシリル
クロリドを加えることにより、該4−ブロモベンゾフラ
ンの2位をトリメチルシリルで保護し、2−トリメチル
シリル−4−ブロモベンゾフラン2.3gを得る。実施
例1の2−ベンゾフランスルホンアミド体の合成で述べ
たように、上記2−トリメチルシリル−4−ブロモベン
ゾフランを金属化した後、二酸化硫黄トラッピング処理
し、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸を用い、2−
トリメチルシリル−4−ベンゾフランスルホンアミド
1.1gを得る。これをテトラブチルアンモニウムフル
オリド(2.5当量の1.0Mテトラヒドロフラン溶液
で脱シリル化し、4−ベンゾフランスルホンアミド0.
66gを得る。
【0034】この4−ベンゾフランスルホンアミド
(3.4ミリモル)を、前記合成法B記載のようにイソシ
アン酸4−クロロフェニル(3.4ミリモル)と反応さ
せ、固体として標記精製物1.0gを得る。1 H−NMR(CD3SOCD3):δ10.12(bs,1H),
8.96(s,1H),8.26(d,J=3Hz,1H),7.9
8(d,J=9Hz,1H),7.92(d,J=9Hz,1H),
7.56(dd,J=9,9Hz,1H),7.36(d,J=9H
z,2H),7.34(d,J=3Hz,1H),7.28(d,J=
9Hz,2H)。 元素分析、C1511ClN24Sとして、 計算値:C,51.36;H,3.16;N,7.97, 実測値:C,51.66;H,3.70;N,7.66。
【0035】実施例6 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−5−
ベンゾフランスルホンアミド・1/2水和物の製造 窒息雰囲気下、5−ブロモベンゾフラン(4.7g、2
3.8ミリモル)の無水テトラヒドロフラン100ml溶
液(−78℃)に、n−ブチルリチウム(23.8ミリモ
ル)の1.6Mヘキサン溶液15.0mlを加える。混合
物を0℃に昇温して15分間撹拌する。この混合物に二
酸化硫黄ガスを、0℃で20分間通して発泡させ、反応
混合物を減圧下に濃縮する。残留物を水250mlに溶解
し、この溶液に酢酸ナトリウム15.6g(190ミリモ
ル)とヒドロキシルアミン−O−スルホン酸8.3g(7
3.7ミリモル)を加える。混合物を室温で1.5時間
撹拌する。この溶液をジエチルエーテルで(150ml×
2回)抽出する。有機層を合して無水硫酸マグネシウム
で乾燥して濾過し、減圧下に濃縮する。残留物をシリカ
ゲル上、18%酢酸エチル/ヘキサンでフラッシュクロ
マトグラフィーに付し、5−ベンゾフランスルホンアミ
ド2.3g(10.0ミリモル)を得る。この5−ベンゾ
フランスルホンアミドとイソシアン酸4−クロロフェニ
ル(10.0ミリモル)を、前記合成法A記載のように反
応させ、固体として標記精製物1.4gを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ10.62(bs,1H),
9.02(s,1H),8.38(d,J=2Hz,1H),8.2
0(d,J=2Hz,1H),7.96(dd,J=2,9Hz,1
H),7.86(d,J=9Hz,1H),7.38(d,J=9H
z,2H),7.30(d,J=9Hz,2H),7.20(d,J=
2Hz,1H)。 元素分析、C1511ClN24S・1/2H2Oとして、 計算値:C,50.07;H,3.36;N,7.79, 実測値:C,49.96;H,3.15;N,7.61。
【0036】実施例7 N−[[(4−メチルフェニル)アミノ]カルボニル]−5−
ベンゾフランスルホンアミドの製造 5−ベンゾフランスルホンアミド(5.74ミリモル)と
イソシアン酸4−メチルフェニル(5.74ミリモル)
を、前記合成法B記載のように反応させ、固体を得る。
この残留物をC18カラム上、1%酢酸含有水中50%
アセトニトリルで逆相クロマトグラフィーに付すること
により精製し、固体として標記化合物0.64gを得
る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ10.35(bs,1H),
8.74(s,1H),8.38(d,J=3Hz,1H),8.2
0(d,J=3Hz,1H),7.96(dd,J=3,9Hz,1
H),7.86(d,J=9Hz,1H),7.22(d,J=9H
z,2H),7.20(d,J=3Hz,1H),7.06(d,J=
9Hz,2H),2.22(s,3H)。 元素分析、C161424Sとして、 計算値:C,58.17;H,4.27,N,8.48, 実測値:C,57.87;H,4.38;N,8.26。
【0037】実施例8 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−6−
ベンゾフランスルホンアミドの製造 2−(3−アリル)−5−ブロモフエノール(11.5g、
68.8ミリモル部分)を塩化メチレン300mlに溶解
し、−78℃でオゾン化する。−78℃で混合物に窒素
気流を通して雰囲気を追い出す。これに硫化ジメチル
1.5mlを加えて混合物を室温で1時間撹拌する。混合
物を減圧下に濃縮し、これをトルエン300mlに懸濁し
たポリリン酸(21g)の溶液に加える。混合物を2.5
時間還流し、氷水中に加える。有機層を分離し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥して濾過し、減圧下に濃縮する。ペ
ンタンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより6
−ブロモベンゾフラン3.8gを得る。
【0038】実施例5記載のように6−ブロモベンゾフ
ラン(3.8g)の2位をトリメチルシリル基で保護し、
2−トリメチルシリル−6−ブロモベンゾフラン2.4
gを得る。この2−トリメチルシリル−6−ブロモベン
ゾフランを、実施例1の2−ベンゾフランスルホンアミ
ド合成のために述べたように金属化して二酸化硫黄トラ
ッピング処理し、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸
と反応させて2−トリメチルシリル−6−ベンゾフラン
スルホンアミド1.1gを得る。これにテトラヒドロフ
ラン中1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリドの
溶液2.5当量を加えることにより、6−ベンゾフラン
スルホンアミド0.52gを得る。
【0039】この4−ベンゾフランスルホンアミド
(2.6ミリモル)とイソシアン酸4−クロロフェニル
(2.6ミリモル)を、前記合成法B記載のよう反応さ
せ、固体として標記生成物0.7gを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ9.00(s,1H),
8.26(d,J=4Hz,1H),8.14(s,1H),7.8
6(d,J=8Hz,1H),7.82(d,J=8Hz,1H),
7.32(d,J=9Hz,2H),7.26(d,J=9Hz,2
H),7.10(d,J=4Hz,1H)。 元素分析、C1511ClN24Sとして、 計算値:C,51.36;H,3.16;N,7.97, 実測値:C,51.65;H,3.14;N,7.75。
【0040】実施例9 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−1H
−インドール−2−スルホンアミドの製造 前記合成法Aに従って2−インドールスルホンアミド
(10.2ミリモル)とイソシアン酸4−クロロフェニル
(10.2ミリモル)を反応させ、固体として標記生成物
2.1gを得る。この2−インドールスルホンアミドは
この技術分野でよく知られた操作により製造した(たと
えば欧州特許出願070698(公開1983年1月2
6日)参照)。1H・NMR(CD3SOCD3):δ12.1
4(s,1H),10.82(bs,1H),9.07(s,1H),
7.73(d,J=8Hz,1H),7.56(d,J=8Hz,1
H),7.43(d,J=9Hz,2H),7.34(d,J=9H
z,2H),7.32(m,1H),7.19(m,1H),7.15
(dd,J=6,8Hz,1H)。 元素分析、C1512ClN33Sとして、 計算値:C,51.51;H,3.46;N,12.01 実測値:C,51.22;H,3.46;N,11.83。
【0041】実施例10 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−1H
−インドール−6−スルホンアミドの製造 4−クロロ−3−ニトロフェニルスルホンアミド(12
g、51ミリモル)の無水ジメチルホルムアミド50ml溶
液に、シアノ酢酸エチル13.1g(116ミリモル)と
無水炭酸カリウム10.5g(76ミリモル)を加える。
混合物を110℃で3時間加熱し、室温に冷やして濃硫
酸8ml含有氷水に加える。混合物を酢酸エチルで(20
0ml×3回)抽出し、有機層を合して水200mlで逆抽
出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過
し、減圧下に濃縮する。シリカゲルカートリッチ上、分
取高速液体クロマトグラフィー(Waters Prep 50
0A)により、ヘキサン中55%酢酸エチルを用いて精
製する。この生成物を濃硫酸3ml含有50%酢酸水溶液
45mlに加え、12時間還流する。混合物を室温に冷や
し、水400mlに加える。混合物を酢酸エチルで100
ml×3回)抽出する。有機層を合して無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥して濾過し、減圧下に濃縮する。残留物を酢酸
エチル40ml、エタノール3mlおよびヘキサン1mlから
結晶化し、3−ニトロ−4−(2−アセトニトリル)フェ
ニルスルホンアミド6.9gを得る。この物質を5%パ
ラジウム/活性炭素含有エタノール40mlに溶解する。
この混合物をパル(Parr)水素化装置上、水素圧60ps
i、40℃で3時間処理する。混合物を濾過して濾液を
減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル20mlおよびエタ
ノール10mlから再結晶し、6−インドールスルホンア
ミド2.4gを得る。このスルホンアミド体(6.1ミリ
モル)を、前記合成法A記載のようにイソシアン酸4−
クロロフェニル(6.1ミリモル)と反応させ、固体とし
て標記生成物1.1gを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ11.68(s,1H),
8.90(s,1H),8.10(d,J=2Hz,1H),7.7
2(d,J=9Hz,1H),7.66(d,J=3Hz,1H),
7.58(dd,J=3,9Hz,1H),7.40(d,J=9H
z,2H),7.28(d,J=9Hz,2H),6.60(d,J=
2Hz,1H)。 元素分析、C1512ClN33Sとして、 計算値:C,51.51;H,3.46;N,12.01, 実測値:C,51.24;H,3.67;N,11.72。
【0042】実施例11 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]ベンゾ
[B]チオフェン−2−スルホンアミドの製造 ベンゾチオフェン13.4g(100ミリモル)の無水ジ
エチルエーテル50ml溶液に、n−ブチルリチウム(10
0ミリモル)の1.6Mヘキサン溶液62.5mlを加え
る。混合物を4時間還流後、約−20℃に冷却する。塩
化スルフリル(16.1ml、200ミリモル)を滴加す
る。この懸濁液を雰囲気温度で一夜撹拌後、氷水75ml
に加える。エーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して
濾過し、減圧下に濃縮する。残留物を濃水酸化アンモニ
ウム100mlに加え、懸濁液を55℃に加温する。この
溶液を水200mlで希釈し、雰囲気温度で数時間撹拌す
る。減圧下に生成物を濾集する。残留物をトルエン15
0mlに懸濁し、濾過して2−ベンゾ[B]チオフェンスル
ホンアミド9.2gを得る。このスルホンアミド体(25
ミリモル)とイソシアン酸4−クロロフェニル(27ミリ
モル)を、前記合成法A記載のように反応させ、固体と
して標記生成物8.7gを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ9.12(s,1H),
8.22(s,1H),8.10(m,2H),7.50(m,2
H),7.44(d,J=9Hz,2H),7.32(d,J=9H
z,2H)。 元素分析、C1511ClN232として、 計算値:C,49.11;H,3.02;N,7.64, 実測値:C,49.36;H,3.09;N,7.54。
【0043】実施例12 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]ベンゾ
[B]チオフェン−3−スルホンアミドの製造 3−ベンゾ[B]チオフェンスルホンアミド(6.4ミリ
モル)とイソシアン酸4−クロロフェニル(6.4ミリモ
ル)を、前記合成法A記載のように反応させ、固体とし
て標記生成物1.1gを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ10.94(bs,1H),
8.99(s,1H),8.75(s,1H),8.27(d,J=
8Hz,1H),8.16(d,J=8Hz,1H),7.60(d
d,J=8,8Hz,1H),7.53(dd,J=8,8Hz,1
H),7.38(d,J=9Hz,2H),7.31(d,J=9H
z,2H)。 元素分析、C1511ClN232として、 計算値:C,49.11;H,3.02;N,7.64 実測値:C,48.42;H,3.07;N,7.28。
【0044】実施例13 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]ベンゾ
[B]チオフェン−5−スルホンアミドの製造 窒息雰囲気下、5−ブロモベンゾ[B]チオフェン(9.
4ミリモル)の無水テトラヒドロフラン100ml溶液(−
78℃)に、n−ブチルリチウム(9.4ミリモル)の1.
6Mヘキサン溶液5.9mlを加える[この5−ブロモベ
ンゾ[B]チオフェンはこの技術分野でよく知られた操作
(欧州特許出願第355827号(1990年2月28日
公開)参照)により合成した]。混合物(0℃)に昇温して
30分間撹拌する。混合物(0℃)に二酸化硫黄ガスを2
0分間通して発泡させ、これを減圧下に濃縮する。残留
物を水50mlに溶解する。この溶液に酢酸ナトリウム
(74ミリモル)とヒドロキシルアミン−O−スルホン酸
(24ミリモル)を加え、これを室温で1.5時間撹拌す
る。この混合物を水50mlで希釈し、エーテルで(50m
l×3回)抽出する。有機層を合して1N水酸化ナトリウ
ムで(50ml×3回)抽出し、有機層を捨て、水層を1
N塩酸約150mlで酸性にする。水層を塩化メチレン
で(50ml×3回)抽出する。有機層を合して無水硫酸ナ
トリウムで乾燥して濾過し、減圧下に濃縮する。残留物
をシリカゲル上、フラッシュクロマトグラフィーによ
り、1%酢酸含有ヘキサン中30%アセトンで精製し、
5−ベンゾ[B]チオフェンスルホンアミド340mgを得
る。このスルホンアミド体(1.6ミリモル)とイソシア
ン酸4−クロロフェニル(1.9ミリモル)を、前記合成
法A記載のように反応させ、固体として標記生成物24
0mgを得る。1 H・NMR(CD3SOCD3):δ9.04(s,1H),
8.16(s,1H),8.08(d,J=6Hz,1H),8.0
4(d,J=6Hz,1H),7.52(d,J=6Hz,1H),
7.46(m,2H),7.42(d,J=9Hz,2H),7.3
0(d,J=9Hz,2H)。 元素分析、C1511ClN232として、 計算値:C,49.11;H,3.02;N,7.64, 実測値:C,47.75;H,3.18;N,7.96。
【0045】本発明の前記以外の態様は、腫瘍を処置す
る必要のある哺乳類に、式:
【化10】 [式中、Aは−S−、−NH−または−O−;R1はハ
ロ、C1〜C3アルキルまたは水素;R2はハロ、C1〜C3
アルキルまたはトリフルオロメチルを表わす]で示され
る化合物[II]またはその薬学的に許容される塩もしく
は溶媒和物の腫瘍分解有効量を投与することから成る哺
乳類が罹患し易い腫瘍を処置する方法を提供することに
ある。
【0046】化合物[II]は抗腫瘍剤であって、本発明
は、腫瘍を処置する必要のある哺乳類に、化合物[II]
の腫瘍分解有効量を投与することからなる哺乳類が罹患
し易い腫瘍を処置する方法を提供する。特に本発明化合
物は、卵巣がん、非小細胞性肺がん、胃がん、膵臓が
ん、前立腺がん、腎臓細胞がん、乳がん、大腸直腸が
ん、小細胞性肺がん、黒色腫および頭部または頸部腫瘍
のようながん、ならびにカポジー肉腫および横紋筋肉腫
のような肉腫を包含する固体腫瘍の処置に有用である。
【0047】化合物[II]に移植したマウス腫瘍に対す
る生体内活性を有することが証明された。ガードナー
(Gardner)リンパ肉腫(GLS)としても知られている。
6C3HEDリンパ肉腫に犯されたC3Hマウスを用い
て化合物を試験した。6C3HEDリンパ肉腫は、国立
がん研究所がん治療部腫瘍バンク(マソン研究施設)E.
G.and G,Mason Research))(マサチューセッツ州
ウオセスター(Worcester)に保存)から得られる。
【0048】最初の継代腫瘍を標準操作により液体窒素
中に保管する。腫瘍バンクから得られた移植腫瘍を6か
月ごと、または必要に応じて再度継代培養して安定化す
る。腫瘍をC3Hマウスに週2回連続継代培養すること
により保存する。
【0049】本発明で適用する操作において、継代動物
から腫瘍を取出し、滅菌技法で1〜3mm立法体に細切す
る。抗生物質培地(Antibiotic Medium)1および脳心
臓浸出液(Brain Heart Infusion)(Difco,ミシガ
ン州デトロイト)の双方を用い、腫瘍片の無菌性を点検
確認する。腫瘍を移植するC3Hマウスの腋窩(auxilla
ry)の皮下に、トロカールを用いて上記腫瘍片を移植す
る。
【0050】腫瘍移植して7日後に、適当な計画に基づ
く薬剤治療試験を開始する。試験化合物をガフ社(GA
F Corporation)から入手した2.5%エマルファー
(Emulphor)EL620(1:40希釈液(0.9%食塩水
中)と混合する。各投与における全投与量は0.5mlで
ある。試験化合物投与の初めおよび終りに全動物の重量
を計測する。任意に飼料および水を与える。
【0051】各対照群および投与量毎の各処置群は、一
般に移植した動物群からそれぞれ無作為に選ばれた10
匹のマウスから成る。18ゲージ注射針を用い、薬剤を
強制的に経口投与する。化合物を10日間に渡って毎日
投与する。
【0052】薬剤投与終了から5日後、インタフェース
でマイクロコンピューターに接続したデジタルエレクト
ロニックキャリパー[ウオザラ(J.F.Worzalla)ら,
インベスティゲーショナル・ニュー・ドラグズ(Invert
igational New Drugs),8:241〜251(199
0年)参照]を用い、腫瘍の2項目の大きさ(幅と長さ)の
値を測定する。これらの測定値から次式を用いて腫瘍の
重量を計算する: 同数のマウスから成る少なくとも1群の対照群は同一容
量の2.5%エマルファーのみで処置する。試験群の腫
瘍の大きさの平均値の対照群のそれの平均値に対する比
を1から減じ、この結果に100を掛けることにより抑
制%を決定する。
【0053】6C3HEDリンパ肉腫に罹患したマウス
に本発明化合物を経口的に投与したときの多くの試験の
結果を下記表に示す。表中、欄1は投与した化合物[I
I]を表わす実施例の番号;欄2はmg/kg(体重)で示す化
合物の投与量;欄3は腫瘍増殖の抑制%;および欄4は試
験の過程においてそのラット全数に対して死亡したラッ
トの数を表わす。 実施例No. 投与量 抑制% 毒性数/全数 6 150 100 5/8 80 96 0/10 40 53 0/10 20 7 0/10 10 0 0/10 8 160 100 1/10 80 93 0/10 40 45 0/10 20 45 0/10 80 98 0/8 40 92 0/8 3 300 28 3/10 150 28 0/10 1 150 84 4/10 4 150 48 1/10 5 300 100 0/10 150 84 1/10 13 80 44 0/8 40 8 0/8 11 300 66 8/10 150 47 2/10 12 300 69 0/10 150 43 0/10 9 300 57 2/9 150 26 0/10 10 300 80 0/10 150 37 0/10 7 300 100 1/10 150 84 0/10 2 300 37 0/10 150 11 0/10
【0054】化合物[II]は通常、薬学的組成物型とし
て好ましくは経口的に投与される。かかる組成物は薬学
的技術でよく知られた方法で製造され、少なくとも1種
の活性化合物を含有させる。
【0055】本発明のもう一つの態様は、薬学的に許容
される担体と組合わせ、活性生物として化合物[II]を
含有する薬学的組成物を包含する。本発明の組成物の製
造において、活性化合物を通常、賦形剤と混合するか、
賦形剤で希釈するか、またはカプセル、サッシェ、紙も
しくは他の容器入りの剤型にすることができる担体中に
封入する。賦形剤を希釈剤として役立てるとき、これは
活性成分のための基剤、担体または媒質として機能する
固体、半固体もしくは液体物質であることができる。こ
のように本発明組成物は、錠剤、丸薬、散剤、ロゼンジ
剤、サッシェ剤、カッシェ剤、エリキシル剤、懸濁液
剤、乳化液剤、溶液剤、シロップ剤、エーロゾル剤(固
体として、または液体媒質中)、たとえば10重量%を
越えない活性化合物を含有する軟こう、軟質および硬質
ゼラチンカプセル剤、座薬、滅菌注射溶液および滅菌包
装散剤の剤型であることができる。
【0056】薬剤の製造において、活性化合物を、他の
成分と混合する前に適当な粒の大きさにするために粉砕
が必要なこともある。もし活性化合物が実質的に不溶性
であれば、通例これを200メッシュ以下の粒形に粉砕
する。活性化合物が実質的に水に可溶性であれば、薬剤
中で均質な分散状態、たとえば約40メッシュとなるよ
うに粒形を正常に調節する。
【0057】適当な賦形剤の例は、ラクトース、デキス
トロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、
澱粉類、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸
塩類、トラガカント、ゼラチン、珪酸カルシウム、微結
晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、
水、シロップおよびメチルセルロースを包含する。更に
これらに加うるに薬剤は、タルク、ステアリン酸マグネ
シウムおよび鉱油のような滑沢剤;湿潤剤;乳化剤および
懸濁剤;ヒドロキシ安息香酸メチルおよびプロピルエス
テルのような保存剤;甘味剤;および香味料を含有するこ
とができる。この技術で知られた方法を用いることによ
り、患者に投与後、活性成分が急速に、持続的にまたは
遅延して放出されるように本発明組成物を製造すること
ができる。
【0058】好ましくは薬剤1個当り活性成分約5〜約
500mg、より一般的に約25〜約300mgを含有する
単位投与剤型で組成物を製造する。用語“単位投与剤
型"は、ヒトおよび他の哺乳類に投与する単一薬剤型と
して適当であって、この個々の単位が所望の治療効果を
現すために計算されてあらかじめ決定された量の活性物
質およびこれと適当な薬学的賦形剤を組合わせて含有す
る物理的に個々の単位剤型を表わす。
【0059】本発明の活性化合物は広範な投与量範囲に
渡って有効である。たとえば1日当り投与量は、標準的
に約0.5〜約600mg/kg(体重)の範囲内にある。成
人の治療において、1回または分割投与において約1〜
約50mg/kgの範囲が好ましい。しかし実際に投与する
化合物の量は、処置すべき症状、選択された投与方法、
実際に投与する化合物、個々の患者の年令、体重および
応答ならびに患者の症状の重篤度を含む関連事情に照ら
して医師により決定されることであってそれ故、上記投
与量範囲はいづれにしても本発明の範囲を限定しようと
するものでないことは理解されることである。
【0060】薬剤例1 次の成分を含む硬質ゼラチンカプセル剤を製造する。 成分 量(mg/カプセル) N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]− ベンゾ[B]チオフェン−5−スルホンアミド 250.0 澱粉 305.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 上記成分を混合し、560mg量を硬質ゼラチンカプセル
中に充填する。
【0061】薬剤例2 次の成分を用いて錠剤を製造する。 成分 量(mg/錠剤) N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]− 5−ベンゾフランスルホンアミド 250.0 微結晶セルロース 400.0 コロイド二酸化珪素 10.0 ステアリン酸 5.0 上記成分を混和し、1個665mgの錠剤型に圧縮成形す
る。
【0062】薬剤例3 次の成分を含有する乾燥粉末吸入剤を製造する。 成分 重量(%) N−[[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]− カルボニル]−2−ベンゾフランスルホンアミド 5 ラクトース 95 活性混合物をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸
入用具に加える。
【0063】薬剤例4 1個に薬品80mgを含有するカプセル剤を次のように製
造する。 成分 量(mg/カプセル) N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]− カルボニル]ベンゾ[B]チオフェン−5−スルホン アミド 80.0mg 澱粉 109.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg 計 190.0mg 活性成分、セルロース、澱粉およびステアリン酸マグネ
シウムを混和し、No.20メッシュU.S.ふるいに
通し、190mg量を各硬質ゼラチンカプセル中に充填す
る。
【0064】薬剤例5 1個に活性成分60mgを含有する錠剤を次のように製造
する。 成分 量(mg/カプセル) N−[[(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)− アミノ]カルボニル]−6−ベンゾフランスルホンアミド 60.0mg 澱粉 45.0mg 微結晶セルロース 35.0mg ポリビニルピロリドン(水中10%溶液として) 4.0mg ナトリウムカルボキシメチル澱粉 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1.0mg 計 150.0mg 活性成分、澱粉およびセルロースをNo.20メッシュ
U.S.ふるいに通し、完全に混和する。この粉末と、
ポリビニルピロリドン溶液を混合し、これをNo.16
メッシュU.S.ふるいに通す。得られた顆粒を50〜
60℃で乾燥し、No.16メッシュU.S.ふるいに
通す。あらかじめNo.3メッシュU.S.ふるいに通
したナトリウムカルボキシメチル澱粉、ステアリン酸マ
グネシウムおよびタルクを上記顆粒に加え、これを混和
した後、打錠機で圧縮成形して1錠150mgの錠剤を得
る。
【0065】薬剤例6 1個に活性成分225mgを含有する座薬を次のように製
造する。 成分 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]− カルボニル]−6−ベンゾフランスルホンアミド 225mg 飽和脂肪酸グリセリド類を加えて全量 2000mg 活性成分をNo.60メッシュU.S.ふるいに通し、
あらかじめ必要最小限の加熱によって溶融した飽和脂肪
酸グリセリド類中に懸濁する。この混合物を標準2.0
g容の座薬流し型に注入して冷やす。
【0066】薬剤例7 1個に薬品150mgを含有するカプセル剤を次のように
製造する。 成分 量(mg/カプセル) N−[[(4−トリフルオロメチルフェニル)− アミノ]カルボニル]−6−ベンゾフラン スルホンアミド 150.0mg 澱粉 407.0mg ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 計 560.0mg 活性成分、セルロース、澱粉およびステアリン酸マグネ
シウムを混合し、No.20メッシュU.S.ふるいに
通し、560mg量で硬質ゼラチンカプセルに充填する。
【0067】薬剤例8 各5.0ml投与量当り薬品50mg含有懸濁液剤を次のよ
うに製造する。 成分 N−[[(4−メチルフェニル)アミノ]カルボニル]− ベンゾ[B]チオフェン−5−スルホンアミド 50.0mg キサンタンガム 4.0mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース(11%)− 微結晶セルロース(89%) 50.0mg スクロース 1.75g 安息香酸ナトリウム 10.0mg 香味料 所要量 着色剤 所要量 純水を加えて全量 5.0ml 薬品、スクロースおよびキサンタンガムを混合してN
o.10メッシュU.S.ふるいに通し、これをあらか
じめ調製した微結晶セルロースとナトリウムカルボキシ
メチルセルロースの水溶液と混合する。安息香酸ナトリ
ウム、香味料および着色剤を少量の水で希釈し、撹拌し
ながら加える。次の充分量の水を加えて所望の容量とす
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 209/08 9283−4C 209/30 9283−4C (72)発明者 マイケル・マリオット・スピーズ アメリカ合衆国46112インディアナ州ブラ ウンズバーグ、レッドウッド・ドライブ 1078番

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、Bは−O−または−S−;R1はハロ、C1〜C3
    アルキルまたは水素;およびR2はハロ、C1〜C3アルキ
    ルまたはトリフルオロメチルを表わす]で示される化合
    物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. 【請求項2】 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カ
    ルボニル]−6−ベンゾフランスルホンアミド;N−
    [[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]ベンゾ[B]
    チオフェン−3−スルホンアミド;N−[[(4−クロロフ
    ェニル)アミノ]カルボニル]ベンゾ[B]チオフェン−2
    −スルホンアミド;N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]
    カルボニル]−4−ベンゾフランスルホンアミド;N−
    [[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−5−ベン
    ゾフランスルホンアミド;N−[[(3,4−ジクロロフェ
    ニル)アミノ]カルボニル]−5−ベンゾフランスルホン
    アミド;またはこれらの薬学的に許容される塩もしくは
    溶媒和物である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 活性成分として請求項1および2のいづ
    れかに記載のスルホンアミドを、そのための薬学的に許
    容される担体、賦形剤または希釈剤1種ないしそれ以上
    と共に含有する薬剤。
  4. 【請求項4】 活性成分として式: 【化2】 [式中、R1はハロ、C1〜C3アルキルまたは水素;およ
    びR2はハロ、C1〜C3アルキルまたはトリフルオロメ
    チルを表わす]で示されるスルホンアミドまたはその薬
    学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含有する抗がん
    剤。
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