JPH0621491Y2 - 皮膚貼付治療器 - Google Patents

皮膚貼付治療器

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JPH0621491Y2
JPH0621491Y2 JP1990403351U JP40335190U JPH0621491Y2 JP H0621491 Y2 JPH0621491 Y2 JP H0621491Y2 JP 1990403351 U JP1990403351 U JP 1990403351U JP 40335190 U JP40335190 U JP 40335190U JP H0621491 Y2 JPH0621491 Y2 JP H0621491Y2
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JP
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metal
treatment device
annular
skin
protrusion
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JP1990403351U
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博 井上
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博 井上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、イオン化傾向の異な
る2種以上の金属を患者の皮膚に接触させて肩こりや腰
痛その他の疾病の治療を行う皮膚貼付治療器に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン化傾向の異なる2種以上の金属の
間には、イオン化傾向の大きい金属ほど陽イオン化しよ
うとする性質がある。このため、イオン化傾向の異なる
2種以上の金属を皮膚に接触させると、これらの金属間
に電位差が生じ、皮膚内の生体電気に刺激を与えること
ができる。
【0003】このような作用を治療に応用した場合、人
体の背面部(背中側)ではイオン化傾向の小さい金属を
人体上方に、イオン化傾向の大きい金属を同下方に接触
させておくことにより、また、人体の前面部(腹部側)
ではこれとは反対にイオン化傾向の大きい金属を同上方
に、イオン化傾向の小さい金属を人体下方に接触させて
おくことにより痛みやこりを有効に治療することができ
るが、これと反対の配列をした場合にはまったく作用し
ないことが発表されている(書名:針条の理論と考え方
間中喜雄著 創元社発行、書名:現代電気針治療学
関行道 自然社発行)。
【0004】このような研究に基づき、イオン化傾向の
異なる金属2個を一対とする治療器が、実開昭53−7
4994号公報に開示されている。しかしながら、この
治療器は、どちらの金属がイオン化傾向が大きくてどち
らの金属がイオン化傾向が小さいかを知ることが専門知
識を持たない者にとって難しいため、どちらの金属を上
方または下方に貼るべきかについて間違いを生じやす
く、使用しにくい欠点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
上記ような欠点を持たない皮膚貼付治療器として、イオ
ン化傾向の異なる2種の金属のうちの一方の金属を中心
にし、その周囲に断面形状が山形でリング状に延びる突
起を有する環状の金属板でなる他方の金属を配置したも
のを先に提案した。これによると、イオン化傾向につい
ての専門知識が無くても単に患部に貼るだけでよくな
り、前述の例と比較して使用しやすく改良されている。
【0006】ところで、肩こりや腰痛などの治療には、
上述したように皮膚内の生体電気に刺激を与えることが
有効であることは勿論、皮膚に接触による機械的な刺激
を与えることが有効であることが判っている。したがっ
て、皮膚に電気的刺激と機械的刺激を同時に与えること
ができれば、治療効果が一層向上するということを推察
することができる。ここでいう機械的刺激については、
本出願人が先に提案した上述の治療器においてもある程
度の作用効果を果たすようになっている。すなわち、そ
の治療器における環状の他方の金属が山形の突起を具備
しているため、そのリング状の突起により接触に伴う機
械的刺激を皮膚に与えることができるからである。
【0007】他方、上述した機械的刺激に関しては次の
ことが判っている。すなわち、皮膚を広い面積のもので
押しても治療に有効なのはおされている部分とおされな
い部分の境界に当る辺縁部であり、一様に圧迫されてい
る部分は無効である。いいかえれば、接触の効果は圧迫
される部分の面積よりも境界線に比例するといえる、と
いうことが判っている(書面:生体の調節機能 高木健
太郎著 中公新書発行)。この点から考えれば、本出願
人が先に提案した上述の治療器においては、山形でリン
グ状に延びる突起の辺縁部のみにより機械的接触による
治療効果が発揮されるに過ぎないため、それには多くの
改善を施す余地があるといえる。
【0008】この考案は以上の事情に鑑みてなされたも
ので、イオン化傾向についての専門知識を持たない者に
とっての使いやすさが改善されていることは勿論、電気
的刺激と機械的刺激の両方で十分な治療効果を発揮させ
ることのできる皮膚貼付治療器を提供することを解決課
題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案の皮膚貼
付治療器は、絶縁性樹脂よりなる盤体に、イオン化傾向
の異なる2種以上の金属を同心状に配設してなる皮膚貼
付治療器において、前記盤体の片面の中心部に形成した
突起部の表面に偏平な中心部の金属を固定すると共に、
前記突出部と環状溝部を介してその外周に形成された盤
体の環状部の表面に前記中心部の金属とイオン化傾向の
異なり、且つ、その表面に表面が偏平で辺縁部の長さを
長くした突起を周方向複数個所に形成した環状の外側の
金属を固定したことにある。
【0010】請求項2の考案の皮膚貼付治療器は、盤体
の外周縁が外周側金属の外周を取り囲み、かつその外周
縁は断面形状がエッジ形の環状突起に形成されているも
のである。
【0011】
【作用】これらの考案において、電気的刺激による治療
作用が発揮されることは冒頭で説明したところから明ら
かである。
【0012】請求項1の考案によると、環状の外周側金
属の周方向複数個所に形成された突起の表面が偏平であ
るためにその辺縁部の総延長、すなわち、おされている
部分とおされていない部分の境界線の総延長が非常に長
くなり、接触による機械的刺激の効果が増大する。又、
中心部の金属と外側の金属の間には環状溝部が設けられ
ているために、中心部の金属と外側の金属の絶縁性が図
られると共に、中心部の金属と外側の金属によって押圧
されることにより盛り上がった皮膚は溝の内部に吸収さ
れる。
【0013】請求項2の考案によると、上記突起辺縁部
の総延長が長いことに伴う機械的刺激と、エッジ形の環
状突起による機械的刺激とが相乗する。
【0014】
【実施例】図1はこの考案の実施例による皮膚貼付治療
器の平面図、図2は図1のII−II線に沿う端面図、
図3は第1実施例による皮膚貼付治療器の使用状態説明
図である。
【0015】この皮膚貼付治療器Aの基本的な構成は、
ABS樹脂などの絶縁性樹脂で作られた偏平な盤体1の
片面にイオン化傾向の異なる2種の金属2,3を同心状
に配設したものである。
【0016】この実施例において、中心部の金属2は表
面に金めっきを施した真鍮で円形に作られており、その
金属2が盤体1の片面に形成された突出部11に接着剤
で接合保持されている。また、外周側の金属3はアルミ
ニウムで円環状に作られており、それが盤体1の片面の
外周部に突き出して形成された環状部12に接着剤で接
合保持されている。そして、中心部の金属2と外周側の
金属との間には所定の間隔が隔てられ、かつそれらの
間の部分に環状溝部13が形成されている。金属2,3
を突出部11や環状部12に保持させる手段としては、
接着剤を用いるもののほか、金属2,3の一部を突出部
11や環状部12に埋入したり、金属2,3の一部に開
口を形成し、その開口から突出部11や環状部12の樹
脂層を露出させて固定するといった公知の種々の方法を
採用することが可能である。
【0017】外周側の金属3は、その周方向の複数個所
に突起31が形成されていて、その突起31が密に配列
されている。これらの突起31…の平面視形状は図示し
た矩形に限らず、円形であっても星型であってもよい
が、個々の突起31の辺縁部の長さを長くすることので
きる形状である。なお、中心部の金属2や外周側の金属
3には、上述したような金めっきを施した真鍮やアルミ
ニウムのみならず、イオン化傾向の異なる2種の金属を
組み合わせて用いることが可能である。たとえば、金め
っきを施していない真鍮や銅といったイオン化傾向の異
なる2種の金属を組み合わせて用いることが可能であ
る。
【0018】図3のように上記治療器Aを皮膚Sに貼り
付けると、中心部の金属2と外周側の金属3とのイオン
化傾向が異なるため、これらの金属2,3間に電位差が
生じて皮膚内の生体電気に刺激が与えられ、患部に電気
的刺激による治療が施される。この場合、治療器Aは方
向性を持たないので、そのどの部分を上方にして貼り付
けても電気的刺激による良好な治療がなされる。
【0019】また、図3に示すように、外周側の金属3
で押される皮膚面は、多数の突起31…の辺縁部に当た
る個所では皮膚Sが極端に歪み、しかも多数の突起31
…の辺縁部の総延長の長さは非常に長くなっているから
皮膚Sに歪みを生じる個所の長さも非常に長くなり、そ
のことが機械的刺激による治療効果を増大させるのであ
る。そして、上記環状溝部13が皮膚Sの歪み部分に隣
接する個所の盛上りを許容する空間として役立つため、
皮膚Sの歪みが盤体1の片面に当たって妨げられるとい
った事態を生じにくくなり、治療効果がさらに増大す
る。
【0020】また、この実施例では、突起31の辺縁部
だけでなく、中心部の金属2の辺縁部や盤体1の外周縁
も皮膚を押し付けて歪みを生じさせることに役立つた
め、機械的刺激による治療効果がいっそう良好に発揮さ
れる。なお、治療器Aを皮膚Sに貼り付けるには、図3
のように盤体1よりも大きく、しかも絶縁性の粘着剤を
使用した絆創膏などの粘着シート4を好適に採用するこ
とができる。
【0021】図4はこの考案の他の実施例を示してい
る。この実施例において図1〜図3で説明したものと異
なる点は、盤体1の外周縁が外周側の金属3の外周を取
り囲み、その外周縁に断面形状がエッジ形の環状突起1
4が形成されている点だけである。
【0022】この治療器Aによると、図1〜図3の治療
器Aについて説明した作用に加え、エッジ形の環状突起
14によっても皮膚を極端に歪ませることができるた
め、それだけ機械的刺激による治療効果が向上する。そ
の他の点は図1〜図3について説明したところと同様で
あるので同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の皮膚貼
付治療器は、イオン化傾向の異なる2種以上の金属が同
心状に配設され、かつ外周側金属が環状に形成されてい
るため、人体の前面部においても背面部においてもただ
単に皮膚に貼り付けるだけで電気的刺激による治療がな
され、専門的知識を持たない患者にとっても貼り間違い
をするといった余地がなく、きわめて使いやすいもので
ある。
【0024】また、接触による機械的刺激に関しては、
外周側金属に形成された多くの偏平な突起の辺縁部や、
盤体の外周縁に形成されたエッジ形の環状突起によって
長い線部分での接触が得られるため、その治療効果が向
上する。
【0025】したがって、この考案の皮膚貼付治療器に
よると、電気的刺激と機械的刺激とがそれぞれ十分に発
揮されて優れた治療効果が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例による皮膚貼付治療器の平面
図である。
【図2】図1のII−II線に沿う端面図である。
【図3】図1の皮膚貼付治療器の使用状態説明図であ
る。
【図4】この考案の他の実施例による皮膚貼付治療器の
断面図である。
【符号の説明】
A 皮膚貼付治療器 1 盤体 2 中心部の金属 3 外周側金属 31 突起11 突出部 13 環状溝部 14 環状突起

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性樹脂よりなる盤体に、イオン化傾
    向の異なる2種以上の金属を同心状に配設してなる皮膚
    貼付治療器において、前記盤体の片面の中心部に形成した突起部の表面に偏平
    な中心部の金属を固定すると共に、前記突出部と環状溝
    部を介してその外周に形成された盤体の環状部の表面に
    前記中心部の金属とイオン化傾向の異なり、且つ、その
    表面に表面が偏平で辺縁部の長さを長くした突起を周方
    向複数個所に形成した環状の外側の金属を固定した こと
    を特徴とする皮膚貼付治療器。
  2. 【請求項2】 盤体の外周縁が外周側金属の外周を取り
    囲み、かつその外周縁は断面形状がエッジ形の環状突起
    に形成されている請求項1の皮膚貼付治療器。
JP1990403351U 1990-12-13 1990-12-13 皮膚貼付治療器 Expired - Lifetime JPH0621491Y2 (ja)

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JPH0490357U JPH0490357U (ja) 1992-08-06
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5547857A (en) * 1978-10-02 1980-04-05 Tetsurou Yabuki Appliance for medical treatment
JPS60203269A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 松尾 剛志 人体のつぼや痛みのある部位などに皮接して使用する皮接治療具
JPS6232944A (ja) * 1985-08-05 1987-02-12 オリンパス光学工業株式会社 高周波切開切除具
JPS62277970A (ja) * 1986-05-28 1987-12-02 高木 健年 針灸治療器具セツト

Patent Citations (4)

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