JPH06211777A - スルホニル尿素誘導体 - Google Patents

スルホニル尿素誘導体

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JPH06211777A
JPH06211777A JP5307983A JP30798393A JPH06211777A JP H06211777 A JPH06211777 A JP H06211777A JP 5307983 A JP5307983 A JP 5307983A JP 30798393 A JP30798393 A JP 30798393A JP H06211777 A JPH06211777 A JP H06211777A
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amino
benzenesulfonamide
mmol
carbonyl
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JP5307983A
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English (en)
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Gerald B Grindey
ジェラルド・バール・グリンディー
Cora Sue Grossman
コーラ・スー・グロスマン
James Jeffry Howbert
ジェイムズ・ジェフリー・ハウバート
Karen L Lobb
カレン・リン・ロブ
James E Ray
ジェイムズ・エドワード・レイ
John E Toth
ジョン・エルドン・トス
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D295/00Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms
    • C07D295/04Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals attached to ring nitrogen atoms
    • C07D295/08Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals attached to ring nitrogen atoms substituted by singly bound oxygen or sulfur atoms
    • C07D295/096Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals attached to ring nitrogen atoms substituted by singly bound oxygen or sulfur atoms with the ring nitrogen atoms and the oxygen or sulfur atoms separated by carbocyclic rings or by carbon chains interrupted by carbocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C311/00Amides of sulfonic acids, i.e. compounds having singly-bound oxygen atoms of sulfo groups replaced by nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C311/50Compounds containing any of the groups, X being a hetero atom, Y being any atom
    • C07C311/52Y being a hetero atom
    • C07C311/54Y being a hetero atom either X or Y, but not both, being nitrogen atoms, e.g. N-sulfonylurea
    • C07C311/57Y being a hetero atom either X or Y, but not both, being nitrogen atoms, e.g. N-sulfonylurea having sulfur atoms of the sulfonylurea groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • C07C311/60Y being a hetero atom either X or Y, but not both, being nitrogen atoms, e.g. N-sulfonylurea having sulfur atoms of the sulfonylurea groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings having nitrogen atoms of the sulfonylurea groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗腫瘍活性を有する新規ベンゼンスルホニル
尿素誘導体またはその塩類もしくは溶媒和物を提供す
る。 【構成】 式: 【化1】 [式中、R1は−NO2、 【化2】 または−NRab(基中、RaおよびRbは個別に水素お
よびC1〜C6アルキルから選ばれる基);R2およびR3
個別に水素、ハロ、C1〜C6アルキルおよびトリフルオ
ロメチルから選ばれる基を表わす(ただしR2およびR3
のうち1個以上が水素であることはできない)。ただし
1が−NO2または−NH2であるとき、R2もR3も水
素であることはできない]で示される化合物またはその
薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物で示される化合
物は抗腫瘍剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスルホニル尿素誘導体、
更に詳しくは抗腫瘍剤として有用なベンゼンスルホニル
尿素誘導体およびその塩もしくは溶媒和物ならびにこの
化合物を活性成分とする抗腫瘍剤に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、腫瘍性疾患を処
置するための化学的治療剤および治療法の開発において
基礎的進歩がなされた。これらの継続的進歩にもかかわ
らず癌はヒトに耐えられないほどの苦痛と悩みを強制し
続けている。腫瘍および白血病、特に種々型の肺癌のよ
うな手術不可能なまたは転移性の固体腫瘍の領域におけ
る疾患を処置する新しくてより有効な治療法が必要とな
り、この必要性に刺激されて新しい種類の抗腫瘍化合物
を見い出す努力が続けられている。米国における各1年
間に癌と診断された新しい症例のうち、その90%以上
は非造血系腫瘍に該当し、5年間の生存率はあまり改善
されていない[ヘンダーソン(B.E.Henderson)ら,サ
ンエンス(Science)254:1131〜1137(199
1年)]。
【0003】腫瘍に伴う基礎的生物学的過程に関する最
近のなだれのように押し寄せる情報により、腫瘍形成に
ついての理解がより深められた。個々の腫瘍は、重要な
特性たとえば核型、形態、免疫原性、生長速度、転移可
能性および抗腫瘍剤に対する応答のような特性を異にす
る多くの亜集団を含むことができるという事実の研究が
進展している。
【0004】腫瘍細胞集団の間の著しい異種性のため、
新しい化学療法剤は、広範囲の活性と大なる治療指数を
有すべきである。加うるに化学療法剤は化学的に安定で
あって他の薬剤と両立するものでなければならない。ま
た化学的治療は患者にとってできるだけ都合がよく、苦
痛のないものであることが重要である。
【0005】本発明は固体腫瘍を治療するのに有用な新
規系列のスルホニル尿素類を開示する。これらの化合物
は経口的に活性を有し(もちろんこれは患者に対する有
害性(trauma)はなく)比較的に無毒性である。またこの
化合物はすぐれた治療指数を有する。この化合物および
その製剤は新規である。
【0006】
【従来の技術】多くのスルホニル尿素類はこの技術分野
で知られている。これらの化合物のあるものは低血糖活
性を有することで知られており、かかる薬剤として医薬
的に使用されている。加うるにある種のスルホニル尿素
類は除草活性および抗真菌活性を有することが開示され
ている。この種の構造を有する化合物の一般的論評はク
ルツアー(Kurzer),ケミカル・レビユーズ(Chemical
Reviews),50:1(1952年)、ならびにカーン(C.
R.Kahn)およびシエヒター(Y.Shechter),グッドマ
ンおよびギルマンの治療学の薬理学的基礎[グッドマン
・アンド・ギルマンズ,ザ・ファマコロジカル・ベーシ
ス(Goodman and Gilman's,The Pharmacological
Basis),(ギルマンら,第8版1990年)1484〜
1487]に開示されている。
【0007】ジアリールスルホニル尿素類のあるものは
活性抗腫瘍剤であるとして報告されている[たとえばモ
ハマデ(F.Mohamadi)およびスペース(M.Spees)の
米国特許第5,169,860号,(発行日:1992年1
2月8日);ハーパー(Harper)らの米国特許第4,84
5,128号、(発行日:1989年7月4日);ハーパー
(Harper)らの米国特許第5,110,830号,(発行日:
1992年5月5日);プーア(G.A.Poore)の米国特
許第5,116,874号,(発行日:1992年5月26
日);欧州特許公報0467613(1992年1月22
日公開;グリンデイ(Grindey)ら,アメリカン・アソシエ
イション・オブ・キャンサー・リサーチ(American A
ssociation of Cancer Research),27:277(1
986年);およびホートン(Houghton)ら,キャンサー・
ケモセピラー・アンド・ファーマコロジー(Cancer C
hemotherapy and Pharmacology),25:84〜88
(1989年)]。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は式:
【化3】 [式中、R1は−NO2
【化4】 または−NRab(基中、RaおよびRbは個別に水素お
よびC1〜C6アルキルから選ばれる基);R2およびR3
個別に水素、ハロ、C1〜C6アルキルおよびトリフルオ
ロメチルから選ばれる基を表わす(ただしR2およびR3
のうち1個以上が水素であることはできない)。ただし
1が−NO2または−NH2であるとき、R2もR3も水
素であることはできない]で示される新規化合物および
その薬学的に許容される塩および溶媒和物を提供する。
かかる化合物は特に哺乳類の感受性腫瘍の治療に有用で
ある。
【0009】本明細書中に使用する用語ハロはフルオ
ロ、クロロ、ブロモおよびヨードを表わす。用語C1
6アルキルは炭素原子1〜6個の直鎖および分枝鎖基
を表わし、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペン
チルおよびヘキシルを包含するが、これらに限定される
ものではない。
【0010】本発明化合物は、R1がニトロ、アミノ、
ジメチルアミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、ピロリジニル、ピペリジニルまたはモルホリ
ニル;R2およびR3は個別に水素、クロロ、フルオロ、
ブロモ、ヨード、メチル、エチルおよびトリフルオロメ
チルから選ばれる基である化合物(I)が好ましい。
【0011】化合物(I)は一般にN−[[(置換フェニル)
アミノ]カルボニル]ベンゼンスルホンアミド類の誘導体
と呼称される。別の言い方をすればこの化合物は1−
(置換フェニル)−3−(置換フェニルスルホニル)尿素、
またはN−およびN'−置換スルホニル尿素類と呼称す
ることができる。
【0012】化合物(I)は文献で知られた方法により製
造することができる。一般にこれらの方法は、スルホン
アミドとイソシアン酸エステルの反応、イソシアン酸ス
ルホニルエステルと適当に置換されたアニリンの反応、
またはスルホニルカルバミン酸エステルと適当に置換さ
れたアニリンの反応のいずれかの反応を包含する。
【0013】化合物(I)の好ましい製造法は、式:
【化5】 で示されるイソシアン酸スルホニル(II)を、
【化6】 [これらの式中、R1、R2およびR3は前記と同意義]で
示されるアニリン誘導体(III)と反応させることから
成る。
【0014】化合物(II)と(III)との反応は通常、
両試剤当モル量を用いて完成させるが、他のモル比でも
有効である。この反応は、ベンゼン、トルエン、アセト
ニトリル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、塩化メチレンまたはアセトンのような反応条
件下で非反応性の溶媒中で行なうのが好ましい。
【0015】この反応は約0℃から約100℃を越えな
い温度で行なうことができる。約20〜約30℃の好ま
しい温度で強い発熱が起こり、通常約1時間以内に反応
が完結する。得られた生成物を濾集し、必要に応じてク
ロマトグラフィーまたは結晶化のようなこの技術分野で
知られる方法により精製することができる。
【0016】また化合物(I)の好ましい製法は、式:
【化7】 で示される適当に置換されたスルホンアミド(IV)と
式:
【化8】 で示されるイソシアン酸エステル(V)を反応させて対
応する化合物(I)を得ることから成る。
【0017】この反応は一般に、水、およびテトラヒド
ロフランまたはアセトンのような水と混和する非反応性
溶媒の混合物中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、ナトリウムメトキシド、水素化ナトリ
ウムなどのような塩基の存在下に行なわれる。一般に当
モル量もしくはわずかにモル過剰量の化合物(V)を使用
するが、他のモル比でも有効である。通常塩基の使用量
は化合物(IV)の量に対してほぼ当モル量である。反応
は一般に約0℃から約100℃を越えない温度で行なわ
れる。約20〜約30℃の好ましい温度で、通常約3時
間以内に反応が完結する。
【0018】化合物(I)の好ましい製造法は、下式で示
すようにスルホンアミド(IV)と式:XCOOR7[式
中、Xはブロモまたはクロロ、R7はC1〜C3アルキル
を表わす]で示されるハロギ酸アルキルを反応させ、得
られた化合物をアニリン誘導体(III)と反応させて対
応する生成物(I)を得る製造法を包含する。
【化9】 化合物(IV)の化合物(VI)への変換は、通常アセトン
またはメチルエチルケトンのような非反応性溶媒中、炭
酸アルカリ金属たとえば炭酸カリウムのような酸スカベ
ンジャーの存在下に達成される。通常モル過剰量のハロ
ギ酸エステルを用いるが、その他のモル比であっても有
効である。混合物を約30℃ないし混合物の還流温度に
約1〜6時間加熱して所望の中間体(VI)を得る。次い
でこのカルバミン酸エステル中間体(VI)と置換アニリ
ン(III)を共にジオキサン、トルエンまたはジグリム
のような不活性高沸点溶媒中、約50℃ないし混合物の
還流温度で加熱し、所望の生成物(I)を得る。
【0019】またカルバミン酸エステル(VI)は、アト
キンズおよびバージエス,ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティ記載の方法[G.Atkins
and E.Burgess,Journal of the American
Chemical Society,94:6135(1972年)]によ
り合成することができる。この方法において、トリエチ
ルアミンと置換アニリンをベンゼンのような溶媒の存在
下に混合する。この混合物にスルフアモイルクロリドを
加えてカルバミン酸エステル(VI)を得る。
【0020】中間体(II)、(III)、(IV)および
(V)ならびに前記製造法に必要な他の試剤は、商業的に
入手できるか、文献で知られているか、またはこの技術
分野で知られた方法により製造することができる。
【0021】本発明は、化合物(I)の薬学的に許容され
る塩を用いる方法、ならびに化合物(I)の薬学的に許容
される塩を包含する。化合物(I)はこれを水酸化アルカ
リ金属、水酸化アルカリ土金属、炭酸アルカリ金属、炭
酸アルカリ土金属、炭酸水素アルカリ金属、炭酸水素ア
ルカリ土金属(水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウムなど
を含むがこれらに限定されるものではない)のような塩
基物質と反応させて対応するナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩またはカルシウム塩のような薬学的に許
容される塩を得ることができる。またメチルアミン、ト
リエチルアミンなどのような第一アミン類、第二アミン
類および第三アミン類を含む有機塩基を使用することが
できる。
【0022】更に本発明は化合物(I)の薬学的に許容さ
れる溶媒和物に関する。化合物(I)は、これを水、メタ
ノール、エタノールおよびアセトニトリルのような溶媒
と結合して対応する水和物、メタノール和物、エタノー
ル和物およびアセトニトリル和物のような薬学的に許容
される溶媒和物を得ることができる。
【0023】本発明の実施例で使用する用語および略語
は特に記載しない限り通常の意義を有する。たとえば
“℃"は摂氏温度;“N"は規定または規定度;“mmole"は
ミリモル;“g"はグラム;“ml"はミリリットル;“M"は
モル表示またはモル濃度;“FDMS"はフィールドデイ
ソープション質量分析法;“NMR"は核磁気共鳴を表わ
す。
【0024】次に実施例により化合物(I)の製造につい
て記載する。実施例は製造法を詳述するものであって、
いずれにしても本発明の範囲を限定することを意図する
ものではない。
【0025】実施例1 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−4−
(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 機械撹拌機、デーン−スターク(Dean−Stark)トラッ
プおよび冷却器を付属した1L三頚丸底フラスコに、
N,N−ジメチル−N'−カルベトキシスルファニルアミ
ド(32.7g,120ミリモル)、4−クロロアニリン
(17.2g,132ミリモル)およびトルエン600mlを
入れる。このN,N−ジメチル−N'−カルベトキシスル
ファニルアミドは実質的に、この技術分野で知られた方
法に従って製造した[たとえばアトキンズ(G.Atkins)
およびバージエス(E.Burgess),ジャーナル・オブ・
ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(Journal of
theAmerican Chemical Society)94:6135
(1972年)参照]。混合物を撹拌し、2時間加熱還流
し、デーン−スタークトラップを用いてトルエン/エタ
ノール共沸混合物50mlを除く。氷浴で冷やした後、生
成した固体を濾取し、トルエン100mlですすぐ。粗生
成物をエタノール350ml中に2時間懸濁し、濾過し
(エタノール100mlおよびジエチルエーテル500ml
ですすぎ)、減圧乾燥して標記生成物23.3gを得る
(収率55%)。
【0026】生成物の分析結果を次に示す:mp=189
−190℃;Rf(1/9 MeOH/CHCl3)=0.5
4;1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ2.98
(s,6H,2NC 3),675(d,2H,J=9.1Hz,Ar
),7.27(d,2H,J=8.9Hz,Ar−),7.
33(d,2H,J=9.1Hz,Ar−),7.67(d,2
H,J=8.9Hz,Ar−),8.78(s,1H,D2Oで
交換,N)および10.42(bs,1H,D2Oで交換,S
2);IR(KBr)3293,2896,1700,1
601,1519,1445,1155,1090および9
16cm-1;FDMS(MeOH)m/e353,355(M+).
元素分析、C1516ClN33Sとして、 計算値:C,50.92;H,4.56;N,11.88, 実測値:C,51.07;H,4.66;N,11.98。
【0027】実施例2 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]
−4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 N,N−ジメチル−N'−カルベトキシスルファニルアミ
ド(32.7g,120ミリモル)、3,4−ジクロロアニ
リン(21.8g,132ミリモル)およびトルエン600
mlを用い、実施例1のように処理する。2時間後、溶液
から沈澱した粗生成物を実施例1記載のように精製し、
標記生成物純品24.9g(53%)を得る。
【0028】生成物の分析結果を次に示す:mp=194
−195℃;Rf(1/9 MeOH/CHCl3)=0.3
6;1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ2.98
(s,6H,2NC 3),6.75(d,2H,J=9.1Hz,
Ar−),7.24(m,1H,Ar−),7.47(d,1H,
J=8.8Hz,Ar−),7.67−7.70(m,3H,
Ar-H),8.98(s,1H,D2Oで交換,N)および1
0.61(bs,1H,D2Oで交換,SO2);IR(KB
r)3319,3242,1707,1602,1511,1
450,1376,1154,1091,1039,813
および669cm-1;FDMS(MeOH)m/e387,38
9,391(M+).元素分析、C1515Cl233Sとし
て、 計算値:C,46.40;H,3.89;N,10.82, 実測値:C,46.21;H,3.90;N,10.60。
【0029】実施例3 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−4−
(ジエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 ジメチルスルホキシド20ml中、4−フルオロベンゼン
スルホンアミド(3.0g,17.1ミリモル)とジエチル
アミン(26.6ml)を混和する。混合物を、密封圧力管
中135℃に加熱し、約14時間この温度を維持する。
【0030】混合物を室温に冷やす。反応混合物に水
(400ml)を加える。混合物を酢酸エチルで2回(40
0ml×1回,100ml×1回)抽出する。有機層を1N塩
酸(300ml)で抽出し、有機層を捨てる。
【0031】酸層を1N水酸化ナトリウム300mlで中
和し、酢酸エチルで抽出する。硫酸ナトリウムに通した
後、有機溶媒を蒸発させて除き、明褐色固体1.13g
を得る。固体を酢酸エチル50mlに再溶解し、1N塩酸
(50ml)で抽出する。水層に1N水酸化ナトリウム50
mlを加え、沈澱が形成する。混合物を酢酸エチルで(5
0ml×3回)抽出する。有機層を合して蒸発させ、明褐
色固体として4−(ジエチルアミノ)ベンゼンスルホンア
ミド0.99g(25%)を得る。
【0032】このベンゼンスルホンアミド体(0.99
g,4.3ミリモル)をアセトン(4.3ml)に溶解し、こ
れに1.0N水酸化ナトリウム(4.4ml)を加える。混
合物にイソシアン酸4−クロロフェニル(0.68g,
4.4ミリモル)のアセトン4.3ml溶液を加える。混
合物を室温で約15分間撹拌する。反応混合物から固体
を濾別する。濾液に1.0N塩酸(4.4ml)を加え、褐
色油状物が分離する。次いで水(5ml)を加え、油状物が
固体に変わるまで混合物を撹拌する。固体を集めて3回
水洗する。
【0033】トルエン(20ml)を用いて固体を再結晶
し、トルエンで3回洗い、所望の標記生成物1.18g
(71%)を得る。 生成物の分析結果を次に示す:1H・NMR(300MH
z,d6−DMSO)δ1.10(t,6H,J=7Hz,2C
3),3.39(q,4H,J=7Hz,2C 2),6.74
(d,2H,J=9Hz,Ar−),7.29(d,2H,J=9
Hz,Ar−),7.36(d,2H,J=9Hz,Ar−),
7.67(d,2H,J=9Hz,Ar−),8.80(s,1
H,N)および10.40(brs,1H,SO2). FDMS m/e381,383,384(M+). 元素分析、C1720ClN33Sとして、 計算値:C,53.47;H,5.28;N,11.00, 実測値:C,53.73;H,5.43;N,10.86。
【0034】実施例4 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−3−
(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 3−フルオロベンゼンスルホンアミド(3.0g,17.
1ミリモル)のジメチルスルホキシド15ml溶液に、ジ
メチルアミン(水中40%(w/w)29mlを加える。混合
物を圧力管中に密封し、138℃に16時間加熱する。
反応混合物を室温に冷やし、水500mlに加える。混合
物を酢酸エチルで(400ml×1回,100ml×1回)抽
出する。
【0035】有機層を合して1N塩酸300mlで洗う。
酸洗浄液を1N水酸化ナトリウム300mlで中和し、酢
酸エチル(300ml)で抽出する。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥、濾過し、減圧下に濃縮し、白色固体とし
て3−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド1.8
3g(9.1ミリモル,53%)を得る。
【0036】この3−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホ
ンアミドをアセトン(9.1ml)に溶解し、これに1N水
酸化ナトリウム9.3mlを加える。この混合物にイソシ
アン酸4−クロロフェニル(1.43g,9.3ミリモル)
のアセトン9.1ml溶液を加える。混合物を室温で45
分間撹拌し、濾過する。濾液を1N塩酸(9.3ml)で酸
性にし、2時間撹拌し、沈澱が生成する。固体を集め、
3回水洗し、熱トルエン(150ml)および酢酸エチル
(25ml)を用いて再結晶し、濾過して冷やす。
【0037】結晶を集めて冷トルエンで(3回)洗い、減
圧オーブン中で乾燥し、所望の標記化合物2.09g(6
5%)を得る。 生成物の分析結果を次に示す:1H・NMR(300MH
z,d6−DMSO)δ2.96(s,6H,2C 3),6.98
(m,1H,Ar−),7.20(m,2H,Ar−),7.28
−7.42(m,5H,Ar−),8.98(s,1H,N),
および10.68(brs,1H,SO2) 元素分析、C1516ClN33Sとして、 計算値:C,50.92;H,4.56;N,11.88, 実測値:C,50.70;H,4.51;N,11.65。
【0038】実施例5 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−4−
(エチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 4−フルオロベンゼンスルホンアミド(3.0g,17.
1ミリモル)のジメチルスルホキシド(20ml)溶液に、
エチルアミン(水中70%(w/w)溶液20.8ml)を加え
る。混合物を圧力管中、105℃で15時間加熱し、室
温に冷やす。混合物を水500mlに加え、酢酸エチル
(初め400ml、次いで100ml)で抽出する。有機層を
合して水500mlで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
濾過し、減圧下に濃縮する。
【0039】この4−(エチルアミノ)ベンゼンスルホン
アミドをトルエン200mlから再結晶する。結晶を集め
て冷トルエンで(3回)洗い、1.56g(7.8ミリモ
ル,46%)を得る。
【0040】この4−(エチルアミン)ベンゼンスルホン
アミドをアセトン7.8mlに溶解し、1N水酸化ナトリ
ウム7.9mlを加える。この混合物にイソシアン酸4−
クロロフェニル(1.22g,7.9ミリモル)のアセトン
7.8ml溶液を加える。この混合物を室温で25分間撹
拌して濾過し、アセトン:水(1:1)混合物少量を用いて
フラスコをすすぎ、濾集した固体を洗う。濾液を1N塩
酸(7.9ml)で酸性にし、最初に分離した油状物が固体
に変わるまで約1時間撹拌する。
【0041】固体を集めて水で3回すすぐ。熱トルエン
(250ml)および酢酸エチル(10ml)を用いて固体を再
結晶し、熱いうちに濾過した後、冷やす。結晶を集めて
冷トルエンで3回洗い、減圧オーブン中で乾燥して所望
の標記化合物1.77g(64%)を得る。
【0042】生成物の分析結果を次に示す:1H・NMR
(300MHz,d6−DMSO)δ1.16(t,3H,J=7
Hz,C 3),3.10(五重線,2H,J=7Hz,C 2),
6.62(d,2H,J=9Hz,Ar−),6.63(brs,1
H,EtN),7.29(d,2H,J=10Hz,Ar−),
7.36(d,2H,J=10Hz,Ar−),7.62(d,2
H,J=9Hz,Ar−),8.78(s,1H,ArNCO)
および10.37(brs,1H,SO2) 元素分析、C1516ClN33Sとして、 計算値:C,50.92;H,4.56;N,11.88, 実測値:C,51.17;H,4.63;N,11.87。
【0043】実施例6 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−4−
(4−モルホリニル)ベンゼンスルホンアミドの製造 4−フルオロベンゼンスルホンアミド(5.50g,3
1.4ミリモル)をモルホリン(99.6g,1.14ミリ
モル)100mlに溶解し、3日間還流する。溶媒を蒸発
させて除き、オレンジ色の油状物を得る。塩化メチレン
(100ml)を加えて油状物を固化させる。固体を濾集
し、エタノール100ml中で加熱する。冷後、固体を濾
集し、白色固体として4−(4−モルホリニル)ベンゼン
スルホンアミド5.59g(73%)を得る。
【0044】4−(4−モルホリニル)ベンゼンスルホン
アミド3.36g(15ミリモル)をアセトン16ml中に
懸濁する。この懸濁液に1N水酸化ナトリウム16ml、
次いで水32mlを加えることにより濁った溶液となる。
更にアセトン32mlと水24mlを加えることにより溶液
を透明にする。
【0045】イソシアン酸4−クロロフェニル(2.6
1g,17ミリモル)をアセトン16mlに溶解し、これを
前記スルホンアミド体溶液に滴加する。混合物を室温で
一夜撹拌し、白色固体が生成する。
【0046】固体を濾別する。濾液を1N塩酸(16ml)
で中和して更に白色固体を形成させる。この混合物を水
125mlで希釈し、30分間撹拌する。固体を濾集し、
水洗(15ml×3回)し、減圧下に乾燥し、標記化合物
3.92g(66%)を得る。
【0047】生成物の分析結果を次に示す:1H・NMR
(270MHz,d6−DMSO)δ3.28(m,4H,2NC
2),3.73(m,4H,2OC 2),7.06(d,2H,J
=9Hz,Ar−),7.31(d,2H,J=8Hz,Ar−
),7.38(d,2H,J=8Hz,Ar−),7.76(d,
2H,J=9Hz,Ar−),8.89(s,1H,N)およ
び10.54(brs,1H,SO2). 元素分析、C1718ClN34Sとして、 計算値:C,51.58;H,4.58;N,10.61;S,
8.10, 実測値:C,51.44;H,4.58;N,10.44;S,
7.87。
【0048】実施例7 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−4−
(1−ピロリジニル)ベンゼンスルホンアミドの製造 アセトン33ml、アセトニトリル22mlおよび水30ml
の混合物に、4−(1−ピロリジニル)ベンゼンスルホン
アミド2.68g(11.8ミリモル)を溶解する。この
混合物に1.0N水酸化ナトリウム(11.8ml)を加
え、この溶液をしばらく撹拌する。
【0049】イソシアン酸4−クロロフェニル(1.9
9g,13ミリモル)をアセトン10mlに溶解し、これを
前記スルホンアミド溶液に、1分間に渡って加える。混
合物を一夜撹拌する。
【0050】混合物を濾過して少量の固体を濾去し、濾
液を1.0N塩酸(11.8ml添加)でpH=5.5に調
節し、細かい白色沈澱を形成させる。固体を濾取して標
記化合物3.31g(74%)を得る。核磁気共鳴分析に
より単離した物質は標記化合物と同一であることを確認
した。元素分析、C1718ClN33Sとして、 計算値:C,53.75;H,4.78;N,11.06;C
l,9.33, 実測値:C,53.13;H,4.70;N,10.02;C
l,11.43。
【0051】実施例8 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]
−4−(アミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 p−アミノベンゼンスルホンアミド(8.6g,50ミリモ
ル)の水性1N水酸化ナトリウム50mlおよびアセトン
50ml溶液に、イソシアン酸3,4−ジクロロフェニル
(9.4g,50ミリモル)のアセトン50ml溶液を、30
分間に渡って滴加する。3時間後、反応混合物に水性1
N塩酸50mlを30分間に渡って滴加処理する。反応混
合物を水100mlで希釈し、磁気撹拌機で強く撹拌しな
がら氷浴上で冷やす。生成した固体を濾集し、水100
mlですすぎ、乾燥する。この粗固体の一部をシリカゲル
フラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/CH2
Cl2)で精製し、精製した物質(2.8g)を水に懸濁し、
濾取、風乾する。
【0052】生成物の分析結果を次に示す。mp=194
−196℃;Rf(1/9MeOH/CHCl3)=0.21;
1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ6.11(s,
2H,D2Oで交換,Ar−N 2),6.58(d,2H,J=
8.7Hz,Ar−),7.24(dd,1H,J=8.8,
2.7Hz,Ar−),7.47(d,1H,J=8.8Hz,
Ar−),7.54(d,2H,J=8.7Hz,Ar−),
7.68(d,1H,J=2.4Hz,Ar−),8.93(s,
1H,D2Oで交換,N),および10.52(bs,1H,D
2Oで交換,SO2),IR(KBr)3366,3302,
1703,1642,1594,1522,1455,13
16,1156,1087および1042cm-1;FDMS
(MeOH)m/e359,361,363(M+). 元素分析、C1311Cl233Sとして、 計算値:C,43.35;H,3.08;N,11.67, 実測値:C,43.15;H,3.21;N,11.48。
【0053】実施例9 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−4−
(メチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 4−(N−メチル−N−エトキシカルボニル)アミノベン
ゼンスルホンアミド・0.5水和物の製造 クロロスルホン酸(30ml,450ミリモル)含有フラス
コに窒素ガスを通して抜気し、これにN−メチル−N−
フェニルカルバミン酸エチル(15.5g,86.5ミリ
モル)[リースター(N.Leister)ら,ジャーナル・オブ
・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organi
c Chemistry)1958,1152に記載のように製せ
られる]を少量づつ加える。90分間強く撹拌後、反応
混合物に砕氷を加えることにより反応を停止し、塩化メ
チレンで(100ml×3回)抽出する。有機抽出物を合し
て硫酸カルシウムで乾燥、濾過し、蒸発させて油状物を
得る。この粗スルホニルクロリド体を水酸化アンモニウ
ム250mlと共に3時間撹拌し、スルホンアミド生成物
を濾集し、水(250ml)ですすぎ、減圧下に乾燥する
(5.5g,25%)。
【0054】この中間体生成物の分析結果を次に示す:m
p=138−139℃;Rf(1/1EtOAc/ヘキサン)
=0.28;1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ
1.17(t,3H,J=7.0Hz,CH2 3),3.24
(s,3H,NC 3),4.08(q,2H,J=7.0Hz,C
2CH3),7.33(s,2H,D2Oで交換,SO2 2),
7.49(d,2H,J=8.6Hz,Ar−)および7.7
6(d,2H,J=8.6Hz,Ar−);UV(EtOH)λ
max(ε)251.8(12941)および202. 8(14996)nm;IR(KBr)3335,1685,13
77,1333,1157および833cm-1;FDMS(M
eOH)m/e258(M+). 元素分析、C101424Sとして、 計算値:C,46.50;H,5.46;N,10.84, 実測値:C,46.73;H,5.45;N,10.66。
【0055】前項で製せられた4−(N−メチル−N−
エトキシカルボニル)アミノベンゼンスルホンアミド・
0.5水和物(7.4g,28.6ミリモル)、1N水酸化
ナトリウム28.6mlおよびイソシアン酸4−クロロフ
ェニル(4.5g,28.7ミリモル)を用い、実施例8の
方法に従って処理し、対応するスルホニル尿素化合物
5.9g(50%)を得る。
【0056】生成物の分析結果を次に示す:mp=131
−133℃;Rf(THF)=0.56;1H・NMR(30
0MHz,d6−DMSO)δ1.18(t,3H,J=7.0
Hz,CH2 3),3.26(s,3H,NC 3),4.09
(q,2H,J=7.0Hz,C 2CH3),7.31(m,4H,
Ar−),7.55(d,2H,J=8.7Hz,Ar−),
7.89(d,2H,J=8.7Hz,Ar−),9.04(s,
1HD2Oで交換,N)および10.7(bs,1H,D2
で交換,SO2);UV(EtOH)λmax(ε)249.0
(35538)および204.8(38013)nm;IR(K
Br)3329,1727,1675,1605,1545,
1175,1094および830cm-1;FDMS(MeO
H)m/e411,413(M+). 元素分析、C1718ClN35S・0.25C410Oと
して、 計算値:C,50.23;H,4.80;N,9.76, 実測値:C,50.07;H,4.77;N,9.71。
【0057】前項で製せられたスルホニル尿素体(5.
4g,13.1ミリモル)を水性2N水酸化カリウム溶液
(60ml,120ミリモル)中、2時間加熱還流する。氷
浴上で冷やした後、反応混合物に水性5N塩酸溶液(2
4ml)を加えて反応を停止させる。これを濾過して乾燥
し、得られた粗生成物を1N水酸化ナトリウム溶液25
mlおよび水100mlで処理し、濾過することにより精製
し、不溶性物質を得る。濾液を1N塩酸溶液25mlで処
理後、濾過、乾燥して標記生成物2.1g(47%)を得
る。
【0058】標記生成物の分析結果を次に示す:mp=1
73−174℃;Rf(EtOAc)=0.45;1H・NMR
(300MHz,d6−DMSO)δ2.70(d,3H,J=
4.0Hz,NHC 3),6.57(d,2H,J=8.8H
z,Ar−),6.67(m,1H,NCH3),7.27(d,
2H,J=8.7Hz,Ar−),7.35(d,2H,J=
8.7Hz,Ar−),7.63(d,2H,J=8.8Hz,
Ar−),8.78(s,1H,D2Oで交換,N)および1
0.4(bs,1H,D2Oで交換,SO2);UV(EtO
H)λmax(ε)278.8(26112),249.4(24
189)および203.2(37423)nm;IR(KBr)
3431,3279,1690,1605,1523,11
64,1092,822および688cm-1;FDMS(Me
OH)m/e339,341(M+). 元素分析、C1414ClN33S・0.5H2Oとして、 計算値:C,48.21;H,4.33;N,12.05, 実測値:C,48.18;H,4.13;N,12.01。
【0059】実施例10 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]
−4−(メチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 4−(N−メチル−N−エトキシカルボニル)アミノベン
ゼンスルホンアミド・0.5水和物(5.3g,20.5
ミリモル)、1N水酸化ナトリウム20.5mlおよびイ
ソシアン酸3,4−ジクロロフェニル(4.0g,20.6
ミリモル)を用い、実施例8の方法で処理し、スルホニ
ル尿素中間体8.5g(92%)を得る。
【0060】生成物の分析結果を次に示す:mp=164
−165℃;Rf(THF)=0.87;1H・NMR(30
0MHz,d6−DMSO)δ1.18(t,3H,J=7.0
Hz,CH2 3),3.27(s,3H,NC 3),4.09
(q,2H,J=7.0Hz,C 2 3),7.26(m,1H,
Ar−),7.52(d,1H,J=8.8Hz,Ar−),
7.59(d,2H,J=8.8Hz,Ar−),7.70(s,
1H,Ar−),7.91(d,2H,J=8.8Hz,Ar−
),9.20(s,1H,D2Oで交換,N)および11.
0(bs,1H,D2Oで交換,SO2);UV(EtOH)λ
max(ε)251.4(30129)および209.4(41
332)nm;IR(KBr)1723,1660,1594,1
528,1347,1041,872および709cm-1;F
DMS(MeOH)m/e445,447,449(M+). 元素分析、C1717Cl235Sとして、 計算値:C,45.75;H,3.84;N,9.41, 実測値:C,45.63;H,3.87;N,9.25。
【0061】前項で製せられたカルバミン酸エステル
(7.5g,16.8ミリモル)および2N水酸化カリウム
溶液80ml(160ミリモル)を用い、実施例9の方法で
処理し、生成物1.93g(31%)を得る。
【0062】生成物の分析結果を次に示す:mp=155
−156℃;Rf(THF)=0.56;1H・NMR(30
0MHz,d6−DMSO)δ2.67(d,3H,J=4.0
Hz,NHC 3),6.53(d不鮮明なbs,2H+1H,J
=8.8Hz,2Ar−,NCH3),7.21(d,1H,
J=8.9Hz,Ar−),7.41(d,1H,J=8.9
Hz,Ar−),7.58(d,2H,J=8.8Hz,Ar−
),7.69(s,1H,Ar−),8.90(s,1H,D2
で交換,SO2)および10.5(bs,1H,D2Oで交
換,N);UV(MeOH/pH=7緩衝液,1:1)λ
max(ε)265.8(32610),257.2(3380
6)および209.0(39683)nm;IR(KBr)34
50,3250,1740,1510,1175および10
60cm-1;FDMS(MeOH)m/e373,375,377
(M+). 元素分析、C1413Cl233S・0.33H2Oとし
て、 計算値:C,44.23;H,3.62;N,11.05, 実測値:C,44.04;H,3.37;N,11.00。
【0063】実施例11 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]
−4−(メチルエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの
製造 N−エチル−N−メチル−N'−カルベトキシスルファ
ニルアミドの製造 この中間体を、実質的に前記バージエス(Burgess)ら記
載のように合成する。すなわちベンゼン200ml中、N
−エチル−N−メチルアニリン(10.5ml,69.8ミ
リモル)、カルベトキシスルファモイルクロリド(12.
8g,68.2ミリモル)およびトリエチルアミン(9.5
ml,68.2ミリモル)を用い、標記(サブタイトルの)生
成物11.9g(61%)を得る。
【0064】この生成物の分析結果を次に示す:mp=1
47−150℃;Rf(1/1EtOAc/ヘキサン)=0.
38;1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ1.0
2−1.11(tオーバラップするt,6H,OCH2 3
およびNCH2 3),2.93(s,3H,NC 3),3.
44(q,2H,J=7.0Hz,NC 2CH3),3.96
(q,2H,J=7.0Hz,OC 2CH3),6.73(d,2
H,J=9Hz,Ar−),7.60(d,2H,J=9Hz,A
r−),および11.5(bs,1H,D2Oで交換,N);U
V(EtOH)λmax(ε)286.5(23988)および2
19.0(8704)nm;IR(KBr)3420,1750,
1595,1231,1141,1090,および821cm
-1;FDMS(MeOH)m/e286(M+). 元素分析、C121824Sとして、 計算値:C,50.33;H,6.34;N,9.78, 実測値:C,50.28;H,6.52;N,9.85。
【0065】次にトルエン150ml中、N−エチル−N
−メチル−N'−カルベトキシスルファニルアミド(9.
4g,32.8ミリモル)および3,4−ジクロロアニリン
(6.0g,36.3ミリモル)を用い、実施例1の方法で
処理し、標記生成物10.0g(76%)を得る。
【0066】生成物の分析結果を次に示す:mp=147
−150℃;Rf(1/1EtOAc/ヘキサン)=0.3
8;1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ1.04
(t,3H,J=7.0Hz,NCH2 3),2.93(s,3
H,NC 3),3.44(q,2H,J=7.0Hz,NC 2
CH3),6.74(d,2H,Ar−),7.24(m,1H,A
r−),7.47(d,1H,J=8.7Hz,Ar−),7.
66(dオーバラップするs,3H,Ar−),8.97(s,
1H,D2Oで交換,N)および10.6(bs,1H,D2
で交換,SO2);UV(MeOH/pH=7緩衝液,1:
1)λmax(ε)280.0(27280),258.0(28
746)および210.0(37068)nm;IR(KBr)
3356,3261,1709,1588,1515,14
53,1152および811cm-1;FDMS(MeOH)m/
e401,403,405(M+). 元素分析、C1617Cl233Sとして、 計算値:C,47.77;H,4.26;N,10.45, 実測値:C,47.98;H,4.23;N,10.28。
【0067】実施例12 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル]
−4−(ジエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミドの製造 N,N−ジエチル−N'−カルベトキシスルファニルアミ
ドの製造 ベンゼン150ml中、N,N−ジエチルアニリン(10.
7ml,67ミリモル)、カルベトキシスルファモイルクロ
リド(12g,64ミリモル)およびトリエチルアミン
(8.9ml,63.8ミリモル)を用い、実施例11の方
法で処理し、中間体生成物13.6g(71%)を得る。
【0068】生成物の分析結果を次に示す:mp=120
−121℃;Rf(1/1EtOAc/ヘキサン)=0.4
9;1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ1.06
−1.11(tオーバラップするt,9H,OCH2 3,2
NCH2 3),3.35(q,4H,J=7.0Hz,2NC
2CH3),3.96(q,2H,J=7.0Hz,OC 2
3),6.71(d,2H,J=9.0Hz,Ar−),7.5
8(d,2H,J=9.0Hz,Ar−)および11.5(bs,
1H,D2Oで交換,N);UV(EtOH)λmax(ε)28
4.5(23324)および202.5(16968)nm;
IR(KBr)3261,1751,1593,1139およ
び824cm-1;FDMS(MeOH)m/e300(M+). 元素分析、C132024Sとして、 計算値:C,51.98;H,6.71;N,9.33, 実測値:C,51.75;H,6.59;N,9.54。
【0069】次にトルエン150ml中、N,N−ジエチ
ル−N'−カルベトキシスルファニルアミド(9.0g,3
0ミリモル)および3,4−ジクロロアニリン(6.0g,
36.3ミリモル)を用い、実施例1の方法で処理す
る。2時間後、減圧下に溶媒を除き、固体をジエチルエ
ーテル(200ml)で処理して濾集し、減圧下に乾燥して
粗生成物10gを得る。この固体をエタノール(40ml)
と共に1時間撹拌し、濾過して減圧下に乾燥し、生成物
6.7g(54%)を得る。
【0070】生成物の分析結果を次に示す:mp=164
−165℃;Rf(9/1CHCl3/MeOH)=0.41;
1H・NMR(300MHz,d6−DMSO)δ1.08(t,
6H,J=7.0Hz,2NCH2 3),3.37(q,4
H,J=7.0Hz,2NC 2CH3),6.71(d,2H,
J=8.7Hz,Ar−),7.24(m,1H,Ar−),
7.47(d,1H,J=8.7Hz,Ar−),7.66(d,
オーバラップするs,3H,Ar−),8.95(s,1H,D
2Oで交換,N)および10.6(bs,1H,D2Oで交換,
SO2);UV(MeOH/pH=7緩衝液,1:1)λmax
(ε)283.6(27991),258.4(26478)
および209.4(35937)nm;IR(KBr)3352
1,1704,1594,1518,1450,1196,1
165,1095および814cm-1;FDMS(MeOH)m
/e415,417,419(M+). 元素分析、C1719Cl233Sとして、 計算値:C,49.05;H,4.60;N,10.09, 実測値:C,48.77;H,4.60;N,9.91。
【0071】化合物(I)は移植されたヒト腫瘍に対して
生体内活性を有することが証明された。それ故本発明は
また、感受性腫瘍を処置する必要のある哺乳類に対して
式:
【化10】 [式中、R1は−NO2
【化11】 または−NRab(基中、RaおよびRbは個別に水素お
よびC1〜C6アルキルから選ばれる基);R2およびR3
個別に水素、ハロ、C1〜C6アルキルおよびトリフルオ
ロメチルから選ばれる基(ただしR2およびR3のうち1
個以上が水素であることはできない)を表わす。ただし
1が−NO2または−NH2であるとき、R2もR3も水
素であることはできない]で示される化合物(I)または
その薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の感受性腫
瘍の処置のための有効量を投与することから成る哺乳類
の感受性腫瘍の処置方法を提供する。
【0072】好ましい処置方法は、R1がニトロ、アミ
ノ、ジメチルアミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジ
エチルアミノ、ピロリジニル、ピペリジニルまたはモル
ホリニル;R2およびR3は個別に水素、クロロ、フルオ
ロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチルおよびトリフルオ
ロメチルから選ばれる基である化合物(I)を使用する。
【0073】化合物(I)の抗腫瘍活性を証明するため、
種々の同種移植および異種移植腫瘍を持つマウスで化合
物(I)の試験を行なった。本発明のスルホニル尿素類の
抗腫瘍活性を証明するために使用する2種の腫瘍型は、
ヒト結腸異種移植片HXGC3およびVRC5[ホート
ン(J.A.Houghton)およびテイラー(D.M.Taylo
r),ブリテッシュ・ジャーナル・オブ・キャンサー(Bri
tish Journal ofCancer)37:213〜223(19
78年)]である。これらの腫瘍は、セントジュード小児
研究病院(St.Jude's Children's Research Ho
spital)から得られ、ヒト腫瘍型として広く使用されて
いる。
【0074】第3の腫瘍は、C3Hマウスに保持された
広く使用されている同種移植片6C3HEDリンパ肉腫
[またガードナー(Gardner)リンパ肉腫(GLS)として
知られている]を用いる。6C3HEDリンパ肉腫は、
国立癌研究所癌治療部腫瘍バンク(Division of Can
cer Treatment,National Cancer Institute,Tum
or Bank)[維持場所:マソン研究機関(E.G.and
G.Mason Research)(マサチューセッツ州ウオセス
ター(Worcester))]から入手した。
【0075】最初の継代腫瘍を標準的手法により液体窒
素中に保存する。腫瘍バンクから移植した腫瘍を6か月
毎にまたは必要に応じて再樹立する。宿主マウスに週2
回継代処理することにより腫瘍を維持する。
【0076】本発明で用いる操作法において、滅菌技法
を用いて腫瘍を継代動物から切除し、1〜3mm立方形の
砕片に細切する。抗生物質培地1(Antibiotic Mediu
m1)および脳心臓輸液(Brain Heart Infusion)(D
ifco,ミシガン州デトロイト)の双方を用いて腫瘍砕片の
無菌性を確認する。トロカールを用い、受容動物CD1
・Nu/Nuマウスの腋窩部の皮下に異種移植腫瘍片を移
植する。同様の方法で受容動物C3Hマウスに同種移植
6C3HED腫瘍片を移植する。
【0077】腫瘍移植して7日後、適当な計画に基づき
薬剤療法の試験を始める。試験化合物とGAF社(GA
F Corporation)から入手した2.5%エマルフア(E
mulphor)EL620(0.9%食塩水中、1:40希釈)
を混合する。各投与のための投与全容量は0.5mlであ
る。試験化合物の始めおよび終りにすべての動物の体重
を測定する。飼料および水に任意に供給する。
【0078】各対照群および各投与濃度の処置群は、移
植した動物集団から無作為に選ばれた9または10匹の
マウスから成る。18ゲージ針を用い薬剤を経口的に強
制投与する。化合物を毎日投与し、ヒト腫瘍異種移植片
を使用する試験については10日間、同種移植片を使用
する試験については8日間投与を継続する。
【0079】処置終了から5日後、ミクロコンピュータ
ーに接続した計数型電子キャリパスを用いて計測した2
個の測定値(幅と長さ)で腫瘍の大きさを測定する[ウオ
ザラ(J.F.Worzalla)ら,Investigational New
Drugs,8:241〜251(1990年)]。次式を用い
てこれらの測定値から腫瘍重量を計算する。
【数1】 同数のマウスから成る少なくとも1群の対照群を同一容
量の2.5%エマルフアのみで処置する。試験群の平均
腫瘍サイズの対照群のそれに対する比を1から減じ、そ
の結果に100を掛けることに抑制%を決定する。
【0080】HXGC3およびVRC5ヒト結腸腺癌、
ならびに6C3HEDリンパ肉腫を保有するマウスを用
い、化合物(I)を経口的に投与する数種の実験結果を表
Iに示す。表中、欄1は試験化合物を示す実施例の番
号;欄2は試験に用いた特定のヒト腫瘍異種移植片また
はマウス同種移植片;欄3は化合物(I)の投与量(mg/kg
(体重));欄4は腫瘍生長の抑制%;欄5は当該群の全動
物数に対して実験の過程で死んだマウスを記録する数を
表わす。
【0081】
【表1】 表I 同種移植片および異種移植片腫瘍に対する化合物(I)の生体内活性 実施例 投与量 抑制 No. 腫瘍 (mg/kg) 毒性/全数 1 6C3HED 600 毒性 10/10 300 100 0/10 150 100 0/10 75 99 0/10 37.5 80 0/10 2 6C3HED 160 97 0/10 80 89 0/10 40 51 0/10 20 35 0/10 HXGC3 1200 100 1/10 600 100 1/10 300 100 0/10 150 100 0/10 VRC5 1200 100 0/10 600 100 1/10 300 100 0/10 150 100 0/10 4 6C3HED 300 95 0/10 150 73 0/10 5 6C3HED 300 74 0/10 6 6C3HED 300 38 0/10 150 17 0/10 7 6C3HED 300 48 0/10 150 44 0/10 8 6C3HED 775 100 1/10 388 29 0/10 194 34 0/10 9 6C3HED 600 100 0/10 300 100 0/10 10 6C3HED 600 100 2/10 300 100 0/10 11 6C3HED 300 96 1/10 150 71 0/10 12 6C3HED 300 70 0/10 150 54 0/10
【0082】化合物(I)は通常、これを薬学的組成物形
で投与する。これらの組成物は経口、直腸、経皮、皮
下、静脈内、筋肉内および鼻内投与を含む種々の方法で
投与することができる。かかる組成物は卵巣癌、非小細
胞肺癌、胃癌、膵臓癌、前立腺癌、腎細胞癌、乳癌、直
腸癌、小細胞肺癌、黒色腫のような癌ならびに頭部およ
び頚部腫瘍;およびカポジー肉腫、横紋筋肉腫のような
肉腫を包含する固体腫瘍を処置するのに有用である。
【0083】化合物(I)は、好ましくはこれを経口的薬
学組成物形で投与する。かかる組成物は薬学的技術でよ
く知られた方法で、活性化合物少なくとも1種を含有さ
せて製せられる。
【0084】別の観点から本発明はまた、活性成分とし
て化合物(I)を薬学的に許容される担体と組合わせて含
有させた新規薬学的組成物を包含する。本発明のかかる
組成物の製造において通常、活性成分を賦形剤と混合
し、賦形剤で希釈するかまたはカプセル、サシシエ、薬
包紙もしくは他の容器入の形状にすることができる担体
内に封入する。賦形剤を希釈剤として役立てるとき、こ
れは固体、半固体または液体物質であることができ、こ
の賦形剤は活性成分のための基剤、担体また媒体として
機能する。このように組成物は錠剤、丸薬、散剤、ロゼ
ンジ、サシエ剤、カシエ剤、エリキシル剤、懸濁液剤、
エマルジョン剤、溶液、シロップ剤、エーロゾル剤(固
体としてまたは液体媒体中)、たとえば10重量%を越
えない活性化合物を含有する軟こう、軟質および硬質ゼ
ラチンカプセル剤、座薬、滅菌注射溶液および滅菌包装
散剤のような薬剤形であることができる。
【0085】薬剤の製造において、活性化合物を粉砕し
て適当な大きさの粒子にした後、他の成分と混和する必
要があることができる。活性化合物が実質的に不溶性で
あるとき、通常これを200メッシュ以下の粒径に粉砕
する。活性化合物が実質的に水溶性であるとき、粉砕し
て正常な粒径に調節し(たとえば約40メッシュ)、薬剤
中で実質的に均質な分散状態を与える。
【0086】適当な賦形剤の例は、ラクトース、デキス
トロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、
澱粉類、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸
塩類、トラガカントゴム、ゼラチン、珪酸カルシウム、
微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロー
ス、水、シロップおよびメチルセルロースを包含する。
薬剤は更にこの中に追加してタルク、ステアリン酸マグ
ネシウムおよび鉱油のような滑沢剤;湿潤剤;乳化剤およ
び懸濁剤;ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピル
エステルのような保存剤;甘味剤;および香味料を含有さ
せることができる。本発明組成物は、よく知られた方法
で患者に投与した後、活性成分がすみやかに、持続的に
または遅延して放出されるように製造することができ
る。
【0087】組成物は、好ましくは各個の薬剤が活性成
分約5〜約500mg、より通常的に約25〜約300mg
を含有する単位投与薬剤形で製造される。“単位投与薬
剤形"という用語は、ヒト患者および他の哺乳類のため
の単位投与剤として適当な形状的に個別の薬剤単位であ
って、各単位が、所望の治療効果を現わすようにあらか
じめ計算して決定された量の活性物質を適当な薬学的賦
形剤と組合わせて含有する薬剤単位を表わす。
【0088】活性化合物は通常、広い範囲に渡る投与量
で有効である。たとえば1日当り投与量は標準的に約
0.5〜約600mg/kg(体重)の範囲にある。ヒト成人
の治療において、約1〜約50mg/kgの投与量を1回も
しくは数回に分けて投与するのが好ましい。しかし実際
に投与する化合物量は、治療条件、選択する投与法、実
際に投与する化合物名、個々の患者の年令、体重および
応答および患者の症状の重篤度を含む関連状況に照らし
医師により決定されることは理解されるべきである。そ
れ故前記投与量範囲はいずれの場合でも本発明の範囲を
限定するものではない。
【0089】次に示す製剤例で本発明の典型的組成物を
説明する。 製剤例1 次の成分を含む硬質ゼラチンカプセル剤を製造する: 成分 量(mg/カプセル) N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ] カルボニル]−4−(エチルメチルアミノ) ベンゼンスルホンアミド 250.0 澱粉 305.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 上記成分を混合し、560mg量で硬質ゼラチンカプセル
内に充填する。
【0090】製剤例2 下記成分を使用して錠剤を製造する: 成分 量(mg/錠剤) N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル] −3−(ジエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド 250.0 微結晶セルロース 400.0 コロイド状二酸化珪素 10.0 ステアリン酸 5.0 各成分を混合し、1個当り665mg重量に圧縮して錠剤
を製造する。
【0091】製剤例3 次の成分を含む乾燥粉末吸入剤を製造する: 成分 重量(%) N−[[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]カルボニル] −4−(1−ピペリジニル)ベンゼンスルホンアミド 5 ラクトース 95 活性物質をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸入
用具に加える。
【0092】製剤例4 次のように1個当り活性成分60mgを含有する錠剤を製
造する: 成分 量(mg/錠剤) N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボニル] −4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド 60.0mg 澱粉 45.0mg 微結晶セルロース 35.0mg ポリビニルピロリドン(水中10%溶液として) 4.0mg ナトリウムカルボキシメチル澱粉 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1.0mg 計 150.0mg 活性成分、澱粉およびセルロースをNo.20メッシュ
U.S.ふるいに通し、完全に混和する。この粉末とポ
リビニルピロリドン溶液を混合し、16メッシュU.
S.ふるいに通す。得られた顆粒を50〜60℃で乾燥
し、16メッシュU.S.ふるいに通す。この顆粒に、
あらかじめNo.30メッシュU.S.ふるいに通した
ナトリウムカルボキシメチル澱粉、ステアリン酸マグネ
シウムおよびタルクを加え、混和した後、錠剤機で圧縮
して1個当り150mg重量の錠剤を得る。
【0093】製剤例5 次のように1個当り薬物80mgを含有するカプセル剤を
製造する: 成分 量(mg/カプセル) N−[[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ] カルボニル]−3−ニトロベンゼンスルホンアミド 80.0mg 澱粉 109.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg 計 190.0mg 活性成分、セルロース、澱粉およびステアリン酸マグネ
シウムを混合し、No.20メッシュU.S.ふるいに
通し、190mg量で硬質ゼラチンカプセルに充填する。
【0094】製剤例6 次のように各1個当り活性成分225mgを含む座薬を製
造する: 成分 N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ] カルボニル]−4−(1−ピロリジニル)ベンゼン スルホンアミド 225mg 飽和脂肪酸グリセリドを加えて全量 2,000mg 活性成分をNo.60メッシュU.S.ふるいに通し、
あらかじめ必要最小限に加温して溶融した飽和脂肪酸グ
リセリドに懸濁する。混合物を名目2.0g容の座薬流
し容器に注ぎ、冷やす。
【0095】製剤例7 次のように5.0ml投与単位当り薬物50mgを含む懸濁
液剤を製造する: 成分 N−[[(4−メチルフェニル)アミノ]カルボニル] −4−(4−モルホリニル)ベンゼンスルホンアミド 50.0mg キサンタンガム 4.0mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース(11%)・ 微結晶セルロース(89%) 50.0mg スクロース 1.75mg 安息香酸ナトリウム 10.0mg 香味料 任意量 着色剤 任意量 純水を加えて全量 5.0ml 薬物、スクロースおよびキサンタンガムを混合し、N
o.10メッシュU.S.ふるいに通し、あらかじめ調
製した微結晶セルロースとナトリウムカルボキシメチル
セルロースの水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、
香味料および着色剤を若干量の水で希釈し、これを上記
混合物に、撹拌しながら加える。これに充分量の水を加
えて所要の容量にする。
【0096】製剤例8 次のように1個当り薬物150mgを含むカプセル剤を製
造する: 成分 量(mg/カプセル) N−[[(4−トリフルオロメチルフェニル)アミノ] カルボニル]−3−(プロピルアミノ)ベンゼンスルホ ンアミド 150.0mg 澱粉 407.0mg ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 計 560.0mg 活性成分、セルロース、澱粉およびステアリン酸マグネ
シウムを混合し、No.20メッシュU.S.ふるいに
通し、560mg量で硬質ゼラチンカプセル内に充填す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 295/08 Z (72)発明者 コーラ・スー・グロスマン アメリカ合衆国46250インディアナ州イン ディアナポリス、バロン・コート5838番 (72)発明者 ジェイムズ・ジェフリー・ハウバート アメリカ合衆国98005ワシントン州ベルブ、 ノースイースト・サーティース・ストリー ト12740番 (72)発明者 カレン・リン・ロブ アメリカ合衆国46219インディアナ州イン ディアナポリス、イースト・ローウェル・ アベニュー5625番 (72)発明者 ジェイムズ・エドワード・レイ アメリカ合衆国46268インディアナ州イン ディアナポリス、グランガー・レイン6640 番 (72)発明者 ジョン・エルドン・トス アメリカ合衆国46278インディアナ州イン ディアナポリス、ペリア・コート6759番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、R1は−NO2、 【化2】 または−NRab(基中、RaおよびRbは個別に水素お
    よびC1〜C6アルキルから選ばれる基);R2およびR3
    個別に水素、ハロ、C1〜C6アルキルおよびトリフルオ
    ロメチルから選ばれる基を表わす(ただしR2およびR3
    のうち1個以上が水素であることはできない)。ただし
    1が−NO2または−NH2であるとき、R2もR3も水
    素であることはできない]で示される化合物またはその
    薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. 【請求項2】 N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カ
    ルボニル]−4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホンア
    ミド、N−[[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]カルボ
    ニル]−4−(ジメチルアミノ)−ベンゼンスルホンアミ
    ド、N−[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−
    4−(メチルアミノ)−ベンゼンスルホンアミドまたはN
    −[[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボニル]−3−
    (ジメチルアミノ)−ベンゼンスルホンアミドの名称を有
    する請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 活性成分として請求項1記載のスルホニ
    ル尿素を、そのための薬学的に許容される担体、希釈剤
    もしくは賦形剤の1種ないしそれ以上と組合わせて含有
    する抗腫瘍剤。
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