JPH0648688U - 皮接治療具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体に余分な刺激を与えずに、患部と健康な
部位の電位を平衡にして生体の自律を促し、患部を治癒
せしむる皮接治療具を提供する。 【構成】 人体の皮膚の少なくとも凝りや痛み、痺れの
ある患部とその周辺の健康な部位とに同時に接触せしめ
る治療線材１を形成し、この治療線材１を導電性金属材
料にて形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は皮接治療具に係り、凝りや痛み、痺れの治癒を図るべく、人体に皮 接して使用する皮接治療具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、凝りや痛み、痺れの治癒を図るために人体に皮接して使用する皮接 治療具として、磁石粒を粘着テープにより患部に皮接固定するものや、イオン化 傾向の大きい金属板の表面中央に窪みを設け、この窪みに絶縁材を介してイオン 化傾向の小さい金属板を嵌合させて、この面を患部に接触させて粘着テープによ り皮接固定するもの等が提供されている。

【０００３】 このうち、前者は、磁石粒の磁力線を患部に作用させることにより症状を解消 するものであり、後者は、イオン化傾向の異なる金属を絶縁した状態で同時に患 部に接触させて、これら金属の電位差により生体内に電流を流して患部を刺激し 、症状を解消するようにしたものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの皮接治療具は、磁力線や電流といった外部からのエネ ルギーを人体に対して作用させるものであるから、生体が本来持つエネルギーの バランスが崩されることになり、長く使用していると治癒の目的にそわない変調 を来すことがあった。

【０００５】 また、これらの皮接治療具は、磁力線や電流に特定の方向性がなく四方を刺激 するため、患部だけではなく周りの健康な部位までが余分な刺激を受けることに なった。

【０００６】 そこで、この考案は、上述した問題点等に鑑み、生体のエネルギーのバランス を崩さずに作用して、凝りや痛み、痺れのある部位を治癒せしむると共に、余分 な刺激を与えない皮接治療具の提供を課題として案出されたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

このためこの考案は、人体の皮膚の少なくとも凝りや痛み、痺れのある患部と その周辺の健康な部位とに同時に接触せしめる治療線材を形成し、この治療線材 を導電性金属材料にて形成したことにより上記課題を解決し、

【０００８】 また、この考案は、治療線材は少なくとも皮膚に接触する部分を接触面方向で 湾曲させたことにより上記課題を解決する。

【０００９】

【作用】

しかしてこの考案は、治療線材を凝りや痛み、痺れのある患部とその周辺の健 康な部位とに同時に接触せしめると、電位の高い患部から電位の低い健康な部位 へ放電が起こり、患部の電位が下がることで症状が解消される。

【００１０】 また、治療線材は少なくとも皮膚に接触する部分を接触面方向で湾曲している ので、肌を傷つけたりすることなく安全に皮接して使用できる。

【００１１】

【実施例】

以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明すると次の通りである。 図１において示される符号１は、導電性金属材料にて形成した治療線材であり 、この治療線材１は、全体として平面略Ｃ字状に形成してあり、これを寝かせた 状態で人体の凝りや痛み、痺れのある患部とその周辺の健康な部位とに同時に接 触させて使用するものである。

【００１２】 また、治療線材１には、中程に複数の環状部２を形成すると共に、両先端部に 内側に曲げた湾曲部３を形成してあり、これらは全て皮膚との接触面方向で湾曲 させたものである。

【００１３】 治療線材１の材料は、導電性金属であればいずれの種類の金属でもよいが、人 の肌に直接接触しても害のない、金、白金、銀、パラジウム、亜鉛、錫等の金属 又はこれらの合金が好適である。

【００１４】 人体における電位は、健康な部位に比べ、凝りや痛み、痺れのある部位におい て高くなっていることが知られているが、上記のごとく構成したこの治療線材１ は、電位の高い患部とその周辺の健康な部位とに同時に接触するように皮接して 使用するものであり、患部と健康な部位とを結ぶことでこれらの電位の差を無く し、平衡にすることで、生体の自律を促して凝りや痛み、痺れを治癒せしむる。 実際には、治療線材１を患部とその周辺の健康な部位とに同時に接触するように 、手で押さえて当てがったり、粘着テープで固定して使用すればよい。

【００１５】 このようにして形成した治療線材１は、患部とその周辺の健康な部位とに同時 に接触するように皮接することにより、電位を平衡にして生体自体の自律を促し 、患部の凝りや痛み、痺れを軽減、治癒せしむる働きがあるものである。

【００１６】 また、この治療線材１には、環状部２や湾曲部３が形成されており、鋭利な部 分が全く無いので、皮膚を傷つけたりすることがなく安全に使用できる。

【００１７】 実際に、この治療線材１を、肩凝りと腰痛を訴える複数の患者に対して、患部 とその周辺の健康な部位とに同時に接触するように皮接して使用したところ、す べての患者において症状を軽減乃至治癒させる効果を得られた。

【００１８】 図２は、この考案の他の実施例であるが、これら実施例の治療線材１において も前述した実施例と同様の効果が得られるものである。

【００１９】 尚、治療線材の形状はこれらの実施例に限定されるものではなく、その寸法、 材質、構成、使用方法も上述した実施例に限定されないことは言うまでもない。

【００２０】

【考案の効果】

上述のごとく構成したこの考案によれば、人体の皮膚の少なくとも凝りや痛み 、痺れのある患部とその周辺の健康な部位とに同時に接触せしめる治療線材１を 形成し、この治療線材１を導電性金属材料にて形成したから、患部の電位を下げ て患部と健康な部位の電位の差を無くし、平衡にすることで、生体の自律を促し て患部を治癒せしむる効果がある。

【００２１】 そして、この考案の治療線材１は、従来の皮接治療具のように、生体の外部か ら磁力線や電流を働きかけるものとは異なり、患部と健康な部位の電位を平衡に するだけで治癒を図るものであるから、人体に余分な刺激を与えることなく使用 できる。

【００２２】 また、治療線材１は少なくとも皮膚に接触する部分を接触面方向で湾曲させた から、皮接したときに皮膚を傷つけることがなく安全である。

【００２３】 以上説明したように、この考案によれば、人体に余分な刺激を与えることなく 凝りや痛み、痺れ等の治癒が図れ、且つ、安全な皮接使用が可能で、しかも、構 成が簡単で安価に製造提供できる等、実用上極めて有益な効果を奏するものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】この考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 治療線材 ２ 環状部 ３ 湾曲部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人体の皮膚の少なくとも凝りや痛み、痺
   れのある患部とその周辺の健康な部位とに同時に接触せ
   しめる治療線材を形成し、この治療線材を導電性金属材
   料にて形成したことを特徴とする皮接治療具。
2. 【請求項２】 治療線材は少なくとも皮膚に接触する部
   分を接触面方向で湾曲させた請求項１記載の皮接治療
   具。